古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

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タグ:バーニー・サンダース

 古村治彦です。

 ジョー・バイデン前副大統領が民主討論会の壇上で女性を副大統領候補に指名すると発表した。副大統領候補は大統領選挙候補者が決め、党の全国大会で代議員の投票で正式決定する。副大統領候補が否決されるということはない。民主党にとっては初めての女性副大統領候補ということになる。

 バイデン自身は昨年12月から女性を副大統領候補に指名すると述べてきたので、今更驚くことはない。民主党がこれまで女性を副大統領候補に選んでこなかったということの方が驚きで、大統領候補の方に先に女性がなったということになる。

 さて、これから誰を指名するかということになるが、カマラ・ハリス連邦上院議員、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員といった選挙戦を戦った人々を指名する可能性が高い。

 しかし、ここにきて、存在感を増したいヒスパニック系からは自分たちの共同体から副大統領候補を選ぶべきだという声も出ている。下の記事で使われている言葉でヒスパニックとラティーノというものがある。どちらも中南米系の人々を指す言葉であるが、厳密にはヒスパニックはスペイン語を話す人々であり、ラティーノはスペイン語を話す人々とスペイン語以外を話す人々を合わせた言葉だ。南米のブラジルはポルトガル語、カリブ海に浮かぶ島国ハイチはフランス語を話すので、中南米系の人々全体を指す場合には、ヒスパニックよりもラティーノの方が正確ということになる。ラティーノの女性を意味する言葉がラティーナである。

 米大統領選挙民主党予備選挙序盤でサンダースが勝利を収めたが、ヒスパニック系有権者がそれに貢献したという分析がなされていた。この4年間でサンダース陣営がヒスパニック系有権者への働き掛けを強め、成功した。2月22日に実施されたネヴァダ州での党員集会(予備選挙)でサンダースは圧勝し、この時期まではサンダースがトップ走者であった。しかし、2月29日のサウスカロライナ州での予備選挙でバイデンはアフリカ系アメリカ人有権者の力で圧勝、そこから雰囲気がガラッと変わってバイデンが連戦連勝となった。

 ここにきて、ヒスパニック系社会は焦っている。アフリカ系アメリカ人有権者たちの底力によってバイデンは大逆転で大統領選挙候補者になった。論功行賞で言えば第一番である。ヒスパニック系はサンダース支持というイメージもあり、これから「厚く遇してくれるだろうか」と不安になっている。ヒスパニック系はアメリカの総人口の約16%、アフリカ系アメリカ人は総人口の14%を占めている。「私たちの力も必要だ、そのためには私たちから副大統領候補を出して欲しい」とヒスパニック系はバイデンに対して訴えている。

 バイデンが誰を副大統領候補に選ぶか、次の2024年の大統領選挙を見越した選択となるのかどうか、注目される。

(貼り付けはじめ)

バイデンは副大統領候補にラティーナを選ぶべきだ(Biden should choose a Latina as his running mate

ルイス・ガテレス(元イリノイ州選出連邦下院議員、民主党)筆

2020年3月16日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/blogs/congress-blog/politics/487879-biden-should-choose-a-latina-as-his-running-mate

もし今日、ガテレス家において予備選挙が実施されるとすると、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が疑いの余地なく勝利者となることだろう。他の多くのラティーノ系と同様、私たちはサンダース議員のラティーノ系有権者たちへの浸透戦略と彼が移民について最も進歩主義的な態度を取っていることに感銘を受けている。サンダースは移民についてラティーノ系にとって喫緊の公民権に関わる問題だと正確に捉え、家族を引き離す強制送還措置を断固として停止するために行動し、人々がアメリカにとどまるか、家族が再び一緒になるかを合法的に選べるように移民制度を改善しようとしている。私は連邦下院での長いキャリアを民主党に属して過ごした。ラティーノ系の有権者たちとの関係構築に資源を投入することでそのミカエルを得ることができる。それはただ表面上の移民制度やプエルトリコの問題を取り上げ、スペイン語の単語を2、3個演説に取り入れることではない。日常生活に関する諸問題、医療や教育といった問題について語り、全てのアメリカの家族と同様に私たちの家族はそれを支持してきた。

しかし、ガテレス家がイリノイ州とプエルトリコで投票し、サンダースはかつて私が連邦下院議員として出ており、現在はサンダースの側近であるチューイ・ガルシア連邦下院議員が出て要るイリノイ州第4選挙区で圧倒的な勝利を収めたのだが、ラティーノの有権者の力では「バーニーおじさん」をトップに押し上げるのには不十分であり、バイデンが民主党の大統領選挙候補者の指名を受ける可能性は高まっている。これによって副大統領候補を決める必要も出てきている。副大統領候補はアメリカ史においても最も重要なこの時期において重要である。バイデンが大統領選挙で勝利する可能性を高めるために重要で勝つ歴史的な決定となる。

女性を副大統領候補に選ぶと発表したが、バイデンはラティーナを副大統領候補に選び、そのことをすぐに発表すべきである。

最もその資格に当てはまり、最も人気の高いヒスパニック系の女性であるアメリカ合衆国最高裁判所陪席判事ソニア・ソトマイヤーが最高の選択ということになるだろう。彼女は私と同じでプエルトリコ系である。しかし、私たちの民主政体にとって何とか残っているものを守るためにルース・ベイダー=ギンズバーグ判事と緊密に協力しているソトマイヤーを連邦最高裁から引き離すことは得策ではない。私が推すもう一人の候補者は、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)であるが、彼女は副大統領候補になるための年齢条件をクリアしていない。それでも、私の妻は初めて彼女をYouTubeで見た時に、「いつの日か、彼女が大統領になる」と言ったほどだ。私たちは近い将来に彼女を大統領にするために投票する機会を得られることになるだろう。

しかし、バイデンの大統領選挙を強化することができる資格に当てはまる女性たちがラティーノ共同体にはもういないということは全くない。女性であることとラティーノ系であること両方を兼ね備えている人物が副大統領候補になることで、ドナルド・トランプを倒す道筋が見えるのである。

ネヴァダ州選出の経験豊かな連邦上院議員キャサリン・コルテス・マストから話を始めよう。彼女の知名度は高くないが、バイデン陣営に多くの利点をもたらすだろう。マスト議員は西部の出身であり、検事とネヴァダ州司法長官を歴任した。連邦上院議員になってまだ間もないが既に大きな信頼感を得ている。彼女はネヴァダ州初の初めてのラティーナでありヒスパニック系の上院議員である。マスト議員は、アメリカの中でも最も経済成長が早く、最も動きが大きい州から選出されており、環境問題と医療制度に関する諸問題対決のためのリーダーとなっている。

もう一つのダイナミックな州であるニューメキシコ州の知事であるミシェル・ルジャン・グリシャムは私の友人だ。かつてルジャン・グリシャムと私は連邦下院議員の同僚であった。彼女は連邦議会ヒスパニック系議連の会長を務めたこともある。私は近くで、また個人的に彼女の能力とリーダーシップを目撃した。ルジャン・グリシャムは粘り強く、人々から愛される人物だ。同時に権力に対して直言することに躊躇しない。たとえ相手が同僚の民主党員であっても同じだ。彼女は知事として成功し、ニューメキシコ州と全国規模でラティーノ系や移民の人々の声となって戦い続けている。

副大統領候補にふさわしい女性はたくさんいるが、ラティーナを副大統領候補に選ぶことは政治に重みをもたらす。ラティーノ系共同体の人々は若く、活発で、献身的だ。毎年100万人のラティーノ系の市民が18歳となり、別に350万人が移民で入ってくる。トランプ大統領が就任して以降、合法的な移民に対する様々な障害が出てきているにもかかわらず、その多くはアメリカ市民となっている(昨年は83万3000人が市民となった)。ラティーノは全有権者の約13%を占めていると推定されている。マイノリティの中では最大の有権者グループだ。そして、私たちはドナルド・トランプをホワイトハウスから追い出すための投票することに活気づいており、その準備もできている。

しかし、バイデン前副大統領、2008年の予備選挙ではバラク・オバマはヒラリー・クリントンに対してラティーノ系の得票で負けていたことを思い出していただきたい。あなたは選挙戦で復活してラティーノ系の有権者を活気づけ、ホワイトハウスを勝ち取る機会を得ている。しかし、私たちラティーノ系の共同体からこれまでないほどの数の有権者に投票に行ってもらうためには大胆な行動を行う必要がある。コルテス・マスト連邦上院議員やルジャン・グリシャム知事のようなラティーナを副大統領候補に選ぶことで、予備選挙でサンダースに投票した人々からの支持を得ることができる。そして、ラティーナを副大統領候補に選ぶことは重要なそして歴史的な決定となる。アメリカ政治において女性たちにはガラスの天井があり、それを突き破れないという時代は既に終わったということをアメリカ全体に示そう。女性が副大統領になる時、彼女は大統領にとって共に仕事をしやすい、成功に導く副大統領になる方法を教えてくれる最高の師を持っているということは疑いようのない事実だ。

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バイデンの側近たちはウォーレンを副大統領候補の可能性を持つ人物として考えている(Biden allies see Warren as potential running mate

エイミー・パーネス、マックス・グリーンウッド筆

2020年3月16日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/487897-biden-allies-see-warren-as-potential-running-mate

バイデンの側近の複数の人々が、ジョー・バイデン前大統領がエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)を副大統領候補に選ぶ可能性があると考えている。ウォーレンを副大統領候補に選ぶことで、民主党内の中道派と進歩主義派をまとめることに役立つとこれらの人々は考えている。

日曜日の討論会においてバイデンは女性を副大統領候補に選ぶと約束し、この発言を受けてウォーレンの名前が浮上するようになった。

ウォーレンを選ぶこと自体にもまた不利益があるだろうが、民主党が優位な州からの70代の人物を大統領候補と副大統領候補にするということがまず挙げられる。

バイデンの長年の盟友で選対ともつながりを持つある人物は「ウォーレンは穏健派と進歩主義派をつなぐ橋の役割を果たしてくれると考えます」と述べた。

この人物は更に、副大統領候補の可能性を持つ女性たちの1人としてカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)にも言及し次のように述べた。「私はジョーがカマラと一緒に選挙戦を希望しています。しかし、彼がそのような選択をするとは考えられません」。

選対幹部たちと定期的に話をしている別のバイデンの誓いある人物は「ウォーレンが副大統領候補になることがもっと理解しやすいことですし、理にかなっています」と述べた。

この人物は続けて「副大統領候補にふさわしい女性はたくさんいます。しかし、ウォーレンは疑う余地もないほどに最高の候補者です」と述べた。

ウォーレン自身は大統領選挙民主党予備選挙を終了する前に、民主党内部の様々な派閥をまとめることができる候補者だと自身のことをアピールしていた。民主党が一丸となってトランプ大統領を倒そうと主張していた。

ウォーレンは2020年2月のニューハンプシャー州でタウンホールミーティング形式の選挙集会で次のように述べた。「私が勝利するための方法は、私たちの党を団結させることです。何故なら私たちには団結した党が必要だからです。私たちは2016年の失敗を繰り返す訳にはいかないのです」。

民主党系のストラティジストであるエディー・ヴェイルは次のように述べている。「ウォーレンは、このコロナウイルス感染拡大の危機的状況において、左派と女性たちからの支持を得ることができるでしょう。このような状況に対処できる人物を選ぶというメッセージを送ることになります」。

ヴェイルやその他の民主党関係者たちはバイデンの副大統領候補としてウォーレンの名前が挙がらないのはおかしいと述べている。特に、バイデンは最近になって破産法に関するウォーレンの主張を受け入れているのだから、ウォーレンの名前が挙がるのが当然だと述べている。ウォーレンは選挙戦撤退後、どの候補者に対しても支持表明を行っていない。しかし、バイデンと民主党予備選挙の対抗馬であるバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、民主党)は両者ともにウォーレンの支持を得ようとしている。

この週末、バイデンはウォーレンの破産法の主張を支持し、「破産法がいかに労働者階級の家族を傷つけているかをウォーレン議員よりも理解している人はこの国にはほとんどいません」と語った。And in the Democratic debate Sunday, he also acknowledged having a conversation with Warren about the plan over the weekend.

