古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。X accountは、@Harryfurumura です。ブログ維持のために、著作のお買い上げもよろしくお願いします。

タグ:ピート・ブティジェッジ

 古村治彦です。

※2025年3月25日に最新刊『トランプの電撃作戦』(秀和システム)が発売になりました。是非手に取ってお読みください。よろしくお願いいたします。
trumpnodengekisakusencover001
『トランプの電撃作戦』←青い部分をクリックするとアマゾンのページに行きます。

 アメリカでは来年の2026年に連邦上下両院の選挙が実施され(大統領選挙の間に行われるので中間選挙と呼ばれる)、2028年には大統領選挙が実施される。現職のドナルドトランプ大統領は任期制限で立候補できないので、新大統領が誕生する。

最新の世論調査の結果では、共和党側では、JD・ヴァンス副大統領が大きなリードを取ってトップになっている。民主党側では、このブログでも何度もご紹介してきたピート・ブティジェッジ前運輸長官が1位になっている。前回の大統領選挙で敗れたカマラ・ハリス前副大統領は、昨年の同様の世論調査の結果では、ハリスが大きくリードして1位だったことを考えると、ハリスの支持が下がっていると見るべきだ。これらのことは、拙著『トランプの電撃作戦』(秀和システム)で書いている。
※古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ
「2024年12月2日付 2028年米大統領選挙候補者は誰になるのかという話が早くも出ている:共和党はJD・ヴァンス次期副大統領が有力、民主党は多くの名前が出ている状況」
<a href=" https://suinikki.blog.jp/archives/89190113.html "> https://suinikki.blog.jp/archives/89190113.html </a>

 『トランプの電撃作戦』でも書いたが、カマラ・ハリスは2026年のカリフォルニア州知事選挙出馬を模索している。州知事選挙に関する世論調査の結果では、ハリスがトップになっている。2026年の州知事選挙に出馬して当選して州知事になれば、2028年の大統領選挙には出ることができない(1期目の途中での出馬は批判が多く出るだろうし、続けての選挙は物心両面で不可能だろう)。しかし、カリフォルニア州知事の2期目途中の2032年ならば可能性が出てくる。ハリスは2032年でもまだ60代なので、大統領選挙を狙える。
uspresidentialelection2028republicancandidates202506001
uspresidentialelection2028democraticcandidates202506001

 2028年の大統領選挙でハリスが出ないとなれば、民主党は有力者不在ということになる。今のところ、トップとなっているピート・ブティジェッジは弁舌爽やかでまだまだ若いが、同性愛者というところがどうしてもネックになる。3位につけたギャヴィン・ニューサムはカリフォルニア州では人気が高いが、ロサンゼルスでの山火事や暴動への対応などで印象が良くない。大統領選挙での激戦地域となる中西部の各州の知事であるジョシュ・シャピロ(ペンシルヴァニア州)とグレッチェン・ウィットマー(ミシガン州知事)はまだ知名度が上がっていない。こうなると、共和党側のJD・ヴァンス副大統領が大統領本選挙で勝利する可能性が今のところ高いということになる。

(貼り付けはじめ)

世論調査:2028年大統領選挙において共和党の明確なトップランナーはヴァンスだ(Vance is clear front-runner for GOP nod in 2028: Poll

ジャレッド・ガンス筆

2025年6月27日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/5372037-vance-is-clear-front-runner-for-gop-nod-in-2028-poll/

金曜日に発表された世論調査によると、2028年共和党大統領候補指名争いで、JD・ヴァンス副大統領が他の候補者を大きく引き離し、最有力候補となっている。

エマーソン大学世論調査によると、ヴァンス副大統領の支持率は46%で、これに次ぐのはマルコ・ルビオ国務長官の12%、フロリダ州知事ロン・デサンティス(共和党)の9%だった。無所属のロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉長官が5%で続き、クリスティ・ノーム国土安全保障長官とニッキー・ヘイリー元国連大使はそれぞれ2%だった。

他の6人の支持率は1%以下で、回答者の17%は態度未定、4%はリストにない人物を希望すると回答した。

これは、エマーソン大学が11月に実施した、2028年共和党予備選挙を想定した世論調査と比べて、ヴァンスの支持率が向上したことを示している。この調査では、ヴァンスの支持率は30%と、デサンティスが5%、2024年共和党大統領候補のヴィヴェック・ラマスワミの3%と比べてわずかにリードしていた。

回答者の半数は、当時、誰かを支持するかは未定だと回答していた。

エマーソン大学世論調査のエグゼクティブ・ディレクターであるスペンサー・キンボールは声明の中で、ヴァンスが最有力候補としての地位を「確固たるものにした」と述べ、共和党支持の男性有権者と60歳以上の有権者の52%から支持を得たと指摘した。

トランプ大統領は、2028年の共和党候補者として誰が後継者になるかについてある程度言及しているが、特定の候補者への支持を表明することは避けている。2月にフォックス・ニューズのインタヴューで、ヴァンスを後継者と宣言するのは「時期尚早」だとしながらも、自身と他の候補者は「非常に有能」だと述べた。

先月、NBCの「ミート・ザ・プレス」のインタヴューで、トランプ大統領はヴァンス副大統領とルビオ国務長官を、自身が率いる「アメリカを再び偉大に(Make America Great AgainMAGA)」運動の将来のリーダー候補として挙げた。

トランプは、「(ヴァンス氏は)素晴らしく、聡明な人物だと思う。マルコも素晴らしい。他にも素晴らしい人はたくさんいる」と語った。

今回の世論調査は6月24日から25日にかけて、共和党予備選挙の有権者416人を含む登録済み有権者1000人を対象に実施された。共和党支持者の回答の誤差は4.8ポイントだった。

=====

世論調査:カマラ・ハリスがカリフォルニア州知事選立候補者および候補予定者たちに2桁のリード(Harris holds double-digit lead over declared, potential California governor candidates: Poll
ジュリア・ミュラー筆

2025年7月2日

『ザ・ヒル』

https://thehill.com/homenews/campaign/5382192-kamala-harris-lead-california-governor-candidates-poll/

カリフォルニア州知事選挙への出馬を検討しているカマラ・ハリス副大統領は、2026年の知事選挙を想定すると、ハリス氏の支持率は2桁のリードを保っていることが、最新の世論調査で明らかになった。

カリフォルニア大学アーバイン校社会生態学部の最新データによると、ハリスは他の立候補を表明している候補者や噂されている候補者たちと比較した場合、24%の支持率を獲得した。

実業家から政治家に転身し、来年の知事選への出馬を検討していると報じられているリック・カルーソは9%の支持率で次点となった。

ハリスがリードしているにもかかわらず、カリフォルニア州民の40%が、任期制限(3期前)を迎えるギャヴィン・ニューサム知事(民主党)の後任としてどの候補者を支持するかまだ決めていないと回答した。

しかし、ハリス前副大統領と一般的な共和党員のどちらを支持するかという質問では、ハリスの支持率はさらに高く、それぞれ41%と29%の支持率を獲得した。

今回の世論調査によると、ハリスはカリフォルニア州民の間で11%の好感度を獲得しており、これは調査対象となった候補者の中で最も高い数値である。

2024年の大統領選挙で敗北したハリスの今後の動向に政界は注目している。

ハリスは、カリフォルニア州知事選挙への出馬を真剣に検討していると報じられている。カリフォルニア州は、ハリスが以前連邦上院議員を務め、州司法長官も務めた州だ。彼女は夏の終わりまでに出馬の是非を判断すると伝えられており、その間、知事選の候補者たちには幾分か冷ややかな反応が出ている。

カリフォルニア州副知事のエレニ・クナラキス氏(民主党)と州教育長のトニー・サーモンド氏(民主党)は、2023年から出馬している。民主党側では、ケイティ・ポーター元下院議員(カリフォルニア州)、元米国保健福祉長官のザビエル・ベセラ氏、元州議会議長のトニ・アトキンス氏、元州会計監査官のベティ・イー氏、元ロサンゼルス市長のアントニオ・ビラライゴサ氏も出馬を表明している。

California Lt. Gov. Eleni Kounalakis (D) and state Superintendent of Public Instruction Tony Thurmond (D) have been running since 2023. Also in the ring on the Democratic side are former Rep. Katie Porter (Calif.), former U.S. Health and Human Services Secretary Xavier Becerra, former State Assembly Speaker Toni Atkins, former state Controller Betty Yee and former Los Angeles Mayor Antonio Villaraigosa.

