古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:トゥルシー・ギャバード

 古村治彦です。

※2025年3月25日に最新刊『トランプの電撃作戦』(秀和システム)が発売になります。是非手に取ってお読みください。よろしくお願いいたします。
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『トランプの電撃作戦』←青い部分をクリックするとアマゾンのページに行きます。

  表題の通り、ドナルド・トランプ大統領がジョン・F・ケネディ元大統領暗殺事件に関する文書8万ページを公開すると発表した。トゥルシー・ギャバ―ド国家情報長官に「編集したり、削除したり」することなく、そのまま公表するようにと命じたということだ。

 トランプ大統領は大統領選挙期間中から、ジョン・F・ケネディ元大統領暗殺事件関連の政府文書の発表を公約としてきた。第1次政権時は、CIAからの圧力もあり、全てを公開することができなかった。今年1月、大統領就任後に、ジョン・F・ケネディ元大統領、ロバート・F・ケネディ元司法長官、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の3件の暗殺事件について文書の公開を命ずる大統領令に署名している。第2次トランプ政権には、ジョン・F ・ケネディにとっては甥、ロバート・F・ケネディにとっては息子になる、ロバート・F・ケネディ・ジュニアが保健福祉長官として入閣している。ケネディ・ジュニアは、2件の暗殺事件の被害者家族である。ケネディ・ジュニアもまた文書の公開を求めてきた。
 第1次トランプ政権でCIAが文書の一部公開差し止めを求めたことから推測されるように、CIAがジョン・F・ケネディ、またロバート・ケネディ・マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の暗殺に関わっている可能性が高い。CIAは外国の要人の暗殺も行っているので、そうした非合法の活動をアメリカ国内でも行っている可能性が高い。それなら、アメリカの行政府の長であったジョン・F・ケネディ大統領をCIAが殺害するというのは本末転倒でおかしなことと言うことになる。まさにその通りで、CIAは行政府の一機関でありながら、アメリカ大統領の命令だけに従う組織ではないということになる。その点が重要だ。それが明らかになってしまえば、CIAは解体ということになる。
 アメリカの世界管理とその状態を維持するためならば、アメリカ大統領も暗殺するというCIAの存在は、この時代の大きな変化点に来て、存在意義を失っている。アメリカが世界を管理しなくなれば、CIAの組織は少なくとも縮小されるだろうし、解体も視野に入る。こうしたことを考えると、トランプのジョン・F・ケネディ暗殺関連文書の公開決定は大きな意義がある。

(貼り付けはじめ)

トランプ大統領が火曜日にJFKに関する文書8万ページを公表する(Trump to release 80,000 pages of JFK files on Tuesday

アレックス・ガンギターノ筆

2025年3月17日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/5199289-trump-releases-80k-pages-jf-kennedy/

ドナルド・トランプ大統領は、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺に関する8万ページにわたる、削除・編集されていない文書を火曜日に公開すると発表した。選挙期間中にこれらの文書の秘密指定解除を約束していた。

トランプ大統領はワシントンDCのケネディ・センターを視察中に記者団に対して次のように語った。「私たちがここにいる間に、明日、ケネディの全ての文書を公表し、提供するのが適切だと考えた。人々は何十年もこれを待っていた。私は部下、多くの関係者、トゥルシー・ギャバード(国家情報長官)に、それらは明日公開されなければならないと指示した」。

トランプ大統領は「たくさんの読むべき文書が存在する。削除・編集しないつもりだと考えている。私は『削除しないように、編集はできないのだ』と述べた」と発言し、約8万ページになり、「興味深い(interesting)」と評した。

ファイルに何が書かれているかと聞かれると、トランプ大統領は「それについて耳にしたことがある」と答え、「私は要約を作成している最中ではない。要約は皆さん方で書いて欲しい」と付け加えた。

トランプ大統領は今年1月、ジョン・F・ケネディ、ロバート・F・ケネディ元司法長官、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの暗殺に関する連邦政府の文書の公開を命じる大統領令に署名した。

この命令は、国家情報長官(director of national intelligence)と司法長官(attorney general)に対して、「ジョン・F・ケネディ大統領暗殺に関する記録の完全公開(full and complete release of records relating to the assassination of President John F. Kennedy)」の計画を15日以内に提出するよう指示している。

トランプは2024年の大統領選挙運動中に、ジョン・F・ケネディ暗殺に関する残りの政府文書を機密解除すると約束した。ケネディ暗殺は、1963年にダラスにおいて、リー・ハーヴェイ・オズワルドによる暗殺事件発生以来、何十年も一般の人々の関心事であり続けている。CIAの関与(CIA involvement)や別の銃撃犯の存在(the existence of another shooter.)に関するいくつかの権力者共同謀議説(conspiracies)は一貫して残り続けている。

トランプは月曜日、「私は選挙期間中にやると述べた。私は有言実行の男(a man of my word)だ」と述べた。

トランプ大統領は大統領第一期の任期中にも同じ公約をしたが、情報諜報活動への懸念から、最終的には一部の文書を非公開(under wraps)にした。

最新の文書の大量公開は2022年に実施された。国立公文書館が暗殺に関連する約1万3000件の新しい文書を公開した。

連邦議会は1992年に、ジョン・F・ケネディ暗殺に関する残りの政府記録を、国防や情報諜報活動に一定のリスクをもたらさない限り、2017年10月までに公開することを義務付ける法案を可決した。トランプ大統領とジョー・バイデン前大統領はともに、特定の文書を非公開にするための延長を発表した。

(貼り付け終わり)

(終わり)
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『トランプの電撃作戦』
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世界覇権国 交代劇の真相 インテリジェンス、宗教、政治学で読む

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バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる

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 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

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 古村治彦です。
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※2024年10月29日に佐藤優先生との対談『世界覇権国 交代劇の真相 インテリジェンス、宗教、政治学で読む』(←この部分をクリックするとアマゾンのページに飛びます)が発売になります。よろしくお願いいたします。

 ドナルド・トランプ次期大統領は着々と第二次トランプ政権の人事を発表している。第二次トランプ政権の顔ぶれについて批判もあるが、スピード感と明確な意図は評価されるべきだ。選挙が終わって10日ほどで、これだけの人事を、スピード感を持って発表出来ているのは選挙前から構想が練られ、準備が進められ、指名を受けた人々に対する根回しが済んでいたことを示している。このスピード感はトランプ陣営が2016年に比べて、「プロフェッショナルの集団」となったことを示している。2016年は言ってみれば、「期待されていなかったのに予想外の当選をして、慌てているアマチュアの集団」であった。

 トランプ新政権の意図は「復讐」ということになっているが、もちろんそれだけではない。これまでに指名された人々は、自分がトップとなる各政府機関に対して批判的な人々である。彼らはトランプの意向を忠実に遂行する「忠誠心」を持ち、各政府機関の改革に取り組むことになる。特に情報・諜報分野の国家情報長官に指名されたトゥルシー・ギャバードとCIA長官に指名されたジョン・ラトクリフは注目である。情報・諜報分野は戦争にも直結する役割を担う分野で、ここを改革することで、「アメリカ・ファースト」「アイソレイショニズム(国内問題解決優先主義)」を断行し、究極的には「核戦争を阻止する」という目標を達成するということになる。

