古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

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タグ:エリザベス・ウォーレン

 古村治彦です。

 中間選挙で民主党が予想よりも負けなかったことを受けて、現職のジョー・バイデン大統領は2期目を目指し、2024年の大統領選挙に立候補することを表明した。このまま無事に進めば、民主党の大統領選挙候補者はジョー・バイデンということになる。予備選挙は実施され、立候補者が出るかもしれないが、バイデンの候補者指名は確実だ。

しかし、バイデンは1942年生まれの80歳で、現職大統領としては史上最高齢となっている。2年の2024年には82歳となり、2期目の4年の任期を務めれば86歳で退任ということになる。任期途中に何かが起こり、バイデンが退任すれば、副大統領であるカマラ・ハリスが昇格し、残りの任期を務めることになる。直近で何かが起きてバイデンが退任すればハリスが大統領になり、2024年の大統領選挙はハリスが現職大統領として大統領選挙に臨むことになる。しかし、退任の時期によっては、民主党予備選挙に対抗馬が出てくる可能性もある。

そこで古い記事になって恐縮だが、バイデンが大統領選挙に出なければ民主党の予備選挙に立候補する可能性がある人物たちをまとめた記事をご紹介する。この記事の「バイデンが2024年の選挙に出ない」という前提が崩れてしまったが、民主党内でどのような人物たちが人気であり、有力であるかを知ることはアメリカ政治を理解する上で重要だ。

 民主党の有力候補者たちは40、50代の若い世代が出ている。このブログでも何度もご紹介したピート・ブティジェッジ運輸長官は40歳になったばかりで、州知事2人は50代でこれから複数回大統領選挙出馬を狙える立場にある。若さで言えばアレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員であるが、彼女はまだ30代前半で2年後にようやく大統領選挙立候補可能年齢となる。知名度は高く、連邦議会でも積極的に働いているが、経験がまだ浅いということになる。前回、前々回の大統領選挙に出馬したバーニー・サンダース、エリザベス・ウォーレン両連邦上院議員は高齢であり、これからの出馬の可能性は低いだろう。若い人材が出てくるということは民主党にとっては良いことである。

 イデオロギーで見れば、急進派、進歩主義派ではやはり党内をまとめるのが難しいとみられるだろう。そうなればアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員やバーニー・サンダース上院議員は一部から熱狂的な支持を受けるだろうが、党の候補者指名を受けることは難しいだろう。

 2024年の大統領選挙は現職のジョー・バイデン大統領(民主党)とドナルド・トランプ前大統領(共和党)の戦いということになるだろう。しかし、アメリカ政治はこれからも続いていく。若い人物たちを見ていくことも重要だ。

(貼り付けはじめ)

バイデンが出馬しないとなると、大統領選挙に出馬する可能性が高い7名の民主党員たち(The seven Democrats most likely to run for president — if Biden bows out

エイミー・パーネス筆

2022年9月24日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/3658507-the-seven-democrats-most-likely-to-run-for-president-if-biden-bows-out/

ジョー・バイデン大統領が今週、大統領選挙に再び出馬するかどうかは「まだ分からない」と発言したことで、2024年のホワイトハウスの主を決める大統領選挙に別の候補を立てるかどうかについて、民主党に関する話題がより広範に拡大している。

バイデンが再出馬しない場合、多くの民主党員が大統領選の海に足を踏み入れることが予想される。しかし、カマラ・ハリス副大統領でさえ、そのような状況では決定的な有力候補とは見なされていないと多くの民主党員は非公式に認めている。

ある民主党の有力献金者は「明確な候補者がいる訳でもなく、新星が出ている訳でもない」と語っている。

ここで、最も話題を集め、最も信頼されているのは誰なのかを考えてみよう。

(1)   カマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領

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7月に暗殺された日本の元首相安倍晋三の葬儀出席のために東京に向かうアメリカ代表団を率いる前に副大統領官邸の外で待つカマラ・ハリス副大統領。

57歳になるハリスは副大統領としての毀誉褒貶が多い任期中に支持率の低下を経験しているが、2024年の大統領選挙でバイデン以外の候補者となるとトップに名前が出てくる存在だ。

ストラティジストたちは、バイデンをホワイトハウスに押し上げた黒人女性たちに対して、党の候補者としてハリス以外の他の誰かに投票するように説得するのは難しいだろうと言う。

あるストラティジストが指摘しているように、「アメリカ南部で勝利を収めることなしに党の候補者指名を勝ち取ることはできない」ということになる。

政権発足後の1年間は、失言やスタッフの相次ぐ離職などでハリスは大きな話題となったが、現在は副大統領としての役割に慣れてきた。

彼女はまた、女性の権利を彼女の課題の1つに挙げている。これは、妊娠中絶の権利に関する「ロウ対ウェイド」判決を覆した連邦最高裁判所の判決が影響し続けているため、民主党支持者の彼女の政治的展望を助けている。

(2)ピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg)運輸長官

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デトロイトでの北米国際自動車ジョーで演説をするピート・ブティジェッジ運輸長官。

2020年大統領選挙立候補以来、ブティジェッジ運輸長官は民主党内で人気の人物となっている。彼は無名な立場から評価を上昇させて、人々を驚かせた。

ブティジェッジの現在の役割は、人気のあるインフラプロジェクトについてアピールするために全国を回ることだ。それは、この先の彼を助けることができる唯一の方策だ。

先月、40歳になったばかりのブティジェッジはフロリダ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州、オハイオ州の各州を訪れたばかりだ。今月初めの鉄道ストライキで有権者から打撃を受ける可能性もあったが、バイデンの深夜介入により、そのような事態にはならず、民主党有権者に対するブティジェッジの地位は固まった。

(3)グレッチェン・ウィットマー(Gretchen Whitmer)ミシガン州知事

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デトロイトでの北米国際自動車ショーで演説するグレッチェン・ウィットマー州知事。

上記2人はバイデン政権において、バイデンに対抗する有力者として名前が挙がるトップ2だ。

この2人に次いで有力なのが2人の知事である。

1人目はミシガン州知事グレッチェン・ウィットマーだ。ウィットマーはバイデンの副大統領の有力候補として多くの人々に知られている。

現在51歳のウィットマーは州知事選挙での再選を目指している中で、民主党関係者の注目を集めている。

今週、『デトロイト・フリー・プレス』紙の世論調査で、彼女は共和党の対立候補チューダー・ディクソンに対して16ポイントのリードをつけた。

ウィットマーは、特に中絶の権利を守ることを強調している。最近のイヴェントで、彼女はこの闘いにおける自分の役割を強調した。

CNNによると、「ミシガン州が中絶可能な州であり続ける唯一の理由は、私の拒否権と訴訟のおかげだ」と彼女は語ったということだ。この発言は、ウィットマーがミシガン州の中絶禁止を阻止するために起こした訴訟のことを指している。

彼女は、6月に「ロウ対ウェイド」判決が連邦最高裁で覆される前から訴訟を起こしていたことをよく指摘するが、これは今後、確実に支持層にアピールする動きとなるであろう。

(4)ゲヴィン・ニューサム(Gavin Newsom)カリフォルニア州知事

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ニューヨーク市で開催されたクリントン・グローバル・イニシアチブで講演するカリフォルニア州知事ギャビン・ニューサム。

民主党が共和党と対決できる指導者を渇望していた時期、カリフォルニア州知事ゲヴィン・ニューサムは戦いを挑むように見えた。

54歳のニューサム知事は7月、フロリダ州知事ロン・デサンティス(共和党)に直接戦いを挑み、フロリダ州知事とその保守文化を非難する広告をフロリダ州内に拡散し、大きな話題となった。

ニューサムは、州内で放映されたフォックス・ニューズ内の番組のスポットCMの中で「自由、それはあなたの州で攻撃を受けている。共和党の指導者たちは、書籍を禁止し、投票を難しくし、教室での発言を制限し、女性や医師まで犯罪者にしようとしている」と述べた。

今月初め、ミシシッピ州、テキサス州、インディアナ州、オクラホマ州など保守的な州で、ニューサムは広告塔を立て、積極的な姿勢を続けている。彼のメッセージはどんなものか? カリフォルニア州では中絶はまだ合法であるということだ。

あるストラティジストは「彼はまだ証明することがたくさんあるが、彼は確かに民主党内の注目を集めている」と述べている。

(5)エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)

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連邦上院銀行委員会の年次ウォール街監視公聴会で、ゼール(Zelle)について証人に質問するエリザベス・ウォーレン議員(マサチューセッツ州選出、民主党)。

かつて大統領選挙のホープだったウォーレンは、2024年の選挙の1つである、自分自身の連邦上院議員再選を念頭に置いていると明言している。

しかし、バイデンが再出馬しないことを決めた場合、彼女の居場所はあるだろうと言う民主党関係者は多くいる。

73歳のウォーレンは、気候変動、中絶の権利、銃の安全性など、民主党にとって重要な問題のために、連邦議会においてトップの支持者であり続けている。

しかし、次の大統領選挙について聞かれると、彼女は一貫して言及を拒否している。

ウォーレンはこの夏、『アクシオス』誌に次のように語った。「2024年という数字に固執するのは止めなければならない。もし2024年のことばかりに気を取られて、2022年のビジネスに注意を払わなかったら、2022年の私たちを苦しめるだけではなく、2024年には背後から噛み付かれることになる」。

(6)バーニー・サンダース(Bernie Sanders)連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)

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バーニー・サンダース上院議員(ヴァーモント州選出)は、ジョー・バイデン大統領との会談後、ワシントンのホワイトハウスのウエストウィングの外で記者団と話した後に更に振り向いて話している。

民主党の連邦議員の中には、ヴァーモント州選出の連邦上院議員が再び大統領選挙に打って出るのは難しいと考えている人もいる。

結局のところ、サンダースは現在81歳で、もし当選すれば任期終了時には90歳近くとなる。

しかし、サンダースは2016年に初めてホワイトハウスに立候補して以来、民主党の主役になったので、出馬の可能性を否定することはできない。そして、もし彼が出馬すれば、間違いなく支持を得られるだろう。

学生ローンや気候変動など、支持層にとって重要な議論がある時はいつでも、サンダースはその中心にいるとあるストラティジストは指摘している。

(7)アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(Alexandria Ocasio-Cortez)連邦下院議員(ニューヨーク州選出)

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民主党の大統領候補バーニー・サンダース上院議員の選挙演説会に参加するアレクサンドリア・オカシオ=コルテス議員(ニューヨーク州選出、民主党)。

アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は

民主党の中で「AOC」と知られるアレクサンドリア・オカシオ=コルテスほど、台頭している人物は存在しない。

そして、ほとんどのストラティジストは、ニューヨーク出身のこの連邦下院議員がまだ大統領選に出馬するとは思っていないが、民主党が人材不足だと訴える時、彼女の名前は常に挙がってくる。

彼女についてストラティジストたちが話す際に出てくる最も多い質問は、アメリカ大統領選挙に立候補できる年齢になるのかというものだ。この質問の答えは、2024年大統領選挙の1か月前に彼女は35歳になる、というものだ。

彼女の年齢は別にして、もう1つ当然のように出てくる疑問は、オカシオ=コルテスの政治がリベラル過ぎるために民主党の予備選挙もしくは本選挙で勝利をすることができるだろうかというものだ。

2020年、ウォーレンとサンダースは結局、バイデンに敗れた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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ビッグテック5社を解体せよ

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 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める
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 古村治彦です。

 民主党の大統領選挙候補者に内定しているジョー・バイデン前副大統領が誰を副大統領候補(vice president candidaterunning mate[選挙を共に戦う相棒])に選ぶか、注目が集まっている。バイデンは既に女性を選ぶと明言しており、これまでに数十名の候補者の名前が挙がっている。

 その中でも、以下の記事にある6名、大統領選挙の民主党予備選挙で争ったカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、タミー・ダックワース連邦上院議員(イリノイ州選出、民主党)、カレン・バス連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、ミシガン州知事グレッチェン・ウィットマー(民主党)、元国連大使・元国家安全保障問題担当大統領補佐官スーザン・ライスが有力候補と見られている。

 バイデンは「自分と考えが共通している人物を選ぶ」とも述べている。考えが違うと、政権内での争いの理由となってしまう。下に挙げている女性たちとは仲が良いようである。ハリスはアメリカの鉄道公社アムトラックの電車で通勤するという縁で親しくなり、ライスとはオバマ政権の8年間を共にしている。

 大統領選挙のことを考えると、連邦議員たちはそれぞれブルー・ステイト(Blue States)、民主党優勢州を地盤にしているので、今更テコ入れの必要はないので、重要性は低い。ウィットマーは、2016年の大統領選挙で民主党が落としたミシガン州知事であり、ミシガン州を確保したいとなれば、バイデンはウィットマーを副大統領候補に選ぶ可能性がある。

 政府での経験、特に外交の経験で言えば、スーザン・ライスということになる。ライスを副大統領候補に推す意見の中には、「バイデンは高齢であり、にもしものことがある可能性も高い。そうなれば大統領に昇格することになるので、経験豊富な人物の方が良い」というものがある。ライスが副大統領、そして大統領ということになれば、民主党内の人道的介入主義派が外交を牛耳るようになり、対外強硬姿勢ということになり、対中、対北朝鮮で東アジア地域が不安定になる可能性が高い。

 タミー・ダックワースはタイ系アメリカ人であり、イラクでの従軍中の事故で両足を切断する大怪我を負い、名誉戦傷勲章であるパープル・ハート勲章を授与された。ダックワースは閣僚として政権入りする可能性が噂されている。退役軍人長官就任の可能性がある。

