古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

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カテゴリ: 日中関係

 古村治彦です。

 日中関係は高市早苗首相就任、高市首相の台湾有事に際しての自衛隊の出動発言以来、悪化し、改善の兆候を見せていない。中国側は日本側の軍国主義復活や憲法の条文変更に対して、神経を尖らせている。日本国内に住む日本人としてはピンと来ないところもあるだろうが、80数年経っても、日本軍による侵攻、占領、反人道的な行為のイメージは消えていない。「日本人は戦争を望んでいない」と私たちは思っているし、そのように発言するが、外形的にみて、憲法の条文変更や極右的な動きがあるとなれば、「そんな言葉は信用できない」と言われてしまうのは自然であると言わざるを得ない。
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 中国側は日本側が挑発的な行為を行っていることを問題視している。2026年4月17日に日本の自衛隊の艦船が台湾海峡を通過した。これに対して、中国政府や中国人民解放軍が厳しい反応を示している。この4月17日という日は、私たち日本人にとっては何の変哲もない日付であるが、中国にとっては、1895年4月17日に日本と当時の清国との間で下関条約(the Treaty of Shimonoseki)が締結された日である。1894年の日清戦争では、日本が朝鮮半島と黄海において勝利を収めた。翌年の1895年に日本側全権として伊藤博文首相、陸奥宗光外相、清国側全権として李 経方直隷総督兼北洋通商大臣、李経方清国駐日大使(李経方の甥)が交渉に当たった。

交渉の会場となった料亭の春帆楼からは海が一望できるのだが、日本側は軍艦を航行させて、清国側に圧力をかけるということも行った。下関条約の合意内容は「(1)朝鮮の独立:・朝貢関係を廃止、(2)遼東半島、台湾、澎湖諸島の永久割譲、(3)清国は日本に軍費賠償金として2億両(約3億1000万円)の支払い、(4)沙市・重慶・蘇州・杭州の4港を開港し、日本に最恵国待遇を認める」であった。清国からすれば屈辱的な内容であった。中国にとっては1840年のアヘン戦争から続く、西洋列強による侵略、植民地化の流れの一つの国辱的な事件として捉えられている。4月17日は中国にとって重要な日付である。
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このような日に日本の領海ではなく、緊張状態の中にある台湾海峡を自衛隊の艦船が航行することは「挑発的な」行為であり、危険な行為である、中国側が落ち着いて対応して事なきを得たが、中国側に激昂する者がいて、自衛隊艦船に攻撃を加えたら、深刻な事態を引き起こす。イラン戦争の情勢も不透明な中で、日本と中国にとって何の利益にもならない、無意味な衝突が起きてしまう。

 日本の高市早苗政権は無能である。この無能さを全員で見えないようにして、カヴァーして、ほっかむりをして、「何も大変なことは起きていませんよ」と言い合って、現実から目を背けているのが今の日本だ。そして、日本はどんどんと衰退し、危険な動きだけはどんどんと活発化している。「日中間で武力衝突や戦争が起きるなんてとても考えられない」と私たちは考える。しかし、現実は非常に危険な綱渡りの中で進んでいることw理解すべきである。

(貼り付けはじめ)

日本と中国は危険なほど衝突寸前の状態に近づいている(Japan and China Are Edging Dangerously Close to Conflict

―東京が台湾を支持する中、北京はリスクを冒す覚悟を決めている。

デン・ユウェン筆

2026年4月28日

『フォーリン・ポリシー』誌

https://foreignpolicy.com/2026/04/28/japan-china-taiwan-okinawa-history/?tpcc=recirc_latest062921

4月17日、海上自衛隊の護衛艦「いかづち」が台湾海峡を通過した(transited)。これは10カ月間で2度目の日本の軍艦による台湾海峡通過だったが、北京の反応は今回、前回よりもはるかに厳しいものとなった。2025年11月、高市早苗首相が中国による攻撃があれば日本は台湾防衛に出動すると発言して以来、北京と東京の関係は急激に悪化している。