同時に、バイデンは国に関するヴィジョンを共有する人物を副大統領候補に選びたいと示唆している。そうなるとウォーレンを副大統領候補に選ぶのは難しいということになる。

先週MSNBCのローレンス・オドネルとのインタヴューにおいて次のように述べた。「副大統領候補を選ぶにあたり、私にとって最重要なのは、この国をどこに導くかということについて私と同じ考えを持つ人物を選ぶかどうかということです」。

バイデンは次のように続けた。「私たちは戦術には同意できませんが、戦略についてはそうではありません。これは最初のテストということになります。私が副大統領に求める条件に合う女性やアフリカ系アメリカ人の人物は数多くいます」。

バイデン自身はこれまで副大統領候補に数名の名前を挙げてきた。昨年11月のアイオワ州でのタウンホール形式の集会で、民主党の指名候補になった場合に誰を副大統領候補に指名するかを質問され、司法長官代行を務めたサリー・イエイツと2018年のジョージア州知事選挙で民主党候補として善戦したステイシー・エイブラムスを含む、数名の人物の名前を挙げた。

その他にも、ヴァル・デミングス連邦下院議員(フロリダ州選出、民主党)とミシガン州知事グレッチェン・ウィットマーといった人々の名前が副大統領候補として取りざたされている。

民主党内にはただ女性を副大統領候補に選ぶということではなく、非白人の女性を選ぶべきだという声が出ている。こうした主張をする人々は、そうすることで、ここ数週間でバイデン前副大統領の選挙戦を復活させたアフリカ系アメリカ人有権者たちの役割を闡明することができる、とこうした人々は主張している。

民主党系のストラティジストであるマイケル・スター・ホプキンスは次のように語っている。「ジョー・バイデンは非白人の人物を副大統領候補に選ばねばならないと思います。サウスカロライナ州で起きたこととアフリカ系アメリカ人共同体が彼の選挙戦を救った事実を考えると、アフリカ系アメリカ人の人物を副大統領候補に選ばないというのは政治的にちょっとした間違いだったという帝では済まない誤った選択になると思います。顔を思い切りひっぱたかれるようなことだと思います」。

スター・ホプキンスは、バイデンがデミングスを副大統領候補として考慮しているくらいに賢明な人物だと述べた。

デミングスは二期目の女性連邦下院議員で、トランプ大統領の弾劾裁判において連邦下院の幹事を務めた。彼女の名前はここ数カ月副大統領候補として取りざたされるようになっている。彼女の選挙区はフロリダ州中央部にある。フロリダ州は本選挙において激戦州となる。彼女が副大統領候補になることで11月に民主党がフロリダ州を再奪取することに貢献するだろう。

スター・ホプキンスは次のように語った。「これら副大統領候補者たちについて語る時、地理について焦点を当てる必要があります。民主党は全国規模の世論調査の数字だけを考慮に入れるのではなく、副大統領候補がどれくらい選挙人獲得に貢献できるかも考えねばなりません」。

バイデンは女性を自身の副大統領候補と選ぶという公約は、民主党の現在の雰囲気を認識してのことである可能性が高い。バイデンが実際に女性を副大統領に選ぶことは本選挙においてどのような影響を持つのか、もしくはそもそも影響を持つのかどうか明確ではない。

オハイオ州のデイトン大学の政治学準教授クリストファー・デヴァインは女性を副大統領候補に選ぶことが選挙戦全体の結果に及ぼす影響についての証拠はほとんど存在しないと述べた。1984年から2008年にかけて、女性が副大統領候補として登録された場合を見ると、女性の有権者たちが民主、共和両党の候補者に特に投票したということはないとデヴァインは指摘した。

デヴァインは共著『副大統領候補は重要か』を刊行予定だ。デヴァインは、バイデンが女性を副大統領候補に選ぶことは有権者に与えるメッセージという点でより重要だと述べた。

デヴァインは次のように述べている。「女性を副大統領として選ぶことは、ジョー・バイデンにとって、有権者が彼について考える際にその手助けとなります。女性を副大統領にすると宣誓し、それを実行することで、バイデンが大統領になった場合のホワイトハウスと彼の実行する政策において女性の貢献を彼は重視しているのだということになります」。

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バイデンが女性を副大統領に選ぶと発言(Biden says he will pick woman as VP

マックス・グリーンウッド筆

2020年3月15日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/487722-biden-says-he-will-choose-a-woman-as-his-running-mate-if-he-wins-nomination

ジョー・バイデン前副大統領は日曜日、民主党の指名候補に選ばれた暁には、女性を副大統領候補に選ぶと約束した。

ワシントンDCでの予備選挙討論会において、バイデンは「私はここではっきりと約束しますが、女性を副大統領にします。将来アメリカ大統領になることができる資格を持つ女性たちがたくさんいます」と述べた。

CNNの司会者ダナ・ブッシュはバイデンが別の質問に答えた後、女性を副大統領に選ぶとここで明確に答えることができるかについて質問し、バイデンは逡巡する様子もなく、「はい」と答えた。

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は、バイデンを逆転して党の指名候補になる場合には、女性を副大統領候補として選ぶ「可能性は極めて高い」と述べた。

サンダースは副大統領候補として女性を選ぶこと以上に重要なのは、進歩主義派の人物を選ぶことだとも続けて述べた。

サンダースは「多くの進歩主義派の女性たちがいます」と述べた。

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が予備選挙から撤退したこともあり、両候補ともに副大統領候補には女性を選ぶようにというプレッシャーがかかっている。

うオーレンの予備選挙からの撤退もあり、民主党予備選挙は70代の白人男性2人の戦いという形になった。昨年からの予備選挙はアメリカ史上最も多様な人々が立候補した戦いとして始まったが、このような驚くべき結果に落ち着いた。

バイデンはこれまでに女性を副大統領に選ぶということを示唆することはあったが、日曜日の討論会まで正式に発言することはなかった。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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アメリカ政治の秘密
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 古村治彦です。

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙は実質的に終了し、ジョー・バイデン前副大統領が民主党の大統領選挙本選挙指名候補者となった。バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は選挙戦から撤退したことで、選挙は終わった。これからは、サンダースをはじめとする民主党内進歩主義派は自分たちの主張する政策をどれだけバイデンに受け入れさせるかという条件闘争に入る。バイデン側としては、「ドナルド・トランプ大統領の再選を許容するのか」という大義名分を掲げて進歩主義派に対応する。

 サンダースは2016年のヒラリー・クリントンの時には党の全国大会の2週間前になってようやくヒラリー支持を表明したが、今回は早い段階でバイデン支持を表明した。バイデンがインターネット上で中継している「ヴァーチャル集会」に登場し、バイデン支持を表明した。しかし、その態度はぶっきらぼうで、嫌々ながらやっているという感じがよく出ていた。バイデンは臭い芝居で驚いた様子を演じたが、こちらも芝居が下手すぎて興ざめするものであった。

 これでサンダース支持者がバイデンを支持するとは思えない。サンダース支持の熱狂的な若者たちにはただの儀式ほど嫌なものはない。トランプ大統領はサンダース支持者に対して、自分の政策はサンダースと同じものが多い(右派と左派の違いだけでポピュリスト、ワシントン政治の部外者である点は同じだ)ので、是非自分を支持して欲しいと発言している。サンダース支持者の動向は民主党でも神経を使っているだろう。

進歩主義派は、バイデンが嫌いだ。しかし、トランプ再選阻止も掲げていた。となると、どちらがより嫌か、バイデン大統領の誕生か、トランプ大統領による更なる4年間かという嫌なことの選択を迫られることになる。そこで、「サンダースもバイデン支持を表明したから」ということで、消極的でもバイデンを支持するという人たちも増えるだろう。骨の髄までサンダース支持者はトランプ大統領に投票するか、棄権するか、他の党、例えば緑の党に入れるだろう。

 バイデンは2016年に出るべきだった。今回の新型コロナウイルス感染拡大という事態の中で、各州の知事、特にニューヨーク州知事アンドリュー・クオモ、ミシガン州知事グレッチェン・ウイットマー、カリフォルニア州知事ゲヴィン・ニューサムといった新しいスターが民主党内に登場した。民主党の歴史を見れば、ジミー・カーターやビル・クリントンといった地方の州知事から大統領へという道が存在する。危機的状況におけるリーダーシップを見せることで現在の知事たちは知名度と支持率を高めている。バイデンは2020年に当選したとしても次の大統領選挙に出ない可能性もある。今回の新型コロナウイルス感染拡大の後始末で4年間を使って次に譲るということもある。

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サンダースがバイデンの大統領として支持(Sanders endorses Biden for president

ジュリア・マンチェスター筆

2020年4月13日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/492540-sanders-endorses-biden-for-president

月曜日の夜に開催されたインターネット上のイヴェントの席上、米大統領選挙民主党予備選挙に立候補していたバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)が対抗馬だったジョー・バイデン前副大統領へ支持表明を行った。

バイデンはコロナウイルスに関するインターネット上のイヴェントを開催したが、その席上、サンダースが登場し、次のように発言した。「私たちはホワイトハウスにあなたを必要としています。ジョー、私はあなたがホワイトハウスに入ることが実現するようにできることは全てやります」。

サンダースは続けて次のように述べた。「今日、私は全てのアメリカ国民に、全ての民主党支持者の方々、無党派の方々、多くの共和党支持の方々にお願いします。今回の大統領選挙において皆で一緒になって、あなたの選挙を支援したいのです。私はあなたが候補者になることを私は支持します」。

サンダースは大統領選挙から撤退を表明して1週間も経たずにバイデン支持を表明した。サンダースの支持表明は民主党内の進歩主義派と穏健派をまとめようとする試みである。

この動きは11月の本選挙を前にして民主党はまとまることができないのではないかという懸念を抑えようということでサンダースの支持表明が行われた。

2016年の時には、サンダースは7月の党大会の2週間前になってようやく民主党の大統領選挙候補者となったヒラリー・クリントンへの支持を表明した。

サンダース自身とサンダースの支持者たちは民主党内部のエスタブリッシュメント派に対して懐疑的である。サンダース支持者たちはサンダースの選挙戦を政治運動だと考えていた。彼らは民主党内部の指導者たちが「メディケア・フォ・オール」のような進歩主義的な政策への支持を躊躇していると指摘している。

一方でバイデンとより穏健派の民主党支持者たちはオバマケアとして知られる患者保護並びに医療費負担適正化法の強化と拡大を強く求めている。

バイデンとサンダースは月曜日の夜のイヴェントでお互いの政策の違いを認めながら、本選挙の投開票日にトランプ大統領を倒すという共通の目的を確認した。

バイデンはサンダースに対して次のように述べた。「あなたからの支持表明はとても大きなものであると思います。私にとってとても大きな支援です。私たちはいくつかの問題で意見が異なりますが、実はとても近い関係にあるということを知って人々は驚くことでしょう。これからあなたの助けが必要になります。それは選挙戦において勝利を得るためだけではなく、その後の統治においてもです」。

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 古村治彦です。

 少し間が開いてしまって恐縮だが、今回はバーニー・サンダース陣営の中で「もう予備選挙から撤退しよう」というグループと「まだまだ選挙戦を続けるべきだ」というグループに分かれているという記事をご紹介する。

 新型コロナウイルス感染拡大はアメリカでも猛威を振るい、今年が重要な選挙の年であることがすっかり忘れ去られている。今やアメリカ政治の中心となっているのは、対応にあたっている各州の知事たちで、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事やミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事の人気は急上昇である。トランプ大統領は「戦時大統領」とすれば人気は上がっていない。

 そうした中で、現在のところ、各州の民主党予備選挙は延期などになっているが、大統領選挙は11月3日に実施される。これは連邦法で決まっているので変更することができない。大統領選挙本選挙の民主党候補者を指名する民主党全国大会は8月に延期となった。トップを走っているジョー・バイデンは「オンライン上のヴァーチャルな全国大会にすべきだ」という主張を行っている。

 こうした状況の中、民主党予備選挙で2番手につけているバーニー・サンダースは選挙戦から撤退していない。しかし、「このような時期で、人々が集まる形で民主党予備選挙を続けるのも感染拡大につながるので、選挙戦から撤退して、予備選挙を終了させるべきだ」という声が陣営内から出ている。また、民主党内にもそのような声が多く出ている。

 一方、「自分たちの声を代弁してくれると期待している有権者もいるのだから、選挙戦を続けるべきだ」というグループも存在する。こちらはそうは言いながらも、何か不測の事態が起きることに賭けているということもあるだろう。

 サンダースは既に現在の状況に埋没してしまっている。ここから何か大逆転ということは、バイデンに深刻なことが起きない限り、ないであろう。それならば、選挙戦から撤退して、民主党が一丸になってトランプ大統領を倒そう、連邦議会、上下両院で一議席でも多くの議席を獲得しようという方向に進める方が良いのではないかと思う。しかし、バイデンに何かあった時のための選択肢として選挙戦に残っておくというのも見識である。慎重さや準備というのは無駄に見えても実は重要だということは今回の事態で私たちは日々学んでいる。

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レポート:サンダースの側近の中に2020年の選挙戦から撤退することを主張する人たちが出ている(Some Sanders top allies have urged him to withdraw from 2020 race: report

マーティー・ジョンソン筆

2020年4月2日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/491197-some-sanders-top-allies-have-urged-him-to-withdraw-from-2020-race-report

バーニー・サンダース連邦上院議員の選対幹部や支持者たちの中から、サンダースは予備選挙から撤退すべきだという主張が出ている。選対の状況について詳しい複数の情報源が『ワシントン・ポスト』紙の取材に答えた。

取材に答えたある人物によると、サンダース選対の責任者ファイズ・シャキールとサンダースの最側近プラミラ・ジェイパル連邦下院議員(ワシントン州選出、民主党)をはじめとする複数の人々がサンダースに対して選挙戦を停止するように働きかけを行っているということだ。

全国選対の共同委員長であるニナ・ターナーをはじめとするその他のサンダース陣営の幹部や側近たちは78歳のサンダースに対して予備選挙にとどまるように促している。

サンダースと深い関係にあるNPO団体の代表であり、長年にわたるサンダースの支持者でもあるラリー・コーエンはワシントン・ポスト紙の取材に次のように答えている。「数百万の人々は彼の名前を立候補者名簿に見つけたいと望んでいるのです。それは、自分たちの考えを代弁してくれる人に投票できるからです。もしサンダースの名前が立候補者名簿に載らないということになれば、そうした人々は、自分たちは見捨てられたのだと感じることでしょう」。

スーパーチューズデーでジョー・バイデン前副大統領がサンダースを圧倒して以来、サンダースが民主党の大統領本選挙候補者指名を受けることはだんだん難しくなってきている。

バイデンはこれから2州で実施される予備選挙での勝利が確実視されており、そうなれば獲得代議員数争いでさらに大きなリードを得ることになる。党の指名候補となるためには1991名以上の代議員を獲得しなければならないが、現在までのところ、バイデンは1217名を獲得し、サンダース派914名の獲得にとどまっている。

