古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:ジョシュ・シャピロ

 古村治彦です。

※2025年3月25日に最新刊『トランプの電撃作戦』(秀和システム)が発売になりました。是非手に取ってお読みください。よろしくお願いいたします。
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『トランプの電撃作戦』←青い部分をクリックするとアマゾンのページに行きます。

 アメリカでは来年の2026年に連邦上下両院の選挙が実施され(大統領選挙の間に行われるので中間選挙と呼ばれる)、2028年には大統領選挙が実施される。現職のドナルドトランプ大統領は任期制限で立候補できないので、新大統領が誕生する。

最新の世論調査の結果では、共和党側では、JD・ヴァンス副大統領が大きなリードを取ってトップになっている。民主党側では、このブログでも何度もご紹介してきたピート・ブティジェッジ前運輸長官が1位になっている。前回の大統領選挙で敗れたカマラ・ハリス前副大統領は、昨年の同様の世論調査の結果では、ハリスが大きくリードして1位だったことを考えると、ハリスの支持が下がっていると見るべきだ。これらのことは、拙著『トランプの電撃作戦』(秀和システム)で書いている。
※古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ
「2024年12月2日付 2028年米大統領選挙候補者は誰になるのかという話が早くも出ている:共和党はJD・ヴァンス次期副大統領が有力、民主党は多くの名前が出ている状況」
<a href=" https://suinikki.blog.jp/archives/89190113.html "> https://suinikki.blog.jp/archives/89190113.html </a>

 『トランプの電撃作戦』でも書いたが、カマラ・ハリスは2026年のカリフォルニア州知事選挙出馬を模索している。州知事選挙に関する世論調査の結果では、ハリスがトップになっている。2026年の州知事選挙に出馬して当選して州知事になれば、2028年の大統領選挙には出ることができない(1期目の途中での出馬は批判が多く出るだろうし、続けての選挙は物心両面で不可能だろう)。しかし、カリフォルニア州知事の2期目途中の2032年ならば可能性が出てくる。ハリスは2032年でもまだ60代なので、大統領選挙を狙える。
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 2028年の大統領選挙でハリスが出ないとなれば、民主党は有力者不在ということになる。今のところ、トップとなっているピート・ブティジェッジは弁舌爽やかでまだまだ若いが、同性愛者というところがどうしてもネックになる。3位につけたギャヴィン・ニューサムはカリフォルニア州では人気が高いが、ロサンゼルスでの山火事や暴動への対応などで印象が良くない。大統領選挙での激戦地域となる中西部の各州の知事であるジョシュ・シャピロ(ペンシルヴァニア州)とグレッチェン・ウィットマー(ミシガン州知事)はまだ知名度が上がっていない。こうなると、共和党側のJD・ヴァンス副大統領が大統領本選挙で勝利する可能性が今のところ高いということになる。

(貼り付けはじめ)

世論調査:2028年大統領選挙において共和党の明確なトップランナーはヴァンスだ(Vance is clear front-runner for GOP nod in 2028: Poll

ジャレッド・ガンス筆

2025年6月27日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/5372037-vance-is-clear-front-runner-for-gop-nod-in-2028-poll/

金曜日に発表された世論調査によると、2028年共和党大統領候補指名争いで、JD・ヴァンス副大統領が他の候補者を大きく引き離し、最有力候補となっている。

エマーソン大学世論調査によると、ヴァンス副大統領の支持率は46%で、これに次ぐのはマルコ・ルビオ国務長官の12%、フロリダ州知事ロン・デサンティス(共和党)の9%だった。無所属のロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉長官が5%で続き、クリスティ・ノーム国土安全保障長官とニッキー・ヘイリー元国連大使はそれぞれ2%だった。

他の6人の支持率は1%以下で、回答者の17%は態度未定、4%はリストにない人物を希望すると回答した。

これは、エマーソン大学が11月に実施した、2028年共和党予備選挙を想定した世論調査と比べて、ヴァンスの支持率が向上したことを示している。この調査では、ヴァンスの支持率は30%と、デサンティスが5%、2024年共和党大統領候補のヴィヴェック・ラマスワミの3%と比べてわずかにリードしていた。

回答者の半数は、当時、誰かを支持するかは未定だと回答していた。

エマーソン大学世論調査のエグゼクティブ・ディレクターであるスペンサー・キンボールは声明の中で、ヴァンスが最有力候補としての地位を「確固たるものにした」と述べ、共和党支持の男性有権者と60歳以上の有権者の52%から支持を得たと指摘した。

トランプ大統領は、2028年の共和党候補者として誰が後継者になるかについてある程度言及しているが、特定の候補者への支持を表明することは避けている。2月にフォックス・ニューズのインタヴューで、ヴァンスを後継者と宣言するのは「時期尚早」だとしながらも、自身と他の候補者は「非常に有能」だと述べた。

先月、NBCの「ミート・ザ・プレス」のインタヴューで、トランプ大統領はヴァンス副大統領とルビオ国務長官を、自身が率いる「アメリカを再び偉大に(Make America Great AgainMAGA)」運動の将来のリーダー候補として挙げた。

トランプは、「(ヴァンス氏は)素晴らしく、聡明な人物だと思う。マルコも素晴らしい。他にも素晴らしい人はたくさんいる」と語った。

今回の世論調査は6月24日から25日にかけて、共和党予備選挙の有権者416人を含む登録済み有権者1000人を対象に実施された。共和党支持者の回答の誤差は4.8ポイントだった。

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世論調査:カマラ・ハリスがカリフォルニア州知事選立候補者および候補予定者たちに2桁のリード(Harris holds double-digit lead over declared, potential California governor candidates: Poll
ジュリア・ミュラー筆

2025年7月2日

『ザ・ヒル』

https://thehill.com/homenews/campaign/5382192-kamala-harris-lead-california-governor-candidates-poll/

カリフォルニア州知事選挙への出馬を検討しているカマラ・ハリス副大統領は、2026年の知事選挙を想定すると、ハリス氏の支持率は2桁のリードを保っていることが、最新の世論調査で明らかになった。

カリフォルニア大学アーバイン校社会生態学部の最新データによると、ハリスは他の立候補を表明している候補者や噂されている候補者たちと比較した場合、24%の支持率を獲得した。

実業家から政治家に転身し、来年の知事選への出馬を検討していると報じられているリック・カルーソは9%の支持率で次点となった。

ハリスがリードしているにもかかわらず、カリフォルニア州民の40%が、任期制限(3期前)を迎えるギャヴィン・ニューサム知事(民主党)の後任としてどの候補者を支持するかまだ決めていないと回答した。

しかし、ハリス前副大統領と一般的な共和党員のどちらを支持するかという質問では、ハリスの支持率はさらに高く、それぞれ41%と29%の支持率を獲得した。

今回の世論調査によると、ハリスはカリフォルニア州民の間で11%の好感度を獲得しており、これは調査対象となった候補者の中で最も高い数値である。

2024年の大統領選挙で敗北したハリスの今後の動向に政界は注目している。

ハリスは、カリフォルニア州知事選挙への出馬を真剣に検討していると報じられている。カリフォルニア州は、ハリスが以前連邦上院議員を務め、州司法長官も務めた州だ。彼女は夏の終わりまでに出馬の是非を判断すると伝えられており、その間、知事選の候補者たちには幾分か冷ややかな反応が出ている。

カリフォルニア州副知事のエレニ・クナラキス氏(民主党)と州教育長のトニー・サーモンド氏(民主党)は、2023年から出馬している。民主党側では、ケイティ・ポーター元下院議員(カリフォルニア州)、元米国保健福祉長官のザビエル・ベセラ氏、元州議会議長のトニ・アトキンス氏、元州会計監査官のベティ・イー氏、元ロサンゼルス市長のアントニオ・ビラライゴサ氏も出馬を表明している。

California Lt. Gov. Eleni Kounalakis (D) and state Superintendent of Public Instruction Tony Thurmond (D) have been running since 2023. Also in the ring on the Democratic side are former Rep. Katie Porter (Calif.), former U.S. Health and Human Services Secretary Xavier Becerra, former State Assembly Speaker Toni Atkins, former state Controller Betty Yee and former Los Angeles Mayor Antonio Villaraigosa.

カリフォルニア州のロブ・ボンタ司法長官(民主党)は2月、知事選挙への出馬を取り止める決断を下し、『ポリティコ』誌に対し、ハリスの立候補は「民主党の整理を行い、新規開拓になるだろう」と述べた。

ハリスは2028年大統領選挙の初期の世論調査でも、民主党の最有力候補として浮上している。しかし、エマーソン大学の最新データによると、ハリスの大統領選挙への再出馬への支持はここ数カ月で低下しており、2028年大統領選挙の有力候補の中では、ピート・ブティジェッジ元運輸長官に次ぐ2位となっている。

エマーソン大学はトゥルードット(Truedot)と提携し、州全体で2つの世論調査を実施した。1つ目はハリスへの好感度に関する質問を含み、5月27日から6月2日にかけてカリフォルニア州の成人2143人を対象に調査した。2つ目は知事選投票に関する質問を含み、5月29日から6月4日にかけてカリフォルニア州の成人2000人を対象に調査した。誤差は、1つ目の調査が2.9ポイント、2つ目の調査が3.6ポイントだった。

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世論調査:カマラ・ハリスは2028年の大統領選挙で支持率低下が予測されている(Kamala Harris sees support drop in potential 2028 horse race: Poll

ジュリア・ミュラー筆

2025年6月27日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/5372074-support-for-harris-declines-new-poll/

2028年大統領選挙の理論上の候補者争いにおいて、カマラ・ハリス前副大統領への支持が低下していることが世論調査で明らかになった。ハリスは次の政治的行動を検討している。

エマーソン大学世論調査の最新調査によると、ハリスは2028年の大統領選挙民主党予備選挙の候補者の中で2位につけており、民主党予備選の有権者の13%から支持を得ている。16%のピート・ブティジェッジ前運輸長官にわずかに及ばなかった。

民主党支持者たちのうち、まだ決めていないと回答した人が最も多く、23%だった。ハリスに僅差で次ぐのは、任期制限にかかるカリフォルニア州知事ギャヴィン・ニューサム(民主党)で12%だった。アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)とペンシルヴァニア州知事ジョシュ・シャピロ(民主党)がそれぞれ7%の支持を得て上位5位に入った。

最新の数字は、回答者に2028年の候補者の支持を記入させたエマーソンの11月の調査とは大きく異なっている。2024年大統領選の数週間後に行われたこの調査では、ハリスの支持率は37%で、次いでニューサムが7%、ブティジェッジが4%、シャピロが3%だった。さらに35%は未定だった。