 今回の第二次トランプ政権の顔ぶれはまだ発表途中であるが、2016年のトランプの大統領当選以来の8年間で、「トランプ政治運動」に参加し、成果を上げた人々が入った「本格政権」ということになる。彼らは既存の政治のしがらみを持たず、本格的にトランプの目指す改革を実行できる人物たちだ。そして、これからも続くであろう「トランプ政治運動」の中核となる人々だ。トランプは今回の大統領任期4年で退任するが、それ以降も、「トランプ政治運動」は続いていく。JD・ヴァンス次期副大統領やエリス・ステファニック米国連大使といった若手(2人ともまだ40歳だ)を伸ばしていく4年間ということにもなるだろう。

 しかし、同時に心配なのは、既存のワシントン政治の強靭さだ。民主、共和両党のエスタブリッシュメントと各界のエリートたちはトランプたちの動きを阻止するためにあらゆる手段を用いて抵抗するだろう。激しい権力闘争、政治闘争が起きる。アメリカの分断は修復不可能なところまで来ている。そうしたワシントン内部の権力闘争から、アメリカ内戦までつながるということも考えられる。

 アメリカの衰退は既定路線で、トランプが大統領になり、トランプの下で改革が続いてもアメリカが復活することはない。しかし、アメリカが建国の理念に立ち返り、少しでも状況を良くすることをアメリカ国民はトランプに託した。理想通りの結果は得られないだろうが、トランプ流のポピュリズムがどれだけのことができるか注目していきたい。

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トランプの形成しつつある政権の5つのポイント(5 takeaways from Trump’s emerging Cabinet

ブレット・サミュエルズ筆

2024年11月15日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/4993461-trump-cabinet-5-takeaways/

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ドナルド・トランプ次期大統領は、来るべき政権のための閣僚と上級補佐官を素早くまとめ上げ、その過程で物議を醸す人選でワシントンを動揺させている。

トランプは、次期大統領としての最初の1週間で次々と指名や人事を発表し、連邦議員たちは対応に追われた。

以下は、これまでのトランプ政権の内閣についての5つのポイントである。

(1)トランプは忠誠心を最重視(Trump prioritizes loyalty

トランプ次期大統領は以前から、自分の周辺にいる人間には忠誠心(loyalty)が最重要であると明言しており、これまでの閣僚人事は、トランプ次期大統領の味方であり続けた人々に報いていることの表れとなっている。

トランプがこれまでに指名した候補者や人事のほぼ全員が、何らかの形でトランプ次期大統領を擁護し、選挙戦で支持し、あるいは次期大統領の激動期に味方してきた人物たちだ。

米国連大使にエリス・ステファニック連邦下院議員(ニューヨーク州選出、共和党)、環境保護庁長官にリー・ゼルディン、退役軍人長官にダグ・コリンズ、CIA長官にジョン・ラトクリフを指名したが、この4人の閣僚候補は、2020年の弾劾擁護ティームのメンバーだった人物たちだ。

マット・ギーツ前連邦下院議員(フロリダ州選出、共和党)は、2016年以来、トランプ大統領の最も率直で声高な擁護者の1人だった。トランプがフロリダ州選出の共和党所属の前連邦下院議員を司法長官に指名してワシントンを揺るがしたが、ゲーツは突然議員辞職した。

ロバート・F・ケネディ・ジュニアとトゥルシー・ギャバードは、元民主党員としてトランプを支持した後、選挙戦でトランプの有力な代理人となった。そして、トランプ自身の個人的な犯罪弁護士であるトッド・ブランチとエミール・ボーブは、今年初めの口止め料裁判の際に彼の弁護をした後、司法省のトップの仕事に抜擢された。

集められた政権は、トランプ大統領の1期目に政府高官の第一陣を形成した「ライヴァル・ティーム(team of rivals)」とは程遠い。

トランプ大統領の最初の立法事務局長を務めたマーク・ショートは、MSNBCの番組で、「このグループは、より緊密な人間集団であるように見える。名乗りを上げている人たちを皆さんは好きではないかもしれないが、同時に、彼らはかなり迅速に動いていると思う」と述べた。

(2)指揮を任された省庁を批判する候補者たち(Some nominees undercut agencies they’re tasked to lead

複数の閣僚候補者が過去に、自分たちが率いることを任された政府機関の使命を損なうと思われるレトリックを使用してきた。

国家情報長官に抜擢された元民主党所属の連邦下院議員のギャバードは、ウクライナ戦争に関するロシアのプロパガンダをおうむ返しにしていると非難され、シリアの指導者バシャール・アル=アサドが市民への化学兵器使用を示唆された後、戦犯のレッテルを貼ることを拒否した。

ゲーツは過去にFBIの予算停止を要求し、アルコール・タバコ・銃器・爆発物取締局を廃止する法案を提出したことがある。両機関は司法省内に置かれており、司法長官としてのゲーツの権限下にあることになる。

トランプ大統領が国防総省のトップに指名したピート・ヘグセスは、今年初めに出版した著書の中で、女性は男性よりも戦闘任務に適していないと書いたことで批判を浴びている。彼はまた、国防総省の多様性と公平性を受け入れる取り組みにも批判的だ。人事承認されれば、ヘグセスは国防総省で働く数百万人の男女を監督することになる。

また、米保健福祉省のトップに選ばれたケネディは、長年にわたって反ワクチン陰謀論を広め、生乳の消費を促進し、イベルメクチンのような新型コロナウイルスの実証されていない治療法を推し進めてきた。もし人事承認されれば、ケネディはワクチンを承認し、メディケアとメディケイドを管理し、各種の病気の治療法の研究を行なう国の保健・規制機関に対する広範な権限を持つことになる。

(3)2016年に比べてより素早いペースでより明確なヴィジョン(A quicker pace and clearer vision than 2016

2016年にトランプがホワイトハウスを勝ち取った時、彼と彼のティームは足元をすくわれたように見え、新政権の人員配置の取り組みを強化するのに時間がかかった。

クリス・クリスティ元ニュージャージー州知事(共和党)は、選挙直後に政権移行責任者を更迭され(当時)、トランプは候補者たちをトランプタワーに出入りさせて報道陣にお披露目した。彼が最初の閣僚候補を指名したのは、選挙から10日後の2016年11月18日だった。

これとは対照的に、トランプはカマラ・ハリス副大統領に勝利してからおよそ1週間以内に、主要閣僚だけでなく、司法省の第二レヴェルの高官たちやホワイトハウスの上級スタッフたちを指名するという急速な動きを見せた。

トランプの盟友たちはこれを、トランプが今回自分が何を求めているのか分かっていることの明確な表れだと受け止めた。

トランプ大統領の1期目で、ホワイトハウス報道官を務めたショーン・スパイサーは、「4年間の荒野は無駄ではなかったので、政権移行は2016年よりも明らかに良い状態にあると思う」と語った。

