古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

 古村治彦です。

※2025年3月25日に最新刊『トランプの電撃作戦』(秀和システム)が発売になります。是非手に取ってお読みください。よろしくお願いいたします。
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『トランプの電撃作戦』←青い部分をクリックするとアマゾンのページに行きます。

 最新刊『トランプの電撃作戦』(秀和システム)で、私はヴィヴェック・ラマスワミについて書いた。彼は2024年の大統領選挙共和党予備選挙に立候補し、最初は無名候補だったが、弁舌の巧みさと鋭さと、トランプ支持を表明したことで、注目を浴びることになった。トランプもラマスワミを気に入っていたようだ。
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ラマスワミ(青いネクタイ)とヴァンス 
 ラマスワミの名前が再び注目されることになったのは、トランプが2024年の大統領選挙でカマラ・ハリス(とジョー・バイデン)を破り、大統領返り咲きが決まった後に、イーロン・マスクと共に、政府効率化省(Department of Government EfficiencyDOGE)を率いる責任者として名前が挙がった時だ。その後、ラマスワミは来年に実施される故郷オハイオ州知事選挙に出馬するために、責任者就任を辞退した。私は『トランプの電撃作戦』の中で、ラマスワミはヴァンスを助けて再び中央政界を目指すと書いた。

 ラマスワミとJD・ヴァンス米副大統領はイェール大学法科大学院(ロースクール)の同級生であり、それ以来の盟友だ。彼らは共にオハイオ州出身という共通点もある。そして、彼らは学生時代に既にピーター・ティールに見いだされている。詳しくは『トランプの電撃作戦』をお読みいただきたい。

 ラマスワミは保守派のネットワークに入れてもらえた。それは。保守派の重鎮で、第一次トランプ政権で大統領顧問を務めたレナード・レオの知己を得たからだ。ラマスワミは、2014年に設立した製薬業界に特化した企業ロイヴァントが成功して巨額の資産を手にすることになった。ラマスワミについては、「無名の新人」「アウトサイダー」という評価があったが、実際にはシリコンヴァレーの億万長者たちや保守派のネットワークの人々が支援している人物ということになる。この点もまた、ヴァンス副大統領とよく似ている。ラマスワミもまた、自分は主流派ではないと主張し、庶民の代表をアピールしているが、同時に、テック産業や保守派のネットワークの内部にいる人物ということになり、ハイブリッドということになる。ヴァンスとラマスワミという共通点の多い2人が2028年以降のアメリカ政治において、存在感を増していき、重要な役割を果たすことになる。

(貼り付けはじめ)

「彼はインサイダーだ」:ラマスワミ氏と右翼の中心的重要人物との深いつながりが明らかになった(‘He’s an insider’: Ramaswamy’s deep ties to rightwing kingpins revealed

-共和党候補は自らを「アウトサイダー」と位置づけているが、著名人レナード・レオやピーター・ティールと密接なつながりがある。

マーティン・ペングリー筆

2023年8月25日

『ザ・ガーディアン』紙(イギリス)

https://www.theguardian.com/us-news/2023/aug/25/vivek-ramaswamy-rightwing-elite-close-ties-leonard-leo-peter-thiel

ヴィヴェック・ラマスワミは、共和党の大統領候補指名争いのライヴァルたちが寄付者や特別利益団体(special interests)に「買収され、資金を提供されている(bought and paid for)」と非難し、自らを「アウトサイダー(outsider)」と形容している。

しかし、38歳のオハイオ州を拠点とするヴェンチャー・キャピタリストのラマスワミは、押しの強い、怒りを前面に押し出した様子を今秋開催された最初の共和党候補者討論会で見せた。ラマスワミは政治の2つのサイドの影響力を持つ人物たちと深い関係を持っている。

こうしたつながりで有名なのは、テクノロジー大手ペイパルとパランティアの共同創業者で右派の大口寄付者であるピーター・ティールと、連邦裁判所に保守派判事を配置する運動で前例のない額を集めた活動家レナード・レオだ。

ラマスワミは、ベストセラーの回想録『ヒルビリー・エレジー』の著者で、政界入りする前に金融業界で成功を収めたJD・ヴァンスのイェール大学法科大学院時代の友人だ。イェール大学法科大学院在学中、ヴァンスとラマスワミは、ティールが主催した「選ばれた学生のための親密なランチセミナー(intimate lunch seminar for select students)」と『ニューヨーカー』誌が形容したセミナーに出席した。昨年、ヴァンスはティールの支援を受け、極右のトランプ支持の考えを唱え、オハイオ州選出の連邦上院議員の座を獲得した。

