古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:アフリカ系アメリカ人

 古村治彦です。

 ジョー・バイデン前副大統領が民主討論会の壇上で女性を副大統領候補に指名すると発表した。副大統領候補は大統領選挙候補者が決め、党の全国大会で代議員の投票で正式決定する。副大統領候補が否決されるということはない。民主党にとっては初めての女性副大統領候補ということになる。

 バイデン自身は昨年12月から女性を副大統領候補に指名すると述べてきたので、今更驚くことはない。民主党がこれまで女性を副大統領候補に選んでこなかったということの方が驚きで、大統領候補の方に先に女性がなったということになる。

 さて、これから誰を指名するかということになるが、カマラ・ハリス連邦上院議員、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員といった選挙戦を戦った人々を指名する可能性が高い。

 しかし、ここにきて、存在感を増したいヒスパニック系からは自分たちの共同体から副大統領候補を選ぶべきだという声も出ている。下の記事で使われている言葉でヒスパニックとラティーノというものがある。どちらも中南米系の人々を指す言葉であるが、厳密にはヒスパニックはスペイン語を話す人々であり、ラティーノはスペイン語を話す人々とスペイン語以外を話す人々を合わせた言葉だ。南米のブラジルはポルトガル語、カリブ海に浮かぶ島国ハイチはフランス語を話すので、中南米系の人々全体を指す場合には、ヒスパニックよりもラティーノの方が正確ということになる。ラティーノの女性を意味する言葉がラティーナである。

 米大統領選挙民主党予備選挙序盤でサンダースが勝利を収めたが、ヒスパニック系有権者がそれに貢献したという分析がなされていた。この4年間でサンダース陣営がヒスパニック系有権者への働き掛けを強め、成功した。2月22日に実施されたネヴァダ州での党員集会(予備選挙)でサンダースは圧勝し、この時期まではサンダースがトップ走者であった。しかし、2月29日のサウスカロライナ州での予備選挙でバイデンはアフリカ系アメリカ人有権者の力で圧勝、そこから雰囲気がガラッと変わってバイデンが連戦連勝となった。

 ここにきて、ヒスパニック系社会は焦っている。アフリカ系アメリカ人有権者たちの底力によってバイデンは大逆転で大統領選挙候補者になった。論功行賞で言えば第一番である。ヒスパニック系はサンダース支持というイメージもあり、これから「厚く遇してくれるだろうか」と不安になっている。ヒスパニック系はアメリカの総人口の約16%、アフリカ系アメリカ人は総人口の14%を占めている。「私たちの力も必要だ、そのためには私たちから副大統領候補を出して欲しい」とヒスパニック系はバイデンに対して訴えている。

 バイデンが誰を副大統領候補に選ぶか、次の2024年の大統領選挙を見越した選択となるのかどうか、注目される。

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バイデンは副大統領候補にラティーナを選ぶべきだ(Biden should choose a Latina as his running mate

ルイス・ガテレス(元イリノイ州選出連邦下院議員、民主党)筆

2020年3月16日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/blogs/congress-blog/politics/487879-biden-should-choose-a-latina-as-his-running-mate

もし今日、ガテレス家において予備選挙が実施されるとすると、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が疑いの余地なく勝利者となることだろう。他の多くのラティーノ系と同様、私たちはサンダース議員のラティーノ系有権者たちへの浸透戦略と彼が移民について最も進歩主義的な態度を取っていることに感銘を受けている。サンダースは移民についてラティーノ系にとって喫緊の公民権に関わる問題だと正確に捉え、家族を引き離す強制送還措置を断固として停止するために行動し、人々がアメリカにとどまるか、家族が再び一緒になるかを合法的に選べるように移民制度を改善しようとしている。私は連邦下院での長いキャリアを民主党に属して過ごした。ラティーノ系の有権者たちとの関係構築に資源を投入することでそのミカエルを得ることができる。それはただ表面上の移民制度やプエルトリコの問題を取り上げ、スペイン語の単語を2、3個演説に取り入れることではない。日常生活に関する諸問題、医療や教育といった問題について語り、全てのアメリカの家族と同様に私たちの家族はそれを支持してきた。

しかし、ガテレス家がイリノイ州とプエルトリコで投票し、サンダースはかつて私が連邦下院議員として出ており、現在はサンダースの側近であるチューイ・ガルシア連邦下院議員が出て要るイリノイ州第4選挙区で圧倒的な勝利を収めたのだが、ラティーノの有権者の力では「バーニーおじさん」をトップに押し上げるのには不十分であり、バイデンが民主党の大統領選挙候補者の指名を受ける可能性は高まっている。これによって副大統領候補を決める必要も出てきている。副大統領候補はアメリカ史においても最も重要なこの時期において重要である。バイデンが大統領選挙で勝利する可能性を高めるために重要で勝つ歴史的な決定となる。

女性を副大統領候補に選ぶと発表したが、バイデンはラティーナを副大統領候補に選び、そのことをすぐに発表すべきである。

最もその資格に当てはまり、最も人気の高いヒスパニック系の女性であるアメリカ合衆国最高裁判所陪席判事ソニア・ソトマイヤーが最高の選択ということになるだろう。彼女は私と同じでプエルトリコ系である。しかし、私たちの民主政体にとって何とか残っているものを守るためにルース・ベイダー=ギンズバーグ判事と緊密に協力しているソトマイヤーを連邦最高裁から引き離すことは得策ではない。私が推すもう一人の候補者は、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)であるが、彼女は副大統領候補になるための年齢条件をクリアしていない。それでも、私の妻は初めて彼女をYouTubeで見た時に、「いつの日か、彼女が大統領になる」と言ったほどだ。私たちは近い将来に彼女を大統領にするために投票する機会を得られることになるだろう。

しかし、バイデンの大統領選挙を強化することができる資格に当てはまる女性たちがラティーノ共同体にはもういないということは全くない。女性であることとラティーノ系であること両方を兼ね備えている人物が副大統領候補になることで、ドナルド・トランプを倒す道筋が見えるのである。

ネヴァダ州選出の経験豊かな連邦上院議員キャサリン・コルテス・マストから話を始めよう。彼女の知名度は高くないが、バイデン陣営に多くの利点をもたらすだろう。マスト議員は西部の出身であり、検事とネヴァダ州司法長官を歴任した。連邦上院議員になってまだ間もないが既に大きな信頼感を得ている。彼女はネヴァダ州初の初めてのラティーナでありヒスパニック系の上院議員である。マスト議員は、アメリカの中でも最も経済成長が早く、最も動きが大きい州から選出されており、環境問題と医療制度に関する諸問題対決のためのリーダーとなっている。