2024年の大統領選挙での敗北を受け、ハリスの今後の動向をめぐって憶測が飛び交っている。

ハリスは、以前連邦上院議員を務め、州司法長官も務めた。ハリスは、カリフォルニア州知事選への出馬を真剣に検討していると報じられている。この不透明感は知事選挙の行方を左右する要因となっており、ハリスは出馬の是非を判断する期限を夏の終わりに設定していると言われている。

同時に、2028年初頭の世論調査では、ハリスが再び大統領選挙に立候補した場合、民主党の最有力候補となることが繰り返し示されている。カリフォルニア州知事公邸への出馬は2028年大統領選挙への出馬を阻む可能性があるが、ハリスはあらゆる選択肢を検討していると報じられている。

ハリスは今春、カリフォルニア州で開催された黒人女性のためのリーダーシップ・サミットで、「私はどこにも行かない(I’m not going anywhere)」と述べた。

一方、2028年大統領選挙の共和党候補者の中では、世論調査によると、ヴァンス副大統領が明確なリードを保っており、共和党予備選の有権者の46%の支持を得ている。未決定はわずか17%だった。

ヴァンスに続いたのは、マルコ・ルビオ国務長官(12%)、そして2024年予備選挙でトランプと戦ったフロリダ州のロン・デサンティス知事(共和党)(9%)だった。

2028年大統領選挙の一般投票では、有権者は二大政党に分かれ、一般民主党候補と一般共和党候補をそれぞれ42%ずつ支持した。さらに16%は未決定だった。

無党派層では、一般民主党候補が37%、一般共和党候補が29%で、未決定は34%だった。

6月24日、25日に実施された今回の世論調査は、アメリカの登録済み有権者1000人を対象に実施され、誤差は3ポイントだった。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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『トランプの電撃作戦』
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世界覇権国 交代劇の真相 インテリジェンス、宗教、政治学で読む

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バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる

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 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

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 古村治彦です。
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※2024年10月29日に佐藤優先生との対談『世界覇権国 交代劇の真相 インテリジェンス、宗教、政治学で読む』(←この部分をクリックするとアマゾンのページに飛びます)が発売になりました。よろしくお願いいたします。

 2024年の大統領選挙も終了し、第二次ドナルド・トランプ政権の顔触れが固まった。来年1月にいよいよトランプ政権が正式に発足する。そうした中で、早くも2028年大統領選挙についての世論調査が実施されている。「どの候補者がふさわしいか」という内容で世論調査が実施されている。共和党では、JD・ヴァンス次期副大統領が有力であるが、有権者の半分が「分からない」と答えている。民主党では、カマラ・ハリス副大統領が有力と見られているが、その他にも有力候補として様々な名前が出ている。それぞれ以下に貼り付けるグラフの通りだ。
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 民主党では、カマラ・ハリスは気の毒だった論が出ていることはこのブログでもご紹介している。ジョー・バイデンがとても再選を目指せるような状況ではなかったのに、選挙戦での居残りを引っ張ってしまって、ハリスにスイッチするのが遅くなり過ぎたという論が出ている。また、バイデンがハリスへの協力に消極的だったとも言われている。そうした中で、 7400万票を獲得したハリスが次回も出るべきだという意見は大きい。一方で、女性の候補者が連敗したことで、女性候補者は厳しいのではないかという意見も出ている。ハリスは自身の選択肢を幅広く残しておきたいと考えているようだ。カリフォルニア州知事で経験を積んで60代後半で大統領選挙に再チャレンジということも考えているようだ。
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カマラ・ハリスとジョー・バイデン

 民主党内では、ミシガン州知事グレッチェン・ウィットマーとカリフォルニア州知事ギャヴィン・ニューサムが2028年の大統領選挙有力候補と見なされてきた。ニューサムは、リベラルなカルフォルニア州の知事として人気が高いが、全米が保守化している中で、どれだけアピール力があるかが分からない。カマラ・ハリスもカリフォルニア州司法長官、州選出の連邦上院議員の経験しかなかったこともあり、青い壁の各州での伸びはなかった。長い経歴と豊富な経験を持ち、更にペンシルヴァニア州出身だったジョー・バイデンは地上戦で勝つことができたが、カリフォルニア州の経験しかないハリスやニューサムでは厳しいだろう。

ウィットマーは民主党にとって重要な「青い壁(blue wall)」の各州(ペンシルヴァニア州、ミシガン州、ウィスコンシン州)の一角の知事を務めている。これは、ペンシルヴァニア州知事ジョシュ・シャピロにも言えることだが、「青い壁」の奪還が2028年の民主党にとって最重要課題となる。そのことを考えると、2028年の大統領選挙は、ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事、ペンシルヴァニア州のジョシュ・シャピロ知事が手を組む形で戦うのが最上の選択であると考えられる。共和党側はJ・D・ヴァンスが有力だろうが、この4年間でどのように遇され、経験を積んでいくかで、これから先が大きく変わることになるだろう。

(貼り付けはじめ)

カマラ・ハリスの次はどうなるか?(What’s next for Kamala Harris?

ジュリア・ムラー筆

2024年11月24日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/5005513-whats-next-for-kamala-harris/

ドナルド・トランプ次期大統領に対して敗北をしたことで、ホワイトハウスから退出する準備をしているカマラ・ハリス副大統領の次の行動をめぐって疑問が起きている。

初期の世論調査では、民主党員はハリス副大統領が2028年の大統領選に再び立候補することを望んでいるようだ。しかし党内には、ハリス副大統領が別の役職(手始めにカリフォルニア州知事公邸)を目指すか、トランプ2期目に対する抵抗勢力を強化するために選挙政治以外の道を追求する可能性があると推測する人たちもいる。

民主党系ストラテジストのケイト・メーダーは次のように述べている。「彼女にはまだ長いキャリアが待っている。彼女はこの国の政治家としてはまだ若いし、人々は彼女が次に何をするのか本当に楽しみにしていると思う。なぜなら彼女の周りには非常に強力な支持者がいるからだ。それは選挙後も続くと思う」。

選挙当日は民主党にとって痛ましい夜となった。国の大部分が右傾化する中、トランプは激戦州の全てを席巻し、民主党の拠点に進出し、共和党は来年のワシントンでの三極の権力を掌握する道を開くために連邦上下両院を確保した。

しかし、共和党のライヴァルに2024年の選挙戦伝敗北を受け入れるスピーチで、ハリスは、急浮上した選挙戦を「促進した戦い(the fight that fueled)」を決して止めないことを強調した。

退任する副大統領となるハリスの年齢は60歳で、「まだ闘志を燃やしている(still has a fight in her)」とメーダーは語った。彼女は「それが公共政策となるのか、民間部門となるのか、戦いの場はまだ分からない」とも述べた。

セントルイス大学ロースクールの名誉教授で、副大統領職に関する専門家であるジョエル・ゴールドスタインは、ハリスは、近年の歴史上、大統領選に挑戦して落選し、その後それぞれ異なる道を歩んだ数少ない副大統領の一人であると指摘する。リチャード・ニクソンは1968年にホワイトハウスにカムバックする前にカリフォルニア州知事選に出馬して落選し、ヒューバート・ハンフリーは連邦上院議員に復帰した。アル・ゴアは環境保護活動に専念し、ノーベル平和賞を受賞した。

ゴールドスタインは次のように語っている。「だから、彼女には多くの様々な選択肢がある。 彼女が大統領政治で積極的に活動し続けたいのであれば、それは確かに彼女に開かれたことだと思う。もしそれが彼女の望む道であればそこに進めるだろう」

左派シンクタンク「サードウェイ」の共同設立者であるジム・ケスラーは、「もし彼女が2028年の大統領選に出馬すると決めたら、最初は有力候補としてスタートするだろう。絶対的な有力候補とは思わないが、間違いなくトップでスタートし、資金を集めることができ、有権者に知られ、トランプとの短い選挙戦で非常に良い結果を残した人物ということになるだろう」と述べた。

しかし、2028年の候補者リストには、カリフォルニア州知事ギャヴィン・ニューサム(民主党)、ミシガン州知事グレッチェン・ウィトマー(民主党)、ペンシルヴァニア州知事のジョシュ・シャピロ(民主党)、運輸長官のピート・ブティジェッジなど、民主党の新星が既に名を連ねている。このような候補者層の厚さを前にして、ハリスが今年の勢いを取り戻すのは難しいかもしれない。

民主党系ストラテジストのフレッド・ヒックスは「彼女が2028年の予備選挙で勝つのは難しいだろう。今から予備選挙までの期間は長すぎる。出馬予定、あるいは出馬する可能性が高い人が大勢控えている」と述べている。

その代わり、ハリスの地元カリフォルニア州では、トランプ次期政権に対する民主党優勢(青い州、bule-state)の抵抗の砦としてすでに注目されているハリスに、また新たな道が開けるかもしれない。

ニューサムは州知事の任期制限があるので、2026年の任期満了時に再選を目指す資格はない。

カリフォルニア大学バークレー校政治研究所と『ロサンゼルス・タイムズ』紙が今月行った世論調査によると、カリフォルニア州の有権者の半数近くが、2026年の知事選にハリスが出馬した場合、ハリスを支持する可能性があると回答している。

そうすることで、彼女は「任期後半のトランプ主義に対抗する格好のポジション」に就くことができるとヒックスは語った。ニューサムの事務所は、カリフォルニア州当局が州法に関して、「トランプ対策(Trump-proof)」する用意があると述べており、州司法長官も同様に、物議を醸すトランプ政策に抵抗するために警戒している。しかし、知事も司法長官も22026年に投票が行われる。

ハリスは今年、ホワイトハウスの選挙キャンペーンを行うにあたり、カリフォルニア州での検事としての経験をアピールした。彼女はサンフランシスコ地方検事、そして州司法長官を歴任し、女性初、アフリカ系アメリカ人初、そしてアジア系アメリカ人初の検事と州司法長官として歴史に名を残した。彼女は2017年に連邦上院議員に当選し、バイデン政権に加わるまで進歩主義派の牙城を代表する人物であった。

知事(任期4年)として出馬すれば、ハリスは2028年の大統領選挙の候補から外れる可能性が高いが、必ずしも彼女が再び大統領執務室に挑戦しないことを意味する訳ではないとヒックスは述べている。ヒックスは2032年の選挙に出る可能性を指摘し、その時点でも、20歳以上年上のトランプやバイデン大統領と比較してハリスの年齢がまだ若いことを強調した。