スパイサーは続けて「計画、人事、プロセスは全てが考え抜かれたものであり、今、トランプの周囲にいる人々は全員、政策課題解決の推進に尽力している。政策課題に対する彼らの関与と努力について、トランプ大統領はもう疑う必要を持たない」と述べた。

(4)連邦上院での人事承認に試練が控えている(Tests lie ahead for Senate confirmations

トランプ次期大統領の候補者、特にゲイツ、ギャバード、ケネディは連邦上院共和党にとって試練となり、共和党の連邦上院議員たちがトランプ次期大統領からどれだけ独立するつもりであるかを示すバロメーターとなるだろう。
共和党は1月から連邦上院で53議席を獲得する勢いであり、トランプが指名した候補たちが民主党の支持を得られないと仮定すれば、共和党の3人の離反を免れることができる。次期副大統領のJD・ヴァンス(オハイオ州選出、共和党)は、50対50の状況を打破するだろう(訳者註 50対50となれば副大統領が上院議長を務める)。

連邦上院議員は、連邦下院や行政府をチェックする、まじめな機関としての役割の重要性をよく口にする。しかし、選挙でトランプが圧勝したことで、上院議員たちは次期大統領の意向に従わなければならないという圧力が強まるかもしれない。

トランプ大統領は、共和党所属の連邦上院議員に、候補者の名前を出す前から圧力をかける作戦を開始した。連邦上院多数党(共和党)院内総務に誰がなろうとも、休会任命(recess appointments)の承認を迫るとした。休会任命とは、物議を醸すような指名があった場合、大統領が実質的に人事承認手続きを回避できるようにする手続きである。

今週、連邦上院多数党(共和党)院内総務に選出されたジョン・スーン連邦上院議員(サウスダコタ州選出、共和党)は、休会任命の可能性を否定していないが、共和党の反対が多ければ、手続き上難しい可能性があることも認めている。

スーン議員はフォックス・ニューズに出演し、「全てはプロセスだ。しかし、そのどれもが必ずしも不可能だとは思わない。全ての選択肢をテーブルに載せておく必要があると思う」と語った。

スーン議員は続けて「そして、これらの候補者たちは連邦議会で一日を過ごすに値する。彼らには公聴会、人事承認公聴会、精査の機会が与えられるに値する。そして、連邦上院は助言と同意の下で憲法上の役割を遂行するだろう」と述べた。

(5)重要はポジションについてはこれからも続けて発表(Key positions still to come

注目度の高い候補者の多くは既に発表されているが、トランプ次期大統領が今後数日のうちに充てるとみられる閣僚級の役職やホワイトハウスのトップ職はまだいくつもある。

最も注目されるのは彼の経済ティームだ。トランプは依然として財務長官、商務長官、米通商代表の人選の発表を控えている。

財務長官としては、スコット・ベッセントとハワード・ルトニックが最終候補と見られており、トランプ第1期で米通商代表を務め、関税の使用を強く主張するロバート・ライトハイザーが新政権で仕事を得る可能性が高い。

農務長官、運輸長官、住宅都市開発長官もまだ発表されていない。トランプは選挙活動中に教育省を閉鎖すると公約したが、それには連邦議会の承認が必要となる。トランプ大統領が当面、教育長官を指名するつもりかどうかは不明だ。

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 古村治彦です。
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※2024年10月29日に佐藤優先生との対談『世界覇権国 交代劇の真相 インテリジェンス、宗教、政治学で読む』(←この部分をクリックするとアマゾンのページに飛びます)が発売になります。よろしくお願いいたします。

 ドナルド・トランプ次期大統領は、トゥルシー・ギャバード元連邦下院議員(ハワイ州っ選出、民主党)を国家情報長官に指名し、第一次トランプ政権で国家情報長官を務めた(2020-2021年)ジョン・ラトクリフをCIA(中央情報局)長官に指名した。
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ドナルド・トランプとトゥルシー・ギャバード
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ドナルド・トランプとジョン・ラトクリフ

 ギャバードとラトクリフは共に連邦下院議員を務め(ギャバードは2013から2021年まで4期、ラトクリフは2015年から2020年まで3期)、所属政党は違ったが、同じ時期に同僚だった。国家情報長官はCIAを始めとする政府機関の情報・諜報分野の18の部局(司法省所属のFBI[連邦捜査局]や国防総省のDIA[国防情報局]など)を統括する役職である。CIAはアメリカ国内、そして国外の情報収集や分析、そして諜報活動を行う部局である。情報・諜報分野の統括とスパイマスターに、トランプ次期大統領は自身への忠誠心が高く、情報・諜報機関について全面的な支持を与えない人物たちを持ってきた。

 興味深いのは、ギャバードの指名とラトクリフの指名に関する別々の声明の中で、「強さによる平和(Peace through Strength)」という言葉をトランプが使ったことだ。「強さ」が「平和」をもたらすという考えを示しているが、情報・諜報分野に似つかわしくない言葉であるとも考えられる(国防分野ならば適当だ)。私はここで、トランプがギャバードとラトクリフに求めているのは、両者があらゆる方面からの様々な批判に負けずに、外国への介入、体制転換、戦争誘発などを行ってきたこうした、アメリカ政府の情報。諜報諸機関に大きな変革をもたらすことだと考えている。外国との関係で危機感を煽り、外国で戦争を誘発してきた諸機関は、「アメリカ・ファースト」に反する存在である。4年間という時間しかないが、情報・諜報機関を改革することで、「アメリカに平和をもたらす」というトランプ次期大統領の決意が見て取れる。

 ギャバードにしても、ラトクリフにしても、民主党側、特に民主党エスタブリッシュメントにとっては都合の悪い人物であり、早くも2人の起用に関しては批判が起きている。それはそれだけ、アメリカの情報・諜報機関を壟断してきた勢力にとって2人が都合の悪い人物であることを示している。ギャバードとラトクリフはウクライナ戦争停戦、イスラエルの戦争拡大阻止、そして、現状の核戦争までの深刻化阻止(核戦争阻止)を行うために良い人材ということになるだろう。

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トゥルシー・ギャバ―ドについて知られていること:バーニー・サンダース支持者からトランプの国家情報長官指名へ(What to know about Tulsi Gabbard: From Bernie backer to Trump intel nominee

コリン・メイン、レベッカ・ベイッチ筆

2024年11月14日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/policy/national-security/4990621-tulsi-gabbard-trump-nomination/

トゥルシー・ギャバードのドナルド・トランプ次期大統領からの国家情報長官への指名は、進歩主義的なバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ―モント州選出、無所属)とともに歩んできた旋風的な国政キャリアの新たな章を開くものだ。

軍での輝かしいキャリアとハワイ州選出の連邦下院議員4期を経て、ギャバードは2020年に民主党の大統領候補指名を目指し、進歩主義的な綱領を掲げて、アメリカの対外戦争への関与に反対した。その2年後、ギャバードは民主党からの離党を表明し、今年8月にはトランプを大統領候補として支持した。

ギャバードは当時、トランプを「戦争は最後の手段と考え、平和の追求のために敵対国、独裁者、同盟国、パートナーとも会談する勇気を持つ(having the courage to meet with adversaries, dictators, allies and partners alike in the pursuit of peace, seeing war as a last resort)」と称賛し、バイデン政権がアメリカを「世界中の地域で複数の前線で複数の戦争に直面し、かつてないほど核戦争の瀬戸際に近づいている(facing multiple wars on multiple fronts in regions around the world and closer to the brink of nuclear war than we ever have been before)」と非難した。

