古村治彦です。

 ネイト・シルヴァーという世論調査分析の専門家がいる。彼は2008年のアメリカ大統領選挙で、バラク・オバマ当選という結果を、各州の選挙人獲得数まで的中させたということで有名になった。シルヴァーは元々野球が好きで、野球を数字の観点から分析するということをやっていた。そして、その経験を活かして、アメリカ大統領選挙の予測モデルを作成してそれを改善させている。ネイト・シルヴァーのホームページ「538(FIveThirtyEight)」(アメリカ大統領選挙の選挙人の総数538に由来)はニューヨーク・タイムズ紙からABCに舞台を移して継続している。
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ネイト・シルヴァー

 シルヴァーの「538」のアメリカ大統領選挙予測では、ドナルド・トランプとカマラ・ハリスの勝率は五分五分ということになっている。あれだけ、カマラ・ハリスの人気が急上昇しているという報道が、世界中で毎日のように垂れ流されているが、実際には五分五分ということになっている。そして、ネイト・シルヴァーは、このことに危機感を持つべきだとしている。シルヴァーはハリス陣営には資金はもう潤沢にあるので、陣営ではなく、他の機関に献金をすべきだとしている。この機関が何なのか分からないが、リベラル派は、トランプ当選で民主政治体制が危機に陥るという感覚を持っているようだ。それにもかかわらず、シルヴァーは、トランプを「民主政治体制への脅威」とレッテル貼りをして攻撃をすべきではないともしている。

 このシルヴァーの指摘は重要だ。なぜなら、民主党側は口では、アメリカの分断を憂い、団結を訴えている。また、ハリス自身は「皆の大統領になる」ということを述べているが、実際にはトランプとトランプ支持者を蔑み、分断を促進している。それが結果としては、アメリカの分断を促進しているし、選挙で支持が伸びない理由である。寛容さを訴えながら、実際にはトランプ支持者(元は民主党支持者だった人々)を見下しているのだ。

 トランプ当選に備えると言っても、具体的に何をするのか分からない。何か抽象的なことを言って、読者を惑わすとか、読者に一定の方向付けをして行動させるということを政治指導者や知識人は行うべきではない。これは責任逃れの行動である。この記事で分かることは、リベラル派の危機感である。カマラ・ハリスとティム・ウォルツで人気が急上昇して、一気にトランプ・ヴァンス陣営を抜き去ったという多幸感が民主党全国大会くらいまでは合った。しかし、それは一時的な現象だったということになりつつある。そして、気づいてみれば、横一線の選挙戦ということになって危機感を募らせている。2016年の、ヒラリーが負けた大統領選挙のことがちらつき始めている。厳しい状況だ。

(貼り付けはじめ)

ネイト・シルヴァー:「50対50」の予測は、「人々は不測の事態に備えて計画を立てるべきだ」という意味だ(Nate Silver: ’50/50′ forecast means ‘people should be making their contingency plans’

ジュリアン・ヴェンチュラ筆

2024年9月21日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4892485-nate-silver-5050-election-forecast/

世論調査専門家のネイト・シルヴァーは、米大統領選挙の予想が五分五分であることは、11月にドナルド・トランプ前大統領がホワイトハウスを奪還した場合に備えて、人々が計画を立て始めるべきことを意味すると述べた。

シルヴァーの選挙予測とモデルでは、8月28日以来初めて、カマラ・ハリス米副大統領がトランプを上回った。土曜日の時点で、ハリスはトランプを49%対46.3%でリードしている。

シルヴァーは土曜日、『ガーディアン』紙の取材に対して次のように述べた。「五分五分であるという予測を持つことの潜在的な利点の1つは、人々がすぐにでも不測の事態に備えた計画(contingency plans)を立てるべきだということだ。弾薬やピーナッツバターの備蓄が必要という意味ではなく、トランプ大統領が2期目を迎える場合にアメリカの制度を守るためにどのような戦略を採用するべきかという意味だ。あるいは、2028年(あるいは2032年)には、トランプのような考えを持つ共和党政治家たちがいて、もしかしたらトランプよりも効果的に選挙に勝つかもしれない」。

「もし私がリベラル派の献金者なら、例えば、既に必要以上の資金を持っているカマラ・ハリスに更に10万ドルを献金するのではなく、そのような事態に備えた機関を守るために、今、資金提供を始めたいと思うだろう」とシルヴァーは付け加えた。

ガーディアン紙も、シルヴァーが「トランプ勝利を恐れている(fears a Trump win)」と報じたが、政治戦略としてトランプ2期目を民主政治体制への脅威とレッテルを貼ること(labeling a second Trump term as a threat to democracy as a political strategy)には警告を発している。

シルヴァーは次のように述べた。「その意味で、基本的に有権者を人質に取る(holding voters hostage)という考え方は非常に魅力的ではない」と述べた。シルヴァーは続けて、「有権者を人質に取るとはこういうことだ。バイデンは次のような感じだった。よし、確かに私は86歳で大統領選挙に立候補し、発言が完璧ではなかったかもしれないが、もしあなたが私に投票しなければ、国はトランプを登場させることになる」。

そして、シルヴァーは、ハリスの「明るさ(joyfulness)」に拍手を送り、彼女を「非常に才能のある女性(very talented woman)」と呼んだ。

しかしながら、シルヴァーは、ハリスが 「バイデンが選挙戦に留まるのは良い考えだ(thought it was a good idea to keep running [him])」と考えていたバイデンのスタッフたちをあまりに多く抱え込んでいるのではないかと疑問を呈した。シルヴァーは、彼女には選択肢がなかったのだろうと付け加えた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