 民主党全国大会も近づき、副大統領候補をそろそろ発表しなければならない時期である。誰を選ぶかで、バイデンの政権構想や選挙戦略が見えてくる。

(貼り付けはじめ)

バイデンが副大統領候補選びの最終段階に:順位を上げている日立と下げている人たち(Biden edges closer to VP pick: Here's who's up and who's down

エイミー・パーネス筆

2020年8月8日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/511131-biden-edges-closer-to-vp-pick-heres-whos-up-and-whos-down

ジョー・バイデンは今週末にも副大統領候補を選ぶものと見られている。最初に数十人の候補者の名前が挙がり、数カ月にわたり取り沙汰されてきたが、複数の関係者によると、候補者は数名にまで絞られてきているということだ。

候補者全ては選考の中で株価を上げる次点というものを経験した。

ある候補者に近い人物は次のように述べている。「興味深い点はどうなるかは最後まで全く分からないということです。どの候補者も自分が何番手にいるのかを正確には分かっていないんです」。

これから副大統領候補として有力な人々について見ていく。

●カマラ・ハリス(Kamala Harris
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カリフォルニア州選出の民主党所属の連邦上院議員であるハリスは、副大統領候補レースで常に名前がトップに出てきている。多くの専門家たちは、その中にはバイデンに近い人々も含まれているが、ハリスが有力候補であり続けていると考えている。

しかし、ここ最近、ハリスは、バイデンとバイデン陣営との間で緊張関係にあるという報道がなされていることを不快に思っている。

複数の関係者は、複数の関係者に最後のお願いの電話をし、最後の最後での支持をお願いしている。

ハリスと話をしたある人物は「彼女は副大統領候補になりたいのは間違いないですよ」と述べた。

有力候補の位置にある現在でも、「彼女は本当に選ばれるか心配しています」とその人物は述べている。

●スーザン・ライス(Susan Rice
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バイデンの側近たちは、オバマ大統領の国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めたライスは候補者リストの上位につけている。その理由としてバイデンと緊密な関係を持っているということが挙げられている。

バイデン、ライス共に知っているある人物は「バイデンは、スーザンと協力できることは分かっている」と述べている。

ここ数週間、ライスはケーブルテレビの番組に多数出演し、バイデンの応援を行ってきたが、自身の副大統領候補となる見通しについては発言を控えていた。それでも副大統領候補となるために全力を尽くしている。

今週初めの「CBSディス・モーニング」でのインタヴューの中で、ライスは「行政府の最高クラスの地位での20年にわたる豊富な経験」を自分自身が持っていることを強調した。

ライスは数年前にネットフリックスの取締役となったが、株式のオプションを行使した。木曜日、『ハリウッド・レポーター』誌が報じたところでは、これは彼女が利益の相反を避けることを意図して行ったということだ。

●グレッチェン・ウィットマー(Gretchen Whitmer
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ウィットマーは、サプライズで、副大統領候補レースで順位を上げている。

複数の取材源が今週、本誌の取材に対して、ウィットマーは副大統領候補レースの最終段階で動きを続けているということだ。ある関係者は、ミシガン州知事ウィットマーは先週末デラウェア州を訪問し、バイデンと会い、一対一の最終面接を行った、と述べている。

民主党の幹部たちは秘密の世論調査の結果で、中西部北部地域がバイデンの弱点となることを懸念している。そのためにバイデン陣営はウィットマーを名簿から外すことができないでいると考えられている。

プラスして、ウィットマーとバイデンは気が合う。

バイデンに近いある人物は次のように述べている。「彼女が候補に残っているのは驚くことではないですよ。バイデンはウィットマーに好感を持っていますからね。これまでずっと」。

バイデンに近いある人物は、ウィットマーが早い段階でバイデン支持を表明したこと、民主党の新しい力を象徴していること、バイデンがどうしても勝ちたい州の出身であることを指摘している。

●カレン・バス(Karen Bass
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バスは民主党所属の連邦議員における有力候補である。しかし、彼女の株価は少し下がっている。先週複数のメディアが、バスのキューバとサイエントロジーに関する発言を報道した。

カリフォルニア州選出の民主党所属の連邦下院議員バスは、連邦議会アフリカ系アメリカ人議員連盟の委員長として多くの議員を従えて行動したが、それでメディアに多く報道されるようになった。彼女は現在も有力候補である。連邦議員としての立法経験と政府との関係の深さでバイデンを補佐することができると見られている。

バイデンに近いある人物は次のように述べている。「もしあなたがジョーのことをよく知っていたら、なぜ彼女が候補者の上位に来るか、その理由も分かると思いますよ。彼女はジョーにとって良いパートナーとなるでしょう」。

しかし、先週末のNBCの「ミート・ザ・プレス」での彼女のインタヴューが放送された後、民主党の内部には彼女を選ぶのはリスクが高いと考える人たちも出てきている。彼女を選ぶことで、重要な激戦州であるフロリダ州でバイデンへの票を減らしてしまう可能性がると考える人たちも出ている。フロリダ州にはキューバ系アメリカ人も多く住んでいる。

●エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren
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最近、ウォーレンは他の有力候補者たちに比べて静かである。

しかし、バイデンに近い人々は、ウォーレンが静かだからといって彼女が候補者から外されたと専門家たちが判断すべきではないと述べている。

副大統領選びの初期段階、ウォーレンとバイデンは頻繁に連絡を取り合っていたと関係者は取材に答えている。そして、バイデンが最近発表した経済に関する公約に関して、ウォーレン以上に影響を及ぼした人物は他にいない。

金曜日に『ニューヨーク・タイムズ』紙に掲載された記事の中で、ウォーレンは前のセカンドレディーのジル・バイデンと協力し、バイデンが発表した経済公約の子供たちの教育とケア分野の内容作成にかかわったと発言している。

ウォーレンはニューヨーク・タイムズ紙の取材に対して、バイデンが「早い段階でこの問題に関心を持っていた」と述べている。

ウォーレンは更に、「このことから私は、バイデン政権ができたら子供たちの教育とケアが重要政策となるだろうという希望を持つようになっています」とも述べた。

●タミー・ダックワース(Tammy Duckworth
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バイデンに近い複数の民主党関係者は、バイデンがダックワースに好感を持っていると述べている。関係者は、イリノイ州選出の民主党所属の連邦上院議員であるダックワースが、イラク戦争に従軍し、パープル・ハート勲章を授与されているという経歴を持っており、この経歴が有権者の支持を集める上で極めて重要なことになるだろうと述べている。

それでも、関係者たちは、彼女が最終的に副大統領候補になれるかどうかについて懐疑的ではある。

バイデンに近いある人物は「ダックワースの名前は閣僚としてよくあがっているんですよ」と述べている。

ダックワースは水曜日、NPRのインタヴューの中で次のように述べている。「私はジョー・バイデンを当選させたいんです。私は彼のティームに協力してどんな仕事でもやりますよ。私たちが現在陥っている危機から脱出させることに役立つと彼が考えることを実現したいのです。それは世界規模での新型コロナウイルス感染拡大、我が国の経済状況、我が国への敵対国や敵対勢力といった問題なのです」。

ダックワースは次のように述べた。「私はただバイデンを当選させたいだけです。そうすることで私たちは道を逸れた私たちの国を元に戻すことができるのです」。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 古村治彦です。

 MSNBCのレイチェル・マドウは人気のあるキャスターで、彼女の番組は影響力がある。マドウの番組に1日違いでバーニー・サンダースとエリザベス・ウォーレンが出演した。スーパーチューズデーの直後にサンダースが出演し、翌日にウォーレンが出演した。ウォーレンは選挙戦の中断を発表した直後の出演となった。

 スーパーチューズデー後の動きでは、マイケル・ブルームバーグが選挙戦から撤退し、ジョー・バイデン支持を表明した。中道派はバイデンへの一本化に成功した。一方、進歩主義派はウォーレンの去就が焦点になっていたが、選挙戦の中断は発表したが、誰を支持するかはこれから時間をかけて決めると述べた。サンダース陣営もバイデン陣営もウォーレンからの支持表明は何としても手にしたいものであり、両候補はウォーレンと複数回にわたって会話を交わしている。

 ウォーレンがサンダースを支持するにあたって、重要なのは、狂信的なサンダース支持の若者たち(バーニー・ブラザーズ)の暴走をいかにして抑制するかだ。ウォーレンと彼女の支持者たちはインターネット上での執拗な攻撃に悩まされてきた。ウォーレンに対して、「選挙から降りたんだからすぐにサンダースを応援しろ」というのはあまりにも酷い言い草である。また、何度も書いているが、ウォーレンの支持者の約半数は中道派の候補者たちを支持している。大多数や過半数がサンダースに流れるとは考えにくい。

 ここでサンダースが支持者の暴走に対する謝罪や暴走する支持者の一部を追放することができれば大したものだ。しかし、難しいだろう。また、そのようなことが起きれば、失望したサンダース支持者の離脱ということもあるかもしれない。そうした人々の行き先はもうトゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)しか残っていない。ギャバードにしてもそういう連中から支持されるのは迷惑ということになる。

 しかし、下の記事を読むと、ウォーレンはサンダースに一つのヒントを示している。それは、「専任のスタッフを置いて、支持者たちの書き込みをチェックし、酷い場合には警告を発するようにせよ」というものだ。これができて効果があれば、ウォーレンはサンダースを支持すると表明するだろうと思う。サンダースには個人攻撃などしなくても、低所得者や労働者階級に向けての政策がある。それを訴え続ける、しかし激しい個人攻撃はしないということで流れを引き戻すことができると私は考える。甘い考えかもしれないが、これ以外に道はないと考える。独善的な横への広がりに欠ける方法では勝てない。

(貼り付けはじめ)

サンダース支持者たちのインターネット上での攻撃についてウォーレンは「深刻な問題だ」と発言(Warren on Sanders supporters' online attacks: 'I think it's a real problem'

レベッカ・クレアー筆

2020年3月5日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486259-warren-on-sanders-supporters-online-attacks-i-think-its-a-real-problem

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は木曜日、大統領選挙の候補者たちはそれぞれ自分の支持者がインターネット上で行っている攻撃について責任を持っていると述べた。また、このような問題は、2020年の選挙戦で、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)の支持者に関して深刻な問題だとも述べた。

ウォーレンはMSNBCのレイチェル・マドウとのインタヴューの中で次のように述べた。「全ての候補者のために申し上げたいことがあります。自分の支持者だと明らかにして、脅迫、醜悪で危険な行為を他の人々に対して行っている人間たちについて、私たち立候補者は責任があります」。

このインタヴューはウォーレンが大統領選挙を終了すると発表した日に行われた。

マドウは、サンダース支持者によるインターネット上でのウォーレン自身とウォーレン支持者に対する攻撃について質問した。蛇の形をした絵文字(emojis)をツイートしたり、民主党に対して次の乗員銀選挙でウォーレンに対抗馬を立てるように求めたりした。

ウォーレンは「これは私に対してだけの問題ではありません。このインターネット上でのいじめと組織的な醜悪な行為は深刻な問題です」と述べた。

サンダースの選挙の支持者の間ではこれはより深刻な問題ではないかと質問され、その通りだと述べた。

彼女は「その通りです」と述べた。

ウォーレンはマドウに、この問題についてサンダースと話をしたと述べた。

ウォーレンは「短い時間でしたが、確かにこの問題について話し合いました。これは深刻な問題です」と述べた。

サンダースは自身の支持者たちによるウォーレンやその他の人々に対する「醜悪な個人攻撃」を非難した。これはウォーレンとのインタヴューとは別の、水曜日に行われたマドウとのインタヴューの中で述べられた発言だ。

ウォーレンは「人々はこれが小さな問題ではないと言っていますね」と述べた。彼女はまた、ネヴァダ州での飲食業従事者組合の幹部2人について言及した。この2人は、組合がサンダースを攻撃する候補者採点表を発表した後に激しい攻撃を受けたと主張している。

ウォーレンは、「ワーキング・ファミリー・パーティー」がウォーレン支持を発表した後に、この組織の幹部の女性たちに対しても同様の攻撃を受けたと述べている。

こうした攻撃を非難する発言をするだけでは不十分であり、各候補者はこの問題を解決するための実行計画を考慮する必要がある、とウォーレンは述べた。

ウォーレンは、各選対が、「お手上げのポーズをして、“そんなことは無理だ”」と言う代わりに問題解決のための創造的な方法を考慮すべきだと述べた。

マドウとのインタヴューの中で、ウォーレンは、各選対はSNS上の書き込みを調査する専任スタッフを置き、SNS上での醜悪な書き込みについては報告し、非難するような体制を取ったらよいと提案している。

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サンダースは自身の支持者たちによるウォーレンに対する「醜悪な」個人攻撃を非難(Sanders condemns his supporters' 'ugly, personal attacks' against Warren

レベッカ・クレアー筆

2020年3月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486052-sanders-condemns-his-supporters-ugly-personal-attacks-against-warren

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は水曜日、彼自身の支持者たちもしくは他のいかなるひとであっても、予備選挙でのライヴァルであるエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)への個人攻撃について、「嫌悪感」を持っていると述べた。

MSNBCのレイチェル・マドウはサンダースに支持者の一部が行っている攻撃について質問した。サンダースの支持者の一部は蛇の写真をツイッター上に掲載したり、彼女の次のマサチューセッツ州の連邦上院議員選挙に挑戦者が出るように求めたりしていた。