カリフォルニア州のロブ・ボンタ司法長官(民主党)は2月、知事選挙への出馬を取り止める決断を下し、『ポリティコ』誌に対し、ハリスの立候補は「民主党の整理を行い、新規開拓になるだろう」と述べた。

ハリスは2028年大統領選挙の初期の世論調査でも、民主党の最有力候補として浮上している。しかし、エマーソン大学の最新データによると、ハリスの大統領選挙への再出馬への支持はここ数カ月で低下しており、2028年大統領選挙の有力候補の中では、ピート・ブティジェッジ元運輸長官に次ぐ2位となっている。

エマーソン大学はトゥルードット(Truedot)と提携し、州全体で2つの世論調査を実施した。1つ目はハリスへの好感度に関する質問を含み、5月27日から6月2日にかけてカリフォルニア州の成人2143人を対象に調査した。2つ目は知事選投票に関する質問を含み、5月29日から6月4日にかけてカリフォルニア州の成人2000人を対象に調査した。誤差は、1つ目の調査が2.9ポイント、2つ目の調査が3.6ポイントだった。

=====

世論調査:カマラ・ハリスは2028年の大統領選挙で支持率低下が予測されている(Kamala Harris sees support drop in potential 2028 horse race: Poll

ジュリア・ミュラー筆

2025年6月27日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/5372074-support-for-harris-declines-new-poll/

2028年大統領選挙の理論上の候補者争いにおいて、カマラ・ハリス前副大統領への支持が低下していることが世論調査で明らかになった。ハリスは次の政治的行動を検討している。

エマーソン大学世論調査の最新調査によると、ハリスは2028年の大統領選挙民主党予備選挙の候補者の中で2位につけており、民主党予備選の有権者の13%から支持を得ている。16%のピート・ブティジェッジ前運輸長官にわずかに及ばなかった。

民主党支持者たちのうち、まだ決めていないと回答した人が最も多く、23%だった。ハリスに僅差で次ぐのは、任期制限にかかるカリフォルニア州知事ギャヴィン・ニューサム(民主党)で12%だった。アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)とペンシルヴァニア州知事ジョシュ・シャピロ(民主党)がそれぞれ7%の支持を得て上位5位に入った。

最新の数字は、回答者に2028年の候補者の支持を記入させたエマーソンの11月の調査とは大きく異なっている。2024年大統領選の数週間後に行われたこの調査では、ハリスの支持率は37%で、次いでニューサムが7%、ブティジェッジが4%、シャピロが3%だった。さらに35%は未定だった。

2024年の大統領選挙での敗北を受け、ハリスの今後の動向をめぐって憶測が飛び交っている。

ハリスは、以前連邦上院議員を務め、州司法長官も務めた。ハリスは、カリフォルニア州知事選への出馬を真剣に検討していると報じられている。この不透明感は知事選挙の行方を左右する要因となっており、ハリスは出馬の是非を判断する期限を夏の終わりに設定していると言われている。

同時に、2028年初頭の世論調査では、ハリスが再び大統領選挙に立候補した場合、民主党の最有力候補となることが繰り返し示されている。カリフォルニア州知事公邸への出馬は2028年大統領選挙への出馬を阻む可能性があるが、ハリスはあらゆる選択肢を検討していると報じられている。

ハリスは今春、カリフォルニア州で開催された黒人女性のためのリーダーシップ・サミットで、「私はどこにも行かない(I’m not going anywhere)」と述べた。

一方、2028年大統領選挙の共和党候補者の中では、世論調査によると、ヴァンス副大統領が明確なリードを保っており、共和党予備選の有権者の46%の支持を得ている。未決定はわずか17%だった。

ヴァンスに続いたのは、マルコ・ルビオ国務長官(12%)、そして2024年予備選挙でトランプと戦ったフロリダ州のロン・デサンティス知事(共和党)(9%)だった。

2028年大統領選挙の一般投票では、有権者は二大政党に分かれ、一般民主党候補と一般共和党候補をそれぞれ42%ずつ支持した。さらに16%は未決定だった。

無党派層では、一般民主党候補が37%、一般共和党候補が29%で、未決定は34%だった。

6月24日、25日に実施された今回の世論調査は、アメリカの登録済み有権者1000人を対象に実施され、誤差は3ポイントだった。

(貼り付け終わり)

(終わり)

trumpnodengekisakusencover001

『トランプの電撃作戦』
sekaihakenkokukoutaigekinoshinsouseishiki001
世界覇権国 交代劇の真相 インテリジェンス、宗教、政治学で読む

bidenwoayatsurumonotachigaamericateikokuwohoukaisaseru001

バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる

akumanocybersensouwobidenseikengahajimeru001

 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 アメリカ大統領選挙の民主党の副大統領候補は難航しているようだ。カマラ・ハリス副大統領を民主党の大統領選挙候補者に決めるのは、オンラインで、まるでシャンシャン株主総会のような感じで、候補者はハリスさんしかいませんでした、という形だけの投票のようなもので決められた。民主党はエリートである連邦議員たちや政治家たち、更には、ボストン王朝ケネディ家、ニューヨーク王朝クリントン家(名門クオモ家を叩き潰した)、シカゴ王朝オバマ家が支配する政党になった。これに対しては、民主党内部でも不満がある。その不満の出ていく先が、副大統領候補者選びだ。カマラ・ハリスと側近たちが好ましい人物を選べばよいのだが、ここしか自分たちの意見を言える場所がないとばかりに、民主党内の様々な人たちやグループが意見を表明している。もしその意見に沿わない形での人選が行われた場合に、民主党内が団結できるかどうか、先行きは不透明だ。

 副大統領候補者選びが難航しているのは、どの人物にも捨てがたい長所がある一方で、無視しがたい短所があるためだ。それらを天秤にかけて、はかりが最も水平になる人を選ぶということになるだろう。選挙戦術的に言えば、何と言っても、激戦州の中でも最も重要な州であるペンシルヴァニア州で知事を務めるジョシュ・シャピロが良いだろう。シャピロの人気があれば、ペンシルヴァニア州で勝利を収めることができる。しかし、問題は、シャピロの親イスラエル姿勢が強いということだ。親パレスティナ・デモへの対応などが強硬であるという点は民主党内部からの批判が出ている。また、シャピロ夫妻は共にユダヤ人であるが、ハリスの配偶者ダグ・エムホフもユダヤ人である。非WASPのみになるというのは、バランスが悪いということになるだろう。また、ハリスとシャピロは共に州司法長官(検事総長のようなもの)出身ということで、ここもいささか州レヴェルの司法経験に偏り過ぎるというきらいもある。

 ミネソタ州知事ティム・ウォルツは進歩主義派からの支持を集めている。連邦下院議員を6期(12年間)務めた経験を持ち、国政に関する知識と経験もある。農業などに従事した後に、高校教員を務めた経験を持ち、中国に派遣されて先生をしていたこともある。エリート主義に陥った民主党においては、常識的で、バランスの取れた人物ということで評価されている。ペンシルヴァニア州を含む中西部へのアピールということで、私はウォルツ知事の副大統領候補指名の可能性が高いと考えている。

 マーク・ケリー連邦上院議員は元海軍パイロット、元宇宙飛行士という経歴もあり、また、アメリカ南部国境を形成するアリゾナ州を地盤とするという点で有力候補だ。ただ、カマラ・ハリスがカリフォルニア州を地盤とし、その隣のアリゾナ州出身となると、地域的な偏りが出てしまうということが弱点である。中西部の激戦州へのアピールが弱くなってしまう。ケンタッキー州知事アンディ・ベシアも有力候補だが、46歳という若さで経験不足が指摘される。国政経験の少なさも不安材料だ。ピート・ブティジェッジ運輸長官は、同性愛者であることを公開している政治家だ。頭脳明晰で弁舌爽やかで、リベラル派からの任意が高いが、女性初の大統領の副大統領が同性愛者ということにアメリカ全体の準備ができているかと言われると不安がある。

 今回の選挙は、五大湖周辺の激戦州で勝負が決まる。そうなると、どうしても、中西部出身者が選ばれることになるだろう。シャピロが選挙戦術上、良い選択となるだろうが、弱点も多い。その点で、ミネソタ州知事ティム・ウォルツが有力ではないかと私は考える。

(貼り付けはじめ)

ハリスの副大統領候補の争いが荒れている(Harris vice presidential battle gets nasty

ジュリア・マンチェスター、エイミー・パーネス筆

2024年8月5日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4812431-vice-presidential-race-shapiro-harris/

カマラ・ハリス副大統領の副大統領候補をめぐる争いは、決定が近づく中で、民主党が自らの好みの候補者を中心に選抜するにつれ、ますます醜いものになってきている。

ガザ地区でのイスラエルの戦争に激怒した進歩主義派は、イスラエルに対する姿勢や親パレスティナ抗議活動への対応を巡り、ユダヤ人であるペンシルヴァニア州知事ジョシュ・シャピロ(民主党)をますます標的にしている。『ポリティコ』誌によると、これとは別にジョン・フェッターマン連邦上院議員(ペンシルヴァニア州選出、民主党)もシャピロに関する懸念をハリスのチームに報告した。

民主党左派はミネソタ州知事ティム・ウォルツを指名するようにハリスに求める動きを強めている。現状に詳しい関係者によると、民主党所属の連邦下院議員の多くがウォルツの支持拡大を図っているという。

もう1人の最有力候補であるマーク・ケリー連邦上院議員(アリゾナ州選出、民主党)は、シャピロをめぐる議論のような険悪さまでには至っていないものの、労働組合の指導者たちから、ケリー議員が指名を受けるべきかどうか公然と疑問視する声が上がっている。