ティールはその後、政治献金から手を引いたと述べている。『ニューヨーカー』誌が「高齢者のメディケア利用を支援するベンチャー(a venture helping senior citizens access Medicare)」と呼ぶ企業を支援し、昨年は、企業投資家の環境・社会・ガバナンス(environmental, social and governanceESG)方針を攻撃するためにラマスワミが立ち上げたファンドであるストライヴ・アセット・マネジメントを支援した。ヴァンスも支援者だ。

ラマスワミの主な成功手段は、2014年に設立された製薬業界に特化した投資会社ロイヴァントである。

ロイヴァントの顧問会には、共和党と民主党の両党の人物が名を連ねている。キャスリーン・セベリウス(オバマ政権の保健福祉長官)、トム・ダシュル(サウスダコタ州選出の元連邦上院民主党指導者)、オリンピア・スノー(メイン州選出、共和党所属の元連邦上院議員)などだ。

ラマスワミとレオとのつながりは数多くある。レオは最近、実業家のバレ・セイドから16億ドルの寄付を受けており、これは過去最大の寄付金とされているが、現在ワシントンDC地区の検事総長による捜査の対象になっていると報じられている。

「プロパブリカ」と「ドキュメンティッド」が報じたところによると、ラマスワミは、レオが議長を務めるテネオが主催するリトリートで講演している。この団体は、有力な保守派を結びつけ、アメリカ社会における「リベラルの優位を打ち砕く」ことを目指している。

テネオの他の講演者には、共和党予備選挙でラマスワミに先行しているフロリダ州知事のロン・デサンティスや、ミルウォーキーのステージでラマスワミと衝突したサウスカロライナ州元知事のニッキ・ヘイリーも含まれていると報じられている。

「プロパブリカ」はまた、ティールをテネオ・グループの創設に結び付けた。本紙が調べた文書によると、ラマスワミは2021年にテネオのメンバーになった。

他には、ラマスワミはレオとつながりのある慈善団体「ラウンドテーブル」の理事であり、レオ主導で裁判所に保守派の判事を就任させる運動を行っている団体「フェデラリスト協会」のメンバーでもある。

ラマスワミは、共和党所属の各州財務長官(state treasurers)の団体である「州財務官財団(State Financial Officers FoundationSFOF)」でも講演し、賞も受けている。

6月、サウスカロライナ州において、『ポスト・アンド・クーリエ』紙は、昨年大統領選に出馬する前に、ラマスワミ氏が「[共和党の]コネを利用して[ストライヴに]有利な年金基金管理契約へのアクセスを与えようとした・・・[資産総額は]396億ドルに上る」と報じた。

ポスト・アンド・クーリエはミズーリ州とインディアナ州でも同様の圧力がかけられたと伝えた。サウスカロライナ州の財務長官カーティス・ロフティスはポスト・アンド・クーリエに対し、こうしたアプローチは「何ら不適切ではない(nothing improper)」と語った。

右翼の寄付者、活動家、体制側の人物とのつながりを踏まえてラマスワミがアウトサイダーであると主張していることについて質問された選挙運動のスポークスマンは本紙に「ヴィヴェックはアメリカンドリームを実現し、ビジネスで大成功を収めた」。と述べた

選挙運動関係者たちは「裕福な人々と友人関係やビジネス関係を持つ人と、スーパーPACの寄付者を喜ばせるために政策や立場を変える政治家との間には、大きな違いがある」と付け加えた。

ウィスコンシン州の討論会では、91件の刑事告発に直面しているものの、共和党の世論調査で圧倒的な差をつけてリードしている元米大統領ドナルド・トランプが不在だったため、ラマスワミは活躍した。

ラマスワミがトランプの副大統領候補になるかもしれないとの憶測が広がる中、共和党の活動家から反トランプの「リンカーン・プロジェクト」の共同創設者に転身したリード・ガレンは、ラマスワミを「2020年代の典型的なアメリカのテック産業系のでたらめ芸能人・・・21世紀のトランプ」と呼んだ。

ガレンによると、ラマスワミが自分をアウトサイダーであると主張したのは、ラマスワミの「根本的な理解の一部だ。・・・MAGA派(トランプ支持の共和党内の支持基盤)は、予備選の残りの人たちは政治家だと示してほしいと思っている。ラマスワミはショーマン、つまりアウトサイダー、反主流派になることを厭わない。『もし何かあれば、それがそこにあって嫌だ』。つまり、『私はこれで楽しもう。あなたたちは下手くそで悪党の集まりだから、真剣には受け止めない』という訳だ」。

しかし、別の意味では、ラマスワミとレオやティールのような人物とのつながりについて、ガレンは「彼はインサイダーだと思う」と語った。

「彼はレオナルド・レオと一緒に部屋に入ってきて、『私に何をしてほしいですか?』と言う。すると彼らは、『これが私たちがあなたにしてもらいたいことだ。これが私たちがあなたにしてもらいたいことです』と言う」。これは正しいのか?

