古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。X accountは、@Harryfurumura です。ブログ維持のために、著作のお買い上げもよろしくお願いします。

タグ:トゥルシー・ギャバ―ド

 古村治彦です。

 スティーヴン・M・ウォルトによる以下の論稿は2025年7月に発表された論稿であるが、現状を理解する上で重要な内容となっている。ここで重要なのは、政治的力、政治的な魅力と政策立案・遂行を分けて考えている点だ。私はこのことが出来ていなかった。第二次ドナルド・トランプ政権に持つ違和感を言語化できていなかったが、この政治的な力と政策立案・遂行を分けることで、私の抱える違和感を言語化できるように思う。

トランプは生粋の政治家ではなく、財界人としても主流から外れたアウトサイダーだ。そうした人物が既存の政治を破壊するためにワシントンに乗り込んだ。彼の個人的な魅力で大きな政治力を持った。しかし、政策立案・遂行は彼一人ではできない。周囲に人材を配置しなければならない。第二次政権の特徴は、イスラエルとの関係が深い人物が揃ったことだ。国家情報長官であるトゥルシー・ギャバードは民主党所属の連邦下院議員時代から、非主流派であり、イランやロシアとの交渉を主張し続けてきた。ギャバード長官以外は親イスラエル派であり、今回のイラン攻撃を推進した。トランプは政治的な力を持つが、政策立案・遂行の力を持たず、結果として、政策の失敗をしてしまうことになった。更に言えば、トランプに周辺に配置された人物たちはワシントンの既存政治、エスタブリッシュメントの息のかかった人物たちであり、彼らによって、トランプ政治が変容させられたということが考えられる。

 トランプが政策立案・遂行を任せる人物の選定に失敗したとも言えるだろう。しかし、選定の過程で述べたことと実際に政権発足後に実行することに乖離がある場合、つまり、嘘をついた、もしくは態度を変化させたと言うことになる。

 私がここで重要だと考えているのは、JD・ヴァンス副大統領の存在である。第二次トランプ政権が大統領選挙期間の公約をことごとく破っている状況で、ヴァンスは非常に苦心してトランプ政権内でバランスを取りながら、選挙期間中の公約を守る、もしくは守る姿勢を見せている。トランプが州に騙されて搦(から)めとられている様子も見ている。そうした中で、彼がトランプの後継者として、トランプの失敗を学んでいると私は見ている。政治力を持ちながら、政策立案・遂行に失敗するのは、自分を利用しようとして集まる、もしくは集められる人物たちの影響が大きいということを学んでいるだろう。

 トランプもまた騙され、利用されたということを考えると、ワシントンの既存の政治、エスタブリッシュメントたちの力は大きく、簡単に打ち破ることが出来ないということが認識される。

(貼り付けはじめ)

ドナルド・トランプが逃した好機は積み上がっている(Trump’s Missed Opportunities Are Piling Up

-トランプ政権にはアメリカをより良い方向に変えるという前例のない好機があった。

スティーヴン・M・ウォルト筆

2025年7月29日

『フォーリン・ポリシー』誌

https://foreignpolicy.com/2025/07/29/trumps-missed-opportunities-are-piling-up/

好むと好まざるとにかかわらず、ドナルド・トランプ米大統領は、この10年近くにわたり、アメリカ政界で最も重要な人物であり続けている。今や、私たちは彼を評価する十分な時間があり、彼について2つのことが明白になっている。第一に、トランプの政治的魅力は当初から過小評価されていたこと、そして彼は時を経るごとに、より有能な政治家へと成長してきたことだ。度重なる嘘、公約違反、重罪判決、性犯罪、そして自分の望みを阻むあらゆる規範を容赦なく破壊する姿勢にもかかわらず、彼は共和党を自らの理想とする姿へと変貌させ、最初の任期の惨憺たる実績にもかかわらず、2024年の再選を果たした。彼は今、アメリカ史上最も過激な政治変革を試みている。権威主義的な政権掌握(an authoritarian takeover)は着々と進んでおり、成功する可能性が高い。

彼について分かったもう一つのことは、彼が政策立案者として極めて無能だということだ。無知、衝動性、そして能力よりも忠誠心を優先する傾向が相まって、彼は幾度となく愚かな決断を下してきた。彼は権力を集中させ、私腹を肥やし、弱者を威圧することには長けているが、アメリカ全体に利益をもたらす建設的な政策を立案・実行する能力には長けていないことが明らかになった。

政治的手腕(political adroitness)と政策立案能力の欠如(policymaking ineptitude)の組み合わせは、まさに悲劇(tragedy)のようになっている。なぜなら、トランプはそのカリスマ性と有利な立場(共和党が連邦上下両院を支配し、従順とは言わないまでも、トランプに理解を示す最高裁判所が存在する)を活かせば、近年の大統領が国家の深刻な問題に取り組むことを困難にしてきた膠着状態と機能不全(the logjams and dysfunction)を打破できたはずだからだ。もしトランプがこの機会を建設的に、そして異なる政策のために活用していれば、「アメリカを再び偉大にする(make America great again)」ために大きく貢献できたかもしれないし、ひいては彼が長年主張してきた「アメリカ史上最も偉大な大統領の一人(one of the country’s greatest presidents)」という称号にふさわしい人物になれたかもしれない。

しかし、イギリス国教会の祈祷書を言い換えるならば、トランプは「なすべきことをせず、なすべきでないことをした。彼には健全さが全くない([has] left undone those things which [he] ought to have done,; and [he has] done those things which [he] ought not to have done; and there is no health in [him])」となる。そして、アメリカはこれらの失敗によって大きな苦しみを味わうことになるだろう。

私が言いたいことは何か?

まず、トランプはアメリカの過剰な軍事プレゼンスを縮小し、同盟諸国に防衛努力のより大きな分担を促し、国防総省の肥大化した軍事予算を抑制することで、差し迫った国内のニーズに対応し、増大する国家債務を削減するために必要な資源を確保できたはずだ。ロシアのウクライナでの行動も少なからず影響しているものの、トランプは一部の同盟国にさらなる協力を促すことに成功したが、アメリカの世界的な軍事プレゼンスは縮小されておらず、国防予算は増え続けている。その一方で、連邦議会が可決したばかりの予算案は、アメリカの債務水準を数兆ドル増加させ、上位1%の富裕層をさらに富ませ、幅広い公共サーヴィスを削減し、大多数のアメリカ人の生活を改善する効果はほとんどないだろう。さらに、この予算案には、警察国家(police state)の萌芽となる要素も含まれている。

なんという機会の損失だろう! 中国を含む先進工業国を訪れれば、きらびやかな近代的な空港、安全で効率的かつ手頃な価格の公共交通機関、穴だらけではない道路、超高速の都市間鉄道、そして最先端の港湾やその他の重要なインフラが整っていることに気づくだろう。これらの国の多くは、優れた医療制度と高い平均寿命も誇っている。かつてアメリカはそのインフラの質で世界を驚嘆させたが、同盟諸国やライヴァル諸国に追いつくことはできなかった。その代わりに、愚かな対外戦争や長期にわたる介入(foolish foreign wars and protracted interventions)に数兆ドルを浪費してしまった。さらに悪いことに、国内は深刻な分極化に陥っており、政治システムには拒否権が行き渡っているため、私たちが求める長期的なプログラムを立ち上げ、実行することはほぼ不可能となっている。トランプは、自らが繰り返し主張する(そして最高裁が認める意向を示している)大統領権限を行使し、こうした行き詰まりを打開して国内で「国家建設(nation-building)」を行うこともできたはずだ。しかし彼は、大学への脅迫、NPR(公共ラジオ)やPBS(公共テレビ)への資金削減、トランスジェンダーの選手への処罰、メディケイドの縮小、そしてジョー・バイデン前大統領やバラク・オバマ元大統領が関与したあらゆる政策の解体を選んだ。

トランプは、科学に対する連邦政府の支援を大幅に削減し、大学キャンパスには反ユダヤ主義が蔓延しているという荒唐無稽な主張に基づいて高等教育を攻撃する代わりに、連邦政府の権限を活用して、科学研究におけるアメリカの優位性を維持することもできたはずだ。ソ連がスプートニクを打ち上げた後、ドワイト・D・アイゼンハワー大統領がそうしたように、連邦政府の支援によって生み出された発見から、その後の世代のアメリカ人は多大な恩恵を受けてきた。アメリカはまた、世界中から最も優秀な人材を引き寄せ、留める能力からも恩恵を受けてきた。しかしトランプは今、その優位性を逆転させようとしている。中国はすでに研究開発費でアメリカを上回り、研究者たちはより多くの特許や科学論文を生み出しており、電気自動車やクリーンエネルギーといった将来の重要技術のいくつかにおいて主導的な役割を獲得している。トランプの対応とはどうだろうか? それは一方的な知的武装解除(unilateral intellectual disarmament)の政策である。

もし、その強大な権力を公益のために使おうとする強力な大統領であれば、アメリカ国民の健康を守ることを使命とする機関をロバート・F・ケネディ・ジュニアのようなペテン師たちに委ねたりはしなかっただろうし、気候危機に対処するための、遅ればせながらなお不十分な国の取り組みを後退させるようなこともなかったはずだ。もしトランプが真に偉大なことを成し遂げたいと望むなら、彼は自身の第一期政権における数少ない成功事例の一つ記録的な速さで命を救うCOVID-19ワクチンの開発を可能にした「ワープ・スピード」計画を基盤とし、バイデンが推進しようとしたグリーン・トランジションを加速させるはずだ。誤解のないように言っておくが、気候変動は現実のものであり、事態はさらに悪化するだろう。なぜなら、大気物理学の法則はフォックスニューズを見たり、ソーシャルメディア上のプロパガンダに左右されたりしないからだ。パリ協定からの離脱や化石燃料への依存強化を促すというトランプ氏の決定は、問題を悪化させ、米国はその結果に対する備えが不十分になるだろう。