トランプ次期大統領は水曜日の声明で、「トゥルシーは、その輝かしいキャリアを特徴づけてきた恐れを知らない精神(fearless spirit)を私たちの情報機関にもたらし、私たちの憲法上の権利を擁護し、“強さによる平和(Peace through Strength)”を確保してくれるだろう」と述べた。

国家情報長官オフィスを率いるギャバードは、18の情報・諜報機関全てからの情報にアクセスし、国家安全保障問題について大統領に助言することで貢献することになる。

リンクトインの個人ページによると、ギャバードはまだ陸軍予備役に在籍し、階級は中佐だという。ハワイ州兵に所属していた彼女は、2004年から2005年までイラクの医療部隊に勤務しており、その経験が干渉反対の姿勢(anti-intervention stance.)の指針となったと彼女はよく指摘している。

ギャバ―ドはジョー・バイデン政権のウクライナ支援を激しく批判しており、戦争に関するロシアのプロパガンダのオウム返しをしているだけだと非難されてきた。しかし、民主党所属の連邦下院議員時代にはトランプ大統領にも批判的で、CNNでアメリカがイランのカセム・ソレイマニ将軍を暗殺したことを「違法で違憲な戦争行為(illegal and unconstitutional act of war)」と呼んだ。

連邦上院で人事承認されれば、ギャバードは間もなくトランプ大統領の命令と政策課題の遂行を支援する任務に就くことになる。彼女の異例の政治キャリアについて知っておくべきことは以下の通りだ。

(1)政治的な大変化(Political transformation

ギャバードは2012年に連邦下院議員に初当選し、その4年後には、ヒラリー・クリントンに対抗して大統領選に出馬したバーニー・サンダースを支持する連邦下院議員として最も注目を集め、選挙における党の公的中立という方針を打ち破った。

彼女は当時、民主党全国委員会(Democratic National CommitteeDNC)の副委員長でもあったが、サンダースを支持するためにそのポストを辞任した。

ギャバードは、サンダース支持と民主党全国委員会からの離脱について、「私たちに多大な犠牲を強いてきた介入主義的な体制転換政策(the interventionist, regime change policies)を終わらせなければならないという私の強い信念に関して、ヒラリー・クリントン、バーニー・サンダース両候補の間には明確なコントラストがある。これは単なる “問題(issue)”ではない」と、書いている。

ギャバードは最終的に、2016年の大統領選挙ではトランプではなくクリントンに投票すると述べた。

2019年、ヒラリー・クリントンがポッドキャストで、ロシアがギャバードを有力な第三党候補として 「グルーミング(grooming)」していると示唆した後、サンダースはギャバードを擁護した。

当時、サンダースは「トゥルシー・ギャバードはこの国を守るために命を懸けてきた。諸問題については人々の意見が異なる可能性があるが、トゥルシーが外国にとって利用価値のある資産であると示唆するのは言語道断の行為だ」と述べた。

ギャバードは2年前の民主党離党について、対外戦争を挙げながらも、民主党が「反白人人種差別(anti-white racism)」と「卑劣な覚醒(cowardly wokeness)」を煽っていると非難した。

ギャバードは2022年10月のヴィデオ声明の中で、「あらゆる問題を人種差別の問題とすることで私たちを分断し、反白人人種主義を煽り、私たちの神から与えられた自由を弱体化させることに積極的に取り組む、臆病な覚醒(cowardly wokeness)に突き動かされた、好戦主義者のエリート集団(elitist cabal of warmongers)の完全な支配下にある今日の民主党に、私はもはやとどまることはできない」と述べた。 

ギャバードとロバート・F・ケネディ・ジュニアは、2024年選挙戦の最後の数ヶ月間、トランプとともにキャンペーンを展開した、最も目立つ元民主党員となった。

ギャバードは8月にウィスコンシン州ラクロスでトランプを招いてタウンホールミーティングを開き、選挙戦の最終盤にはマディソン・スクエア・ガーデンでの集会に登壇した。

(2)対ロシア姿勢(Russia stance

ギャバードには、民主、共和両党に警戒心を抱かせるような虚偽の主張やロシアの言説を持ち上げてきた経歴があり、彼女の人事承認手続き中にそのことがクローズアップされる可能性が高い。

2022年、ギャバードはウクライナにある「アメリカが資金を提供する複数のバイオラボ(U.S.-funded biolabs)」について「致命的な病原体(deadly pathogens)」を拡散させる恐れがあると警戒感を示した以前のヴィデオの内容を撤回し、その後、ウクライナで生物兵器が開発されているとは「確信を持っていない(not convinced)」と述べた。

当時の国務省は、クレムリンが「アメリカとウクライナが、ウクライナで化学兵器や生物兵器の活動を行なっているという全くの嘘(outright lies that the United States and Ukraine are conducting chemical and biological weapons activities in Ukraine)」を流していると指摘した。

そのため、ミット・ロムニー連邦上院議員(ユタ州選出、共和党)とギャバードは対立し、ロムニー議員はギャバードを「ロシアのプロパガンダのオウム返し(parroting Russian propaganda)」だと非難し、彼女の「反逆的な嘘は人命を犠牲にするだろう(treasonous lies may well cost lives)」と述べた。

2022年、ギャバードはまた、ジョー・バイデン政権が、ロシアがウクライナに侵攻する際、ロシアの懸念に対処しなかったことを非難した。

「バイデン政権とNATOが、ウクライナのNATO加盟に関するロシアの正当な安全保障上の懸念を単純に認めていたら、この戦争と苦しみは簡単に避けられたはずだ。つまり、ロシアの懸念とは米アメリカ・NATO軍がロシア国境に迫っていることを指す」と彼女は当時、ソーシャルプラットフォームXで書いた。

2019年のインタヴューで、ヒラリー・クリントンはギャバードに対するロシアメディアの支持を強調し、彼女を「ロシア人のお気に入り(favorite of the Russians)」と呼んだ。

(3)シリア訪問(Syria visit

ギャバードはまた、内戦中に自国民に化学兵器を使用したとして非難されたシリア指導者バシャール・アル・アサド大統領と会談を持つために、2017年にシリアを訪問したが、これが報じられた際にも反発を引き起こした。

ギャバードは、ロシアの同盟国であるシリアのアサドとの会談を、この地域に平和をもたらすための努力であるとした。

ギャバードは当時、「シリアの人々を苦しめているこの戦争に終止符を打つことができる可能性があるのなら、私たちは誰とでも会談する用意があると考える」と語った。

この会談は、彼女の同僚議員たちの怒りを引き起こした。

「アメリカの代表である選挙で選ばれた公務員が、50万人近くの自国民を殺害した残忍な独裁者に会うために秘密の旅行に出た。これは非難すべきことであり、正当化することはできない」とアダム・キンジンガー連邦下院議員(イリノイ州選出、共和党)(当時)は述べた。