次の予備選挙は火曜日にウイス渾身州で実施されるが、各種世論調査の結果ではバイデンの勝利確実という予測が出ている。

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 古村治彦です。

 2020年3月17日にアリゾナ州、フロリダ州、イリノイ州で民主党予備選挙が実施された。オハイオ州も同日に予備選挙実施が予定されていたが、延期となった。オハイオ州以外にもケンタッキー州、ジョージア州、メリーランド州などが既に延期を決めている。新型コロナウイルス感染拡大を受け、多くの人々が一か所に集まることを防ぐための措置だ。また、重症化リスクが高い高齢者の方が若い人々よりも投票に参加したり、ヴォランティアを行ったりという傾向があることも選挙延期の理由になっている。アメリカ国内でも新型コロナウイルス感染拡大の影響は深刻になっている。
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青色がバイデンの結果

 選挙の結果はバイデンが3つの州において大差で勝利を収めた。既に予備選挙は終戦ムードである。新型コロナウイルス感染拡大もあり、「予備選挙はバイデン勝利で大勢はほぼ決したのだから、予備選挙を終了して、新型コロナウイルス感染拡大終息を待つべきだ」という声も上がっている。感染拡大の勢いが止まらなければ、7月の民主党全国大会にも影響が出る。4日間にわたって数千名がアリーナでロックコンサートのような騒ぎを行うというのは感染防止にとっては最も良くない行為だ。
2020democraticprimarydelegatespost20200317001

 全国大会で党の指名候補となるためには獲得宣誓済み代議員数1991が必要だ。現在まで2233名の配分が終わり、バイデンは1180名を獲得し、サンダースは885名となっている。300名弱の差となっている。まだ40%の代議員の配分が終わっていないとはいえ、ここからの逆転は難しい。サンダースはこれから条件闘争に入り、できるだけ自分の主張している政策をバイデンに採用してもらおうという方向に進む。これによって民主党は分裂を回避することになる。党内融和を演出して、一致団結してトランプ打倒に向かうということになる。

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火曜日の予備選挙の夜に関する5つの特徴(Five takeaways from Tuesday's primary night

ジョナサン・イーズリー筆

2020年3月18日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/488163-five-takeaways-from-tuesdays-primary-night

フロリダ州、イリノイ州、アリゾナ州の有権者たちの火曜日の投票によって、ジョー・バイデン前副大統領はバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に大差をつけて勝利した。アメリカ国内でのコロナウイルスの感染拡大による恐怖とパニックの中でこのような結果が出た。

今回の予備選挙の5つの特徴を挙げていく。

(1)バイデンは党の指名候補に近づく(Biden is the likely nominee

バイデンは火曜日夜に予備選挙が実施された3つの州全てで勝利した。先週、バイデンは6つの州のうち5州で勝利した。その前のスーパーチューズデーでは14州のうち10州で勝利した。

火曜日の各予備選挙で最終集計が出た時点で、バイデンは獲得代議員数でほぼ逆転不可能なリードをつけることになるだろう。

バイデンは火曜日の予備選挙の前で獲得代議員数において約150名リードしていた。火曜日の午後11時時点で2倍以上の300名以上の差をつけている。

民主党予備選挙では代議員は得票率に比例して配分されている。そのため候補者たちがつけられた差をすぐに埋めることは極めて難しい。

バイデンは1100名以上の代議員を獲得した。一方、サンダースは800名以上の代議員を獲得した。

党の候補者指名を得るためには1991名の宣誓済み代議員を獲得する必要がある。現在のところ、全体の約40%がまだ配分されていない段階である。しかし、選挙の専門家たちは一致して、予備選挙は実質的には終了しているということに同意している。

(2)バイデンは大差をつけて勝利(Biden is winning by huge margins

バイデンはフロリダ州では約40ポイントの差をつけて勝利した。イリノイ州では、2016年の時にはサンダースはヒラリー・クリントンと同率に持ち込んだ。今回は85%の選挙区の報告が終わった時点で、バイデンは20ポイント以上の差をつけて勝利しつつある。

サンダースはラティーノ系有権者の支持の強さからアリゾナ州で乞う結果を得たいと考えていたが、マリコパ郡でバイデンが2桁のリードをつけた時点で勝負ありだった。ここにアリゾナ州の全人口の約60%が居住している。

先週、バイデンはミシシッピ州、ミズーリ州、ミシガン州の全ての郡で勝利した。このような完璧な結果によってバイデンはサンダースを大きく引き離すことができた。

サンダースは、候補者が多かった予備選挙序盤においていくつかの州で勝利した。

しかし、予備選挙がサンダースとバイデンとの間の一騎打ちの様相になってからはほぼ全ての場所で敗北している。

バイデンはより高齢な有権者とアフリカ系アメリカ人有権者の支持をほぼ独占している。彼はまた大学の学位を持たない白人有権者の支持率でもサンダースを上回っている。この有権者層は2016年のサンダースの選挙戦を支えた人々だ。バイデンは大学のある町や地方でもサンダースを上回った。これらの地域は本来サンダースがより良い結果を残すべきところである。

(3)サンダースは選挙戦からの撤退の圧力を受けることになるだろう(Sanders will face pressure to drop out

進歩主義派の無所属であるサンダースは選挙戦を終えるように求める声に既に直面している。しかし、これらの声はこれから強まっていくだろう。

バイデンが党の指名候補になる可能性が高まる中で、民主党の幹部たちはトランプ大統領を倒すという共通の目標に向けて党をまとめることに熱意を向けるようになっている。

サンダースは既に選挙戦を終えることをそれとなく示唆している。

サンダースはバイデンに対する攻撃を大幅に弱めている。そして攻撃する代わりにバイデンに対して進歩主義的な政策のいくつかを採用するように求めるようになっている。

火曜日夜の演説の中で、サンダースはこれからの選挙については言及しなかったが、コロナウイルスに対する政府の適切な対応について多くの時間を割いた。

サンダースは火曜日の夜の時点で800名上の代議員を獲得する見込みだ。そして、民主党全国大会で政治的な影響力を行使できる可能性を持っている。

しかし、ウイルスの世界的大流行によって、選挙戦からの素早いそして秩序だった撤退をサンダースに強く求める動きが加速するだろう。

(4)投票参加者数に影響を与えるコロナウイルス(Coronavirus is impacting turnout

民主党はこれまでの予備選挙において人々の熱気と投票者数の増加に恵まれてきた。これらのおかげでバイデンは獲得代議員数で大量リードすることができている。

しかし、火曜日、全国各地で投票所での投票という形式において衝突が起きた。各州政府幹部たちは有権者たちが確実に無事に外に出て投票ができるようにあらゆる手段を取ろうと奮闘した。

フロリダ州での投票参加者数は2016年の時とほぼ同数だったが、これは郵便や期日前投票を行った人々の数が記録的な数に上ったことが要因として挙げられる。

イリノイ州では、期日前投票の数がそこまで増えなかったために、結果として投票参加数は惨憺たるものとなった。

投票所は範囲の狭い広報、もしくは何の連絡もなしに閉鎖もしくは移動された。あるケースでは、選挙の係員が姿を見せなかったために投票を行うことができなかった。地元メディアはいくつかの投票所がまるでゴーストタウンだと形容し、いくつかの郡では2016年の時に比べて投票者数が半数にまで減ってしまうだろうとも見られている。

(5)各州はこれからの予備選挙に向けて厳しい決断を迫られている(States face tough decisions about future primary elections

州知事や各州政府幹部たちはこれからの予備選挙で人々が投票所に集まる形での投票を行うべきかについて厳しい決断を迫られている。

疾病コントロール・防御センターはガイドラインを発表し、その中でウイルスの拡散を封じ込めるためには人々は集まらないことだとしている。

投票所は投票する人々の長い列ができ、人々が同じ部屋で過ごすことになる。若い有権者よりも高齢の有権者の方が投票に参加する傾向が強く、また投票所でのヴォランティアも高齢の人々の方が多い傾向にある。

そのため、オハイオ州、ケンタッキー州、ジョージア州、ルイジアナ州、プエルトリコでは予定の日時から延期する決定を下した。

民主党全国委員会は各州に対して予備選挙実施の延期を行わないように要求したが、同時に可能ならば投票がより安全にかつ投票時に集まらないようにするための手段を採用することも求めた。郵便投票、不在者投票、投票所に並ぶ人や投票所内にいる人の数を減らすために投票所の開設時間の延長などを行うように求めた。

しかし、各州知事たちは屋内退避勧告を検討し始めている。各州政府は多くの人々が同じ場所に集まることを制限するために長期間にわたるレストランと学校の閉鎖命令を出している。

オハイオ州知事マイク・デワイン(共和党)は最後の最後までオハイオ州の予備選挙の延期に努力を傾けた。デワインは予備選挙の延期を行うのは、緊急時以外は人々に家から出ないようにと求めているのに、人々に外に出て投票することを促すことは正当化できないからだと発言している。

オハイオ州政府の幹部たちは世界的大流行の中で人々が集まって投票を行うことはリスクが大き過ぎるかどうかを決めねばならない。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 古村治彦です。

 火曜日にアリゾナ州、フロリダ州、イリノイ州で予備選挙が実施された。オハイオ州も実施予定であったが新型コロナウイルス感染拡大を受け延期となった。3州の予備選挙ではジョー・バイデンが全て勝利を収め、バーニー・サンダースに対して、獲得代議員数でほぼ逆転不可能なリードを取ることに成功した。これでほぼ終戦であり、サンダースがどうするのかということに人々の注目が集まっている。

 あくまで選挙戦を継続するのか、選挙戦から撤退して、新型コロナウイルス感染拡大もあり、予備選挙を終わらせるのか、どちらだろうかという憶測が様々に飛び交う。そうした中で、サンダース陣営の責任者ファイズ・シャキールが「次の予備選挙までに数週間あるので、その間に時間を取ってサンダース陣営と選挙戦について分析評価(assess)する」と発表した。これまで他の候補者たちの動きでは、「分析評価」「再度の評価」という言葉が出ると、数日もしないうちに「選挙戦を停止(suspend)する」ということになっている。従って、サンダースも選挙戦の停止を考えているということを示唆していると見るのが一般的だ。

 しかし、ここで勇み足をしてしまったのが『アクシオス』誌だ。アクシオス誌はバイデンが選挙戦を停止するという内容の記事を発表し、サンダース陣営から「完全な誤り」と指摘された。アクシオス誌も誤りを認めて編集長が謝罪するということになった。アクシオス誌の勇み足であろうが、「分析評価」という言葉を選対責任者が出すということはよほどのことであり、選挙戦の停止だと考えるのは仕方がない部分がある。取材が足りなかったという批判は出るが、少しかわいそうでもある。

 また、サンダースに対しては選挙戦を停止してはどうかという圧力は高まっている。これ以上戦っても逆転は不可能であり、サンダースもバイデンに致命傷を与えてまで逆転をしようという姿勢を取っておらず、自分たちの政策を少しでもバイデンに採用してもらおうという戦略に変わっている。

 選挙の方式も人々が集まらないようにする郵便形式や時間の延長などが検討されている。しかし、これからますます予備選挙の延期というところも出てくる。高齢者の方が投票やヴォランティアに参観する数が多いということもある。そうした人々は重症化リスクも高いので選挙自体が危険ということになる。そうした中であくまで続けるのか、止めるのか、まだ時間があるがサンダースにしては大きな決断が迫られる。

(貼り付けはじめ)

火曜日の連敗を受けサンダースは「選挙戦を分析評価」する(Sanders to 'assess his campaign' after Tuesday losses

ジュリア・マンチェスター筆

2020年3月18日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/488181-sanders-will-assess-his-campaign-after-coronavirus-response

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の選対責任者は水曜日、サンダースはこれから数週間で時間を取って選挙運動と選対を分析評価することになると述べた。ジョー・バイデン副大統領が火曜日に連勝を収めたこと後にこの発言がなされた。

サンダース選対の責任者ファイズ・シャキールは声明の中で次のように述べている。「次の予備選挙は3週間後に実施されます。サンダース上院議員は自身の選挙運動と選対を分析評価するために支持者と話し合いを行うことになります」。

シャキールは「しかし、直近では議員はコロナウイルスの感染拡大への政府の対応に集中し、私たちは労働者と最も弱い人々への対応がなされることに全力を挙げます」と述べた。

この声明は火曜日にバイデンがアリゾナ州、フロリダ州、イリノイ州の各予備選挙で勝利を収めた数時間後に発表された。バイデンはフロリダ州では40ポイント、イリノイ州では20ポイントの差をつけてサンダースに勝利した。

バイデンはアリゾナ州では得票率43%を記録し、サンダースは31%にとどまった。

今月初めのスーパーチューズデーで14州のうち10州で勝利を収めたことで、バイデンはリードを奪った。

火曜日の予備選挙での勝利によって、集計が最終的に完了し、バイデンは獲得代議員数で逆転不可能なリードを持つことになるだろう。

バイデンは現在1100名以上の代議員を獲得済みである。一方サンダースはやっと800名を超えた程度の数を集めているに過ぎない。

全代議員の40%がまだ配分されていない。候補者たちは民主党の候補者指名を正式に受けるためには少なくとも1991名の代議員を獲得しなければならない。

複数の予備選挙がコロナウイルスの感染拡大のために延期となっている。火曜日に行われる予定となっていたオハイオ州での予備選挙はウイルスのために延期となった。ジョージア州、ケンタッキー州、ルイジアナ州、メリーランド州、プエルトリコもまた予備選挙を延期した。

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サンダースが2020年の選挙戦を停止すると『アクシオス』が誤った報道を行ったことを謝罪(Axios issues apology after incorrectly reporting Sanders suspended his 2020 campaign

タル・アクセルロッド筆

2020年3月18日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/media/488303-axios-issues-apology-after-reporting-sanders-suspended-his-2020-campaign

『アクシオス』誌は水曜日、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が選挙戦を停止すると誤った報道を行ったことを謝罪した。