民主党系のストラティジストの中には、副大統領候補をめぐる戦いは、民主党の大統領選挙予備選の戦いの様相を呈していると述べる人たちもいる。

最近の複数の大統領選挙に携わってきたある民主党系ストラティジストは、「これはおそらく民主党がこのサイクルで得られる中で最も予備選に近いものであり、それがなぜこれほど大きな重要なことになったのかを説明している。民主党員の多くは、これが候補者指名に影響を与える最後の機会であり、2028年か0232年まで、ホワイトハウスに影響を与える最後の機会になる可能性があると考えており、そのため多くの選挙活動が行われている」と語った。

ジョー・バイデン大統領が選挙戦から撤退し、ハリスを支持した時、民主党も共和党も同様に、民主党がハリスを中心にして急速に団結したことに驚いた。多くの人がバイデン撤退後は、混戦模様の争いになると予想していたが、その予想とは反対に挑戦者は現れず、党内はおおむね安堵した。

大統領選挙候補者指名の戦いは避けられたものの、副大統領候補者選びはより熾烈な雰囲気を帯びてきた。

2人目のストラティジストは、「副大統領候補者選び(Veepstakes、ヴィープステークス)は通常数カ月かかるプロセスで、その切符を得るために、ベンチの中から新進気鋭の人材を選ぶという驚きが民主党を興奮させた一方で、2週間にわたって、圧力鍋の中のような環境を作り出した。本来なら息つく暇もない反対派の研究や批判が全て外に押し出されている」と述べている。

この人物は続けて次のように述べた。「最終局面になって、争いはより激しくなったが、その耐久性は不明であり、ハリス陣営の指針は変わっていない。それは、危害を加えず、候補者選びで適切な判断を示し、おそらく重要な州で針を動かす、ということだ」。

ハリスのある支援者は、民主党内での分裂直後の凝縮された時間枠が、「激しい瞬間(intensity of the moment)」を引き起こしていることに同意した。

この人物は「この段階で、誰も間違いを犯したくはない。チャンスは小さく、賭け金は高い」と述べた。

シャピロは副大統領候補者選びにかかわる批判、特に進歩主義派からの批判の矢面に立たされている。党内左派のシャピロ知事批判派は、シャピロが知事、そして、州司法長官時代に親パレスティナの抗議活動や取り組みに対して強圧的な手法を採用してきたと指摘している。

『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、ある特定の議論が非常に激しくなっており、シャピロを評する際の「ジェノサイド・ジョシュ(Genocide Josh)」というフレーズが反ユダヤ主義的(antisemitic)であるかどうか活動家らが議論したという。

民主党の一部は、シャピロが受けた批判の多くは「行き過ぎたオンライン左翼(overly online left)」からのものだと述べ、ハリスがシャピロを指名すれば、進歩主義派もそれを認めるだろうと予想している。

デジタルを専門とする民主党系ストラティジストのキース・エドワーズは、「これらの内部抗争(internal squabbles)は、大きな感情の動きを引き起こす可能性があるので、オンラインでは大規模に見えるかもしれない。しかし、それは現実世界で起こっていることを反映していない。一般の有権者はこれに注意を払っていない」と語っている。

しかし、進歩主義派のあるストラティジストは本誌の取材に対し、批判はオンライン空間に限定されたものではなく、アラブ系アメリカ人やイスラム教徒の有権者の投票率に影響を与える可能性があると語った。

このストラティジストは、「シャピロが副大統領候補になれば、アラブ票、進歩主義派票の獲得で問題が起きるだろう。これは私が考えている以上に、ハリスのキャンペーンにとって決定的な瞬間になると思う」と述べた。

進歩主義派や親パレスティナの活動家たちは、シャピロがロチェスター大学の学部生時代に、シャピロが、中東に「平和は決して訪れない(peace will never come)」と予言し、パレスティナ人を「闘争心がある(battle minded)」と評したが、最近になって取り上げられている、これらのことが問題だと主張している。

「平和研究所」と「中東理解研究所」は金曜日、声明を発表し、その中で、シャピロのコメントを「猛烈な人種差別主義者(virulently racist)」とする独自の見解を発表した。

シャピロ知事の報道担当は、シャピロが20歳の時に書いた論説の再浮上について反応し、この問題に関する知事の見解はその後「今日、彼が取っている立場に発展した(evolved into the position he holds today)」と声明の中で述べた。

加えて、シャピロの支持者たちは、10月7日以降、シャピロがコミュニティに手を差し伸べたことを称賛する、フィラデルフィア・アラブ系アメリカ人開発組織のメンバーによる最近の論説など、アラブ人コミュニティからの支援が表明されていることを指摘している。

シャピロの支持者や進歩主義派を批判する人たちは、イスラエル関連問題に対するシャピロ知事の現在のスタンスは、他の候補者のスタンスとそれほど変わらないと指摘し、批判の多くは反ユダヤ主義に根ざしていると主張している。シャピロは二国家解決(two-state solutions)の支持者であり、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の戦争対応を声高に批判してきた。

ユダヤ人であるジェイク・オーチンクロス連邦下院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は月曜、CNNの取材に対して次のように述べた。「非ユダヤ人の有力候補者の立場を攻撃するのとは別の方法で、ジョシュ・シャピロの親イスラエルの立場を攻撃している、行き過ぎたオンライン左派の人々は、自分たちに言い聞かせているだけだ。反ユダヤ主義には強い底流(undercurrent)がある」。

ある民主党系ストラティジストは、「国民皆保険(Medicare for all)」や水圧破砕(fracking)などの問題に対する、ハリスの穏健な姿勢を指摘し、特に進歩主義派からの反発は、ハリスの決定に大きな影響を与えないだろうと予測した。

このストラティジストは、「ハリスにはこれまで、進歩主義派の要求に応じる機会がたくさんあったが、その餌には乗らなかった」と述べた。

エドワーズはまた、過去1カ月間の政治の混沌とし​​た性質を考慮すると、有権者はいつまで副大統領候補者選びのニュースサイクルに注目し続けるだろうかと疑問を呈した。

エドワーズは、「新しいサイクルの長さはほんの数分だ。3週間前に暗殺未遂事件があったが、それについては誰も話さない。私たちがここで話していることは、とても小さなことだ」と述べた。

=====

ハリスの副大統領候補の最終オッズ(The final odds in the Harris veepstakes

ナイオール・スタンジ筆

2024年8月5日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4812723-vice-presidential-nominee-rumors/

カマラ・ハリス副大統領が副大統領候補の選択を発表するとみられる数時間前の段階で、興奮と誰が選ばれるかについての噂話は最高潮に達している。

ハリスと副大統領候補は間もなく、選挙の行方を左右するとみられる7州のうち6州への急遽の視察を開始する。その旅程の最初のイヴェントは火曜日にフィラデルフィアで行われるが、ハリス陣営は、この場所でペンシルヴァニア州知事ジョシュ・シャピロが副大統領候補に選ばれたことを発表される、と予想されているという考えを反対している。

ハリス陣営の広報担当ケヴィン・ムニョスもまた、ハリスが月曜午後遅くの時点で、選択を決めたとの報道に反論した。

ムニョスはSNS上で「ここでの興奮と関心は理解しているが、ハリス副大統領はまだ副大統領候補を決めていない」と書いた。

もちろん、ハリスが予想外の人選を行い、政治の世界の住人達の目をくらませる可能性はある。

しかし、最有力候補として挙げられたシャピロ知事、マーク・ケリー連邦上院議員(アリゾナ州選出)、ミネソタ州知事ティム・ウォルツの3人が日曜日にワシントンの邸宅でハリスと面会した。

他に争っていると噂されているのは、ケンタッキー州知事のアンディ・ベシアや運輸長官のピート・ブティジェッジだ。

以下は、上位候補者に対するオッズを含む、現時点での副大統領候補選びの状況に関するガイドだ。

(1)ペンシルヴァニア州知事ジョシュ・シャピロ(Pennsylvania Gov. Josh Shapiro
joshshapirokamalaharris001

進歩主義的な民主党員からの批判は、シャピロに有利な唯一の大きな要因を否定するものではない。それは、11月の選挙で最大の激戦地となっている地元州での人気だ。

シャピロは2年前の知事選で、ドナルド・トランプ前大統領の支持を受けた、共和党のダグ・マストリアーノを、15ポイント差をつけて破った。

本誌が依頼したエマーソン大学の先月末の世論調査では、シャピロのペンシルヴァニア州民からの支持率は49%で、不支持はわずか31%だった。

もし、ハリスとシャピロのチケットがペンシルヴァニア州とその19の選挙人を獲得することになれば、それはホワイトハウスでの勝利に向けた大きな一歩となるだろう。

シャピロの大きな弱点は、ガザ紛争に関する彼の発言だ。彼は親パレスティナ抗議活動参加者とクー・クラックス・クランとの間の類似点を挙げている。

もし、ハリスがシャピロを選べば、進歩主義派からの批判の中で、彼女の政治的蜜月は終わることになる。しかし、ペンシルヴァニア州が得られる可能性のあるものについては、無視するには大きすぎるかもしれない。