もう一つのダイナミックな州であるニューメキシコ州の知事であるミシェル・ルジャン・グリシャムは私の友人だ。かつてルジャン・グリシャムと私は連邦下院議員の同僚であった。彼女は連邦議会ヒスパニック系議連の会長を務めたこともある。私は近くで、また個人的に彼女の能力とリーダーシップを目撃した。ルジャン・グリシャムは粘り強く、人々から愛される人物だ。同時に権力に対して直言することに躊躇しない。たとえ相手が同僚の民主党員であっても同じだ。彼女は知事として成功し、ニューメキシコ州と全国規模でラティーノ系や移民の人々の声となって戦い続けている。

副大統領候補にふさわしい女性はたくさんいるが、ラティーナを副大統領候補に選ぶことは政治に重みをもたらす。ラティーノ系共同体の人々は若く、活発で、献身的だ。毎年100万人のラティーノ系の市民が18歳となり、別に350万人が移民で入ってくる。トランプ大統領が就任して以降、合法的な移民に対する様々な障害が出てきているにもかかわらず、その多くはアメリカ市民となっている(昨年は83万3000人が市民となった)。ラティーノは全有権者の約13%を占めていると推定されている。マイノリティの中では最大の有権者グループだ。そして、私たちはドナルド・トランプをホワイトハウスから追い出すための投票することに活気づいており、その準備もできている。

しかし、バイデン前副大統領、2008年の予備選挙ではバラク・オバマはヒラリー・クリントンに対してラティーノ系の得票で負けていたことを思い出していただきたい。あなたは選挙戦で復活してラティーノ系の有権者を活気づけ、ホワイトハウスを勝ち取る機会を得ている。しかし、私たちラティーノ系の共同体からこれまでないほどの数の有権者に投票に行ってもらうためには大胆な行動を行う必要がある。コルテス・マスト連邦上院議員やルジャン・グリシャム知事のようなラティーナを副大統領候補に選ぶことで、予備選挙でサンダースに投票した人々からの支持を得ることができる。そして、ラティーナを副大統領候補に選ぶことは重要なそして歴史的な決定となる。アメリカ政治において女性たちにはガラスの天井があり、それを突き破れないという時代は既に終わったということをアメリカ全体に示そう。女性が副大統領になる時、彼女は大統領にとって共に仕事をしやすい、成功に導く副大統領になる方法を教えてくれる最高の師を持っているということは疑いようのない事実だ。

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バイデンの側近たちはウォーレンを副大統領候補の可能性を持つ人物として考えている(Biden allies see Warren as potential running mate

エイミー・パーネス、マックス・グリーンウッド筆

2020年3月16日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/487897-biden-allies-see-warren-as-potential-running-mate

バイデンの側近の複数の人々が、ジョー・バイデン前大統領がエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)を副大統領候補に選ぶ可能性があると考えている。ウォーレンを副大統領候補に選ぶことで、民主党内の中道派と進歩主義派をまとめることに役立つとこれらの人々は考えている。

日曜日の討論会においてバイデンは女性を副大統領候補に選ぶと約束し、この発言を受けてウォーレンの名前が浮上するようになった。

ウォーレンを選ぶこと自体にもまた不利益があるだろうが、民主党が優位な州からの70代の人物を大統領候補と副大統領候補にするということがまず挙げられる。

バイデンの長年の盟友で選対ともつながりを持つある人物は「ウォーレンは穏健派と進歩主義派をつなぐ橋の役割を果たしてくれると考えます」と述べた。

この人物は更に、副大統領候補の可能性を持つ女性たちの1人としてカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)にも言及し次のように述べた。「私はジョーがカマラと一緒に選挙戦を希望しています。しかし、彼がそのような選択をするとは考えられません」。

選対幹部たちと定期的に話をしている別のバイデンの誓いある人物は「ウォーレンが副大統領候補になることがもっと理解しやすいことですし、理にかなっています」と述べた。

この人物は続けて「副大統領候補にふさわしい女性はたくさんいます。しかし、ウォーレンは疑う余地もないほどに最高の候補者です」と述べた。

ウォーレン自身は大統領選挙民主党予備選挙を終了する前に、民主党内部の様々な派閥をまとめることができる候補者だと自身のことをアピールしていた。民主党が一丸となってトランプ大統領を倒そうと主張していた。

ウォーレンは2020年2月のニューハンプシャー州でタウンホールミーティング形式の選挙集会で次のように述べた。「私が勝利するための方法は、私たちの党を団結させることです。何故なら私たちには団結した党が必要だからです。私たちは2016年の失敗を繰り返す訳にはいかないのです」。

民主党系のストラティジストであるエディー・ヴェイルは次のように述べている。「ウォーレンは、このコロナウイルス感染拡大の危機的状況において、左派と女性たちからの支持を得ることができるでしょう。このような状況に対処できる人物を選ぶというメッセージを送ることになります」。

ヴェイルやその他の民主党関係者たちはバイデンの副大統領候補としてウォーレンの名前が挙がらないのはおかしいと述べている。特に、バイデンは最近になって破産法に関するウォーレンの主張を受け入れているのだから、ウォーレンの名前が挙がるのが当然だと述べている。ウォーレンは選挙戦撤退後、どの候補者に対しても支持表明を行っていない。しかし、バイデンと民主党予備選挙の対抗馬であるバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、民主党)は両者ともにウォーレンの支持を得ようとしている。

この週末、バイデンはウォーレンの破産法の主張を支持し、「破産法がいかに労働者階級の家族を傷つけているかをウォーレン議員よりも理解している人はこの国にはほとんどいません」と語った。And in the Democratic debate Sunday, he also acknowledged having a conversation with Warren about the plan over the weekend.