中国外務省、中国国防部、中国人民解放軍東部戦区は、4月の台湾海峡通過後、いずれも日本を非難する声明を発表し、「瀬戸際から引き返す(step back from the brink)」「誤った道から戻る(return from the wrong path)」よう警告した。また、人民解放軍と関係のあるソーシャルメディアアカウント「釣正平(Jun Zhengping)」は、日本が火遊びをしている(playing with fire)と警告した。同時に、東部戦区は東シナ海で戦闘準備哨戒を開始し、沖縄近海に軍艦を派遣した。

北京は日本を甘く見るつもりはない(Beijing does not intend to let Japan off lightly)。今回の事件を、危機をさらに一歩進めるための材料として利用しようとしている。この状況が続けば、今後1~2年以内に限定的な空軍または海軍の衝突、あるいは小規模な銃撃戦が発生する可能性も、単なる過剰な懸念として片付けることはできないだろう。

なぜ北京は雷事件にこれほど強く反応したのか? 一つの理由は、そのタイミングにある。4月17日は、日清戦争における日本の勝利後に締結された下関条約の記念日であり、中国はこの日を国家的屈辱の象徴(a symbol of national humiliation)とみなしている。東京は日付の持つ象徴的な意味を認識していなかったかもしれないが、北京はそれを信じないだろう。

しかし、それだけでは中国の反応を説明するには不十分だ。より直接的な背景には、3月に陸上自衛隊の下級尉官が東京の中国大使館に侵入し、一時はナイフを所持していたとされる事件に対する、いまだ解決されていない怒りがある。北京は、この事件に対する日本の対応に依然として深く不満を抱いており、日本は中国の怒りと懸念に十分に対応せず、謝罪もしていないと考えている。こうした感情がまだ生々しい中、日本は台湾海峡に軍艦を派遣した。北京の目には、これは単なる一過性の行為ではなく、中国の安全保障上の懸念と外交上の尊厳に対する直接的な挑発行為(a direct provocation)と映った。

しかし、より深いレヴェルで北京を真に警戒させているのは、台湾に対する日本の姿勢の変化である。尖閣諸島(中国名は釣魚島)の領有権問題から靖国神社と博物館(遊就館)をめぐる論争、そして日本と台湾の緊密な関係に至るまで、日中両国間には長年にわたる多くの紛争が存在する。高市首相は、台湾侵攻を日本にとって潜在的に重大な事態であり、憲法上、軍事行動を正当化する可能性があると述べることで、この問題を日中関係の最重要課題として浮上させた。

中国が高市首相を繰り返し批判しているのは、日本が対中政策の限界を押し広げようとしているからではない。高市首相の発言は孤立した出来事ではない。彼女が首相に就任して以来、日本の外交表現、政治的立場、そし​​て、軍事展開は全て同じ方向へと進んでいる。新たな外交青書は中国の地位を低下させ、日中関係の政治的な冷え込みを示唆している。日本は中国に到達可能な長距離攻撃能力(long-range strike capabilities on its own territory that could reach China)を自国領土内に配備する動きを加速させている。

日本はまた、フィリピンへの安全保障支援を強化し、アメリカ、フィリピンとの合同演習に参加するなど、中国を抑止すること(constraining China)を目的とした地域枠組みへの関与を深めている。これらの措置はいずれも防衛的なものと見なすことができる。しかし、これらを総合すると、明確な戦略的意図が浮かび上がってくる。すなわち、アメリカ主導のインド太平洋構想の枠組みの中で、日本は中国に対抗するより積極的な役割を果たす準備をしているということだ。

米中対立が北京にとって依然として最重要課題であることは疑いの余地がない。しかし、差し迫った安全保障という観点から見ると、日本の方がより大きなリスクとなり得る。米中対立の規模が非常に大きいからこそ、双方とも事態の収拾がつかなくなることの代償が甚大であることを認識しており、より慎重な姿勢をとっている。中国と日本は状況が異なる。地理的にずっと近く、歴史的記憶の重みもはるかに大きい。尖閣諸島、台湾海峡、沖縄、そして日本の南西諸島間の航路は、いずれも高リスク地域である。

