古村治彦です。
今回は、副島隆彦先生の最新刊『日本に恐ろしい大きな戦争(ラージ・ウォー)が迫り来る』(講談社、2015年)を皆様にご紹介します。
副島先生は多くの分野で数多くの直策を書いておられますが、先生の主著は『』『』です。政治思想研究とアメリカ政治・経済研究こそが先生の「主専攻(Major)」と言えると思います。そして、このたび、先生は主専攻であるアメリカ政治研究の最先端の成果を刊行されました。
是非お読みいただきまして、これからの指針にしていただきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
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『日本に恐ろしい大きな戦争(ラージ・ウォー)が迫り来る』(講談社、2015年)
まえがき
2年後である2017年1月から、ヒラリー・クリントンがアメリカ大統領になったら、世界中が戦争になるだろう。
日本では、この5月から「安保法制」の国会審議が始まる。兵器を使用しやすいように自衛隊法、周辺事態法、国連平和維持活動(PKO)協力法などの改正が相次ぐ。いよいよ、戦争か、平和(をこのまま続けられる)かの岐路に私たちは立たされた。 昨年(2014年)末の〝突然選挙〞(12月14日)があって安倍晋三首相たち自民党が勝った。これで安倍晋三は、あと4年間(2018年まで)首相ができると思って、その間に、日本をどんどん戦争態勢に持ち込むつもりだ。日本国民のほうは、「憲法改正までには、どうせまだ時間がかかる。何年か先だ」と不安にかられながらも考えている。憲法改正に反対である(平和主義)公明党が連立与党にいてくれるから、憲法改正はまだ当分、先だと、ヘンな勢力を頼りにしている。
私は近未来を厳しく予測(予言)する。
2015年1月7日、フランス・パリで起きた週刊誌『シャルリー・エブド』襲撃テロ事件で、冷静なはずのフランス人まで反イスラム教の風潮になった。中東の狂気の集団ISIS(イスラム国)のことが響いている。
おそらく、日本海に、北朝鮮の弾道(バリスティック)ミサイル(「宇宙ロケット」とも言う)が、発射されて落ちるだろう。それは、福井県の若狭湾(原発銀座)の公海上だろう。ここには、舞鶴の海上自衛隊の艦隊基地がある。かつての舞鶴軍港であり、明治期には「鎮守府
」と呼ばれた。アメリカの第7
艦隊(ザ・セブンス・フリート)のリエゾン基地もある。
この北朝鮮のミサイル発射で、日本国民は大きく震ふるえ上がる。すかさず〝ショック・ドクトリン〞(Shock Doctrine)が発動される。ショック・ドクトリンとは、ナオミ・クラインというカナダの女性評論家の本のタイトルである。
その勢いを借りて、安倍政権の安保法制がどんどん進められる。日本は一気に準軍事国家になる。軍備拡張に反対する者たちは弾圧されるだろう。安倍政権は、軍国主義に向かって法律群をどんどん可決(国会通過)させることができる。安倍政権は、世界基準では右翼(ライト)政権である。当然、このほかに尖閣諸島での中国との軍事衝突(military confl agration ミリタリー・コンフラグレイション)の危険も迫る。
すべては大きく仕組まれているのである。日本をこの方向に動かす、すべての企て(プロット)はアメリカによって綿密に設計され、着実に実行されていく。このように私が書くと、「また副島の陰謀論か」と言われる。私は、×「陰謀論」という言葉を認めない。
英語のコンスピラシー・セオリー(conspiracy theory)は、○「権力者共同謀議(は有る)論」と正しい訳語に訂正すべきである。このように唱導している。
私がこの本を書く動機は、日本国民よ騙だまされるな、である。私たちは、着々と仕組まれて、どんどん戦争態勢に引きずり込まれつつある。この現状に、先手先手を打って「次はこうなる。その次はこうなる。(彼らは)次は、こういう手で出てくるぞ」と、私が近未来の予測(=予言)を行う。そうすることで日本国民が前もっての知識を得ることができる。そうしたら危機に対して準備ができる。準備して身構えることによって、突発的に何かが起きても、うろたえないですむ。
私たちは突然の軍事衝突の大事件が起きても、一瞬の恐怖心に囚とらわれてパニック状態に陥ってはならない、と私はこの本で諭さとす。日本国民にあらかじめの警戒心と対応能力を持ってもらいたい。そのために私は現在の世界(中)の最新情報を集めて伝える。