同時に、バイデンは国に関するヴィジョンを共有する人物を副大統領候補に選びたいと示唆している。そうなるとウォーレンを副大統領候補に選ぶのは難しいということになる。

先週MSNBCのローレンス・オドネルとのインタヴューにおいて次のように述べた。「副大統領候補を選ぶにあたり、私にとって最重要なのは、この国をどこに導くかということについて私と同じ考えを持つ人物を選ぶかどうかということです」。

バイデンは次のように続けた。「私たちは戦術には同意できませんが、戦略についてはそうではありません。これは最初のテストということになります。私が副大統領に求める条件に合う女性やアフリカ系アメリカ人の人物は数多くいます」。

バイデン自身はこれまで副大統領候補に数名の名前を挙げてきた。昨年11月のアイオワ州でのタウンホール形式の集会で、民主党の指名候補になった場合に誰を副大統領候補に指名するかを質問され、司法長官代行を務めたサリー・イエイツと2018年のジョージア州知事選挙で民主党候補として善戦したステイシー・エイブラムスを含む、数名の人物の名前を挙げた。

その他にも、ヴァル・デミングス連邦下院議員(フロリダ州選出、民主党)とミシガン州知事グレッチェン・ウィットマーといった人々の名前が副大統領候補として取りざたされている。

民主党内にはただ女性を副大統領候補に選ぶということではなく、非白人の女性を選ぶべきだという声が出ている。こうした主張をする人々は、そうすることで、ここ数週間でバイデン前副大統領の選挙戦を復活させたアフリカ系アメリカ人有権者たちの役割を闡明することができる、とこうした人々は主張している。

民主党系のストラティジストであるマイケル・スター・ホプキンスは次のように語っている。「ジョー・バイデンは非白人の人物を副大統領候補に選ばねばならないと思います。サウスカロライナ州で起きたこととアフリカ系アメリカ人共同体が彼の選挙戦を救った事実を考えると、アフリカ系アメリカ人の人物を副大統領候補に選ばないというのは政治的にちょっとした間違いだったという帝では済まない誤った選択になると思います。顔を思い切りひっぱたかれるようなことだと思います」。

スター・ホプキンスは、バイデンがデミングスを副大統領候補として考慮しているくらいに賢明な人物だと述べた。

デミングスは二期目の女性連邦下院議員で、トランプ大統領の弾劾裁判において連邦下院の幹事を務めた。彼女の名前はここ数カ月副大統領候補として取りざたされるようになっている。彼女の選挙区はフロリダ州中央部にある。フロリダ州は本選挙において激戦州となる。彼女が副大統領候補になることで11月に民主党がフロリダ州を再奪取することに貢献するだろう。

スター・ホプキンスは次のように語った。「これら副大統領候補者たちについて語る時、地理について焦点を当てる必要があります。民主党は全国規模の世論調査の数字だけを考慮に入れるのではなく、副大統領候補がどれくらい選挙人獲得に貢献できるかも考えねばなりません」。

バイデンは女性を自身の副大統領候補と選ぶという公約は、民主党の現在の雰囲気を認識してのことである可能性が高い。バイデンが実際に女性を副大統領に選ぶことは本選挙においてどのような影響を持つのか、もしくはそもそも影響を持つのかどうか明確ではない。

オハイオ州のデイトン大学の政治学準教授クリストファー・デヴァインは女性を副大統領候補に選ぶことが選挙戦全体の結果に及ぼす影響についての証拠はほとんど存在しないと述べた。1984年から2008年にかけて、女性が副大統領候補として登録された場合を見ると、女性の有権者たちが民主、共和両党の候補者に特に投票したということはないとデヴァインは指摘した。

デヴァインは共著『副大統領候補は重要か』を刊行予定だ。デヴァインは、バイデンが女性を副大統領候補に選ぶことは有権者に与えるメッセージという点でより重要だと述べた。

デヴァインは次のように述べている。「女性を副大統領として選ぶことは、ジョー・バイデンにとって、有権者が彼について考える際にその手助けとなります。女性を副大統領にすると宣誓し、それを実行することで、バイデンが大統領になった場合のホワイトハウスと彼の実行する政策において女性の貢献を彼は重視しているのだということになります」。

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バイデンが女性を副大統領に選ぶと発言(Biden says he will pick woman as VP

マックス・グリーンウッド筆

2020年3月15日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/487722-biden-says-he-will-choose-a-woman-as-his-running-mate-if-he-wins-nomination

ジョー・バイデン前副大統領は日曜日、民主党の指名候補に選ばれた暁には、女性を副大統領候補に選ぶと約束した。

ワシントンDCでの予備選挙討論会において、バイデンは「私はここではっきりと約束しますが、女性を副大統領にします。将来アメリカ大統領になることができる資格を持つ女性たちがたくさんいます」と述べた。

CNNの司会者ダナ・ブッシュはバイデンが別の質問に答えた後、女性を副大統領に選ぶとここで明確に答えることができるかについて質問し、バイデンは逡巡する様子もなく、「はい」と答えた。

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は、バイデンを逆転して党の指名候補になる場合には、女性を副大統領候補として選ぶ「可能性は極めて高い」と述べた。

サンダースは副大統領候補として女性を選ぶこと以上に重要なのは、進歩主義派の人物を選ぶことだとも続けて述べた。

サンダースは「多くの進歩主義派の女性たちがいます」と述べた。

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が予備選挙から撤退したこともあり、両候補ともに副大統領候補には女性を選ぶようにというプレッシャーがかかっている。

うオーレンの予備選挙からの撤退もあり、民主党予備選挙は70代の白人男性2人の戦いという形になった。昨年からの予備選挙はアメリカ史上最も多様な人々が立候補した戦いとして始まったが、このような驚くべき結果に落ち着いた。

バイデンはこれまでに女性を副大統領に選ぶということを示唆することはあったが、日曜日の討論会まで正式に発言することはなかった。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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アメリカ政治の秘密
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 古村治彦です。
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 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙は終戦に向かって進んでいる。ジョー・バイデンが全国規模の世論調査での数字を伸ばしている。バーニー・サンダースはエリザベス・ウォーレンの支持者も取り込んでいるようだが、それだけでは過半数には届かない。左派、右派、保守派、中道派などとグループ分けをしてはいるが、それらのグループ単独では民主党内で過半数を握ることはできない。あくまで横に広がっていくことが大事だ。
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 民主党予備選挙は3月17日にアリゾナ州、イリノイ州、フロリダ州、オクラホマ州で予備選挙の投開票が実施される。今のところ、各種世論調査の筋を見ても、バイデンがリードしている。500名以上の代議員が配分されているこの日の各州での予備選挙で逆転ができなければサンダースの予備選挙全体の逆転もほぼ不可能である。
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 今回紹介する記事は、バイデンのここまでの勝因を投票者数の増加、特にアフリカ系アメリカ人と穏健派の有権者たちの投票参加の増加が理由であるという分析記事だ。ここまで行われた各州の予備選挙では軒並み投票参加者数が増加している。前回2016年の時よりも多くなっている。このことについて、「サンダースが民主党の指名候補になったらトランプに負ける」という危機感がサンダースを支持しない人々の間に醸成されたという分析である。
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民主党支持有権者穏健派の支持率
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民主党支持有権者アフリカ系アメリカ人有権者の支持率
 2016年の時はヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダースの一騎打ちの構図だった。サンダースが予想外の大善戦で、ミシガン州では事前の各種世論調査の数字をひっくり返して勝利を収めた。この時よりも投票参加者数が増えている。これは、「ヒラリーなんて大嫌いだ、サンダースはよく分からないが社会主義者だと自分から言っている、どちらもダメだ」と考える有権者がかなりいたことを示している。