中国と日本の間の敵意は、中国とアメリカの間の敵意よりも、歴史的背景やナショナリズム感情によって増幅されやすい。こうした状況下で緊張緩和(de-escalating)を図ることはますます困難になっている。摩擦を伴う協力関係という古いモデル(the old model of cooperation mixed with friction)に戻ることは難しいだろう。

中国がアメリカと日本に対して自制できる限界も同じではないだろう。アメリカとの関係において、中国はグローバル金融(global finance)、テクノロジー(technology)、サプライチェイン(supply chains)、核抑止力(nuclear deterrence)、そして同盟関係の力学(alliance dynamics)を慎重に考慮しなければならない。日本との関係においても、中国は直ちに戦争を起こすつもりはないが、紛争への敷居は低いかもしれない。中国は、経済的にも軍事的にも、特に東シナ海、近隣海域、そしてグレーゾーンにおける競争において、アメリカよりも日本に対して、より大きく、より身近で、より有効な優位性を持っていると考えている。そのため、中国は日本との関係において、ワシントンとの危機管理で通常求めるような広い余地を残すよりも、より強硬な手段で限界を試す傾向が強まる可能性がある。

そして、そこにこそ危険が潜んでいる。どちらの側も戦争を望んでいないが、日中両国とも紛争へと近づいている。日本は抑止力を強化していると考えているが、中国は日本が台湾への介入を準備していると見ている(Japan believes it is strengthening deterrence; China believes Japan is preparing to intervene in Taiwan)。中国は警告と対抗措置を行っていると考えているが、日本は軍事的圧力を感じ取っている(China believes it is warning and countering; Japan sees military pressure)。日中両国は自らの行動を防衛的だと主張しながら、相手の行動を攻撃的だと見なしている(Both call their own actions defensive yet view the other’s as offensive)。

不確実性の増大(a growing number of uncertainties)は、危機を制御不能に陥れる可能性がある。危険な接近遭遇(a dangerous close encounter)、誤算(a miscalculation)、射撃管制レーダーのロックオン(a fire-control radar lock)、あるいは下級指揮官の過剰反応(an overreaction by a lower-level commander)など、いずれも日中両国が避けたい紛争の瀬戸際(the threshold of a conflict)を越えさせる可能性がある。

短期的には、日中両国は依然として戦争を回避しようとするだろう。しかし、だからといって戦争のリスクが低下している訳ではない。むしろ、高市首相が今後も政権を維持し、国家主義的で中国に公然と敵対的な路線を続けるならば、日中間の戦略的対立は深まるばかりだ。この軌道が続けば、東シナ海、尖閣諸島、あるいは沖縄周辺など、いずれの地域においても深刻な衝突は、ますます排除することが困難なものとなるだろう。

※デン・ユウェン:中国人の作家・学者。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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シリコンヴァレーから世界支配を狙う新・軍産複合体の正体 
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『トランプの電撃作戦』
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バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる

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 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

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 古村治彦です。

 2025年11月21日に『シリコンヴァレーから世界支配を狙う新・軍産複合体の正体』 (ビジネス社)を刊行します。是非手に取ってお読みください。よろしくお願いいたします。
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シリコンヴァレーから世界支配を狙う新・軍産複合体の正体 
 最新刊の刊行に連動して、最新刊で取り上げた記事を中心にお伝えしている。各記事の一番下に、いくつかの単語が「タグ」として表示されている。「新・軍産複合体」や新刊のタイトルである「シリコンヴァレーから世界支配を狙う新・軍産複合体の正体」を押すと、関連する記事が出てくる。活用いただければ幸いだ。