アクシオス誌の編集長ニコラス・ジョンソンは、インターネット上に衝撃を与えた記事が発表されてしまったのはアクシオス誌の編集プロセスがうまく機能しておらず、スタッフがそれぞれ離れた場所で業務を行うことに慣れきってしまったために起きたことだと述べた。

ジョンソンは次のように述べた。「サンダース氏の選挙戦についての私たちの誤った報道は大きな間違いであり、私たちは謝罪します。言い訳ではありませんが、次のことが現実です。完全に別々の場所に編集部員たちがいるという状況で私たちの編集プロセスが完全に機能しなかったのです。これは改善されつつあり、修正も行われています。今回の間違いについて私たちは責任を取ります」。


この記事は水曜日の朝に発表されたものだが、その中では、サンダースは、火曜日夜に実施されたアリゾナ州、フロリダ州、イリノイ州での各予備選挙でジョー・バイデン副大統領に対して大差で連敗を喫したので、民主党予備選挙の選挙戦を停止すると書かれていた。

サンダース選対の広報責任者マイク・カスカは、報道内容は「完全に誤り」であると明確に述べた。

アクシオス誌の記事は訂正されたのだが、誤りが含まれた元々のヴァージョンはアップル・ニュースに掲載され続けた。


火曜日に予備選挙が実施された3つの州で厳しい敗北を喫した後、サンダースは選挙運動と選対に対する分析評価を行っている。彼が選挙戦から撤退するのか、それともジョー・バイデンをより左派の方向に移動させる努力を行うために選挙戦を継続するのか、どちらだろうかという憶測が様々になされている。

サンダース陣営の責任者ファイズ・シャキーラは声明の中で次のように述べている。「次の予備選挙の投開票は3週間後に行われます。サンダース上院議員はこれから支持者の方々と選挙運動や選対について分析評価(assess)を行うために話し合いを持つことになります」。

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 古村治彦です。
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 2020年3月15日にアメリカ大統領選挙民主党予備選挙の候補者討論会が開催された。今回が初めてジョー・バイデンとバーニー・サンダースとの一対一の討論会の形式となった。元々はアリゾナ州フェニックスで聴衆を入れて行われる予定であったが、移動距離を短くするということで、ワシントンDCのスタジオで開催された。聴衆も入れない「無観客」討論会となった。

 大相撲大阪場所は無観客で開催中だ。日本相撲協会員である力士、親方、行司、呼び出し、裏方から1人でも新型コロナウイルス感染が確認された時点で中止という条件付きだ。中日を越えて開催できているというのは徹底した管理がなされているということだろう。無観客の取り組みがいつも通りにNHKで放映されているが、序盤は歓声もなく、緊張感があり、違和感があった。しかし、いつもは聞くことができない呼び出しの声や力士のぶつかり合う音が聞こえ、力士の中には集中ができるという声もあり、この形も悪くはない(よほどのことがなければ二度とない)という感想が聞かれる。

 今回の討論会も「無観客」開催となったために、視聴者には違和感があったようだ。また、サンダースは観客を盛り上げて雰囲気作りをするのが得意なのでそれが封じられてしまうことになった。しかし、観客を盛り上げようとする過激な発言がなかった代わりに、政策の違いについて落ち着いた議論ができたのは良かったという感想が多く聞かれた。「こういう形も良いものだ」ということになった。

 サンダースは討論会を通じて攻撃を控えて、政策論争にとどめた。また、リベラル左派が主張する政策を売り込み、バイデンにも取り入れるように進言する場面もあった。全体として融和を目指すという形になった。討論会において、バイデンが女性を副大統領候補に選ぶという発言をし、注目された。

 アメリカでも新型コロナウイルス感染拡大は深刻になっており、予備選挙の延期を決定する州も出ている。そうした中で、バイデンが党内融和とまとまりを目指すという形が出来上がりつつある。民主党の反転攻勢という勢いがついているように感じられる。トランプ大統領もうかうかしていられない。

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民主党討論会の5つの特徴(5 takeaways from the Democratic debate

ジョナサン・イーズリー筆

2020年3月15日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/487729-5-takeaways-from-the-democratic-debate

ジョー・バイデン前副大統領とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は日曜日夜、ワシントンDCにあるスタジオの中で聴衆がいない中で、一対一で討論を行った。討論会はコロナウイルスの拡散に関する世界的なパニックの中で実施された。

討論会の5つの特徴を書いていく。

(1)コロナウイルスが討論会を変えた(The coronavirus changed the debate

世界を覆う大流行は討論会でも長い時間議題となった。そして、バイデンとサンダースのそれぞれの世界観の違いを浮き彫りにするものとなった。

バイデンは自分自身をシチュエーションルームから指導し、医療関係者の負担を軽くするために軍隊を動員して臨時の病院を開設することができる、経験豊かな政治家だとアピールした。

バイデンはオバマ前大統領時代のホワイトハウスでの経験を次々と述べ、エボラ出血熱の拡大という災害に対応した経験があることを強調し、エボラ出血熱を抑えたことは、自分が危機に陥ったアメリカが必要としている冷静で対応能力のある指導者であることを示す証拠だ、と述べた。

一方、サンダースは今回のウイルスはアメリカのシステムの「驚くべき弱点と機能不全」を暴露したと主張した。これに対応するにはアメリカ経済と医療分野の根本的に変更しかないとも述べた。

コロナウイルスに関する討論を通じて、両候補は聞きたくない質問に晒されることになった。両者ともに70代後半であり、コロナウイルスは特に高齢の人々にとって致命的に危険であるということが分かっている。

バイデンとサンダースは共に自身のリスクを最小化するために行っていることについて述べた。手をよく洗うこと、選挙集会を中止すること、選挙運動を実体の世界ではなく、インターネット上で行うようにしていることを挙げた。

討論会の雰囲気が違っているのは最初からであった。両者は登壇して握手をするのではなく、肘と肘をぶつけ合う挨拶を交わした時点で雰囲気はこれまでと違うものだった。

(2)バイデンは攻撃し、反撃した(Biden attacked and counterattacked

ジョー・バイデンはサンダースに対して獲得代議員数で大きなリードをしている。そして、火曜日に予備選挙が実施されるアリゾナ州、フロリダ州、イリノイ州、オハイオ州でさらに勝利し、逆転不可能なリードを得ることができる強い立場にある。

バイデンは大勝ちすると見られており、日曜日の夜を最後にして、サンダースを押し出すために激しく立ち向かうとも見られていた。

討論会を前にして、一対一の形式で2時間にわたる攻撃をバイデンがしのげるかどうかという疑問があった。彼はこのような心配をよそに、攻撃的にもなり、バイデンの攻撃を切り返して自分の攻撃に利用するということも行った。

バイデンは危機の時代に、アメリカ国民は革命ということをひとまず置いておいて、政府と経済を安定化させるために大きな変化に集中したいと考えているのだと討論会の口火を切った。

2008年の金融危機の後に銀行救済を支持したことでサンダースはバイデンを攻撃した。これに対して、バイデンは銀行が大変なことになれば、「バーニーが気にかけていると述べている人々全員がとても、とても大変な状況になっていたことでしょう」とやり返した。

サンダースはバイデンの過去の投票について取り上げた。一方、バイデンは、連邦法による銃購入者に対する背景調査の義務化と銃が絡む事件の被害者たちが銃製造企業を訴えられるようにすることについてサンダースが反対投票を行ったと述べた。

討論の最後付近で、バイデンは、サンダースが過去にキューバ、中国、ロシアの各権威主義的な政権を称賛した発言を攻撃した。

専門家たちは今回の討論会でのバイデンのパフォーマンスはこれまでのベストだったと称賛した。火曜日の予備選挙でバイデンが党の指名候補にさらに近づくことに貢献する内容だったとも評価している。

(3)サンダースは討論会を通じて難しいバランス取りをうまくこなした(Sanders managed a difficult balancing act throughout the debate

サンダースは日曜日の夜、難しい挑戦を行わねばならなかった。多くの民主党支持者を怒らせることなしに自分がバイデンに対する有力な対抗馬であることをアピールしなければならなかった。民主党支持者の多くは、党の指名候補となる可能性が高いバイデンが、11月の本選挙を前にして深刻に傷つけられることは、トランプ大統領を利することになるだけだという懸念を持っていた。

討論会の壇上、サンダースは時にバイデンに激しく当たった。バイデンが支持する移民改革法案の内容を「奴隷制度」と同じだと激しく批判した。

しかし、討論会の大部分を通じて、サンダースの攻撃は個人的な内容ではなく、両者の間の政策の違いに焦点を絞ったものとなった。

サンダースは、貿易、イラクでの軍事行動への承認、財政赤字削減のために福祉予算の凍結、同性愛結婚に対して行った投票を取り上げてバイデンを攻撃した。そして、自分はリベラル派の人々が信頼でき、時代を先取りし、正しいことを行えると主張した。

しかし、サンダースは左派の多くがそのように望んだようには、バイデンに致命傷を与えようという姿勢を見せなかった。 It’s hard to see how this debate will fundamentally alter a primary race that has quickly moved against him.

討論会が終わり、バイデンの支持者たちはホッと胸をなでおろした。サンダースに関しては、サンダースが選挙戦の様相を大きく変えるために爆弾的な発言をするのではないかと懸念していた、批判的な人々からも称賛を得た。

(4)バイデンは左派への働きかけを行う(Biden makes overtures to the left

多くの民主党員や民主党支持者が持っている大きな疑問は、進歩主義的左派は、バイデンが党の指名候補になった際にバイデンを応援するのかどうかということだ。

討論会の数時間前、バイデンはサンダースの主張の一部を取り入れ、年間12万5000ドル以下の収入の家庭の学生が公立大学に進学する際には学費を無料とするという計画を発表した。

これはリベラル派の多くを満足させるものではない。サンダースは討論会の多くの時間を使って、バイデンの過去の立場について質問し、バイデンが若い人たちと進歩主義的左派の支持を得ようとするならばより前向きなリベラル的な主張をすべきと訴えた。

サンダースは討論会の中で「ジョーはこれまで、私よりも多くの州で勝利を収めてきました。しかし、私たちはイデオロギー上の戦いで勝利しています」と述べた。

バイデンは、民主党支持の有権者のエネルギーが自分の選挙運動を支持し動かしていると述べ、その結果として、アフリカ系アメリカ人と郊外に住む穏健派の有権者が投票所に向かうことで投票参加者数の大幅な増加が見られたのだと主張した。

しかし、バイデンは自身の選挙運動にあらゆる考えを持つリベラル派の人々も取り込むことの重要性を認識していると述べた。

バイデンは次のように述べた。「もしバーニーが党の指名候補になれば、私は支持しますし、彼の選挙運動も支援します。バーニーを支持している方々も私と同じことをしてくれると確信しています。もし私が党の指名候補になればバーニーもまた同じことをしてくれることと希望しています。そして、彼の支持者の皆さんも私を支持してもらいたいと思います。それは私たち2人のことよりも大きなことだからです。私たちの国の特性が投票によって決められようとしているのです」。

(5)討論会の方式は討論会の夜に様々あった奇妙なことの中の一つだった(The debate format was one of many strange things about the night

民主党は討論会の開催日の数日前にコロナウイルス感染拡大のリスクを最小化するためにいくつか変更を行った。

討論会は予定されていたフェニックスからワシントンDCに場所を移した。これは両選対とニュースメディアが長時間の移動をしないようにするためだった。ユニヴィジョンのキャスターであるホルヘ・ラモスは司会者の中にいなかったが、これは彼がウイルスを持つ人と濃厚接触をした可能性のある人物と接触を持ったと討論会後に発表された。その際に、ラモスの健康状態は通常通りだとも発表されている。

討論会の司会者たちは両候補からかなり離れた場所に座った。司会者たちの間も過去の討論会に比べてかなり離れていた。

しかし、人々が話していた大きな変化は、聴衆がおらず、候補者たちの発言に対する賞賛や批判の声が起きないことであった。討論会が音楽の入っていない映画のようになってしまった。

ニュースメディアの多くが今回の方式を称賛している。今回の方式は、聴衆の中にいる支持者たちを喝采させる気の効いた言い回しをしようと腐心するよりも政策論争に候補者たちを集中させるものであったと考えられている。

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 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙は終戦に向かって進んでいる。ジョー・バイデンが全国規模の世論調査での数字を伸ばしている。バーニー・サンダースはエリザベス・ウォーレンの支持者も取り込んでいるようだが、それだけでは過半数には届かない。左派、右派、保守派、中道派などとグループ分けをしてはいるが、それらのグループ単独では民主党内で過半数を握ることはできない。あくまで横に広がっていくことが大事だ。
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 民主党予備選挙は3月17日にアリゾナ州、イリノイ州、フロリダ州、オクラホマ州で予備選挙の投開票が実施される。今のところ、各種世論調査の筋を見ても、バイデンがリードしている。500名以上の代議員が配分されているこの日の各州での予備選挙で逆転ができなければサンダースの予備選挙全体の逆転もほぼ不可能である。
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 今回紹介する記事は、バイデンのここまでの勝因を投票者数の増加、特にアフリカ系アメリカ人と穏健派の有権者たちの投票参加の増加が理由であるという分析記事だ。ここまで行われた各州の予備選挙では軒並み投票参加者数が増加している。前回2016年の時よりも多くなっている。このことについて、「サンダースが民主党の指名候補になったらトランプに負ける」という危機感がサンダースを支持しない人々の間に醸成されたという分析である。
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民主党支持有権者穏健派の支持率
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民主党支持有権者アフリカ系アメリカ人有権者の支持率
 2016年の時はヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダースの一騎打ちの構図だった。サンダースが予想外の大善戦で、ミシガン州では事前の各種世論調査の数字をひっくり返して勝利を収めた。この時よりも投票参加者数が増えている。これは、「ヒラリーなんて大嫌いだ、サンダースはよく分からないが社会主義者だと自分から言っている、どちらもダメだ」と考える有権者がかなりいたことを示している。