 古村治彦です。

 ネイト・シルヴァーという世論調査分析の専門家がいる。彼は2008年のアメリカ大統領選挙で、バラク・オバマ当選という結果を、各州の選挙人獲得数まで的中させたということで有名になった。シルヴァーは元々野球が好きで、野球を数字の観点から分析するということをやっていた。そして、その経験を活かして、アメリカ大統領選挙の予測モデルを作成してそれを改善させている。ネイト・シルヴァーのホームページ「538(FIveThirtyEight)」(アメリカ大統領選挙の選挙人の総数538に由来)はニューヨーク・タイムズ紙からABCに舞台を移して継続している。

 シルヴァーの「538」のアメリカ大統領選挙予測では、ドナルド・トランプとカマラ・ハリスの勝率は五分五分ということになっている。あれだけ、カマラ・ハリスの人気が急上昇しているという報道が、世界中で毎日のように垂れ流されているが、実際には五分五分ということになっている。そして、ネイト・シルヴァーは、このことに危機感を持つべきだとしている。シルヴァーはハリス陣営には資金はもう潤沢にあるので、陣営ではなく、他の機関に献金をすべきだとしている。この機関が何なのか分からないが、リベラル派は、トランプ当選で民主政治体制が危機に陥るという感覚を持っているようだ。それにもかかわらず、シルヴァーは、トランプを「民主政治体制への脅威」とレッテル貼りをして攻撃をすべきではないともしている。

 このシルヴァーの指摘は重要だ。なぜなら、民主党側は口では、アメリカの分断を憂い、団結を訴えている。また、ハリス自身は「皆の大統領になる」ということを述べているが、実際にはトランプとトランプ支持者を蔑み、分断を促進している。それが結果としては、アメリカの分断を促進しているし、選挙で支持が伸びない理由である。寛容さを訴えながら、実際にはトランプ支持者(元は民主党支持者だった人々)を見下しているのだ。

 トランプ当選に備えると言っても、具体的に何をするのか分からない。何か抽象的なことを言って、読者を惑わすとか、読者に一定の方向付けをして行動させるということを政治指導者や知識人は行うべきではない。これは責任逃れの行動である。この記事で分かることは、リベラル派の危機感である。カマラ・ハリスとティム・ウォルツで人気が急上昇して、一気にトランプ・ヴァンス陣営を抜き去ったという多幸感が民主党全国大会くらいまでは合った。しかし、それは一時的な現象だったということになりつつある。そして、気づいてみれば、横一線の選挙戦ということになって危機感を募らせている。2016年の、ヒラリーが負けた大統領選挙のことがちらつき始めている。厳しい状況だ。

(貼り付けはじめ)

ネイト・シルヴァー:「50対50」の予測は、「人々は不測の事態に備えて計画を立てるべきだ」という意味だ(Nate Silver: ’50/50′ forecast means ‘people should be making their contingency plans’

ジュリアン・ヴェンチュラ筆

2024年9月21日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4892485-nate-silver-5050-election-forecast/

世論調査専門家のネイト・シルヴァーは、米大統領選挙の予想が五分五分であることは、11月にドナルド・トランプ前大統領がホワイトハウスを奪還した場合に備えて、人々が計画を立て始めるべきことを意味すると述べた。

シルヴァーの選挙予測とモデルでは、8月28日以来初めて、カマラ・ハリス米副大統領がトランプを上回った。土曜日の時点で、ハリスはトランプを49%対46.3%でリードしている。

シルヴァーは土曜日、『ガーディアン』紙の取材に対して次のように述べた。「五分五分であるという予測を持つことの潜在的な利点の1つは、人々がすぐにでも不測の事態に備えた計画(contingency plans)を立てるべきだということだ。弾薬やピーナッツバターの備蓄が必要という意味ではなく、トランプ大統領が2期目を迎える場合にアメリカの制度を守るためにどのような戦略を採用するべきかという意味だ。あるいは、2028年(あるいは2032年)には、トランプのような考えを持つ共和党政治家たちがいて、もしかしたらトランプよりも効果的に選挙に勝つかもしれない」。

「もし私がリベラル派の献金者なら、例えば、既に必要以上の資金を持っているカマラ・ハリスに更に10万ドルを献金するのではなく、そのような事態に備えた機関を守るために、今、資金提供を始めたいと思うだろう」とシルヴァーは付け加えた。

ガーディアン紙も、シルヴァーが「トランプ勝利を恐れている(fears a Trump win)」と報じたが、政治戦略としてトランプ2期目を民主政治体制への脅威とレッテルを貼ること(labeling a second Trump term as a threat to democracy as a political strategy)には警告を発している。

シルヴァーは次のように述べた。「その意味で、基本的に有権者を人質に取る(holding voters hostage)という考え方は非常に魅力的ではない」と述べた。シルヴァーは続けて、「有権者を人質に取るとはこういうことだ。バイデンは次のような感じだった。よし、確かに私は86歳で大統領選挙に立候補し、発言が完璧ではなかったかもしれないが、もしあなたが私に投票しなければ、国はトランプを登場させることになる」。

そして、シルヴァーは、ハリスの「明るさ(joyfulness)」に拍手を送り、彼女を「非常に才能のある女性(very talented woman)」と呼んだ。

しかしながら、シルヴァーは、ハリスが 「バイデンが選挙戦に留まるのは良い考えだ(thought it was a good idea to keep running [him])」と考えていたバイデンのスタッフたちをあまりに多く抱え込んでいるのではないかと疑問を呈した。シルヴァーは、彼女には選択肢がなかったのだろうと付け加えた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる
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