 高市早苗首相の台湾をめぐる発言で日中関係は悪化している。日本政府としては、「高市首相の発言と、これまでの姿勢は別で、日本側に変更はない」という何とも苦しい言い訳をすることになる。高市首相が国会の場で早めに発言を撤回・修正していればここまでの深刻な状況にならずに済んだ。「高市首相から失言を引き出した野党が悪い」という、なんとも考えの足りない、思考力と知恵を持つようにお勧めしたい人たちの擁護論がむなしく響く。一般国民が言うならまだしも、政治のプロの世界やマスコミに出ている人たちもそのようなことを述べているというのは滑稽さを通り越して、日本の将来への不安が増大するばかりである。

国際関係論学者であるジュリオ・プリエセが日本経済新聞の取材を受け、日中関係と米中関係について答えている。その内容な簡単にまとめると、アメリカが中国に対して融和的な態度を取り、「雪解け(デタント)」が進んでいる。トランプ関税でもアメリカが中国に譲歩した形になった。トランプ大統領は高市首相の発言とそれに対する中国の対応について、FOXニューズにインタヴューされ、日本を「友人」と言わないというはぐらかしで、高市首相を支持しなかった。こうしたことで、中国は日本に対して厳しい態度を取ることができると踏んで、現在のような状況になっている。

※日本経済新聞2025年11月17日付記事「中国、対日強硬の裏に米中「雪解け」 欧州大学院のジュリオ・プリエセ氏」(Deep Insight+ 本社コメンテーター 秋田浩之)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD1727K0X11C25A1000000/

 高市政権はアメリカからはしごを外された形になった。お金だけを数十兆円も取られて、味方をしてもらえないというのは何とも悲惨な話である。アメリカとしても、日本の軍国主義復活の用な動きは容認できない。日本は黙ってアメリカの言うことを聞いて、軍隊を出せと言われたと時に出し、死ねと言われた時に死ぬ、それ以上は求められていない。自分で何かをするように決めることなど許されていないのだ。米中関係の改善の中で、そうした動きの邪魔になるようなことをしても助けてもらえない。下手をすれば、「高市首相は危険だ、米中両国にとって共通の敵だ」という認定をされるシナリオも考えられる。

 知恵もなく、思考力もなく、高市首相を誕生させた、自民党と一般国民は歴史の教訓から多く学ぶべきである。そして、現実を客観的に直視すべきである。

(貼り付けはじめ)

日本の新首相の台湾への脅威に関する発言が中国との緊張を呼ぶ(Japan's new leader's remarks on threats toward Taiwan spark tensions with China

アンソニー・クーン筆

2025年11月17日

アメリカ公共ラジオ

https://www.npr.org/2025/11/17/g-s1-98081/spat-over-taiwan-china-japan
韓国ソウル発。高市早苗首相が、中国の台湾に対する軍事行動は日本の対応を正当化する可能性があると示唆したにもかかわらず、日本は中国政府に上級特使を派遣し、日本の政策に変化はないと中国政府に保証した。

中国は、高市首相が日本初の女性首相に就任してから1カ月も経たないうちに、政治的・経済的圧力を強めている。

中国外務省の毛寧報道官は記者会見で、高市首相の発言は日中関係の政治的基盤を深刻に損なうものであり、高市首相は「台湾に関する誤った発言(wrongful remarks on Taiwan)」を撤回すべきだと指摘した。

毛報道官はまた、中国の李強首相が南アフリカで開催されるG20サミットで高市首相と会談する予定はないと述べた。

11月7日、高市首相は複数の国会議員から、中国が、自治政府が支配している台湾に対して軍事行動を起こすシナリオについて問われ、「軍艦が使用され、武力行使が伴えば、どう見ても国家存亡の危機となる事態になり得る(If warships are used, accompanied by the exercise of military force, then however you look at it, it could be a situation posing an existential threat to the country)」と答えた。

日本は、第二次世界大戦後の憲法で戦争行為を禁じられている。しかし、2015年に成立した安全保障関連法制により、日本またはアメリカなどの緊密な同盟国が日本の存立を脅かす攻撃を受けた場合、自国を防衛する権限が認められている。