[ラマスワミ][中絶の制限などの]問題に関心があると思いますか? いいえ、特にそうではない。彼がそれについて確固とした信念を持っているとは思えない。しかし、それが彼の助けになると考え、それと引き換えにレオナルド・レオが、老人から彼に与えられた16億ドルのうちのほんの少しの金額を与えて彼を助けるとしたらどうだろうか?」何ということだ?

ガレンは「彼はここまでやれるとは思っていなかった。だから現在、彼はできる限りそれを押し進めようとしているのだ」と述べている。

ラマスワミは、レオが 「確かに中心にいる(certainly at the center)」献金者や非営利団体の世界と密接に結びついているとガレンは述べている。ガレンは更に「この動きは1つの方向にしか進まない。それは暗黒(darkness)に向かう。それは権威主義(authoritarianism)の方向だ。それは、ラマスワミのような人物を見つけるためだ。そして、他の候補者たちが彼(ラマスワミ)を攻撃すればするほど、彼らは彼をますますそのような人々の腕の中に追い込んでいくだろう」と述べている。

(貼り付け終わり)

(終わり)
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『トランプの電撃作戦』
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世界覇権国 交代劇の真相 インテリジェンス、宗教、政治学で読む

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バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる

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 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

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 古村治彦です。

※2025年3月25日に最新刊『トランプの電撃作戦』(秀和システム)が発売になります。是非手に取ってお読みください。よろしくお願いいたします。
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『トランプの電撃作戦』←青い部分をクリックするとアマゾンのページに行きます。

 最新刊『トランプの電撃作戦』(秀和システム)では、JD・ヴァンス副大統領が次の2028年米大統領選挙でトランプ大統領の後継者として共和党候補者となると書いた。そして、ヴァンスとシリコンヴァレーの大立者で、2016年の大統領選挙でトランプを支持し続けた、ピーター・ティールが、ヴァンスを見出したことを紹介した。ヴァンスはティールの弟子ということになる。今回は、『トランプの電撃作戦』では使わなかったが、ヴァンスとシリコンヴァレーの大物たちとの関係を詳しく分析している論稿を紹介する。内容を要約すると次のようになる。
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盟友同士のヴィヴェック・ラマスワミ(青いネクタイ)とJ・D・ヴァンス

ドナルド・トランプの副大統領候補にJD・ヴァンスが浮上する数週間前、テクノロジー業界の著名な人物たちが彼を推す動きが始まった。特に、テクノロジー起業家や資本家たちからヴァンスを副大統領候補にするように強く求めた。

ティールの投資会社の共同経営者デリアン・アスパロウホフは、ヴァンスがホワイトハウスの職に就くことが自分たちの代表がホワイトハウスに入ることを意味すると述べた。また、ヴァンスはその背景からシリコンヴァレーのエリートと将来の連携を生み出す人材として注目されている。

一方で、ヴァンスの過去の社会問題に対する姿勢や商業界とのつながりから批判も受けており、彼とティールの関係がビジネス上の駆け引きになる可能性が指摘されている。さらに、彼はシリコンヴァレーにおけるエリート主義と、一般市民を置き去りにする姿勢を意識し、影響を持とうとしていることがある。

ティールは過去のトランプの選挙に対して、巨額の寄付をしたものの、政権の混乱に失望しつつも、ヴァンスへの支援を続けている。トランプは最近、電気自動車や人工知能に対する積極的な姿勢を示している。テクノロジー業界の不満を受けて、トランプとヴァンスの最近の集まりには多くのテクノロジー企業の幹部が集まり、大規模な資金集めの場となった。

ヴァンスはより小規模なスタートアップ企業を支援する意義を持つことで支持を広げ、テクノロジー業界の変革を目指している。また、彼は過去の経歴を活かし、地域経済の問題にも取り組んできた。

最後に、ヴァンスがテクノロジー業界の影響力の高まりを象徴する存在となっていることが指摘されている。彼は新たなデジタル社会への対応を模索しながらも、政治的なロビー活動に関しては複雑な立場に立たされている。彼の副大統領候補への道筋は、アメリカの今後に向けての新たな枠組みを指し示すものとなるだろう。