2020年の大統領選に出馬する際、ギャバードはアサドに対して戦争犯罪人のレッテルを貼ることを拒否した。

「シリアはアメリカにとって直接的な脅威ではないので、アサドはアメリカの敵ではない」とギャバードは選挙戦で語った。

(4)スノーデンの擁護者(Snowden advocacy

ギャバードは2020年、トランプ次期大統領が司法長官に指名したマット・ゲーツ連邦下院議員(フロリダ州選出、共和党)と組み、2013年に国家情報機関の機密資料を大量にリークし、過去10年間をロシアで過ごしたエドワード・スノーデンに対する告訴の取り下げを求める連邦下院決議案を提出した。

その1年前の大統領選出馬の際、ギャバードは、ジョー・ローガンのポッドキャストでのインタヴューでこの問題について語った。

ギャバードはローガンに対して、「スノーデンがいなければ、アメリカ国民はNSAが電話記録を収集し、アメリカ人をスパイしていることを知ることはなかっただろう。私は大統領として、私たちの自由と解放への脅威を暴露する内部告発者たちを保護する」と述べた。

トランプ大統領の1期目の終わりに、ギャバードは大統領に対してスノーデンの恩赦(pardon)を求めた。

「あなたが人々に恩赦を与えるのであれば、多大な個人的犠牲を払ってディープ・ステートのために働く人間たちの欺瞞と犯罪性を暴いた人々を恩赦することを考えていただきたい」と彼女はXの投稿で述べ、特にスノーデンに言及した別の投稿にコメントした。

トランプ大統領はこれまで、大統領就任前にスノーデンを「裏切り者(traitor)」「処刑されるべきスパイ(spy who should be executed)」と呼んでいたが、2020年10月には恩赦に前向きであることを示唆した。

トランプは当時の記者会見で、「多くの人々がいる。そして、それは判断が分かれるようだ。多くの人々が、彼はどうにかして別の扱いを受けるべきだと考えているし、他の人々は、彼は非常に悪いことをしたと考えている。私はスノーデンの恩赦についてよく検討するつもりだ」と述べた。

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ワッサーマン=シュルツがギャバードについて「ロシアにとって利用価値のある財産である可能性が高い」と発言Wasserman Schultz says Gabbard ‘likely a Russian asset’

by Juliann Ventura - 11/15/24 3:17 PM ET

https://thehill.com/homenews/campaign/4993196-wasserman-schultz-says-gabbard-likely-a-russian-asset/

デビー・ワッサーマン=シュルツ連邦下院議員(フロリダ州選出、民主党)は、ドナルド・トランプ次期大統領が国家情報長官に指名したトゥルシー・ギャバード元連邦下院議員について「ロシアにとって利用価値のある財産である可能性が高い(likely a Russian asset)」と述べた。

ワッサーマン=シュルツは金曜日、MSNBCで、「彼女がロシアにとって利用価値のある財産である可能性が高い人物だと私が考えることに疑問の余地はない」と述べた。

本誌はギャバードの広報担当ティームに連絡を取り、コメントを求めた。

ワッサーマン=シュルツのコメントは、トランプ大統領が、ギャバードを国家情報長官に任命したことを含め、閣僚の人選をめぐって反発(pushback)に直面している中で飛び出した。

これまでロシアの話を広めたとして非難されてきた元民主党員にとって、国家情報長官という役割は大きな転換となる。ギャバードは、特にロシアとウクライナに関して、米諜報機関の結論に反対する信念を表明している。

ギャバードは、アメリカがウクライナの生物兵器開発に関与していたことを示唆する内容を共有している。ミット・ロムニー連邦上院議員(ユタ州選出、共和党)は当時、彼女は「ロシアのプロパガンダのオウム返し」であり、彼女の「反逆的な嘘は人命を犠牲にするだろう」と述べた。

2022年、ギャバードはまた、バイデン政権がウクライナ侵攻の際に、ロシアの懸念に対処してこなかったことを非難した。

「バイデン政権とNATOが、ウクライナのNATO加盟に関するロシアの正当な安全保障上の懸念を単純に認めていたら、この戦争と苦しみは簡単に避けられたはずだ。つまり、ロシアの懸念とは米アメリカ・NATO軍がロシア国境に迫っていることを指す」と彼女は当時、ソーシャルプラットフォームXで書いた。

2019年のインタヴューで、ヒラリー・クリントンはギャバードに対するロシアメディアの支持を強調し、彼女を「ロシア人のお気に入り(favorite of the Russians)」と呼んだ。

ギャバードはまた、内戦中に自国民に化学兵器を使用したとして非難されたシリア指導者バシャール・アル・アサド大統領と会談を持つために、2017年にシリアを訪問した。ギャバ―ドとアサドの会談は連邦議会の同僚議員たちの間で怒りを引き起こした。

2020年の大統領選民主党予備選挙に出馬する際、ギャバードは、アサドがアメリカの敵ではないと主張し、アサドに対して戦争犯罪人のレッテルを貼ることを拒否した。

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トランプのCIA長官指名を受けたジョン・ラトクリフ(John Ratcliffe chosen as Trump’s pick to lead CIA

レベッカ・ベイッチ筆

2024年11月12日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/4987119-john-ratcliffe-trump-cia/

ドナルド・トランプ次期大統領は火曜日、元国家情報長官であるジョン・ラトクリフをCIA長官に指名すると発表した。

ラトクリフはテキサス州選出の元連邦下院議員で、下院議員時代にはトランプへの捜査に批判的で、その後、民主党がトランプを大統領から追い出そうと最初に取り組んだ際には、トランプの弾劾ティームのメンバーを務めた。

トランプの声明は、ラトクリフが「偽物のロシアとの共謀がクリントン陣営の作戦であることを暴いた」こと、外国からの監視を容認する国家安全保障プログラムを批判したこと、ハンター・バイデンのノートPCの正当性に最初に疑問を呈した人々を批判したことを称賛している。

「ジョン・ラトクリフは常に、アメリカ国民に対する真実と誠実さ(Truth and Honesty)の戦士だった」とトランプは声明で述べた。

トランプは続けて「ジョンが我が国の最高情報・諜報機関(国家情報長官とCIA長官)の両方の地位に就く初めての人物となることを楽しみにしている。彼は最高レヴェルの国家安全保障と“強さによる平和(PEACE THROUGH STRENGTH)”を確保しながら、全てのアメリカ人の憲法上の権利を守る、恐れを知らない戦士となるだろう」と述べた。

ラトクリフは最終的にトランプ大統領の国家情報長官の1人を務めたが、就任までの道のりは厳しかった。

トランプは2019年、ラトクリフがアメリカの全情報機関を調整する国家情報長官オフィスを率いるに十分な安全保障上の経歴や関連する経験を持っていないとの懸念から反発を受け、指名を取り下げた。彼はまた、元検察官としてテロ事件を担当した経験を誇張していたのではないかという疑問にも直面した。

「我が国の偉大な共和党所属の連邦議員であるジョン・ラトクリフは、時代遅れで役立たずの主流派メディア(LameStream Media、レームストリーム・メディア)によって非常に不当に扱われている」とトランプは当時書いている。