アメリカの偉大さについて言えば、より賢明なトランプであれば、同盟諸国を搾取すべき属国(vassals)のように扱うのではなく、アメリカの戦略的パートナーシップの改革と強化に尽力するだろう。あるヨーロッパ連合(EU)当局者が「ゆすりたかり(shakedown)」と正しく指摘した彼の気まぐれで強圧的な関税政策は、アメリカの消費者の物価を上昇させ、国内外の経済成長を鈍化させるだろう。また、アメリカの同盟諸国がトランプの国防費増額要求に応じることをより困難にするだろう。デンマーク、カナダ、韓国、日本といった親米諸国と対立することは、歴代大統領の中でも最も愚かな決断の一つと言えるだろう。これらの国々は歯を食いしばってトランプの要求の一部を受け入れるかもしれないが、二度とアメリカを以前と同じように見ることはなく、ワシントンの指示に従う、もしくは、将来的にワシントンが望むような調整を行うことに消極的になるだろう。

トランプ大統領が本当に前任者よりも外交手腕に優れていることを示したいのであれば、ガザ地区での虐殺を終わらせるためにアメリカの影響力を活用し、イランとの新たな核合意に現実的なアプローチを取り、ウクライナ和平に向けて飴と鞭(carrots and sticks)を組み合わせるべきだった。しかし、彼はこの問題を素人外交官のスティーヴ・ウィトコフに任せてしまい、結果として中東地域でのさらなる惨劇(carnage)、アメリカのイメージのさらなる悪化(もはやこれ以上悪化する余地があるのか​​どうかも怪しいが)、そしてロシアの前進を招いた。

一方、トランプ大統領とマルコ・ルビオ国務長官は外交団を弱体化させ、かつて多くの国際機関で支配的だったアメリカの地位を放棄している。『ニューヨーク・タイムズ』紙が先週報じたように、北京はこれにいち早く乗じて、様々な国際フォーラムで存在感を高め、取引を成立させている。こうした動きは一見不可解に思えるかもしれないが、これらの機関こそ、多くの国際関係を形作るルールや技術基準が確立される場なのである。中国当局は、将来的に影響力を拡大するための専門知識と人脈を築き上げており、一方で、アメリカはますます存在感を失っている。スコット・ベセント米財務長官は、先日開催されたG20サミットに出席することさえしなかった。なぜか? それは、南アフリカで開催されたからだ。中国は、外交の価値、直接対話の利点、そしてソフトパワーの重要性を理解しているからこそ、すでにアメリカよりも多くの外交官と在外公館を擁している。トランプ大統領はそれを理解していない。アメリカの当局者やビジネスリーダーが、もはや「アメリカ製(made in America)」ではないルールで世界を渡り歩かなければならないことに気づいた時、それは大きな衝撃となるだろう。そして、まさにトランプ大統領がアメリカを導こうとしている世界こそが、そうした世界なのだ。

最後に、トランプは、国をさらに分断するのではなく、共和党に対する影響力と、政府の三権全てを掌握している立場を利用して、国を統一することもできたはずだ。彼は、実績のある女性やマイノリティを政府の要職から追放し、「無能な白人男性のためのアファーマティブ・アクション(affirmative action for incompetent white guys)」を推進するのではなく、より過激な形の「ウォークイズム(wokeism)」からの撤退を(すでに進行中だったプロセスだが)巧みに促し、厳格な実力主義の必要性を強調することもできたはずだ。その好例が、ピート・ヘグセス米国防長官、あるいはダレン・ビーティーだ。ビーティーは、白人至上主義者とのつながりを理由に第一期トランプ政権から解雇された陰謀論者だが、つい先日、アメリカ平和研究所の所長に任命されたばかりだ。トランプは、法的に疑問の残る強制送還を承認し、海外からの有能な人材にとってアメリカをはるかに魅力のない場所にしてしまうのではなく、賢明な移民制度改革を推進することもできたはずだ。

要するに、トランプには、アメリカを弱体化させている政治的分断を縮小し、国際的な地位を強化する可能性のある、広範囲にわたる、そして長らく待望されていた改革(far-reaching and long-overdue reforms)に着手する絶好の機会があった。もし彼がそのカリスマ性と政治的手腕を、より思慮深く、国民の利益を重視する政策に注いでいれば、私を含め、彼を最も厳しく批判する人々も納得したかもしれない。しかし彼は正反対の道を選び、支持率が急速に低下しているにもかかわらず、その姿勢を改める気配は全く見られない。

読者の皆さんが何を考えているかは分かっている。「もしトランプがこうしたことを少しでも実行していたら、穏健な民主党員のような振る舞いになり、MAGA支持層が反旗を翻していただろう」と考えているだろう。私はそうは考えない。ジェフリー・エプスタインのスキャンダルはさておき、トランプの支持層は、たとえ過去の立場と真っ向から矛盾していても、彼が言うことならほぼ何でも飲み込む用意があるようだ。私は、彼が支持基盤を説得し、上述した政策を受け入れさせることができたと確信している。特に、その多くの施策が彼らにとってすぐに利益となるものであったならばなおさらだ。無党派層や穏健派は喜んだだろうし、それによって2024年の大統領選挙で彼に僅差の勝利をもたらした緩やかな連合が固まったはずだ。化石燃料業界は反対しただろうが、その他の経済界は、規制改革や、おそらくは控えめな減税によって、説得できたかもしれない。

しかし、私のこのフィクションのシナリオには致命的な欠陥(a fatal flaw)がある。それは、別のトランプを想定している点だ。自らの天才性を確信し、自己顕示欲にのみ執着し、ルールや規範を軽視する復讐心に燃えるナルシストではなく、私のシナリオが想定するのは、真に民主政治体制を守り、できるだけ多くのアメリカ人の生活を向上させ、世界政治におけるアメリカの特権的な地位を維持したいと願う大統領である。残念ながら、トランプはそのような人物ではない。だからこそ、彼に与えられた機会は浪費され、あるいはそれ以上に台無しにされているのだ。素晴らしい未来はあり得たはずだが、この大統領の下では実現しなかった。トランプ自身が称賛されることを切望していることを考えれば、これは彼自身の悲劇だと捉えることもできるだろう。

※スティーヴン・M・ウォルト:『フォーリン・ポリシー』誌コラムニスト。ハーヴァード大学ロバート・アンド・レニー・ベルファー記念国際関係論教授。Blueskyアカウント:@stephenwalt.bsky.socialXアカウント:@stephenwalt

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シリコンヴァレーから世界支配を狙う新・軍産複合体の正体 
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『トランプの電撃作戦』
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世界覇権国 交代劇の真相 インテリジェンス、宗教、政治学で読む

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バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる

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 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

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 古村治彦です。
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※2024年10月29日に佐藤優先生との対談『世界覇権国 交代劇の真相 インテリジェンス、宗教、政治学で読む』(←この部分をクリックするとアマゾンのページに飛びます)が発売になります。予約受付中です。よろしくお願いいたします。

 私はこれまでアメリカ民主党について批判してきた。特に民主党主流派、エスタブリッシュメント、ヒラリー・クリントン一派についてはこのブログでも書いてきた。その際に、「心ある、誠実な」民主党の連邦議員として、トゥルシー・ギャバードについて紹介してきた。このブログの右側にある「記事検索」の下にある四角の欄(□)に「ギャバ―ド」という言葉を入れて検索して欲しい。たくさんの記事が出てくる。

 ギャバードは、2016年の米大統領選挙の時期に、民主党全国委員会の副委員長を務めていた。彼女は自身がヒラリー・クリントンに対抗して出馬して、人気を集めていたバーニー・サンダースの応援をするために、筋を通して副委員長を辞任した。この時期、民主党全国委員会は、委員長のデビー・ワッサーマン=シュルツを中心に、ヒラリー・クリントン当選のために、ヒラリー陣営にアドヴァイスを送ったり、討論会でヒラリーが有利になるように画策したりしていた。そのことが暴露され、ワッサーマン=シュルツは委員長を辞任せざるを得なくなった。民主党は内部が腐敗しきっているのだ。ギャバ―ドはそのことを批判して、堂々と辞任した。そして、2020年には自身が大統領選挙民主党予備選挙に出馬した。
 彼女の主張で重要なのは、アメリカ軍の世界各地からの撤退だ。ヒラリーたちが仕掛けてきた世界各地での戦争を批判してきた。それは、彼女自身がハワイ州兵として、イラクとアフガニスタンに派遣されたという経験があるからだ。彼女の戦争を批判する言葉は経験に裏打ちされて重たい。
 その後、ギャバードは民主党を離党して無所属となった。保守系のFOXニューズに出演して、古巣の民主党を厳しく批判してきた。それは、彼女自身が古き良き民主党を思慕するが故の行動だ。そして、今回の大統領選挙運動終盤に来て、ついに共和党入党ということになった。ヒラリーや主流派を支持できない民主党支持者や民主党員も多いと思うが、ギャバードのこの決断は大きな影響を持つだろう。
(貼り付けはじめ)
トゥルシー・ギャバ―ドがノースカロライナ州でのトランプの選挙集会で共和党に参加すると発言(Tulsi Gabbard says she’s joining the GOP at Trump rally in North Carolina

サラ・フォーティンスキー筆

2024年10月22日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4948241-tulsi-gabbard-joining-gop-trump-rally-in-north-carolina/

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グリーンズボロ・コロシアムでの選挙集会で共和党の大統領候補者ドナルド・トランプ前大統領が民主党所属の元連邦下院議員トゥルシー・ギャバ―ドとハグをしている(2024年10月22日)

民主党所属の連邦下院議員を務めたトゥルシー・ギャバード(ハワイ州選出)は火曜日、共和党への入党を表明し、わずか4年前に大統領候補を目指した党からの離脱を決めた。

ギャバードは、8月に2024年大統領選挙でトランプ前大統領を支持すると表明したが、トランプ前大統領の集会でこの発表を行った。

「我が国への愛と、とりわけトランプ大統領が共和党を変革し、国民の党、平和の党に戻すためにもたらしたリーダーシップのおかげで、私は今日、トランプ大統領とともにここに立ち、共和党への入党を発表できることを誇りに思う」とギャバードは集会のステージで、トランプ大統領の数メートル後方で語った。