 ヴァンスはトランプのポピュリズムを体現する人物である。詳しくは『トランプの電撃作戦』に書いたが、シングルマザーの貧しい家庭から身を起こし、副大統領にまで上り詰めた。彼はトランプを支持する貧しい白人労働者の代表という面がある。同時に、シリコンヴァレーでの経験や知識から、テック産業の代表という側面を持つ。彼はその点でハイブリッドということになる。アメリカ政治の大きな潮流を示し、体現する人物がヴァンスということになる。

(貼り付けはじめ)

JD・ヴァンスを指名した強力なピーター・ティールのネットワークの内部(Inside the powerful Peter Thiel network that anointed JD Vance

-右派の技術者による小規模で影響力のあるネットワークが、シリコンヴァレーでのヴァンスの台頭、そして共和党での台頭を画策した。彼がホワイトハウスを勝ち取れば、業界は利益を得る立場にある。

エリザベス・ドゥオスキン、キャット・ザクロウスキー、ニターシャ・ティク、ジョシュ・ダウジー筆

2024年7月28日

『ワシントン・ポスト』紙

https://www.washingtonpost.com/technology/2024/07/28/jd-vance-peter-thiel-donors-big-tech-trump-vp/

ドナルド・トランプ前大統領が副大統領候補を発表する数週間前、テクノロジー業界の大物たちが、自分たちの仲間であるオハイオ州選出の連邦上院議員JD・ヴァンスを推す静かなキャンペーンを開始した。

トランプ元大統領は、テクノロジー起業家のデイヴィッド・サックス、パランティア社顧問のジェイコブ・ヘルバーグ、そして、ヴァンスの元雇用主で師(mentor)でもある億万長者のヴェンチャー・キャピタリストであるピーター・ティールから、かつてのシリコンヴァレーにいる投資家を候補に加えるよう何度も懇願をうけたと、懇願に詳しい3人が匿名を条件にプライベートな会話について語った。

ヴァンスの最も強力なシリコンヴァレーにいる支持者たちは、元ネヴァー・トランプ派の人物であるヴァンスが共和党内で台頭していることに大喜びしている。彼らは、ヴァンスをワシントンにいる自分たちの使者と見なしており、政府やグーグルからロッキード・マーティンに至るまでの定着した大企業が技術革新(innovation、イノヴェーション)を阻害し、機敏で大胆な考えを持つスタートアップ企業、特に自分たちのスタートアップ企業が国益を推進できるという教義を広めている。ハリス副大統領の大統領就任は多くの左派テクノロジーリーダーを活気づけたが、ティールのネットワークの一部は、ヴァンスがホワイトハウスに入ることで恩恵を受ける立場にある。ヴァンスは最近までワシントンを避けていたヴェンチャー・キャピタリストにとって新たな資産だ。

ティールの投資会社ファウンダーズ・ファンド社の共同経営者であるデリアン・アスパロウホフはXに「地球上で最も偉大な国のホワイトハウスに元テックヴェンチャーキャピタルにはいることになるんだぜ(WE HAVE A FORMER TECH VC IN THE WHITE HOUSE GREATEST COUNTRY ON EARTH BABY)」と投稿した。

ティールにとって、ヴァンスが共和党候補に名を連ねるのは、ラストベルト出身のイェール大学法科大学院(ロースクール)卒業生を弟子(protégé)として迎え入れた10年前の先見の明のある賭けの成果であり(the payoff on a prescient bet placed a decade ago)、Meta社のCEOのマーク・ザッカーバーグやOpenAI創設者のサム・アルトマンを含むメンバーに加わった。

特に2016年に自叙伝『ヒルビリー・エレジー』を出版した後、ヴァンスは多岐にわたる知性、温厚な物腰でありながら、実はオハイオ州の労働者階級で育ったアウトサイダーの物語を通じて、シリコンヴァレーのティールの高尚な仲間たちに強い印象を与えた。この物語は2016年の大統領選挙後、テクノロジー界のエリートたちが、未来を築くことへの執着がいかに多くのアメリカ人を置き去りにしているのかを理解しようとしたときに共感を呼んだ。

ティールは彼自身を裕福にし、MAGA層に人気となった企業に投資する環境を整えた。彼は他のシリコンヴァレーの寄付者とともに、ヴァンスの政界進出を後押しし、2022年の米連邦上院選挙で彼の出馬を成功させた。

