古村治彦です。

 「ウクライナ情勢が緊迫」「ロシア軍いよいよ侵攻か」といった報道がなされてきたが、ロシア軍の撤退もあり、状況は落ち着いている。ロシアもウクライナも状況は緊迫していないと言ってきたが、アメリカ政府やアメリカのメディアは状況の緊迫化を煽り立ててきた。日本に着任したばかりのラーム・エマニュエル駐日米大使(バラク・オバマ大統領首席補佐官、シカゴ市長を歴任)は北方領土の日にSNSに「ウクライナと北方領土は同じ」という的外れでありかつ危険な動画メッセージを掲載した。北方領土のソ連占領を認め、その後、日ソ交渉を邪魔してきたのは、アメリカであった。都合の良い時だけこのようなことを言ってくるのはアメリカの常套手段だ。

 アメリカ政府は今週末にミュンヘンにカマラ・ハリス副大統領を派遣して、バルト三国の首脳とウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領と会談を持つということだ。これは、危険な状況を演出するための動きであろうし、鎮静化しつつある状況を動揺させ、小さくなった火に油を注いで、最悪の事態を引き起こさせようという動きであると考えられる。アメリカの副大統領さまがわざわざお出ましになるのだ。アメリカの体面が傷つくようなことはできないだろう。アメリカとしては「アメリカのおかげで危機が回避された」というシナリオを進めたいだろうが、そうは問屋は卸さない。そうなれば危機を作り出すということも考えられる。

 ロシアもウクライナも衝突する気はない。しかし、「偶発的な」出来事がきっかけで武力衝突ということは考えられる。最前線にいる兵士たちが一発でも「間違って」銃や大砲を撃ってしまえば衝突だ。日中戦争が泥沼化したのは柳条湖事件の一発の銃弾だったし、第一次世界大戦もサラエボの銃声から始まった。それを仕組むのは意外に簡単なことだ。

 ハリス副大統領が出張って、それで危機が回避された、という賢伝がなされるような事態になれば、アメリカの身勝手な行動ではあるがまだ良い。問題は、なぜか偶発的な事件が起こり、事態が深刻化してしまうことだ。そういう汚い手をアメリカは散々使ってきた。そのことを分かった上で事態を見守ることが必要だ。

(貼り付けはじめ)

ハリス副大統領はミュンヘンでゼレンスキー大統領と会談予定(Harris to meet with Ukraine's Zelensky in Munich

モーガン・チャルファント筆

2022年2月16日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/594644-harris-to-meet-with-ukraines-zelensky-in-munich

複数のバイデン政権高官によると、カマラ・ハリス副大統領は今週末のミュンヘン安全保障会議に出張する際、ウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領と会談する予定であるとのことだ。

この会談は、ハリスがミュンヘン世界安全保障会議で指導者たちと行う予定のいくつかの会談のうちの1つである。バイデン政権がロシアのウクライナ侵攻を防ごうとする、極めて重要な時期に行われることになる。ゼレンスキーは今週初め、ジョー・バイデン大統領と話をした。

ハリスは今週金曜日にミュンヘンの会議に到着し、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長、ラトビア、リトアニア、エストニアの首脳と会う予定だとある政権幹部は述べた。

別の政権幹部によると、ハリス副大統領なゼレンスキーとの会談は土曜日に行われる予定だということだ。また、最近ホワイトハウスでバイデンと会談するためにワシントンを訪れたドイツのオラフ・ショルツ首相とも会談する予定となっている。

ハリス副大統領は今回の会議で、ウクライナに対するロシアの脅威について演説を行う予定だということだ。ハリスはこの演説で、ロシアのウクライナ侵攻はロシアの弱体化につながると主張し、危機が欧州と国際秩序に及ぼすより大きな影響を打ち出すとみられる、とこの政権幹部は述べた。

また、ロシアの侵略に対応するためのアメリカとヨーロッパのパートナーの結束について話し、アメリカのNATOへのコミットメントを同盟国に再確認することが期待されている。

ハリスは、金曜日の各国首脳との会談に加え、安全保障会議に参加する超党派の議会代表団との会談も予定していると最初に引用した政権幹部は述べた。

複数のバイデン政権幹部がロシアのウクライナ侵攻がいつ起こってもおかしくないと警告する中、安全保障会議が開催される。

外交専門家たちは、ホワイトハウスがハリス副大統領をミュンヘンに派遣することを決めたのは、政権が事態に真剣に取り組んでいることのサインだと指摘した。

また、アントニー・ブリンケン米国務長官も会議のためにミュンヘンに出張する予定である。

ロシアがウクライナに侵攻した場合、ハリスの会議出席計画が変わる可能性があるかとの質問に対し、最初に引用した政権幹部は、状況は「流動的」だが、ハリスはミュンヘンで同盟国と協議する決意を固めていると述べた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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ビッグテック5社を解体せよ

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 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める
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