・本誌のオッズ:1倍

(2)ミネソタ州知事ティム・ウォルツ(Minnesota Gov. Tim Walz
timwalzkamalaharris001

ウォルツは、何年も活動し続けても、時を見つけて一夜にしてセンセーションを巻き起こす政治家となることがある、今年の副大統領候補レースの代表的な例だ。

これまで連邦下院議員を6期務めて、ミネソタ州知事となったウォルツは、バイデン大統領が撤退の決定を発表して以来、共和党に対する強力な攻撃で民主党を興奮させてきた。

特に、トランプ時代の共和党は「とにかく奇妙だ(just weird)」という彼の非難は、リベラルな有権者たちの共感を呼んだ。

ウォルツの基本的な魅力は、選挙活動において手ごわい存在となり得る、断固とした決意を持つ中西部出身の田舎者が持つ実直さだ。

ウォルツは明らかに党の進歩主義派が好む選択肢であり、シャピロよりも親パレスティナ・デモ参加者たちに共感的であるように見える。彼の実績には、投票権と生殖に関する権利の精力的な擁護も含まれている。

しかし、ハリスが主に中道派の有権者にアピールする人物を支持する場合、ハリスに対する左派の熱意はある意味裏目に出る可能性がある。

・本誌のオッズ:2倍

(3)マーク・ケリー連邦上院議員(アリゾナ州選出)(Sen. Mark Kelly (Ariz.)
markkellykamalaharris001

月曜日までに、ワシントンと民主党内部では、ケリーの勢いが衰えるのではないかという話題が広がった。

しかし、ワシントン政界(Beltway)の常識は間違っていることがよくある。

ケリーを支持する理由には3つの大きな柱がある。

第一に、ケリーは選挙人獲得数がペンシルヴァニア州の19に対して、11しかないが、激戦州となっているアリゾナ州を地盤にしている。

第二に、ケリーは党内の他の多くの人よりも国境に関するより厳しい政策を支持してきたが、これがハリスの重大な弱点を少し改善できる可能性がある。

第三に、ケリーは、元海軍パイロットおよび宇宙飛行士として、また2011年の銃撃で重傷を負った元連邦下院議員ギャビー・ギフォーズ氏(アリゾナ州選出、民主党)の配偶者として、説得力のある経歴を持っている。

しかし、ケリーは組織化権利保護法の共同提案者になることに消極的であることもあり、組織労働者からの反対に直面している。

また、ケリーには他の候補者に比べてダイナミズムが欠けているのではないかという懸念もある。

・本誌のオッズ:2.5倍

(4)ケンタッキー州知事アンディ・ベシア(Kentucky Gov. Andy Beshear
andybeshear001

ベシア知事は民主党内の勢力協力の面で、進歩主義派や中道派(centrists)のどちらとも過度に敵対しない選択肢として、中立的な立場を担う可能性がある。

ベシアの主な強みは、共和党が圧倒的な優勢を保つ州で勝つ能力だ。昨年はバイデン大統領が約26ポイント差で敗れた州で、53%の得票率で再選を果たした。

ベシアはまだ46歳であり、81歳のバイデンが持っていた民主党の切符に世代交代をもたらすという考えに更に強力な基盤を与えることになるだろう。民主、共和両党の大統領選挙候補者であるトランプは78歳で、ハリスは59歳である。

しかし、ベシアがほとんど試練を経ていないのではないかという懸念がある場合、ベシアの若さは彼にとっての逆風となるかもしれない。

・本誌のオッズ:3倍

(5)ピート・ブティジェッジ運輸長官(Transportation Secretary Pete Buttigieg
petebuttigiegkamalaharris001

ブティジェッジの支持者のネットワークは、ブティジェッジの副大統領候補就任を熱心に後押ししている。

支持者たちは特に、ブティジェッジの疑いようのないメディア対応スキルを指摘している。彼は特に民主党のメッセージをFOXニューズに伝えることに効果的であり、その過程でリベラルなファンを獲得した。

ブティジェッジは、2020年の民主党大統領選挙候補指名に立候補し、予想を上回る健闘を見せたが、実際には勝つ見込みはなかった。

しかし、ブティジェッジは、2020年の大統領選挙予備選挙の過程で、アフリカ系アメリカ人からの支持を受けることに大苦戦している。また、批判者たちは、彼が州全体の公職に選出されたことがなく、州議会議員にすら選出されていないと指摘している。彼はインディアナ州サウスベンドの市長を務めた経験しかない。

考慮すべき別の要素もある。リアルポリティーク(realpolitik)から見ると、初の黒人女性大統領の座を争うハリスが、同性愛者を副大統領候補に選ぶことを妨げる可能性がある。

・本誌のオッズ:5倍

(貼り付け終わり)

(終わり)

bidenwoayatsurumonotachigaamericateikokuwohoukaisaseru001

バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる
bigtech5shawokaitaiseyo501
ビッグテック5社を解体せよ

akumanocybersensouwobidenseikengahajimeru001

 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。
2024uspresidentialelectionelectoralcollegemap001
2024uspresidentialelectionelectoralcollegemap002

 民主党の大統領候補となったカマラ・ハリスに副大統領候補の名前が色々と出てきている。候補者コンビのバランス(対照的なアイデンティティの人が良い)や、選挙戦術(激戦州で勝利をもたらしてくれそうな人が良い)を考えると、ペンシルヴァニア州知事ジョシュ・シャピロ、ノースカロライナ州知事のロイ・クーパー、知事以外では、アリゾナ州選出の連邦上院議員マーク・ケリー、バイデン政権の運輸長官を務めているピート・ブティジェッジ(インディアナ州サウスベンド市の市長を務めた)といった名前が挙げられる。彼らは白人、男性、東部や中西部出身、激戦州出身といった条件に当てはまっている。
joshshapirokamalaharris001
ジョシュ・シャピロとカマラ・ハリス
roycooperkamalaharris001
ロイ・クーパーとカマラ・ハリス

 人気の高い、カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサムは、ハリスと同じカリフォルニア州を地盤としているために法律上、副大統領候補となるのは難しい。ミシガン秦のグレッチェン・ウィットマーは女性コンビとなってしまうことがネックとなってしまう。また、アフリカ系などのマイノリティ出身者もこの場合はバランスが悪いということになる。アメリカ大統領選挙は長く、女性やマイノリティが候補者に選ばれにくい状況が続いてきたが、これから少しずつ変化していくだろう。

 共和党の副大統領候補が激戦の五大湖周辺のオハイオ州を地盤とするJD・ヴァンスを選んできたということは、五大湖周辺州を取りたいという意図が明確である。そのために、貧しい白人家庭(母親は離婚下シングルマザーで麻薬中毒になっていた)で育ったヴァンスを持ってきた。ペンシルヴァニア州知事シャピロはその点では好敵手ということになる。シャピロは夫婦そろってユダヤ系であり、ハリスの配偶者ダグラス・エムホフもユダヤ系となると、民主党系にはWASPが一人もいないという状況になる。この点は注目される。ロイ・クーパーはいかにも南部人ということで好感を持たれるタイプだが、ノースカロライナ州以外の人気や知名度は低い。経歴や知名度アピールできるとすれば、ケリー上院議員(元海軍パイロットで宇宙飛行士)やブティジェッジ長官(同性愛者、若さ、頭脳明晰さ、軍務に志願したこと)ということになる。
markkellykamalaharris001

マーク・ケリーとカマラ・ハリス
petebuttigiegkamalaharris001
ピート・ブティジェッジとカマラ・ハリス
 ハリスとのバランスと激戦州への効果ということを考えると、ペンシルヴァニア州知事シャピロ、ケリー上院議員といったところの可能性が高いのではないかと考えられる。

(貼り付けはじめ)

民主党はハリスに対して副大統領候補を激戦州から選ぶように促す(Democrats urge Harris to look to battleground states for VP pick

アル・ウィーヴァー筆

2024年7月22日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4786852-harris-vice-president-pick-midwest-governors/

民主党はカマラ・ハリス副大統領に対し、大統領選への立候補で民主党内の支持を固める中、副大統領候補として激戦州や党の知事たちから選ぶよう求めている。

ジョー・バイデン大統領が日曜日に民主党候補者から撤退し、ハリスを後継者として支持して以来、ハリスは速やかに党を味方につけた。

この急速な動きを受けて、民主党は副大統領候補として誰が彼女の後継者となるべきかに注目しており、多くの人は、彼らが言うところの「荷物が乗ったベンチ(loaded bench、候補者が多いという意味)」をどのように利用して、コンビのバランスを最も良くするかに注目している。

ブライアン・シャッツ連邦上院議員(民主党、ハワイ州)は、「これはハリス副大統領にとって初めての大統領としての決定であり、彼女には多くの良い選択肢が揃っている」と連邦議事堂で記者団に対し、多くの民主党知事の名前を挙げながら語った。その中には、ペンシルヴァニア州のジョシュ・シャピロ、ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー、ノースカロライナ州のロイ・クーパーが含まれていた。更にピート・ブティジェッジ運輸長官とマーク・ケリー連邦上院議員(アリゾナ州選出、民主党)も候補者として挙げられている。

シャッツは、「リストは続く。おそらく大事な人を挙げるのを忘れていて、誰かを怒らせていると思う。でも、私たちは今、たくさんの候補者を持っている」と述べた。

党のストラティジストや議員たちは、ハリスがカリフォルニア州出身で法曹界の経歴を持ち、黒人およびアジア系アメリカ人女性として初めてその職に就く大統領候補と釣り合える候補者を探す必要があるかもしれないことを認めている。