今回の構図は、「バイデンは頼りないところもあるが、政治経験は豊富だし、あのオバマ大統領に8年も副大統領として仕えた人物だ。少なくとも嫌いではない。サンダースは社会主義者とか言って危険な存在だ、周囲の政治家たちや支持者たちも若い奴らでうるさいだけの連中だ」ということで、人々が投票所に向かうようになったということになる。サンダースは特定のグループや層から深く熱心に支持されているが、バイデンは嫌われる要素が少なく浅く広く支持を広げている。この人たちは選挙集会に参加したり、戸別訪問をしたり、インターネット上に書き込んだりすることはないが、投票所に行くくらいはするという人たちだ。
2020democraticprimarymorningconsultgenerationz001

民主党党支持有権者(18歳から22歳)の支持率
2020democraticprimarymorningconsultmillenials001
民主党支持有権者(23歳から38歳)の支持率
2020democraticprimarymorningconsulthispanicvoters001
民主党支持有権者ヒスパニック系有権者の支持率
 サンダースは若者からの支持が圧倒的に多く、またヒスパニック系有権者からの支持も高い。こうした人々が投票所に向かえばサンダースが勝利するとサンダース陣営は主張し続けた。確かにヒスパニック系有権者が多いネヴァダ州ではサンダースは完勝した。しかし、その後の予備選挙では、若者たちの投票率が期待よりもずっと低かったことが明らかになった。若者たちも投票所に向かったであろうが、前回行かなかったであろう、元々数の多いアフリカ系アメリカ人と穏健派の有権者がそれを上回る勢いで投票所に向かったということも言える。

 インターネット、特にSNSの世界では書き込みの数が多い、もしくは勢いの良い書き込みが多いことは目立つし、勢いを感じるが、これが現実世界を反映しているとは言えない。実際に投票に足を運んで一票を入れてもらわねば何の意味もない。また、世論調査の数字もあくまで数字であって動向を掴むことはできるが、世論調査で「投票に行く」と答えた人々が全員正直に行動するものでもない。

サンダース陣営はそのことを周知させただろうが、その勢いを上回る人々が、サンダースが大統領候補になる懸念に動かされて投票所に向かった。進歩主義派、左派に属する政治家たちはある種の嫌われぶりというか支持が横に広がっていかないことの限界を今回思い知らされただろう。

 今回のアメリカ大統領選挙民主党予備選挙の構図は私たちにいろいろなことを教えてくれる。日本の現状を変えるためにも是非ここから教訓を得るべきだと思う。

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投票参加者数の増加は予備選挙においてバイデンに力を与える(Turnout surge powers Biden in primaries

マックス・グリーンウッド筆

2020年3月11日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/487106-turnout-surge-powers-biden-in-primaries

火曜日に実施されたミシガン州、ミズーリ州、ミシシッピ州でのアメリカ大統領選挙民主党予備選挙における投票参加者数が10年以上の期間の中で最高のレヴェルに達した。

投票参加者の増加はアフリカ系アメリカ人、穏健者、郊外居住者が投票所に向かったからだ。ここ数週間の予備選挙でジョー・バイデン前副大統領の勝利に貢献したのはこの人々が投票所に向かったからだ。

こうした流れは先月末のサウスカロライナ州から始まった。そして、バイデンの選挙運動を崩壊寸前から予備選挙での多くの勝利へと引き上げた。

ミシガン州では、民主党支持の有権者たちは火曜日に歴史的な数が投票に参加した。約160万人の有権者たちが予備選挙で投票した。2016年に比べて33%も増加した。この時には120万名弱が投票に参加した。

バイデンはミシガン州でバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)を破った。これは進歩主義派である対抗馬に強烈な一撃となった。4年前にはサンダースがヒラリー・クリントンをミシガン州で破ったのだ。

民主党幹部や党員にとって、2016年にトランプ大統領に敗れた中西部諸州の一部を奪還しようとしている時に、ミシガン州で投票者数が伸びたことは前途有望なことを示す出来事となった。

ミシガン州民主党委員長ラヴォラ・バーンズはミシガン州での投票参加者の増加をトランプに対する広範な人々の反対の意思表明が火をつけた「投票爆発」と名付けた。

バーンズは声明の中で次のように述べた。「医療と清潔な水を確保することに対するトランプ大統領の攻撃からミシガン州における製造業の雇用増大の失敗まで、トランプ大統領はミシガン州に対して行った公約をことごとく破っています。昨日、民主党支持の有権者たちはこれらの事実に対して大統領の責任を問う用意があることを明確に示したのです」。

最新の開票報告によると、ミシシッピ州では2016年に比べて投票者数は19%増加した。ミズーリ州では投票者数の4年前に比べての増加率は5%とより緩やかなものとなった。バイデンは投票参加者数が増えた両州で勝利を収めた。

ノースダコタ州の民主党党員集会参加者数は2016年に比べて4倍となった。4年前には3400名以下だったが、火曜日は約1万5000名だった。ノースダコタ州では今回から党員集会に新しいルールを導入し、より予備選挙に近い形式となった。

火曜日に予備選挙が実施された残り2つの州であるワシントン州とアイダホ州でも民主党予備選挙の投票数が大きく増加した。しかし、これまでとの比較は難しい。その理由は、両州ともに今回からこれまでの党員集会形式から予備選挙形式に変更したことだ。概して予備選挙形式の方が参加者数は大きくなる。

サンダースにとって、火曜日の予備選挙の結果はまた失望となってしまった。

サンダースは最終的にノースダコタの党員集会で勝利した。そして現在開票作業が続いているワシントン州では僅差でバイデンをリードしている。

サンダースはミシガン州で敗れた。スーパーチューズデーでの幾多の敗戦の後、有力候補者としての立場を再び手にしたいと望んでいたが、そのために勝利が必要であったミシガン州で敗れた。このことで、サンダースがこれまで一貫して主張してきた、自分のポピュリスト的メッセージと大胆な政治的、経済的変革の訴えは工業中心の中西部各州の労働者階級に共感を得られて、11月にミシガン州で民主党が勝利することに貢献すると主張してきたことの説得力が一気に低下した。

また、サンダースはより若い有権者たちが多く投票所に向かうと述べていたことについても、予備選挙から得られた証拠に基づくと、疑義が呈されてしまう。ミシガン州の18歳から44歳までの有権者の間ではサンダースはバイデンよりも2倍の支持を集めた。しかし、今回の予備選挙に参加したのはこの層の人々が占める割合は全投票参加者の中で38%にとどまった。2016年の時には45%だった。

火曜日のミシガン州での予備選挙に参加した有権者の中で45歳以上の有権者たちが占める割合は約62%だった。出口調査の結果を見ると、その内の3分の2の有権者が予備選挙でバイデンを支持したということであった。

火曜日の各州での予備選挙の結果は、サンダースがアフリカ系アメリカ人有権者からの支持を集めることに苦労していることでも起きた。アフリカ系アメリカ人有権者は民主党に最も忠実な有権者グループである。ミシガン州、ミズーリ州、ミシシッピ州において、サンダースはアフリカ系アメリカ人有権者の支持でバイデンに大敗を喫した。これらの各州ではアフリカ系アメリカ人有権者が民主党予備選挙の有権者の約70%を占めていた。

水曜日、地元ヴァーモント州バーリントン市で記者団に対して、サンダースは自身の選挙運動について厳しい評価を下した。サンダースは民主党予備選挙において「イデオロギーに関する討論」に勝利しているが、「当選可能性に関する討論」では負けていると述べた。サンダースは、有権者の多くがバイデンを支持しているのはトランプを倒せる可能性が最も高い候補者はバイデンだと考えているからだと述べた。

しかし、サンダースは自分が若い有権者たちから力強い支持を受けていると主張した。彼は予備選挙において「世代に関わる討論」で勝利していると述べた。

サンダースは次のように述べた。「ジョー・バイデンはより年齢の高いアメリカ国民からの支持を集めています、特に65歳以上の人々からの支持は圧倒的です。一方、私たちの選挙運動は若い人々の中の圧倒的大多数からの支持を勝ち取り続けています。私は20代の人々とだけ話しているのではなく、30代、そして40代の人々とも対話を行っています。我が国のより若い世代の人々の数多くが私たちの選挙運動を支持し続けてくれています」。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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アメリカ政治の秘密
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 古村治彦です。

 アメリカでも新型コロナウイルス感染拡大が進行しており、ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は非常事態宣言を発表し、ブロードウェイの演劇は中止となった。また、プロバスケットボールNBAもユタ・ジャズ(元々はニューオーリンズにあったためジャズという名前になったがその後にユタ州ソルトレイク市に移転)の選手たちにウイルス感染が確認されたため、リーグ戦中断を発表した。再開時期は未定としている。プロ野球メジャーリーグ・ベースボールもオープン戦(プレシーズンゲーム)を終了し、公式戦開幕を延期とした。

 こうした中で、アメリカ大統領選挙民主党予備選挙にも影響が出ている。ジョー・バイデン陣営、バーニー・サンダース陣営ともに選挙集会を中止した。選挙集会には多くの人々が参加し、時にはロックコンサートのような熱狂状態になる。また候補者や登壇した候補者を支持する政治家や有名人たちが支持者と握手をしたり、ハグをしたり、一緒にスマートフォンで写真を撮ったりといった行為が行われる。

バイデン、サンダースは共に高齢者ということもあり(コロナウイルスで重症化しやすいのは高齢者と基礎疾患を持つ人々と言われている)、まず何より2人を守らねばならない。しかし、数多くの人々が関わっている選対やスタッフを完全に守り切ることは難しい。

 2020年3月15日にアリゾナ州フェニックス市で開催予定だった予備選挙最後の討論会は初めてのバイデン対サンダースの一騎打ちとなるものであるが、場所をワシントンDCに移し、聴衆も入れないで開催されることが決まった。聴衆を巻き込んで自分に有利な雰囲気作りが得意なサンダースにとっては不利な状況だ。

 こうした中で、「サンダースがまたバイデンを徹底的にこき下ろし攻撃するのは確実で、これはトランプ大統領の代わりにバイデンを攻撃しているのと同じだからもう討論会を止めたらどうだ」「予備選挙も大勢は決したのだから選挙中止も検討したらどうか」という声が民主党の一部から出ている。共和党の場合は、トランプ大統領の一人勝ちだが、対抗馬が出て細々とではあるが予備選挙を実施している。しかし、いくつかの州では元々予備選挙を実施しないと決めている。

 難しいのは今年7月下旬、8月下旬に予定されている民主党全国大会と共和党全国大会だ。それぞれ4日間開催され、大きなアリーナに数千人が一堂に会する。その間には有名人のミニコンサートもあり、お祭り気分で盛り上がる。最終日には代議員たちの投票で11月の本選挙の党の指名候補(正副両大統領候補)が決定する。老若男女数多くの人々が密閉した空間に集まる、という大変リスクの高い状態となる。この頃までに落ち着いていれば良いが、どうなるか分からない。「東京オリンピックを1年延期したらどうだと言ったトランプ大統領のことだから大統領選挙も1年延期したらと言い出すだろう」というジョークがインターネット上で語られている。

 こうした中で、サンダースは3月3日のスーパーチューズデーに続き、3月10日の6州での予備選挙でも退勢を挽回することはできなかった。サンダースは代議員配分数が最小のノースダコタ州で勝利したが、他州では惨敗もしくは僅差での敗北となった。獲得代議員数は更に差がついた。3月17日にはアリゾナ州、フロリダ州、イリノイ州、オハイオ州で10日よりも多い代議員数を争うことになるが、現在のところ、この4つの州ではいずれもバイデンが大量リードという世論調査の結果が出ている。全国規模の世論調査でもバイデンが大量リードという展開になっている。

 私が書いたように、サンダースは太平洋戦争で日本軍がサイパンを失陥した時と同じような状況で、既に勝負あったということになる。ここからは局地的に抵抗をして敗北を遅らせるということしかない状況だ。バイデンが15日の討論会で失言をする、サンダースが効果的な発言をする、バイデンに健康問題が出る、バイデンに金銭や女性関係でのスキャンダルが出るということがなければ、大逆転は難しいだろう。

 そうした中で、サンダースも含め、11月の本選挙に向けた民主党内融和の雰囲気作りがなされ始めている。サンダースは水曜日に演説を行い、選挙戦を継続する意思を表明したが、バイデンに対する攻撃は控え、政策で議論し合おうという姿勢を見せた。また、サンダース自身は「政策は良いと思うのだけど、選挙で勝つにはバイデンだ」という有権者の声があることを認め、党内融和と自身の支持者への11月の本選挙ではバイデンへ投票するように働きかけるというようなことを行っている。

 新型コロナウイルス感染拡大で選挙集会なども開けない中、ただ予備選挙を継続していくということが良いのかどうかは分からないが、サンダースがきれいさっぱりと諦めをつけて、支持者と共にバイデンに投票できるようにするためには予備選挙を続けることが良いように私には思われる。中途半端なところで圧力をかけて強引に止めさせると反発が大きい。それよりは自然の流れに任せることの方が反発は少ないように思われる。

 バイデンも進歩主義派の政策の一部を取り入れて融和を図ることになるだろう。11月の本選挙に向けての雰囲気作りが始まっている。

(貼り付けはじめ)

バイデンに対する気落ちする敗北を喫した後にサンダースは重要な時期に直面している(Sanders faces pivotal moment after dispiriting defeats to Biden

ジョナサン・イーズリー筆

2020年3月11日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/487107-sanders-faces-pivotal-moment-after-dispiriting-defeats-to-biden

