古村治彦です。
2016年7月18日からオハイオ州クリーヴランドで共和党全国大会が始まりました。21日までの4日間大会は続き、様々な人たちが登場して演説をします。初日は、トランプ家から、ドナルド・トランプ夫人メラニア・トランプが登場しました。
アメリカ生まれではないメラニアですが、堂々とした演説で、私は外国人が英語でスピーチをする際のお手本だなと思って聞いていたのですが、この演説に盗作疑惑が出てきました。2008年の民主党全国大会で、当時のバラク・オバマ候補(現大統領)の夫人ミッシェル・オバマ(現大統領夫人)が行った演説と同じ文言が入っていたということです。

メラニアとミッシェル
アメリカでは、盗作(plagiarism)は厳しい対処を去れます。アメリカの大学ではレポート(ペーパー)を出す際に、少しでもルールから外れていて、丸写しの場所があったら、盗作となって、その授業の単位は与えられません。下手をすると、その楽器に受けた授業全部の単位を認められないということにもなりかねません。

私はメラニアの盗作疑惑のニューズを読みながら、「スピーチライターがいると思うが、その人がそんなコピペみたいなことはしないだろうに、誰が入れたのかな、おそらくメラニアが良いフレーズだと思って入れちゃったのかな」と考えていました。
今回は、メラニアの演説を巡る騒動について簡単にまとめた記事をご紹介します。トランプ陣営は共和党系の有名なスピーチライターを2人雇っていたということです。この2人を招聘したのは、トランプ陣営を取り仕切っていると言われる、トランプの娘イヴァンカの夫ジャレッド・クシュナーでした。
しかし、メラニアはこの2人の原稿が気に入らず、別の人と原稿の手直しをして、原稿はかなり変えられたそうです。実際に誰がミッシェルの使ったフレーズを入れたのかは記事からは定かではありませんが、今回の騒動にトランプ家内部の確執があるのかもしれない、と思わせる内容になっています。

ジャレッド、イヴァンカ、メラニア
私は次のように考えます。自分とは血のつながりがない義理の娘イヴァンカの夫ジャレッドが連れてきたスピーチライターの書いた原稿に唯々諾々と従うのが嫌だと考えた(2人が選挙を取り仕切っているのが気に入らない)、そこで別の人と一緒に手直しをした、その中で、気に入っているフレーズを入れてみたが、騒ぎになった、ということではないかと思います。実際に昼のメロドラマみたいなドロドロしたことがあるのか、ないのか分かりません。
しかし、こういったハプニングも吹き飛ばしながら進んできたトランプですから、最終日のイヴァンカの演説と自身の候補者指名受諾演説がどうなるか興味は尽きません。
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メラニアの演説で注目を浴びた段落はスピーチライターの原稿には入っていなかった(Lifted passages of Melania’s speech not in speechwriter’s draft: reports)
『ザ・ヒル』誌編集部
2016年7月19日
http://thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/288430-report-lifted-passages-of-melanias-speech-not-in
メラニア・トランプの共和党全国大会における演説のスピーチライターが書いた原稿には、月曜日の夜に嵐を巻き起こすことになった段落は含まれていなかった。
火曜日のNBCのニューズ報道によると、スピーチライターのマシュー・スカリーがドナルド・トランプ陣営に提出した原稿には、メラニア・トランプが使った、2008年のミッシェル・オバマの演説の言葉をそのまま使った段落は含まれていなかった。
トランプ陣営のある幹部は、NBCの取材に対して、スカリーが出した最初の原稿は却下され、原稿作りは初めからやり直されたと語った。この幹部は、スカリーの提出した原稿は最終原稿の叩き台とはならなかったとも述べた。
ニューヨーク・タイムズ紙は、メラニア・トランプの演説の原稿作りのために、トランプ陣営が2人の著名なスピーチライターのマシュー・スカリーとジョン・マコーネルを雇っていたと報じた。マコーネルはジョージ・W・ブッシュ大統領の同時多発テロ後の最初の演説をはじめブッシュ大統領の演説の原稿を準備した人物である。
ニューヨーク・タイムズ紙は、「スカリーとマコーネルは原稿を提出したが、それから数週間しても何の音沙汰もなかった。それはメラニア・トランプが原稿を気に入らず、その文言を変え始めたからだ」と報じた。
ニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ陣営の関係者10名以上に取材し、その内容を基にしてどのようにして間違いが起きたのかを明らかにしている。
スカリーとマコーネルは月曜日の夜にメラニア・トランプの演説を聞くまで、彼らの原稿がどれほど帰られたのかを知らなかった。
ニューヨーク・タイムズ紙の報じたところではこのようになる。ドナルド・トランプの娘イヴァンカの夫じゃレッド・クシュナーがスカリーとマコーネルをメラニア・トランプの演説原稿作りのために招聘した。しかし、メラニア・トランプは2人ではなく、これまでドナルド・トランプの本をいくつも手掛けたメレデス・マッキーヴァーに頼った。
マッキーヴァーがメラニアの演説原稿にどれくらい関与したのか明らかではない。しかし、複数の人々によると、トランプのメラニアのスタッフが演説原稿を読み直した際に、スカリーとマコーネルが出した原稿の文言のうち、残っていたのは、最初の段落と、「これまでにないような全国規模の選挙活動」という言葉が入った段落であった。
トランプ陣営では、演説の中に盗作はなかったと主張している。また共和党側の人々も、彼女が話した内容は良くあるテーマで、似たような言葉づかいになっただけだと擁護した。
しかし、メラニアの演説の言葉にはミッシェル・オバマ大統領夫人が語った言葉がそのまま使われていたのは明らかで、盗作の専門家たちはこれが偶然に起きたのではないかという疑念を超えて、盗作という確信を持っている。
カリフォルニアを本拠とするターンイットイン社は、コンピューターのアルゴリズムを使って、提出された文書が盗作かどうかを調べるという業務をしている。
ターンイットイン社のマーケティング担当副社長クリス・ハリックは、火曜日に本誌の取材に答えて、メラニアの演説のうち、6%が既に存在している演説の言葉と一緒であった、その6%は2008年の民主党全国大会でのミッシェル・オバマの演説の言葉であった、と述べた。
ターンイットインによると、スカリーとマコーネルがミッシェルの使った16語を偶然にそのまま原稿の中に書いてしまった確率は10億分の1だということだ。メラニアとミッシェルの演説の中で共通する言葉の配列は最大で23語であった。
(終わり)

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