選挙集会の聴衆たちは盛大な拍手で応え、トランプも笑顔で拍手を送った。

「私は人民の党、平等の党、この国で奴隷制と闘い、奴隷制を終わらせるために設立された共和党に加わる。常識の党であり、平和のために戦う勇気と強さを持った大統領が率いる党だ」とギャバードは続けた。

ギャバードは2020年に再び連邦下院議員選挙に立候補せず、混迷した民主党予備選挙に参加することを選択し、その結果としてバイデン大統領が指名を勝ち取り、最終的には大統領の座に就いた。

ギャバードは中東地域で2度任務に就いたハワイ州兵の退役軍人で、長年にわたり民主党政権、特に中東地域での戦争へのアメリカの関与を批判してきた。

ギャバードは、トランプが2019年に初めて弾劾された際、民主党で唯一「出席した上での棄権(present)」に投票した。2016年の大統領選挙ではバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ―モント州選出)を支持し、2020年には最終的にバイデンを支持した。

ギャバードは2年後に民主党を離党し、無所属となった。彼女は著名な共和党所属の議員たちの選挙運動を続け、保守系メディアのコメンテーターとしても頻繁にメディアに登場している。

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バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる
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ビッグテック5社を解体せよ

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 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

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 古村治彦です。

2024年アメリカ大統領選挙の共和党候補として、フロリダ州知事ロン・デサンティス(Ron DeSantis、1978年-、43歳)の名前が挙がっている。今年7月に『ザ・ヒル』誌とハリスX社が行った共同世論調査の結果では、ドナルド・トランプ前大統領、マイク・ペンス前副大統領に続く3位につけた。私が現在翻訳作業を進めている、『ビッグ・テックを解体せよ』の著者ジョシュ・ホーリー連邦上院議員も7位に入っている。デサンティスは43歳、ホーリーは41歳であり、40代の若手が共和党界隈で存在感を増している。
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ケイシー夫人とロン・デサンティス
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デサンティスはイタリア系の名前で、フロリダ州生まれ。2001年にイェール大学を卒業し(学生時代は野球ティームのキャプテン)、ハーヴァード大学法科大学院に進学し、法務博士号を取得した。法科大学院在学中に海軍法務部(Judge Advocate General's CorpsJAG)に入った。法務士官となったデサンティスは海軍特殊部隊の司令官付法務士官としてイラクに派遣された。2010年に海軍少佐で予備役となった。

2012年の連邦下院議員選選挙に立候補して当選し、3期目の9月に辞職して、フロリダ州知事選挙に出馬して、当選して現在もフロリダ州知事の任期中だ。途中の2016年には連邦上院議員選挙の共和党予備選挙に出馬する構えを見せた。現職のマルコ・ルビオが大統領選挙に出馬し、当選すれば議席が空くという可能性もあったが、ルビオが大統領選挙から撤退し、上院議員選挙に立候補したために、デサンティスは下院議員選挙での再選を目指し、当選した。

 デサンティスは連邦下院議員時代にはタカ派の議員として知られ、また、ドナルド・トランプ前大統領の支持者でもあった。連邦下院議員から州知事への転身は、大統領選挙出馬を意図しているということが大いに考えられる。現在のバイデン、オバマは連邦上院議員出身だったが、その前のジョージ・W・ブッシュ(息子)とビル・クリントンはそれぞれテキサス州知事、アーカンソー州知事を務めた。古くはロナルド・レーガンも州知事出身であり、州知事で行政経験を積み、成果を出すことが大統領選挙でのアピールにつながる。

 下の論稿はデサンティスについて取り上げたものであるが、奇妙なことに、副大統領候補として、民主党の大統領選挙にも出馬した、トゥルシー・ギャバード(Tulsi Gabbard、1981年-、40歳)前連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)の名前を挙げている点だ。ギャバ―ドについてはこのブログでも何度も紹介しているが、民主党のエスタブリッシュメント、ヒラリー・クリントンを強烈に批判してきた人物である。
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トゥルシー・ギャバ―ド
 ギャバードは、アメリカ軍の世界各地からの撤退ということを主張しているが、彼女自身は安全な場所からそのことを発言しているのではなく、ハワイ州兵としてイラクやクウェートに派遣された経験を持つ。現在は中佐の階級を持っている。

下院議員から退いた後は言論活動を展開している。民主党は相容れないはずのフォックス・ニュースの番組に出演し、特に連邦下院議長ナンシー・ペロシ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)やアダム・シフ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)を舌鋒鋭く批判している。

 この2人がコンビを組んで大統領選挙に出馬し当選するという可能性はほぼないと思う。

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デサントスにとって完璧な民主党副大統領?(The perfect Democratic running mate for DeSantis?

ダグラス・マッキノン筆

2021年10月9日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/opinion/white-house/575868-the-perfect-democratic-running-mate-for-desantis

私たちは全員が知っているように、運命の気まぐれは人生や政治を一瞬にして変えてしまう。今週、フロリダ州知事夫人ケイシー・デサンティスは乳がんの診断を受けたということが全米に報道された。ロン・デサンティス知事がより高位の職務のために選挙に出馬するのではないかという考えが、デサンティス家を襲った悲しみの霧に包まれてしまった。

デサンティス夫人の診断結果を受けて、党派争いをしている民主党員であっても、優しさと思いやりを示すことを期待したい。

しかし、悲しいことに、やさしさと思いやりを示されることはなかった。ツイッターで荒らし行為をしている利用者たちは、このニュースを基にして知事とその家族を攻撃した。

2022年の州知事選挙でデサンティスに対抗して立候補する予定の民主党所属の、フロリダ州農業ニッキー・フリード農業局長の名誉のために、彼女の次のツイートを掲載しておく。「私の心は、ケイシー・デサンティス・フロリダ州知事夫人とご家族と共にあります。私たちは皆、あなた方のために祈りを捧げます!」。彼女の温かい内容のツイートを読むだろう人々に対して、フリードは次のようにツイートした。「このツイートに変死することを選択するならば、どうぞ幾分かでも共感を示してしていただきたい。ケイシーは3人のお子さんのお母さんであり、この困難な戦いにおいて、私たちの支援を受ける価値のある人だ」。

フリード同様、私たちもまた、ケイシー・デサンティスの完全な回復のために数百万のアメリカ人が祈っていることは確かだと私は思う。最終的なプラスの結果が起きると信じているならば、何が起きるだろうか?

人生と政治はこれからも続いていく。

このような信念に基づくと、ロン・デサンティスは2024年の大統領選挙の共和党候補者の有力候補の2名のうちの1名だ。もう一人は、別の「ニッキー」だ。こちらは、サウスカロライナ州元知事のニッキー・ヘイリーだ。

「しかし、トランプ前大統領はどうだ?」「共和党支持者たちを対象にした世論調査の結果ではトランプがリードしているんじゃないのか?」と疑義を呈する人たちもいるだろう。

実際のところ、その通りだ。そうではあるが、トランプ前大統領が2024年の大統領選挙に出馬することはないと私は確信している。

私の希望は、トランプの巨大なエゴが、「彼の名前が何千万人ものアメリカ人にとって有害であり、彼の指名が大規模な市民運動を扇動するかもしれない」ということを、彼自身が熟考するだけの余裕を与えてくれないかということだ。もし、トランプが自分で言うように、アメリカを信じているのであれば、選挙に立候補せずに、自分の影響力を使って共和党の候補者を助ける方がはるかに良いことを分かっているはずだ。

ここでロン・デサンティスとニッキー・ヘイリーに話を戻す。どちらかが大統領選挙候補者に指名されれば、もう一方が副大統領候補として選挙戦に参加するだろうか?その可能性はあるが、可能性はそこまで高くない。カマラ・ハリス副大統領はその流れを現実化した。このような理由、また別の理由から、私はヘイリーが大統領候補に指名されなければ、副大統領候補になることはないだろうと私は確信している。

間違ってはいけない。ヘイリーは有力な大統領選挙候補者となるだろう。ヘイリーは大統領にふさわしい資格や属性を持つとともに、インド系移民の娘という有色人種でもある。ヘイリーは、偏見や差別の醜さについて、身をもって知っている。彼女の物語は数百万のアメリカ人の共感を得ている。

ここで、これらの条件や属性を更に多く持つ別の女性を紹介したい。それは、トゥルシー・ギャバード前連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)だ。

ギャバードは、サモア系アメリカ人・ヒンズー教徒系アメリカ人で初めての連邦議員となって、ガラスの天井を打ち破った。彼女は陸軍将校としてアメリカに奉仕し、イラクとクウェートに派遣された。彼女は外交政策の専門家であり、政権中枢にいた人々を「ネオコンの戦争好きなタカ派」と罵倒することを恐れない。また、ユーチューブで何十万回も再生されたヴィデオの中で、アフガニスタンでのアメリカの失敗の責任者である「エリート」を罵倒することもまた恐れない。

アメリカは、特にトランプ政権下のアメリカでは、「アメリカ政治問題化した合衆国(Polarized States of America)」に変貌した。政治的な立場に関して、右派と左派のヘイトスピーチを行う人々の過激な煽動的な言葉は、これまでにない時代を生き抜くために戦っている多くのアメリカ人の士気を低下させている。

党派的な愚かさや安易な議論を捨て去って、国民のためになるような大統領候補を、アメリカ人は温かく迎え入れてくれることだろう。2024年にデサンティスが大統領選挙に出馬する際に常に頭の中に入れておかねばならないのはこのことだ。

アメリカ史上最高齢の大統領ジョー・バイデンの後に、軍人としてアメリカに奉仕し、政治的に正反対の立場を超えて一緒に協力しようと望む40代の人物2人、デサンティスとギャバドが大統領選挙に出馬することになる可能性がある。この予測不可能な時代に、絶対に、などとは絶対に言ってはいけない。

ダグラス・マキノン:政治・コミュニケイションコンサルタント。ロナルド・レーガン、ジョージ・H・W・ブッシュ(父)両政権でスピーチライターを務めた。ブッシュ(父)政権での3年間は国防総省の政策・コミュニケイション担当特別補佐官を務めた。

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 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

