古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:民主党予備選挙

 古村治彦です。

 

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙は状況がだいぶ落ち着いてきました。ジョー・バイデン前副大統領が大量リード、続くバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が何とか頑張って、3位以下はだいぶ引き離されて置いていかれている、という展開です。20名以上が立候補していますが、その多くが支持率1%、もしくは0%表示となっています。


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 2019年6月末から月1回のペースで実施されるテレビ中継が入っての公開討論会も候補者が多いために2夜連続となります。20名以上が同じ壇上に上がって1時間で討論するということは無理ですから、支持率上位と下位で登壇者を分けて討論会を実施することになるでしょう。選挙戦が進む中で撤退する候補者たちも出てくるでしょうから、来年には討論会に参加する候補者たちもだいぶ絞られていくと思います。


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 バイデンが優位のままで選挙戦は展開していくと思いますが、サンダースとサンダースを熱烈に支持する若い人たちからのバイデンに対する攻撃が激化するでしょう。2016年の大統領選挙ではヒラリー・クリントンがそのために最終的に本選挙で敗北するということが起きましたが、サンダースが2016年同様に「妨害者(spoiler)」となると、ドナルド・トランプ大統領が再選となる可能性が高まります。

 

 民主党としてはロシア疑惑でトランプ大統領を弾劾するという選択肢を持っていますが、連邦上院で共和党が過半数を握っており、アメリカ世論も大統領弾劾には否定的となっていますので、無理な弾劾手続きは弾劾の失敗だけでなく、民主党への逆風ともなります。ナンシー・ペロシ連邦下院議長(カリフォルニア州選出、民主党)は弾劾を口に出していますが、本気で考えているとは思えません。

 

 バイデンにとっては良い日々が続いていますが、これからどんどん厳しくなっていくでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

世論調査:民主党予備選挙でバイデンが18ポイントのリード、サンダースだけがもう一人の支持率2桁台の候補者(Poll: Biden has 18-point lead on Democratic field, Sanders only other contender in double digits

 

タル・アクセルロッド筆

2019年5月29日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/445896-poll-biden-has-18-point-lead-on-democratic-field-sanders-only-other

 

ジョー・バイデン前副大統領は最新の世論調査で2位に18ポイントの差をつけてリードを保っている。火曜日に発表された最新の世論調査の結果、多くの人物が立候補している米大統領民主党予備選挙における先頭走者の地位をさらに固めるものとなっている。
 

モーニング・コンサルト社の世論調査の結果では、バイデンは民主党の予備選挙に参加予定の有権者の38%の支持を獲得し、2位のバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に大差をつけている。サンダースは20%の支持を集めている。


2019presidentialelectiondemoraticcanidates190526001


バイデンとサンダースだけが2桁の支持率を獲得している候補者だ。2人に続くのは、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)で支持率は9%、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(民主党)とカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)はそれぞれ支持率が7%で、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)の支持率は4%であった。

 

バイデン前副大統領の支持率は、モーニング・コンサルト社が早期に予備選挙が実施される州としているアイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州での世論調査の結果では42%にまで上昇している。一方、サンダースのこれらの各州での支持率は20%のままである。


2019presidentialelectiondemocraticcandidates190526002

 

バイデンとサンダースが多くの人々が立候補している民主党予備選挙においてトップ2の候補者たちとなっている。彼らの争いは、民主党内で長く続いている中道派と進歩主義派との争いが予備選挙でも続くことを示している。しかしながら、調査対象となった有権者たちに自分が一番に支持している候補者が党の候補者指名を得ることに失敗したら、2番目に支持する人は誰かという質問をしたところ、バイデンの支持者たちはサンダースを選び、サンダースの支持者たちはバイデンを選んだ。

 

バイデンとサンダースは、それぞれサンダース支持者とバイデン支持者の間で最も高い好感度を得ている。バイデンのサンダース支持者内での好感度は76%であり、サンダースのバイデン支持者内での好感度は74%であった。

 

今年4月に大統領選挙への正式な出馬表明を行ってから、バイデンの支持率は急上昇している。出馬表明以降の全ての世論調査で支持率トップを記録している。これはサンダースの支持率を奪ってのことだと見られている。

 

モーニング・コンサルト社の世論調査は在住している各州の民主党予備選挙や党員集会に参加予定の16368名の登録済の有権者を対象に2019年5月20日から26日にかけて実施された。誤差は1ポイントである。同時期にアイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州に住む626名の有権者に面接調査を実施した。この調査の誤差は4ポイントである。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 以前、このブログでもご紹介しましたが、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(AOC)連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は、大統領選挙民主党予備選挙で支持率トップを快調に走っているジョー・バイデン前副大統領について「ワクワク感がない」と切って捨てる発言をしたことをご紹介しました。

 

 今回は、AOCがサンダース支持、バイデン批判を行ったという記事をご紹介します。AOCが連邦議会にエド・マーキー連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)と共同でグリーン・ニューディール法案を提出し、連邦下院では可決されましたが、連邦上院では討論に付される前に採決が行われ、否決されました。グリーン・ニューディールは、化石燃料から再生可能エネルギーへの転換、炭素排出量をゼロにする、そのために政府主導の大型インフラ整備を行う、その中で雇用保障プログラムを組み込むというものです。日本でも2009年頃に環境省で、「日本版グリーンニューディール」として議論が行われたということです。