しかし、ハリスがどの道を選ぶにせよ、「彼女は民主党のトランプ抵抗勢力の顔になれるし、なるべきだ」とヒックスは主張した。

弁護士で民主党系のストラテジストでもあるアブー・アマラは、カリフォルニア州知事選、大統領選への再出馬、あるいは市民団体の世界へ足を踏み入れることも、全てハリスのテーブルの上にあるように見えると語った。しかし、「最大の目標は、彼女が前進するにあたり、柔軟性を保つことだ」とアマラは述べている。

アマラは更に「この質問のもう一つの部分は、彼女が自分の政治的キャリアの頂点に何を望んでいるのかということだ」と語った。

そして、2024年に事態が落ち着くにつれ、専門家たちはハリスが民主党の探求活動に介入し、選挙戦で何が起こったのかを自身の物語を語るのではないかと予想している。たとえば、2016年にトランプに敗れた後、クリントンは『何が起きたのか?(What Happened)』という適切なタイトルの回想録で自身の選挙戦を記録した。

アマラは次のように述べている。「今後8カ月から12カ月の間は、何が起こったのかを整理するための期間になると思う。講演であれ、本を書くことであれ、何が起こったのかについてのハリスの理解を明らかにすることを期待している。民主党は、様々な説や理論をめぐって喧々諤々と議論することになるだろう。しかし、彼女から直接話を聞くことは重要だと思う」。

専門家も民主党の関係者たちも、選挙日からわずか数週間、ホワイトハウスが変わる2カ月前では、ハリスの将来を水晶玉のように覗き込むのは時期尚早だと強調した。しかし、2024年以降に党が再建される際、退任する副大統領はこのゲームに残り、党のチェンジメーカー的存在であり続けるだろうというのが一致した予測だ。

メーダーは、「彼女は休息をとり、次のステップについて考える十分な時間を確保するべきだと思う。彼女は、民主党が切望しているリーダーシップや次世代のリーダーシップに関して、彼女が提供できるものがあることを、民主党と国民に証明したと思う。それでも、彼女が次に何をするかは、まだ分からないと思う」と述べた。

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民主党員をランク付けする:民主党が次に大統領候補として指名するかもしれない人々(Ranking the Democrats: Here’s who the party could nominate next as president

エイミー・パーネス筆

2024年11月29日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/5013304-democrats-2028-presidential-contenders/

民主党はカマラ・ハリス副大統領が、ドナルド・トランプ次期大統領に敗れて、傷を癒している最中であるが、既に2028年の大統領選挙で誰が党を率いるかに注目が集まっている。

それは、間口が大きく開いているように見られる戦いだ。

確実なのは、憲法で2期までと制限されているため、トランプ自身が投票に参加しないことだ。共和党の次期大統領候補としては、JD・ヴァンス次期副大統領が有力視されている。

民主党には候補者が多く出てくる可能性があり、党内でも何を重視するかで意見が分かれている。

民主党の一部は、党は次の大統領選挙に向けて新しい血を注入し、再出発する必要があると主張している。

別の人々は、今月初めに7400万票がハリスに投じられたことを指摘し、ハリスはもう一度大統領の座を狙うに値すると主張している。

ある民主党系ストラテジストは、「2016年と同様、私たちは少し道に迷って、舵を失っている状態だ。今後何がしたいのかよく分かっていない」と述べた。

確かなことは、混戦だということだ。

現在、早い段階ではあるが、ハリス、ジョージア州のラファエル・ワーノック連邦上院議員、メリーランド州のウェス・ムーア知事、ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事、ニュージャージー州のフィル・マーフィー知事まで名前が挙がっている。

これから有力な候補者たちを見ていく。

(1)カマラ・ハリス(Kamala Harris
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民主党は少なくとも大部分において、敗北の責任をハリス氏に押し付けていない。

最も多くの批判を受けているのは、7月に選挙戦から撤退し、ハリス副大統領を支持したバイデン大統領だ。

多くの民主党員は、ハリスがバイデンから受け継いだレースは、多くの点で、もし彼女が当初候補者としてのレースとは違ったと述べている。

ハリスに近いある人物は、「多くの点で、これはまだジョー・バイデンのレースだった。最終的に彼女が候補者になったとはいえ、必要なときに彼と距離を置くという作戦が取れなかったことを含め、彼女には多くの制約があった」と語った。

同時に、再出馬を切望する人々によると、ハリスは短いレース期間でも印象的なキャンペーンを実行できることを示したという。

副大統領の政治的本能も成長し、今では10億ドルの選挙運動を展開した人物のような理解と経験を備えている。

また、知名度(name recognition)もある。今週発表されたエマーソン・カレッジの世論調査では、ハリスは2028年の他の候補者候補をリードしている。

確かに、ハリスが候補者になることはないだろうし、競争的な予備選を勝ち抜くこともないだろうと考える理由はいくつもある。

ジェンダーの問題もある。民主党が過去2回、女性を大統領候補の旗手に指名したとき、候補者はトランプに敗れた。民主党の中にも、別の方向に進みたいと考える人たちはいるだろう。

ハリスもまた、10億ドルを投じた選挙戦を率いて敗れた。そして、彼女のキャンペーンは完璧とは言い難いものだった。2024年に負けたのと同じ候補者を2028年に選ぶのは愚かだと考える民主党員もいる。

ハリスもまた、選択肢を広げておきたいと盟友たちに語っている。大統領選に再出馬しないのであれば、カリフォルニア州知事選への出馬は容易だとも言われている。

(2)ギャヴィン・ニューサム(Gavin Newsom
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バイデンが選挙戦から撤退するずっと前から、カリフォルニア州知事ギャヴィン・ニューサムは、大統領が再選に立候補しないことを決めた場合に備えて、自らを候補者候補として位置づけていた。

多くの意味で、ニューサムはトランプに対抗する民主党の防波堤となった。

バイデン政権を通じて、ニューサムはトランプ大統領やフロリダ州知事ロン・デサンティス氏(共和党)と対戦したが、これは共和党の顔を殴る指導者を望んでいた民主党にとって喜ばしいことであった。

ある民主党系ストラテジストは「彼は戦いに身を投じており、民主党は一発逆転を狙っている」と述べている。

ニューサムは資金を集めることができるだろう。彼は全国的に知られており、人口の多い民主党優勢州を率いている。

彼は自らをトランプ抵抗運動の一員と位置付けており、すでに「次期トランプ政権に直面してカリフォルニアの価値観と基本的権利を守る」ためにカリフォルニア州議会の特別議会の開催を求めている。

カリフォルニアの民主党員は大統領選挙で総選挙に勝てるのか? アメリカの歴史上、それはまだ実現しておらず、多くの民主党議員が疑念を抱いている。

しかし、ニューサムが2028年の最有力候補であることは間違いない。

(3)グレッチェン・ウィットマー(Gretchen Whitmer
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ミシガン州知事グレッチェン・ウィットマーは、以前から有力な大統領候補と見なされてきた。

民主党の中には、今回の大統領選挙の候補者指名争いについて、もっとオープンなものであれば、ホイットマーがより強力な総選挙候補であったかもしれないと考える人たちもいる。

2024年にはハリスが、2016年にはヒラリー・クリントンがトランプに敗れているため、2028年にはウィトマーはジェンダーに関する疑問に直面することになる。

民主党系ストラテジストであるクリスティ・セッツァーは、「次の候補者は、常に前回の候補者についての審判を受けることになる」と語っている。

セッツアーは「ハリスは誰もが望んでいたよりもはるかに良いレースをしたと思うが、明らかな結論は、私たちは有色人種の女性や女性が出馬すべきではないということだ。残念だが、違う分析をしている人がいるとは思えない」と述べた。

ウィトマーのファンは、ミシガン州知事は民主党が競争力のある「青い壁(blue wall)」の州で勝てるだけでなく、政策課題も成功させられるという証拠だと指摘する。

ウィトマーは2020年のバイデンの伴走者(副大統領候補)の最有力候補だったが、それ以来、彼女の立場は政治的スターとして上昇した。

連邦政府の選挙資金報告書によると、彼女はまた、自身のスーパーPACである「Fight Like Hell PAC」のために数百万ドルを集め続けている。

ここ数カ月でウィットマーと話したことのある、ある民主党関係者は、「彼女は本物(real deal)だ」と語った。

(4)ジョシュ・シャピロ(Josh Shapiro
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ペンシルヴァニア州知事ジョシュ・シャピロは、ハリスがペンシルヴァニア州で敗北したとは言え、民主党のホワイトハウス喪失からより強い立場に浮上した。

シャピロはミネソタ州知事ティム・ウォルツに次いで、ハリスの副大統領候補として第二候補と広く見られており、シャピロが青い壁(blue wall states)で変化をもたらしたかどうかについては今後疑問が残るだろう。

ある民主党の大口献金者は「その結果がどうなるかは分からないが、彼がそのことで多くの注目を集めたことは確かだ。そして、私たちの多くは、彼にはいつかもっと上の選挙に出馬する素質があると考えている。彼には確かな重みがある」と述べた。

シャピロは全国的な知名度を高める一方で、州内では堅実な支持率を維持している。

しかし、世論調査によると、知名度を上げるにはまだ課題があるようだ。今週発表されたエマーソン・カレッジの世論調査では、シャピロを支持すると答えた人は全体のわずか3%だった。

(5)ピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg
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2020年の大統領選に出馬して以来、ピート・ブティジェッジ運輸長官は民主党の将来を担う人物だと言われてきた。

42歳になるブティジェッジは、バイデンの運輸長官としての在任期間は必ずしも順調ではなかったが、民主党員たちは次々、彼は間違いなくバラク・オバマ元大統領以来の党最高のコミュニケーターだと主張している。

大勢の観衆の前でも、またフォックス・ニューズの番組でも余裕のある彼は、トランプに群がる労働者階級の男性を取り込むために党がもっと努力する必要があると言う民主党にとって魅力的な存在だ。今のところ、彼は民主党の大半の候補者を引き離している。

(6)JB・プリツカー(JB Pritzker

バイデンが6月の討論会で惨敗した後、イリノイ州知事JB・プリツカーは、イリノイ州知事の地元であるシカゴで開催された大会での予備選で、候補者指名を狙うかもしれないと多くの人が考えていた民主党員の一人だった。

ハイアット・ホテル・チェーンの後継者であるプリツカーは、選挙資金を簡単に、しかも迅速に蓄えることができる。

彼はまた、民主党にとって魅力的な可能性のある一連の立法上の実績も持っている。

彼は州の最低賃金を15ドルに引き上げる法案に署名した。また、リプロダクティブ・ライツ(reproductive rights、生殖に関する権利)法案にもいくつか署名している。