一方、中国は、台湾が独立を宣言した場合、あるいは外国の干渉があった場合、軍事力行使の可能性を排除していない。

●中国は撤回を要求している(China demands retraction
、中国外務省の林剣報道官は先週、「日本は直ちに卑劣な発言を訂正し、撤回しなければならない。さもなければ、日本はあらゆる責任を負わなければならない」と述べた。

高市首相は発言の撤回を拒否しているが、具体的な想定シナリオについては今後コメントしないとしている。

在大阪中国総領事の薛剣は、ソーシャルメディアへの投稿で、より強い言葉を使った。「無謀にも侵入する汚らしい首は、一瞬の躊躇もなく切り落とさなければならない(the filthy head that recklessly intrudes must be cut off without a moment's hesitation)」とXに書き込んだ。

多くの人がこれを高市首相の首だと解釈した。その後、日本政府が抗議したことで、この投稿は削除された。

金曜日、中国は経済的圧力をかけた。中国政府は、高市首相の挑発的な発言によって日本の安全が損なわれており、中国人は日本を訪問すべきではないと警告した。

専門家の中には、高市首相率いる日本が長年の台湾に対する曖昧な政策(long-standing policy of ambiguity towards Taiwan)を放棄するのではないかと懸念している人もいるが、変化はほとんどないと見ている人もいる。

高市首相の政治面の師である故安倍晋三元首相は、「台湾有事は日本有事でもある(a Taiwan contingency would also be a Japan contingency)」と発言したことで知られている。しかし、これは首相退任後の発言であり、具体的なシナリオには触れなかった。

インディアナ大学ブルーミントン校の東アジア国際関係論教授アダム・リフは「日本が長年続けてきた戦略的曖昧性(strategic ambiguity)の立場から脱却する可能性は極めて低いだろう」と述べている。

リフは、台湾が日本の南西諸島に近接していること、そしてアメリカと同盟関係にあることを考えると、台湾をめぐる紛争は日本の安全保障にとって、そしてあらゆるイデオロギーを持つ日本の指導者たちにとって、重大な問題となるだろうと述べている。

「特に平時において、日本が関心を持ち、必ずしも特定の行動方針を約束することなく、日本がこの問題に利害関係を持っていることを示すことは、歴代の指導者が抑止力を強化するために試みてきたことの一つだと思います。そして、これは何十年も前から行われてきました」とリフ氏は述べる。

"Especially in peacetime, signaling that Japan cares, Japan has a stake in this without necessarily committing to any particular course of action," Liff says, "is one thing that I think successive leaders have tried to do in order to bolster deterrence. And this goes back decades."

●堅調な世論調査の数字、脆弱な連立(Robust poll numbers, fragile coalition

しかし、慶應義塾大学名誉教授の添谷芳秀は、高市首相は強硬派の保守派という狭い政治基盤を喜ばせ、ひいては自身の政治信条を正当化しようとしているように見えると指摘する。

添谷教授は、「この発言を喜ぶのは、限られた支持者だけだろう。高市首相もそのことを承知しているはずだ。そして、こうした全体的な文脈において、日本の首相がこのような発言をするのは無謀(reckless)だ」と述べた。

高市首相とその内閣の支持率は70%近くと、歴代首相の支持率を上回っている。

しかし、共同通信社が週末に行った世論調査によると、台湾紛争の際に日本は自衛権を行使すべきだと回答した人が約49%、反対する人が約44%だった。

添谷教授はさらに、高市首相の発言は、先月韓国で習近平国家主席と会談し、日中関係を安定的かつ建設的に維持することで合意した外交的成果を無駄にしているようだと付け加えた。

高市首相はまた、日本の中核となる安全保障戦略文書の見直し、場合によっては改訂、さらには核兵器非保有の誓約についても検討したいと述べている。

しかし、数十年にわたる政策を根本から見直すのに必要な政治的影響力を高市首相が持っているかはまだ分からない。

高市首相が率いる与党自民党は国会で過半数を握っておらず、専門家の一部は、高市首相が政権維持のために築き上げた新たな連立政権は不安定で短命に終わる可能性があると見ている。

(貼り付け終わり)

(終わり)
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シリコンヴァレーから世界支配を狙う新・軍産複合体の正体 