ティールの考えを知るある人物は「ピーターにとって、ヴァンスは一世一代の賭け(a generational bet)だ」と語った。

しかし、ヴァンスのビジネス界での人脈、そして中絶や同性婚などの社会問題に対するスタンスは、批判にもさらされている。批判者たちはヴァンスを「シリビリー(shillbilly 訳者註:シリコンヴァレーとヒルビリーの合成語)」と呼び、ティールのネットワークとの関係が金銭授受のシナリオ(a pay-to-play scenario)になる可能性があると主張している。

投資家のデル・ジョンソンはXに次のように投稿した。「彼らがエリート主義的な計画と反動的な見解を[導入する]ための最良の方法は、規制の捕捉だ(regulatory capture)」。これは民間セクターによる規制プロセスのコントロール(private sector’s control of the regulatory process)を表す用語を使っての投稿だ。続けて「ヴェンチャー・キャピタル階級に大統領職を任せても何も起きない」と書いた。

この記事は、シリコンヴァレーでのヴァンスの台頭、ティールとの関係、そして彼がアメリカで2番目に高い政治職に就いた場合のテクノロジー業界の野望に詳しい17人の人物へのインタヴューに基づいており、その多くは関係を保護するために匿名を条件に話してくれた。

ティールはコメントを拒否した。ヴァンスはコメントの要請に応じなかった。

ティールは2016年の選挙運動においてトランプに対して巨額の寄付を行ったが、彼の考えを知る複数の人物によると、最終的には政権の混乱と科学と技術革新への焦点の欠如に失望したという。

しかし、ヴァンスの指名は、ティールがトランプに好意的になるのに役立っている。また、トランプの共和党大統領候補指名は、テクノロジー業界にとって極めて重要な問題に新たに焦点を絞ったことと一致する。トランプ元大統領は、電気自動車、仮想通貨(cryptocurrency)、人工知能に関する業界に好意的なメッセージを受け入れてきた。トランプは先月、サックスのポッドキャスト「オールイン(All-In)」に出演し、シリコンヴァレーの寄付者たちを「天才たち(“geniuses)」と呼んだ。また、最近の選挙集会では、電気自動車のパイオニアであるイーロン・マスクを称賛し、「私たちは賢い人々の生活を良くしなければならない(We have to make life good for our smart people)」と発言した。

『ワシントン・ポスト』紙が確認した出席者リストによると、サックスが6月にトランプとヴァンスをサンフランシスコの自宅に招いて開催した、高額な資金集めパーティーの場で、2人は50人以上のテクノロジー企業の幹部や他の裕福な寄付者たちと会った。

共和党全国委員会で、サックスがトランプの専用ボックスでヴァンスと話している姿が見られた。出席者たちは、寄付者やロビイスト、テクノロジー業界の関係者らがこれほど集まったイヴェントは見たことがないと語った。

対照的に、バイデン政権は、暗号通貨業界を妨害し、人工知能を規制しようとし、スタートアップ創業者が金儲けするための重要な道である企業買収に異議を唱えることで、テクノロジー業界のリーダーたちを激怒させている。サックス、マスク、パランティア社共同創業者のジョー・ロンズデール、セコイア・キャピタル社のダグ・レオーネ、著名なヴェンチャー・キャピタル企業アンドリーセン・ホロウィッツ者の創業者たちは、トランプに同調し、トランプ支持のPACに多額の寄付を行っている。

トランプがホワイトハウスを奪還すれば、ヴァンスは、イデオロギー的に一致した技術面のリーダーたちを政府要職に就かせ、テクノロジー業界を政治的サンドバッグから資本主義の原動力へと変える一助となるかもしれない。ヴァンス自身の防衛スタートアップ企業アンドゥリルへの名ばかりの投資を含め、ティールと関係のあるスタートアップ企業のネットワークは、数十億ドル規模の契約をめぐって競争している。

一方、ヴァンスを指名する際のトランプへの売り込みは非介入主義外交政策(noninterventionist foreign policy)だったサックスの友人たちは、ヴァンスは国務長官を狙っているのだとよく冗談を言っていた。

ヴァンスの支持者たちは、ビッグテック企業の独占的慣行(Big Tech’s monopolistic practices)を非難する一方で、より機敏なスタートアップ企業(「リトルテック(Little Tech)」と名付けられている)を支援する姿勢が、ヴァンスを説得力のある特使(persuasive envoy)にしていると語った。

アリゾナ州で連邦下院議員選挙に立候補しているティール・キャピタル社の元上級幹部ブレイク・マスターズは、ヴァンスとシリコンヴァレーとのつながりが、技術革新の新時代を先導するのに役立つだろうと語った。