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 このグリーン・ニューディールを推進しようという集会がワシントンにあるハワード大学で開催され、AOCとバーニー・サンダースが別々に登壇しました。AOCは演説を行い、その中で、「これまで何もしてこなかった政治家たちに期待できない、そんな人が中道的な、中途半端な政策を主張しながら帰ってこようとしている、」という発言を行いました。

 
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 これは名指しはしていませんが、バイデンを標的としたものです。これに対して、バイデンは自分のこれまでの行動をよく見て欲しいと反応しました。

 

 バイデンは連邦上院議員を長く務めましたが、批判を受けそうな行動としては、イラク戦争開戦に賛成したというものがあります。サンダースやAOCはこれからその点を批判するでしょう。

 

 しかし、バイデンの支持率は堅調で、平均で40%に迫る勢いで、二番手のサンダースは20%を維持するのが精一杯、その他の候補者たちは二桁の支持率にと届かないという状況です。3番手にはエリザベス・ウォーレンが上がってきています。ウォーレンは政策提言のペーパーをどんどん発表し、ペーパーの質と量では一番だという評価を受けていますが(ハーヴァード大学法科大学院教授でしたからペーパーは得意でしょう)、他のパフォーマンスが良くないという状況です。

 

 カマラ・ハリスは私の見るところ、バイデンとの関係を深め、副大統領両候補狙いではないかと思います。ハリスはメリーランド州ボルティモア(ワシントンから拘束を使って車で1時間くらい)に選対本部を置いています。アムトラックというアメリカの鉄道を使って移動しているのですが、連邦上院議員時代にアムトラックで通勤したバイデンとアムトラックで遭遇して仲良く話すという様子を以前に撮影されて(させて)いました。バイデンとしても女性を副大統領候補として戦うのは悪くない選択肢になると思いますし、ハリスがリベラル派であるので、そこにもウイングを広げることが出来ると考えているでしょう。しかし、今のところはバイデンもハリスも有力候補なのですから、ハリスが下りるということはないでしょう。

 

 ブティジェッジは頭打ちという状況です。非白人への浸透がうまくいっていないことと知名度の低さという弱点が見えてきました。しかし、そこまで悲観的ではないでしょう。今回、全国規模の政治にうまくデビューでき、将来もある身ですから、まずは選挙を頑張って、どの方向に進むかを決め、そして最終的にアメリカ大統領の座を狙うということになるでしょう。若さは特権であると改めて思います。

 

 サンダースは頼みの若い有権者層での支持率が下がっていることがあきらかになりました。下がっているといっても、バイデンにはまだ一定のリードを保っていますが。サンダース躍進のエンジンとなったのは若い人たちですから、この人たちのあ台での支持率が下がるということは勢いを失うということになります。


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 AOCはまだ正式にサンダースへの支援を表明していません。サンダースとウォーレンを支持するという発言はしています。サンダースにしてみれば、AOCの支援はとっておきの最終兵器で、これを早めに使うと残りの切り札が亡くなってしまうことになるので使いたくないでしょう。何とか自分の力で勢いを取り戻したいところでしょうが、実態は既にAOCがバイデンを攻撃していることで、AOCの支援を受けているということになります。

 

(貼り付けはじめ)

 

バイデンとの戦いで、サンダースはオカシオ=コルテスの支援を受けている(Sanders gets assist from Ocasio-Cortez against Biden

 

エイミー・パーネス筆

2019年5月14日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/443717-sanders-gets-assist-from-ocasio-cortez-against-biden

 

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は、アメリカ大統領選挙民主党予備選挙において、ジョー・バイデン前副大統領に対抗するための「新兵器」としてアレクサンドリア・オカシオ=コルテス(ニューヨーク州選出、民主党)を利用している。

 

月曜日夜、サンダースはオカシオ=コルテスと一緒にワシントンにあるハワード大学を訪問した。オカシオ=コルテスが2018年の民主党予備選挙で当時の現職連邦下院議員ジョセフ・クローリーに挑戦する際に、勢いをつけたのがサンダースであった。

 

オカシオ=コルテスは正式にはサンダース支援を表明していない。しかし、オカシオ=コルテスは民主党予備選挙で支持率トップを続けているバイデンを攻撃することで、サンダースの恩に報いている。バイデンは3週間前に正式に大統領選挙に出馬して以降、各世論調査での支持率の数字を上げている。サンダースにとって新たな高い壁となっている。

 

月曜日夜、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスは気候変動に関する「中道的な(middle-of-the-road)」計画を批判したが、これはバイデンを標的にした攻撃であることは明白であった。バイデンの中道主義をサンダースのよりリベラルな政策と比べて際立たせようというものであった。

 

オカシオ=コルテスはハワード大学で開催されたグリーン・ニューディール計画の実施を訴える集会に出席し演説を行った。彼女は次のように演説を始めた。「私は驚いた。数十年にわたり行動することを拒絶してきた政治家が今になって帰ってこようとしている。そして、私たちの命を守るために中道的なアプローチを採用しなくてはならないなどと述べている」。

 

火曜日、バイデンは反撃を行い、オカシオ=コルテスに対して、「私のこれまでの行動に関する記録を見ろ」と述べた。

 

ニューハンプシャー州で選挙運動を行っている途中、バイデンは記者団に対して次のように語った。「私が中道的なことを述べたことなど聞いたことはないはずだ。環境問題について中道的な態度を取ったことはない。彼女に私の発言をチェックし、私の行動記録を見るように伝えて欲しい」。

 

オカシオ=コルテスは、正式な支援を表明している訳ではないが、77歳になるサンダースの有力な代理人となっている。

 