民主党の指名候補となるための戦いでジョー・バイデン前副大統領に失望感が漂う敗戦を喫したことでバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は岐路に立たされている。

予備選挙はまだ終了していない。バイデンはまだ党の指名を獲得するために必要な1991名の宣誓済み代議員数の半分にも達していない。しかし、スーパーチューズデーの14州の内10州、今週のミシガン州、ミズーリ州、ミシシッピ州で敗れたサンダースにとっては代議員獲得数の計算は厳しいものである。

CNNの分析によると、サンダースがバイデンに追いつくには残りの全州で平均10ポイントの差をつけて勝利しなければならない。しかし、これからの予定はサンダースにとってはより厳しい現実を突きつける。サンダースはこれから3月17日のフロリダ州、3月24日のジョージア州で大きな差をつけられて敗れるという予想となっている。

民主党の指導者たちの一部からは予備選挙を終える時期ではないかという声が出ている。これは、サンダースがあまりにも長い期間予備選挙を続けることで、11月のトランプ大統領との本選挙の戦いを前にして、バイデンを攻撃し、バイデンの評価を傷つけることになる。

水曜日、サンダースは選挙戦を続け、日曜日にアリゾナ州で開催される討論会でバイデンと討論をしたいと発言した。予備選挙における最後の討論会は初めてサンダースとバイデンの一騎打ちの形となる。

しかし、サンダースは彼の唯一の懸念はトランプを倒すことであることを明らかにし、トランプを倒すため、民主党の候補者を傷つけるようなことはしないということを強く発信した。

サンダースは「トランプ大統領は必ず倒さねばなりません。そのために私は出来ることは何でもします」と発言した。

サンダースの演説は政治について率直に語った内容で素晴らしいものであった。

サンダースは、進歩主義的左派は現在大きな政策の戦いで勝利を収めたと宣言した。しかし、民主党支持の有権者たちは、トランプとの一騎打ち対決で当選できる可能性が最も高い候補者はバイデンだと決めたのだとも述べた。

サンダースは「私はそのような考えに全く同意しませんが、これが数百万の民主党支持と無党派の有権者たちの主張です」と述べた。

バイデンの記録を攻撃するよりも、サンダースは討論会でバイデンに答えて欲しいと考える政策に関する疑問をいくつも提示した。バイデンが考える医療保険、移民政策、収入格差問題、刑法システムについての改革を述べて欲しいと訴えた。

特筆すべき点は、サンダースが、バイデンがイラクでの軍事行動に承認を与える投票をしたこと、批判者たちはこれでクレディットカード業界に大きな力を与えることになった破産法に賛成票を投じたこと、ソーシャルセキュリティーの凍結についてのバイデンの過去の発言などについて、これまで行ってきた攻撃を繰り返さなかったことだ。

サンダースはその代わりにバイデンに対して、左派が持つバイデンが大統領候補になるにあたっての懸念と、若くて熱心なサンダース支持者たちの支持をバイデンが一部得始めているということを述べた。

サンダースの演説は民主党内部にある恐怖心を少し和らげるものとなった。民主党内部には、サンダースがバイデンに対して自分もろとも致命傷を与えるための攻撃を準備しているのではないかという懸念があった。本選挙を前にしてバイデンをぼろぼろにしてしまう、もしくはサンダースの支持基盤である若者たちに本選挙当日には家にいて投票所に向かわないようにと促すのではないかと見られていた。

バイデンがこれからも獲得代議員数でサンダースを引き離し続けると見られる中で、いつまで選挙戦を続けるのかということについて具体的な日程も示唆もサンダースは与えなかった。しかし、サンダースの演説については、長年にわたりサンダースを批判してきた民主党内の一部の人々からは好感をもって受け取られた。こうした人々は、サンダースの演説について、これは現在の政治状況に関する冷静な分析であり、11月の本選挙を前にして民主党をまとめるための第一歩となる可能性があると考えた。

ニューヨークを拠点とする民主党系のストラティジストであるジョン・レイニッシュは次のように述べた。「サンダースはジョーに対して、問題点を一つ一つ、疑問を一つ一つ、挙げていきました。私からの支持を得るそして、私の支持者からの支持を得る手始めとして、これらに答える必要がある、という意思表示です。サンダースは発言内容をよく整理しており、本当に素晴らしいと思います。サンダースはドナルド・トランプを倒すために私たちはいかにして団結するかということに今は集中しています。こうした発言は度量の大きさだけでなく、大変な賢さも感じさせてくれます」。

サンダースの演説はサンダース支持者たちにも肯定的に受け止められた。支持者たちは、支持する候補であるサンダースがトップに立っていないからということで進歩主義派がこれまで勝ち取ってきた業績を無駄にすることがないように、サンダースには予備選挙を戦い続けて影響力を保持し、発揮して欲しいと強く願っている。

進歩主義派のストラティジストでサンダース支持者のジョナサン・タシニは次のように述べた。「バーニーは予備選挙にとどまるべきです。そして、“ジョーは私の友人だが意見は一致しない”という調子を継続すべきです。そして、過去5年に民主党内の議論を深めさせた様々な考えを主張し続けるべきです。予備選挙の期間が全て終了するこの道の終わりで、数百万のサンダース支持者たちが真のグリーン・ニューディール政策の実現、大企業の権力との対峙、政府が提供する国民皆保険が実現する可能性があると考えることができれば、2016年の時もそうしたように、大多数の人々が本選挙で投票するでしょう」。

火曜日の夜に結果が次々と出て、バイデンが獲得代議員数で差を広げている中で、サンダースには選挙戦から撤退するように求める圧力がかかり始めた。

ジェイムズ・クライバーン連邦下院議員(サウスカロライナ州選出、民主党)がサウスカロライナ州の予備選挙直前にバイデンを支持したことが予備選挙におけるターニングポイントとなった。クライバーン議員は次の討論会は中止すべきだと述べた。

民主党系の2つのスーパーPACは、バイデンが実質的な党の指名候補に決したとし、今年の秋のバイデン当選に向けての努力を更に高めていくと宣言した。

サンダースをこれまで批判し続けてきた民主党系のストラティジストであるジェイムズ・カーヴィルはサンダースの選挙戦からの撤退を求めた。

カーヴィルは「予備選挙の大勢は既に決しています。予備選挙を一日でも長く続けることを正当化する理由はありません」と述べた。

しかし、サンダースの側近たちはこの種の発言はまさに全くもって良くないメッセージだと述べている。

サンダースの側近たちは、サンダース支持者たちがトランプ大統領を打倒するために11月の本選挙では民主党候補に入れると確信しているが、民主党候補者は、サンダース支持者たちが従属するように虐げられていると感じたままにさせるよりも、勝利のために必要な存在だと感じさせて支持させるようにする方がより良い方法だとも考えている。

2015年からサンダースを支持してきた進歩主義派の思想家ビル・プレスは次のように述べた。「民主党はトランプを追い落とすためにまとまらねばなりません。これが目標です。この目標を達成するためには、民主党にバーニー・サンダースと彼の支持者が必要です。民主党にはこうした若い人たちが必要です。もし若い人たちが過半数を占めていないとしてもです。若い人々を怒らせるもっとも簡単な方法はバーニーに圧力をかけて予備選挙から撤退させることです。これをもし民主党の人々がやったら最大級の間違いを犯したことになります」。

プレスは続けて次のように語った。「民主党予備選挙の戦いは醜いものになる必要もないし、個人攻撃なんてなってはいけません。マイナスなものになる必要なんてどこにもないと思っています。地位が高い人や役職にあるではなく、普通の人々に決めてもらう、これが予備選挙のあるべき姿です」。11月の段階で民主党をまとめることそしてバーニー支持者たちを本選挙で民主党候補に投票させるための最良の方法は、バーニー支持者たちが本当に必要な存在であることを分かってもらうことであって、排除することではありません」。

火曜日夜の勝利演説の中で、バイデンはサンダースの支持者に対して初めての呼びかけを行った。

バイデンはフィラデルフィアで次のように述べた。「私はバーニー・サンダースと彼の支持者の皆さんに疲れを知らないエネルギーと熱意に謝意を表します。私たちは共通の目的を持っています。一緒にドナルド・トランプを倒しましょう」。

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 古村治彦です。

 2020年3月10日にアメリカ大統領選挙民主党予備選挙で6つの州で予備選挙が実施された。全ての州の最終結果はまだ確定していないが、最重要衆と位置付けられたミシガン州ではバイデンが勝利を収めた。その他にもミズーリ州、ミシシッピ州、アイダホ州でバイデンが勝利を収めた。ノースダコタ州ではサンダースが勝利した。ワシントン州では接戦が続いている。サンダースはミシガン州とワシントン州で勝利を収め、獲得代議員数の差を詰めたいところであったが、その目論見は外れた。3月10日の選挙結果で、サンダースの勝利の芽は摘まれたということになる。
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 太平洋戦争の史実にたとえるならば、サンダースは日本軍ということになる。バイデンはアメリカ軍だ。日本軍は序盤こそ勢いが良かったが、ミッドウェイ海戦で敗北、その後はアメリカ軍の物量と作戦の前に翻弄され、惨敗に至る。サンダースの序盤3州での勝利は日本軍の快進撃と言ったところか。それに続くサウスカロライナ州予備選挙でのバイデンの大勝はさしずめミッドウェイ海戦といったところだろう。

 今回3月10日の予備選挙はグアムの陥落といったところだろうか。日本はグアムが陥落したことでアメリカ軍の爆撃機の射程内に入った。ここで敗戦が決定づけられたと言えるだろう。3月17日の予備選挙はフィリピンや沖縄の戦いというところで、日本軍であるサンダースは退勢を挽回できずに敗れ去るということになる。

 「とても、とても重要なミシガン州でサプライズが起きる」というのはサンダース支持者たちにとってのよりどころだった。2016年の時には事前の世論調査でヒラリー・クリントンに大差をつけられていたが、蓋を開けてみればサンダースが勝利となった。しかし、今回の選挙ではサンダースに「神風」は吹かなかった。

 それにしても前回2016年の選挙では嫌われ者ばかりが選挙で活躍したのだなということが感想として残る。サンダースは若者たちの人気は高かったが中年以上や南部の白人たちには嫌われていた。ヒラリー・クリントンは全体的に嫌われていた。「彼女が大統領になったら世界大戦になる」という言葉が信憑性をもって語られていた。ドナルド・トランプは、「あいつはどうせ泡まつ候補だ」というところから始まり、支持率1%から大統領となったが、共和党の穏健派グループやロックフェラー・リパブリカンからは激しく嫌われていた。今回の民主党予備選挙では、結局のところ、「一番嫌われていない」バイデンが選ばれることになりそうだ。嫌われ者トランプとどうでもいい人バイデンの戦いということになる。

 新型コロナウイルス感染拡大はアメリカ国内にも大きな影響を与えている。また、株式市場も乱高下が続く。トランプ大統領はこの舵取りを間違うと11月の選挙で敗北ということになる。トランプ台と量が再選されるにしても、バイデンが当選するにしても2020年の後始末ということに忙殺されるだろう。バイデンに投票した人々が彼のリーダーシップに期待している、副大統領の経験が危機的状況において信頼できると答えている。現職有利の大統領選挙であるが、これから状況は刻々と変化していくため、先行きは不透明だ。民主党予備選挙は実質的に終焉し、「バイデン対トランプ」ということがアメリカ政治の中心話題となっていく。
 それでも、まだサンダースに望みはある。それはメディケア・フォ・オールを愚直に訴え続けることだ。新型コロナウイルス感染拡大が深刻化していくアメリカで、「金持ちも貧乏人も差別なしに感染し、ワクチンがないウイルスから社会を防衛するためには、国民皆保険で医療サーヴィスを受けられるようにすべきだ、そうしなければ保険がないために医療が受けられずに亡くなる人が多く出るし、医療を受けられない人が多くいるためにウイルス感染拡大を抑制することが難しい。これは社会の安全保障の問題だ」と訴えるならば、大きな説得力を持つ。そうすれば予備選挙後半には代議員が多く配分されているニューヨーク州やペンシルヴァニア州で勝利を収め、接戦に持ち込むことも可能だ。かなり希望的観測であるが、サンダースに残されている道はこれだけだと私は断言する。

(貼り付けはじめ)

最新の民主党予備選挙の5つの特徴(Five takeaways from the latest Democratic primaries

ジョナサン・イーズリー筆

2020年3月11日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486956-5-takeaways-from-tuesdays-primaries

ジョー・バイデン前副大統領は再び火曜日で力強い結果を得た。ミシガン州、ミズーリ州、ミシシッピ州、アイダホ州でバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に対して大差で勝利を収めた。

火曜日の選挙での5つの特徴をこれから書いていく。

(1)バイデンは民主党の候補者指名獲得に更に近づく(Biden moves closer to the nomination

選挙での投票が全て集計された後、バイデンはサンダースに対して獲得代議員数で大きなリードをつけることになるだろう。

民主党は代議員を投票率に比例する形で配分するので、いかなる候補にとっても大きく引き離された段階で追いつき追いつくことは極めて難しい。これからの予備選挙が実施される各州を見れば、これからますますバイデンに有利になっていく。各種世論調査によれば、サンダースはフロリダ州、アリゾナ州、ジョージア州で大きく引き離されている。

民主党所属の連邦議員や政治家、幹部の多くは、予備選挙は終わり、バイデンは勝利したと考えるようになっている。ケーブルニュースに出てくる専門家と分析家たちは、バイデン対サンダースについて話すことから本選挙のバイデン対トランプ大統領の一騎打ちの行方について話すように移っている。