トランプ大統領はそれからわずか数カ月後にラトクリフを再指名したが、民主党からの反発を招いた。

連邦上院多数党(民主党)院内総務のチャック・シューマー連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)はラトクリフを「極めて党派的な活動家(highly partisan operative)」と呼び、ナンシー・ペロシ連邦下院議長(カリフォルニア州選出、民主党)は「陰謀論を容認できないほど受け入れている(has shown an unacceptable embrace of conspiracy theories)」と批判した。

ラトクリフの国家情報長官人事承認は最終的には49対44で承認された。

ラトクリフは情報・諜報分野に入る前は、FBIや司法省を常に批判してきた。

外国情報監視法(Foreign Intelligence Surveillance Act)に規定される外国監視に関するラトクリフの立場にトランプが同意したのは、当時のラトクリフがカーター・ペイジの盗聴令状取得に向けたFBIのプロセスに欠陥があったことを含め、トランプに対するFBIのクロスファイア・ハリケーン捜査(Crossfire Hurricane investigation 訳者註:トランプに対する捜査作戦名)を声高に批判していたことを受けてのことだ。

火曜日、トランプはラトクリフを 「外国情報監視法(FISA)裁判所でFBIによる市民的自由の乱用を捕まえた」と評価した。

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トランプがCIA長官にジョン・ラトクリフを指名。彼について分かっていること(Trump picks John Ratcliffe for CIA director. Here’s what to know

2024年11月13日
PBS

https://www.pbs.org/newshour/politics/trump-picks-john-ratcliffe-for-cia-director-heres-what-to-know

ワシントン発(AP通信)。ドナルド・トランプ次期大統領は火曜日、新政権のCIA長官にジョン・ラトクリフを指名すると発表した。

これから、アメリカ政府の最重要のスパイ機関を率いることになる共和党員について分かっているポイントを挙げていく。

(1)トランプ政権での第二の任務(Stint No. 2 in the Trump administration

ラトクリフは、トランプ大統領の1期目の最後の数カ月間、国家情報長官を務め、新型コロナウイルスの大流行期間、また、2020年の大統領選挙を妨害しようとする外国の動きとアメリカ政府が戦う中、アメリカのスパイ機関を指揮した。

ラトクリフの情報・諜報部門での過去の経験は、連邦上院での人事承認が必要なCIA長官という役職にとって、トランプの支持者たちが推す忠実な人物と噂される何人かの人物よりも、より伝統に沿った人選となった。

ラトクリフは国家情報長官として、2020年大統領選挙を数週間後に控えた時期に、異例の夜間記者会見を開き、イランがアメリカ国内の有権者たちを脅迫するための電子メール送付の嵐に関与していると他の政府高官たちとともに非難した。

ラトクリフはまた、2016年の選挙以降の、民主党に打撃を与える情報とされる、ロシア諜報機関に関する機密(その機密内容について検証されていなかった)を解除したことでも、批判に直面した。民主党はこの動きを、諜報活動を政治化する党派的な行為だと非難した。

ラトクリフは数週間後、ハンター・バイデンがデラウェア州のコンピューター修理工場に預けたノートパソコンから電子メールがリークされたのはロシアの偽情報キャンペーンのせいだとする元情報当局者数十人の主張を否定し、再び注目を集めた。

ラトクリフは当時、「諜報分野の人々はそれを信じていない。それを裏付ける情報がないからだ」と述べた。

(2)議会において熱心にトランプへの忠誠心を見せる(A fierce loyalist in Congress

ラトクリフは2014年に下院議員に初当選したが、2019年、連邦下院のトランプに対する最初の弾劾訴追手続きの間、トランプの熱烈な擁護者として彼の知名度は上昇した。

彼はトランプ大統領の弾劾諮問ティームのメンバーであり、弾劾公聴会では証人に熱心に尋問した。

ラトクリフは、民主党が過半数を握る連邦下院が、ウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領との電話をめぐってトランプ弾劾を採決した後、「これは、我が国がこれまで経験した中で最も薄く、最も早く、最も弱い弾劾だ」と述べた。

ロバート・ムラ―元特別検察官が連邦下院司法委員会に出席し、2016年の選挙へのロシア干渉に関する捜査について証言した際、ラトクリフは共和党の熱心な尋問者の1人となり、検察官に強硬に質問し、彼が作成した報告書を非難した。

(3)履歴書をめぐる過去の疑問(Past questions over his resume

ラトクリフは最終的にDNIの職を得たものの、それまでの過程は順風満帆ではなかった。

実際、ラトクリフは自身の経験と資質に対する疑問の高まりに直面したため、わずか5日後の2019年8月に人事承認過程から撤退した。

トランプ大統領は、退任したダン・コーツの後任としてラトクリフの名前を出した。しかし、民主党は公然とこの共和党員を不適格な党派性の強すぎる人物と見なし、共和党は適当に、暫定的な支持表明をしただけだった。複数のニューズがラトクリフの資質を疑問視し、彼が連邦下院議員になる前に務めていたテキサス州の連邦検察官としての経験を偽っていることを示唆した。

ラトクリフは当時の声明で、「情報機関が必要とし、またそれに値する客観性、公正さ、誠実さをもって(with the objectivity, fairness and integrity that our intelligence agencies need and deserve)」任務を遂行できると確信していると述べた。

ラトクリフは続けて、「しかし、私の人事承認をめぐる国家安全保障と情報・諜報に関する議論が、たとえ事実と異なっていたとしても、純粋に政治的で党派的な問題になることは望まない 」とも述べた。

翌年2月、彼は再び大統領に指名され、2020年5月、厳しく分断された連邦上院において人事承認された。

(4)対中タカ派(A China hawk

ラトクリフはこれまで繰り返し中国について警鐘を鳴らし、中国をアメリカの利益と自由世界にとっての脅威であると呼んできた。

この見解は、トランプ大統領が国家安全保障問題担当大統領補佐官に指名したマイケル・ウォルツを含む、他のトランプ次期政権高官の多くと共有されている。ウォルツは、中国が新型コロナウイルスの起源に関与していることや、少数派のイスラム教徒であるウイグル人への虐待が続いていることを理由に、2022年に北京で開催された冬季オリンピックをアメリカがボイコットするよう求めた。

ラトクリフは『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の2020年12月の論説で次のように書いている。「情報は明らかだ。中国は経済的、軍事的、技術的にアメリカと地球の残りの部分を支配するつもりだ。中国の主要な公共的取り組みや著名な企業の多くは、中国共産党の活動をカモフラージュするためだけにある」と書いた。

中国はトランプ政権との新たな緊張関係(そして関税戦争[tariff war])に備えている。一方、中国を追跡している国家安全保障や情報機関の関係者たちは、経済スパイ、サイバー攻撃、技術進歩、台湾をめぐる紛争など、関係をさらに揺るがしかねない要因に依然として懸念を抱いている。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる
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 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

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 古村治彦です。

 私はトゥルシー・ギャバード元連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)がロバート・F・ケネディ・ジュニアの副大統領候補にふさわしいと考える。このブログでも何度もトゥルシー・ギャバ―ドについて取り上げた。以下にいくつかを選んでご紹介する。是非お読みください。
robertfkennedyjrtulsigabbard001