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 古村治彦です。

 MSNBCのレイチェル・マドウは人気のあるキャスターで、彼女の番組は影響力がある。マドウの番組に1日違いでバーニー・サンダースとエリザベス・ウォーレンが出演した。スーパーチューズデーの直後にサンダースが出演し、翌日にウォーレンが出演した。ウォーレンは選挙戦の中断を発表した直後の出演となった。

 スーパーチューズデー後の動きでは、マイケル・ブルームバーグが選挙戦から撤退し、ジョー・バイデン支持を表明した。中道派はバイデンへの一本化に成功した。一方、進歩主義派はウォーレンの去就が焦点になっていたが、選挙戦の中断は発表したが、誰を支持するかはこれから時間をかけて決めると述べた。サンダース陣営もバイデン陣営もウォーレンからの支持表明は何としても手にしたいものであり、両候補はウォーレンと複数回にわたって会話を交わしている。

 ウォーレンがサンダースを支持するにあたって、重要なのは、狂信的なサンダース支持の若者たち(バーニー・ブラザーズ)の暴走をいかにして抑制するかだ。ウォーレンと彼女の支持者たちはインターネット上での執拗な攻撃に悩まされてきた。ウォーレンに対して、「選挙から降りたんだからすぐにサンダースを応援しろ」というのはあまりにも酷い言い草である。また、何度も書いているが、ウォーレンの支持者の約半数は中道派の候補者たちを支持している。大多数や過半数がサンダースに流れるとは考えにくい。

 ここでサンダースが支持者の暴走に対する謝罪や暴走する支持者の一部を追放することができれば大したものだ。しかし、難しいだろう。また、そのようなことが起きれば、失望したサンダース支持者の離脱ということもあるかもしれない。そうした人々の行き先はもうトゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)しか残っていない。ギャバードにしてもそういう連中から支持されるのは迷惑ということになる。

 しかし、下の記事を読むと、ウォーレンはサンダースに一つのヒントを示している。それは、「専任のスタッフを置いて、支持者たちの書き込みをチェックし、酷い場合には警告を発するようにせよ」というものだ。これができて効果があれば、ウォーレンはサンダースを支持すると表明するだろうと思う。サンダースには個人攻撃などしなくても、低所得者や労働者階級に向けての政策がある。それを訴え続ける、しかし激しい個人攻撃はしないということで流れを引き戻すことができると私は考える。甘い考えかもしれないが、これ以外に道はないと考える。独善的な横への広がりに欠ける方法では勝てない。

(貼り付けはじめ)

サンダース支持者たちのインターネット上での攻撃についてウォーレンは「深刻な問題だ」と発言(Warren on Sanders supporters' online attacks: 'I think it's a real problem'

レベッカ・クレアー筆

2020年3月5日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486259-warren-on-sanders-supporters-online-attacks-i-think-its-a-real-problem

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は木曜日、大統領選挙の候補者たちはそれぞれ自分の支持者がインターネット上で行っている攻撃について責任を持っていると述べた。また、このような問題は、2020年の選挙戦で、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)の支持者に関して深刻な問題だとも述べた。

ウォーレンはMSNBCのレイチェル・マドウとのインタヴューの中で次のように述べた。「全ての候補者のために申し上げたいことがあります。自分の支持者だと明らかにして、脅迫、醜悪で危険な行為を他の人々に対して行っている人間たちについて、私たち立候補者は責任があります」。

このインタヴューはウォーレンが大統領選挙を終了すると発表した日に行われた。

マドウは、サンダース支持者によるインターネット上でのウォーレン自身とウォーレン支持者に対する攻撃について質問した。蛇の形をした絵文字(emojis)をツイートしたり、民主党に対して次の乗員銀選挙でウォーレンに対抗馬を立てるように求めたりした。

ウォーレンは「これは私に対してだけの問題ではありません。このインターネット上でのいじめと組織的な醜悪な行為は深刻な問題です」と述べた。

サンダースの選挙の支持者の間ではこれはより深刻な問題ではないかと質問され、その通りだと述べた。

彼女は「その通りです」と述べた。

ウォーレンはマドウに、この問題についてサンダースと話をしたと述べた。

ウォーレンは「短い時間でしたが、確かにこの問題について話し合いました。これは深刻な問題です」と述べた。

サンダースは自身の支持者たちによるウォーレンやその他の人々に対する「醜悪な個人攻撃」を非難した。これはウォーレンとのインタヴューとは別の、水曜日に行われたマドウとのインタヴューの中で述べられた発言だ。

ウォーレンは「人々はこれが小さな問題ではないと言っていますね」と述べた。彼女はまた、ネヴァダ州での飲食業従事者組合の幹部2人について言及した。この2人は、組合がサンダースを攻撃する候補者採点表を発表した後に激しい攻撃を受けたと主張している。

ウォーレンは、「ワーキング・ファミリー・パーティー」がウォーレン支持を発表した後に、この組織の幹部の女性たちに対しても同様の攻撃を受けたと述べている。

こうした攻撃を非難する発言をするだけでは不十分であり、各候補者はこの問題を解決するための実行計画を考慮する必要がある、とウォーレンは述べた。

ウォーレンは、各選対が、「お手上げのポーズをして、“そんなことは無理だ”」と言う代わりに問題解決のための創造的な方法を考慮すべきだと述べた。

マドウとのインタヴューの中で、ウォーレンは、各選対はSNS上の書き込みを調査する専任スタッフを置き、SNS上での醜悪な書き込みについては報告し、非難するような体制を取ったらよいと提案している。

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サンダースは自身の支持者たちによるウォーレンに対する「醜悪な」個人攻撃を非難(Sanders condemns his supporters' 'ugly, personal attacks' against Warren

レベッカ・クレアー筆

2020年3月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486052-sanders-condemns-his-supporters-ugly-personal-attacks-against-warren

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は水曜日、彼自身の支持者たちもしくは他のいかなるひとであっても、予備選挙でのライヴァルであるエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)への個人攻撃について、「嫌悪感」を持っていると述べた。

MSNBCのレイチェル・マドウはサンダースに支持者の一部が行っている攻撃について質問した。サンダースの支持者の一部は蛇の写真をツイッター上に掲載したり、彼女の次のマサチューセッツ州の連邦上院議員選挙に挑戦者が出るように求めたりしていた。

サンダースはマドウに、インターネット上でのウォーレンに対する悪口雑言に対して「本当に嫌悪感」を持っており、「愕然」としている、と述べた。

サンダースは「私たちはそのようなことを非難します。私たちは支持者の皆さんには政策や諸問題について議論して欲しいと思っています」と述べた。

サンダースは更に次のように述べた。「私たちは、ウォーレン上院議員やその他の人々に対する醜悪な個人攻撃など一切必要としていません」。

サンダースは、ウォーレンが自身の選挙について再分析と評価を行う際に真摯な議論を行ったが、私的な会話はしなかったと述べた。

スーパーチューズデーで15の州と自治領で予備選挙が実施され、ウォーレンにとって結果は絶望的なものとなった。翌日の水曜日は元々、人前に出るイヴェントは予定されていなかった。ウォーレン選対は、その日一日をかけてウォーレンにまだ党の指名獲得の可能性が残っているかを分析評価することになると発表していた。

ウォーレンを副大統領候補にする考えがあるかと質問され、サンダースは「それについて話をするのは時期尚早です」と答えた。

しかし、サンダースは「私は、私の政権でどのような役割を果たしてもらえるかについてじっくりと話をしたいと思っています」とも述べた。また、彼女には大いなる敬意を持っているとも付け加えた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 古村治彦です。
※このブログのオリジナルのタイトルは「、エリザベス・ウォーレン(とトゥルシー・ギャバ―ド)とマイケル・ブルームバーグはどうするんだ:はっきり言っていなくなってよ、ということに」でした。しかし、速報でマイケル・ブルームバーグが選挙戦から撤退し、バイデン支持表明が入ってきたのでタイトルを変更します。

 スーパーチューズデーの勝敗の結果はだいたい出揃ったが、正確な代議員の配分数は現在のところ決まっていない。ジョー・バイデンが大勝し、バーニー・サンダースは事前の各種世論調査の数字よりも悪く、事前にトップを取れると思われていた州でバイデンに敗北した。マイケル・ブルームバーグも期待外れの結果に終わった。バイデンが勢いを取り戻したためにそれにはじかれてしまった形だ。エリザベス・ウォーレンは地元マサチューセッツ州でバイデン、サンダースに敗れ3位に終わった。

 こうした中で、進歩主義派の中から「まとまろう(=ウォーレンとギャバ―ドを撤退させよう)」という動きが出そうである。アレクサンドリア・オカシオ=コルテスと同じく新人連邦下院議員であるイルハン・オマルがツイッター上で「進歩主義派でまとまろう、まとまっていたら勝てた」という糾弾を行った。その矛先は明言していないが、進歩主義派の候補者であるウォーレンとトゥルシー・ギャバ―ドである。ギャバ―ドはスーパーチューズデーでアメリカ領サモアにおいて2位に入り、代議員1名を獲得した。全く蚊帳の外の候補者であるが、2016年にはサンダースを応援した人物だ。彼女が取る1%くらいの得票でも今となっては重要だ。ウォーレンはもっと票を獲得するのだから、サンダース支持者からすれば更に邪魔である。

 ウォーレンもギャバ―ドも意志の強さは一級品である。サンダースの狂信的な支持者であるバーニー・ブラザーズから執拗な攻撃を受けてもひるむことはないだろう。ギャバ―ドは予備役ではあるがハワイ州軍の士官でイラクとアフガニスタンで軍務に就いた経験を持つ。しかし、ギャバ―ドはサンダースが説得すれば一本化に乗るかもしれない。問題はウォーレンだ。ウォーレン自身は民主党エスタブリッシュメント派、主流派との関係は悪くない。ここで選挙戦は撤退するが、誰にも支持表明しないということになれば、ウォーレンの支持者の一部はサンダースにはいかないこともある。ウォーレン支持者からすればサンダースこそが邪魔な存在なのだ。