サンダースはマドウに、インターネット上でのウォーレンに対する悪口雑言に対して「本当に嫌悪感」を持っており、「愕然」としている、と述べた。

サンダースは「私たちはそのようなことを非難します。私たちは支持者の皆さんには政策や諸問題について議論して欲しいと思っています」と述べた。

サンダースは更に次のように述べた。「私たちは、ウォーレン上院議員やその他の人々に対する醜悪な個人攻撃など一切必要としていません」。

サンダースは、ウォーレンが自身の選挙について再分析と評価を行う際に真摯な議論を行ったが、私的な会話はしなかったと述べた。

スーパーチューズデーで15の州と自治領で予備選挙が実施され、ウォーレンにとって結果は絶望的なものとなった。翌日の水曜日は元々、人前に出るイヴェントは予定されていなかった。ウォーレン選対は、その日一日をかけてウォーレンにまだ党の指名獲得の可能性が残っているかを分析評価することになると発表していた。

ウォーレンを副大統領候補にする考えがあるかと質問され、サンダースは「それについて話をするのは時期尚早です」と答えた。

しかし、サンダースは「私は、私の政権でどのような役割を果たしてもらえるかについてじっくりと話をしたいと思っています」とも述べた。また、彼女には大いなる敬意を持っているとも付け加えた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
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 古村治彦です。

 少し古い記事だが以下に3本を紹介する。重要な内容なので興味がある方は是非読んでいただきたい。スーパーチューズデーの結果分析の記事だ。

 今回のスーパーチューズデーでは投票参加者数が増加した。特に穏健派(moderates)と呼ばれる有権者グループの増加が目立った。この人々はサンダースの台頭を警戒し、中道派の候補者が絞られたことでバイデンへ投票した。「トランプを倒す、そのためにバイデンを選ぶ」という熱意が戻ってきたようだ。
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 一方で、サンダースが頼りにしてきた若い年齢層の有権者は期待ほど投票に行かなかったようだ。これではサンダースは勝てない。サンダースは狭い有権者グループ(若者とヒスパニック系)に働きかけ、熱心な支持者を作り出すことにできた。しかし、幅広いグループや層への浸透ができていなかった。わたしはこれを「縦に深く進むことはできているが、横へ薄く広がることはできなかった」と呼びたいと思う。このサンダースの熱心な支持者、特に若者を「バーニー・ブラザーズ(Bernie Bros)」と呼んでいる。こうした人々はインターネット上で他の候補者や支持者たちへの激しい個人攻撃を行っている。そのために多くの有権者が眉をひそめることになり、サンダースへの支持に広がりを欠くことになった。
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 投票者数が少なく(投票率が低い)、敵対する中道派内で有力立候補者が乱立状態、進歩主義派のライヴァルであるウォーレンの支持率が上がらないということであれば、サンダースに有利となるはずだった。サンダースの得票率が少なくても1位になって代議員の配分数が多くなるということが見込まれた。しかし、サンダース陣営の弱点である「横に広く」ができていないことを中道派に見透かされた。

それは南部サウスカロライナ州でのバイデンの予想外の圧勝で確信されたのだと思う。「あれ、なんでサンダースは何年も時間があったのに、アフリカ系アメリカ人有権者への支持拡大、浸透を図っていなかったのだろうか」と多くの人たちが思ったはずだ。

 サンダースの掲げる主張は低所得者の割合が大きいアフリカ系アメリカ人有権者にとって魅力的なはずだ。サンダース陣営は前回の大統領選挙の後から活発な活動を続け、若者とヒスパニック系からの支持拡大に成功した。しかし、民主党にとっては古くからの強固な支持基盤であるアフリカ系アメリカ人への浸透をなぜ行わなかったのか、もしくはなぜ失敗したのか、これから研究されるべき課題だろう。

 サンダースの失敗を見ていると、これは日本の現状に対する教訓を汲み取ることができる。日本の野党がまとまって幅広い人々に及ぶ、支持の連合体を構築でき、選挙に行かない無党派層に選挙に来てもらえれば、選挙に勝てるということだ。

サンダースの勝利の目論見は、今の自民党が勝利する理由とよく似ている。(1)投票者数・投票率が低いこと(組織票が大きな力を持つ;投票率が高くなってサンダースは負けた)、(2)多くの野党が分立していること(中道派の候補者が分立)、(3)支持基盤は狭いが強固(自民党は排外主義的な考えを持つ人々;サンダースは若者とヒスパニック系)ということになる。

サンダースと自民党を比べるのはおかしいが、自民党の支持者(J-NSC)やネトウヨのインターネット上の書き込みとサンダース支持者(バーニー・ブラザーズ)のインターネット上での書き込みの内容が酷いというところも似ている。どちらも熱狂的なあまりにそうなる。

 次の3月10日に実施されるミシガン州での予備選挙でサンダースがどういう戦いを見せてくるかは興味深いが、残された時間は少ない。ウォーレン頼みということになるだろうが、こちらも難しいだろう。手っ取り早いのは若者に投票を訴えることだろう。

(貼り付けはじめ)

ウォーレンがスーパーチューズデーでの失望を受けて選挙運動を再分析評価へ(Warren reassessing campaign after disappointing Super Tuesday

リード・ウィルソン筆

2020年3月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485898-warren-reassessing-campaign-after-disappointing-super-tuesday

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)はスーパーチューズデーでの失望的な結果を受けて民主党の候補者指名を目指す道が残っているかどうかを分析評価するために1日を費やしている。彼女は勝負になるだけの代議員数を獲得することができなかった。

火曜日深夜、デトロイトでの集会を終えて、ウォーレンはボストンに飛行機で戻り帰宅した。水曜日には人前に出るイヴェントの予定はない。ウォーレン選対のある幹部は本誌の取材に対して、彼女は選対幹部たちと会って残っている可能性について判断することになるだろうと述べた。

この幹部は「エリザベスは選対の幹部たちに対して進む道について分析評価するようにと話しました」と述べた。

これまでの予備選挙でウォーレンが勝利を収めた州はない。2月に行われた諸州でもスーパーチューズデーで出の各州でも勝利を収めることはできなかった。地元であるマサチューセッツ州でも3位に終わるという屈辱を味わった。ジョー・バイデン前副大統領とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の後塵を拝する形になった。

火曜日が終わる段階で、ウォーレンの予想される獲得代議員数は、2月の予備選挙とスーパーチューズデーを合わせて50名程度となった。バイデンとサンダースが積み上げた数に比べて小さいものとなった。

スーパーチューズデーではバイデンは好結果を残した。15州と自治領のうち少なくとも9つで勝利を収めた。そして代議員数で大量リードする結果となった。バイデンは少なくとも453名の代議員を獲得し、サンダースの382名を上回った。カリフォルニア州やテキサス州のような州では票の集計作業が続いており、代議員の配分も続けられる。

ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグは、スーパーチューズデーに賭けていたがうまくいかず、選挙戦を停止した。彼は少なくとも44名の代議員を獲得したが、これはウォーレンの獲得した代議員数よりも2名多いものとなった。

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スーパーチューズデーでの勝者と敗者(Winners and losers from Super Tuesday

ナイオール・スタンジ筆

2020年3月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485919-winners-and-losers-from-super-tuesday

民主党予備選挙の日程において火曜日は最大の日となった。全国の14州で投開票が実施され、多くの宣誓済み代議員が配分される。

誰が勝者もしくは敗者となったか?

●勝者

(1)ジョー・バイデン前副大統領

スーパーチューズデーはバイデンにとって素晴らしい夜となった。わずか3週間前にはニューハンプシャー州の予備選挙で5位に沈み、政治的には墓碑銘を書かれていたのに、戦争走者の位置を取り返した。

バイデンは、土曜日にサウスカロライナ州での予備選挙からの勢いの波をそのまま持続させてスーパーチューズデーに臨んだ。バイデンは14州のうち10州で勝利した。その中には水曜日にバイデンが勝者と認定されたメイン州も含まれている。

おそらく最も驚かれた勝利はテキサス州での勝利だ。バイデンの勝利は各種世論調査の結果を見ても、専門家の見解を聞いても予想できなかった。

同様に、バイデンは南部各州で大差をつけた。バイデンはアラバマ州で40ポイントを超える差、ヴァージニア州で約30ポイント差、アーカンソー州とノースカロライナ州でだいたい20ポイントの差をつけた。

アフリカ系アメリカ人有権者からの強力な支持が南部各州での彼の成功の基盤となった。

大差をつけての勝利によってバイデンは代議員獲得にとって重要な全てのレースで大きな成果を残すことができた。

代議員の最終的な配分はまだ確定していない。その中にはサンダースが優勢であり、重要なカリフォルニア州も含まれている。水曜日の午前中に出された『ニューヨーク・タイムズ』紙の予想によると、代議員数でバイデン対サンダースは351対280の結果になるとしている。

カリフォルニア州での結果が加算されても、サンダースはバイデンとの間についた差を縮められるだけだろう。しかし、ほんの数日前までは、左派のサンダースがスーパーチューズデーでほぼ逆転不可能な差をつけてリードする可能性が高いと見られていた。そのようなことはこれまで起きていない。

バイデンは急速に先頭走者の位置に返り咲いた。

バイデンの復活はここ数年の政治において最も大きな驚くべき逆転劇である。

(2)民主党エスタブリッシュメント派

帝国の逆襲だった。

サンダースの支持者たちは、「サンダースこそは今アメリカが必要としている創造的破壊者(disruptor)なのだ」とこれまで繰り返し訴えてきた。サンダースの支持者たちは、「サンダースのアウトサイダーからの主張に有権者は集まり、民主党エスタブリッシュメント派の呪縛から逃れることができる」と主張した。

そうした主張に対しては深刻な疑義が提示されている。党のエスタブリッシュメント派は、多くの人々が予測するよりも、より大きな復元力を持ち、より規律が保たれているということを示した。

ごく最近まで、親エスタブリッシュメント派、中道派の投票は絶望的に分散しているように見られていた。一方、サンダースは進歩主義派の投票をどんどん集め、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は消え去ってしまった。

実際、サンダースが民主党の大統領選挙候補者指名を獲得するであろうという見通しが現実味を増すことで、穏健派は刺激された。穏健派は11月の本選挙でサンダースがトランプ大統領を倒して大統領に当選することなどできないという恐怖感を持っている。バイデンがサウスカロライナ州で勝利した後、中道派は驚くべき速度でバイデンを軸に結集した。

民主党内の主要人物たちもまたバイデンに対する支持を表明した。連邦上院多数党(民主党)前院内総務ハリー・リード前連邦上院議員(ネヴァダ州選出、民主党)や元米国国連大使スーザン・ライスが支持表明を行った。

しかし、他にも物事が順調に進んだ。スーパーチューズデーの結果を見ると、民主党支持の有権者たちは、2016年に当時の候補者だったドナルド・トランプを党の指名候補に押し上げた共和党支持の有権者たちに比べて、党のエスタブリッシュメント派に対して反感を持っている訳ではないということが見て取れる。

バイデンは民主党支持の有権者たちにとっては古くから馴染みのある政治家であり、ワシントンの流儀に従う漸進的な改良主義者だ。バイデンは、サンダースのような煽動的な政治家よりも民主党支持の有権者たちにとって受け入れやすい存在だったということだろう。

(3)支持表明者たち:エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジ、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)、連邦下院多数党(民主党)幹事長ジェイムズ・クライボーン連邦下院議員(サウスカロライナ州選出、民主党)

バイデンはサウスカロライナ州での予備選挙以降、必要なものをすべて手にすることができている。そして彼は重大な手助けを得ることができた。

エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)とインディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジ(民主党)は選挙戦から撤退し、バイデン支持を表明した。また、既に選挙戦から撤退していたビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)からも支持表明を受けた。

クロウブシャーの支持表明は今から振り返ってみると、特に重要なものであった。バイデンはクロウブシャーの地元ミネソタ州で勝利を得た。これは今回のスーパーチューズデーで起きたいくつかのサプライズの中の一つだ。

予備選挙の候補者だった人物たちからの支持表明と他の民主党の重要人物からの支持表明によって、バイデンは背中に追い風を感じながら戦えることになった。

スーパーチューズデーの結果は、サウスカロライナ州での予備選挙直前に連邦下院多数党(民主党)幹事長ジェイムズ・クライボーン連邦下院議員(サウスカロライナ州選出、民主党)のバイデン支持の決心によってもたらされたものだ。クライボーンの支持表明はバイデンの驚くべき復活のために火をつけるものとなった。

●敗者

(1)バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)

サンダースの熱心な支持者たちは彼のカリフォルニア州での勝利を彼のアピールの証拠だと指摘するだろう。そして、一対一のレースとなった戦いで競争力を持ち、勝つことができると主張するだろう。

これらは正しいが、今回は全てが現実のものとはならなかった。スーパーチューズデーはサンダースにとってスーパーに失望をもたらすものとなった。

テキサスでの敗北はみぞおちに食らわされたパンチのようなものであった。サンダースはテキサスで活発に選挙運動を展開し、各種世論調査の結果からも彼の勝利が確実視されていた。サンダースは少なくとも2つの敗北が許されない州で敗北した。サンダースは、オクラホマ州とミネソタ州で4年前にヒラリー・クリントンを破った

今回の結果は、どれだけ多くの民主党員や民主党支持者たちが、根本的にサンダースが党の指名候補になるという考えに違和感を持ち反対しているかを示すものとなった。

南部諸州でのバイデンの勝利によって、サンダースのアフリカ系アメリカ人有権者からの支持を得る能力について疑念は深まることになった。アフリカ系アメリカ人有権者からの支持の低さは2016年にヒラリー・クリントンに敗北した原因となった。