今回の構図は、「バイデンは頼りないところもあるが、政治経験は豊富だし、あのオバマ大統領に8年も副大統領として仕えた人物だ。少なくとも嫌いではない。サンダースは社会主義者とか言って危険な存在だ、周囲の政治家たちや支持者たちも若い奴らでうるさいだけの連中だ」ということで、人々が投票所に向かうようになったということになる。サンダースは特定のグループや層から深く熱心に支持されているが、バイデンは嫌われる要素が少なく浅く広く支持を広げている。この人たちは選挙集会に参加したり、戸別訪問をしたり、インターネット上に書き込んだりすることはないが、投票所に行くくらいはするという人たちだ。
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民主党党支持有権者(18歳から22歳)の支持率
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民主党支持有権者(23歳から38歳)の支持率
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民主党支持有権者ヒスパニック系有権者の支持率
 サンダースは若者からの支持が圧倒的に多く、またヒスパニック系有権者からの支持も高い。こうした人々が投票所に向かえばサンダースが勝利するとサンダース陣営は主張し続けた。確かにヒスパニック系有権者が多いネヴァダ州ではサンダースは完勝した。しかし、その後の予備選挙では、若者たちの投票率が期待よりもずっと低かったことが明らかになった。若者たちも投票所に向かったであろうが、前回行かなかったであろう、元々数の多いアフリカ系アメリカ人と穏健派の有権者がそれを上回る勢いで投票所に向かったということも言える。

 インターネット、特にSNSの世界では書き込みの数が多い、もしくは勢いの良い書き込みが多いことは目立つし、勢いを感じるが、これが現実世界を反映しているとは言えない。実際に投票に足を運んで一票を入れてもらわねば何の意味もない。また、世論調査の数字もあくまで数字であって動向を掴むことはできるが、世論調査で「投票に行く」と答えた人々が全員正直に行動するものでもない。

サンダース陣営はそのことを周知させただろうが、その勢いを上回る人々が、サンダースが大統領候補になる懸念に動かされて投票所に向かった。進歩主義派、左派に属する政治家たちはある種の嫌われぶりというか支持が横に広がっていかないことの限界を今回思い知らされただろう。

 今回のアメリカ大統領選挙民主党予備選挙の構図は私たちにいろいろなことを教えてくれる。日本の現状を変えるためにも是非ここから教訓を得るべきだと思う。

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投票参加者数の増加は予備選挙においてバイデンに力を与える(Turnout surge powers Biden in primaries

マックス・グリーンウッド筆

2020年3月11日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/487106-turnout-surge-powers-biden-in-primaries

火曜日に実施されたミシガン州、ミズーリ州、ミシシッピ州でのアメリカ大統領選挙民主党予備選挙における投票参加者数が10年以上の期間の中で最高のレヴェルに達した。

投票参加者の増加はアフリカ系アメリカ人、穏健者、郊外居住者が投票所に向かったからだ。ここ数週間の予備選挙でジョー・バイデン前副大統領の勝利に貢献したのはこの人々が投票所に向かったからだ。

こうした流れは先月末のサウスカロライナ州から始まった。そして、バイデンの選挙運動を崩壊寸前から予備選挙での多くの勝利へと引き上げた。

ミシガン州では、民主党支持の有権者たちは火曜日に歴史的な数が投票に参加した。約160万人の有権者たちが予備選挙で投票した。2016年に比べて33%も増加した。この時には120万名弱が投票に参加した。

バイデンはミシガン州でバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)を破った。これは進歩主義派である対抗馬に強烈な一撃となった。4年前にはサンダースがヒラリー・クリントンをミシガン州で破ったのだ。

民主党幹部や党員にとって、2016年にトランプ大統領に敗れた中西部諸州の一部を奪還しようとしている時に、ミシガン州で投票者数が伸びたことは前途有望なことを示す出来事となった。

ミシガン州民主党委員長ラヴォラ・バーンズはミシガン州での投票参加者の増加をトランプに対する広範な人々の反対の意思表明が火をつけた「投票爆発」と名付けた。

バーンズは声明の中で次のように述べた。「医療と清潔な水を確保することに対するトランプ大統領の攻撃からミシガン州における製造業の雇用増大の失敗まで、トランプ大統領はミシガン州に対して行った公約をことごとく破っています。昨日、民主党支持の有権者たちはこれらの事実に対して大統領の責任を問う用意があることを明確に示したのです」。

最新の開票報告によると、ミシシッピ州では2016年に比べて投票者数は19%増加した。ミズーリ州では投票者数の4年前に比べての増加率は5%とより緩やかなものとなった。バイデンは投票参加者数が増えた両州で勝利を収めた。

ノースダコタ州の民主党党員集会参加者数は2016年に比べて4倍となった。4年前には3400名以下だったが、火曜日は約1万5000名だった。ノースダコタ州では今回から党員集会に新しいルールを導入し、より予備選挙に近い形式となった。

火曜日に予備選挙が実施された残り2つの州であるワシントン州とアイダホ州でも民主党予備選挙の投票数が大きく増加した。しかし、これまでとの比較は難しい。その理由は、両州ともに今回からこれまでの党員集会形式から予備選挙形式に変更したことだ。概して予備選挙形式の方が参加者数は大きくなる。

サンダースにとって、火曜日の予備選挙の結果はまた失望となってしまった。

サンダースは最終的にノースダコタの党員集会で勝利した。そして現在開票作業が続いているワシントン州では僅差でバイデンをリードしている。

サンダースはミシガン州で敗れた。スーパーチューズデーでの幾多の敗戦の後、有力候補者としての立場を再び手にしたいと望んでいたが、そのために勝利が必要であったミシガン州で敗れた。このことで、サンダースがこれまで一貫して主張してきた、自分のポピュリスト的メッセージと大胆な政治的、経済的変革の訴えは工業中心の中西部各州の労働者階級に共感を得られて、11月にミシガン州で民主党が勝利することに貢献すると主張してきたことの説得力が一気に低下した。