 進歩主義派としては一本化して、来週のミシガン州でなんとしてもサンダースを勝利に、できれば大勝利に導きたい。これができれば、サンダースが巻き替えることも可能だ。前回の大統領選挙で民主党が敗北し、トランプを当選させることになったミシガンで勝つ、ということは大きなアピールになる。

 一方、中道派からすると、マイケル・ブルームバーグの動向は重要だ。ブルームバーグは豊富な資金力でテレビ広告を放映し、多くのスタッフを雇って選挙運動を展開し、一気に有力候補にまで台頭した。しかし、ネヴァダ州とサウスカロライナ州での討論会で弱い姿を晒した上に、バイデンが勢いを取り戻したために、スーパーチューズデーで予想を下回る結果しか得られなかった。


 日本時間2020年3月5日0時10分頃に、マイケル・ブルームバーグの選挙戦のsuspend(サスペンド、一時停止する)が報道された。ここで使われるsuspension(サスペンション、一時休止)とwithdraw(ウィズドロー、撤退する)の名詞withdrawal(ウイズドロウアル、撤退)は厳密には意味が違うのだが、選挙戦からの撤退ということになる。また、ブルームバーグがバイデン支持を表明という報道も入ってきた。これで中道派は一本化された。進歩主義派はこの1週間でまとまる、つまりウォーレンとギャバードを選挙戦から撤退させられるか、しかもあまり揉めることなく、ということが焦点になる。

(貼り付けはじめ)

バイデンが火曜日の夜に大勝を収めた時、オマルは「統一された進歩主義派の運動」の欠如を声高に糾弾する(Omar calls out lack of 'united progressive movement' as Biden wins big on Super Tuesday

レベッカ・クレアー筆

2020年3月4日

『ザ・ヒル』誌
https://thehill.com/homenews/campaign/485868-omar-calls-out-lack-of-united-progressive-movement-as-biden-wins-big-in

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の選挙運動を支えているイルハン・オマル連邦下院議員(ミネソタ州選出、民主党)は、「統一された進歩主義派の運動」があれば、彼女の地元ミネソタ州でサンダースに勝利をもたらすことができただろうがそれができなかったと示唆した。火曜日にジョー・バイデン前副大統領がミネソタ州で予想外の逆転勝利を収めた後にオマルの発言はなされた。

オマルは火曜日夜にツイッター上に次のように投稿した。「昨夜穏健派がまとまったように進歩主義派がまとまっていたらどうなったかを想像しよう。誰が勝利を収めていただろうか?これこそ私たちが分析すべきことである。統一された進歩主義派の運動があれば「一緒に構築する」ということができ、僅差で敗れたミネソタ州や他の州で勝利を収めることができたのだ」。

イルハン・オマルのツイート

スーパーチューズデーでバイデンはミネソタ州において予想外の勝利を収めた。最新の世論調査では4位に沈んでいたのに大逆転で勝利した。

エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)が月曜日の夜に選挙戦を停止してバイデン支持を表明した後、バイデンの驚きの勝利がもたらされた。インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジもまた選挙戦を終えた後にバイデン支持を表明した。昨年11月に選挙戦から撤退したビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)もそれに倣った。

2016年の大統領選挙民主党予備選挙でサンダースはミネソタ州で勝利したが、火曜日の選挙ではバイデンに続く2位となった。

サンダースはエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)と共に選挙戦に残っている進歩主義派の候補者である。ウォーレンは選挙戦を続け、火曜日には地元マサチューセッツ州で勝利を収めることができなかった。

 マサチューセッツ州で勝利したのはバイデンで、続く2位にはサンダースが入り、ウォーレンは3位となった。

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スーパーチューズデーでの不振を受けてブルームバーグは選挙運動を見直す(Bloomberg to reassess campaign following lackluster Super Tuesday showing

マックス・グリーンウッド、エイミー。パーネス筆

2020年3月3日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485856-bloomberg-to-reassess-campaign-following-lackluster-super-tuesday-showing

ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグは水曜日、スーパーチューズデーで実施された各州での予備選挙の結果が不振だったことを受けて、民主党予備選挙全体について見直すことを決めた。ブルームバーグ選対に近い複数の関係者の証言で明らかになった。

ブルームバーグは昨年11月に選挙戦を始めたばかりで、自身の財産から数億ドルを投じてテレビ広告を放映し、スーパーチューズデーで予備選挙の投開票が実施される14州に選挙運動のための組織を構築した。

火曜日に投開票が実施された各州での予備選挙はブルームバーグが初めて候補者登録された選挙となった。ブルームバーグはアイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州、サウスカロライナ州での予備選挙に立候補者登録をせず、スーパーチューズデー以降に集中するという戦略を採用した。

しかし、結果は彼自身の期待を大きく下回るものとなった。ヴァージニア州とノースカロライナ州を含む彼が特に資金を多く投入した各州で期待外れとなった。

ジョー・バイデン前副大統領がこれらの州に加えてアラバマ州、アーカンソー州、テネシー州、ミネソタ州で勝利を収めた。一方、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)はヴァーモント州、コロラド州、ユタ州で勝利を収めた。

こうした結果はブルームバーグに失望をもたらした。ブルームバーグの選挙戦は、先月から始まった予備選挙でバイデンの支持が下落することを前提にして行われてきたものだった。

ジョー・バイデンはアイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州で期待を大きく下回る惨敗を喫したが、週末のサウスカロライナ州で圧勝し、スーパーチューズデーに向かって大きな勢いを得ることになった。

ここ数日のうちに起きた穏健派のライヴァルたち、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジとエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)の決心によってバイデンの勢いが増した。2人は選挙戦から撤退し、バイデン支持を表明した。

穏健派のバイデンを中心とした合同は、バイデンの民主党の候補者指名獲得への道のりを複雑なものにした。火曜日に発表した声明の中で、ブルームバーグ選対の責任者ケヴィン・シーキーは、ブルームバーグが選挙戦に出馬表明してからほんの数カ月で有力候補にまで台頭した実績を強調した。

しかし、シーキーは予備選挙におけるブルームバーグの次の一手はどのようなものになるかについては語らなかった。

シーキーは次のように述べた。「今夜、3分の1の代議員が配分されたに過ぎない。マイクが今夜述べたように、今夜私たちがどれだけの数の代議員を勝ちとる結果になっても、これまで誰も可能だなどと考えたこともなかったことを私たちは成し遂げたのだ。わずか3カ月の選挙運動で、最初支持率1%のところから民主党の候補指名を争う有力候補にまでなることができたのだ」。

シーキーは更に「私たちにとっての最重要の課題は変わらない。今年11月にドナルド・トランプを倒すことだ」とも語った。

(貼り付け終わり)

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amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
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 古村治彦です。

 

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙は、ジョー・バイデン前副大統領、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)の3人に絞られつつある。各種世論調査の結果を見ても、この上位3人以外の候補者の支持率の数字は1桁ばかりで、資金力や組織力、知名度を考えるとこの3名に絞られる。
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 4位につけるカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は支持率を落としている。上位3名はバイデンが中道右派、サンダースが左派、ウォーレンが中道左派(左派がより強い)という立場を明確にしている。ハリスは左派のようなことを言ってみたり、中道派のようなことを言ってみたりで立場が明確ではない。せっかく1回目の討論会でバイデンを厳しく攻撃して支持率を上げ、政治資金集めもうまくいったのに、その流れを保つことが出来なかった。
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 他の候補者たちも支持率を上げられない中で、実業家トム・ステイヤーは出馬宣言こそ遅かったが、現在、早期に予備選挙が実施される各州で選挙運動を集中して行い、支持率を挙げている。ステイヤーは9月の討論会の参加資格「支持率2%以上を4回以上記録」で3回は記録したが、1回足りずに討論会に参加できなかった。しかし、10月に関しては9月と参加条件が同じで残り1回を満たしたので参加できる。しかし、ステイヤーの全国規模での数字は上がっていない。私が注目しているトゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)は9月の討論会参加資格で、支持率2%以上が後2回足りなかったために討論会に参加できなかった。10月の討論会に関しては、あと1回というところまで来ているが、こちらもなかなか支持を伸ばすのに苦労している。
2019morningconsultdemocraticcandidatessupprotrates20190916002

2019presidentialdemocraticcandidatessupportrates20190916001 

アンドリュー・ヤンは、「18歳以上の全国民に毎月1000ドルを支給する」というベイシック・インカム政策を出馬宣言から一貫して主張して、このところ支持率を挙げている。このブログでも既にお知らせしているように、民主党全国委員会は9月、10月の大統領選挙民主党予備選挙候補者討論会の参加基準を大幅に引き上げた。そのために20名ほどいる候補者のうち、9月の討論会に参加できたのは10名だった。その10名の中にアンドリュー・ヤンは入った。現役の連邦議員でも基準をクリアできず、参加できなかったり、予備選挙からの撤退を発表したりする中で、政治経験のないヤンが10名の中に入ったというのは快挙だ。討論会に続けて参加できない候補者は「非有力」「負け犬」候補というイメージを持たれてしまうので、出続けることが重要だ。 

 民主党予備選挙では、民主党支持の有権者たちは「現職のトランプ大統領に勝てるのか」という「当選可能性(electability)」があるのかどうかを注目している。その点で、アメリカ国民の多くが過激だと考えるサンダースは支持を集めることは難しい。「今回の選挙は勝てなくてもいいや」と有権者が考えれば、過激でもはっきりとした政治的主張を持っている候補者が党の指名候補になるが、今回はそうではない。トランプ大統領は不人気だから、次は落選させられると民主党支持の有権者は考えている。

 しかし、残念ながらバイデンを含めて、民主党の候補者は弱い。バイデンは高齢ということもあり言い間違いなどが多く、また、他の候補者たちから狙い撃ちをされてしまう。バイデンの最大の売りが「オバマ大統領の時の副大統領」ということで、「昔は良かったね」という有権者の郷愁が支持の原動力だ。だから、何かを大きく変えるというようなことは言わない。バイデンは連邦上院議員を長く勤めていたので、そもそも何かを大きく変えることはできないし、現実的ではないと考えている。