そうした選択肢の大部分を占めているのは、中西部や激戦州出身の男性で、その多くは知事で、ハリスがペンシルヴァニア州、ミシガン州、ウィスコンシン州の「青い壁(Blue Wall)」を維持するのを支援する任務を負うことになる。

ある民主党関係者は、「海岸地域出身でなく、政府機関を運営したり、州を運営したり、市長を務めたりしている、もしくはしてきた人物はバランスが取れているだろう」と語った。

複数の民主党議員は、ノースカロライナ州知事としての2期目の任期を終えようとしているクーパーを、選挙戦を後押しする可能性がある人物として挙げており、トランプ前大統領が2020年にノースカロライナ州をリードしたのはわずか7万5000票未満だったと指摘している。

ある連邦下院民主党議員は「副大統領をイメージできるとしたら、クーパーによく似ているだろう。彼は基本的に中心的なキャスティングの1人だ」と述べた。

クーパー知事は月曜日のテレビインタヴューで、日曜日にハリスと電話で話したと語った。クーパーは、会話では「このレースに勝つこと」に焦点が当てられていたと述べたが、副大統領候補についての具体的な話は避けた。

67歳のクーパーは、「人々が私のことを話してくれることはありがたい。でも今週は今、彼女に焦点を当てる必要があると思う」と述べた。

バイデンの閣僚の中で、唯一検討対象と言われているピート・ブティジェッジには有利な点があり、それは、ブティジェッジが、共和党の副大統領候補のJD・ヴァンス連邦上院議員(オハイオ州選出、共和党)との討論会で、最も良いパフォーマンスを発揮するだろうと主張している民主党関係者がいる。

ブティジェッジは、インディアナ州出身でもあり、大統領選に立候補した後に名前が挙がった人物の中で最も有名になっている。

しかし、彼の潜在的な弱点は、有権者がアフリカ系とアジア系アメリカ人の女性と、同性愛者の男性からなるコンビを支持するかどうかに集中している。

一部の民主党議員は懸念を無視している。

ある民主党関係者は、「そんなことに腹を立てるような人たちは、どうせ私たちに投票しないだろう」と語った。

ケリー議員は、近年選挙で比類のない勝利を収めている、激戦州出身の退役軍人で元宇宙飛行士という輝かしい履歴書を民主党が注目しており、副大統領候補の明らかな有力候補となっている。

しかし、彼には明らかな弱点がある。ハリスが勝てば議席を離れ、激戦州で、後任を決める特別選挙を実施する必要があり、連邦上院で民主党が過半数を維持するために、困難をもたらす可能性がある。

激戦州のある民主党関係者は、「ケリーを引き抜いておいて、アリゾナ州で連邦上院の議席を維持することはできない」と語った。

そして、シャピロ知事はかなりの話題を呼び、2028年の大統領候補として広く考えられているが、彼が適任であることを警戒する、一部の進歩主義者からの厳しい監視にさらされている。

連邦下院民主党によると、シャピロ知事はヴィープステークス(veepstakes、訳者註:副大統領候補選出の手続き)の唯一の候補者だが、就学援助やイスラエルへの熱烈な支持など、数々の政策上の立場を理由に進歩主義派議員から「強い反発(strong pushback)」を受けているということだ。

「進歩主義派が会いたくないということを内密に話し合っている事実がある。進歩主義派が会いたくないと言っているのはシャピロだけだ」とこの議員は語った。

一方、深刻な争いを繰り広げている唯一の女性であるウィットマーは、ミシガン州で記者団に対し、「ミシガン州を離れない」し、「どこへも行く」つもりはないと語った。

予期せぬヴィープステークスの分野は決着からは程遠い現状であるが、団結を目指す政党の最前線に立つ候補者が現れるまで、今後数週間のうちに他の名前が浮上するのは確実で、指名を迅速に行うことになる。

シャッツ議員は「これによって明らかになったものの一つは、民主党にはステップアップする準備ができている次世代の指導者がいることを証明することだ」と述べた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

bidenwoayatsurumonotachigaamericateikokuwohoukaisaseru001

バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる
bigtech5shawokaitaiseyo501
ビッグテック5社を解体せよ

akumanocybersensouwobidenseikengahajimeru001

 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 ジョー・バイデン大統領が大統領選挙からの撤退と、カマラ・ハリス副大統領を大統領選挙候補者として支持すると表明したことを受けて、アメリカ大統領選挙は急速な動きを見せている。今回の大統領選挙は、共和党のドナルド・トランプ前大統領、民主党のジョー・バイデンが早々に事実上の候補者に内定して、静かに推移していた。それを大きく揺るがしたのが、先月末のCNNが主催した大統領選挙候補者討論会だった。バイデンが体調不良や言い間違い、言いよどみなどで、「酷いパフォーマンス」を見せてしまい、バイデンに対する人々の不安が一気に加速することになった。その後も状況は好転せず、民主党エリート層を中心に撤退論が大きくなっていった。通常であれば、大統領選挙候補者討論会は、民主、共和両党が全国大会を開催し、指名候補を決定した後、9月から開催される。逆の見方をすれば、その時期まで、討論会がなくて、うまくごまかしていれば、9月の討論会で酷い状況になっても、もうどうしようもなかったということも言える。6月末の討論会は、バイデン外しのための「出来レース」「宮廷内クーデター」という可能性も考えられる。
donaldtrumpjoebidenpresidentialdebate20240627001

 民主党は、カマラ・ハリスを候補者とするということで、「心機一転」「気分を変えて」、これからやるぞという雰囲気づくりに躍起になっている。ハリスは、政治的な実績はあまりないが、バイデンからの交代で「フレッシュさ」をアピールし、党内をまとめようとしている。バイデン選対をそのまま使いつつ、自分の側近たちを重要なポジションに就けるだろう。バラク・オバマ元大統領がハリスを支援する動きがあるということだが、現在のところ、ハリス支持を明言していない。

 ハリスの副大統領候補という話が出ているが、既に多くの名前が挙がっている。ハリスとは対照的なアイデンティティの人物、例えば、男性、白人、東部から中西部出身、更に言えば、選挙戦術で言えば、激戦州となる、五大湖周辺のラストベルト出身、できれば、労働課の家庭出身という条件が考えられる。以下に9名の名前が挙がっているが、カリフォルニア州のギャヴィン・ニューサム知事は、大統領候補と同じ州出身というのは法律上不可能ということで、候補から外れるようだ。女性同士というのもバランスが悪い(これまで男性同士ばかりだったからこの表現が良くないと思うが現実的に)ということもあり、ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事も厳しいだろう。

イリノイ州のJB・プリッツカー知事は、世界的なホテルグループのハイアットの一族であり、大富豪で、選挙資金は全て自己資金で賄えると言われているが、中西部の州知事と言っても、これでは、貧しい白人労働者たちから嫌われてしまうだろう。そう考えると、ペンシルヴァニア州知事のジョシュ・シャピロが有力候補ということになるだろう。アリゾナ州のマーク・ケリー連邦上院議員も、男性、白人、アメリカ海軍パイロット、宇宙飛行士という経歴からユニークで、こちらも有力候補だと思う。2020年の大統領選挙で、善戦した、ピート・ブティジェッジ運輸長官は、中西部インディアナ州出身で、軍務に就いていたことや同性愛者であることを公表していることなどもアピールポイントであるが、副大統領候補には難しいかもしれない。
joshshapirokamalaharris001
ジョシュ・シャピロとカマラ・ハリス
markkellykamalaharris001
マーク・ケリーとカマラ・ハリス(右)
petebuttigiegkamalaharris001
ピート・ブティジェッジとカマラ・ハリス

 トランプ陣営としては、敵をカマラ・ハリスに設定し直すという作業を強いられることになる。ハリスが副大統領としては不法移民対策で成果を挙げなかったことくらいしか攻撃材料がない。後は、カリフォルニア州司法長官、連邦上院議員(1期目の途中で副大統領に)としての仕事ぶりも攻撃材料になるだろう。民主党側は、「ハリスを“鬼検察官”として、“重罪人”トランプを討論会で徹底的に追い詰める」という目論見もあるようだ。しかし、これは逆効果になることもある。そもそも討論会は法廷ではなく、政策を討論する場所だ。もちろん、トランプの裁判の状況などについて話が及びことはあるだろうが、それは一部であるべきだ。また、検察官が法廷で被告を攻撃するならば、被告には代理人としての弁護士を立てる権利がある。それは認められていない討論会で、裁判ごっこをやるというのは、民主党の選挙に勝ちたい余りの過剰な行動と捉えられてしまう可能性がある。

 そもそも、副大統領は、名前は知られているが、その人柄などは全く知られていない。副大統領の仕事は、大統領に何かあった時のために健康で生きていることだ。まずは、ハリスの人物像を明らかにすることが何よりも最初にやるべきことだ。
 民主党では「ハリスで決まり」「ハリスで一本化」という流れになっており、他に候補者は出ない状況を演出している。しかし、考えてみれば、バイデンが自発的に降りたことになっているが、かなりの圧力をかけられ、甘い言葉や脅しの言葉をさんざんにかけられたことは容易に想像がつく。まずは、「バイデン降ろし」が民主的だったのか、ということ、ハリスの選ばれ方が民主的かどうか、ということを疑問に思う民主党員や支持者も一定数存在すると思う。そこをどのように折り合いをつけていくかが重要である。