サンダースはまだ逆転可能だがそれはとても厳しい。火曜日の結果は予想外の、とても重たいパンチを彼に食らわせた。

(2)ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグ

水曜日の朝、ブルームバーグは選挙戦から撤退し、バイデン支持を表明した。

ブルームバーグは5億ドル以上の資金を投じながら大きな前進が得られなかった。これで彼にとっては撤退しか道がなくなってしまった。

ブルームバーグはいくつかの州でそこそこの結果しか得られなかった。良い結果となったのは小さな戦いだけだった。彼は自治領であるアメリカ領サモアでの党員集会で勝利を挙げただけであった。後はユタ州で2位に入ったくらいだった。

彼が選挙戦を続けることを正当化できるものは何も残っていなかった。

ブルームバーグの選挙戦は山登りのように大変なものだった。彼は自分のお金で党の指名を買おうとしているのが露骨に見え、厳しい批判を浴びた。

彼は討論会での失敗してしまって更に打撃を受けた。政治的な棺桶の蓋に打ち付けられた最後の蓋となったのは、バイデンのサウスカロライナ州での勝利だった。これによってバイデンは復活し、ブルームバーグの戦える余地は急速になくなっていった。

(3)エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)

ウォーレンにとってはまたも苦しい夜となった。ウォーレンは予備選挙全体を通じて期待を下回る結果しか残せていない。

ウォーレンは地元マサチューセッツ州で3位に終わった。彼女は他のどの州でも上位2名を追い上げることもできなかった。それどころか、多くの州でバイデン、サンダース、ブルームバーグに続く4位という結果となった。

ウォーレン選対のある幹部は本誌のリード・ウィルソンの取材に対して、水曜日にウォーレンが「選対に対してこれからの選挙戦について分析評価するように話した」と述べた。このような言葉遣い(phraseology)は大抵の場合、即座の選挙からの撤退を意味するものだ。

サンダースの熱心な支持者たちもウォーレンが選挙戦から撤退し、サンダースに進歩主義派の支援を一本化させる機会を与えて欲しいと熱望している。

スーパーチューズデーが始まるまで、ウォーレン選対は今年7月にミルウォーキーで開催される民主党全国大会に向けて選挙戦を行うという考えを繰り返し強調していた。

スーパーチューズデーの結果は、ウォーレンが選挙戦を続けるいかなる理由も奪い去った。しかし、現時点ではウォーレンの選挙戦は続いている。

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スーパーチューズデーでの民主党予備選挙の投票者数は大きく増加(Democratic turnout surges on Super Tuesday

マックス・グリーンウッド筆

2020年3月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485994-democratic-turnout-surges-on-super-tuesday

スーパーチューズデーにおける民主党の有権者の参加者数は伸びた。少なくとも10以上の州で2016年のレヴェルを超えた。そのうちの一つでは過去最高を記録した。

スーパーチューズデーで投開票が実施される各州の中で4番目に多い代議員が配分されているヴァージニア州では、130万以上の有権者が投票に参加した。2016年の時に比べて約70%の増加となった。2016年の民主党予備選挙では約78万3000人が参加した。今回の数字はこれまでの最高を記録した2008年の時も上回った。この時や100万に少し届かない数の人々が投票に参加した。

ノースカロライナ州では、2016年の時に比べて投票参加者数は約17%増加した。投票参加者に関する分析によると、テキサス州の場合には、4年前に比べて少なくとも45%以上も多い有権者が投票所に向かった。

コロラド州、メイン州、ミネソタ州、ユタ州といった今年から党員集会から予備選挙に形式を変更した各州でも、過去の選挙と今回の選挙の結果を比較することは難しいが、投票参加者数が大きく増加した。

今回の投票参加者数の増加は、民主党支持の有権者たちがトランプ大統領からホワイトハウスを奪還することについて熱意を持っていることを示す初期的な兆候と言える。

民主党系のストラティジストであるマイケル・スター・ホプキンズは次のように述べた。「今もし私がホワイトハウスで働いているか、トランプ選対にいるとして、選挙結果を見たら、心の底から恐怖を感じることでしょうね。ジョー・バイデンはどれほどの追い風を受けているのか分からなくなって、総投票数を見てしまうとね。トランプは選挙自体から逃げ出してしまうでしょうね」。

2016年に比べて投票参加者数を減らしたのはただ1州、オクラホマ州だった。火曜日の投票総数は30万4000だったが、4年前の約33万5000に比べて減少した。

もっとも、水曜日になってもいくつかの州では票の集計作業が続いている。カリフォルニア州では、およそ300万票が集計されたが、更に数百万票が集計を待っている状態だ。各郡の選挙の係員たちは木曜日までにどれだけの数の票が集計を待っているか報告しなければならない。

火曜日に投票者数が増えたことは穏健派の有権者がもたらしたものだ。穏健派の有権者たちはバイデンに重要な各州での勝利をもたらした。

バイデンの選挙運動は、土曜日のサウスカロライナ州の予備選挙での圧勝があってからの数日で勢いを取り戻した。サウスカロライナ州での勝利は、穏健派とアフリカ系アメリカ人有権者たちからの投票の結果だ。これらの有権者グループはサウスカロライナ州の民主党支持の有権者の過半数を占めている。

スーパーチューズデーでの勝利はインディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジとエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)の選挙戦からの撤退も大きく貢献している。これによってバイデンは穏健派の有権者たちの支持を固めることができた。こうした有権者の大多数は、民主社会主義者を自認するバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に対する懸念を持ち続けていた。

出口調査の結果によると、テキサス州では、全投票参加者のうち43%が穏健派を自認する人々であった。この数字は2016年に比べ約10%も伸びた。2016年の時には34%だった。こうした動きは、ヴァージニア州、ノースカロライナ州、アラバマ州、そしてマサチューセッツ州でも見られた。マサチューセッツ州ではバイデンは1位となったが、全くの予想外のことであった。

穏健派の投票参加者数の増加はサンダースの敗北の原因となった。サンダースはこれまで、高い投票率、特に若い人々の得票率こそは彼の選挙に勝利をもたらすと主張してきた。

しかし、こうした若い有権者たちは火曜日にサンダースが望んだほどには投票所に行かなかった。出口調査の結果では、スーパーチューズデーで予備選挙が実施された14州を通じて、サンダースは18歳から29歳までの有権者たちの間で圧倒的な支持を獲得した。しかし、この年代の有権者の全有権者に占める割合が前回に比べて増加した州は1つもなかった。

民主党系のストラティジストであるホプキンズは「大学生くらいの年齢の有権者に頼っている候補者は誰でもたいてい失望する結果に終わっています」と述べた。

ホプキンズは続けて「35歳から上、65歳から上の有権者、この人たちは投票しています。この人たちは投票所まで足を運び、列に並びます。これはサンダースがこれから長年にわたって抱えることになる問題になるでしょう」。

サンダースは4つの州で勝利を収めた。その中には地元のヴァーモント州とカリフォルニア州での大勝利が含まれている。カリフォルニア州には最大の代議員が配分されている。しかし、サンダースはまたいくつかの州で得票率の低下を目の当たりにした。こうした州では穏健派の有権者たちが選挙に参加した。

2016年の大統領選挙の際、オクラホマ州では、サンダースがヒラリー・クリントンに大差をつけて勝利した。今回はバイデンが13ポイントの差をつけてサンダースに勝利した。同時に、同州の予備選挙参加者の中で穏健派の割合が15%も増加している。出口調査の結果では、4年前は36%だったのが今年は51%になった。

火曜日にロサンゼルスで行った勝利演説の中で、バイデンは今回の予備選挙の結果は、自分が他喉のライヴァルよりもより幅広い人々をまとめた連合を構築してきたことを示す証拠であると述べた。また、スーパーチューズデーの投票参加者数の増加は勝利をもたらしてくれたとも述べた。

バイデンはサンダースと彼が発する政治革命のメッセージに対する皮肉を込めながら、「人々は革命について話します。一方で私たちは投票参加者数を増やしました。この人たちは私たちのために投票所に足を運んでくれたのです」。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
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 古村治彦です。
elizabethwarren501

 エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が選挙戦の停止を発表した。スーパーチューズデーでの結果が振るわなかった。地元マサチューセッツ州でバイデン、サンダースに続く3位に終わり、これ以上先はないという判断をしたようだ。しかし、選挙戦に残っている候補者たち(バーニー・サンダース、ジョー・バイデン、トゥルシー・ギャバード)の中から誰を支持するかについてはすぐには決めないと発言した。女性候補者としては残りはトゥルシー・ギャバード連邦下院議員だけとなった。
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上の写真が載っている三―ナ・ハリス(カマラ・ハリスの妹)のツイート
予備選挙に立候補した5名の女性の有力立候補者たち
 サンダースは早速秋波を送っている。ウォーレンの政策重視の選挙運動を称賛し、進歩主義派の指導者だと持ち上げている。ウォーレン支持者を取り込みたいところだろう。サンダースとバイデンは共にウォーレンに電話をかけているそうだが、どのよう話をしたかは明らかになっていない。

モーニング・コンサルト社がスーパーチューズデーの直前の2020年2月28日発表した世論調査の結果では、ウォーレン支持者に対して「ウォーレンの次に師事する候補者は誰か」という質問に対して、40%がサンダース、16%がバイデン、16%がブティジェッジ、12%がクロウブシャーと答えている。ウォーレン支持者の半分くらいはサンダースに流れるだろうが、半分はバイデンに流れると考えられる。

 しかし、ウォーレンからの支持表明はサンダースにとっては次のミシガン州で勝利するためには重要である。何が何でもということで積極的に行動するだろう。

(貼り付けはじめ)

ウォーレンは大統領選挙で誰かをすぐに支持表明するつもりはないと発言(Warren says she doesn't plan to immediately endorse in 2020 race

マックス・グリーンウッド筆

2020年3月5日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486145-warren-says-she-doesnt-plan-to-immediately-endorse-in-2020-race

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は木曜日、大統領選挙民主党予備選挙の候補者の支持表明を行わなかった。彼女は時間をかけて党の指名に向けて誰を支持するか決めたいと述べた。

スーパーチューズデーでの不振を受けウォーレンは選挙戦の停止を発表したが、支持表明に関する発言はその直後に出た。うオーレンは地元マサチューセッツ州で3位に終わった。

木曜日、マサチューセッツ州ケンブリッジの自宅の前で会見に応じ、その中で、民主党予備選挙のライヴァルだった候補者のうちの1人に対してしばらくして支持表明を行うが、「今日に」ではないと述べた。

ウォーレンは「そのことについては、深呼吸をして、ちょっとの時間を使って考えてみることにします。今すぐに決める必要もないのですからね」と述べた。

ウォーレンの支持表明は予備選挙において極めて重要な意味を持つものとなるだろう。ここ数日、ウォーレンはジョー・バイデン前副大統領とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)からたびたび電話を受けている。両者は予備選挙に残っているトップ2の候補者だ。しかし、どちらの候補者が実際に彼女に支持表明を行うように頼んだのかは明らかになっていない。

選挙戦を通じてウォーレンは進歩主義的な有権者の支持を集めようとしてきた。そして、そのため、選挙戦から撤退した今の段階では、サンダース支持を表明する可能性が高いと見られている。サンダースはウォーレンとイデオロギーが近い。

しかし、ウォーレンとサンダースは今年1月に衝突した。2018年に交わした私的な会話の内容に関して矛盾する説明を2人は行った。ウォーレンは、サンダースが彼女に対して、女性が大統領になることは無いと確信していると述べたと主張した。サンダースはそのようなことは行っていないと否定している。

ウォーレンとバイデンのこれまでのやり取りも激しいものであった。両者は長年にわたり政策の違いで激しく批判し合った。バイデンがより妥協を容認する考えは、ウォーレンの政治と規制に関する変化を強く求める姿勢とは相いれないものであった。

木曜日の記者会見で行った発言の中で、ウォーレンはどの候補者を支持するかについて示唆することもなかった。彼女は、自身の予備選挙を通じての選挙運動は進歩主義、穏健のどちらかに分類されるものではないと述べた。

ウォーレンは次のように発言した。「私が選挙戦に出た時、そこには2つのレーンがあると言われました。しかし、私はどちらのレーンでも走らないことが可能だと考えました。全く別の種類の選挙運動をする余地はたくさん残っていました」。

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サンダースが「ウォーレンは選挙戦でいくつもの素晴らしい考えを訴えた」と発言(Sanders says Warren 'has run an extraordinary campaign of ideas'

レベッカ・クレアー筆

2020年3月5日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486152-sanders-says-warren-has-run-an-extraordinary-campaign-of-ideas-after-her

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は木曜日、予備選挙でライヴァルだったエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が選挙戦を停止すると発表したことを受け、彼女を称賛した。

サンダースとウォーレンは多くの政策で同じ考えを持っており、ウォーレンは進歩主義派の運動をより強いものとしてくれた指導者だと称賛した。

サンダースは次のようにツイートした。「エリザベス・ウォーレンは多くの取り残された人々のために行動し、そのために最も強力な大企業の既得権益と戦ってきました。彼女の存在がなければ、進歩主義派の運動は今日のように強いものとはなっていなかったでしょう。私は彼女がこの運動のための戦いを続けてくれると信じています。彼女がこれからも戦い続けてくれることに感謝します」。