サンダースとアレクサンドリア・オカシオ=コルテスは共に民主社会主義者であり、若い有権者たちの間で人気が高い。若い有権者層の支持ではサンダースはバイデンを凌駕している。

 

オカシオ=コルテスは若い有権者の間でのサンダースの支持を高める力を持っている。そして、バイデンに追いつくために他の候補者たちと戦っているサンダースに人々とメディアの関心を集めさせることもできる。

 

サンダースの側近のある人物は「アレクサンドリアはより多くの支持者に主張を届けるための手助けとなる。彼女が話せば、皆が耳を傾ける」と述べた。

 

オカシオ=コルテスがサンダースを支援するかどうかは明確ではない。彼女はエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)に好意を持っていることを示唆している。

 

先月、オカシオ=コルテスはポッドキャストで「ヤフー」の取材に対して次のように述べた。「私はバーニーを心から支持している。また、エリザベス・ウォーレンが提案している内容を見てとても印象深いとも思う」。

 

民主党系のストラティジストたちは、オカシオ=コルテスの支持がどの候補者にとっても助けになると述べている。

 

民主党系のストラティジストであるアダム・パークホメンコは次のように語っている。「選挙に出ている人なら誰でも彼女の支持を欲しいはずだ。彼女は民主党のリーダーの一人であり、闘士でもある。彼女の支援を受けられることになれば、多くの候補者にとって、ゲームの状況を一変させることになる」。

 

最近になって、サンダースはバイデンに対してかけるプレッシャーを高めている。サンダースはバイデンが進歩主義的ではないことをハッキリさせようとして政策面でバイデンを批判している。

 

サンダースの側近は「バイデンは進歩主義的ではない、という点を明確にすることがバー

 

この人物は続けて次のように述べた。「バーニーは、バイデンが自身でそう主張しているように進歩主義的ではないということを明らかにし続けることに賭けている。バーニーもバイデンも長年にわたり連邦議会議員を務め、その時の記録が残っている。両社の採決の投票行動の結果は対照的な違いがある」。

 

バイデンが支持率を上げている中で、オカシオ=コルテスと一緒にイヴェントに出席することで勢いをつけようと考えている。

 

民主党系のストラティジストであるジム・マンリーは「サンダースは、オカシオ=コルテスがもたらしている政治状況を何とか利用しようとしている」と述べた。

 

月曜日、CNNの記者がオカシオ=コルテスの発言が民主党予備選挙にいかに重要であるかという質問をサンダースに対して行った。サンダースは「彼女は新しいグリーン・ニューディールに関わる気候変動の問題について大変に活発に活動しています」と答えた。

 

しかし、記者がサンダースに対してオカシオ=コルテスの支援を求める考えはあるかと質問した時に、インタヴューを打ち切ってしまった。

 

サンダースは記者に対して、「私たちは地球を救うことについて話しているのに、あなたは政治の話をしようとしていますね」と述べてインタヴューを打ち切った。

 

=====

 

世論調査:若い有権者の間でのサンダース支持が急激に下がっている(Poll: Sanders support among young voters drops sharply

 

ジョナサン・イーズリー筆

2019年5月14日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/443547-poll-sanders-support-among-young-voters-drops-sharply

 

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の若い有権者の間での支持率が急落していることが最新の世論調査の結果で明らかとなった。若い有権者の支持によってサンダースは民主党内で台頭してきたという背景がある。


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モーニング・コンサルト社の世論調査の結果によると、18歳から29歳までの有権者の間でのサンダースの支持率が3月には45%だったものが5月には33%に下落していることが分かった。

 

2016年、サンダースは最も若い年齢層からの支持を受け、民主党予備選挙でヒラリー・クリントンに挑戦した。しかし、今年2月の支持率46%を記録して以降、数字は下がり続けている。

 

ジョー・バイデン前副大統領は民主党予備選挙において他の候補者たちに大きなリードを保っている。バイデンの支持率は39%で、それに続くのがサンダースの19%、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出)とカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出)の8%、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジの6%、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)となっている。

 

若い有権者たちの間でのバイデンの支持率は、先月の調査では20%だったが、最新の世論調査では24%に上がっている。ウォーレンの支持率も上昇傾向にあり、こうしたことがサンダースの支持率の下落に結びついた。

 

バイデンは若者層以外の全ての年齢別グループにおいて支持率でトップを記録している。年齢層が高くなるほど、バイデンと他の候補者たちとの差は大きくなっている。

 

30歳から44歳のグループにおいては、バイデンはサンダースに7ポイントの差をつけている。45歳から54歳のグループでは23ポイント、55歳から64歳のグループでは31ポイント、65歳以上のグループでは54ポイントの差をつけている。

 

モーニング・コンサルト社のインターネットを利用した世論調査は2019年5月6日から12日まで民主党予備選挙に参加予定の15342名の有権者を対象に実施された。誤差は1ポイントである。

 

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(終わり)

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 古村治彦です。

 

 インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジの台頭も頭打ちという状況になってきました。ジョー・バイデン前副大統領の正式立候補表明以降、数字が下降気味になっています。ジョー・バイデンが2位のバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に大差をつけて独走状態になっています。

 

 ブティジェッジの弱点は知名度の低さと非白人、特にアフリカ系アメリカ人層の支持が壊滅的に低いことです。全国レヴェルの政治で活躍するためには、この部分を改善しなければなりません。そのためにアル・シャープトン師を訪問し、辞を低くして教えを乞うというパフォーマンスを行いましたが、一朝一夕にはうまくいかないでしょう。