コロラド州のジャレッド・ポリス知事とともに、「民主政治体制を守る知事(Governors Safeguarding Democracy)」と呼ばれる民主党知事連合の結成に貢献した。

民主党はまた、今月初めにトランプ氏が当選した翌日、プリツカーがトランプを追及したことを称賛している。

プリツカー「イリノイ州民の自由と機会と尊厳を奪いに来るつもりなら、幸せな戦士はやはり戦士であることを思い出して欲しい。皆さん、人々のために、そして、私を通じて、戦いをやり遂げて欲しい」と述べた。

(7)アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(Alexandria Ocasio-Cortez
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民主党が党の将来について語るとき、35歳のニューヨーク選出の連邦下院議員の名前は常にトップに出てくる。

民主党は以前から、オカシオ=コルテスの「でたらめ(BSBullshit)を切り裂き、ありのままを語る」能力に感銘を受けてきたと別の民主党系ストラテジストは語っている。

「彼女は雑音を切り抜けることができ、ワシントンのように話すことはない」と述べている。

民主党は、オカシオ=コルテスは若い有権者たちを惹きつけるだろうし、2018年に連邦下院議員に当選して以来続けているように、ソーシャルメディアやポッドキャスト、その他のオンラインツールを使うこともほとんど問題ないだろうと言う。

オカシオ=コルテスは、かつてはバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)を含む進歩主義派と連携していたが、その後はより中道的な候補者を支持している。

それでも、民主党の一部有権者たちは、オカシオ=コルテスは依然として党の左派の代表であり、彼女がより高い役職を目指した場合、不利になる可能性があると述べている。

彼女と「スクワッド(squad)」は、あまりに早く、あまりに強くプッシュし始めた。「ワシントンDCはそんな風にはいかない。我が党もそうではない。私たちは基本に戻る必要がある」と最初のストラテジストは語っている。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる
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 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

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 古村治彦です。

 アメリカ大統領選挙の民主党の副大統領候補は難航しているようだ。カマラ・ハリス副大統領を民主党の大統領選挙候補者に決めるのは、オンラインで、まるでシャンシャン株主総会のような感じで、候補者はハリスさんしかいませんでした、という形だけの投票のようなもので決められた。民主党はエリートである連邦議員たちや政治家たち、更には、ボストン王朝ケネディ家、ニューヨーク王朝クリントン家(名門クオモ家を叩き潰した)、シカゴ王朝オバマ家が支配する政党になった。これに対しては、民主党内部でも不満がある。その不満の出ていく先が、副大統領候補者選びだ。カマラ・ハリスと側近たちが好ましい人物を選べばよいのだが、ここしか自分たちの意見を言える場所がないとばかりに、民主党内の様々な人たちやグループが意見を表明している。もしその意見に沿わない形での人選が行われた場合に、民主党内が団結できるかどうか、先行きは不透明だ。

 副大統領候補者選びが難航しているのは、どの人物にも捨てがたい長所がある一方で、無視しがたい短所があるためだ。それらを天秤にかけて、はかりが最も水平になる人を選ぶということになるだろう。選挙戦術的に言えば、何と言っても、激戦州の中でも最も重要な州であるペンシルヴァニア州で知事を務めるジョシュ・シャピロが良いだろう。シャピロの人気があれば、ペンシルヴァニア州で勝利を収めることができる。しかし、問題は、シャピロの親イスラエル姿勢が強いということだ。親パレスティナ・デモへの対応などが強硬であるという点は民主党内部からの批判が出ている。また、シャピロ夫妻は共にユダヤ人であるが、ハリスの配偶者ダグ・エムホフもユダヤ人である。非WASPのみになるというのは、バランスが悪いということになるだろう。また、ハリスとシャピロは共に州司法長官(検事総長のようなもの)出身ということで、ここもいささか州レヴェルの司法経験に偏り過ぎるというきらいもある。

 ミネソタ州知事ティム・ウォルツは進歩主義派からの支持を集めている。連邦下院議員を6期(12年間)務めた経験を持ち、国政に関する知識と経験もある。農業などに従事した後に、高校教員を務めた経験を持ち、中国に派遣されて先生をしていたこともある。エリート主義に陥った民主党においては、常識的で、バランスの取れた人物ということで評価されている。ペンシルヴァニア州を含む中西部へのアピールということで、私はウォルツ知事の副大統領候補指名の可能性が高いと考えている。

 マーク・ケリー連邦上院議員は元海軍パイロット、元宇宙飛行士という経歴もあり、また、アメリカ南部国境を形成するアリゾナ州を地盤とするという点で有力候補だ。ただ、カマラ・ハリスがカリフォルニア州を地盤とし、その隣のアリゾナ州出身となると、地域的な偏りが出てしまうということが弱点である。中西部の激戦州へのアピールが弱くなってしまう。ケンタッキー州知事アンディ・ベシアも有力候補だが、46歳という若さで経験不足が指摘される。国政経験の少なさも不安材料だ。ピート・ブティジェッジ運輸長官は、同性愛者であることを公開している政治家だ。頭脳明晰で弁舌爽やかで、リベラル派からの任意が高いが、女性初の大統領の副大統領が同性愛者ということにアメリカ全体の準備ができているかと言われると不安がある。

 今回の選挙は、五大湖周辺の激戦州で勝負が決まる。そうなると、どうしても、中西部出身者が選ばれることになるだろう。シャピロが選挙戦術上、良い選択となるだろうが、弱点も多い。その点で、ミネソタ州知事ティム・ウォルツが有力ではないかと私は考える。

(貼り付けはじめ)

ハリスの副大統領候補の争いが荒れている(Harris vice presidential battle gets nasty

ジュリア・マンチェスター、エイミー・パーネス筆

2024年8月5日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4812431-vice-presidential-race-shapiro-harris/

カマラ・ハリス副大統領の副大統領候補をめぐる争いは、決定が近づく中で、民主党が自らの好みの候補者を中心に選抜するにつれ、ますます醜いものになってきている。

ガザ地区でのイスラエルの戦争に激怒した進歩主義派は、イスラエルに対する姿勢や親パレスティナ抗議活動への対応を巡り、ユダヤ人であるペンシルヴァニア州知事ジョシュ・シャピロ(民主党)をますます標的にしている。『ポリティコ』誌によると、これとは別にジョン・フェッターマン連邦上院議員(ペンシルヴァニア州選出、民主党)もシャピロに関する懸念をハリスのチームに報告した。

民主党左派はミネソタ州知事ティム・ウォルツを指名するようにハリスに求める動きを強めている。現状に詳しい関係者によると、民主党所属の連邦下院議員の多くがウォルツの支持拡大を図っているという。

もう1人の最有力候補であるマーク・ケリー連邦上院議員(アリゾナ州選出、民主党)は、シャピロをめぐる議論のような険悪さまでには至っていないものの、労働組合の指導者たちから、ケリー議員が指名を受けるべきかどうか公然と疑問視する声が上がっている。

民主党系のストラティジストの中には、副大統領候補をめぐる戦いは、民主党の大統領選挙予備選の戦いの様相を呈していると述べる人たちもいる。

最近の複数の大統領選挙に携わってきたある民主党系ストラティジストは、「これはおそらく民主党がこのサイクルで得られる中で最も予備選に近いものであり、それがなぜこれほど大きな重要なことになったのかを説明している。民主党員の多くは、これが候補者指名に影響を与える最後の機会であり、2028年か0232年まで、ホワイトハウスに影響を与える最後の機会になる可能性があると考えており、そのため多くの選挙活動が行われている」と語った。

ジョー・バイデン大統領が選挙戦から撤退し、ハリスを支持した時、民主党も共和党も同様に、民主党がハリスを中心にして急速に団結したことに驚いた。多くの人がバイデン撤退後は、混戦模様の争いになると予想していたが、その予想とは反対に挑戦者は現れず、党内はおおむね安堵した。

大統領選挙候補者指名の戦いは避けられたものの、副大統領候補者選びはより熾烈な雰囲気を帯びてきた。

2人目のストラティジストは、「副大統領候補者選び(Veepstakes、ヴィープステークス)は通常数カ月かかるプロセスで、その切符を得るために、ベンチの中から新進気鋭の人材を選ぶという驚きが民主党を興奮させた一方で、2週間にわたって、圧力鍋の中のような環境を作り出した。本来なら息つく暇もない反対派の研究や批判が全て外に押し出されている」と述べている。

この人物は続けて次のように述べた。「最終局面になって、争いはより激しくなったが、その耐久性は不明であり、ハリス陣営の指針は変わっていない。それは、危害を加えず、候補者選びで適切な判断を示し、おそらく重要な州で針を動かす、ということだ」。

ハリスのある支援者は、民主党内での分裂直後の凝縮された時間枠が、「激しい瞬間(intensity of the moment)」を引き起こしていることに同意した。

この人物は「この段階で、誰も間違いを犯したくはない。チャンスは小さく、賭け金は高い」と述べた。

シャピロは副大統領候補者選びにかかわる批判、特に進歩主義派からの批判の矢面に立たされている。党内左派のシャピロ知事批判派は、シャピロが知事、そして、州司法長官時代に親パレスティナの抗議活動や取り組みに対して強圧的な手法を採用してきたと指摘している。

『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、ある特定の議論が非常に激しくなっており、シャピロを評する際の「ジェノサイド・ジョシュ(Genocide Josh)」というフレーズが反ユダヤ主義的(antisemitic)であるかどうか活動家らが議論したという。

民主党の一部は、シャピロが受けた批判の多くは「行き過ぎたオンライン左翼(overly online left)」からのものだと述べ、ハリスがシャピロを指名すれば、進歩主義派もそれを認めるだろうと予想している。

デジタルを専門とする民主党系ストラティジストのキース・エドワーズは、「これらの内部抗争(internal squabbles)は、大きな感情の動きを引き起こす可能性があるので、オンラインでは大規模に見えるかもしれない。しかし、それは現実世界で起こっていることを反映していない。一般の有権者はこれに注意を払っていない」と語っている。

しかし、進歩主義派のあるストラティジストは本誌の取材に対し、批判はオンライン空間に限定されたものではなく、アラブ系アメリカ人やイスラム教徒の有権者の投票率に影響を与える可能性があると語った。

このストラティジストは、「シャピロが副大統領候補になれば、アラブ票、進歩主義派票の獲得で問題が起きるだろう。これは私が考えている以上に、ハリスのキャンペーンにとって決定的な瞬間になると思う」と述べた。