サンダースは次のように続けた。「ウォーレン上院議員は選挙期間中にいくつもの素晴らしい公約を掲げました。富裕層の資産に見合った負担、ワシントンの腐敗の根絶、全国民への医療保険制度の保証、気候変動への対処、学生たちの抱える負債への対処、女性の諸権利の用語といったものです」。

スーパーチューズデーでの結果が失望に終わり、ウォーレンは木曜日に選挙戦を終えることを決めた。彼女は地元マサチューセッツ州で3位に終わった。

ウォーレンとサンダースは今年1月、2018年の私的な会話をめぐり、矛盾する説明を行い、その後攻撃し合うようになった。ウォーレンは、サンダースから女性は大統領になれないと言われたと主張し、サンダースはそんなことは行っていないと否定した。

ウォーレンは予備選挙に残っている候補者の誰かに対して直ちに支持表明を行うことはしないと述べた。

ここ数日、ウォーレンはサンダースとジョー・バイデン前副大統領から電話を受けている。2人は選挙戦に残ったトップ2の候補者だ。どちらが直接支持表明を行ってくれるようにウォーレンに頼んだのかは明らかになっていない。

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ウォーレンが大統領選挙から撤退(Warren drops out of presidential race

ジュリア・マンチェスター、エイミー・パーネス筆

2020年3月5日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485394-warren-drops-presidential-bid

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は、大統領選挙民主党予備選挙での結果が不振だったことを受け、木曜日に選挙戦を終えることを決めた。

木曜日の朝、ウォーレンは選対のスタッフに対して発表を行い、その中で多くの公約に対して人々に関心を向けてもらうことで彼女の選挙戦は大きな成果を上げたと述べた。

ウォーレンはスタッフに対して次のように述べた。「私たちは目標を達成することはできませんでした。しかし、私たちが一緒に成し遂げたことはこれからも影響を与え続けるでしょう。私たちが実現したかった大きさの影響ではありませんが、影響が残るということが重要なのです。変化は長い時間をかけて伝わっていくでしょう」。

「私たちが成し遂げたこと、そして世界に向けて私たちが発した様々な考えは、今回の戦いで私たちが守った戦い方、私たちが築き上げた人々とのつながりは、この選挙の残りの期間も生き続けるでしょう。そして次の選挙でも、またその次の選挙でも」。

ウォーレンは記者会見を午後12時30分から開く予定となっている。

ウォーレンがその場で予備選挙をまだたかっている候補者の誰かに対して支持表明するかどうかは明らかになっていない。

選挙戦撤退のニュースは予備選挙の序盤、そしてスーパーチューズデーでの結果が振るわなかった後に発表された。ウォーレンは地元マサチューセッツ州で3位に終わった。

ウォーレンは選挙戦を通じて多くの進歩主義的な提案を行った。有権者や記者たちから様々な問題について質問されると、「その問題について、私は解決するための計画を持っています。それは次の通りです」と答えるのが常だった。

ウォーレンの選挙戦は彼女が「アメリカの腐敗した金融システム」と名付けたものを攻撃することで進められた。

しかし、ウォーレンは同僚のバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)と同じイデオロギーのレーンの中で選挙を戦った。そのために民主党の進歩主義的な有権者からの支持を分断することになった。両連邦上院議員は予備選挙序盤ではお互いに対する攻撃を控えていた。その代わりに両者が主張する「メディケア・フォ・オール」のようなリベラルな政策を共に訴えた。

こうした流れが変わったのは、サンダースがウォーレンに対して2018年に交わした私的な会話の中で、自分は女性が大統領になれるとは考えていないと発言した、とCNNが報道し、その内容をウォーレンが認めた時だ。サンダースはこの報道内容を否定した。

ウォーレンが予備選挙で最後に注目を浴びたのは、討論会の壇上で、ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグを繰り返し攻撃したことだ。彼女はブルームバーグの超大富豪の地位と部下だった女性たちに対する過去の発言について攻撃した。

ウォーレンが選挙戦から撤退することで、予備選挙の有力候補はサンダースとジョー・バイデン前副大統領ということになる。トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)はまだ選挙戦を続けているが、トップ二人には大きく差をつけられている。

これからの予備選挙でウォーレンが誰に支持表明を行うかは明らかになっていない。彼女のイデオロギー上の姿勢はサンダースにより近いことを示しているが、両選対と両者の支持者たちの間の緊迫した関係は爆発寸前でここまできた。

水曜日、サンダースは自身の支持者たちが行ったウォーレンに対する発言を厳しく非難した。MSNBCのレイチェル・マドウに対して、ウォーレンに向けたインターネット上での罵詈雑言には「心から嫌悪」し、ただただ「愕然」としていると述べた。

サンダースは水曜日の午前中に同日の朝にウォーレンと電話で話したことを認めた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 古村治彦です。

 スーパーチューズデーが終わり、次は2020年3月10日に予備選挙が実施される。ここで大きいのはミシガン州とワシントン州だ。ミシガン州ではバイデンが若干のリード、ワシントン州はサンダースが大きくリードという展開になっている。サンダースとしては、前回2016年の大統領選挙本選挙で民主党が失ったミシガン州で強さを見せつけたい。そこでサンダースは支持拡大に躍起になっている。

 私は何度もこのブログでも紹介しているが、バーニー・サンダースの支持者は若い人が多く、熱心だ。時に熱狂的になり、狂信的になる。そのために大変攻撃的になる。「自分たちの考えが絶対的に正しい。バーニーを支持しない奴らは無能で無知、どうしようもない奴らだ」ということで厳しい言葉で責め立てたり、説教をしたりする。そのために嫌われてしまう。

 サンダースの支持基盤は、縦に深く進むことはできるが、横に広く薄く進むことができていない。選挙になれば狂信的な支持者でも、政治に無関心な有権者でも1票は1票である。「君は熱心に選挙活動をしているから2票あげるね」ということにはならない。サンダース陣営の課題はどのようにして横に広がっていくかということだ

 そうした中で、サンダースは、アフリカ系アメリカ人からの支持を得られていないのは、「バイデンがオバマ前大統領を前面に押し出して選挙戦をしているためだ」と発言した。そのために人気を取られているというのだ。サンダースは自分の政策に自信があり、実際にアフリカ系アメリカ人にとってメディケア・フォ・オールは得になる政策なのだから政策を訴えながら、支持を拡大させることができるはずだが、うまくいっていない。それをバイデンがオバマとのつながりを強調しているからだ、と述べている。

 これも一歩進めて考えると、アフリカ系アメリカ人有権者は政策のことよりも、オバマとの関係が近いか遠いかで誰を支持するかを決めていると述べているのと同じで、アフリカ系アメリカ人を小馬鹿にした発言だ。「オバマに仕えた副大統領」というだけで、アンナに多くのアフリカ系アメリカ人がバイデンを支持するだろうか、は疑問だ。ここの点はこれからの研究や分析を待ちたいと思う。

 サンダース自身もサンダースの支持者たちもオバマ政権の8年間に関しては批判的で、オバマなんてのは共和党と一緒だと批判してきた。それなのに、スーパーチューズデーが振るわない結果に終わると、「オバマ大統領頼みのテレビ広告」を放映し始めた。バイデンもやはりオバマ頼みの広告を流しているのでおあいこだが、バイデンはオバマを批判したことはないが(当たり前だが)、サンダースはオバマを批判してきた。それがこのテレビ広告だ。

 

 オバマの発言を切り貼りした内容も出来も悪いテレビ広告だ。これを流して、オバマとのつながりを重視する有権者の支持を獲得できると考えているのならば、サンダースの先行きも不安なものとなる。何よりもサンダースを支え、オバマを批判している狂信的な支持者たちはこのテレビ広告をどう思うだろう。サンダースはさすが老練な政治家であり、活動家、革命家だと私は感心した。「目的は手段を正当化する」の言葉もあるが、彼は勝つためなら何でもやるということを明言している。最後はイデオロギーもくそもないのだ、ということを分かっている。若い奴らのことなんか知ったことか、だ。

 しかし、このテレビ広告は最悪のものだと思う。これで支持が伸びるとは思えない。有権者はサンダースの意図を見透かして嘲笑するだろう。もっと別の方法で横への支持拡大を目指すべきだ。サンダースをはじめ進歩主義派の政治家たちが使う映像制作会社「ミーンズ・オブ・プロダクション」が作ったのだとすれば失敗作だ。全く無名だったアレクサンドリア・オカシオ=コルテスを押し上げたコマーシャルの出来は素晴らしく、SNSで拡散された。

 おそらくミーンズ・オブ・プロダクション社は関わっていないだろう。あんな程度の低いものを作る訳がない。もしスーパーチューズデーの後に慌てて作ったのであれば、サンダース陣営は相当浮足立っているということになる。

(貼り付けはじめ)

オバマを出したサンダース陣営の新たな広告はこれから予備選挙が実施される各州で放映されている(New Sanders ad featuring Obama starts airing in next batch of primary states

マーティー・ジョンソン、キーラン・ディース筆

2020年3月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485913-new-sanders-ad-featuring-obama-starts-airing-in-next-batch-of-primary-state

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は水曜日、これから予備選挙が実施される各州で新たなテレビ広告を放映し始めた。バラク・オバマ前大統領とバイデンが近いことを印象付けようとするものである。

サンダース選対はジョー・バイデンとの厳しい一騎打ちのレースとなるか中で、広告を発表した。バイデンはスーパーチューズデーで予備選挙が行われた州の過半数で勝利を収めた。そして、獲得宣誓済み代議員数でサンダースを追い抜き、予備選挙の先頭走者となった。

「熱い炎を感じる(Feel the Bern)」と題されたテレビ広告は、2016年の民主党全国大会の一場面が使われている。その中でオバマはサンダースの政治家としてのキャリアを称賛する演説を行った。「熱い炎を感じる」は2016年の大統領選挙からサンダース支持者が使っている選挙スローガンだ。

オバマはテレビ広告で使われている演説の中で「バーニーは彼が神事で居ることを正確に述べる気概を持っている人物です。本物の誠実な政治家、大いなる情熱、恐れを知らない強さを持っています」と述べている。

テレビ広告は、サンダースとオバマが一緒に立って歩いている様子と、サンダースが政治家としてのキャリアの中で成し遂げた業績を示している。

オバマはテレビ広告の中で次のように語っている。「バーニーは復員軍人委員会の委員として、予算措置を講じました。人々は求めに応じて行動する準備ができていると思います。人々は自分たちのために動いてくれる誠実なリーダーを必要としています。人々は自分たちのために戦ってくる人物を望んでいます。人々はバーニーの中にそれらを見つけるでしょう。そうなんですよ、熱い炎を感じましょう!」。

今回の広告はサンダース陣営として初となるオバマに焦点を当てた内容となっている。対象としているのは、3月10日と17日に予備選挙が実施される、アリゾナ州、フロリダ州、アイダホ州、イリノイ州、ミシガン州、ミシシッピ州、ミズーリ州、オハイオ州、そしてワシントン州に住む有権者たちだ。

バイデン選対の緊急事態対策部長アンドリュー・ベイツは今回のサンダース陣営の出したテレビ広告について、発表した声明の中で次ように次のように述べた。「バラク・オバマはホワイトハウスでの8年間のパートナーとしてバイデン副大統領を選びました。オバマ大統領はバイデン副大統領を信頼し、景気後退から私たちの経済を救うための刺激策を監督管理し、患者保護並びに医療費負担適正化法(訳者註:オバマケア)実現のために連邦議会での可決のために動き、数えきれないほどの国家安全保障上の課題に一緒になって取り組んだのです」。

ベイツは更に次のように述べた。「対照的に、サンダース上院議員はオバマ大統領に対して予備選挙で挑戦をしてきた人物です。サンダース議員はオバマ大統領を“穏健な共和党員”と同じだとし、“進歩主義的”ではないと述べました。つい最近の歴史が証明しているように、テレビ広告の量で歴史を書き換えることはできません。そして広告をいくら流してみたところで、私たちが生きている時代における最良の大統領(訳者註:オバマ大統領)を復活させることはできませんし、その代わりになるようなこともありません」。

サンダース陣営の今回のテレビ広告はスーパーチューズデーでバイデンが南部諸州で大きな成功を収めた後から放映され始めた。バイデンは、ヴァージニア州、ノースカロライナ州、テネシー州、アラバマ州、アーカンソー州、オクラホマ州、テキサス州で勝利した。

今回のテレビ広告はまたバイデン陣営のメディアの放映時間の購入の増大の一部でもある。増えた中にはバイデンを批判する内容の広告も含まれている。バイデンは今年1月にオバマが彼の業績を称賛する部分を使ったテレビ広告を放映した。

オバマは民主党予備選挙が始まってからこれまでどの候補者に対しても支持表明を行っておらず、中立を保っている。

=====

バイデンがアフリカ系アメリカ人からの支持を得ているのは「オバマ大統領とのつながりの上で選挙運動を行っている」とサンダースが発言(Sanders says Biden winning African American support by 'running with his ties to Obama'

レベッカ・クレアー筆

2020年3月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486055-sanders-says-biden-winning-african-american-support-by-running-with-his

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は水曜日、民主党予備選挙で二対抗馬であるジョー・バイデン前副大統領がオバマ大統領とのつながりの上で選挙運動を行っているのでアフリカ系アメリカ人有権者の支持を勝ちっているのだと発言した。