マスターズは「金儲けが目的ではない」と述べている。マスターズは、ティールがヴァンスに『ヒルビリー・エレジー』の宣伝文をレビューするよう依頼したことで、ヴァンスと友人になった。「マンハッタン計画のような大きな取り組みをかつて行っていた政府が、もはや作ることができないようになっている、新しい技術を作ることが目的だ。これから起こる問題をほとんど直感的に理解している人物のようだ」。

●「私たちのネットワークに欲しい人」(‘Someone we want in our network’

トランプが当選する2カ月前、ヴァンスはサンフランシスコで、テクノロジー業界で最も裕福で影響力のある人々とサロンディナーに出席した。出席者にはティール、アンドリーセン、アルトマン、セールスフォースのCEOマーク・ベニオフ、当時スタンフォード大学ビジネススクールの学部長だったジョン・レヴィンが含まれ、新たに重要なテーマ「アメリカの労働者階級の困難と仕事の未来(The difficulties of working class America and the future of work)」について話し合うために集まっていた。

幅広い会話はすぐに政治の話になった。当時はネヴァー・トランプ派だった若き回想録作家は、トランプの見込みのない選挙運動と民主社会主義者のバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の選挙運動を牽引したポピュリストの怒りを翻訳し、自分の言葉で主張した。

「そこにいた誰もがその瞬間を理解しようとしていた」と、その夜のことを知る人物は、プライベートな集まりだったため匿名を条件に語った。当時32歳だったヴァンスは「これらの素晴らしい知性に負けず、自分の力を発揮した・・・。彼はその場にいた全員の尊敬を集めていた」ということだ。

ティールがヴァンスのために道を切り開いたのは、約10年前、ヴァンスがこの億万長者にシリコンヴァレーでの機会を模索するようメールを送った後だった。ヴァンスは、2011年にティールがイェール大学法科大学院で行ったスピーチに触発された。そのスピーチは、技術の停滞を嘆き、競争の激しい仕事に対するエリートの執着が技術革新を潰していると主張した内容だった。ヴァンスは、そのスピーチをイェール大学在学中の「最も重要な瞬間(the most significant moment)」と表現した。

ヴァンスはティールに強い印象を残したとティールの投資会社ミスリル社の元マネージングディレクターのコリン・グリーンスポンは語っている。

グリーンスポンは後にヴァンスと共にヴェンチャー企業ナリヤを創設している。グリーンスポンは次のように述べている。「この男は、私たちのネットワークに100%欲しい人物だと分かっていた。ピーター・ティールの世界の利益は、常に興味深い人物が出入りすることであり、JDは私たちが親しくしたいと望む人物だと分かっていた」。

ティールの仲間が、ヴァンスがバイオテクノロジー企業サーキット・セラピューティクスに就職するのを支援した。ヴァンスはサーキット・セラピューティクスの専門分野であるオプトジェネティクスについては全く知らなかったが、勉強熱心な学生だった。彼はすぐに、スタートアップ企業への投資についてミスリルにアプローチした。

ミスリルはアプローチを断った。しかし、ヴァンスのアプローチ、つまり「適切なタイミングで連絡を取る才覚(knack for checking in at the right time)」はグリーンスポンに非常に感銘を与え、グループは「彼を雇う必要がある(we needed to hire him)」と結論付けた。

2016年にミスリルに入社したヴァンスは、投資家たちが企業を評価する方法を吸収し、技術革新が社会進歩の原動力として尊重される環境に身を置いた。オハイオ州ミドルタウン出身のヴァンスは、回想録の中で、白ワインが1種類以上あることを知らなかったと書いていて、そんな彼が億万長者とのディナーに出席するようになった。現在は新興企業と政府との連携を支援しているヴェンチャー・キャピタリストのキャサリン・ボイルは、サンフランシスコの自宅アパートでヴァンスのためにピザを用意して本の出版パーティーを開いた。

専門家たちは既に「ヒルビリー・エレジー」を選挙のための本と呼んでいたが、ワシントンに懐疑的なシリコンヴァレーでヴァンスが政治的野心について語ることはほぼなかった。

2016年にサロンディナーを企画してヴァンスを社交界に紹介したことで友人になったスタートアップ企業セーフグラフのCEO、オーレン・ホフマンは「彼は脚光を浴びよう(trying to get the limelight)としているようには見えなかった。彼の政治についての考えは知らなかった」と語った。

ヴァンスをもっと打算的な(calculating)人物と見る人たちもいた。ティールの仲間と交流していたある人物は、ヴァンスは同じような経歴を持つ人々と知り合う努力をせず、自分のキャリアに役立つ影響力のある人々に引き寄せられるだけだったと述べている。