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『人類を不幸にした諸悪の根源 ローマ・カトリックと悪の帝国イギリス』
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バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる

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 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

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 古村治彦です。

 

 日本列島はずっとアジア大陸の東の端という位置にありました。そして、アジア大陸の東端に存在した中華帝国からの影響を受け続けてきました。現在の中国、昔は各王朝の名前、漢、唐、宋などなどと呼ばれていた存在をどのように認識するか、敵か味方か、従うべき上位の存在か、対等な関係か、自分たちよりも弱い存在として見下すか、ということで、対岸の島国の人たちは迷って、様々な反応をしてきました。

 

 現在、中国は日本を抜いて世界第2位の経済大国となりました。世界のGDPに占める割合はアメリカが23%、中国が15%、第3位の日本は5%ほどとなっています。20世紀末の段階ではまだ日本が中国をリードしていたのですから、中国の高度経済成長の凄まじさが分かります。最近でも年6%の経済成長で、だいぶ落ちてきたと言われていますが、世界第2位の規模の経済が6%ずつでも成長するというのは驚異的なことです。日本がこれから中国に追いついていくためには年で18%の成長を毎年続けていかねばなりませんが、そんなことは不可能です。

 

 私自身に引きつけて考えてみれば、1984年、小学生の時に中国の上海を訪問したことがあります。地元新聞社の交流事業の一環で、子供たちばかりでの訪問でした。あの時は中国のあまりの貧しさに驚きました。おんぼろの上海空港、子供たちは日本の終戦直後かと思うほど皆白いランニングシャツに半ズボンばかり、私たちは普通の格好をしていたのですが、物珍し気に遠巻きにされて後ろをついてこられる、なんてことがありました。通訳の方からは子供たちがカメラを持っていることが珍しかったようです。クーラーもなくて大変でした。

 

上海のあるお寺で、壁が乱暴に削られた跡があり、通訳の方に「あれは何ですか?」と質問して、「文化大革命というのがあってね」と言われて、「文化大革命とは何ですか?」と質問したら、「日本に帰ってご両親から教えてもらって」と言われたことを記憶しています。あと興味深かったのは、私の耳は福耳なのですが、中国の人たちに何度か耳たぶを触られたこともありました。バスに乗っていたら、窓を叩かれ、開けてみたら、耳を触られたこともありました。しかし、何か乱暴をされるとか、嫌な目に遭うなんてことはありませんでした。

 

 あの時、ランニングシャツを着て私たちの後をついてきた同い年くらいの子供たち、少年宮で体操競技の練習をしていた子供たちは今どうしているのだろうか、と考えると、上海でお金持ちになっているのかな、共産党の偉い人になっているのかな、と思うと、自分のふがいなさは置いておいて、中国の発展ぶりと日本の停滞ということを対比して考えてしまいます。

 

 個人的な体験。ミクロの体験を基礎にして俯瞰的に、マクロに見るということが重要だと思いますが、これは簡単ではありません。話が逸れて申し訳ありません。

 

 1800年当時、中国(清帝国)は世界のGDPの25%以上を占める世界最大の経済大国でした。割合で言えば現在のアメリカと同じくらいの規模です。そこから40年後のアヘン戦争で凋落して、屈辱の時代に入っていきます。世界覇権国(世界帝国)の歴史を見てみると、一度その座から滑り落ちたら復活したところはありませんが、中国は復活するという世界史において初めての偉業を成し遂げるかもしれません。

 

 こうした大きな変化を目の当たりにして、私たちはどのように中国を認識すべきなのか、中国を認識するにはどうしたらよいのか、ということになります。「木を見て森を見ず」という言葉があります。自分の個人的な、狭い経験だけで判断してしまうことは正しい認識につなげることが出来ません。個人的な経験に政治、経済、社会、文化に関するこれまでの知識の蓄積を加えていくことが重要ですが、言うは易しで、これは大変難しいことです。日本の対中認識、対中姿勢は地理的にかつ文化的に近いために難しいものとなっています。