MSNBCのレイチェル・マドウからアフリカ系アメリカ人有権者の支持を獲得できていないことについて質問され、自分はバラク・オバマとの関係を、選挙戦を通じて前面に押し出している人物に対抗して選挙戦を戦っているのだ、と答えた。そして、オバマ派は民主党員や民主党支持の有権者やアフリカ系アメリカ人有権者の大多数の間で「極めて人気の高い」存在だとも述べた。

サンダースは、「私が全く人気のない存在であるということではないのですがね、バイデンはオバマとのつながりを押し出して選挙戦を戦っています。そしてそれはうまくいっています」と語った。

2016年の大統領選挙予備選挙でもアフリカ系アメリカ人有権者からの支持を得られなかったことを突っ込まれると、サンダースは、あの時自分はヒラリー・クリントンと戦ったのだが、「全く無名の」候補者として戦ったのだと答えた。

そして、「私は今バラク・オバマの副大統領と戦っているんです」と述べた。

アフリカ系アメリカ人有権者からの指示によってバイデンはサウスカロライナ州で最初の勝利を挙げることができた。そして、スーパーチューズデーではその勢いに乗って南部各州で勝利を収めた。バイデンは獲得宣誓済み代議員数でサンダースを僅差でリードしているが、カリフォルニア州での結果が確定し、代議員配分が終了すれば再びバイデンを獲得代議員数でリードする可能性がある。

バイデンの躍進の大きな部分は連邦下院多数党(民主党)院内幹事ジム・クライボーン連邦下院議員(サウスカロライナ州選出、民主党)からの支持表明のためである。クライボーンはサンダースが自分に師事を求めてこなかったと述べチル。

サンダースはマドウに対して「それは本当だ」と述べた。

サンダースは次のように語った。「これは秘密の話でも何でもないんですけどね。ジムは本当に良い人ですよ。彼の主張している政策は私と同じではありませんがね。彼が私を支持してくれるなんてことは全くあり得ないことなんですよ」。

サンダースはバイデンがオバマとの関係を利用していると批判してきているが、自分自身

サンダースはマドウに対して、確かにオバマは自分にとっての「親友」ではないが、前大統領であるオバマに対しては大いなる敬意の念を持っている、と述べた。オバマは、党の候補者指名のプロセスが完了するまではどの候補者に対しても支持表明はしないと繰り返し明言してきた。

サンダースは次のように語った。「オバマにはバイデンを支持するようにという大きな圧力がかかっていると思いますよ。そして、いまだにオバマがそのようにしていないことに対して、私はオバマと周辺の人々に敬意を表したいと思います」。

サンダースはマドウに対して、オバマは、彼が選挙戦で戦っていると主張している、いわゆる「民主党エスタブリッシュメント派」の一員ではないと述べた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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アメリカ政治の秘密
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ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
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 古村治彦です。
※このブログのオリジナルのタイトルは「、エリザベス・ウォーレン(とトゥルシー・ギャバ―ド)とマイケル・ブルームバーグはどうするんだ:はっきり言っていなくなってよ、ということに」でした。しかし、速報でマイケル・ブルームバーグが選挙戦から撤退し、バイデン支持表明が入ってきたのでタイトルを変更します。

 スーパーチューズデーの勝敗の結果はだいたい出揃ったが、正確な代議員の配分数は現在のところ決まっていない。ジョー・バイデンが大勝し、バーニー・サンダースは事前の各種世論調査の数字よりも悪く、事前にトップを取れると思われていた州でバイデンに敗北した。マイケル・ブルームバーグも期待外れの結果に終わった。バイデンが勢いを取り戻したためにそれにはじかれてしまった形だ。エリザベス・ウォーレンは地元マサチューセッツ州でバイデン、サンダースに敗れ3位に終わった。

 こうした中で、進歩主義派の中から「まとまろう(=ウォーレンとギャバ―ドを撤退させよう)」という動きが出そうである。アレクサンドリア・オカシオ=コルテスと同じく新人連邦下院議員であるイルハン・オマルがツイッター上で「進歩主義派でまとまろう、まとまっていたら勝てた」という糾弾を行った。その矛先は明言していないが、進歩主義派の候補者であるウォーレンとトゥルシー・ギャバ―ドである。ギャバ―ドはスーパーチューズデーでアメリカ領サモアにおいて2位に入り、代議員1名を獲得した。全く蚊帳の外の候補者であるが、2016年にはサンダースを応援した人物だ。彼女が取る1%くらいの得票でも今となっては重要だ。ウォーレンはもっと票を獲得するのだから、サンダース支持者からすれば更に邪魔である。

 ウォーレンもギャバ―ドも意志の強さは一級品である。サンダースの狂信的な支持者であるバーニー・ブラザーズから執拗な攻撃を受けてもひるむことはないだろう。ギャバ―ドは予備役ではあるがハワイ州軍の士官でイラクとアフガニスタンで軍務に就いた経験を持つ。しかし、ギャバ―ドはサンダースが説得すれば一本化に乗るかもしれない。問題はウォーレンだ。ウォーレン自身は民主党エスタブリッシュメント派、主流派との関係は悪くない。ここで選挙戦は撤退するが、誰にも支持表明しないということになれば、ウォーレンの支持者の一部はサンダースにはいかないこともある。ウォーレン支持者からすればサンダースこそが邪魔な存在なのだ。

 進歩主義派としては一本化して、来週のミシガン州でなんとしてもサンダースを勝利に、できれば大勝利に導きたい。これができれば、サンダースが巻き替えることも可能だ。前回の大統領選挙で民主党が敗北し、トランプを当選させることになったミシガンで勝つ、ということは大きなアピールになる。

 一方、中道派からすると、マイケル・ブルームバーグの動向は重要だ。ブルームバーグは豊富な資金力でテレビ広告を放映し、多くのスタッフを雇って選挙運動を展開し、一気に有力候補にまで台頭した。しかし、ネヴァダ州とサウスカロライナ州での討論会で弱い姿を晒した上に、バイデンが勢いを取り戻したために、スーパーチューズデーで予想を下回る結果しか得られなかった。


 日本時間2020年3月5日0時10分頃に、マイケル・ブルームバーグの選挙戦のsuspend(サスペンド、一時停止する)が報道された。ここで使われるsuspension(サスペンション、一時休止)とwithdraw(ウィズドロー、撤退する)の名詞withdrawal(ウイズドロウアル、撤退)は厳密には意味が違うのだが、選挙戦からの撤退ということになる。また、ブルームバーグがバイデン支持を表明という報道も入ってきた。これで中道派は一本化された。進歩主義派はこの1週間でまとまる、つまりウォーレンとギャバードを選挙戦から撤退させられるか、しかもあまり揉めることなく、ということが焦点になる。

(貼り付けはじめ)

バイデンが火曜日の夜に大勝を収めた時、オマルは「統一された進歩主義派の運動」の欠如を声高に糾弾する(Omar calls out lack of 'united progressive movement' as Biden wins big on Super Tuesday

レベッカ・クレアー筆

2020年3月4日

『ザ・ヒル』誌
https://thehill.com/homenews/campaign/485868-omar-calls-out-lack-of-united-progressive-movement-as-biden-wins-big-in

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の選挙運動を支えているイルハン・オマル連邦下院議員(ミネソタ州選出、民主党)は、「統一された進歩主義派の運動」があれば、彼女の地元ミネソタ州でサンダースに勝利をもたらすことができただろうがそれができなかったと示唆した。火曜日にジョー・バイデン前副大統領がミネソタ州で予想外の逆転勝利を収めた後にオマルの発言はなされた。

オマルは火曜日夜にツイッター上に次のように投稿した。「昨夜穏健派がまとまったように進歩主義派がまとまっていたらどうなったかを想像しよう。誰が勝利を収めていただろうか?これこそ私たちが分析すべきことである。統一された進歩主義派の運動があれば「一緒に構築する」ということができ、僅差で敗れたミネソタ州や他の州で勝利を収めることができたのだ」。

イルハン・オマルのツイート

スーパーチューズデーでバイデンはミネソタ州において予想外の勝利を収めた。最新の世論調査では4位に沈んでいたのに大逆転で勝利した。

エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)が月曜日の夜に選挙戦を停止してバイデン支持を表明した後、バイデンの驚きの勝利がもたらされた。インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジもまた選挙戦を終えた後にバイデン支持を表明した。昨年11月に選挙戦から撤退したビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)もそれに倣った。

2016年の大統領選挙民主党予備選挙でサンダースはミネソタ州で勝利したが、火曜日の選挙ではバイデンに続く2位となった。

サンダースはエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)と共に選挙戦に残っている進歩主義派の候補者である。ウォーレンは選挙戦を続け、火曜日には地元マサチューセッツ州で勝利を収めることができなかった。

 マサチューセッツ州で勝利したのはバイデンで、続く2位にはサンダースが入り、ウォーレンは3位となった。

=====

スーパーチューズデーでの不振を受けてブルームバーグは選挙運動を見直す(Bloomberg to reassess campaign following lackluster Super Tuesday showing

マックス・グリーンウッド、エイミー。パーネス筆

2020年3月3日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485856-bloomberg-to-reassess-campaign-following-lackluster-super-tuesday-showing

ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグは水曜日、スーパーチューズデーで実施された各州での予備選挙の結果が不振だったことを受けて、民主党予備選挙全体について見直すことを決めた。ブルームバーグ選対に近い複数の関係者の証言で明らかになった。

ブルームバーグは昨年11月に選挙戦を始めたばかりで、自身の財産から数億ドルを投じてテレビ広告を放映し、スーパーチューズデーで予備選挙の投開票が実施される14州に選挙運動のための組織を構築した。

火曜日に投開票が実施された各州での予備選挙はブルームバーグが初めて候補者登録された選挙となった。ブルームバーグはアイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州、サウスカロライナ州での予備選挙に立候補者登録をせず、スーパーチューズデー以降に集中するという戦略を採用した。

しかし、結果は彼自身の期待を大きく下回るものとなった。ヴァージニア州とノースカロライナ州を含む彼が特に資金を多く投入した各州で期待外れとなった。

ジョー・バイデン前副大統領がこれらの州に加えてアラバマ州、アーカンソー州、テネシー州、ミネソタ州で勝利を収めた。一方、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)はヴァーモント州、コロラド州、ユタ州で勝利を収めた。

こうした結果はブルームバーグに失望をもたらした。ブルームバーグの選挙戦は、先月から始まった予備選挙でバイデンの支持が下落することを前提にして行われてきたものだった。

ジョー・バイデンはアイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州で期待を大きく下回る惨敗を喫したが、週末のサウスカロライナ州で圧勝し、スーパーチューズデーに向かって大きな勢いを得ることになった。

ここ数日のうちに起きた穏健派のライヴァルたち、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジとエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)の決心によってバイデンの勢いが増した。2人は選挙戦から撤退し、バイデン支持を表明した。

穏健派のバイデンを中心とした合同は、バイデンの民主党の候補者指名獲得への道のりを複雑なものにした。火曜日に発表した声明の中で、ブルームバーグ選対の責任者ケヴィン・シーキーは、ブルームバーグが選挙戦に出馬表明してからほんの数カ月で有力候補にまで台頭した実績を強調した。

しかし、シーキーは予備選挙におけるブルームバーグの次の一手はどのようなものになるかについては語らなかった。

シーキーは次のように述べた。「今夜、3分の1の代議員が配分されたに過ぎない。マイクが今夜述べたように、今夜私たちがどれだけの数の代議員を勝ちとる結果になっても、これまで誰も可能だなどと考えたこともなかったことを私たちは成し遂げたのだ。わずか3カ月の選挙運動で、最初支持率1%のところから民主党の候補指名を争う有力候補にまでなることができたのだ」。

シーキーは更に「私たちにとっての最重要の課題は変わらない。今年11月にドナルド・トランプを倒すことだ」とも語った。

(貼り付け終わり)

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 古村治彦です。
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 スーパーチューズデーの投開票が始まった。全米14の州と1つの自治領で宣誓済み代議員1344名を争う戦いだ。全宣誓済み代議員数が3979なので、約3分の1の行方が決まる。先に書いておくが、来週のミシガン州がサンダースにとっては極めて重要となる。前回の大統領選挙でトランプに負けたのは、民主党が地盤だと考えていた中西部、五大湖周辺州でヒラリーが勝てなかったからだ。中西部奪還は民主党の悲願である。そのために今回の選挙では中西部に強い候補者を選ばねばならない。中西部出身者であるピート・ブティジェッジとエイミー・クロウブッシャーが選挙戦から撤退しバイデン支持を表明しているので、バイデンは追い風が吹いている。来週のミシガン州でサンダースが勝てるかどうかが注目される。

 スーパーチューズデーの正式な結果が出るのは時間がかかる。最大の代議員415名が配分されているカリフォルニア州の正式な結果が出るのは日本で明日になるかもしれない。
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 現在までのところ、バイデンが1位となると見られているのは、アラバマ州、アーカンソー州、マサチューセッツ州、ミネソタ州、ノースカロライナ州、テネシー州、テキサス州、ヴァージニア州で、サンダースが1位となると見られているのは、カリフォルニア州、コロラド州、ユタ州、ヴァ-モント州、ブルームバーグが1位となったのは、アメリカ領サモアだ。メイン州では接戦が続いている。