進歩主義派や親パレスティナの活動家たちは、シャピロがロチェスター大学の学部生時代に、シャピロが、中東に「平和は決して訪れない(peace will never come)」と予言し、パレスティナ人を「闘争心がある(battle minded)」と評したが、最近になって取り上げられている、これらのことが問題だと主張している。

「平和研究所」と「中東理解研究所」は金曜日、声明を発表し、その中で、シャピロのコメントを「猛烈な人種差別主義者(virulently racist)」とする独自の見解を発表した。

シャピロ知事の報道担当は、シャピロが20歳の時に書いた論説の再浮上について反応し、この問題に関する知事の見解はその後「今日、彼が取っている立場に発展した(evolved into the position he holds today)」と声明の中で述べた。

加えて、シャピロの支持者たちは、10月7日以降、シャピロがコミュニティに手を差し伸べたことを称賛する、フィラデルフィア・アラブ系アメリカ人開発組織のメンバーによる最近の論説など、アラブ人コミュニティからの支援が表明されていることを指摘している。

シャピロの支持者や進歩主義派を批判する人たちは、イスラエル関連問題に対するシャピロ知事の現在のスタンスは、他の候補者のスタンスとそれほど変わらないと指摘し、批判の多くは反ユダヤ主義に根ざしていると主張している。シャピロは二国家解決(two-state solutions)の支持者であり、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の戦争対応を声高に批判してきた。

ユダヤ人であるジェイク・オーチンクロス連邦下院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は月曜、CNNの取材に対して次のように述べた。「非ユダヤ人の有力候補者の立場を攻撃するのとは別の方法で、ジョシュ・シャピロの親イスラエルの立場を攻撃している、行き過ぎたオンライン左派の人々は、自分たちに言い聞かせているだけだ。反ユダヤ主義には強い底流(undercurrent)がある」。

ある民主党系ストラティジストは、「国民皆保険(Medicare for all)」や水圧破砕(fracking)などの問題に対する、ハリスの穏健な姿勢を指摘し、特に進歩主義派からの反発は、ハリスの決定に大きな影響を与えないだろうと予測した。

このストラティジストは、「ハリスにはこれまで、進歩主義派の要求に応じる機会がたくさんあったが、その餌には乗らなかった」と述べた。

エドワーズはまた、過去1カ月間の政治の混沌とし​​た性質を考慮すると、有権者はいつまで副大統領候補者選びのニュースサイクルに注目し続けるだろうかと疑問を呈した。

エドワーズは、「新しいサイクルの長さはほんの数分だ。3週間前に暗殺未遂事件があったが、それについては誰も話さない。私たちがここで話していることは、とても小さなことだ」と述べた。

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ハリスの副大統領候補の最終オッズ(The final odds in the Harris veepstakes

ナイオール・スタンジ筆

2024年8月5日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4812723-vice-presidential-nominee-rumors/

カマラ・ハリス副大統領が副大統領候補の選択を発表するとみられる数時間前の段階で、興奮と誰が選ばれるかについての噂話は最高潮に達している。

ハリスと副大統領候補は間もなく、選挙の行方を左右するとみられる7州のうち6州への急遽の視察を開始する。その旅程の最初のイヴェントは火曜日にフィラデルフィアで行われるが、ハリス陣営は、この場所でペンシルヴァニア州知事ジョシュ・シャピロが副大統領候補に選ばれたことを発表される、と予想されているという考えを反対している。

ハリス陣営の広報担当ケヴィン・ムニョスもまた、ハリスが月曜午後遅くの時点で、選択を決めたとの報道に反論した。

ムニョスはSNS上で「ここでの興奮と関心は理解しているが、ハリス副大統領はまだ副大統領候補を決めていない」と書いた。

もちろん、ハリスが予想外の人選を行い、政治の世界の住人達の目をくらませる可能性はある。

しかし、最有力候補として挙げられたシャピロ知事、マーク・ケリー連邦上院議員(アリゾナ州選出)、ミネソタ州知事ティム・ウォルツの3人が日曜日にワシントンの邸宅でハリスと面会した。

他に争っていると噂されているのは、ケンタッキー州知事のアンディ・ベシアや運輸長官のピート・ブティジェッジだ。

以下は、上位候補者に対するオッズを含む、現時点での副大統領候補選びの状況に関するガイドだ。

(1)ペンシルヴァニア州知事ジョシュ・シャピロ(Pennsylvania Gov. Josh Shapiro
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進歩主義的な民主党員からの批判は、シャピロに有利な唯一の大きな要因を否定するものではない。それは、11月の選挙で最大の激戦地となっている地元州での人気だ。

シャピロは2年前の知事選で、ドナルド・トランプ前大統領の支持を受けた、共和党のダグ・マストリアーノを、15ポイント差をつけて破った。

本誌が依頼したエマーソン大学の先月末の世論調査では、シャピロのペンシルヴァニア州民からの支持率は49%で、不支持はわずか31%だった。

もし、ハリスとシャピロのチケットがペンシルヴァニア州とその19の選挙人を獲得することになれば、それはホワイトハウスでの勝利に向けた大きな一歩となるだろう。

シャピロの大きな弱点は、ガザ紛争に関する彼の発言だ。彼は親パレスティナ抗議活動参加者とクー・クラックス・クランとの間の類似点を挙げている。

もし、ハリスがシャピロを選べば、進歩主義派からの批判の中で、彼女の政治的蜜月は終わることになる。しかし、ペンシルヴァニア州が得られる可能性のあるものについては、無視するには大きすぎるかもしれない。

・本誌のオッズ:1倍

(2)ミネソタ州知事ティム・ウォルツ(Minnesota Gov. Tim Walz
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ウォルツは、何年も活動し続けても、時を見つけて一夜にしてセンセーションを巻き起こす政治家となることがある、今年の副大統領候補レースの代表的な例だ。

これまで連邦下院議員を6期務めて、ミネソタ州知事となったウォルツは、バイデン大統領が撤退の決定を発表して以来、共和党に対する強力な攻撃で民主党を興奮させてきた。

特に、トランプ時代の共和党は「とにかく奇妙だ(just weird)」という彼の非難は、リベラルな有権者たちの共感を呼んだ。

ウォルツの基本的な魅力は、選挙活動において手ごわい存在となり得る、断固とした決意を持つ中西部出身の田舎者が持つ実直さだ。

ウォルツは明らかに党の進歩主義派が好む選択肢であり、シャピロよりも親パレスティナ・デモ参加者たちに共感的であるように見える。彼の実績には、投票権と生殖に関する権利の精力的な擁護も含まれている。

しかし、ハリスが主に中道派の有権者にアピールする人物を支持する場合、ハリスに対する左派の熱意はある意味裏目に出る可能性がある。

・本誌のオッズ:2倍

(3)マーク・ケリー連邦上院議員(アリゾナ州選出)(Sen. Mark Kelly (Ariz.)
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月曜日までに、ワシントンと民主党内部では、ケリーの勢いが衰えるのではないかという話題が広がった。

しかし、ワシントン政界(Beltway)の常識は間違っていることがよくある。

ケリーを支持する理由には3つの大きな柱がある。

第一に、ケリーは選挙人獲得数がペンシルヴァニア州の19に対して、11しかないが、激戦州となっているアリゾナ州を地盤にしている。

第二に、ケリーは党内の他の多くの人よりも国境に関するより厳しい政策を支持してきたが、これがハリスの重大な弱点を少し改善できる可能性がある。

第三に、ケリーは、元海軍パイロットおよび宇宙飛行士として、また2011年の銃撃で重傷を負った元連邦下院議員ギャビー・ギフォーズ氏(アリゾナ州選出、民主党)の配偶者として、説得力のある経歴を持っている。

しかし、ケリーは組織化権利保護法の共同提案者になることに消極的であることもあり、組織労働者からの反対に直面している。

また、ケリーには他の候補者に比べてダイナミズムが欠けているのではないかという懸念もある。

・本誌のオッズ:2.5倍

(4)ケンタッキー州知事アンディ・ベシア(Kentucky Gov. Andy Beshear
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ベシア知事は民主党内の勢力協力の面で、進歩主義派や中道派(centrists)のどちらとも過度に敵対しない選択肢として、中立的な立場を担う可能性がある。

ベシアの主な強みは、共和党が圧倒的な優勢を保つ州で勝つ能力だ。昨年はバイデン大統領が約26ポイント差で敗れた州で、53%の得票率で再選を果たした。

ベシアはまだ46歳であり、81歳のバイデンが持っていた民主党の切符に世代交代をもたらすという考えに更に強力な基盤を与えることになるだろう。民主、共和両党の大統領選挙候補者であるトランプは78歳で、ハリスは59歳である。

しかし、ベシアがほとんど試練を経ていないのではないかという懸念がある場合、ベシアの若さは彼にとっての逆風となるかもしれない。

・本誌のオッズ:3倍

(5)ピート・ブティジェッジ運輸長官(Transportation Secretary Pete Buttigieg
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ブティジェッジの支持者のネットワークは、ブティジェッジの副大統領候補就任を熱心に後押ししている。

支持者たちは特に、ブティジェッジの疑いようのないメディア対応スキルを指摘している。彼は特に民主党のメッセージをFOXニューズに伝えることに効果的であり、その過程でリベラルなファンを獲得した。

ブティジェッジは、2020年の民主党大統領選挙候補指名に立候補し、予想を上回る健闘を見せたが、実際には勝つ見込みはなかった。

しかし、ブティジェッジは、2020年の大統領選挙予備選挙の過程で、アフリカ系アメリカ人からの支持を受けることに大苦戦している。また、批判者たちは、彼が州全体の公職に選出されたことがなく、州議会議員にすら選出されていないと指摘している。彼はインディアナ州サウスベンドの市長を務めた経験しかない。

考慮すべき別の要素もある。リアルポリティーク(realpolitik)から見ると、初の黒人女性大統領の座を争うハリスが、同性愛者を副大統領候補に選ぶことを妨げる可能性がある。

・本誌のオッズ:5倍

(貼り付け終わり)

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 古村治彦です。
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 民主党の大統領候補となったカマラ・ハリスに副大統領候補の名前が色々と出てきている。候補者コンビのバランス(対照的なアイデンティティの人が良い)や、選挙戦術(激戦州で勝利をもたらしてくれそうな人が良い)を考えると、ペンシルヴァニア州知事ジョシュ・シャピロ、ノースカロライナ州知事のロイ・クーパー、知事以外では、アリゾナ州選出の連邦上院議員マーク・ケリー、バイデン政権の運輸長官を務めているピート・ブティジェッジ(インディアナ州サウスベンド市の市長を務めた)といった名前が挙げられる。彼らは白人、男性、東部や中西部出身、激戦州出身といった条件に当てはまっている。
joshshapirokamalaharris001
ジョシュ・シャピロとカマラ・ハリス
roycooperkamalaharris001
ロイ・クーパーとカマラ・ハリス