 

 しかし、先穂との私のささやかな体験をつらつらと書いてしまったように、人間はどうしても個人的な体験を通してより大きなものを見てしまうということはあります。そうした呪縛を逃れるためには幅広い知識を得ることが重要だと思います。

 

 今回は、坂野潤治著『近代日本とアジア』(ちくま学芸文庫、2013年)と戸部良一著『日本陸軍と中国 「支那通」にみる夢と蹉跌』(ちくま学芸文庫、2016年)を読みながら考えたことを書きたいと思います。私がこの2冊の良書を読んで感じたことは、外国を総体として「理解」することは不可能であり、「理解」したつもりになっていると痛い目に遭う、ということです。

 

 『近代日本とアジア』では、日本の対アジア認識の近代史をテーマとしています。日本の対アジア(対中)認識は大きく分けると、「アジア主義」対「脱亜論」ということになります。雑駁な言い方になりますが、アジア主義と言えば頭山満が、脱亜論と言えば福沢諭吉がそれぞれ有名です。アジア主義は日本型のアジアの国々と一緒になって欧米諸国に対抗しようとする考えで、脱亜論は欧米諸国に倣ってアジア諸国に対して進出しようという考えです。明治期から大正期にかけて大きく分けてこの2つの考えが様々な形で主張されていきました。

 

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近代日本とアジア: 明治・思想の実像 (ちくま学芸文庫)

 

 「脱亜論」の代表格である福沢諭吉に関して言えば、福沢の主張は「朝鮮の日本による保護国化(ロシアと中国に備える)」というものでした。そして、福沢は「脱亜論」を唱えたのですが、時に「アジア主義」へと変化していきます。この変化は福沢の対中認識の変化に軌を一にしているのだと著者の坂野は主張しています。つまり、福沢が「中国は強い」と思った時には「脱亜論」を唱え、「中国は弱い」と考えた時には「アジア主義」を唱えたのですが、言いたいことは「だから朝鮮半島を日本の勢力下に置かねばならない」ということでした。朝鮮半島を日本の勢力圏に置いて、日本の安全保障を確保するということが明治日本の基本線でした。山縣有朋は朝鮮半島を含む地域を「主権線」、満州地域を「利益線」と呼び、これらを守ることの重要性を訴えました。

 

 日本本土だけではなく、満州までも勢力圏(利益線)として防衛するという考えは、膨張し続けていくという宿命を負っています。満州を守るためにはモンゴルやシベリアの一部も勢力下にしなければならないということになって際限がなくなってしまいます。ですから、国家運営の基本方針がなければなりませんが、それがあったのかどうか、ということは疑問です。石橋湛山は戦前に既に朝鮮半島まで放棄し、独立させよという「小日本主義」を唱えていますが、このような慧眼はなかなか受容されませんでした。

 

 現在、日本の置かれている状況を考えてみると、地理的条件はほぼ変わっていません。しかし、中国と韓国との関係、日本と韓国との関係、日本と中国との関係を考えてみると、中韓関係の緊密さに比べて、日韓、日中関係は疎遠のように見られます。日本は「孤立」し、ますますアメリカ依存を強め、膨張する中国に対抗するという状況にあります。簡単に言うと、日本は戦後70年を過ぎてもなお、アメリカの従属国として生きていかねばならないということです。そして、今世紀中に起きる覇権国交代により、中国がアメリカの次の覇権国になる時には、中国の従属国になるという運命にあるということです。米中どちらの従属国であるのがより良いのかということは分かりませんが、それが日本が置かれた場所から生み出される結論ということになるでしょう。ですから、このような事態に備えて、日韓、日中関係を少しでも改善しておかねばならないのですが、現在はまだアメリカの従属国であるということに徹しておかねばならないという状況です。

 

戸部良一著『日本陸軍と中国 「支那通」にみる夢と蹉跌』(ちくま学芸文庫、2016年)に移ります。

 

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日本陸軍と中国: 「支那通」にみる夢と蹉跌 (ちくま学芸文庫)