また、サンダースはより若い有権者たちが多く投票所に向かうと述べていたことについても、予備選挙から得られた証拠に基づくと、疑義が呈されてしまう。ミシガン州の18歳から44歳までの有権者の間ではサンダースはバイデンよりも2倍の支持を集めた。しかし、今回の予備選挙に参加したのはこの層の人々が占める割合は全投票参加者の中で38%にとどまった。2016年の時には45%だった。

火曜日のミシガン州での予備選挙に参加した有権者の中で45歳以上の有権者たちが占める割合は約62%だった。出口調査の結果を見ると、その内の3分の2の有権者が予備選挙でバイデンを支持したということであった。

火曜日の各州での予備選挙の結果は、サンダースがアフリカ系アメリカ人有権者からの支持を集めることに苦労していることでも起きた。アフリカ系アメリカ人有権者は民主党に最も忠実な有権者グループである。ミシガン州、ミズーリ州、ミシシッピ州において、サンダースはアフリカ系アメリカ人有権者の支持でバイデンに大敗を喫した。これらの各州ではアフリカ系アメリカ人有権者が民主党予備選挙の有権者の約70%を占めていた。

水曜日、地元ヴァーモント州バーリントン市で記者団に対して、サンダースは自身の選挙運動について厳しい評価を下した。サンダースは民主党予備選挙において「イデオロギーに関する討論」に勝利しているが、「当選可能性に関する討論」では負けていると述べた。サンダースは、有権者の多くがバイデンを支持しているのはトランプを倒せる可能性が最も高い候補者はバイデンだと考えているからだと述べた。

しかし、サンダースは自分が若い有権者たちから力強い支持を受けていると主張した。彼は予備選挙において「世代に関わる討論」で勝利していると述べた。

サンダースは次のように述べた。「ジョー・バイデンはより年齢の高いアメリカ国民からの支持を集めています、特に65歳以上の人々からの支持は圧倒的です。一方、私たちの選挙運動は若い人々の中の圧倒的大多数からの支持を勝ち取り続けています。私は20代の人々とだけ話しているのではなく、30代、そして40代の人々とも対話を行っています。我が国のより若い世代の人々の数多くが私たちの選挙運動を支持し続けてくれています」。

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 古村治彦です。

 

 2020年の米大統領選挙予備選挙の有力候補となっているピート・ブティジェッジについては何度もご紹介しています。ブティジェッジは支持率ゼロ%のところから数字を上げて、今や有力候補となっています。現在、ジョー・バイデン前副大統領が独走状態、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)がそれに続くという状況になっています。

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 ブティジェッジの弱点は非白人の支持率が低いところです。これまでご紹介した世論調査の結果では、白人の高学歴、高収入の層には人気が高いのですが、非白人の人々の支持率は他の有力候補に比べてだいぶ低いという結果が出ています。これから選挙戦を進めていく上で、非白人の有権者の支持を拡大していくことが重要になってきます。ブティジェッジは多言語話者でスペイン語が話せるので、ヒスパニック系への浸透はこれから可能であろうと思われます。問題はアフリカ系アメリカ人層です。ブティジェッジの華麗な経歴と能力は逆に言えば、エリート臭が強すぎるということで、反感を買うという弱点もあります。




 そこで、ブティジェッジは先月末、ニューヨークのハーレムを訪問し、アフリカ系アメリカ人共同体の指導者アル・シャープトン師と会談を持ちました。他の候補者たちもシャープトンを訪問していますが、ブティジェッジは自分のエリート臭の強さを意識して、ハーレムまで地下鉄で向かい、シャープトンとの昼食ではフライドチキンを手で食べる姿を見せました。また、食事の前にお祈りをしましたが、シャープトンは「地下鉄でここまで来た、そして食事の前にお祈りをした唯一の候補者だ」と述べました。


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 シャープトンに嫌われるとアフリカ系アメリカ人有権者からの得票を望めないということになりますが、この点でブティジェッジは第一関門を突破できたということになります。アフリカ系アメリカ人指導者に辞を低くして教えを乞いにニューヨークのハーレムまで地下鉄まで行ったというのは少なくとも悪い印象は与えず、まぁ少しやりすぎというてんもあるでしょうが、よくやったということになります。

 

 ブティジェッジは1981年生まれで、ミレニアル世代と呼ばれる若い世代に属しています。このミレニアル世代は、自分たちは祖父母や両親の世代よりも恵まれていないという思いを持っており、より平等主義的、分配を求める傾向にあります。その代表がアレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)です。

 

 ブティジェッジは自分の信仰心について選挙演説で述べていますが、「信仰心、信仰の深さは右派だけのものではない」として、「宗教左派(religious left)」という言葉を使っています。シャープトンとの昼食の前に祈りを捧げたのも信仰心が篤いということを人々に示すことになります。アメリカの有権者、特に穏健な民主党支持者たちや年齢の高い人たちの中には、信仰心の篤さを大統領選挙の投票の際の条件にしている人たちもいます。ブティジェッジはそうした人々にアピールしようとしています。


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 そして、「自分はミレニアル世代に属しているが、信仰心の篤い(=嘘をつかない)穏やかな人物だ」ということをアピールするためもあって、「元祖宗教左派」と言うべき人物、ジミー・カーター元大統領の地元まで行き、カーター元大統領の家で食事をし、サンデースクールに出席しました。戦闘的なミレニアル世代とは違う、というイメージづくりにとって、カーター元大統領と会うということは非常に重要なことです。アメリカ南部の信仰心の篤い民主党支持者たちには大きなアピールになります。



 

 このように、ブティジェッジは自身の弱い部分を強化しようとして動いています。今回の大統領選挙予備選挙ではジョー・バイデン、バーニー・サンダースを追い抜くことはできないでしょうが、この2人にはない、年齢という最大の武器があり、これから経験を積み、名前を売っていくことで明るい未来がある、ということを人々に示すことが出来ています。

 

(貼り付けはじめ)

 

ブティジェッジと彼の配偶者がジミー・カーターと会談を持ち、サンデースクールの授業に出席した(Buttigieg, husband meet with Jimmy Carter, sit in on Sunday school class

 

エミリー・バーンバウム筆

2019年5月5日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/442194-buttigieg-husband-sit-in-on-jimmy-carters-sunday-school-class

 

米大統領選挙民主党予備選挙候補者であるインディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジと配偶者チャステン・ブティジェッジは日曜日、ジョージア州南部を訪れ、ジミー・カーター元大統領主催のサンデースクールに出席した、とブティジェッジ選対が発表した。