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 ブティジェッジはアフリカ系アメリカ人の組織「ブラック・ライヴス・マター」にかけて、「オール・ライヴス・マター」という言葉を使いました。「全ての生命が重要なんだ」という意味ですが、この言葉はドナルド・トランプ大統領が使ったことで、評判が良くありません。それを使ってしまったことで、ブティジェッジのアフリカ系アメリカの間での評判は芳しくないものとなりました。

 

 また、ブティジェッジが市長を務めるサウスベンド市で史上初めて任命されたアフリカ系アメリカ人の警察本部長の解任も問題になっています。この本部長が警察署内に盗聴器を仕掛け、白人などの警察官たちがこの本部長に対する人種差別的な発言を録音しました。この件について、ブティジェッジはこの警察本部長を連邦盗聴法違反で解任しました。そして、録音データの公開を拒否しました。

 

 ブティジェッジの言い分は、警察本部長が法的な手続きを踏まずに録音をしたことは連邦盗聴法に違反する行為であり、その録音データは違法に録音されたもので公開はできないというものです。彼の決定に対しては反対派が裁判を起こし、現在も継続中です。

 

 またアフリカ系アメリカ人共同体には同性愛嫌悪が強く(このことはアル・シャープトン師もブティジェッジとの会見の中で認めています)、そのことがアフリカ系アメリカ人の間でブティジェッジ支持が拡大しない一つの理由となっています。

 

 早期に予備選挙が実施される州の中で、サウスカロライナ州はアメリカ南部に属し、アフリカ系アメリカ人の有権者が過半数を占める州です。予備選挙を戦い続ける上で、初期段階での手痛い敗退は致命傷ともなりかねません。ですから、ブティジェッジとしてはサウスカロライナ州で勝てないにしても無様な結果にならないようにしなければならないということになります。

 

 ブティジェッジには将来もありますが、この致命的な弱点を克服しなければならないでしょう。そのためには、アフリカ系アメリカ人からは絶大な支持を受けているバラク・オバマ前大統領とジョー・バイデン前副大統領の後継者であるというイメージ作りが必要ではないかと思います。今回の選挙ではバイデンと戦っている訳ですが、本気でやり合うのではなく、次を見越しておくということが必要だと思います。

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(貼り付けはじめ)

 

世論調査:サウスカロライナ州のアフリカ系アメリカ人有権者の間でブティジェッジの支持率はゼロ%(Poll: Buttigieg has 0 percent support among South Carolina black voters

 

ザック・バドリック筆

2019年5月13日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/443435-poll-buttigieg-has-zero-percent-support-among-south-carolina-black-voters

 

サウスカロライナ州の最新の世論調査の結果、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(民主党)は予備選挙に参加予定のアフリカ系アメリカ人有権者の支持率がゼロ%だったことが分かった。早期に予備選挙が実施されるサウスカロライナ州において、アフリカ系アメリカ人有権者は民主党にとって重要なグループである。


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『ワシントン・ポスト』紙と『クーリエ』誌の共同世論調査では、ジョー・バイデン前副大統領はアフリカ系アメリカ人有権者の間で、58%の支持を集め圧倒的なリードを保っている。バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属は)15%、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は12%の支持率であった。前回のジョージア州知事選挙に出馬したステイシー・エイブラムスはアフリカ系アメリカ人有権者の間で2%の支持率を獲得し、ブティジェッジを上回った。エイブラムスは大統領選挙に出馬していない。アフリカ系アメリカ人有権者はサウスカロライナ州全体の民主党支持の有権者の61%を構成する。


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ブティジェッジは多くが立候補している民主党予備選挙で急速に支持率を上げている。しかし、最近になって、サウスベンド市警察本部のアフリカ系アメリカ人の本部長解任や「オール・ライヴス・マター」という言葉を使ったことが掘り返されている。活動家たちは、ブティジェッジの使った言葉はアフリカ系アメリカ人たちが直面してきた困難を最小化するものだと批判している。

 

ブティジェッジはサウスカロライナ州の白人有権者の間では一定の支持率を獲得している。白人有権者の間ではブティジェッジの支持率は18%でバイデンの支持率は38%となっている。有権者全体での支持率では、ブティジェッジは8%で第4位となっている。バイデンはサウスカロライナ州で大差をつけてリードしている。バイデンの支持率は46%、サンダースの支持率は15%、ハリスの支持率は10%となっている。バイデンは多くの世論調査でトップの支持率を獲得してきているが、2019年4月25日の正式な出馬表明以降、支持率を上昇させている。ワシントン・ポスト紙によると、世論調査専門家たちは、正式出馬表明を行って以降の支持率の伸び率ではサウスカロライナ州が最も大きいと指摘している、ということだ。

 

ワシントン・ポスト紙とクーリエ誌の取材に対して、サウスカロライナ州オレンジバーグ郡民主党委員長ケネス・グローヴァーは、「バイデンはサウスカロライナ州では常に人気が高く、人々との関係も良好だ。従って、彼が正式に出馬表明をしたことで、人々は喜んでいる」と述べた。

 

今回の世論調査は2019年5月6日から9日にかけて民主党予備選挙参加予定の595名を対象に実施された。誤差は4ポイントだ。

 

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世論調査:2020年大統領選挙民主党予備選挙においてサウスカロライナ州でバイデンが31ポイントの差をつけてリード(Poll: Biden leads 2020 Democratic field by 31 points in South Carolina

 