 現実的という言葉も重要で、サンダースやウォーレンの公約に対して、「現実的ではない」「実現不可能だ」という批判がある。連邦上院は共和党が過半数を占めている現状では、増税を伴う政策の実現は不可能だ。連邦上院は州の面積や人口に関係なく、各州2人ずつが選出され、任期は6年、2年おきの選挙で約3分の1ずつが選挙される。連邦下院議員は2年の任期で2年おきの選挙で全員が選挙される。選挙区は人口の大きさで区分され、人口が多い州ほど選出される議員数は多い。 

農業州や田舎の州が共和党の支持基盤であり、連邦下院議員の選出数は少ないが、連邦上院議員数は人口が多い州とも同じなので、共和党に有利な制度になっており、共和党が連邦上院で過半数を握りやすくなっている。連邦議会は捻じれが起きやすくなる。

 バイデンは長年のワシントン生活で共和党ともパイプを持っており、オバマ政権時代も、連邦議会で法案の通過が膠着状態に陥った際に、民主、共和両党の議員たちと話し合いを行い、根回しを行っていた。こうした根回しは副大統領の仕事だが、バイデンはこの根回しが上手だった。オバマ政権には、大統領であるオバマをはじめ、連邦上院議員経験者が多かった。

サンダースやウォーレンも連邦上院議員だが、サンダースは民主党会派には属しているが民主党所属ではない。ウォーレンは、「ケネディ王国」マサチューセッツ州選出であり、ケネディ家の支援も期待できる、民主党の王道の存在だ。ウォーレンが支持を伸ばしているのは、こうした背景もある。 

 民主党予備選挙は上位3名に絞られつつある。2位サンダース、3位ウォーレンが連携するかどうかで、状況は変わっていく。

(貼り付けはじめ)

バイデンは最新世論調査で支持率トップ、ウォーレンは僅差で2位につける(Biden leads in new national poll, Warren close behind in second place

ジョナサン・イーズリー筆

2019年9月17日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/461827-biden-leads-in-new-national-poll-warren-close-behind-in-second-place

NBCニュースと『ウォールストリート・ジャーナル』紙の最新の共同世論調査の結果では、ジョー・バイデン前副大統領は大統領選挙民主党予備選挙の候補者の中でトップにつけている。しかし、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が僅差で2位につけている。

世論調査の結果は、バイデンの支持率が31%、ウォーレンの支持率は25%となっている。バイデンとウォーレンは支持率の数字を最も大きく上げた2人だ。バイデンは7月の調査から数字を5ポイント上げ、ウォーレンは6ポイント上げた。

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は支持率14%で3位につけているが、7月に比べて支持率の数字を1ポイント下げた。 

世論調査では、民主党支持の有権者たちはウォーレンの選挙運動を高く評価しているという結果が出た。35%の有権者が指名候補となったら彼女に進んで投票すると答えた。それに続くのがサンダースで25%、バイデンが23%となった。

ウォーレンは、ウォーレン以外の候補者を支持する有権者の第2選択肢の候補者となっており、21%がウォーレンを第2選択肢として名前を挙げた。ウォーレンに続くのがサンダースで16%、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジが12%、バイデンが11%という結果だった。

第1位の選択肢と第2位の選択肢のパーセンテージを合計すると、ウォーレンは45%でトップ、バイデンが41%で2位、サンダースが29%で3位となる。

上位3名以外に支持率10%を超える候補者はいない。

ブティジェッジは支持率7%で4位、続くカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)が5%IT関係の実業家アンドリュー・ヤンは4%だった。

ハリスの支持率は7月以来大きく下落している。8ポイントの下落は候補者の中で最大の下落幅である。

エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)とコーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)はそれぞれ支持率2%を記録した。それ以外の候補者は1%を超える支持率を獲得できなかった。

NBCとウォールストリート・ジャーナル紙の共同世論調査は、民主党の候補者討論会の参加資格対象の世論調査である。

トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)はあと1度、大正となる世論調査で2%以上の支持率を記録すると討論会への参加資格を得られるのだが、今回の世論調査では2%以上の支持率を獲得できなかった。

NBCとウォールストリート・ジャーナル紙の共同世論調査は民主党予備選挙に参加予定の有権者506名を対象に2019年9月13日から16日にかけて実施された。誤差は4.4ポイントだ。

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 世論調査:バイデンはサンダースに12ポイントを付ける、ウォーレンは3位につける(Poll: Biden holds 12-point lead over Sanders, Warren third

 レベッカ・クラー筆

2019年9月16日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/461615-poll-biden-holds-12-point-lead-over-sanders

月曜日に発表された最新の世論調査の結果、ジョー・バイデン前副大統領は2位のバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に12ポイントの差をつけてトップに立っていることが分かった。

モーニング・コンサルト社が実施した世論調査の結果によると、バイデンは、候補者が絞られつつある民主党予備選挙において、予備選挙に参加予定の有権者の32%の支持を受けている。

サンダースは支持率20%で2位につけた。

ウォーレンは支持率18%で、サンダースに対して僅差の3位につけた。今回の世論調査の結果は、ここまでの数週間に発表された世論調査の結果とほぼ同様のもので、バイデン、サンダース、ウォーレンが明確に上位候補者として絞られ、トランプ大統領と戦う民主党指名候補に近い存在となっている。
上位3名だけが支持率2桁を記録している。
また、今回の世論調査の結果では、上位3名だけが早期に予備選挙が実施される各州での支持率が2桁を記録している。

アイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州といった早期に予備選挙が実施される各州での支持率を見ると、バイデンのサンダースに対するリードは13ポイントに広がっている。

モーニング・コンサルト社の今回の世論調査の結果では、サンダースのウォーレンに対するリードは8ポイントだ。ウォーレンの支持率は13%となっている。

モーニング・コンサルト社の世論調査は、自分の住む民主党予備選挙もしくは党員集会に参加予定の登録済有権者7487名を対象に2019年9月13日から15日かけて実施された。誤差は1ポイントだ。

早期に予備選挙が実施される各州での世論調査は341名の有権者に対して実施された。誤差は5ポイントだ。

(貼り付け終わり)

(終わり)
ketteibanzokkokunihonron001
決定版 属国 日本論

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 古村治彦です。

 

 何度かご紹介しましたが、2019年9月12日と13日に予定されているアメリカ大統領選挙民主党予備選挙の候補者たちの3回目の討論会ですが、参加者が10名に絞られたということで、12日だけで実施されることになりました。時間は3時間となり、これまでよりも長くなります。まとめてやるが、時間は長くなるということになりました。

 

 9月と10月の討論会の参加条件は、(1)2019年6月28日から8月28日(9月の討論会の場合)、10月2日(10月の討論会の場合)までの間に、民主党全国委員会が承認した新聞社や研究機関などが実施した全国規模の世論調査で支持率2%以上を4度以上記録すること、(2)13万人以上の献金者、もしくは1つの州で400名上の献金者を20州以上で記録すること、の(1)(2)両方の条件を満たすことです。

20193rddemocraticdebatequalification002

 

 下の記事にある通り、9月の討論会には10名の候補者が参加できることになりました。この候補者たちは自発的に撤退しない限り、10月の討論会にも参加できることになります。今回の討論会に参加できるかできないかで、民主党予備選挙の「上位」候補、「下位」候補という色分けがなされることになります。下位候補という色付けを嫌って、カースティン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は参加条件締め切り数時間前に撤退を表明しました。ギリブランド議員は出馬表明直後、有力候補になるのではないかと見られていましたが、ウォール街との緊密な関係などもあり、人気は上がりませんでした。

 

 下位候補者の中でも、あともう少しで参加条件をクリアできたという人たちもいて、この人たちは参加条件について批判しています。アイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州、サウスカロライナ州は民主党予備選挙が早い段階で実施される州(early states)で、全国規模の世論調査とは別に、これらの州での世論調査も実施されています。

 

大富豪のトム・スティヤーは、献金者数では条件をクリアしながら、全国規模の世論調査の支持率2%超4度という条件で、3度までは記録しながらあと1度が記録できずに、討論会に参加できないことになりました。スティヤーは予備選挙が早期に実施される州での支持率が高く、民主党全国委員会にこれらの州の結果も参加条件に入れて欲しいと要望しています。


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スティヤー

 残念なのは、トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)が9月の討論会の参加条件をクリアできず、参加できないことです。ギャバード議員は献金者数の条件はクリアしているのですが、支持率の方で2%超を2度しか記録できていません。あと1月余りの間に2度の2%超を記録しなければ10月の討論会にも参加できないことになります。

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ギャバード 

ギャバード議員については私も注目し、このブログでもご紹介いたしました。ギャバード議員は、2016年のアメリカ大統領選挙民主党予備選挙ではバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)を応援しましたが、今回は候補者同士として戦っています。

 

 ギャバードは2016年当時、民主党全国委員会副委員長を務めていました。しかし、民主党全国委員会が当時の委員長デビー・ワッサーマン=シュルツ連邦下院議員(フロリダ州選出、民主党)をはじめとして全体がヒラリー・クリントン元国務長官を贔屓にし、クリントンが有利になるように討論会を設定するなどしていたことに対して抗議の辞任をし、サンダース議員を応援しました。今回も民主党全国委員会の決定には透明性と公平性が欠けているという批判を展開しています。

 

 ギャバードは実際に軍務に就き、二度にわたりイラクに駐屯しました。その経験から、「アメリカは世界各地の紛争に関わるべきではない、アメリカが関与することでお互いに不幸になる」という主張を行っています。2019年6月の討論会では、イラクとアフガニスタンへの駐兵の必要性を訴えたティム・ライアン連邦下院議員(オハイオ州選出、民主党)を一刀両断に斬り捨て、聴衆の喝さいを浴び、ライアンは顔面蒼白で口をパクパクさせるだけでした。ライアンの大統領選挙での挽回の目は全くないでしょう。

 

 私としてはギャバード議員には討論会に出席し、自説を展開して欲しいと願っています。しかし、あと少しのところで9月の討論会には出席できないことになりました。10月の討論会は同じ条件ですから、世論調査の支持率の数字が伸ばさねばなりませんが、9月の討論会に出られないとなると、負け犬候補者の扱いになって難しいことになるでしょう。