 

選対が発表した声明によると、2020年大統領選挙のライジングスターであるブティジェッジはジョージア州プレインズのカーター元大統領の自宅で会談し、昼食を共にし、その前にはマラナサ・バプティスト教会での礼拝とサンデースクールに出席した、ということだ。夫人のロザリン・カーターも一緒だった。

 

ブティジェッジ選対の声明は、「皆が信仰や選挙運動の厳しさなどの多くの話題での会話を楽しんだ」と述べている。

 

AP通信が報じたところによると、カーターは満員のサンデースクールの出席者に対して、「私はハビタット・フォ・ヒューマニティ・プロジェクト(訳者註:住宅支援などを行うヴォランティア団体)でインディアナ州においてヴォランティアをしていた時にピート市長と知り合いました」と述べたということだ。

 

AP通信は、ブティジェッジがカーターの求めに応じて聖書を朗読したと報じている。元大統領は、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)とエイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)も以前にサンデースクールに出席したことがあると語った。

 

ブティジェッジはツイッター上で次のように書いた。「今日、ジョージア州プレインズでカーター大統領とお目にかかれて光栄でした。カーター大統領は本物の公僕であり、彼の指導が今も続いていることにアメリカは喜びを持っています」。

 

ブティジェッジの配偶者チャステンはブティジェッジの選挙運動の重要な要素となっている。2人が一緒にインタヴューを受けたり、選挙集会に参加したりする際に、チャステンはスポークスマンや助言者の役割を果たしている。

 

ブティジェッジはアメリカ史上初の同性愛者であることを公表した大統領選挙の有力候補者であり、カミングアウトするまでの苦闘を公の場で語っている。そして、彼の人生にとって配偶者との関係が最も重要な要素の一つとなっていると述べている。

 

チャステンは今週初めに同性愛者であることをカミングアウトする苦闘について語った。彼は、『ワシントン・ポスト』紙に対して、彼自身の家族からの敵意に直面したことを語った。

 

チャステンは同紙に、「私の母は泣きました。そして、最初に尋ねたことは私が病気かどうかということでした。そのことをよく覚えています。母は私がエイズになっているのではないかと考えたのだろうと思います」と語った。

 

チャステンは両親が最終的に彼の性的志向を受け入れてくれ、昨年の結婚式にも出席してくれたが、自分の兄弟たちは「まだ乗り越えられていない」と述べた。

 

ブティジェッジは彼自身のキリスト教徒としての信仰がいかに人生に影響を与えているかについて精力的に語っている。ブティジェッジは、マイク・ペンス副大統領と同性愛者の諸権利に対する副大統領の姿勢について言葉の応酬を展開した。ペンス副大統領はブティジェッジが副大統領自身の信仰を攻撃したと批判したが、ブティジェッジは「私は彼の信仰を攻撃していない。私は悪い政策について攻撃しているのだ」と反論した。

 

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ブティジェッジに関するアル・シャープトンの発言:「私が考えていたよりも印象深い事物だった」(Al Sharpton on Buttigieg: 'More impressive than I thought he would be'

 

ザック・バドリック筆

2019年5月6日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/442371-al-sharpton-on-buttigieg-more-impressive-than-i-thought-he-would-be

 

アル・シャープトン師は月曜日に発表されたインタヴューの中で、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(民主党)について、考えていたよりも「より印象深い」人物であり、アメリカはいつの日か同性愛者の大統領を選ぶことになるという確信を持ったと述べた。

 

シャープトンは『デイリーメール』紙の取材に応じ、4月に行われた37歳の大統領選挙候補者ブティジェッジとの会見について質問された。シャープトンは次のように語った。「彼が何に賛成し、何に賛成しないかについて話をし、私は感銘を受けました。彼が実力以上の評価を受けているとは感じませんでした。彼は私が賛成しないであろうと分かっていることでも自分の考えをしっかりと述べ、お互いが賛成できるであろうことについてもしっかりと発言していました」。

 

シャープトンは続けて次のように述べた。「最も印象深かったのは、彼が自分のあるがままの姿に違和感を持っていないように見えたことです。私はこれまで多くの政治家と会いました。政治家の多くは自分自身に違和感を持っていたり、目の前にいる人に好かれようと装ったりします。彼はあるがままの姿を受け入れているように見えます。これがとても印象深く、新鮮に感じました」。

 

シャープトンは更にアメリカは後々同性愛を公表している大統領を選ぶだろうと述べた。

 

シャープトンは「私はアメリカ国民がそうするだろうと思います。それがピートなのかどうかは分かりませんがね。しかし、同性愛者を大統領に選ぶことになると思います」と述べた。

 

ブティジェッジは同性愛者の男性としての経験を選挙演説の中で触れることが多い。今月初めには『タイム』誌の表紙を配偶者のチャステンと共に飾った。

 

シャープトンはブティジェッジに対して支援表明を行わなかったが、デイリーメール紙の取材に応じたある人物は、シャープトンは刑務所改革とインナーシティの雇用の維持を主張する候補者を支援することになるだろうと述べた。この人物は、ブティジェッジは「正しいボタンを押す場面が多かった」と述べた。ブティジェッジは次のように語った。「シャープトン師との昼食後、私たちは私の選挙運動の核となるであろう政策課題、特に住宅所有、起業家精神、医療、教育、司法改革について語り合いました」。

 

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ブティジェッジはシャープトンと会いアフリカ系アメリカ人への浸透を図る(Buttigieg meets with Sharpton seeking inroads with black voters

 

ジョナサン・イーズリー筆

2019年4月29日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/441208-buttigieg-meets-with-sharpton-seeking-inroads-with-black-voters?fbclid=IwAR1PRhxaefoSSsuO-oJUsMQwNSd-Q2_VwtIKhYxua-Ca2M1IeOWcU-4PYTM

 

月曜日、ピート・ブティジェッジはニューヨーク市でアル・シャープトン師と会談を持った。ブティジェッジは民主党に現れたライジングスターだ。ブティジェッジはアフリカ系アメリカ人有権者への浸透のために、その助けとなるであろう公民権運動の指導者シャープトンに相談をするためにニューヨークを訪問した。

 

インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジは大統領選挙民主党予備選挙の各種世論調査で急激に支持率を上げ、数百万ドルの資金を集めるようになっている。しかし、民主党予備選挙の結果に影響を与えるアフリカ系アメリカ人有権者に対してアピールできているかという点には疑念が出ている。

 