私たち日本人が前もって準備して、次はこうなるぞ、その次はここからこのように仕掛けられるぞ、と身構えていれば、簡単に騙されることはない。「そうか、やっぱり、その手で来たか」と冷静に対応できる。
もう1つ大事な近未来を本書で書いた。黒人の大統領の次は女の大統領なのである。〝女の時代の恐ろしい女たち〞が、ヒラリー・クリントンたちによって着々と準備されている。ということは、日本でも次は女の首相が誕生する。
オバマが残りの大統領任期2年間は、必死で〝大きな戦争(ラージ・ウォー)〞を食い止める。そのあとが危険なのだ。 自然大災害と戦争の脅威が突然起きると、人々は狼狽し判断力を失う。その時を利用して権力者(支配者)たちは、うむを言わせず、一気に大きな制度改革(すなわち、安保法制やら憲法改正やら)を断行する。大事件の勃発で一瞬にして脳に打撃を受けて恐怖心に囚われた国民は、そのとき、判断力を失う。
そこが権力者たちの狙い目だ。今こそ私たちは「備えあれば憂いなし」の心構えを持つべきだ。だから、そのための「これから、こういうことが起きる」という先手先手の、近未来の予測と、前もっての情報を、私がこの本で書いて知らせる。
何があっても、うろたえるな。うろたえた、そのときが、国民(民衆)の側の総敗北である。権力者たちの思うがままにされる。私たちはショック(恐怖)に襲われて判断力を失くして、そのすきを突かれて権力者たちの言いなりにさせられる。これが、まさしく「ショック・ドクトリン」である。まんまと権力者たちの術中にはまったら、もうそのあとは、日本国は、いよいよ破滅への道を歩かされる。
それを何とか阻止したい、ともがきながら願う私の必死さがこの本を書かせた。私は、今や、誰憚はばかることなく、近未来の予言者、日本国の占い師、呪い師の地位に就く。
先のことに不安を抱え怯おびえることが多い人は、占いと呪まじないに頼る。占いとは近未来の予測のことだ。「そんなものを私は信じない。私は科学的な人間だ」と、インテリぶってバカなことを言っている人間ほどアホである。
私たちは、もうすぐ日本に押し寄せる近未来(数年以内)の災難に向かって、先手先手で事態に備え、襲い来る大きな災難を生き延びることが重要だ。
そのために私は全身を強張らせながらこの本を書いた。
あとがき
勘の鋭い人たちが、「なんだか日本も戦争になりそうだな」と感じはじめている。
「まえがき」でも書いたが、私がこの本で言いたいことは次の一行だ。「戦争が日本にも迫っている(あと数年)が、そのときになって慌てるな、うろたえるな」ということだ。
うろたえて、気が動転して日本国民が冷静な判断力をなくしたそのときが、権力者、支配者たちの思うつぼなのである。それを〝ショック(を与えて脅して支配する)・ドクトリン〞と言う(第5章参照)。
世界は大きな戦争(ラージ・ウォー)にヒタヒタと向かっている。日本もこれに必ず巻き込まれる。中東(ミドル・イースト)の次は極東(ファー・イースト)なのである。すなわち、私たちの東アジアで戦争が起きる。いや、起こされる。そのように、アメリカのヒラリーの勢力が着々と仕組んでいる(第1章参照)。
歴史(=人類史)は繰り返すのである。だが、本格的な戦争になるまでに、4つの段階(必ず踏む手続き)がある。①議論・対立(アーギュメント)、②軍事衝突(ミリタリー・コンフラグレイション)、③事変・紛争(ミリタリー・コンフリクト)だ。そして、その次が本当の④戦争(ウォーフェア)である。このことを日本国民が知ることが大事だ(第4章参照)。
「次はこうなる。その次は、こういうことが起きる」とあらかじめわかっていさえすれば、私たち(日本国民)はそれに対処できる。1人ひとりが対策を立てられる。身構えて準備することができる。そして戦争というのは、だいたい4年間で終わる。1つの国で500万人ぐらいが死ぬ。歴史(人類史)をずっと調べていてわかった。このことをみなさんに知ってもらいたかったので、私はこの本を書いた。
もちろん、現代のアメリカ政ポリティカル・ソート治思想の研究者である私が、最新のアメリカの政治情報もたくさん、かつわかりやすい大きな構図(図式)で示した。
日本国民に幸わいあれ。
2015年2月
副島隆彦
(終わり)









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