 

 この本の主人公的な人物は、佐々木到一(1886―1955年)です。1905年に陸軍士官学校を卒業し、連隊付きの将校となり、1911年に辛亥革命勃発後の中国に初めて入りました。この時から中国を専門とすることを志しました。1914年に陸軍大学に入学しました。陸軍大学では中国関係以外には熱心ではなく、何とか卒業できる成績だったそうです。それでも陸軍大学まで出れば、「閣下」と呼ばれる少将から上まで進級できました。陸大を出ていなければそこまでの出世は難しいものでした。

 

 陸大卒業後は、途中で日本に帰ることもありましたが、長く中国に勤務しました。広東駐在武官、北京公使館付武官補佐官、南京駐在、関東軍、満州国軍政部最高顧問などを務めました。南京事件時には、南京攻略戦に旅団長として参加し、戦闘後には南京の警備司令官を務めました。戦後は戦犯として逮捕され、1955年に中国の戦犯収容所で死亡しました。

 

 佐々木到一は、明治維新以降の中国に駐在した日本陸軍の士官たちである「支那通」の系譜につながる人物です。情報将校として中国の現地情報を収集・分析し、日本に伝える役割を果たしました。また同時に、中国の地方勢力や中央政府に深く食い込むことで、彼らの意向を日本に伝えるという役割も果たしました。

 

 佐々木到一は1922年に広東駐在となり、ここで当時は広東を拠点としていた国民党政権を研究するようになりました。その過程で孫文と親しくなり、国民党による中国の統一と統治を期待するようになりました。孫文は1925年に亡くなりますので、交流期間は短かったのですが、孫文にも信頼されたということです。佐々木は孫文死後も国民党への期待を変えることはありませんでした。腐敗した各地の軍閥とは違い、三民主義を掲げた国民党による中国統一と清廉な統治を佐々木を期待しました。そして佐々木は蒋介石に期待をかけることになりました。

 

 1928年、中国国民党が主導する国民革命軍による北伐が開始されると、佐々木は蒋介石の許可を得て北伐に従軍しました、しかし、1928年5月に済南で国民革命軍と日本軍が衝突する事件が起きました。この時、佐々木は停戦の仲介に向かう途中に国民革命軍の兵士に捕らえられ、厳しいリンチを受けてしまいました。これ以降、佐々木と中国側、国民党側の関係は冷却し、破綻してしまいます。そして、佐々木は国民党への期待から一転して、中国に対して厳しい態度を取ることになりました。それは日中戦争が始まっても続くことになりました。

 

 佐々木到一は辛亥革命で革命の熱気にあてられ、孫文に出会い、その理想に共鳴しました。しかし、孫文の死後、その理想が裏切られる事件に遭遇し、今度は厳しい批判者となりました。佐々木はその生涯の中で、中国の友人から批判者へと大きく変化した訳ですが、これは日本に対中姿勢とその変化を自身の中で経験したということが言えます。

 

 佐々木のようにロマンティシズムと理想主義で中国をとらえてしまうと、それらが裏切られてしまえば、勝手に失望し、幻滅して、中国を批判し、悪口を言い出すということになります。私たちは、このようなある面では子供じみた態度を取るべきではありません。この点で、佐々木到一という人物は私たちに教訓を教え得てくれています。

 

 中国は昔も今も日本に影響を与える国です。敵視してみたり、従ってみたり、友人だと言ってみたり、様々な反応をしてきました。一衣帯水、同文同種とも言ってきました。期待をしたり、裏切られたと言って憤ってみたりということもありました。中国は再び世界帝国への道を進み始めています。その道は直線ではないかもしれませんが、既に日本の3倍のGDPというところまで来ました。この現実を受け止め、どのように行動することが日本にとって最良なのかということを国民全体で考える必要があると思います。ただただ怯えて過剰な反応をするだけでは未来につながりません。

 

(終わり)


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今の巨大中国は日本が作った


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真実の西郷隆盛
 

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迫りくる大暴落と戦争〝刺激〟経済
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