 人気の高い、カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサムは、ハリスと同じカリフォルニア州を地盤としているために法律上、副大統領候補となるのは難しい。ミシガン秦のグレッチェン・ウィットマーは女性コンビとなってしまうことがネックとなってしまう。また、アフリカ系などのマイノリティ出身者もこの場合はバランスが悪いということになる。アメリカ大統領選挙は長く、女性やマイノリティが候補者に選ばれにくい状況が続いてきたが、これから少しずつ変化していくだろう。

 共和党の副大統領候補が激戦の五大湖周辺のオハイオ州を地盤とするJD・ヴァンスを選んできたということは、五大湖周辺州を取りたいという意図が明確である。そのために、貧しい白人家庭(母親は離婚下シングルマザーで麻薬中毒になっていた)で育ったヴァンスを持ってきた。ペンシルヴァニア州知事シャピロはその点では好敵手ということになる。シャピロは夫婦そろってユダヤ系であり、ハリスの配偶者ダグラス・エムホフもユダヤ系となると、民主党系にはWASPが一人もいないという状況になる。この点は注目される。ロイ・クーパーはいかにも南部人ということで好感を持たれるタイプだが、ノースカロライナ州以外の人気や知名度は低い。経歴や知名度アピールできるとすれば、ケリー上院議員(元海軍パイロットで宇宙飛行士)やブティジェッジ長官(同性愛者、若さ、頭脳明晰さ、軍務に志願したこと)ということになる。
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マーク・ケリーとカマラ・ハリス
petebuttigiegkamalaharris001
ピート・ブティジェッジとカマラ・ハリス
 ハリスとのバランスと激戦州への効果ということを考えると、ペンシルヴァニア州知事シャピロ、ケリー上院議員といったところの可能性が高いのではないかと考えられる。

(貼り付けはじめ)

民主党はハリスに対して副大統領候補を激戦州から選ぶように促す(Democrats urge Harris to look to battleground states for VP pick

アル・ウィーヴァー筆

2024年7月22日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4786852-harris-vice-president-pick-midwest-governors/

民主党はカマラ・ハリス副大統領に対し、大統領選への立候補で民主党内の支持を固める中、副大統領候補として激戦州や党の知事たちから選ぶよう求めている。

ジョー・バイデン大統領が日曜日に民主党候補者から撤退し、ハリスを後継者として支持して以来、ハリスは速やかに党を味方につけた。

この急速な動きを受けて、民主党は副大統領候補として誰が彼女の後継者となるべきかに注目しており、多くの人は、彼らが言うところの「荷物が乗ったベンチ(loaded bench、候補者が多いという意味)」をどのように利用して、コンビのバランスを最も良くするかに注目している。

ブライアン・シャッツ連邦上院議員(民主党、ハワイ州)は、「これはハリス副大統領にとって初めての大統領としての決定であり、彼女には多くの良い選択肢が揃っている」と連邦議事堂で記者団に対し、多くの民主党知事の名前を挙げながら語った。その中には、ペンシルヴァニア州のジョシュ・シャピロ、ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー、ノースカロライナ州のロイ・クーパーが含まれていた。更にピート・ブティジェッジ運輸長官とマーク・ケリー連邦上院議員(アリゾナ州選出、民主党)も候補者として挙げられている。

シャッツは、「リストは続く。おそらく大事な人を挙げるのを忘れていて、誰かを怒らせていると思う。でも、私たちは今、たくさんの候補者を持っている」と述べた。

党のストラティジストや議員たちは、ハリスがカリフォルニア州出身で法曹界の経歴を持ち、黒人およびアジア系アメリカ人女性として初めてその職に就く大統領候補と釣り合える候補者を探す必要があるかもしれないことを認めている。

そうした選択肢の大部分を占めているのは、中西部や激戦州出身の男性で、その多くは知事で、ハリスがペンシルヴァニア州、ミシガン州、ウィスコンシン州の「青い壁(Blue Wall)」を維持するのを支援する任務を負うことになる。

ある民主党関係者は、「海岸地域出身でなく、政府機関を運営したり、州を運営したり、市長を務めたりしている、もしくはしてきた人物はバランスが取れているだろう」と語った。

複数の民主党議員は、ノースカロライナ州知事としての2期目の任期を終えようとしているクーパーを、選挙戦を後押しする可能性がある人物として挙げており、トランプ前大統領が2020年にノースカロライナ州をリードしたのはわずか7万5000票未満だったと指摘している。

ある連邦下院民主党議員は「副大統領をイメージできるとしたら、クーパーによく似ているだろう。彼は基本的に中心的なキャスティングの1人だ」と述べた。

クーパー知事は月曜日のテレビインタヴューで、日曜日にハリスと電話で話したと語った。クーパーは、会話では「このレースに勝つこと」に焦点が当てられていたと述べたが、副大統領候補についての具体的な話は避けた。

67歳のクーパーは、「人々が私のことを話してくれることはありがたい。でも今週は今、彼女に焦点を当てる必要があると思う」と述べた。

バイデンの閣僚の中で、唯一検討対象と言われているピート・ブティジェッジには有利な点があり、それは、ブティジェッジが、共和党の副大統領候補のJD・ヴァンス連邦上院議員(オハイオ州選出、共和党)との討論会で、最も良いパフォーマンスを発揮するだろうと主張している民主党関係者がいる。

ブティジェッジは、インディアナ州出身でもあり、大統領選に立候補した後に名前が挙がった人物の中で最も有名になっている。

しかし、彼の潜在的な弱点は、有権者がアフリカ系とアジア系アメリカ人の女性と、同性愛者の男性からなるコンビを支持するかどうかに集中している。

一部の民主党議員は懸念を無視している。

ある民主党関係者は、「そんなことに腹を立てるような人たちは、どうせ私たちに投票しないだろう」と語った。

ケリー議員は、近年選挙で比類のない勝利を収めている、激戦州出身の退役軍人で元宇宙飛行士という輝かしい履歴書を民主党が注目しており、副大統領候補の明らかな有力候補となっている。

しかし、彼には明らかな弱点がある。ハリスが勝てば議席を離れ、激戦州で、後任を決める特別選挙を実施する必要があり、連邦上院で民主党が過半数を維持するために、困難をもたらす可能性がある。

激戦州のある民主党関係者は、「ケリーを引き抜いておいて、アリゾナ州で連邦上院の議席を維持することはできない」と語った。

そして、シャピロ知事はかなりの話題を呼び、2028年の大統領候補として広く考えられているが、彼が適任であることを警戒する、一部の進歩主義者からの厳しい監視にさらされている。

連邦下院民主党によると、シャピロ知事はヴィープステークス(veepstakes、訳者註:副大統領候補選出の手続き)の唯一の候補者だが、就学援助やイスラエルへの熱烈な支持など、数々の政策上の立場を理由に進歩主義派議員から「強い反発(strong pushback)」を受けているということだ。

「進歩主義派が会いたくないということを内密に話し合っている事実がある。進歩主義派が会いたくないと言っているのはシャピロだけだ」とこの議員は語った。

一方、深刻な争いを繰り広げている唯一の女性であるウィットマーは、ミシガン州で記者団に対し、「ミシガン州を離れない」し、「どこへも行く」つもりはないと語った。

予期せぬヴィープステークスの分野は決着からは程遠い現状であるが、団結を目指す政党の最前線に立つ候補者が現れるまで、今後数週間のうちに他の名前が浮上するのは確実で、指名を迅速に行うことになる。

シャッツ議員は「これによって明らかになったものの一つは、民主党にはステップアップする準備ができている次世代の指導者がいることを証明することだ」と述べた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる
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 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

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 古村治彦です。

 ジョー・バイデン大統領が大統領選挙からの撤退と、カマラ・ハリス副大統領を大統領選挙候補者として支持すると表明したことを受けて、アメリカ大統領選挙は急速な動きを見せている。今回の大統領選挙は、共和党のドナルド・トランプ前大統領、民主党のジョー・バイデンが早々に事実上の候補者に内定して、静かに推移していた。それを大きく揺るがしたのが、先月末のCNNが主催した大統領選挙候補者討論会だった。バイデンが体調不良や言い間違い、言いよどみなどで、「酷いパフォーマンス」を見せてしまい、バイデンに対する人々の不安が一気に加速することになった。その後も状況は好転せず、民主党エリート層を中心に撤退論が大きくなっていった。通常であれば、大統領選挙候補者討論会は、民主、共和両党が全国大会を開催し、指名候補を決定した後、9月から開催される。逆の見方をすれば、その時期まで、討論会がなくて、うまくごまかしていれば、9月の討論会で酷い状況になっても、もうどうしようもなかったということも言える。6月末の討論会は、バイデン外しのための「出来レース」「宮廷内クーデター」という可能性も考えられる。
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 民主党は、カマラ・ハリスを候補者とするということで、「心機一転」「気分を変えて」、これからやるぞという雰囲気づくりに躍起になっている。ハリスは、政治的な実績はあまりないが、バイデンからの交代で「フレッシュさ」をアピールし、党内をまとめようとしている。バイデン選対をそのまま使いつつ、自分の側近たちを重要なポジションに就けるだろう。バラク・オバマ元大統領がハリスを支援する動きがあるということだが、現在のところ、ハリス支持を明言していない。

 ハリスの副大統領候補という話が出ているが、既に多くの名前が挙がっている。ハリスとは対照的なアイデンティティの人物、例えば、男性、白人、東部から中西部出身、更に言えば、選挙戦術で言えば、激戦州となる、五大湖周辺のラストベルト出身、できれば、労働課の家庭出身という条件が考えられる。以下に9名の名前が挙がっているが、カリフォルニア州のギャヴィン・ニューサム知事は、大統領候補と同じ州出身というのは法律上不可能ということで、候補から外れるようだ。女性同士というのもバランスが悪い(これまで男性同士ばかりだったからこの表現が良くないと思うが現実的に)ということもあり、ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事も厳しいだろう。