 バイデンは2月29日のサウスカロライナ州での圧勝の勢いとエイミー・クロウブッシャー、ピート・ブティジェッジ、ビトー・オロークといった大統領選挙で戦った人々からの支持表明もあって、急激な状況気流に乗って、サンダース包囲網を形成している。サンダースはこの包囲網に苦しめられた結果となった。南部諸州では元々バイデンは強かったが、さらに勢いがついた上に、サンダースがリードしていたマサチューセッツ州とテキサス州ではバイデンが逆転した形となっている。また、ミネソタ州では地元出身のクロウブシャーが支持率1位を記録していたが、バイデン支持と表明したことで、2位につけ凍てたサンダースを3位のバイデンが追い抜く形になった。
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スーパーチューズデー前の代議員数(濃い青色が選挙で争う宣誓済み代議員数)
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CBSによる代議員配分の途中経過報道
 サンダースは地元ヴァ-モント州で圧勝したが、配分されている代議員数は16だ。カリフォルニア州、ユタ州、コロラド州といった西部諸州で勝利を収めたが、バイデンをどれくらい引き離せるかが注目される。民主党の金城湯池ブルーステイトは、アメリカ東海岸と西海岸であるが、実のところ、両岸でしっくりいかない。西部は東部に対して「気取りやがって」という感情を持ち、東部は西部に対して「あいつらは過激すぎる」と考えている。アメリカの基準では過激な主張をしているサンダースが西部諸州で1位となったのは当然である。東部の人たちは東部の人を選ぶという伝統があるが、サンダースはマサチューセッツで勝てなかった。あいつは東部的ではないと考えられているのだろう。

 ブルームバーグは正式な選挙のデビュー戦となったが、かけたお金を考えると厳しい結果となった。芸能人でも期待の新人でデビューの時に多額の資金をかけたのにうまくいかなかったということがあるが、そのような感じだ。これではあいつはダメだということになり、ますますじり貧のスパイラルに陥ってしまうだろう。撤退もささやかれる。

 ウォーレンは地元マサチューセッツ州で3位に終わりそうということで本格的に撤退論が出てくるだろう。彼女自身は来週のミシガン州も頑張るぞという発信をしているが、どうなるか分からない。

 24名以上の候補者がひしめき合ったアメリカ大統領選挙民主党予備選挙もサンダースとバイデンの2人に絞られることになった。サンダースは若い人々やヒスパニックといった有権者層には絶大な人気があるが、それだけでは選挙に勝てない。バイデンはアフリカ系アメリカ人の人気は高いが、ヒスパニック系の人気が低い。お互いがお互いの弱点をどう克服するか、時間がない中でどのような動きをして支持を拡大させていくか注目される。

 アイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州で大惨敗、ボクシングで言えばノックダウンされてカウント9まで立てなかったバイデンが復活して猛ラッシュで逆転している状況だ。

(貼り付けはじめ)

スーパーチューズデーで見るべき5つの州(5 states to watch on Super Tuesday

ジュリア・マンチェスター筆

2020年3月3日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485578-5-states-to-watch-on-super-tuesday

大統領選挙民主党予備選挙の候補者たちは予備選挙において最も重要なスーパーチューズデーを迎える。14の州で投開票が実施され、1300名の代議員が配分される。

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)はニューハンプシャー州とネヴァダ州での勝利、アイオワでの引き分けの後に先頭走者としてスーパーチューズデーに進んできた。しかし、ジョー・バイデン前副大統領はサウスカロライナ州での圧勝の後に勢いがついている。

スーパーチューズデーはニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグのデビュー戦ともなる。これまでの3日で、エイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジ、大富豪トム・ステイヤーが選挙戦からの撤退を表明し、ブルームバーグにとっては有利な状態で選挙を迎えることになる。

火曜日に注目すべき重要州を見ていこう。

(1)カリフォルニア州

カリフォルニア州はスーパーチューズデーの夜における最大のご褒美ということになる。415名の代議員が配分されている。

サンダースは現在のところカリフォルニア州での勝利が確実視されている。しかし、バイデンはサンダースの支持を削り取る可能性を持っている。

リアルクリアポリティックスは、カリフォルニア州での民主党予備選挙に関する各種世論調査の数字の平均を発表している。それによると、サンダースは2位に17ポイントの大差をつけてリードしている。しかし、バイデンはここ最近の調査で支持率の数字を上げている。

月曜日に発表されたCBSニュース・YouGovの共同世論調査の結果では、カリフォルニア州でのサンダースの支持率は31%だったのに対して、バイデンは19%だった。ウォーレンは18%だった。

ブティジェッジとクロウブシャーを支持していた有権者たちからの支持を得ることで、バイデンは支持を伸ばすことになる。これによって、バイデンは得票率15%の条件をクリアできる可能性が大きくなり、それによってカリフォルニア州で勝利を得られなくても、代議員の配分を受けることができる。

全国民主訓練委員会の創設者であり責任者であるケリー・ディエットリッチは「私たちはもう4、5、6人でポットを分け合うことはありません。私たちは今3人で分け合っています」と述べている。全国民主訓練委員会は選挙に出馬し公職を目指す民主党員を訓練する組織である。

しかし、ブルームバーグはカリフォルニア州でテレビ広告だけでも3600万ドルを投じており、ブルームバーグがどれほどの影響を選挙戦に与えているかを見る必要がある。

民主党系のステラティジストであるブラッド・バノンは次のように語っている。「ブルームバーグはカリフォルニアでうまくいっていないと思いますよ。バイデンがわずか3日前の時の彼と比べて、見違えるように強力な候補者となっている事実があります。バイデンと同じ穏健派の候補であるブルームバーグはこのために支持を減らすでしょう」。

バノンは「ブルームバーグの選挙戦略の1つはバイデンの弱さにつけ入るというものでしたが、バイデンが強力な候補者になってしまっているのです」と述べた。

(2)テキサス州

テキサス州は全米で2番目に多くの代議員が配分されている。その数は228だ。現在のところ、サンダースが支持率でトップだが、カリフォルニア州に比べて、バイデンとの差はかなり小さい。

リアルクリアポリティックスが発表しているテキサス州の支持率の平均では、サンダースがバイデンに6ポイントの差をつけている。

サンダースは、ネヴァダ州での勝利が多くをヒスパニック系有権者によっていたこともあり、テキサス州内のラティーノ共同体の中で強力な支持を固めてそれに依存している。

「ラティーノ・ディシジョンズ・フォ・ウニヴィジョン」社とテキサス大学メキシコ系アメリカ人研究センターの共同世論調査の結果によると、テキサス在住のヒスパニック系有権者の間で、サンダースの支持率は31%だったのに対して、ブルームバーグは23%、バイデンは19%だった。この世論調査の結果はサウスカロライナ州での予備選挙の前に発表されたものだ。

民主党系のステラティジストで、クリントン政権とオバマ政権のホワイトハウスでアドヴァイザーを務めたモー・ヴェラは、テキサス州のような場所で良い結果を得るため、バイデンはヒスパニック系の支持を伸ばさねばならないと述べた。

「トランスペレント・ビジネス」社の役員を務めるヴェラは本誌の取材に対して、「バーニー・サンダースは称賛に値しますね。彼と並びたいと思うなら、バイデンはラティーノの有権者に対して行動を起こす必要があります」と語った。

(3)マサチューセッツ州

マサチューセッツ州は、ウォーレンの選挙結果が振るわないものとなれば、ウォーレンの選挙運動の終焉の鐘となる可能性が高い。彼女の知名度は抜群に高く、マサチューセッツ州を地盤とする進歩主義派の連邦議員の一部から支持表明を受けている。その中にはエド・マーキー連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)とジョー・ケネディ連邦下院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が含まれている。しかし、こうした好条件があるにもかかわらず、最近の各種世論調査の結果では、ウォーレンは地元でも支持率を下げている。

土曜日に発表されたサフォーク大学・『ボストン・グローブ』紙・WBZテレビの世論調査では、ウォーレンと同じニューイングランド地方を地盤とするサンダースがマサチューセッツ州で支持率24%を記録しトップとなった。ウォーレンは22%で2位につけた。この差は世論調査の誤差4.4ポイント以内の数字だ。

先週初めに発表されたWBURの世論調査では、2人の差はより大きかった。サンダースの支持率は25%で、ウォーレンは17%だった。この時の調査の誤差は4.9ポイントだった。

ニューハンプシャー州での彼女のパフォーマンスは、マサチューセッツ州でどれくらいうまくやれるかを示すものであった。ニューイングランドの各州はニューイングランドから出ている地元出身の候補者を選ぶことで有名だ。2016年も2020年もニューハンプシャー州ではバイデンが勝利した。

対照的に、同じニューイングランド出身のウォーレンはニューハンプシャー州で、中西部出身のブティジェッジとエイミー・クロウブッシャーに負けて4位となった。

バノンは「ウォーレンは明日マサチューセッツで必ず勝たねばならないと思います。次に進むためにもどうしても勝たねばなりません。自分の地元の州で勝てないのに、有権者に投票してくださいなんてどうして言えますか?」と述べた。

(4)ヴァージニア州

ヴァージニア州はスーパーチューズデーで投開票が行われる州の中で4番目に多い代議員が配分されている。そして、ブルームバーグはヴァージニア州を重視してきた。

ブルームバーグはヴァージニア州を7回訪問した。これはスーパーチューズデーの各州の中で最も多い回数だ。ブルームバーグ選対はヴァージニア州全体に8つの事務所を置いた。その中には共和党が優勢なダンヴィルとロアノケも含まれている。ヴァージニア全体には80名のスタッフが配置されている。

ブルームバーグ選対は、2019年に民主党がヴァージニア州議会で過半数を取り戻したこととヴァージニア州でのより厳しい銃規制に触れ、そのまま民主党がヴァージニア州をコントロールし続ける必要があることを強調している。

2007年にヴァージニア工科大学で起きた銃撃による大量殺人事件が起きて以降、ヴァージニア州の政治においては銃規制が重要な問題となっている。

ブルームバーグの上級アドヴァイザーであるティム・オブライエンは本誌に対して「ヴァージニア州は民主党の将来を示す縮図です。穏健派、進歩主義派、郊外の有権者で構成されています」と述べた。

ブルームバーグは土曜日にヴァージニア州マクリーンの選挙動員集会に参加し、2019年のヴァージニア州での選挙への自分の貢献を強調した。

ブルームバーグは歓声を上げる聴衆を前に「昨年の秋の連邦議員選挙でヴァージニア州から民主党の議員を出すための手助けをするということが大変重要でした。私はその貢献ができたことを今でもとても嬉しく思っています」と述べた。

しかし、各種世論調査の結果を見ると、ブルームバーグはヴァージニア州ではサンダースとバイデンを追いかける展開となっている。サウスカロライナ州での圧勝の後、バイデンはブルームバーグのヴァージニア州での勝利の芽を摘み取る可能性が大きくなっている。

バイデンは最近になってヴァージニア州の民主党の重要な人物たちの多くから支持表明を受けている。テリー・マカフィー元ヴァージニア州知事、ティム・ケイン連邦上院議員、イレイン・ルリア連邦下院議員、ボビー・スコット連邦下院議員は日曜日夜にヴァージニア州ノーフォークで開かれたバイデンの選挙集会に参加し、支持表明を行った。この選挙集会でバイデンはロックスターのような歓声を受けた。

(5)アラバマ州

アフリカ系アメリカ人有権者は、アラバマ州の民主党予備選挙有権者の大きな部分を占める。民主党の背骨だと広く考えられている有権者グループにアピールしたいと考えている候補者たちにアラバマ州は重要である。

「ファイブサーティーエイト」の予想では、バイデンがアラバマ州で勝利する確率は61%だ。

サウスカロライナ州での圧勝の後、バイデンはアフリカ系アメリカ人有権者からの支持を固めている。バイデンは日曜日、アラバマ州セルマで開かれた公民権運動の行進を記念するイヴェントに出席し、温かい歓迎を受けた。

民主党系のストラティジストであるジャマル・サイモンズは本誌の取材に次のように答えた。「穏健派のアフリカ系アメリカ人は民主党支持の有権者の大多数を占めていると思いますよ。それが言い過ぎだとすれば少なくとも大きな部分をね。アフリカ系アメリカ人で年齢を重ねていくと、アラバマ州、ミシシッピ州、ジョージア州で民主党の幹部クラスになっていく人が多いんです。こうした人々は穏健派とまでは言えない場合でもとても現実的です。そのためにこうした人々はよりジョー・バイデンを支持するということになるんです」。

サンダースは非白人の若い有権者の支持に頼っているが、サンダースとバイデンはサウスカロライナ州での予備選挙では若いアフリカ系アメリカ人有権者の支持を分け合ったように見られる。アラバマ州においては、進歩主義派の連邦上院議員であるサンダースにとってこれは良い兆候ではないということになるだろう。

サイモンズはサウスカロライナ州を念頭に置きながら、「バーニーは他の州に比べて、あそこでは若いアフリカ系アメリカ人たちの支持を得ることができなかったんですよ、うまくいかなかったんですよ」と述べた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 古村治彦です。