バイデンは党の指名候補獲得に必要な代議員数である1991名の半分にも満たない数しか獲得していない。

しかし、これまでのわずか10日間で党の指導者たちが急速にバイデン支持を表明するようになっており、有権者もその動きに倣っている。予備選挙におけるこれほどの急速でかつ大規模な変化は専門家たちも見たことがないほどのものだ。

バイデンの勝利の規模を見て見ると、一定の地域での完勝と彼に投票する幅広い有権者の間での支持拡大という特徴がみられる。そして、バイデンの党指名獲得は動かないものと考えられ始めている。

(2)サンダースが予備選挙で勢いを取り戻すのが厳しい状況になっている(Sanders faces steep uphill climb to get back into the race

サンダースは選挙戦から押し出されてしまっている訳ではないが、厳しい状況にある。

サンダースは火曜日夜に地元ヴァーモント州に飛行機で帰ったが、人々の前での演説は行わなかった。予備選挙の投開票日に演説を行わなかったのは極めて珍しいことだ。

ミシガン州とミズーリ州のような州では、サンダースは2016年の時と比べて得票率が低くなった。バイデンがサンダースの支持基盤である地方在住な人々と労働者階級の白人たちの一部を奪い取った。

ワシントン州とノースダコタ州での最終結果はまだ出ていない。サンダースは2016年に両州で大勝利を収めた。しかし、火曜日夜を前にしての各種世論調査では僅差の大接戦となっていた。両州でサンダースは勝利を収めることができても、大勝利を収めることは難しいようである。

バイデンとサンダースは来週火曜日のアリゾナ州、フロリダ州、イリノイ州、オハイオ州での予備選挙を前にした日曜日に初めて一対一の討論会を行うことになっている。

進歩主義派の人々はサンダースがバイデン以外にはいない討論会の壇上でバイデンに致命的な攻撃をやって欲しいと願っている。

しかし、サンダースに対しては、民主党支持の有権者の大多数が最も党の指名候補にふさわしいと考えている候補者を傷つけることをしないようにという大きな圧力も存在する。

ジェイムズ・クライバーン連邦下院議員(サウスカロライナ州選出、民主党)はサウスカロライナ州での予備選挙直前にバイデン支持を表明してバイデンの状況を一変させた。クライバーンは日曜日夜の最後の討論会を中止にすることを民主党は考慮すべきだと述べた。

(3)アフリカ系アメリカ人有権者がバイデンに勝利をもたらす(Black voters deliver for Biden

2月末のサウスカロライナ州での予備選挙は2020年の予備選挙全体にとっての決定的な瞬間であったこと、その存在感がどんどん大きくなっている。

バイデンはサウスカロライナ州での予備選挙で大勝利を収めた。民主党支持の有権者の過半数をアフリカ系アメリカ人有権者で占める同州でサンダースに対して24ポイントの差をつけて勝利した。

サウスカロライナ州での勝利は先週のスーパーチューズデーでの予備選挙の結果を示す兆候となった。バイデンは易々と南部諸州で勝利を収めた。アフリカ系アメリカ人有権者からの得票によってアラバマ州、ノースカロライナ州、ヴァージニア州で大勝利を得た。

火曜日夜、バイデンはミシシッピ州で圧勝した。出口調査の結果によれば、バイデンはアフリカ系アメリカ人有権者の約75%の支持を集めた。民主党支持の有権者の3分の2がアフリカ系アメリカ人有権者で占められている同州でこれは大きなことである。

ある出口調査の結果によれば、60歳以上のアフリカ系アメリカ人有権者に限れば、バイデンは96%の支持を集めた。

バイデンはアイオワ州とニューハンプシャー州での不調に苦しんだ後に、一連の勝利を掴んでいる。両州は偶然ではあるが白人が人口の大部分を占めている。

「アフリカ系アメリカ人有権者からの支持がなければ民主党の候補者指名を勝ち取ることはできない」ということをはっきりと思い出させてくれることとなった。

アフリカ系アメリカ人有権者からの支持が少ないことは2016年の予備選挙でヒラリー・クリントンと戦う際にもサンダースを苦しめたが、2020年でも再び彼を苦しめている。

(4)サンダースは支持基盤の拡大ができていない(Sanders has not been able to grow his base of support

2020年の予備選挙ではサンダースにとって買輝ける瞬間がいくつかあった。ラティーノ系の有権者たちへの浸透は2月のネヴァダ州での党員集会での大勝利という結果をもたらした。

しかし、サンダースはアフリカ系アメリカ人と郊外に住む女性といった人々に関しては、バイデンに対抗することができていない。サンダースの選挙集会に参加している何禅何万もの若い有権者たちがそのまま投票所に向かっていないということもある。

バイデンは更に地方在住の人々と白人で大学教育を受けていない人々の間でもサンダースへの支持の一部を奪い取っている。

ミシガン州での出口調査の結果、バイデンは大学の学位を持たない白人層の支持でサンダースを6ポイント上回った。2016年の時にはサンダースがこの層の支持でクリントンを14ポイント上回った。

こうした地方在住の有権者と労働者階級の有権者は2016年のサンダースの選挙戦に勢いをもたらしたが、しかし、2020年に関してはバイデンという新しい家を見つけたということになる。

以前にサンダースを支持した人々がバイデン支持になったことで、火曜日の夜、サンダースはミシガン州とミズーリ州で敗れた。先週のスーパーチューズデーでのミネソタ州での敗戦と同じ形となった。

(5)コロナウイルスの恐怖が選挙戦を揺るがす(Coronavirus fears rock the race

バイデンとサンダースは共に火曜日に予定されていたクリーヴランドでの選挙集会を中止した。これは多くの人々を1か所に集めることでコロナウイルスを広げたり、観戦してしまったりすることを懸念しての決定だった。

民主党全国委員会は同様の懸念から、日曜日の討論会には聴衆を迎え入れないことになるだろうと発表した。

選挙運動は、人々が家にこもり、お互いに接触を避けるという状況の中で、空っぽの中で始まることになるだろう。

こうした動きはサンダースの選挙運動に打撃を与える。サンダースの選挙集会には何千もの人々が集まり、大変活発なものとなるが、それが開催できないことになった。

コロナウイルスに対する恐怖は火曜日夜にバイデンを支持する動きを加速させた可能性がある。出口調査に対して有権者の大多数が前副大統領であるバイデンを危機の状態で信頼していると答えた。

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バイデンが民主党予備選挙で首位の地位を固める(Biden takes command of Democratic race

マックス・グリーンウッド筆

2020年3月10日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486947-biden-takes-command-of-democratic-race

ジョー・バイデン前副大統領は火曜日に民主党予備選挙での先頭走者の地位を固めた。バイデンはバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に対してミシガン州で大勝した。

バイデンのミシガン州での勝利は、同日のミシシッピ州とミズーリ州での勝利に続いて判明した。バイデンはアイダホ州でも勝利を収めた。同州では2016年にサンダースがヒラリー・クリントンに対して勝利を収めた。一方、ノースダコタ州とワシントン州では結果が判明していない。

火曜日夜、フィラデルフィアの選対本部において、バイデンは自分自身を民主党の大統領選挙候補者も同然だと宣言した。バイデンは、サンダースとサンダースの支持者たちに対して、「彼らの疲れを知らないエネルギーと熱意」に謝意を示し、そして、自分たちはトランプを倒すという「共通の目的を持っている」と述べた。

バイデンは次のように述べた。「今回の選挙戦は順調に進んでおり、本日以降も順調に進めることができると確信しています。これを当たり前のことだと思うことなく、私は全ての州で一票一票を皆さんから投じていただけるように努力したいと思います」。

サンダースは火曜日夜に予備選挙の結果について何か発言をする予定にはない。

代議員が多く配分され、本選挙でも激戦州となるミシガン州でバイデンは勝利した。これはサンダースには大打撃である。2016年の時には各種世論調査でヒラリー・クリントンが大差をつけてリードしていたが予備選挙でサンダースが予想外の勝利を収めた。

サンダースと側近たちはミシガン州の労働者階級の有権者たちには自分たちのポピュリスト的なメッセージは響くであろうということを長い間主張してきた。そして、そうしたメッセージは、2016年にトランプに奪われたミシガン州を11月の本選挙で奪還することに貢献できるとしてきた。

ここ数日、サンダースはミシガン州での予備選挙を必勝の選挙と呼ぶことはなくなったが、それでも「とても、とても重要」だと繰り返し訴えてきた。

火曜日の予備選挙でのバイデンの勝利は、バイデンの大復活という流れの最新の減少ということになる。10日ほど前の段階ではバイデンの選挙運動は崩壊の危機に瀕していた。

先月末のサウスカロライナ州での予備選挙での大勝利とスーパーチューズデーでの10州の勝利によって、バイデンは昨年を通じて保っていた先頭走者の位置を再び取り戻した。

バイデンの中道派のライヴァルたち、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジ、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)とニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグは選挙戦からの撤退を発表した後にバイデン支持を表明した。これによってバイデンは穏健派の支持を固めることに成功した。穏健派の有権者たちは民主社会主義者を自認するサンダースのような人物を党の指名候補にすることに懸念を持っている。

バイデンはミシガン州での勝利によって、自分が11月にトランプを倒すために最良の候補者であるという主張に更に説得力を持たせることになる。ミシガン州は、ペンシルヴァニア州とウィスコンシン州と加えて、2016年にトランプが本選挙で勝利を収めたラストベルトの3州の1つであり、今年ホワイトハウスを奪還するために重要だと民主党が考えている州だ。

火曜日の勝利でバイデンはミシガン州での有権者たちから信任を得たと主張することができる。そして、来週予備選挙が実施されるオハイオ州を含む中西部各州を通じての選挙運動を活発化させることになるだろう。

火曜日のバイデンの勝利によって、サンダースの予備選挙の行方について疑問が沸き起こっている。バイデンは火曜日に獲得代議員数でサンダースに更なる差をつけた。そしてこれからの数週間でも勝利を続けると見られている。

来週火曜日に予備選挙が実施されるフロリダ州では、最新の各種世論調査ではバイデンがサンダースに2桁の差をつけてリードしている。フェニックスに本拠を置くOH・プレディクティヴ・インサイツが月曜日に発表した、こちらも来週火曜日に予備選挙が実施されるアリゾナ州での世論調査の結果を見ると、バイデンが28ポイントの差をつけてリードしている。

これまで10日間はサンダースにとって状況が激しく変化した期間となった。サンダースは予備選挙が最初に実施された3つの州アイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州で勝利をして先頭走者となった。

しかし、サウスカロライナ州の予備選挙はサンダースにとって乗り越えられないほどの厳しい挑戦となった。同州ではアフリカ系アメリカ人と穏健派の有権者が予備選でバイデンに投票するために投票所に向かった。

こうした苦闘は先週再び起こった。スーパーチューズデーで予備選挙が実施されたノースカロライナ州、ヴァージニア州、アラバマ州とその他7つの州でバイデンが勝利した。

民主党の背骨とも目されるアフリカ系アメリカ人有権者もまた火曜日のミシシッピ州でのバイデンの大勝に貢献した。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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アメリカ政治の秘密
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ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
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 古村治彦です。
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 3月10日の予備選挙が始まった。ミシガン州、ワシントン州、ミズーリ州、ミシシッピ州、アイダホ州、ノースダコタ州で予備選挙の投開票が実施される。現在のところ、ジョー・バイデンが優位なようだ。しかし、前回はミシガン州で事前の世論調査ではヒラリー・クリトンがバーニー・サンダースに大差をつけていたのに、実際には大接戦で、僅差でサンダースが勝利を収めた。また、本選挙ではトランプが勝利を収めたということで、「サプライズ」があるかどうか注目だ。

 バイデンは南部諸州ミズーリ州とミシシッピ州を固めている。サンダースとしては代議員数が多いミシガン州やワシントン州で勝利したいところだが、厳しい情勢だ。3月10日でサンダースがある程度の結果を残せなければこれで終戦ということになる。サンダースはミシガン州で負けても選挙戦から撤退しないと述べているが、実質的には選挙は終戦ということになる。

サウスカロライナ州でバイデン勝利をもたらし、勢いを取り戻すことに貢献した連邦下院多数党(民主党)院内幹事ジェイムズ・クライバーン連邦下院議員は民主党全国委員会に民主党予備選挙の終了を提案している。

 サンダースにサプライズがあるかどうかだが、望み薄だ。

(貼り付けはじめ)

火曜日の予備選挙で見るべき5つのこと(5 things to watch in Tuesday's primaries

マックス・グリーンウッド筆

2020年3月10日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486716-5-things-to-watch-in-tuesdays-primaries

火曜日に民主党予備選挙が6つの州で実施される。予備選挙で有力候補者2名となり初めての予備選挙となる。

ジョー・バイデン前副大統領はスーパーチューズデーで勝利を重ね、予備選挙における先頭走者としての位置を固めている。一方、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は先週の失望感に包まれた結果を受けて、勢いを取り戻そうとしている。

火曜日に予備選挙が実施されるのはミシガン州、ミシシッピ州、ミズーリ州、ノースダコタ州、アイダホ州、ワシントン州だ。

火曜日の予備選挙で見るべき5つのことを見ていく。

(1)バイデンが大きなリードをすると見られる(Biden looks to take command

予備選挙で複数の勝利を挙げ、選挙戦で戦ったライヴァルたちからの支持表明を受け、バイデンは勢いに乗っている。2016年にサンダースが勝利を挙げた複数の州でバイデンは勝利を挙げると見られている。

ミシガン州での最近の各種世論調査では、バイデンが進歩主義派のサンダースに2桁の差をつけてリードしている。デトロイト・フリー・プレス紙が月曜日に発表した世論調査の結果によると、バイデンは24ポイントの差をつけている。今週末に発表されたシンクタンクのデータ・フォ・プログレスの世論調査の結果によると、ワシントン州ではバイデンが3ポイントの差をつけてリードしている。2016年、サンダースは同州で勝利した。

バイデンはミシシッピ州で勝利する可能性が極めて高い。彼は南部諸州で勝利を重ねており、穏健派とアフリカ系アメリカ人有権者の支持を受け勝利している。ミシシッピ州ではバイデン勝利の可能性が高い。2016年の民主党予備選挙の参加者の70%以上をアフリカ系アメリカ人有権者で占めていた。データ・フォ・プログレスの最新の世論調査によると、バイデンは55ポイント差をつけてサンダースをリードしている。

火曜日におけるバイデン勝利の可能性が高まっているのは、ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグがスーパーチューズデーでの惨敗を受けて選挙戦を停止し、バイデン支持を表明したことで、予備選挙でバイデンが唯一の中道左派の候補者となったことが理由だ。

これらすべてから考えると、バイデンは火曜日の予備選挙で勝利を重ね、獲得代議員数での差を広げ、これによってサンダース派逆転が難しくなるだろう。

(2)サンダースはいくらでも勢いを取り戻せるか?(Can Sanders find some momentum?