イリノイ州のJB・プリッツカー知事は、世界的なホテルグループのハイアットの一族であり、大富豪で、選挙資金は全て自己資金で賄えると言われているが、中西部の州知事と言っても、これでは、貧しい白人労働者たちから嫌われてしまうだろう。そう考えると、ペンシルヴァニア州知事のジョシュ・シャピロが有力候補ということになるだろう。アリゾナ州のマーク・ケリー連邦上院議員も、男性、白人、アメリカ海軍パイロット、宇宙飛行士という経歴からユニークで、こちらも有力候補だと思う。2020年の大統領選挙で、善戦した、ピート・ブティジェッジ運輸長官は、中西部インディアナ州出身で、軍務に就いていたことや同性愛者であることを公表していることなどもアピールポイントであるが、副大統領候補には難しいかもしれない。
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ジョシュ・シャピロとカマラ・ハリス
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マーク・ケリーとカマラ・ハリス(右)
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ピート・ブティジェッジとカマラ・ハリス

 トランプ陣営としては、敵をカマラ・ハリスに設定し直すという作業を強いられることになる。ハリスが副大統領としては不法移民対策で成果を挙げなかったことくらいしか攻撃材料がない。後は、カリフォルニア州司法長官、連邦上院議員(1期目の途中で副大統領に)としての仕事ぶりも攻撃材料になるだろう。民主党側は、「ハリスを“鬼検察官”として、“重罪人”トランプを討論会で徹底的に追い詰める」という目論見もあるようだ。しかし、これは逆効果になることもある。そもそも討論会は法廷ではなく、政策を討論する場所だ。もちろん、トランプの裁判の状況などについて話が及びことはあるだろうが、それは一部であるべきだ。また、検察官が法廷で被告を攻撃するならば、被告には代理人としての弁護士を立てる権利がある。それは認められていない討論会で、裁判ごっこをやるというのは、民主党の選挙に勝ちたい余りの過剰な行動と捉えられてしまう可能性がある。

 そもそも、副大統領は、名前は知られているが、その人柄などは全く知られていない。副大統領の仕事は、大統領に何かあった時のために健康で生きていることだ。まずは、ハリスの人物像を明らかにすることが何よりも最初にやるべきことだ。
 民主党では「ハリスで決まり」「ハリスで一本化」という流れになっており、他に候補者は出ない状況を演出している。しかし、考えてみれば、バイデンが自発的に降りたことになっているが、かなりの圧力をかけられ、甘い言葉や脅しの言葉をさんざんにかけられたことは容易に想像がつく。まずは、「バイデン降ろし」が民主的だったのか、ということ、ハリスの選ばれ方が民主的かどうか、ということを疑問に思う民主党員や支持者も一定数存在すると思う。そこをどのように折り合いをつけていくかが重要である。

 静かに動いていたアメリカ大統領選挙がバイデン撤退で動き始めた。これからも何が起きるか分からない。目が離せない状況になっている。

(貼り付けはじめ)

バイデンが大統領選挙から撤退:知っておくべき5つのこと(Biden withdraws from presidential race: 5 things to know

サラクシ・ライ、ブランドン・コンラディス筆

2024年7月21日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4784618-joe-biden-drops-out-what-to-know-kamala-harris-trump/

ジョー・バイデン大統領は再選に向けて立候補しないと述べたが、これは民主党内多数からの圧力の高まりを受けての歴史的な決定となった。

バイデンは2025年に終了する残りの任期を全うすると述べた。

バイデンは「大統領を務めることができたことは私の人生最大の光栄だ。再選を目指したのは私の意向だが、私が辞退し、残りの任期は大統領としての責務を果たすことだけに専念することが党と国にとって最善の利益になると信じている」と述べた。

ドナルド・トランプ前大統領と支援者たちが共和党全国大会のためにミルウォーキーに集まった数日後に、この発表は大統領選挙を一変させることになった。

バイデンの退任の決定について知っておくべきことは次のとおりだ。

(1)バイデンは圧力増大を受けて選択を下した(Biden made the choice after growing pressure

過去数日間でバイデンの辞任を求める議員や献金者の数が増えたため、結局バイデンは党内からの圧力に屈した。

ジョー・マンチン連邦上院議員(ウエストヴァージニア州出身、無所属)は日曜早朝、CNNのジェイク・タッパーに対し、バイデン大統領は「新しい世代にトーチを引き継ぐべき」と発言し、バイデンに撤退を要求した最新の注目議員となった。

マンチンは、ピーター・ウェルチ連邦上院議員(ヴァーモント州選出、民主党)、ジョン・テスター連邦上院議員(モンタナ州選出、民主党)、シェロッド・ブラウン連邦上院議員(オハイオ州選出、民主党)、マーティン・ハインリッヒ連邦上院議員(ニューメキシコ州選出、民主党)を含む民主党議員のリストに加わった。

本誌は木曜日、バイデンの決定が差し迫っており、ハリス副大統領がバイデンの後任となった場合、副大統領候補が誰になるかに既に注目が集まっていると報じた。

しかし金曜日になっても、バイデン陣営は大統領が再選に向けて出馬する決意を持っていると主張していた。

(2)ハリスが後継者となる可能性が高い(Harris becomes likely successor

バイデンは日曜日、ほぼ即座にハリス副大統領を次期民主党候補者として支持した。

バイデンは「今日、私はカマラが今年の我が党の候補者となることに全面的な支持を表明したい。民主党の皆さん、団結してトランプを倒す時が来た。やってやろう」と述べた。

バイデンの発表は、バイデンが新型コロナウイルス感染から回復中のデラウェア州の自宅で自己隔離している間、今週土曜日にハリスがケープコッドで200万ドルの募金活動を行った後に行われた。

ハリスは後に自身の声明を発表し、「支援を受けてこの指名を勝ち取る」と述べた。

バイデンがハリスを支持する決定を下すことは予想されていた。どれだけ多くの人が彼女を彼の有力な後継者とみなしているかを示すように、共和党全国大会のためにミルウォーキーに集まった共和党員たちは、既に彼女への攻撃を開始している。

ハリスは日曜の声明で、大統領の支持を得ることができて「光栄だ」とし、「私の意図は、大統領の支援を得て、指名を勝ち取ることだ」と述べた。

(3)彼女の副大統領候補の人選が行われている(The hunt is on for her possible running mate

バイデンがハリスへの支持を全面的に表明した今、誰が彼女の副大統領候補となり得るかが注目されている。

今のところ、彼女と一緒に選挙戦を戦う、副大統領候補への関心を公的に表明している人は誰もいないが、この状況は変わるだろう。既に名前が挙がっているのは、ケンタッキー州知事のアンディ・ベシア(民主党)、イリノイ州知事のJB・プリッツカー(民主党)、ペンシルヴァニア州知事のジョシュ・シャピロ(民主党)、ミシガン州知事のグレッチェン・ウィットマー(民主党)、ノースカロライナ州知事のロイ・クーパー、そして、アリゾナ州連邦上院議員マーク・ケリー (民主党)である。

もう一人の著名人としてカリフォルニア州知事ギャヴィン・ニューサム(民主党)も含まれているが、カリフォルニア州から二人の候補者を選出することができないことを考えると、彼が副大統領候補に選ばれる可能性は低い。

(4)バイデンの決断は大統領選挙を未知の領域に進めた(Decision throws election into uncharted territory

バイデンの決定により、選挙は激動の新たな段階に突入するが、このような事態は過去半世紀以上のアメリカ大統領選挙では見られなかった。

明確なことは、これは、大統領に辞任を求める多数の民主党関係者や寄付者にとっても安心材料となるだろう。

しかし、それは潜在的な混乱への扉を開くことにもなる。バイデンはハリスを後継者として支持したが、情報筋はこの時点からプロセスがどのように展開するのか完全には確信していない。

バイデンに支持を誓約した代議員たちは、ハリスに投票する必要はない。つまり、別の候補者を支持し、競争全国大会(contested convention)となる高まる可能性がある。

十分な数の代議員が本質的にバイデンに反抗することを選択する可能性は依然として低いが、民主党が誰を新しい候補者にするべきかをめぐって対立していることに気付いた場合、更なる混乱が生じる可能性はある。

ジム・クライバーン連邦下院議員(サウスカロライナ州選出、民主党)を含む一部の民主党議員は、たとえハリスが後任候補になっても、彼女が正式に選ばれる前に党は「ミニ予備選(mini primary)」を開催すると強調している。

しかし、民主党議員が実際に彼女に挑戦し、黒人およびアジア系アメリカ人女性初の副大統領を飛び越えて将来の政治的キャリアを損なう危険を冒すかどうかはまだ分からない。

(5)トランプの支援者たちは既に攻撃対象をハリスに変更し始めた(Trump allies have already started pivoting toward Harris

バイデンの撤退発表前から、共和党はハリスがバイデンの後任候補となる場合に備えて、既にナイフを研ぎ始めていた。

トランプの支援者たちは、ミルウォーキーで過去1週間、ハリス副大統領を頻繁に追及し、特にバイデンの「国境の皇帝(border czar)」として彼女を叩き、バイデン政権の移民政策に結び付けた。

トランプ大統領は既にハリスと対決する可能性を考慮しており、バイデン大統領の撤退決定直後にCNNに対し、ハリスを打ち負かすのは容易だと語った。そして、トランプ元大統領の副大統領候補であるJD・ヴァンス連邦上院議員(オハイオ州選出、共和党)は、土曜日にミシガン州で行われた初の共同集会中でハリスを攻撃した。

それにもかかわらず、共和党もまた、主要な敵対者が突然姿を消し、新たな敵対者がまだ確認されていないため、自分たちが未知の領域(uncharted territory)にいることに気づいている。トランプ大統領と支援者たちは、民主党が最終的に誰を指名するか見極めるまで、常に警戒を怠らず、新たな攻撃陣を形成する必要があるだろう。

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ハリスの副大統領候補に選ばれ得るのは誰か?(Who could be Harris’s running mate?