 いよいよ民主党予備選挙の山場であるスーパーチューズデーが始まる。3月3日に14の州と1つの自治領(アメリカ領サモア)で予備選挙が実施される。ここで宣誓済み代議員の約3分の1にあたる1344名の代議員が決まる。これまでの4つの州の合計代議員が155であることを考えると、スーパーチューズデーの重要性が分かる。中でもカリフォルニア州には415名、テキサス州には228名、ノースカロライナ州には110名と1つの州で100名を超える配分がなされている巨大州での動向が重要である。
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 先ほど、エイミー・クロウブシャーが選挙戦からの撤退とジョー・バイデン支持を表明した。その前にはピート・ブティジェッジがバイデン支持を表明した。バイデンは「ピートは私の亡くなった息子ボウを思い出させてくれる」と称賛した。また、選挙戦からかなり前に撤退していたビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)も地元テキサス州でバイデン支持を表明した。一気にサンダース包囲網が形成されつつある。サンダースはこの包囲網を食い破ることができるかということが焦点になる。
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 最新の世論調査の結果では、サンダースがリードを保っている。カリフォルニア州でもテキサス州でもバイデンにある程度の差をつけてリードしているが、楽勝ムードではない。サンダースとしてはウォーレンが邪魔になりつつあるが、ウォーレンはスーパーチューズデーで地元マサチューセッツ州での予備選挙の結果を見て撤退するということになるだろう。バイデンとしてもマイケル・ブルームバーグが邪魔であるが、ブルームバーグの討論会での酷いパフォーマンスや金持ちが資金力で選挙を買っているという批判も高まっており、支持率は下がっている。バーニー・サンダースの狂信的な支持者である若者たちは、ウォーレンには選挙戦から降りるように攻撃を仕掛けつつ、ブルームバーグには頑張って欲しいと応援するというような動きをすることも考えられる。

 サンダースがカリフォルニア州でバイデンに大きな差をつけられず、サンダースがカリフォルニア州でバイデンに大きな差をつけられず、テキサス州でバイデンが1位ということになるとサンダースの先頭走者の位置も危うくなる。
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 更に、ウォーレンが選挙戦から撤退して、サンダースを応援するのかどうかということも不透明である。ウォーレンが誰も支持しない、もしくはバイデンを支持するということになれば、サンダース包囲網は完成ということになる。そうなれば、完全な分断状態ということになるだろう。サンダース支持者たちは「予備選挙において宣誓済み代議員獲得数で1位であれば、たとえ全国大会の1回目の投票で過半数が取れなくても1位の候補者が党の指名候補となるべきだ」と主張しているが、こういう状況になってくると、バイデンが過半数を取れないで1位で全国大会に臨むという可能性も出てきた。その時にサンダース支持者がどうするかということが注目だ。暴れて1968年の全国大会以来の流血の惨事ということも考えられる。スーパーチューズデーは要注目であるが、結果が出るまで時間がかかることは覚悟しておかねばならない。国内で3時間の時差があるのに、東海岸のマサチューセッツ州から西海岸のカリフォルニア州で選挙、アメリカ領サモアでは党員集会が開かれる。

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(貼り付けはじめ)

サウスカロライナ州での勝利の後バイデンの支持率が全国規模の調査で7ポイント上昇(Support for Biden rises 7 points nationally after South Carolina win

ザック・バドリク筆

2020年3月2日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign-polls/485507-support-for-biden-rises-7-points-nationally-after-south-carolina-win

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は全国規模の世論調査で民主党予備選挙候補者の中でトップに立っているが、「モーニング・コンサルト」社の最新の世論調査の結果によると、ジョー・バイデン前副大統領が土曜日のサウスカロライナ州での予備選挙で圧勝してから7ポイントも支持率を上げていることが分かった。

全国規模の世論調査の結果では、サンダースの支持率は29%で、対するバイデンは26%である。続くニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグの支持率は17%で、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)の支持率は11%だ。

同社がサウスカロライナ州での予備選挙の前に行った世論調査では、サンダースの支持率は32%で、バイデンの支持率は19%だった。

インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジとエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)は共に既に選挙戦からの撤退を表明したが、最新の世論調査が実施された時点ではまた発表がなされていなかったために、それぞれの支持率は10%と3%だった。

前回の世論調査ではアフリカ系アメリカ人の間での支持率でサンダースは単独トップだったのだが、今回の世論調査では31%でバイデンと同率首位となった。バイデンはヒスパニック系有権者の間での支持率を9ポイント伸ばして21%したが、それでもサンダースは誌パニック系有権者の間での支持率で圧倒的な差をつけてリードしている。ヒスパニック系有権者はスーパーチューズデーで投開票が実施されるテキサス州とカリフォルニア州で重要な役割を果たすことになる。

スーパーチューズデーで投開票が実施される14州の世論調査の結果の平均では、サンダースが大差でリードしている。サンダースの支持率が33%に対してバイデンは24%だった。しかし、ここでもバイデンは支持率を7ポイント伸ばしている。ブルームバーグはこれまでの4つの予備選挙では候補者登録をしておらず、火曜日が公式に初めての選挙ということになるが、支持率は4ポイント下落して16%となった。

今回の世論調査は2020年2月23日から27日にかけてと3月1日に2656名の民主党予備選挙戦か予定者を対象に実施された。誤差は2ポイントだ。

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(終わり)

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 古村治彦です。
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 インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジが選挙戦からの撤退を発表した。昨年1月に出馬検討を表明してからしばらくは支持率ゼロ%の全くの無名候補であったが、3月にCNNのタウンホールミーティング形式番組での丁寧かつ当意即妙なやり取りが話題となり、MSNBCでも取り上げられ、人気が出てきた。そして有力候補の仲間入りとなった。日本では急に出てきたように報道されてきたが、昨年の3月から既に有力候補者であった。ハーヴァード大学卒業、ローズ奨学生でオックスフォード大学院留学、8か国語を操り、市長時代に南北戦争時代につくられた条例(輜重は休職して軍務に就くことができる)を利用して海軍の情報士官としてアフガニスタン派遣、そして同性愛者で配偶者チャステンと共に選挙運動をするなど人々の注目を集める存在だった。

 ブティジェッジの撤退のタイミングは、バイデンのサウスカロライナ州でも予想よりも多くの得票を得ての圧勝の後ということもあって、バイデンを勢いづかせるものだ。大富豪のステイヤーもほぼ同時期に撤退を発表しているが、こちらもバイデンへの支援ということになる。ステイヤーの場合は献金を通じてこれから支援ができるということになる。

 サンダースはサウスカロライナ州での敗北は織り込み済みであったが、予想よりも低い得票率しか上げられなかった。これはサンダースにとってはブレーキとなる。中道派がまとまりを見せようという中で、サンダースにとってはウォーレンの存在が少し邪魔になってきていると思う。

 今回のブティジェッジの撤退はいろいろと「約束」があるのだろうと思う。今の民主党は、簡単に言えば「オバマの党」と「サンダースの党」に分裂している。ブティジェッジは完全にオバマの党の一員だ。インディアナ州サウスベンド市はインディアナ州の北部で、シカゴに近い。ブティジェッジは選挙本部をサウスベンド市に置いたが、シカゴにも同等の機能を持つ本部を設置している。私はこのことを知った時に、オバマにかなり気を遣っているとこのブログでも書いたが、オバマが大統領退任直前のインタヴューで、民主党には多くの未来のための人材がいる、として全く無名のブティジェッジの名前を挙げていたことも考えると、今回の撤退はオバマからの何らかの話があってのことではないかと思う。もっと言えば、オバマによるバイデンへの間接的な支援であったのではないかと思う。

 ブティジェッジの主張は進歩主義派と中道派の中間のようなもので、「いいとこどり」という批判がなされてきた。そのために進歩主義派の一部と中道派の一部からの支持を集めるという形になった。「モーニング・コンサルト」社の世論調査での「ブティジェッジ支持以外の方に聞きます。ブティジェッジの次に支持する候補者は誰ですか?」という質問に対する答えが「サンダース:21%、ウォーレン:19%、バイデン:19%、ブルームバーグ:17%」という結果であった。この数字を見ると、ブティジェッジ支持者の「二番目のお気に入り(second favorite)」はバラけているということが分かる。従って、同じ中道派であるバイデンもしくはブルームバーグに多くの支持が集まるということはない。

 ブティジェッジは地元インディアナ州サウスベンド市で撤退演説を行った。支持者たちは「2024!」と声を合わせて叫んだ。「2024年の大統領選挙では頼むよ!」ということであるが、果たしてブティジェッジにその目があるのかどうか、可能性は低いと言わざるを得ない。年齢に関しては4年後でも40代はじめであり、朝5時からジムに行って汗を流してスリムな体系を維持するなど健康維持に努めていることから、大丈夫であろう。問題は以下の2点だ。

 まず、ブティジェッジは非白人からの支持獲得に苦闘していた。アフリカ系アメリカ人に関しては、市長時代に市政史上初のアフリカ系アメリカ人の警察本部長を更迭したことで、アフリカ系アメリカ人たちからの評判が悪い。これは本部長となった人物が、警察署内で自分に対する人種差別的な発言があるということを聞き、更衣室に盗聴器を設置、警察官たちの発言を録音していて、実際に差別発言があったことが分かったという事件だ。この事件でブティジェッジは、「盗聴器を仕掛けるということが法律にのっとって行われなかった」ということで本部長を更迭した。これがアフリカ系アメリカ人たちから批判を受けることになった。

また、アフリカ系アメリカ人には同性愛者を忌避する傾向が強い。これは、ブティジェッジが昨年ニューヨークを訪問し、黒人共同体の指導者アル・シャープトン師との会談で、シャープトン自身も認めていることだ。これはヒスパニック系も同様で、ヒスパニック系に多いカトリック信者もまた同性愛者を忌避する傾向が強い。また、白人で「完璧なエリート」であるというところは生理的に受け付けないということもあるようだ。

 次に、各種世論調査でもはっきり出ているが、ブティジェッジは自分と同世代から下の若者たちからの人気がない。彼自身が属するミレニアル世代(20代半ばから30代後半まで)とZ世代(投票ができる18歳から20代半ばまで)の民主党支持者の圧倒的多数は「民主社会主義者を自認する」バーニー・サンダース支持である。ブティジェッジの持つエリート臭も相まって、ブティジェッジは人気が低い。4年後となればこの世代はますます民主党内で存在感を増していく。高齢者は自然減ということになる。彼が得意だったであろう勉強で例えるならば、苦手科目の克服、非白人と若者からの支持獲得が必要となる。

 更に言えば、2024年に民主党がどのような状況になっているかは不明だ。分裂しておらず、また今年のように大統領選挙予備選挙ができればよいが、先行きはいささか不透明だ。

(貼り付けはじめ)

ブティジェッジが大統領選挙から撤退(Buttigieg dropping out of presidential race

ジュリア・マンチェスター筆

2020年3月1日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485392-buttigieg-drops-out-of-presidential-race

ピート・ブティジェッジはサウスカロライナ州での失望感溢れる敗北を受けて大統領選挙から撤退する。全国的に全く無名だったインディアナ州サウスベンド市前市長の流星のような華々しい登場から台頭は、民主党指名候補者争いにおいて多くの彼よりも有名なライヴァルたちをなぎ倒して進んできたがそれも終わる。

ブティジェッジはサウスベンドに向かっている。今夜地元サウスベンド市で発表を行う予定だ。

当時市長だったブティジエッジは昨年4月末に選挙戦への正式出馬を表明した。そして、融合に関するメッセージとワシントンの世代交代を行うという公約を発表した。

ブティジエッジは自分自身を、進歩主義派のバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)とエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)に対する、より現実的な選択肢になり得る存在と規定し、「メディケア・フォ・オール・フー・ウォント・イット(Medicare for All Who Want It"、希望者だけのメディケア・フォ・オール)」計画を打ち出した。

ブティジエッジはまたあらゆる層の穏健派の人々を惹きつけようと努力した。「将来“元”共和党支持者と呼ばれるようになる人々(訳者註:今は共和党支持だけど将来変わるかもしれない人々)」との対話について彼はよく話した。

ブティジェッジはまた主要政党の大統領選挙候補者としては史上初めて同性愛者を公言した人物として歴史に名前を残した。彼の配偶者チャステン・ブティジェッジは選挙運動で大きな役割を果たしてきたが、特にSNSでは顕著だった。

連邦議員として初めてブティジェッジへの支持を表明したドン・ベイヤー連邦下院議員(ヴァージニア州選出、民主党)は本誌の取材に対して次のように答えた。「悲しみ。失望。大いなる敬意。ピートは自分で考えて自分で決めました。彼は自分を支持してくれる有権者が火曜日に意味のある投票をしてもらえるようにしたいと考えました。ミルウォーキーの全国大会で勝利できる可能性がある候補者に投票してもらいたいと考えました。ピートにとっての最良の日々はまだこれからです。選挙期間中、彼には数多くのアメリカ国民から敬意と愛情を注がれました」。

選挙戦を始動させてから、各種世論調査でのブティジェッジの支持率の数字は変動した。彼の選挙運動が最高に盛り上がったのは、アイオワ州での党員集会の結果獲得代議員数において僅差でサンダースを破った場面であった。

しかしながら、ネヴァダ州とサウスカロライナ州で敗北を喫し、それぞれ3位と4位に終わった。ブティジェッジは非白人有権者たちからの支持を引き出すのに苦労してきた。とくにアフリカ系アメリカ人からはそうで、いくつかの世論調査では支持率ゼロ%を記録した。

ブティジェッジに批判的な人々は彼がサウスベンド市長時代に行ったいくつかの決定などについて人種差別的であったという要素を強調して攻撃を行った。その中にはサウスベンド市史上初のアフリカ系アメリカ人の警察本部長の更迭も含まれていた。

ブティジェッジの選挙戦からの撤退の決心は、大富豪のトム・ステイヤーがサウスカロライナ州での敗北を受けて土曜日の午後に選挙戦を停止すると発表した後に発表された。

ブティジェッジは中道派の有力候補としては初めての選挙戦撤退を決めた人物ということになる。残る中道派の有力候補者は、ジョー・バイデン前副大統領、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグ(ニューヨーク州、民主党)となる。

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