ジャスティン・ワイズ筆

2019年5月12日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign-polls/443290-biden-leads-2020-democratic-field-by-31-points-in-south-carolina

 

『ワシントン・ポスト』紙・『クーリエ』誌・チェンジ研究所の共同世論調査によると、ジョー・バイデン前副大統領は、予備選挙において重要な州において他の候補者たちに対して大きなリードをつけている。

 

日曜日に発表された世論調査の結果では、サウスカロライナ州の民主党支持の有権者の46%がバイデンを支持すると答えた。サウスカロライナ州は全米で3番目に早く予備選挙が実施される。バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は引き離されており、15%の支持率で会った。

 

サウスカロライナ州の予備選挙への参加予定の有権者の10%はカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)を支持すると答えた。

 

ワシントン・ポスト紙・クーリエ誌共同世論調査では、2月以降、サウスカロライナ州においてハリスとサンダースの支持率は一定している。一方、バイデンは4月末に正式な出馬表明を行って以降、支持率を急上昇させている。

 

ワシントン・ポスト紙とクーリエ誌の取材に対して、サウスカロライナ州オレンジバーグ郡民主党委員長ケネス・グローヴァーは、「バイデンはサウスカロライナ州では常に人気が高く、人々との関係も良好だ。従って、彼が正式に出馬表明をしたことで、人々は喜んでいる」と述べた。

 

インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジとエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)はそれぞれ8%の支持率を得た。コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)の支持率は4%、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)の支持率は2%だった。

 

ワシントン・ポスト紙は、オロークへの支持率が先月に比べて7ポイント下落していると報じた。

 

各種世論調査は、2020年米大統領選挙民主党予備選挙に出馬している候補者たちの中で、バイデンとサンダースが支持を集めている。そして、最近の各種世論調査の結果では、バイデンがサンダースを大差でリードしている。

 

先週発表されたモーニング・コンサルト社の世論調査の結果では、バイデンは全国規模で21ポイントの差をつけてサンダースをリードしている。

 

ワシントン・ポスト紙・クーリエ誌・チェンジ研究所の共同世論調査は2019年5月6日から9日にかけて、サウスカロライナ州在住の民主党予備選挙参加予定の有権者595名を対象に実施された。誤差は4ポイントだ。

 

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世論調査:地元州でブティジェッジが3位につける(Poll: Buttigieg in third place in his home state

 

オウェン・ドアティ筆

2019年5月9日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign-polls/442941-poll-buttigieg-in-third-place-in-his-home-state

 

最新の世論調査の結果、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(民主党)は自身の地元州で他の2人の大統領選挙民主党予備選挙候補者を激しく追っていることが明らかになった。


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「ウィ・アスク・アメリカ」がインターネットを通じてインディアナ州の民主党支持の有権者を対象に実施した世論調査の結果によると、ジョー・バイデン前副大統領が支持率33%でトップとなった。バイデンに続くのがバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)で支持率23%、ブティジェッジは支持率20%となった。


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その他の候補者たちはかなり離されており、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)の支持率は3%だった。

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最近になって国政レヴェルに出現したスター、ブティジェッジの好感度は調査対象の有権者の中では35%で、40%は何の意見もないと答えた。

presidentialelectioncandidates20190509004

 

37歳の同性愛を公表しているブティジェッジは最近の全国レヴェルと各州での各種世論調査で支持率を上げてきている。『タイム』誌の表紙を配偶者のチャステン・ブティジェッジと共に飾った。

 

ウィ・アスク・アメリカのインターネット世論調査は2019年4月29日から5月5日にかけてインディアナ州在住の登録済有権者800名を対象に実施された。誤差は3.5ポイントだ。

 

(貼り付け終わり)

 

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 古村治彦です。

 

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の最資金の世論調査の結果、バイデンが正式な出馬表明を行って以来、支持率を上昇させ、二番手のサンダース、更に数字を上げていたブティジェッジの支持率は下がったということです。

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 「勝ち馬に乗る(jumping on the bandwagon)」という言葉がありますが、民主党支持者の多くが、選挙に勝つ可能性が高い(electable)バイデンを、雪崩を打って支持しているということになります。選挙に勝つ可能性が高いこと(electability)の面で言えば、サンダースは過激すぎる、ブティジェッジはまだまだ知名度が低く、州レヴェルの政治の経験すらないということになって支持が下がるということになります。ブティジェッジはまだ37歳ですからこれから経験を積んでいけるということはありますが、サンダースは今回がラストチャンスということになるでしょう。


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 バイデンが万全かというと、そうでもなくて、サンダース支持者の激しい攻撃が予想されることが懸念されます。2016年の大統領選挙では、バイデン支持者がヒラリー・クリントンを激しく攻撃し、民主党全国大会ではサンダースが静まってくれるよう、ヒラリーを応援してくれるように訴えても、ヒラリーに対するブーイングや反対デモは続きました。

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 2018年1月にバイデンは、若い世代(サンダース支持者が多い)に対して、「苦しいなんて言っているが、冗談はやめて欲しい。私は若い人たちに同情しない」と発言しており、これが掘り起こされて、若い世代の反感の火に油を注ぐ格好になれば、バイデンは民主党予備選挙は勝利することができるでしょうが、本選挙で厳しいでしょう。

 

 こうした攻撃をかわそうとして、リベラルな政策を打ち出したら、中道派、穏健派の有権者の失望を招くでしょうから、若い世代からの攻撃を受け続けることになるでしょう。

 