※「20220319日 アメリカでウクライナ情勢に関して慎重な姿勢を示しているのが極右と極左ということに」

http://suinikki.blog.jp/archives/86057158.html

※「20211017日 共和党の大統領候補に民主党出身の副大統領候補?:頭を柔らかくするということ」

http://suinikki.blog.jp/archives/85594494.html

※「20191105日 トゥルシー・ギャバード連邦下院議員がヒラリー・クリントン元国務長官からの攻撃に鮮やかに反撃」

http://suinikki.blog.jp/archives/80518767.html

※「20190906日 注目するトゥルシー・ギャバードに関する記事をご紹介します」

http://suinikki.blog.jp/archives/80079707.html

 トゥルシー・ギャバードは民主党反主流派に属し、主流派に対抗してきたが、最近になって離党してしまった。連邦下院議員を辞めてからはメディアでコメンテイターとして活躍している。FOXニューズに出ているので、保守派だと思われがちだが、彼女は反エスタブリッシュメント、ポピュリズム(アメリカの民主から沸き起こる既存の政治に対する異議申し立て)を代表する人物である。FOXニューズはドナルド・トランプ前大統領をずっと応援しているが、トゥルシー・ギャバードは民主党側から出てきた「アメリカ・ファースト」、「アメリカ国内問題解決を最優先にする」「アメリカ国民の生活が第一」の人物ということになる。だから、ギャバードがFOXニューズに出ているのは可笑しくないのである。

 2024年アメリカ大統領選挙にロバート・F・ケネディ・ジュニアが出馬することは既にこのブログでも紹介した。ロバート・F・ケネディ・ジュニアもまた、民主党側からの「アメリカ・ファースト」の人物である。私はシンプルにして、明快な考えとして、「アメリカ・ファースト」同士、ケネディ・ジュニアとギャバードがタッグを組んで、民主党主流派、エスタブリッシュメント派に戦いを挑むべきだと考える。そして、ケネディ・ジュニアが民主党の大統領選挙指名候補となる時には、トゥルシー・ギャバードが副大統領候補になるのが良いと考える。

 ジョー・バイデンはなんとしても2期目当選を実現させたいので、あらゆる手段を使うだろう。合法・非合法、裏表、何でもやってくるだろう。そして、当選してしまうだろう。しかし、その結果として、アメリカという国そのものとアメリカン・デモクラシーは大きく傷つけられるだろう。そうした中で、ケネディ・ジュニアとギャバードが共闘して、それに抵抗を示すことはアメリカのポピュリズムに連なり、アメリカを救うことになると考える。

(貼り付けはじめ)

トゥルシー・ギャバ―ド:理性の声(Tulsi Gabbard: A voice of reason

ジョー・コンチャ筆

2022年10月16日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/opinion/campaign/3689785-tulsi-gabbard-a-voice-of-reason/

「私はもはや、現在の民主党にとどまることはできない。現在の民主党は、卑劣な覚醒に駆り立てられた戦争屋のエリート主義陰謀集団(elitist cabal of warmongers)の完全な支配下にあり、彼らはあらゆる問題を人種差別化し、反白人人種差別を煽ることで私たちを分断し、憲法に謳われている神から与えられた自由を損なおうと積極的に働いている」。

この発言はトゥルシー・ギャバ―ド元連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)が今週初めに民主党を離党した時にその理由を説明した声明の一部だ。民主党がギャバ―ドを捨てたという説明の方がより合理性が高いだろう。

一つだけ確かなことがある。それは、民主党は私たちの父親の時代の民主党ではないし、これからそれに戻ることは二だろうということだ。ジョンF・ケネディ大統領は、減税と軍備強化を掲げて、国民の支持を得た。ジミー・カーターは、生命を守り、神を畏れる人だった。そして、ビル・クリントンは、不法移民、犯罪、支出に関して保守的だった。

クリントンは、政府の規模を縮小し、福祉国家(welfare state)を終わらせ、ないものは使わないという点で、今日の民主党議員のほとんど誰も口にしないようなことを言った。偶然とは言え、クリントンはテレビ時代の民主党大統領の中で最も高い支持率で政権を去った。

しかしその後、党は左に傾き、ソーシャルメディア上で最も人気のある連邦議員たちは社会主義を受け入れている。ジョー・バイデン大統領をはじめ、ほとんどの民主党所属の議員たちは、何兆ドルも使うことがインフレを抑える最善の方法だと信じているようだ。持っていないものを使わないというのは、そういうことなのだ。

また、党内の一部の人々は、凶悪犯罪者を路上に出すことを可能にするキャッシュレス保釈法が犯罪を減らすと信じている。これは、かつてバイデンが支持した1994年の犯罪法案が取ったアプローチとは正反対だ。

また、クリントン大統領は国境警備の熱心な支持者だったが、バイデンは今年200万人以上の不法入国を許し、国境に危機があることさえ認めようとしない。

教育に関しては、ギャバードはロン・デサンティス知事(フロリダ州、共和党)の親権法(メディアは「ゲイと言うな」法案と偽っている)を支持する数少ない民主党議員の1人だった。

ギャバードの包括的なテーマは、今年初めに政権が試みた「情報統制委員会(Disinformation Governance Board)」の設置のような、権威主義的な手段を優先して基本的な自由が崩壊することを不安視しているということだ。

「独裁国家には必ずプロパガンダ部門があり、それは「真実省(Ministry of Truth)」と呼ばれる。バイデン政権は、いわゆる『情報統制委員会(Disinformation Governance Board)』を創設し、このような独裁国家の仲間入りをした」とギャバードはツイートし、この不穏な委員会の設置を、現在の民主党内でほぼ唯一批判してきた。

2020年の大統領選挙で民主党やメディアからいじめを受け、軽蔑された後、ギャバ―ドがもっと早く離党しなかったのは、率直に言って驚きでしかない。

CNNは選挙期間中、ギャバードに1時間のゴールデンタイムのタウンホール・ミーティングを行う機会を与えなかった。彼女より世論調査での支持率が低かった民主党のライヴァルたちがその機会を得たにもかかわらず、である。

ヒラリー・クリントンは、「ギャバードがロシアの手先かもしれない」と、証拠もなく示唆した。著名な民主党議員たちの中で、クリントンの無謀な暴言を非難した者はおらず、主要な新聞の編集委員会ももちろん非難しなかった。

「ヒラリー・クリントンのような強力な人物が私の評判を貶めようとし、私が愛する国に対する裏切り者だとほのめかした時、彼女がやろうとしたことは私の人生を奪うことだ」とギャバードは反論した。ヒラリー・クリントンが謝罪することはなかった。

ギャバードが離党を表明した直後、ツイッター上では「厄介払い(Good Riddence)」がトレンドになった。

もちろん、その通りだ。トゥルシー・ギャバードは現在の民主党にとって十分な貢献を行っていない。彼女は民主党にとって十分なほどに左派ではない。そして、多くの議員とは異なり、彼女はツイッター上の群衆に迎合しない。