クライナー・パーキンスの元投資家で非営利団体プロジェクト・インクルードの共同創設者のエレン・パオは「ヴァンスは、シリコンヴァレーで注目を集める、ホレイショ・アルジャー(Horatio Alger)のような、自力で起業する気骨のある白人男性創業者(bootstrap-pulling White male founder)の典型に当てはまるようだ」と語った。パオはヴァンスを直接知らないとしながらも、「彼の成功は、風に合わせて変化する意志、つまり、資金提供した新興企業を軌道に乗せるために政府の支援を求める場合に役立つ柔軟性と結びついているのではないか」と疑問を呈した。

ミスリルに入社してから1年後、ヴァンスはオハイオ州に戻った。2017年の『ニューヨーク・タイムズ』紙の「なぜ故郷に戻るのか(Why I’m moving home)」という見出しの論説で、ヴァンスはシリコンヴァレーでの時間を「高学歴の移住者たちに囲まれて(surrounded by other highly educated transplants)」「不快だった(jarring)」と表現した。別のインタヴューでは、西海岸の人々は「政治的・経済的権力とある種の恩着せがましさを併せ持っている(wield political-financial power in combination with a certain condescension)」と述べ、エリートのテクノロジー集団を冷笑したように見えた。

論説が掲載された数日後、ヴァンスは新しい仕事に就いたことも発表した。それは、前回の選挙でヒラリー・クリントンを支持した無所属のAOL共同創設者スティーヴ・ケースとともに、沿岸部のテクノロジー首都(シリコンヴァレー)以外のスタートアップの人材育成に重点を置いた取り組みである「ライズ・オブ・ザ・レスト(Rise of the Rest)」に取り組むことだった。

2018年、ヴァンスはオハイオ州ヤングスタウンで高級バスに乗り込み、政治家が主催する同様の取り組みであるカムバック・シティーズ・ツアーに参加した。ヴィーガン・ドーナツ、コンブチャ(昆布茶)、そして西海岸のヴェンチャー・キャピタリストに囲まれながら、ヴァンスは地元のスタートアップシーンと、オピオイド危機によるこの地域の課題について語った。ヴァンスは成人してからの人生の大半を、衰退する鉄鋼の町(the declining steel town)から遠く離れた場所で過ごしたが、訪問者たちは彼を、サンフランシスコの洗練されたオフィスとオハイオの間の溝を埋めるのに適した大使(as an ambassador well-positioned to close the gulf between their sleek San Francisco offices and Ohio)とみなした。

バスに乗っていた投資家の1人だったパトリック・マッケナは「この状況で、JDと会って人々が気づいたのは、シリコンヴァレーには賢い人がいっぱいいるが、賢い人が全員シリコンヴァレーにいる訳ではないということだった」と語った。

翌年、グリーンスポンとヴァンスはオハイオ州を拠点とする自分たちのファンドであるナリヤを立ち上げた。ナリヤは『ロード・オブ・ザ・リング』に登場する火の輪(a ring of ire)にちなんで名付けられた。(ティールの「ミスリル」と「パランティア」もJRR・トールキンの叙事詩に由来する)。ティールは資本金の少なくとも15%を提供し、密接に関与し続けた。

ヴァンスは、シリコンヴァレーは「駐車場のUberUber for parking)」のような、模倣的な、その時々の流行に乗った企業(flavor-of-the-moment companies)で「飽和状態(oversaturated)」だと潜在的な支援者に語った。ヴァンスは、ナリヤは大きなアイデアと、ロボット工学やバイオテクノロジーなどの「ディープ・テクノロジー(deep technology)」の調達に注力すると語った。(AIや暗号は誇張されすぎていると当時彼は言っていた)。

ナリヤ・キャピタルの投資が全て利益を上げた訳ではなかった。ナリヤ・キャピタルは、昨年破産申請した農業新興企業AppHarvestに2800万ドルの投資を行った。

匿名を条件に取材に応じた人物は「ディープテック(deep tech)」の売り文句に飛びついた初期の投資家たちは、ナリヤのイデオロギーに基づいた賭けとみなして驚いたと語った。この人物はこの投資について公に議論する権限がなかったため匿名で語った。

ナリヤはティールとともに、右派の視聴者に人気のYouTubeの競合企業ランブルの大口投資家となった。ナリヤとティールはカトリックの祈祷アプリ「ハロウ」にも資金提供している。