ジュリア・マンチェスター、ジュリア・ミュラー筆

2024年7月21日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4784748-kamala-harris-pete-buttigieg-gretchen-whitmer-josh-shapiro-running-mate/

ジョー・バイデン大統領は日曜、2024年大統領選挙戦から撤退し、ハリス副大統領を後任候補として支持した。これは歴史的な動きであり、ハリスが承認された場合、副大統領候補は誰になるのかという疑問が浮上している。

それが起こるという保証はない。ハリスが正式な候補者になるためには、来月の民主党全国大会に向けて十分な数の代議員の支持を獲得する必要がある。しかし、現副大統領であり、バイデンに明確に選ばれた後継者として、彼女は明らかに本命(clear favorite)である。

彼女の副大統領に誰が選ばれるかというと、潜在的な候補者は数多くいる。

考えられる選択肢のいくつかをこれから述べていく。

(1)アンディ・ベシア(Andy Beshear

ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事(民主党)が共和党優勢の州の民主党知事として成功を収めたことで、都市部と農村部の二極化が進む中で、民主党が将来に向けて取り組む中、民主党の知名度は更に高まった。

ベシアは2016年と2020年にケンタッキー州がトランプ前大統領に圧倒的な票を投じたにもかかわらず、2019年に当選し、2023年の再選競争でトランプが支援する共和党の挑戦者を破った。 

ケンタッキー知事は今月初め、現職知事ベシアは、バイデンが民主党候補であり続ける限り再選を支持すると述べ、後任を考えたかどうかという質問を避けた。 

ベシアは日曜、声明でバイデンの画期的な決断は国と党の「最善の利益(in the best interest)」であると述べ、「結果をもたらす大統領(a consequential president)」と称賛した。 

ベシアは「今日の彼の決断は簡単ではなかったかもしれないが、それは我が国と我が党にとって最大の利益となる。彼の指導力と優しさ、そして大きく重要なことを成し遂げた大統領職の成功に感謝したい。今こそ私たちの国が団結する時だ。私たちは怒り、恨み、騒音を抑える必要がある」と述べた。

(2)ピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg

インディアナ州サウスベンド市長のピート・ブティジェッジは、2020年の大統領選挙でバイデン氏と対戦して知名度を上げ、「ピート市長(Mayor Pete)」というあだ名で絶大な支持者を獲得した。 

バイデンがブティジェッジを運輸長官として政権に迎え入れたとき、ブティジェッジは同性愛者であることを公にした初の閣僚として歴史に名を残した。彼の成功は、将来の大統領選への疑問や、2024年の大統領選挙でハリスの副大統領候補となることができるかどうかについての疑問を引き起こした。

ブティジェッジはバイデンの発表後、ソーシャルプラットフォームXでの声明で次のように述べた。「ジョー・バイデンはアメリカ史上最も優れ、最も影響力のある大統領の一人としての地位を獲得した。彼のリーダーシップの下で奉仕できることをとても誇りに思うし、我が国にとって何が最善かという彼の揺るぎない焦点に感謝している」。 

42歳のブティジェッジの若さは、特に年齢に基づく批判がバイデンの歴史的な選挙戦からの撤退につながったため、特にトランプ大統領の新たな副大統領候補に39歳のJD・ヴァンス連邦上院議員(オハイオ州)が指名されたことを受けて、ハリスの選挙戦で、若狭対決ということで目立つことになるだろう。

(3)ロイ・クーパー(Roy Cooper

2016年と2020年の2回の大統領選で、トランプが勝利したにもかかわらず、ノースカロライナ州のロイ・クーパー知事(民主党)が当選した。 

クーパーの指導の下、ノースカロライナ州は民主党の激戦区として浮上しており、逆転の可能性があると注目されている。このため、クーパーに2024年に副大統領候補となれば、州の役割がさらに高まるのではないかと示唆する人もいる。 

今月初め、クーパーはバイデン撤退の話を「現時点では必要のない類の憶測(the kind of speculation we do not need right now)」として一蹴したと伝えられている。木曜日、クーパーはフェイエットヴィルでの集会でハリスと合流し、両者は党のドラマについて直接語らなかったが、地元放送局WNCNが報じたところによると、ノースカロライナ州知事は副大統領を「仕事をやり遂げる(gets the job done)」人物として称賛した。

クーパーは日曜の発表後、バイデンへの感謝の声明を発表し、バイデンを「我が国で最も優れた大統領の一人」と称賛した。

(4)マーク・ケリー(Mark Kelly

アリゾナ州選出の連邦上院議員マーク・ケリー(民主党)は、2020年から連邦上院議員を務め、全国民主党の影響力のある代弁者となっている。民主党のストラティジストや献金者たちは、ハリスの副大統領候補として最適な有力候補の一人としてケリーの名前を挙げている。 

民主党が資金提供する世論調査団体「ブルーラブス」のメモによると、ケリーはそれぞれの州でバイデンよりも良い成績を収めている激戦区の民主党議員数名のうちの一人である。

しかし、連邦上院民主党にとってケリーの副大統領候補指名にはある程度のリスクが伴う可能性がある。アリゾナ州の民主党知事ケイティ・ホブズは、ケリーの後任に民主党員を任命するのがほぼ確実だが、その場合、その民主党員は2026年に出馬し、2028年に再び任期を全うする必要がある。

このシナリオは、ケリーが2018年に任命されたマーサ・マクサリー元連邦上院議員(共和党)に対する特別選挙に立候補した際に経験したことを反映している。ケリーは2020年にマクサリーを破り、2022年に任期満了で再選を果たした。

(5)ウェス・ムーア(Wes Moore

民主党のもう一人の有力な新星であるメリーランド州のウェス・ムーア知事(民主党)は、激戦州のノースカロライナ州とウィスコンシン州でバイデンの選挙活動を展開してきた。ムーア知事は今月初め、討論会の成績について民主党の各州知事とバイデンが会談した後、ホワイトハウスの外でも先頭に立った。

1期目の知事は、ボルティモア橋崩落事故への対応でもニューズに取り上げられ、全国の舞台に登場した。 

しかしながら、他の多くの新しいスターである民主党知事と同様に、ムーアも全国的な知名度を高める必要があるだろう。更に、ムーアには連邦レヴェルの選挙活動の経験があまりない。

(6)ギャヴィン・ニューサム(Gavin Newsom

カリフォルニア州知事ギャヴィン・ニューサム(民主党)は今回の大統領選挙で、バイデンの有力な代理候補として浮上し、現職の最有力候補としてハリスと並んで名前が浮上している。

ニューサムのバイデン用語と、昨年FOXニューズで討論したフロリダ州知事ロン・デサンティス(共和党)など共和党員らとの公開スパーリングは、ニューサムを党のスターダムに押し上げ、2028年の野心についての噂をかき立てた。 

しかし、ニューサムは、バイデンの後任の話は「役に立たず不必要(unhelpful and unnecessary)」だとし、ニューサムとミシガン州知事グレッチェン・ウィットマー(民主党)の両者が、ハリスの副大統領候補を務めることに興味がないと伝えたと伝えられている。

ニューサムとハリスはともにリベラルな民主党優勢州のカリフォルニア州出身で、こうした切符はカリフォルニア州に批判的な共和党議員からの批判に晒される可能性がある。また、同じ州からの大統領候補と副大統領候補に対する憲法の制限による障害にも直面するだろう。

ニューサムはバイデンの選挙戦撤退後の声明で、バイデンは「最も影響力があり、無私無欲な大統領(impactful and selfless presidents)の一人として歴史に残るだろう」と述べた。

(7)JB・プリッツカー(JB Pritzker

イリノイ州のJB・プリッツカー知事は日曜日、バイデン大統領を称賛し、11月にトランプが勝利しないように「毎日取り組む(work every day)」と誓った。

プリッツカーは「バイデン大統領に感謝の意を表し、彼の多くの功績を振り返る中で、ドナルド・トランプのホワイトハウス復帰の可能性がもたらす脅威を無視してはならない」と語った。

バイデンの有力な代理人であり、民主党優勢州(blue state)の二期目の知事を務めるプリッツカーは、バイデンの後任候補として話題になった人物の一人だ。 

プリッツカーは推定35億ドルの純資産を誇り、選挙資金を簡単に自己資金で賄うことができる。そして、中絶の権利に焦点を当てたプリッツカーの政策擁護団体は、この秋、一部の州で中絶の権利を法制化する取り組みに数十万ドルを投資していることは注目に値する。 

プリッツカーは来月シカゴで民主党全国大会が開催される州の知事も務める。AP通信によると、民主党全国委員会委員長は日曜日、新たな候補者を選出するための「透明性があり、かつ秩序あるプロセス(transparent and orderly process)」を約束した。

(8)ジョシュ・シャピロ(Josh Shapiro

バイデンが選挙戦から撤退するのではないかとの憶測が高まる中、ハリスの候補としては、一期目のペンシルベニア州知事を務めるジョシュ・シャピロ(民主党)への注目が高まっている。ハリスと同様、シャピロも以前はペンシルヴァニア州の司法長官を務めていた。シャピロはまた、2022年に共和党のダグ・マストリアーノを破り、激戦州の人気知事としての地位を確立した。

シャピロ知事は先週、ペンシルヴァニア州バトラーで起きたドナルド・トランプ前大統領暗殺未遂事件を受けての統一的な論調で称賛を受けた。シャピロ知事はまた、昨年ペンシルヴァニア州に影響を与えたオハイオ州イーストパレスチナ列車脱線事故への対応でも話題になった。 

シャピロはペンシルヴァニア州ではよく知られているが、11月までに全国的な知名度を高めるには多くの努力が必要だろう。ウィットマー知事やニューサム知事とは異なり、シャピロは全国的なスーパーPACを持たず、連邦レヴェルでの選挙運動の経験も無い。

(9)グレッチェン・ウィットマー(Gretchen Whitmer

バイデン・ハリス陣営の共同議長を務めるミシガン州知事グレッチェン・ウィットマー(民主党)は、ハリスの副大統領候補者として繰り返し言及されてきた。

ウィットマーは、2016年にトランプが州をひっくり返してから2年後の2018年にミシガン州知事に初当選した。それ以来、ウィットマーはミシガン州および全米各地で民主党の有力者であることを証明してきた。ウィットマーは、州内の他の各選挙の民主党候補者とともに、2022年の選挙で、トップで再選を果たした。それ以来、ウィットマーは連邦選挙で民主党を選出することに専念する「ファイトライクヘルPAC」を設立した。 

ニューサム知事と同様、ウィットマーもバイデンの後任候補として考えられている民主党政治家のトップの一人だが、日曜日にバイデンが撤退した後の声明で、ウィットマーは自身の役割は「変わらない(will remain the same)」と示唆した。

ウィットマーは「今回の選挙における私の仕事はこれまでと同じだ。それは、民主党の候補者たちを当選させ、ドナルド・トランプを止めるためにできることは何でもするということだ。トランプは、有罪判決を受けた重罪犯だ。彼の公約は、家族の生活費の高騰、中絶の全米での禁止、そして自らが抱える問題解決のためにホワイトハウスの権限を乱用することで、ミシガン州にとって、彼がやろうとしていることは間違いだ」と述べた。

ウィットマーはまた、バイデンに対して、「偉大な公僕」と賞賛した。公僕として、消費者薬価、サプライチェイン、気候変動、そして世界における指導力に関して、「素晴らしい仕事」をしたと述べた。

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