しかし、彼女は、かつて自分がしっかりと受け入れていた党、そして彼女を受け入れるに十分な規模を持つ党に何が起こったのかを理解できるくらいに、原則を重視しながらも現実的な人物である。民主党はかつて小市民の擁護者であった。そして今、ギャバードによれば、エリートに迎合する政党となっている。

しかし、ギャバードは、最近の政治では珍しい、党派にとらわれない独立した思想を提供している。

※ジョー・コンチャ:メディア・政策コラムニスト。

(終わり)

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 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める
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 古村治彦です。

 いよいよ3月10日の予備選挙が開始される。ミシガン州とワシントン州、ミシシッピ州、ミズーリ州、アイダホ州、ノースダコタ州で予備選挙が行われる。配分されている代議員数が多いのはミシガン州、ワシントン州、ミズーリ州だ。現在のところ、各種世論調査で見る限り、ミシガン州とワシントン州ではバイデンがややリード、ミズーリ州とミシシッピ州では大量リード、アイダホ州では接戦、ノースダコタ州は不明ながら前回はサンダースがヒラリー・クリントンに大差で勝利、という状況だ。サンダースにとっては厳しい展開となっている。

 そうした中で、バイデンに対して、予備選挙で戦ったカマラ・ハリスとコーリー・ブッカーからの支持表明があった。バイデンによるサンダース包囲網は厚みを増している。ハリスはカリフォルニア州選出の上院議員で、カリフォルニア州での予備選挙が終わり、サンダースが勝利した後での支持表明となった。これでは予備選挙には役立たないが、ハリスとしてはスーパーチューズデー前に支持表明をすることで、サンダース派からの激しい攻撃を避けたかったということが考えられる。また、ハリスはバイデン自身も述べているように、バイデンが民主党の大統領選挙候補者になった場合の副大統領候補として名前が挙がっている。

 コーリー・ブッカーは「オバマの再来」と呼ばれる政治家だ。ブッカーももしかしたら副大統領候補を狙っているのも知れない。ブッカーはニュージャージー州選出の連邦上院議員でニュージャージー州と隣接するニューヨーク州で人気のある政治家だ。ブッカーのおかげでニューヨーク州を何とか押さえたいというのがバイデンの本音だろう。共に大統領予備選挙を戦ったカーステン・ギリブランド連邦上院議員とニューヨーク市長ビル・デブラシオはニューヨークでは人気がない。ギリブランドは今のところ誰にも支持表明していないが、デブラシオはサンダース支持を表明している。しかし、あまり大きな影響力はない。

 バイデンが足元を固めていく中で、焦点は副大統領選びに移っていく。これからどうなっていくか注目だ。

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カマラ・ハリスがバイデンの大統領選挙を支持(Kamala Harris endorses Biden's presidential bid

ザック・バドリック筆

2020年3月8日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486480-kamala-harris-endorses-biden-presidential-bid

カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)が日曜日朝、ジョー・バイデンの大統領選挙を支持すると発表した。ハリスは、「ジョー・バイデンは、私たちの最良の部分を語り、私たちを理想に向かって進ませてくれる人物」と語った。

ハリスは声明の中で次のように述べた。「この激動の時代に、ジョー以上に私たちの国の舵取りをし、真実を取り戻し、抑制をもつ大統領になる準備ができている人は存在しません。彼は親切な人物であり、人々への心配りを忘れたことはありません。そして、アメリカ国民の声に真摯に耳を傾ける人です」。

ハリスは続けて次のように述べた。「彼はいつも何とか一生軒目に生活を支え、子供たちが学校で安全に過ごしているかを心配している母親たちと父親たちの経験を胸に刻んでいます。そして、自分たちの未来のためにくじけることなく気候変動問題に取り組んでいる若者たちの経験も胸に刻んでいます。私たちはそのことを彼の眼を見ることで分かります。公職でのキャリアを通じて、ジョーは様々な物事を成し遂げ、実現してきました」。

ハリスは昨年末に自身の大統領選挙運動を終えた。そして、彼女以外のほぼ全ての女性候補者たちも選挙戦から撤退した。エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)とエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)が先週選挙戦から撤退し、日曜日の時点で選挙戦を継続しているのはトゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)だけだ。

ハリスは次の世に書いている。「私たちが考えなければならないことと未来について述べたいことは今言ったことです。しかし、私たちは党と国家のまとまりのために立ち上がらなければなりません。そのためにはアメリカ国民の謙虚さと尊厳を象徴し、最終的にドナルド・トランプを倒せる候補者を押し立てねばなりません」。

ツイッター上に投稿したヴィデオの中で、ハリスはバイデンへの支持を表明した。そして、「私たちにとって現在必要なことは、人々のことに本当に心を寄せ、その結果として人々をまとめることができる指導者です。私はジョーがそれらのことをできると確信しています」。

昨年夏、ハリスとバイデンは民主党予備選挙候補者討論会でやり合った。ハリスは、バイデンが人種差別撤廃に向けたバス通学に反対したことを取り上げて批判した。バイデンは、昨年12月にハリスが選挙戦から撤退した際に、彼女を副大統領候補として考えるだろうと述べた。

バイデンは「彼女はぶれない人物だ。彼女自身、将来大統領になることができる器だ。彼女は副大統領にもなれる。連邦最高裁判所判事にだってなれる。司法長官にも。彼女は才能あふれた人物だ」と述べた。

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コーリー・ブッカーがバイデン支持(Cory Booker endorses Biden

カイル・バラック筆

2020年3月9日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486552-cory-booker-endorses-biden

コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)は月曜日朝にジョー・バイデン前副大統領支持を発表した。バイデンは予備選挙での対抗馬だった人々からの支持を集めている。

今年1月に選挙戦を止めたブッカーはツイートの中で次のように述べている。「憎悪と分断に対する答えは私たちの共通の目的の精神を再び目覚めさせることです」。

ブッカーは次のように述べた。「ジョー・バイデンはただ勝利するだけではありません。彼は私たちに分断ではなく、まとまりをもたらすでしょう。バイデンは大統領執務室に名誉を取り戻し、私たちが直面する厳しい課題に取り組むでしょう」。

ブッカーは「これが、私が誇りを胸にジョーを支持する理由です」と述べた。

先週火曜日のスーパーチューズデーでの印象的な勝利の後、バイデンは多くの支持表明を受けた。その中には、民主党予備選挙で対抗馬だったカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)も含まれている。

エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)とインディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジはスーパーチューズデーの直前に選挙戦を終えて、バイデン支持を表明した。同じ穏健派の候補者たちからの支持は先週火曜日の15の州での予備選挙でのバイデンの躍進に貢献した可能性が高い。バイデンはミネソタ州での僅差の勝利はクロウブシャーの支持表明のおかげだと認めている。

ビトー・オローク前連邦下院議員(民主党)もスーパーチューズデー直前にバイデン支持を表明した。

スーパーチューズデー後に選挙戦を終えた進歩主義派のエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は、どの候補をすぐに支持するということはないと述べた。

バイデンは、獲得代議員数でバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)を僅差でリーとしている。両候補は火曜日に6つの予備選挙に臨む。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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