アメリカ政治の秘密
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野望の中国近現代史
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ビジネス社
2014-05-23

 

 古村治彦です。

 

 今回は、先日ネオコンの危険な議員トム・コットンが主導した公開書簡に対する批判に関する記事を皆様にご初会します。

 

 公開書簡に関しては、どうもトム・コットンの売名行為だったように思われます。

 

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共和党のテヘラン宛ての公開書簡が批判に晒されている(GOP letter to Tehran backfires

 

ジョーデイン・カーニー、クリスティーナ・ウォン筆

2015年3月10日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/policy/defense/235301-gop-letter-to-tehran-backfires

 

共和党所属の連邦上院議員たちからイランの指導者たちへ宛てた公開書簡は、共和党を分裂させ、共和党を守勢に立たせ、オバマ大統領とテヘランとの間の核開発をめぐる交渉を無効にすることになる新たな経済制裁の連邦上院での可決のチャンスを潰えさせる危険を孕んでいる。


 オバマ大統領によるイランとの対話は民主党を長年にわたり分裂させてきたが、先月、共和党が連邦上院で、新たな経済制裁に対するオバマ大統領の拒否権を覆すのに十分な議席を得ることで、再び姿を現した。

 

 しかし、状況は一変し、47名の共和党所属の議員たちが署名したテヘラン宛ての公開書簡に対して怒りが向けられている。連邦上院多数党院内総務(Senate Majority Leader)のミッチ・マコネル連邦上院議員(ケンタッキー州選出、共和党)は、オバマ大統領とイランとの交渉を台無しにすることになるであろう2つの法案の上院の可決の可能性が減少してしまったことに慌てている。

 

 火曜日、ホワイトハウスは公開書簡が発表された2日目に声明を発表し、共和党所属の議員たちが出した公開書簡を批判し、これを「無謀」で「間違った方向に導く」人気取りの行動と呼んだ。

 

『ニューヨーク・デイリー・ニュース』紙は、紙上にマコネル、2016年の大統領選挙の有力候補者であるテッド・クルーズ(テキサス州選出)とランド・ポール(ケンタッキー州選出)両上院議員と、一期目の連邦上院議員であるトム・コットン(アーカンソー州)の写真を掲載し、見出しには「売国奴(Traitors)」という単語を使った。トム・コットンは今回の書簡の主導者である。

 

 保守的な論調で知られる『ウォールストリート・ジャーナル』紙の編集局は公開書簡を批判し、オバマ大統領が逆襲に使うための「材料」にされると述べた。

 

 共和党内部でも公開書簡をめぐり争いが起きている。7名の共和党所属の上院議員が書簡に署名しなかった。彼らは同僚たちを公に批判している。

 

火曜日、スーザン・コリンズ連邦上院議員(メイン州選出、共和党)は記者団に対して次のように語った。「私たちにとって交渉が重要な局面に差しかかっているこの時にアヤトラに書簡を送るなど不適切だと考える。そして、より率直に言えば、私たちの憲法システムを説明したことでアヤトラが心を動かすことがあるとは思えないし、その点に疑念を持っている」。

 

 ジェフ・フレイク連邦上院議員は公開書簡について「有効」でもないし、「生産的」でもないと述べた。

 

 「現状においても交渉は厳しい状況にある。この種の書簡を送ることが有効ではないと私は考える」

 

 連邦上院外交委員会委員長のボブ・コーカー(テネシー州選出、共和党)は、公開書簡が「私たちが手に入れたいと望む通りの結果をもたらすのに有効ではない」と考えていると述べた。コーカーはまた、書簡に署名することは建設的ではないと考えたし、多くの共和党所属の議員たちが署名したことに驚いたと述べた。

 

 コーカーは「今週末まで私はこのように勢いがつくとは思わなかった」と述べた。

 

 ダン・コーツ連邦上院議員(インディアナ州選出)、ラマー・アレキサンダー連邦上院議員(テネシー州選出)、リサ・マコースキー連邦上院議員(アラスカ州選出)、サド・コクラン連邦上院議員(ミシシッピー州選出)の4名もまた公開書簡に署名しなかった。

 

コーツとマコースキーは2016年に再選を控えている。

 

 オバマ政権は今月末までの合意成立を目指している。これによってイランに対する経済制裁は解除されるが、その代わりにイランが核兵器を所有する能力の開発を阻止するという譲歩を得ることになる。

 

 アメリカはイランが活発な立ち入り調査を受け入れ、ウランの濃縮能力を制限するという約束を取り付けようとしている。現状で言えば、合意が達成されない場合、イランが核兵器を開発するのに十分な核燃料を手に入れるのに1年間ほどかかると言われている。

 

 オバマ大統領の対イラン外交についての懐疑は民主、共和党両党に存在している。そして、多くの民主党所属の連邦議員たちは先週行われたイスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフの議会演説に欠席した。ネタニヤフ首相は演説の中で、オバマ大統領は、イスラエルの安全を維持することが出来る良い内容の合意をイランとの間で結ぶことなど不可能だと主張した。

 

 ネタニヤフ首相の議会演説は論争を巻き起こした。これによって共和党側はいくらか勢いを得たように見えたが、連邦上院の民主党は、マコネル院内総務が今週中に行おうとしていたコーカー議員とロバート・メネンデス連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)が提出していた法案の採決に対して、早速難色を示した。この法案はイランとの合意を承認する前に、提案された合意内容を連邦議会で見直すというものだ。

 

コーカー=メネンデス法案自体は、マーク・カーク連邦上院議員(イリノイ州選出、共和党)とメネンデス議員が提出した法案の内容よりもソフトだと考えられている。その内容は、合意に達しない場合、もしくはイランが合意内容を破った場合に経済制裁を再開し、新たに科すというものである。経済制裁法案は、大統領が拒否権を行使してもそれを覆すだけの賛成票が得られるものと見られていた。

 

 しかし、現状では60票の賛成票を得られるかどうかはっきりしない。

 

 民主党側は議場でコットンが主導した公開書簡を非難した。書簡の内容は、2017年にオバマ大統領がホワイトハウスを去った後に、イランとの合意を反故にすると示唆している。

 

 バイデン副大統領は、連邦上院議員時代には外交委員会の委員長を務めていた。彼は公開書簡について、「これはオバマ大統領が他国と交渉する能力を著しく傷つける恐れがある」と発言した。

 

 バイデン副大統領は月曜日夜に発表した声明の中で次のように述べている。「議員たちによる公開書簡は、アメリカ憲法についての講義の体裁をとってはいるが、2世紀にわたるアメリカ合衆国の歴史を無視し、未来の合衆国大統領のアメリカを代表しての他国との交渉を行う能力を著しく損なうものとなっている。民主党だろうが共和党だろうが、大統領が外国との交渉をしにくくする内容なのである」。

 

 ヒラリー・クリントン前国務長官も自身の私的なEメール使用に関する記者会見の席上で共和党を厳しく批判した。彼女は書簡について、「アメリカの指導者たちが積み上げてきた最良の伝統から著しく逸脱するものだ」と述べた。

 

 コーツは声明の中で、共和党が政策をめぐる戦いで勝利を得るために党派による争いを止める必要があると指摘している。

 

コーツは声明の中で、「私たちは戦術の面で合意に達していなくても、オバマ大統領があらかじめ明言している拒否権の発動(veto)を覆すためには超党派の支援が必要であることを認識している」と述べている。

 

(終わり)