 

 これから民主党予備選挙は激化していき、候補者たちは生きるか死ぬかの戦いに入っていきます。下位にランクされた候補者たちは撤退を余儀なくされるでしょう。2020年になるまでに選挙を続けられるのは上位10名でしょうし、2020年に入って、予備選挙が実施されるようになれば、候補者たちはどんどん脱落していきます。民主政治体制の残酷な見世物のような面ではありますが、このような厳しいプロセスを経て指導者が選ばれるというのは、日本から見ていて何とも羨ましい限りです。もっともそれだからといって、再適格の人物が指導者に選ばれる訳ではないというのは、また、民主政治体制が未完の永遠に続く反省と改善のプロセス、ということを示していると思います。

 

(貼り付けはじめ)

 

10名の候補者が討論会に参加できるが残りの10名は条件をクリアできず(10 Democrats set to debate after other half falls short

 

タル・アクセルロッド筆

2019年8月28日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/459138-ten-candidates-make-september-debate-stage-while-several-others-fall-short

 

来月の討論会に10名のアメリカ大統領選挙民主党予備選挙の候補者たちが参加資格をクリアした。水曜日の夜に民主党全国委員会の設定した期限までに条件をクリアした候補者が10名となった。

 

これまで2度の討論会の参加者は20名で、民主党全国委員会は討論会を2日に分けて実施したが、来月の討論会の参加者は半分となる。結果として、次の討論会は9月12日の一晩だけ行われることになると考えられる。

 

6月と7月に実施された2度の討論会は合計で4晩にわたって実施されたが、民主党全国委員会は1晩の討論会に参加できる人数を最大で10名までと制限していた。

 

9月の討論会の参加条件として、民主党全国委員会は、候補者は献金者数が13万名に達すること、そして民主党全国委員会が承認した各種世論調査で2%以上の支持率を4度記録することという条件を設定した。

 

次の10名の候補者たちが2つの条件をクリアした。ジョー・バイデン前副大統領、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)、IT企業家アンドリュー・ヤン、フリアン・カストロ前住宅・都市開発長官が条件をクリアした。

 

残り10名の候補者たちは討論会のステージに立つことが出来なくなった。ヘッジファンドの重役で大富豪のトム・スティヤー、トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)、マイケル・ベネット連邦上院議員(コロラド州選出、民主党)、モンタナ州知事スティーヴ・ブロック、ティム・ライアン連邦下院議員(オハイオ州選出、民主党)、ジョン・ディレニー元連邦下院議員(メリーランド州選出、民主党)ニューヨーク市長ビル・デブラシオ、ベストセラー作家マリアンヌ・ウィリアムソン、ジョー・セスタク元連邦下院議員(ペンシルヴァニア州選出、民主党)、フロリダ州ミラマー市長ウェイン・メッサムは条件をクリアできなかった。

 

民主党全国委員会は、参加条件についての審査を終えた後、どの候補者が討論会に参加できるかについて最終決定を行う。

 

9月の討論会の参加条件をクリアできなかった候補者たちでも、10月の討論会は同じ参加条件であるので、条件をクリアできる可能性はある。

 

9月と10月の討論会への参加条件は共に2019年6月28日から始まっている。民主党全国委員会が今月初めに各候補者の選対に送ったメモによると、10月の討論会の参加条件の締め切りは討論会開催日の2週間前ということだ。

 

結果として残り10名の候補者たちには10月の討論会参加条件をクリアするために時間が与えられることになる。9月の討論会に参加できる候補者たちは自動的に10月の討論会にも参加できる。

 

9月の討論会に出席できない10名の候補者たちの中で、ステイヤーは条件のクリアに最も近い候補者である。ステイヤーは献金者の条件は満たしているが、世論調査の支持率に関しては条件クリアまであと1つというところである。ステイヤーは2019年7月の討論会の直前に出馬表明をしたために7月の討論会に参加できず、現在までのところ討論会に参加したことはない。

 

ギャバードも献金者の関する条件は満たしているが、後2つの支持率2%超えが必要である。ハワイ州選出の連邦下院議員であるギャバードはこれまで2度の討論会にはいずれも参加している。

 

しかし、9月の討論会に出席できないということになると、世論調査での支持率を上げることや新たな献金者を獲得することが困難になる。候補者たちが自分たちのことを有権者に売り込むための重要なステージ、そして多くの立候補者が出馬している予備選挙において、他の候補者から自分を区別して売り込む機会を奪うことになる。

 

ハリスの場合、6月の討論会でバイデンが過去に人種差別解消のためのバス通学に反対したことを取り上げて批判したが、その後に支持率を上昇させた。ブッカーは7月の討論会の後、1日の政治献金額では自己最高を記録することが出来た。

 

カースティン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は9月の討論会の参加条件締め切りの数時間前に予備選挙からの撤退を表明した。ギリブランドは多くがひしめき合う予備選挙で抜け出すことが出来なかった。

 

条件をあと少しでクリアできなかった候補者たちの中で、民主党全国委員会の設定した条件は厳しすぎる、もしくは決定の過程の裏が透明性に欠けている、と不平を述べた。

 

水曜日、締切期限の数時間前にステイヤー選対は声明を発表し、その中で、民主党全国委員会に対して、「早期に予備選挙が実施される各州での世論調査の結果をより多く含むよう」に求めた。

 

一方、ギャバード選対は先週、討論会参加条件となる世論調査の選定のプロセスに関して民主党全国委員会を非難した。

 

=====

 

ギャバ―ドが討論会の参加条件として世論調査の支持率が入っていることで民主党全国委員会を批判(Gabbard hits DNC over poll criteria for debates

 

レベッカ・クラー筆

2019年8月23日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/458551-gabbard-hits-dnc-over-mysteriously-incoherent-poll-criteria-for-debates

 

アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の候補者トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)は、これから実施される討論会の参加条件に世論調査での支持率の数字が入っていることで民主党全国委員会を批判した。そして、参加条件となる世論調査について選定する際に、「透明性と公平性を確実なものとする」ように民主党全国委員会に求めた。

 

ギャバード選対は、26の全国規模と早期に予備選挙が実施される各州での世論調査で、ギャバードの支持率が2%を超えたが、民主党全国委員会の「認めた」世論調査のリストに限ると、2つしか2%を超えていないということになるという声明を発表した。そして、「『エコノミスト』誌や『ボストン・グローブ』紙のような信頼性が高い機関が実施した世論調査の多くが民主党全国委員会に“認められて”いない。しかし、これらの世論調査は“リアル・クリア・ポリティックス”や“ファイヴ・サーティー・エイト”では、民主党全国委員会が認めた世論調査よりも信頼性が高い世論調査として上位にランク付けされている」と述べた。

 

ギャバード選対は金曜日に発表した声明の中で、「ギャバード選対は民主党全国委員会に対して約束を果たすこと、そして、透明性と公平性を確保するためにプロセスを変更することを求める」と書いている。

 

声明は「討論会への参加条件の決定はアメリカ国民の権利に影響を与えるという点で重要である。民主党の予備選挙のプロセスにアメリカ国民が完全に参加する機会を持つことにおいて、プロセスに関し党の有力者たちが秘密裏に決定を下すということはあってはならない」と述べている。

 

民主党全国委員会は9月と10月の討論会の参加資格の条件を引き上げた。その条件とは、民主党全国委員会が認めた各種世論調査の中で、4つの世論調査で支持率2%以上を記録することと最低13万人以上の政治献金者を確保することだ。

 

ギャバ―ドは政治献金の条件はクリアしているが、民主党全国委員会が認めた世論調査の支持率の4つのうち2つしかクリアしていない。

 

本誌は民主党全国委員会報道担当にコメントを求めたが返事はなかった。

 

来月、テキサスでの討論会のステージに立つための条件をクリアしたのは10名の候補者たちだ。ジョー・バイデン前副大統領、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、フリアン・カストロ前住宅・都市開発長官、IT企業家アンドリュー・ヤンが討論会に出席できる。

 

候補者たちが条件を満たすまでの期限は水曜日までだ。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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隠された十字架 江戸の数学者たち

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 古村治彦です。

 

 今回から3回に分けて、アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の立候補者・立候補予定者の簡単な紹介をしている記事をご紹介します。

 

 それぞれがどんな人物か、年齢、政治に関わってきた期間、資金提供者、どんな有権者に好まれるか、嫌われるかが整理されて掲載されています。

 

 6月末からは民主党全国委員会主催による討論会も始まります。それまでに立候補を取りやめる人も出てくるでしょうが、この記事で大体網羅されていますので、是非ご活用いただきたいと思います。

 

(貼り付けはじめ)

 

彼らをどのように分類するか(HOW TO TELL THEM APART

―多数が立候補している2020年米大統領選挙民主党予備選挙の候補者全員を見てみる

 

『クォーツ』誌スタッフ筆

2019年3月17日

『クォーツ』誌

https://qz.com/1536793/your-guide-to-the-2020-democratic-presidential-candidates/

 

2020年の米大統領選挙民主党予備選挙には、13名の出馬表明した候補者たち、準備検討委員会を設置した3名の候補者たち、複数の「出馬可能性を持つ人々」が存在する。2020年米大統領選挙民主党予備選挙は既に候補者がひしめき合っている。有権者と政治献金者にとってこの大勢の中から識別することは極めて難しいことだろう。なぜなら王甫社の大多数は似たような公約を示しているからだ。国民全体への医療サーヴィスと医療保険の促進、気候変動を抑制するための規制、格差是正、アメリカの中間階級の状況の改善などである。

 

ここでは、正式に出馬表明をした人々を出馬表明した順番に紹介し、その後に準備検討委員会を設置した人々、出馬可能性がある人々をご紹介する。

 

■誰が正式に出馬しているか?(Who is officially running?