2021年のナリヤの会合に、オハイオ州副知事ジョン・アレン・ハステッド(共和党)と、当時は製薬会社の元幹部で「意識高い(woke)」資本主義を攻撃するベストセラー本の著者だったヴィヴェック・ラマスワミが出席した。ハロウの創設者は「タブーな夕食の話題(taboo dinner topics)」をテーマとしたセッションで政治と宗教について語った。

ナリヤの共同創設者グリーンスポンは、ナリヤの目標は「投資家に可能な限り最高の利益をもたらすこと」だと述べた。

2021年に米連邦上院議員選挙への出馬を発表した頃には、ヴァンスはネヴァー・トランプ派からMAGA共和党員に変貌していた。これはティールやマスターズらとの長年の対話の結果だ。

マスターズによると、2021年、長年連邦上院議員を務めたロブ・ポートマン(オハイオ州選出、共和党)が引退を発表した日に、彼とヴァンスは電話で話したということだ。マスターズはポートマンから聞いた、「私はすぐにJDに電話し、おい、君はオハイオ州で立候補する必要があると思うと言ってやった。・・・私たちは2人とも、このためにビジネスキャリアを捨てる必要があると感じていた」という話を紹介した。

2022年の中間選挙の期間、ティールは彼の弟子である候補者2人に3000万ドル以上を投入した。これはティールにとって過去最大の寄付であり、その選挙期間の唯一の大口寄付だった。

1つの賭けは失敗した。もう1つは彼の予想を上回るものだった。

●彼らの仲間の1人(One of their own

ヴァンスは、主要政党の大統領候補に選ばれた最初の著名なテクノロジー・ヴェンチャーキャピタリストであり、テック業界の影響力が高まっている兆候である。

シリコンヴァレーは1950年代にまで遡る政府の支援の上に築かれたが、その指導者たちはここ数十年、ワシントン、特に防衛契約(defense contracts)を避けてきた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大以降、財務収益(financial returns)が減少し、中国と世界の不安定さがより大きな脅威となったため、政府は引く手あまたの顧客(a sought-after customer)となった。

ヴァンスは、グーグルの分割を主張する一方で、暗号通貨などの新興技術には介入しない姿勢を主張してきた。彼は、シリコンヴァレーが一枚岩としてロビー活動を行っていないことを理解している数少ない政治家の1人として、テクノロジー業界内で広く見られている。

第1次トランプ政権の連邦通信委員会委員長アジット・パイの下で働いた経験を持つ、アメリカ技術革新財団の上級フェローであるエヴァン・シュワルツトラウバーは、ヴァンスが副大統領に当選すれば、「リトルテックとミディアムテックに誰かが入ることになる」と述べ、この議論は「最大手企業群に支配されすぎている」とも述べた。

いくつかの著名な「小規模」および「中規模」の防衛技術企業(several prominent “little” and “medium” defense tech companies)は、偶然にもティールの緊密な関係にある企業から資金提供を受けている。アメリカの兵器システムに人工知能を組み込むことを目指すアンドゥリル社は、ティールのネットワークであるアンドリーセンの支援を受けており、ヴァンスの寄付者であるパルマー・ラッキーが共同設立者となっている。パランティア社はヘルバーグが代表を務め、ティールとロンズデールが共同設立した。ロンズデールは投資家であり、ヴァンスとマスクの友人で、シリコンヴァレーの企業を結集してトランプ支持のPACに寄付するよう支援した。ヴァンスについて楽観的な投稿をしたティールのファウンダーズ・ファンド社の共同経営者であるアスパロウホフは、政府からの資金提供を求めているヴァルダ・スペース・インダストリーズ社の共同設立者でもある。

ポッドキャスト「オールイン」の最近のエピソードで、共同司会者のジェイソン・カラカニスは、民主党が献金者に虜(とりこ)になっていると批判したサックスをからかい、ヴァンス指名の「事業計画者(architect)」と呼んだ。

サックスはポッドキャストで、自身の関与を過小評価した。サックスは「私はおそらく、(トランプに)意見を述べた1000人、いや少なくとも数百人のうちの1人だった」と語った。

(貼り付け終わり)

(終わり)
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 古村治彦です。

※2025年3月25日に最新刊『トランプの電撃作戦』(秀和システム)が発売になります。是非手に取ってお読みください。よろしくお願いいたします。
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 2025年4月6日に『日刊ゲンダイ』紙インターネット版に、佐藤優(さとうまさる)先生による書評が掲載されました。参考にしてぜひお読みください。
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※「週末オススメ本ミシュラン 『トランプの電撃作戦』古村治彦著/秀和システム(選者:佐藤優)」

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 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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