ブティジェッジは彼自身の支持基盤の多様性を拡大する必要性を認識している。そして、ブティジェッジの市長としての決断がサウスベンド市内の非白人の各コミュニティにマイナスの影響を与えたという批判に対して防戦する状況となっている。

 

ブティジェッジはシャープトンに対して次のように述べた。「私が抱えている問題は、何かの機会に私について見聞きして、選挙集会や資金集めに来てくれるようになる人が増えているのですが、私が直接話せるのはこうした関心を持ってくれた人々だけで、それだけでは多様性が広がらない、ということなのです」。

 

シャープトンは、「それであなたはアフリカ系アメリカ人に自分の考えを届けたい、働きかけたいと思っているのですね」と述べた。

 

ブティジエッジは「そう考えています」と答えた。

 

ブティジェッジは、ハーレムにあるシルヴィアズ・レストランでシャープトンに会うために、地下鉄3号線に乗ってハーレムを訪問した。

 

ブティジェッジはフライドチキン、付け合わせのコラードグリーン、マカロニアンドチーズを注文した。そして、シャープトンに手を使ってフライドチキンを食べるのは正しい作法なのかどうか指摘して欲しいと述べた。

 

シャープトンはブティジェッジに対して是非手で食べるようにと述べた。そして、ブティジェッジは自分に会いに来るために地下鉄でハーレムまで来た唯一の候補者だと述べた。そして、食事をする前に祈りをささげた唯一の候補者であるとも述べた。

 

30分程度の昼食の中で、ブティジェッジはとシャープトンは刑事司法改革、マリファナの合法化、投票に関する権利について議論を行った。

 

シャープトンはブティジェッジが市長として、サウスベンド市の歴史で初めてのアフリカ系アメリカ人の警察本部長を解任したことと市の住宅政策について議論した。ブティジェッジを批判する人々は、ブティジェッジの都市開発政策のためにマイノリティの家族の多くが住み慣れた共同体から出ていかざるを得ない羽目に陥ったと主張している。

 

これらについての議論は非公開で行われたために、その内容は明らかになっていない。

 

しかし、シャープトンはブティジェッジに感銘を受けたように見受けられる。シャープトンはブティジェッジに対して、予備選挙では支援する準備はできていないが、会談は「良かった」と述べた。

 

シャープトンは次のように述べた。「私は彼が本物の人物であると思います。自分自身が何者であるかということと何を代表しているのかということについてしっかりとした考えを持っているようです。今日、彼が示したことは、ハーレムの中心部で適正に振る舞ったということです。彼はハーレムの人々に投票して欲しいと望んでいます。そこでうまく振る舞いました」。

 

ブティジェッジとシャープトンは同性愛についても長い時間話をした。

 

ブティジェッジはアフガニスタンで軍務に就いて帰国した後に自身の性的志向を公表するに至った経緯について語った。

 

ブティジェッジは次のように語った。「私にはその結果がどうなるか、どのようなことが起きるは分かりませんでした。私には町全体が私の側にいてくれるように感じられました。私はただ自分が何者であるかを明らかにすることと他の人と同じように扱ってもらおうとしただけです。醜いことも起きました。しかし、市長選挙の民主党予備選挙が実施され、私は78%の得票を得ました。そして本選挙では80%の得票を得たのです。選挙結果は、ほとんどの人は私が同性愛者であることを気にしていないということを示しました。これらの人々は支持してくれるか、気にしていないかのどちらかだったのです」。

 

シャープトンは自分の妹が黒人であることと同性愛者であることにどのように対処したかについて語った。そして、アフリカ系アメリカ人の中には、LGBT共同体のメンバーとなるであろう人々を受け入れない人たちがいるとも述べた。

 

シャープトンは次のように述べた。「宗教右翼と同性愛嫌悪の問題は私たちの共同体の中にもあります。これは私たちの責任です。私たちはアフリカ系アメリカ人共同体内における同性愛嫌悪に対処しなければなりません。人間は能力で判断されるべきです。性的志向を基盤とした偏見を持っているならば、人種を基盤とした嫌悪を戦うことなどできないのです」。

 

ブティジェッジとシャープトンは政治と民主党予備選挙においてブティジェッジが驚くべき台頭をしていることについて長い時間語った。

 

ブティジェッジは、早期に予備選挙が実施され、アフリカ系アメリカ人有権者が重要な位置を占めるノースカロライナ州での選挙運動についての助言を求めた。

 

シャープトンは次のように答えた。「何よりも重要なことは、人々はあなたを誠実なのか、それとも装っているだけなのかを見抜き、それが投票行動につながるということです。大統領になりたいから選挙に出るということ以上のことが必要だ。より高い目的のために選挙を戦うことで、エネルギーを保つことが出来るでしょう。あなたがより大きな何かを代表しているということを人々が感じるようにする必要があります」。

 

ブティジェッジは選挙戦の主要な戦略の詳細について明らかにした。資金集めは「大変に調子が良い」のだが、カリフォルニア州全体でのテレビCMにかかる料金は法外に高いと述べた。

 

カリフォルニア州の代議員数はほかのどの州よりも多く、今回の予備選挙から以前よりも早い時期に予備選挙が実施されることになっている。

 

ブティジェッジは、このような変化のために、アイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州という4つの早期に予備選挙と党員集会が実施される各州で支持率を上げることが重要だと述べた。

 

ブティジェッジは次のように述べている。「早期で予備選挙が実施される各州での支持率が好調でそのためにメディアの関心を集めていることを利用しなくてはなりません。予測を上回ることによって、予備選挙が全国的な関心を集めるようになっている段階で、メディアで報じられることが多くなります」。

 

(貼り付けはじめ)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 「1つの言葉しか話せない人のことを何と言いますか?」「アメリカ人です」という冗談が外国にあります。日本人も同様でしょうが、英語の場合は、世界中に話者が多くいるので、日本以外に話者はあまりいない日本語しか話せない日本人よりはまだ世界中を旅行するときに便利でしょう。日本だけで暮らしていく場合には日本語だけで十分ではありますが。

 

 アメリカ国内で、特に白人が外国を話している人たちに因縁をつけ、トラブルになる出来事が増えているようです。たまにインターネット上にトラブルの様子を撮影した映像が拡散されています。「ドナルド・トランプ大統領時代になって、一気に排外主義が拡大した」という解釈もありますが、外国語嫌い、外国人嫌いはその前から連綿としてアメリカ文化の中に流れているものだと思います。サミュエル・ハンチントンの『分断されるアメリカ』(鈴木主税訳、集英社、2004年)は、アメリカの多文化主義に警告を発しています。