 静かに動いていたアメリカ大統領選挙がバイデン撤退で動き始めた。これからも何が起きるか分からない。目が離せない状況になっている。

(貼り付けはじめ)

バイデンが大統領選挙から撤退:知っておくべき5つのこと(Biden withdraws from presidential race: 5 things to know

サラクシ・ライ、ブランドン・コンラディス筆

2024年7月21日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4784618-joe-biden-drops-out-what-to-know-kamala-harris-trump/

ジョー・バイデン大統領は再選に向けて立候補しないと述べたが、これは民主党内多数からの圧力の高まりを受けての歴史的な決定となった。

バイデンは2025年に終了する残りの任期を全うすると述べた。

バイデンは「大統領を務めることができたことは私の人生最大の光栄だ。再選を目指したのは私の意向だが、私が辞退し、残りの任期は大統領としての責務を果たすことだけに専念することが党と国にとって最善の利益になると信じている」と述べた。

ドナルド・トランプ前大統領と支援者たちが共和党全国大会のためにミルウォーキーに集まった数日後に、この発表は大統領選挙を一変させることになった。

バイデンの退任の決定について知っておくべきことは次のとおりだ。

(1)バイデンは圧力増大を受けて選択を下した(Biden made the choice after growing pressure

過去数日間でバイデンの辞任を求める議員や献金者の数が増えたため、結局バイデンは党内からの圧力に屈した。

ジョー・マンチン連邦上院議員(ウエストヴァージニア州出身、無所属)は日曜早朝、CNNのジェイク・タッパーに対し、バイデン大統領は「新しい世代にトーチを引き継ぐべき」と発言し、バイデンに撤退を要求した最新の注目議員となった。

マンチンは、ピーター・ウェルチ連邦上院議員(ヴァーモント州選出、民主党)、ジョン・テスター連邦上院議員(モンタナ州選出、民主党)、シェロッド・ブラウン連邦上院議員(オハイオ州選出、民主党)、マーティン・ハインリッヒ連邦上院議員(ニューメキシコ州選出、民主党)を含む民主党議員のリストに加わった。

本誌は木曜日、バイデンの決定が差し迫っており、ハリス副大統領がバイデンの後任となった場合、副大統領候補が誰になるかに既に注目が集まっていると報じた。

しかし金曜日になっても、バイデン陣営は大統領が再選に向けて出馬する決意を持っていると主張していた。

(2)ハリスが後継者となる可能性が高い(Harris becomes likely successor

バイデンは日曜日、ほぼ即座にハリス副大統領を次期民主党候補者として支持した。

バイデンは「今日、私はカマラが今年の我が党の候補者となることに全面的な支持を表明したい。民主党の皆さん、団結してトランプを倒す時が来た。やってやろう」と述べた。

バイデンの発表は、バイデンが新型コロナウイルス感染から回復中のデラウェア州の自宅で自己隔離している間、今週土曜日にハリスがケープコッドで200万ドルの募金活動を行った後に行われた。

ハリスは後に自身の声明を発表し、「支援を受けてこの指名を勝ち取る」と述べた。

バイデンがハリスを支持する決定を下すことは予想されていた。どれだけ多くの人が彼女を彼の有力な後継者とみなしているかを示すように、共和党全国大会のためにミルウォーキーに集まった共和党員たちは、既に彼女への攻撃を開始している。

ハリスは日曜の声明で、大統領の支持を得ることができて「光栄だ」とし、「私の意図は、大統領の支援を得て、指名を勝ち取ることだ」と述べた。

(3)彼女の副大統領候補の人選が行われている(The hunt is on for her possible running mate

バイデンがハリスへの支持を全面的に表明した今、誰が彼女の副大統領候補となり得るかが注目されている。

今のところ、彼女と一緒に選挙戦を戦う、副大統領候補への関心を公的に表明している人は誰もいないが、この状況は変わるだろう。既に名前が挙がっているのは、ケンタッキー州知事のアンディ・ベシア(民主党)、イリノイ州知事のJB・プリッツカー(民主党)、ペンシルヴァニア州知事のジョシュ・シャピロ(民主党)、ミシガン州知事のグレッチェン・ウィットマー(民主党)、ノースカロライナ州知事のロイ・クーパー、そして、アリゾナ州連邦上院議員マーク・ケリー (民主党)である。

もう一人の著名人としてカリフォルニア州知事ギャヴィン・ニューサム(民主党)も含まれているが、カリフォルニア州から二人の候補者を選出することができないことを考えると、彼が副大統領候補に選ばれる可能性は低い。

(4)バイデンの決断は大統領選挙を未知の領域に進めた(Decision throws election into uncharted territory

バイデンの決定により、選挙は激動の新たな段階に突入するが、このような事態は過去半世紀以上のアメリカ大統領選挙では見られなかった。

明確なことは、これは、大統領に辞任を求める多数の民主党関係者や寄付者にとっても安心材料となるだろう。

しかし、それは潜在的な混乱への扉を開くことにもなる。バイデンはハリスを後継者として支持したが、情報筋はこの時点からプロセスがどのように展開するのか完全には確信していない。

バイデンに支持を誓約した代議員たちは、ハリスに投票する必要はない。つまり、別の候補者を支持し、競争全国大会(contested convention)となる高まる可能性がある。

十分な数の代議員が本質的にバイデンに反抗することを選択する可能性は依然として低いが、民主党が誰を新しい候補者にするべきかをめぐって対立していることに気付いた場合、更なる混乱が生じる可能性はある。

ジム・クライバーン連邦下院議員(サウスカロライナ州選出、民主党)を含む一部の民主党議員は、たとえハリスが後任候補になっても、彼女が正式に選ばれる前に党は「ミニ予備選(mini primary)」を開催すると強調している。

しかし、民主党議員が実際に彼女に挑戦し、黒人およびアジア系アメリカ人女性初の副大統領を飛び越えて将来の政治的キャリアを損なう危険を冒すかどうかはまだ分からない。

(5)トランプの支援者たちは既に攻撃対象をハリスに変更し始めた(Trump allies have already started pivoting toward Harris

バイデンの撤退発表前から、共和党はハリスがバイデンの後任候補となる場合に備えて、既にナイフを研ぎ始めていた。

トランプの支援者たちは、ミルウォーキーで過去1週間、ハリス副大統領を頻繁に追及し、特にバイデンの「国境の皇帝(border czar)」として彼女を叩き、バイデン政権の移民政策に結び付けた。

トランプ大統領は既にハリスと対決する可能性を考慮しており、バイデン大統領の撤退決定直後にCNNに対し、ハリスを打ち負かすのは容易だと語った。そして、トランプ元大統領の副大統領候補であるJD・ヴァンス連邦上院議員(オハイオ州選出、共和党)は、土曜日にミシガン州で行われた初の共同集会中でハリスを攻撃した。

それにもかかわらず、共和党もまた、主要な敵対者が突然姿を消し、新たな敵対者がまだ確認されていないため、自分たちが未知の領域(uncharted territory)にいることに気づいている。トランプ大統領と支援者たちは、民主党が最終的に誰を指名するか見極めるまで、常に警戒を怠らず、新たな攻撃陣を形成する必要があるだろう。

=====

ハリスの副大統領候補に選ばれ得るのは誰か?(Who could be Harris’s running mate?

ジュリア・マンチェスター、ジュリア・ミュラー筆

2024年7月21日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4784748-kamala-harris-pete-buttigieg-gretchen-whitmer-josh-shapiro-running-mate/

ジョー・バイデン大統領は日曜、2024年大統領選挙戦から撤退し、ハリス副大統領を後任候補として支持した。これは歴史的な動きであり、ハリスが承認された場合、副大統領候補は誰になるのかという疑問が浮上している。

それが起こるという保証はない。ハリスが正式な候補者になるためには、来月の民主党全国大会に向けて十分な数の代議員の支持を獲得する必要がある。しかし、現副大統領であり、バイデンに明確に選ばれた後継者として、彼女は明らかに本命(clear favorite)である。

彼女の副大統領に誰が選ばれるかというと、潜在的な候補者は数多くいる。

考えられる選択肢のいくつかをこれから述べていく。

(1)アンディ・ベシア(Andy Beshear

ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事(民主党)が共和党優勢の州の民主党知事として成功を収めたことで、都市部と農村部の二極化が進む中で、民主党が将来に向けて取り組む中、民主党の知名度は更に高まった。

ベシアは2016年と2020年にケンタッキー州がトランプ前大統領に圧倒的な票を投じたにもかかわらず、2019年に当選し、2023年の再選競争でトランプが支援する共和党の挑戦者を破った。 

ケンタッキー知事は今月初め、現職知事ベシアは、バイデンが民主党候補であり続ける限り再選を支持すると述べ、後任を考えたかどうかという質問を避けた。 

ベシアは日曜、声明でバイデンの画期的な決断は国と党の「最善の利益(in the best interest)」であると述べ、「結果をもたらす大統領(a consequential president)」と称賛した。 