サンダースは、予備選挙初期に、ニューハンプシャー州とネヴァダ州で勝利を収め、アイオワ州で同率首位になったが、スーパーチューズデーで期待通りの勝利を収められなかった。サンダースは勢いを取り戻そうとしている。火曜日の予備選挙についてサンダースが勢いを取り戻せるかどうかは大きな疑問だ。

サンダースはここ数日、バイデンに対する攻撃の度合いを強めている。バイデンの過去のソーシャル・セキュリティの予算凍結を求めた発言や北米自由貿易協定のような貿易合意への支持を取り上げて攻撃した。そして、サンダースはスケジュールを変更し、ミシガン州で過ごす時間を増やしている。先週、サンダースはミシガン州を「とても、とても重要」だと述べた。

同時に、2016年にサンダースが勝利を収めたミシガン州以外の3つの州でも予備選挙が実施される。それはアイダホ州、ノースダコタ州、ワシントン州だ。これらの州でサンダースが2回目の勝利を収める希望がある。

しかし、サンダースは今回厳しい政治的動向に直面している。バイデンはスーパーチューズデーで勝利を収めたことで新たな勢いを得た。そして、2016年にサンダースが勝利を収めた各州でバイデンが勝利を収めることができると考えられている。

更に言えば、サンダースはアフリカ系アメリカ人有権者の間での支持でバイデンに遠く置いていかれている。ミシガン州の民主党予備選挙の有権者の約5分の1はアフリカ系アメリカ人有権者が占めている。

サンダースは火曜日の予備選挙でいくつかの州で素晴らしい結果を残す必要がある。そのようにして予備選挙で戦える有力な候補者であることを示さねばならない。

(3)ミシガン州の結果は本選挙について何を教えてくれるか?(What will Michigan tell us about the general election?

2016年の民主党予備選挙ではサンダース、共和党予備選挙ではトランプが勝利を収め、これが4年前に本選挙でトランプがミシガン州で勝利することの兆候である。ミシガン州が火曜日にサプライズを起こすかどうかを見るのは価値がある。

ミシガン州だけが今週民主党予備選挙が実施される州と言う訳ではないが、最も重要な州である。

火曜日に予備選挙が実施される6州の中で最も多い代議員125名が配分されているだけではなく、2016年にトランプがダッシュしたラストベルトの3つの州のうちで最初に予備選挙が実施されることも重要だ(ペンシルヴァニア州とウィスコンシン州が残りの2つだ)。

サンダースとバイデンは共にミシガン州で活発に選挙運動を展開している。サンダースは、有名な進歩主義派の連邦議員であるアレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)を同行して選挙運動を行った。日曜日、ジェシー・ジャクソン師がグランド・ラピッズでの集会に参加した。

ミシガン州での予備選挙に向けて、バイデンは強力な支持を複数集めている。エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)がバイデン支持を表明した。この3人は予備選挙でバイデンと戦った人々でここ数日の間にバイデン支持を表明した。

ミシガン州は予想を覆してきた歴史を持っている。

2016年の予備選挙の数週間前の各種世論調査の結果では、ヒラリー・クリントンがサンダースに大差をつけていた。サンダースは予備選でクリントンを2ポイント以内の僅差で破った。

(4)投票参加者数はどうだろうか?(What’s the turnout?

先週のスーパーチューズデーでは投票数が増加した。しかし、増加したのはバイデンを支持するアフリカ系アメリカ人と穏健派の有権者たちが投票所に向かったことが大きい。一方、サンダースが長年主張してきた若い有権者たちの参加数は大きくなかった。

これらの動向が火曜日も続くのかどうかを見ることは価値がある。一例としては、有権者の熱意がどれくらいか、11月の本選挙を前にしてミシガン州のような重要州で民主党支持者をどれくらい動員しているかについて、今回の結果はある程度の知見を私たちに与えてくれるだろう。

しかし、火曜日の予備選挙にどれくらいの数の有権者が参加するということと同様に、どのような有権者が投票所に向かうかも重要だ。サンダースが若い有権者たちを動かすことができ、投票所に行ってもらうことができれば、サンダースにとっては追い風となる。しかし、現在の動向が続き、穏健派の有権者たちが投票所に向かえば、バイデンにとっては最大の追い風となる。

予備選挙の投票数における共和党支持の有権者たちの影響についてはずっと続く疑問が存在する。たとえば、ミシガン州の場合、各党の予備選挙に参加する場合に、特定の政党に所属している必要はない。今回、共和党は予備選挙が接戦にはなっていないので、そちらの代わりに民主党の予備選挙に参加することを選ぶ可能性がある。

(5)次に何が起きるか?(What happens next?

火曜日の予備選挙は予備選挙全体を通じてサンダースが勢いを取り戻す最後の機会となる可能性がある。2016年にはサンダースはミシガン州、ノースダコタ州、アイダホ州、ワシントン州で勝利し、ミズーリ州では僅差で敗れた。

今週火曜日が終わると、サンダースにとっては勝利が困難な複数の州での予備選挙となる。

3月17日に予備選挙が実施されるフロリダ州では、セント・ピート・ポールズの最新の世論調査の結果で、バイデンがサンダースに49ポイント差をつけている。フロリダ州には219名の代議員が配分されており、予備選挙全体で最も多い配分数の州の1つだ。バイデンはフロリダ州で大勝し、多くの代議員を獲得することになるだろう。

同様に、フェニックスに拠点を置くOHプレディクティヴインサイツ社が月曜日に発表した世論調査の結果では、アリゾナ州ではバイデンが28ポイントの差をつけてサンダースをリードしている。アリゾナ州でも3月17日に予備選挙が実施される。

3月24日のジョージア州での予備選挙もサンダースにとっては厳しい戦いになることが予想されている。バイデンは他の南部諸州で強さを見せており、アフリカ系アメリカ人有権者の間でも幅広い支持を受けている。2016年の予備選挙ではジョージア州の民主党予備選挙に参加した有権者の過半数をアフリカ系アメリカ人有権者が占めていた。

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火曜日に6つの州での予備選挙で何が予想されるか(What to expect from the 6 states voting on Tuesday

ジュリア・マンチェスター筆

2020年3月10日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486722-what-to-expect-from-the-6-states-voting-on-tuesday

ジョー・バイデン前副大統領とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)はスーパーチューズデーの後に行われる6つの州一騎打ちを行う。

ミシガン州、アイダホ州、ミシシッピ州、ミズーリ州、ノースダコタ州、ワシントン州は火曜日にそれぞれ予備選挙を実施する。合計で352名の代議員が配分されている。

これから火曜日の各州で何が予想されるかをそれぞれに見ていく。

(1)ミシガン州

ミシガン州は火曜日の予備選挙が実施される中で最大の代議員配分数となっている。125名が配分されている。

サンダースは2016年の時にはヒラリー・クリントンに対して予想外の勝利を収めた。しかし、ミシガン州の各種世論調査の結果、サンダースはバイデンを追いかける展開となっている。

月曜日に発表されたマンモス大学の世論調査では、バイデンがサンダースに15ポイントの差をつけてリードしているという結果が出た。一方、同日のリアルクリアポリティックスの平均値ではバイデンがサンダースにつけた差は22.6ポイントだった。

民主党全国訓練委員会の創設者であり責任者を務めるケリー・ディートリッヒは次のように述べている。民主党全国訓練委員会は選挙に立候補を考えている党員を訓練する機関である。「現在、この時間、この瞬間、ジョー・バイデンは前に進む勢いを得ているように見えます。バーニーは生き残るか、進むかの瞬間を迎えています。バーニーは火曜日の夜に勝利し、獲得代議員数の差を縮めねばなりません。そうすれば前進するための勝利の道が見えてきます」。

しかし、各種世論調査の結果はこれまで間違ってきた。2016年の予備選挙では同州での世論調査ではサンダースはクリントンに2桁の差をつけられてリードされていた。しかし、結果はサンダースが2ポイント以下の僅差で勝利を収めた。

サンダースは「フォックス・ニュース・サンディ」に出演し、ミシガン州について次のように述べた。「私たちが感じている勢いは素晴らしいものですよ。火曜日にはうまくやってバイデンを倒します。いいですか、前回、皆さんが分かっているように、投開票の前日の調査では20ポイントの差をつけられていたのに、大逆転だったのですからね」。

(2)ミズーリ州

ミズーリ州は、民主党の予備選挙でどのような投票行動がとられるかを見せるという点でミシガン州と似ているが、代議員の配分は68名だけだ。サンダースは2016年に同州でクリントンに敗れたが、票差は約1500票だった。

ミズーリ州とミシガン州を比べて、ディートリッヒは「どちらもよく似ていますね。サンダースがミシガン州でうまくやれるとは思えないんですが、ミシガン州でもですが」と述べた。

バイデンは同州でリードしている。エマーソン大学が最近発表した世論調査の結果、バイデンの支持率は48%、サンダースの支持率は44%だった。この世論調査はエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)の選挙戦撤退の前に実施された。

リアルクリアポリティックスの世論調査の平均によると、ミズーリ州ではバイデンが18.6ポイントの差をつけている。

アフリカ系アメリカ人有権者は、過去の予備選挙でもそうであったように、ミズーリ州での予備選挙で重要な役割を果たすだろう。2016年のミズーリ州予備選挙でCNNが行った出口調査の結果によると、クリントンがアフリカ系アメリカ人有権者の67%から得票し、サンダースは白人有権者の54%から得票した。

バイデンはサウスカロライナ州とスーパーチューズデーでの各州でアフリカ系アメリカ人有権者の圧倒的多数から得票した。

(3)ワシントン州

ワシントン州での予備選挙は火曜日夜の各地での戦いの中で最も接戦となるだろう。各世論調査を見ると、バイデンとサンダースは僅差で激しく争っている。

ワシントン州には89名の代議員が配分されているが、これは火曜日夜においては、ミシガン州に次いで多い数である。

リアルクリアポリティックスが出している各種世論調査の結果の平均では、バイデンが2ポイント差でリードしている状況だ。

2016年のワシントン州の党員集会ではリベラル派の多い州である同州でサンダースが勝利した。党員集会は進歩主義派のサンダースにとって好ましいものである。それは、党員集会形式では組織力と情熱のある支持者たちの強みを発揮できるからだ。

しかしながら、ワシントン州は今年、予備選挙形式に変更した。そのためにより接戦となっている。

(4)ミシシッピ州

ミシガン州はバイデンにとって勝利の可能性が極めて高い州である。バイデンは南部で勝利を重ねており、特にアフリカ系アメリカ人有権者からの支持を集めている。

今週初めに実施されたデータ・フォ・プログレスの世論調査の結果では、バイデンが55ポイントの差をつけてリードとなっている。

バイデンはミシシッピ州政界の重要人物であるバーニー・トンプソン連邦下院議員(民主党)から支持を取り付けた。日曜日、バイデンはトンプソン議員とニュー・ホープ・バプティスト教会の礼拝に出席した。このミシシッピ州ジャクソンにある教会は信者の大多数がアフリカ系アメリカ人だ。

トンプソンは礼拝中に次のように述べた。「私たちは選び出されること、あら捜しをされることの意味を知っている。私たちはジョーを知っている。私は彼にもう一つの名前を与えたいと思う。それは“カムバック・キッド”だ」。トンプソンは先週のスーパーチューズデーでの勝利を受けバイデンをこのように呼んだ。

バイデンはアフリカ系アメリカ人組織NAACP議長デトリック・ジョンソンとも深い関係にある。

ミシシッピ州には36名の代議員が配分されている。

(5)ノースダコタ州

2016年、サンダース派ノースダコタ州で約40ポイントの差をつけて勝利した。同州はサンダースにとって勝利の可能性が高い州である。

ノースダコタ州は党員集会形式から予備選挙形式に近いものに変更した。また、郵便による投票も受け付けており、地方に住む人々にとってはより投票がしやすくなっている。

新しい規則によって投票者数は増える可能性が高く、バイデンにとって追い風となる。

しかし、ノースダコタ州に配分されている代議員数は14名に過ぎない。これは火曜日に予備選挙が実施される各州の中で最小だ。

(6)アイダホ州

アイダホ州は火曜日夜に予備選挙が実施される中で、党員集会形式から予備選挙形式に変更した3つの州の1つだ。今年は予備選挙形式で行われ、これはバイデンにとって好ましい動きだ。

2016年の予備選挙ではサンダースがヒラリー・クリントンに55ポイント差以上をつけて勝利した。今年の予備選挙では最新の世論調査が実施されていないために結果は予想できない。

アイダホ州に配分されている代議員は20名だ。

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