 また、年齢もネックになります。70代後半という年齢でこれから約1年半の選挙戦を戦い抜かねばならないというのは、相当な負担です。全米を飛び回り、選挙集会に出席し、資金集めパーティーに出て、討論会で緊張を強いられるという生活が毎日続きます。前回の大統領選挙ではヒラリーがふらつく場面が映像に収められ、健康に不安があるということになって、これも彼女の敗因の一つとなりました。

 

 選挙戦はようやく本格化し、これから激しさを増していきます。これから予想できなかった事態がいくつも起きるでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

バイデンは2020年米大統領選挙民主党予備選挙候補者たちに21ポイントの差をつけてリード(Biden leads 2020 Democratic field by 21 points

 

ジャスティン・ワイズ筆

2019年5月7日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign-polls/442440-biden-leads-2020-democratic-field-by-21-points

 

モーニング・コンサルト社の最新の世論調査の結果が発表され、ジョー・バイデン前副大統領は2020年米大統領選挙民主党予備選挙の他の候補者たちに対して圧倒的なリードを保っている。

 

月曜日の夜に発表された結果によると、20名以上が立候補している民主党予備選挙に参加すると答えた有権者の40%がバイデンを支持し、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の支持率は遠く離れた19%となった。

 

調査対象となった有権者の8%がエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)を支持すると答え、7%がカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)を支持すると答え、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(民主党)は支持率6%で第5位となった。

 

最新のモーニング・コンサルト社の世論調査では、バイデンが4月末に大統領選挙への正式な出馬表明を行って以降、支持率を上昇させていることが明らかになった。バイデンは2019年4月25日から支持率を10ポイント上昇させた。

 

一方、モーニング・コンサルト社の調査結果では、バイデンが出馬表明をしてから、サンダースは支持率を5ポイント下げたことが明らかになった。

 

ブティジェッジもバイデンの正式の出馬表明以降、支持率を3ポイント下げた。

 

アイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州、サウルカロライナ州という民主党予備選挙や党員集会が早期に実施される各州に限れば、バイデンはリードを広げている。

 

早期に予備選挙が実施される各州の調査対象者のうちの44%がバイデンを支持すると答え、サンダースを支持すると答えたのは20%だった。

 

各種世論調査の結果、2020年米大統領選挙民主党予備選挙の候補者の中で、民主党支持者の支持率が高いのはバイデンとサンダースということになる。しかし、最近の各種世論調査では、バイデンはサンダースに大きな差をつけてリードしている。先週発表されたハーヴァード大学アメリカ政治研究所・ハリス社共同世論調査の結果では、バイデンはサンダースに対して30ポイントの差をつけてリードしていた。

 

今回のモーニング・コンサルト社の世論調査は2019年4月29日から5月5日にかけて全国規模で15770名の民主党予備選挙参加予定の有権者たちを対象に実施された。誤差は1ポイントだ。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジについてはこのブログでも何度もご紹介しています。全くの無名、知名度ゼロ、支持率ゼロ%のところから、今や民主党予備選挙で有力候補の仲間入りというところまできました。

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 ブティジェッジは同性愛者を公言し、同性の配偶者と結婚をしています。しかし、それが彼の一つの個性、少し変わったところ、というくらいに思えるほど、経歴や経験が多彩で、かつインタヴューでの受け答えの素晴らしさが際立っています。37歳という年齢は国政に参加するにあたっては若く、これからどのように活動していくのか、今回の選挙の結果がうまくいかなくても、次をどのように展開するのかという楽しみもあります。



 

 これはブティジェッジ陣営が明らかにしていないことですが、彼がヒラリー・クリントンと会談を持ったということが報じられました。ブティジェッジが他の大物たちと会ったことは彼自身がツイッターで公にし、写真や映像が残っていますが、この件に関しては、公にしておらず、画像や映像は残っていません。

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 ヒラリーという存在はそれだけ難しいものということになります。彼女に近づきすぎると痛い目に遭うかもしれない、しかし、ヒラリー派を相手に喧嘩もしたくない、ということは考えるでしょうから、結局秘密に会う、しかし、一応リークするが、証拠は残さないということになります。

 

 ブティジェッジは左傾化しているミレニアル世代(現在の30代後半から20代半ばくらいの若い人々)の中で中道派の位置を占めようとしているようです。彼の主張は民主党エスタブリッシュメントから見ればリベラルですが、ミレニアル世代の中では、中道派過ぎるとして反発を受けるでしょう。こうした場合、選挙に勝つには、ミレニアル世代の代表の面と共に年齢が上の人々から受け入れられる中道派の面も持ち合わせる必要があります。ミレニアル世代よりも年齢が上のX世代やベイビーブーム世代の支持も必要だからです。

 

 ブティジェッジの出身地であり現在市長を務めているインディアナ州サウスベンド市は、隣のイリノイ州シカゴに近い町です。ですから、シカゴを拠点としているバラク・オバマ前大統領の流れをくむ(後継者というには関係が薄すぎる)という形で、現在、支持率トップのバイデンの次を狙う、彼を支持する人々の支持を狙うという考えなのだろうと思います。


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 ブティジェッジに対しては、バラク・オバマとヒラリー・クリントンの選挙資金を取りまとめた人々も支援に動いています。彼の人気の急上昇と共にこうした動きが出ています。勝てば官軍、勝ち馬に乗る、ということなのでしょう。今回のブティジェッジの場合は先行投資という意味合いも強いように思います。今回がだめでもまだ37歳、これからチャンスはあります。

 

 こうして見ていくと、ブティジェッジが戦略的にうまく動いていることが分かります。

 