 

 アメリカでもヒスパニック系の数と人口に占める割合が大きくなっていく中で、スペイン語が公の場に出てくることは多くなっています。テキサス州出身の政治家たちはスペイン語を話すことが出来る場合もあります。ジョージ・W・ブッシュ元大統領も弟のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事は2人ともスペイン語を話すことが出来ます。今回の大統領選挙民主党予備選挙の有力候補ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)も国境の町エルパソ出身ということもあってスペイン語を話せます。そして、このブログで何度もご紹介しているピート・ブティジェッジは7か国語を話せる人物です。




 しかし、「1つの言葉しか話せない」ということがアメリカ人のアイデンティティになっているようで、外国語を聞くとイラっとくるようです。大都市で旅行者らしい人たちがそれらしい格好をして(ポーチをつけたり、外国語のガイドブックを持っていたり)、外国語を話すのは旅行者だからということで目くじらを立てる人はアメリカでもいないでしょう。

 

 アメリカ白人たちの多くが、旅行者の外国語に文句を言わないのに、アメリカで暮らしていると思われる人々が外国語を使うことに対して因縁をつけるというのは、元々が世界中からやってきた移民の国であるアメリカの成り立ちと矛盾するのではないかと思います。しかし、英語を話すことは、こうした白人たちにとっては、アメリカの歴史である専制と戦い、自由と平等(あくまで理念的なものですが)を勝ち取ったことを象徴しており、「お前たちはこの歴史を受け入れないのか、アメリカの価値観を受け入れる気がないのか」という気持ちになり、爆発してしまうのだろうと思います。

 

 また、ヒスパニック系の場合はカトリックということもあって貧乏人の子沢山というイメージもあり、また不法移民が多いという状況で、英語を話さない人間たちは、税金を納めないどころか、自分たちが納めた税金が原資の福祉を食いものにしている、フードスタンプや学校教育などをずるく利用している、という感情もあるのだと思います。


 非白人、特にヒスパニックで移民第一世代の人々は社会的な地位の高い、報酬の高い仕事に就ける訳ではありません。厳しい肉体労働や日雇い労働が主となります。そうした中で仲間同士で助け合うということになれば、英語を話す必要はないということになります。アメリカは社会体制として、理念としては自由と平等を謳いながら、実際には非白人に対する差別は構造として残り、住む場所も人種別で固定化されるなどしてきました。そして、こういう非白人マイノリティは安い労働力として利用されてきました。安い労働力を再生産するために、人種グループを固定化し、際立たせてきたということもあるでしょう。

 理念としての自由と平等などこうした人々からすれば何の感慨もないということになります。だからと言って、アメリカに反逆をするなどということもないのですから、目くじらを立てるのも狭量と言いたくなりますが、アメリカ白人のアメリカの国際的な地位と経済力の低下、国内的には多数派からの脱落などに対する恐怖心があるのだろうと思います。

 アメリカは現在割合は小さくなっていつまで続くかは分からないとは言え、世界一の経済大国であり、唯一の覇権国であることは間違いないところです。そうなれば、世界中から人々が押し寄せる、特に発展途上国や貧困国から移民が押し寄せるのは当然の話で、そうした人々全てにアメリカの歴史と英語を完全にマスターせよ、ということは不可能です。アメリカは変質を余儀なくされるということになります。

 

 アメリカで非白人が人口に占める割合がやがて5割を超え、将来的に6割に近づくということにもなっていくでしょう。英語が共通語にして公用語ということは変わらないでしょうが、やがて上記のような冗談は実態にそぐわない、そんな時代になっていくのではないかと思います。

 

(貼り付けはじめ)

 

共和党支持の白人の約半数、民主党支持の白人の18%が公の場で外国語を聞くと気になると答えた(About half of white Republicans, 18 percent of white Democrats would be bothered to hear foreign language in public

 

アリス・フォーリー筆

2019年5月8日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/blogs/blog-briefing-room/news/442749-about-half-of-white-republicans-18-percent-of-white-democrats?fbclid=IwAR3Z6KPCAMkJTVT2dO1hQ16H0uAuAmDq6rqu1qYA91nJZfq-GBsk0fpnOGQ&fbclid=IwAR1mam9-C3gkXQns36hbCIO4ZLcnoOPg0cJbmi8bsmTrj070Pk3nq15eyBI

 

ピュー・リサーチセンターが水曜日に発表した最新の世論調査の結果によると、アメリカ国内の共和党支持の白人の約半数が公の場で外国語を話す人がいると気に障ると答えた、ということだ。

 

世論調査の結果によると、調査に答えた共和党支持、もしくは共和党寄りの白人の47%が公の場で英語ではない言葉を話す人物がいると「いくらか」もしくは「大いに」気に障ると答えた、ということだ。一方、民主党支持、もしくは民主党寄りの白人の18%が気に障ると答えた。

 

民主党支持の白人の58%は公の場所で外国語を話す人たちがいても気にならないと答えた。共和党支持の26%は同様の答えをした。


 
こうした分類を別にすると、白人全体の31%が公の場所で外国語を話す人がいると気に障ると答えた。アフリカ系アメリカ人の24%、アジア系の24%、ヒスパニック系の14%も気に障ると答えた。


ヒスパニック系の68%は、公の場所で英語ではない言葉を話す人がいても気にならないと答えた。アジア系の約半分も同様の答えであった。アフリカ系アメリカ人の48%、白人の41%も気にならないと答えた。

 

ヒスパニック系については、アメリカ生まれではない人の場合は76%が気にならないと答え、アメリカ生まれの61%が気にならないと答えた。

 

最近、白人が公の場で英語以外の言葉を話す人たちに高圧的な態度を取りトラブルとなっている様子が撮影され、インターネット上で拡散される出来事が続いている中で、今回の調査は実施された。

 

今年初め、カリフォルニア州のガソリンスタンドで、従業員が、客に対してスペイン語を話したことで因縁をつけ、アメリカ市民であることを証明するように求めた様子が撮影され、その映像がインターネット上で拡散し、この従業員は解雇された。

 

昨年、ダンキン・ドーナッツも謝罪に追い込まれた。従業員がソマリア語を話す家族と口論になったが、その理由は家族が母国語を話していたからというものであった。

 

2018年5月、ニューヨーク市の弁護士が店員と客がスペイン語で会話しているところに詰め寄って、移民関税捜査局(ICE)に通報してやると脅す様子が撮影された映像がインターネット上で拡散し、この弁護士は激しい批判を浴びた。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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