ベシアは「今日の彼の決断は簡単ではなかったかもしれないが、それは我が国と我が党にとって最大の利益となる。彼の指導力と優しさ、そして大きく重要なことを成し遂げた大統領職の成功に感謝したい。今こそ私たちの国が団結する時だ。私たちは怒り、恨み、騒音を抑える必要がある」と述べた。

(2)ピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg

インディアナ州サウスベンド市長のピート・ブティジェッジは、2020年の大統領選挙でバイデン氏と対戦して知名度を上げ、「ピート市長(Mayor Pete)」というあだ名で絶大な支持者を獲得した。 

バイデンがブティジェッジを運輸長官として政権に迎え入れたとき、ブティジェッジは同性愛者であることを公にした初の閣僚として歴史に名を残した。彼の成功は、将来の大統領選への疑問や、2024年の大統領選挙でハリスの副大統領候補となることができるかどうかについての疑問を引き起こした。

ブティジェッジはバイデンの発表後、ソーシャルプラットフォームXでの声明で次のように述べた。「ジョー・バイデンはアメリカ史上最も優れ、最も影響力のある大統領の一人としての地位を獲得した。彼のリーダーシップの下で奉仕できることをとても誇りに思うし、我が国にとって何が最善かという彼の揺るぎない焦点に感謝している」。 

42歳のブティジェッジの若さは、特に年齢に基づく批判がバイデンの歴史的な選挙戦からの撤退につながったため、特にトランプ大統領の新たな副大統領候補に39歳のJD・ヴァンス連邦上院議員(オハイオ州)が指名されたことを受けて、ハリスの選挙戦で、若狭対決ということで目立つことになるだろう。

(3)ロイ・クーパー(Roy Cooper

2016年と2020年の2回の大統領選で、トランプが勝利したにもかかわらず、ノースカロライナ州のロイ・クーパー知事(民主党)が当選した。 

クーパーの指導の下、ノースカロライナ州は民主党の激戦区として浮上しており、逆転の可能性があると注目されている。このため、クーパーに2024年に副大統領候補となれば、州の役割がさらに高まるのではないかと示唆する人もいる。 

今月初め、クーパーはバイデン撤退の話を「現時点では必要のない類の憶測(the kind of speculation we do not need right now)」として一蹴したと伝えられている。木曜日、クーパーはフェイエットヴィルでの集会でハリスと合流し、両者は党のドラマについて直接語らなかったが、地元放送局WNCNが報じたところによると、ノースカロライナ州知事は副大統領を「仕事をやり遂げる(gets the job done)」人物として称賛した。

クーパーは日曜の発表後、バイデンへの感謝の声明を発表し、バイデンを「我が国で最も優れた大統領の一人」と称賛した。

(4)マーク・ケリー(Mark Kelly

アリゾナ州選出の連邦上院議員マーク・ケリー(民主党)は、2020年から連邦上院議員を務め、全国民主党の影響力のある代弁者となっている。民主党のストラティジストや献金者たちは、ハリスの副大統領候補として最適な有力候補の一人としてケリーの名前を挙げている。 

民主党が資金提供する世論調査団体「ブルーラブス」のメモによると、ケリーはそれぞれの州でバイデンよりも良い成績を収めている激戦区の民主党議員数名のうちの一人である。

しかし、連邦上院民主党にとってケリーの副大統領候補指名にはある程度のリスクが伴う可能性がある。アリゾナ州の民主党知事ケイティ・ホブズは、ケリーの後任に民主党員を任命するのがほぼ確実だが、その場合、その民主党員は2026年に出馬し、2028年に再び任期を全うする必要がある。

このシナリオは、ケリーが2018年に任命されたマーサ・マクサリー元連邦上院議員(共和党)に対する特別選挙に立候補した際に経験したことを反映している。ケリーは2020年にマクサリーを破り、2022年に任期満了で再選を果たした。

(5)ウェス・ムーア(Wes Moore

民主党のもう一人の有力な新星であるメリーランド州のウェス・ムーア知事(民主党)は、激戦州のノースカロライナ州とウィスコンシン州でバイデンの選挙活動を展開してきた。ムーア知事は今月初め、討論会の成績について民主党の各州知事とバイデンが会談した後、ホワイトハウスの外でも先頭に立った。

1期目の知事は、ボルティモア橋崩落事故への対応でもニューズに取り上げられ、全国の舞台に登場した。 

しかしながら、他の多くの新しいスターである民主党知事と同様に、ムーアも全国的な知名度を高める必要があるだろう。更に、ムーアには連邦レヴェルの選挙活動の経験があまりない。

(6)ギャヴィン・ニューサム(Gavin Newsom

カリフォルニア州知事ギャヴィン・ニューサム(民主党)は今回の大統領選挙で、バイデンの有力な代理候補として浮上し、現職の最有力候補としてハリスと並んで名前が浮上している。

ニューサムのバイデン用語と、昨年FOXニューズで討論したフロリダ州知事ロン・デサンティス(共和党)など共和党員らとの公開スパーリングは、ニューサムを党のスターダムに押し上げ、2028年の野心についての噂をかき立てた。 

しかし、ニューサムは、バイデンの後任の話は「役に立たず不必要(unhelpful and unnecessary)」だとし、ニューサムとミシガン州知事グレッチェン・ウィットマー(民主党)の両者が、ハリスの副大統領候補を務めることに興味がないと伝えたと伝えられている。

ニューサムとハリスはともにリベラルな民主党優勢州のカリフォルニア州出身で、こうした切符はカリフォルニア州に批判的な共和党議員からの批判に晒される可能性がある。また、同じ州からの大統領候補と副大統領候補に対する憲法の制限による障害にも直面するだろう。

ニューサムはバイデンの選挙戦撤退後の声明で、バイデンは「最も影響力があり、無私無欲な大統領(impactful and selfless presidents)の一人として歴史に残るだろう」と述べた。

(7)JB・プリッツカー(JB Pritzker

イリノイ州のJB・プリッツカー知事は日曜日、バイデン大統領を称賛し、11月にトランプが勝利しないように「毎日取り組む(work every day)」と誓った。

プリッツカーは「バイデン大統領に感謝の意を表し、彼の多くの功績を振り返る中で、ドナルド・トランプのホワイトハウス復帰の可能性がもたらす脅威を無視してはならない」と語った。

バイデンの有力な代理人であり、民主党優勢州(blue state)の二期目の知事を務めるプリッツカーは、バイデンの後任候補として話題になった人物の一人だ。 

プリッツカーは推定35億ドルの純資産を誇り、選挙資金を簡単に自己資金で賄うことができる。そして、中絶の権利に焦点を当てたプリッツカーの政策擁護団体は、この秋、一部の州で中絶の権利を法制化する取り組みに数十万ドルを投資していることは注目に値する。 

プリッツカーは来月シカゴで民主党全国大会が開催される州の知事も務める。AP通信によると、民主党全国委員会委員長は日曜日、新たな候補者を選出するための「透明性があり、かつ秩序あるプロセス(transparent and orderly process)」を約束した。

(8)ジョシュ・シャピロ(Josh Shapiro

バイデンが選挙戦から撤退するのではないかとの憶測が高まる中、ハリスの候補としては、一期目のペンシルベニア州知事を務めるジョシュ・シャピロ(民主党)への注目が高まっている。ハリスと同様、シャピロも以前はペンシルヴァニア州の司法長官を務めていた。シャピロはまた、2022年に共和党のダグ・マストリアーノを破り、激戦州の人気知事としての地位を確立した。

シャピロ知事は先週、ペンシルヴァニア州バトラーで起きたドナルド・トランプ前大統領暗殺未遂事件を受けての統一的な論調で称賛を受けた。シャピロ知事はまた、昨年ペンシルヴァニア州に影響を与えたオハイオ州イーストパレスチナ列車脱線事故への対応でも話題になった。 

シャピロはペンシルヴァニア州ではよく知られているが、11月までに全国的な知名度を高めるには多くの努力が必要だろう。ウィットマー知事やニューサム知事とは異なり、シャピロは全国的なスーパーPACを持たず、連邦レヴェルでの選挙運動の経験も無い。

(9)グレッチェン・ウィットマー(Gretchen Whitmer

バイデン・ハリス陣営の共同議長を務めるミシガン州知事グレッチェン・ウィットマー(民主党)は、ハリスの副大統領候補者として繰り返し言及されてきた。

ウィットマーは、2016年にトランプが州をひっくり返してから2年後の2018年にミシガン州知事に初当選した。それ以来、ウィットマーはミシガン州および全米各地で民主党の有力者であることを証明してきた。ウィットマーは、州内の他の各選挙の民主党候補者とともに、2022年の選挙で、トップで再選を果たした。それ以来、ウィットマーは連邦選挙で民主党を選出することに専念する「ファイトライクヘルPAC」を設立した。 

ニューサム知事と同様、ウィットマーもバイデンの後任候補として考えられている民主党政治家のトップの一人だが、日曜日にバイデンが撤退した後の声明で、ウィットマーは自身の役割は「変わらない(will remain the same)」と示唆した。