 

(1)ジョン・ディレイニー(John Delaney、1963年―、55歳)


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メリーランド州選出の連邦下院議員を務めた。2012年に連邦下院議員選挙に立候補するために、自身が設立した2つの融資会社を上場させた。家族の中で初めて大学進学を果たした(電気技術者だった父親が労働組合員であったことを選挙運動では強調)。2017年7月に民主党の政治家で最初に2020年の大統領選挙民主党予備選挙への立候補を表明した。彼は全国規模での選挙運動を勢い良く始めようとして既に全米で最初に予備選挙が行われるアイオワ州の全ての郡を訪問し終えた。

 

・年齢:55歳;政治に関わってきた期間:6年間

 

・資金提供者:連邦下院議員選挙では銀行、住宅、建設分野の複数の企業が提供。個人としても富裕であり、現在は自己資金で選挙運動を行っている。

 

・経済についての最大のアイディア:中国の知的所有権侵害に対抗するための、政府間、民間の国際的な連盟を作り上げる。アジアにおいて中国と対峙するためにTPP方式の貿易協定を作る。

 

SNSのフォロワー数:ツイッターでは1万4400;フェイスブックでは35万7000;インスタグラムでは2100.

 

・この候補者を気に入っているのは:労働者の諸権利、教育、インフラを改善させようとする彼の実地の会社経営の経験に基づいた素早い動きを評価する中道派。

 

・この候補者を嫌っているのは:前回ドナルド・トランプに投票した有権者たちにアピールして投票してもらうことが2020年の大統領選挙で勝利を収める方法だと考えない民主党支持者たち。

 

(2)アンドリュー・ヤン(Andrew Yang、1975年―、44歳)


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IT関連の実業家で、起業支援の非営利団体をスタートさせた。ヤンは2018年11月6日に大統領選挙民主党予備選挙出馬を表明した。彼は一つの問題だけに特化して出馬宣言を行った。それは、雇用を盗み続けているロボットからアメリカ国民を守る、である。台湾移民の息子で、自分自身をトランプとは正反対の人物として売り込んでいる。それは、自意識過剰ではないアジア系の男性、数学が好き、というものだ。

 

・年齢:44歳;政治に関わってきた期間:1年未満。

 

・資金提供者:複数の個人献金者。ビットコインで献金する人たちもいる。自己資金を利用している。

 

・経済に関する最大のアイディア:18歳以上のアメリカ国民全員に月1000ドルを支給する。ロボットが人間の仕事を代わりに行う時代に、この1000ドルで光熱費など生活に必要な経費を支払うことが出来る。

 

SNSのフォロワー数:ツイッターでは6万2400、フェイスブックでは2万6300、インスタグラムでは3万2400.

 

・この候補者を気に入っているのは:シリコンヴァレーにいる人々、国民全体への米―シックインカムを主張している人々。

 

・この候補者を嫌っているのは:高い税金に反対する人々(ヤンはベーシックインカム計画の財源として付加価値税導入を提唱)

 

(3)フリアン・カストロ(Julián Castro、1974年―、44歳)


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サンアントニオ市の貧しい人々が暮らす地域で育ち、フリアンと双子の兄弟ホアキンはアイヴィーリーグの大学の学位を取得し、全国規模の政治でキャリアを積み重ねてきた。フリアン・カストロはサンアントニオ市の市長を一期務め、それからバラク・オバマ政権で住宅・都市開発長官に抜擢された。母親はラティーノ・グループに属する活動家であったことと、閣僚を務めた経験は、有権者を惹きつける物語となっている。2019年1月12日、出馬表明を行った。

 

・年齢:44歳;政治に関わってきた期間:18年間。

 

・資金提供者:カストロは政治活動委員会から「1セント」も受け取らないと公約している。サンアントニオ市長選挙での献金者名簿は公式には残っていない。サンアントニオ市の規定では、選挙資金関連書類の保存期間は2年間となっている。2018年の中間選挙に立候補した新人を支援するために彼自身がPAC「オポチュニティ・ファースト」を作った。このPACは企業が作ったPACからの寄付を受け取らないと宣言した。

 

・経済についての最大のアイディア:カストロの選挙公約の詳細はまだ発表されていないが、自由貿易を強く主張してきた。自由貿易は彼の生まれ育った町サンアントニオに利益をもたらす。彼は自由貿易協定を擁護してきた。自由貿易協定を放棄する代わりに、労働者と環境の保護策を強化するために、自由貿易協定をその目的のために機能するようにさせるべきだと主張している。こうした彼の主張に関して、選対にコメントを求めたが返事はなかった。

 

SNSのフォロワー数:ツイッターでは17万9000、フェイスブックでは10万2400、インスタグラムでは2万4400.

 

・この候補者を気に入っているのは:新顔を求めている民主党支持者、ラティーノ系の有権者、自由貿易を支持する人々。

 

・この候補者を嫌っているのは:アインディティ・ポリティックス(訳者註:マイノリティや性差を前面に打ち出す政治手法)を支持しない民主党支持者、アファーマティヴ・アクション(積極的是正措置)に反対の人々(カストロは賛成の立場)。

 

(4)カマラ・ハリス(Kamala Harris、1964年―、54歳)


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ジャマイカとインドからの移民の両親のもとに生まれた。ハリスはカリフォルニア州オークランドで検察官となり、サンフランシスコ地区検察官、最終的にカリフォルニア州司法長官となった。その後、カリフォルニア州選出のアメリカ連邦上院議員となった。ハリスは2019年1月21日に午前中のトークショーに出演し、大統領選挙出馬を表明した。

 

・年齢:54歳;政治に関わってきた期間:16年間。

 

・資金提供者:センター・フォ・レスポンシヴ・ポリティックス(CRP)の連邦選挙管理委員会のデータ分析によると、過去5年間、ハリスの選挙資金の35%は小口献金者からのものだった。政治資金の献金者の上位には法律家、退職者、金融関係者、エンターテインメント産業関係者が入っている。大口献金者としては、ワーナーメディア、カリフォルニア大学、グーグルの親会社アルファベット・インク、21世紀フォックス、法律事務所「ヴェナブル」の職員たちの有志が名前を連ねている。彼女の選対は企業系のPACからの献金を受け取らないとしている。

 

・経済についての最大のアイディア:勤労所得税額控除(Earned Income Tax Credit)の労働者階級と中間階級向けの減税内容に似た「リフト法案」を提案。各世帯に毎月最大500ドルを与えることになる。 この財源を確保するために、ハリスは2017年のトランプ大統領による企業と富裕層への減税を撤回する考えを打ち出している。しかし、法案によってアメリカの多国籍大企業が動きを変えることで起きる大きな構造的変化について対処するのかどうかは不明確だ。

 

SNSのフォロワー数:ツイッターでは237万;フェイスブック:122;インスタグラム:150万。

 

・この候補者を気に入っているのは:オバマ前大統領の進歩主義的な現実主義のファンたち。この人々は、人々の注目を集める個人の歴史と民主党内の各人種間の連合を促進することを両立できる人物を探している。

 

・この候補者を嫌っているのは:オバマ前大統領は裏切り者だと考える進歩主義派、特にハリスの司法制度改革についての一貫しない態度に疑問を持っている人々。

 

(5)コーリー・ブッカー(Cory Booker、1969年―、49歳)


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ニュージャージー州ニューアークの元市長。2019年2月1日にアメリカ人共通の目的と社会的、人種的平等を訴え出馬宣言を行った。ローズ奨学生であり、イェール大学法科大学院修了。SNSを初期から利用していたことで、メディアに頻繁に取り上げられる有名政治家となった。ニュージャージー州選出の連邦上院議員は富裕なエリートたちとメディアの有名人たちに近すぎるという批判を浴びている。

 

・年齢:49歳;政治に関わってきた期間:17年間

 

・資金提供者:法曹界、投資業界、証券業界、不動産業界で働く個人からの献金が大部分。出馬宣言前にある民主党を支援している富裕な大口献金者がブッカーのためにスーパーPACを設立した。

 

・経済についての最大のアイディア:「乳児債券」プログラム。これは乳児全員に誕生時にアメリカ国債を与えるというもので、貧しい世帯に乳児により高額の国債を与える。ブッカーは15の州を選んで最低賃金を時給15ドルにする実験を行うことを提案している。

 

SNSのフォロワー数:ツイッターでは418万、フェイスブックでは127万;インスタグラでは63万5000.

 

・この候補者を気に入っているのは:トランプのマイナスなメッセージとは対照的な楽観的なメッセージを求めている有権者。アメリカ北東部の都市部住民。

 

・この候補者を嫌っているのは:人種や格差といった問題を考えたくない地方在住の白人。ブッカーと、ウォール街やシリコンヴァレーとのつながりに懸念を持つリベラル派。

 

(6)トゥルシー・ギャバ―ド(Tulsi Gabbard、1981年―、37歳)


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連邦議会初のヒンズー教徒の議員。ハワイ州選出の連邦下院議員で、シリアのバシャール・アサド大統領と会見し、批判を浴びた。シリアに対するアメリカの介入について、ロシアのウラジミール・プーティン大統領を支持し、当時のオバマ大統領に反対した。州兵としてイラクでの戦いに従軍したい経験を持つ。ある国の体制を転換させるための戦争(regime-change wars)に強く反対している。「過激なイスラム教」との戦いについて発言している。ハワイ州下院議員を一期務めた経験を持つ。2016年の大統領選挙民主党予備選挙ではバーニー・サンダースを支持した。2019年2月2日、アメリカの「魂のために戦う」と述べ、出馬を表明した。

 

・年齢:37歳;政治に関わってきた期間:17年間

 

・資金提供者:医療関係者、不動産関連利益団体が多いが、献金者の多くは個人である。しかし、2011年から2018年にかけての政治資金献金で第2位に位置づけられている(3万6400ドル)のは、全米自動車販売業協会のPACであった。

 

・経済についての最大のアイディア:小規模ビジネスと農業従事者に対する減税、企業に対する増税。外国の体制転換を行うための戦争を行わないこと、核兵器の保有数を削減することで国防費を削減する。

 

SNSのフォロワー数:ツイッターでは27万9000;フェイスブックでは30万600;インスタグラでは7万4300.

 

・この候補者を気に入っているのは:退役軍人たち、進歩主義派の一部、国防費の削減を望む有権者。

 

・この候補者を嫌っているのは:イスラム教嫌悪に関して懸念を持っている人々、国際貿易の支持者。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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