(貼り付けはじめ)

 

ブティジエッジがヒラリー・クリントンと会談(Buttigieg meets with Hillary Clinton

 

エイミー・パーネス筆

2019年5月1日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/441632-buttigieg-meets-with-hillary-clinton

 

米大統領選挙民主党予備選挙候補者ピート・ブティジェッジは火曜日にヒラリー・クリントンと会談を持った、と本誌の取材に対し、取材源が答えた。

 

取材源によると、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジから会談を依頼したということだ。ブティジェッジは最近の各種世論調査で支持率を急上昇させている。

 

ブティジェッジは、2020年米大統領選挙民主党予備選挙候補者として、2016年米大統領選挙民主党候補者ヒラリー・クリントンと会談を持った人物としては、最も直近の人物ということになる。これまでにヒラリー・クリントンと会談を持ったのは、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)である。

 

ヒラリーの側近は「彼女は2020年の大統領選挙の候補者たちに教えることがたくさんあり、喜んで助言を与える」と述べた。

 

取材源によると、元国務長官ヒラリー・クリントンはニューヨークにある彼女の事務所でブティジェッジに会った、ということだ。

 

ヒラリー・クリントンは今のところ誰も支援していないが、予備選挙が終わるまで誰も支援しないだろうと側近たちは述べている。

 

今回の会談が報じられたのは、2016年の米大統領選挙でヒラリー・クリントンのために多額の献金を集めた人々の中からブティジエッジ支援を表明する人たちが出ているという報道が出た後であった。その中には、2016年の米大統領選挙で10万ドル以上を集めたスティーヴ・エルメンドーフも含まれている。

 

=====

 

民主党内で台頭しつつあるスター候補ピート・ブティジェッジが2020年米大統領選挙の資金源として、バラク・オバマとヒラリー・クリントンに大口献金を起こった人物たちが名簿に名前を連ねる(Rising Democratic star Pete Buttigieg enlists Barack Obama and Hillary Clinton fundraisers to build his 2020 campaign war chest

 

2019年4月17日

CNBC

https://www.cnbc.com/2019/04/17/pete-buttigieg-enlists-barack-obama-hillary-clinton-fundraisers-for-2020-campaign.html

 

●要点(KEY POINTS

 

CNBCがピート・ブティジェッジ陣営の複数のスタッフから入手したリストによると、ブティジェッジは大統領選挙民主党予備選挙で人気を上昇させ、その結果、20名以上の民主党の大口献金者たちが支持を表明している。

 

・リストには、バラク・オバマとヒラリー・クリントンのために巨額の献金を取りまとめた人物の名前が複数入っている。

 

・2016年の大統領選挙でクリントンのために10万ドル以上の献金を取りまとめたスティーヴ・エルメンドーフは2019年4月14日の日曜日、ブティジェッジ支持を決心した。この日にブティジエッジはインディアナ州サウスベンド市で正式な出馬表明演説を行った。

 

ピート・ブティジェッジは大統領選挙民主党予備選挙で人気を上げ、20名上の民主党系の大口健記者たちからの支援を引き出している。CNBCはブティジェッジ陣営のスタッフから支援者のリストを入手した。その中にはバラク・オバマとヒラリー・クリントンのために多額の献金を取りまとめた人物たちが含まれていた。

 

リストに掲載されていた献金者たちは複数の元アメリカ大使や不動産業者などが掲載されていた。大物たちが支持を表明しているということは、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジは、翌年の本選挙でドナルド・トランプ大統領に挑戦するために多くの候補者がひしめきあっている大統領選挙民主党予備選挙において、全く無名の存在から有力候補へとなったことを示している。

 

ブティジェッジの誠実なアプローチは、民主党の献金者層の熱意をかき立てている。リストに掲載されている中で大物と言えば、ロビイストで2004年の大統領選挙のジョン・ケリー陣営の幹部スタッフを務めたスティーヴ・エルメンドーフだ。エルメンドーフは2019年4月14日にブティジェッジ支援を決心した。この日、ブティジェッジはインディアナ州サウスベンド市で正式な出馬表明演説を行った。

 

エルメンドーフは「ブティジェッジを見れば見るほど、彼は他の全ての候補者たちよりも素晴らしいパフォーマンスを行っていると考えるようになった。彼は明るいメッセージを送っており、私は彼が好きだ。彼は良い意味でトランプとは正反対の人物であり、質問をされるたびに彼は解決策を見つけようと努力している。彼は誰も攻撃しない」と述べた。非営利組織「センター・フォ・レスポンシヴ・ポリティックス」の報告書によると、エルメンドーフは2016年の大統領選挙でヒラリー・クリントンのために10万取り上の献金を取りまとめた。

 

エルメンドーフは続けて次のように語った。「彼は全ての場所で自分自身をアピールできていると思う。彼は受けられるインタヴューには全て応じ、素晴らしいパフォーマンスを見せている。彼は自身が本物であることを見せつけている。ワシントン政治に染まっていない、新しくて若い人物が選挙戦に出てきたということになる」。

 

ブティジェッジの大口献金者リストに掲載されているもう一人の大物は、映画プロデューサーで環境保護活動家ロウリー・デイヴィッドだ。ロウリー・デイヴィッドは、『ラリーのミッドライフ☆クライシス』シリーズの主演と脚本のラリー・デイヴィッドの元妻で、アカデミー賞を受賞した気候変動に関するドキュメンタリー映画『不都合な真実』のプロデューサーを務めた。

 

大富豪として知られるポウラド家の人々もまたブティジェッジを支持している。ポウラド家はミネアポリスを拠点とする30以上の事業を所有し、メジャーリーグのミネソタ・ツインズも所有している。『フォーブス』誌によると、ポウラド家の純資産は2015年の段階で38億ドル(約4100億円)であるロバート・ポウラドは2012年の大統領選挙でオバマを支持し、少なくとも50万ドル以上の資金を取りまとめた。

 

ロサンゼルス在住の活動家で映画監督でもあるジル・ゴールドマンは2008年の大統領選挙のオバマ陣営の全国資金財政委員会の委員を務めた。ゴールドマンのブティジェッジを支持している。ゴールドマンは2008年の米大統領選挙でオバマに対して少なくとも20万ドルの資金を取りまとめた人物である。

 

オバマ政権下で駐イタリア米国大使を務めたジョン・フィリップスもリストに名前が掲載されている。フィリップスは有力な法律事務所フィリップス・アンド・コーエンの創設者であり、2012年の大統領選挙ではオバマのために少なくとも50万ドルの資金を取りまとめた人物である。

 

デイヴィッド、ゴールドマン、フィリップスからはコメント依頼に対する返事はなかった。ポウラドには連絡が出来なかった。CNBCはリストに名前があった他の人々にも連絡をしている。

 

ヘッジファンドの経営者で献金の取りまとめ役であるオリン・クラマーもまたブティジェッジを支持している。『ニューヨーク・タイムズ』紙とCNBCはいち早くクラマーのブティジェッジ支持を報じた。

 

他の多くの候補者たちとは違い、ブティジエッジは大口献金者たちから完全に距離を取るという態度は取っていない。

 

ブティジェッジの最初の選挙運動に関する公約は、企業のPACと化石燃料産業からの資金を受け取らないというものであった。しかし、彼は企業の経営陣からの援助を受けることについては何も発言していない。

 

2019年第一四半期、ブティジェッジは700万ドルの資金を集め、人々を驚かせた。これによって、彼は民主党内の有力候補の位置にまで上昇することが出来た。資金の一部は、各金融関係企業の経営陣からのものだ。その中には、シカゴに本拠を置く投資会社ウィックロウ・キャピタル社の部長スティーヴン・シューラーも含まれている。

 

ブティジェッジはアメリカの資本主義を称賛したが、いくつかの批判も忘れなかった。

 

CNBCとの最近のインタヴューの中で、同性愛を公表し、退役軍人であるブティジェッジは、人々に利益をもたらすが、それは資本主義の影響力を利用できることが出来る人たちに限られているとも述べた。

 

ブティジェッジは「アメリカの資本主義は人類史上最も生産的な力である。その結果、アメリカは特に20世紀において、技術と繁栄において限界を突破することが可能となった」と述べた。

 

ブティジェッジは、格差拡大の原因となるアメリカの資本主義社会の中で、人々が成功できるようにするための政策が行われていないということを批判し続けている。

 

「経済とは、ガラクタが一緒になって存在するものではない。経済は民間部門と公共部門との間の相互作用だ。そして、公共部門に関する諸政策は、私がこれまで生きてきた期間、格差が拡大する方向にずっと捻じ曲げられてきた」。

 

以下にブティジエッジのために献金を取りまとめる民主党系の人々の名前を掲載する。

 

・オリン・クラマー(Orin Kramer)、ニューヨーク

 

・マーゴ・ライオン(Margo Lion)、ニューヨーク

 

・ブライアン・ラファネリとマーク・ウォルシュ(Bryan Rafanelli & Mark Walsh)、ボストン

 

・バリー・ホワイトとエレノア・ホワイト(Barry & Eleanor White)、ボストン

 

・ウィリアム・マホーニーとアマリア・マホーニー(William & Amalia Mahoney)、シカゴ

 

ジョン・アトキンソンとボニー・アトキンソン(John & Bonnie Atkinson)、シカゴ

 

デイヴィッド・フリードマン(David Friedman)、コロラド

 

エリック・ジェイムソンとマルコ・ゼレガ(Eric Janssen & Marco Zerega)、シカゴ

 

デイヴィッド・ジェイコブソンとジュリー・ジェイコブソン(David & Julie Jacobson)、シカゴ

 

ウルスラ・テラシ(Ursala Terrasi)、カンザスシティ

 

ロバート・ポウラドとレベッカ・ポウラド(Robert and Rebecca Pohlad)、ミネアポリス

 

クリス・ポウラドとケイシー・ポウラド(Chris and Kacey Pohlad)、ミネアポリス

 

ジョー・ポウラドとサラ・ポウラド(Joe and Sara Pohlad)、ミネアポリス

 

ジル・ゴールドマン(Jill Goldman)、ロサンゼルス

 

・ヴッキー・ケネディ(Vicki Kennedy)、ロサンゼルス

 

・ロウリー・デイヴィッド(Laurie David)、ロサンゼルス,

 

・スージー・トムキンス=ブエル(Susie Tomkins-Buell)、サンフランシスコ

 

・クリスティン・フォレスター(Christine Forrester)、サンディエゴ

 

・ジョン・フィリップス(John Phillips)、ワシントンDC

 

・スティーヴ・エルメンドーフ(Steve Elmendorf)、ワシントンDC

 

・ウィリアム・エアコウ(William Eacho)、ワシントンDC

 

・トッド・シジウィック(Tod Sedgwick)、ワシントンDC

 

・ボビー・マンドール(Bobby Mandell)、オーランド

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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