ウィットマーは「今回の選挙における私の仕事はこれまでと同じだ。それは、民主党の候補者たちを当選させ、ドナルド・トランプを止めるためにできることは何でもするということだ。トランプは、有罪判決を受けた重罪犯だ。彼の公約は、家族の生活費の高騰、中絶の全米での禁止、そして自らが抱える問題解決のためにホワイトハウスの権限を乱用することで、ミシガン州にとって、彼がやろうとしていることは間違いだ」と述べた。

ウィットマーはまた、バイデンに対して、「偉大な公僕」と賞賛した。公僕として、消費者薬価、サプライチェイン、気候変動、そして世界における指導力に関して、「素晴らしい仕事」をしたと述べた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

bidenwoayatsurumonotachigaamericateikokuwohoukaisaseru001

バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる
bigtech5shawokaitaiseyo501
ビッグテック5社を解体せよ

akumanocybersensouwobidenseikengahajimeru001

 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 中間選挙で民主党が予想よりも負けなかったことを受けて、現職のジョー・バイデン大統領は2期目を目指し、2024年の大統領選挙に立候補することを表明した。このまま無事に進めば、民主党の大統領選挙候補者はジョー・バイデンということになる。予備選挙は実施され、立候補者が出るかもしれないが、バイデンの候補者指名は確実だ。

しかし、バイデンは1942年生まれの80歳で、現職大統領としては史上最高齢となっている。2年の2024年には82歳となり、2期目の4年の任期を務めれば86歳で退任ということになる。任期途中に何かが起こり、バイデンが退任すれば、副大統領であるカマラ・ハリスが昇格し、残りの任期を務めることになる。直近で何かが起きてバイデンが退任すればハリスが大統領になり、2024年の大統領選挙はハリスが現職大統領として大統領選挙に臨むことになる。しかし、退任の時期によっては、民主党予備選挙に対抗馬が出てくる可能性もある。

そこで古い記事になって恐縮だが、バイデンが大統領選挙に出なければ民主党の予備選挙に立候補する可能性がある人物たちをまとめた記事をご紹介する。この記事の「バイデンが2024年の選挙に出ない」という前提が崩れてしまったが、民主党内でどのような人物たちが人気であり、有力であるかを知ることはアメリカ政治を理解する上で重要だ。

 民主党の有力候補者たちは40、50代の若い世代が出ている。このブログでも何度もご紹介したピート・ブティジェッジ運輸長官は40歳になったばかりで、州知事2人は50代でこれから複数回大統領選挙出馬を狙える立場にある。若さで言えばアレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員であるが、彼女はまだ30代前半で2年後にようやく大統領選挙立候補可能年齢となる。知名度は高く、連邦議会でも積極的に働いているが、経験がまだ浅いということになる。前回、前々回の大統領選挙に出馬したバーニー・サンダース、エリザベス・ウォーレン両連邦上院議員は高齢であり、これからの出馬の可能性は低いだろう。若い人材が出てくるということは民主党にとっては良いことである。

 イデオロギーで見れば、急進派、進歩主義派ではやはり党内をまとめるのが難しいとみられるだろう。そうなればアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員やバーニー・サンダース上院議員は一部から熱狂的な支持を受けるだろうが、党の候補者指名を受けることは難しいだろう。

 2024年の大統領選挙は現職のジョー・バイデン大統領(民主党)とドナルド・トランプ前大統領(共和党)の戦いということになるだろう。しかし、アメリカ政治はこれからも続いていく。若い人物たちを見ていくことも重要だ。

(貼り付けはじめ)

バイデンが出馬しないとなると、大統領選挙に出馬する可能性が高い7名の民主党員たち(The seven Democrats most likely to run for president — if Biden bows out

エイミー・パーネス筆

2022年9月24日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/3658507-the-seven-democrats-most-likely-to-run-for-president-if-biden-bows-out/

ジョー・バイデン大統領が今週、大統領選挙に再び出馬するかどうかは「まだ分からない」と発言したことで、2024年のホワイトハウスの主を決める大統領選挙に別の候補を立てるかどうかについて、民主党に関する話題がより広範に拡大している。

バイデンが再出馬しない場合、多くの民主党員が大統領選の海に足を踏み入れることが予想される。しかし、カマラ・ハリス副大統領でさえ、そのような状況では決定的な有力候補とは見なされていないと多くの民主党員は非公式に認めている。

ある民主党の有力献金者は「明確な候補者がいる訳でもなく、新星が出ている訳でもない」と語っている。

ここで、最も話題を集め、最も信頼されているのは誰なのかを考えてみよう。

(1)   カマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領

 kamalaharris551

7月に暗殺された日本の元首相安倍晋三の葬儀出席のために東京に向かうアメリカ代表団を率いる前に副大統領官邸の外で待つカマラ・ハリス副大統領。

57歳になるハリスは副大統領としての毀誉褒貶が多い任期中に支持率の低下を経験しているが、2024年の大統領選挙でバイデン以外の候補者となるとトップに名前が出てくる存在だ。

ストラティジストたちは、バイデンをホワイトハウスに押し上げた黒人女性たちに対して、党の候補者としてハリス以外の他の誰かに投票するように説得するのは難しいだろうと言う。

あるストラティジストが指摘しているように、「アメリカ南部で勝利を収めることなしに党の候補者指名を勝ち取ることはできない」ということになる。

政権発足後の1年間は、失言やスタッフの相次ぐ離職などでハリスは大きな話題となったが、現在は副大統領としての役割に慣れてきた。

彼女はまた、女性の権利を彼女の課題の1つに挙げている。これは、妊娠中絶の権利に関する「ロウ対ウェイド」判決を覆した連邦最高裁判所の判決が影響し続けているため、民主党支持者の彼女の政治的展望を助けている。

(2)ピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg)運輸長官

petebuttigieg551 

デトロイトでの北米国際自動車ジョーで演説をするピート・ブティジェッジ運輸長官。

2020年大統領選挙立候補以来、ブティジェッジ運輸長官は民主党内で人気の人物となっている。彼は無名な立場から評価を上昇させて、人々を驚かせた。

ブティジェッジの現在の役割は、人気のあるインフラプロジェクトについてアピールするために全国を回ることだ。それは、この先の彼を助けることができる唯一の方策だ。

先月、40歳になったばかりのブティジェッジはフロリダ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州、オハイオ州の各州を訪れたばかりだ。今月初めの鉄道ストライキで有権者から打撃を受ける可能性もあったが、バイデンの深夜介入により、そのような事態にはならず、民主党有権者に対するブティジェッジの地位は固まった。

(3)グレッチェン・ウィットマー(Gretchen Whitmer)ミシガン州知事

gretchenwhitmer551

デトロイトでの北米国際自動車ショーで演説するグレッチェン・ウィットマー州知事。

上記2人はバイデン政権において、バイデンに対抗する有力者として名前が挙がるトップ2だ。

この2人に次いで有力なのが2人の知事である。

1人目はミシガン州知事グレッチェン・ウィットマーだ。ウィットマーはバイデンの副大統領の有力候補として多くの人々に知られている。

現在51歳のウィットマーは州知事選挙での再選を目指している中で、民主党関係者の注目を集めている。

今週、『デトロイト・フリー・プレス』紙の世論調査で、彼女は共和党の対立候補チューダー・ディクソンに対して16ポイントのリードをつけた。

ウィットマーは、特に中絶の権利を守ることを強調している。最近のイヴェントで、彼女はこの闘いにおける自分の役割を強調した。

CNNによると、「ミシガン州が中絶可能な州であり続ける唯一の理由は、私の拒否権と訴訟のおかげだ」と彼女は語ったということだ。この発言は、ウィットマーがミシガン州の中絶禁止を阻止するために起こした訴訟のことを指している。

彼女は、6月に「ロウ対ウェイド」判決が連邦最高裁で覆される前から訴訟を起こしていたことをよく指摘するが、これは今後、確実に支持層にアピールする動きとなるであろう。

(4)ゲヴィン・ニューサム(Gavin Newsom)カリフォルニア州知事

gavinnewsom551 

ニューヨーク市で開催されたクリントン・グローバル・イニシアチブで講演するカリフォルニア州知事ギャビン・ニューサム。

民主党が共和党と対決できる指導者を渇望していた時期、カリフォルニア州知事ゲヴィン・ニューサムは戦いを挑むように見えた。

54歳のニューサム知事は7月、フロリダ州知事ロン・デサンティス(共和党)に直接戦いを挑み、フロリダ州知事とその保守文化を非難する広告をフロリダ州内に拡散し、大きな話題となった。

ニューサムは、州内で放映されたフォックス・ニューズ内の番組のスポットCMの中で「自由、それはあなたの州で攻撃を受けている。共和党の指導者たちは、書籍を禁止し、投票を難しくし、教室での発言を制限し、女性や医師まで犯罪者にしようとしている」と述べた。

今月初め、ミシシッピ州、テキサス州、インディアナ州、オクラホマ州など保守的な州で、ニューサムは広告塔を立て、積極的な姿勢を続けている。彼のメッセージはどんなものか? カリフォルニア州では中絶はまだ合法であるということだ。

あるストラティジストは「彼はまだ証明することがたくさんあるが、彼は確かに民主党内の注目を集めている」と述べている。

(5)エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)

elizabethwarren551

連邦上院銀行委員会の年次ウォール街監視公聴会で、ゼール(Zelle)について証人に質問するエリザベス・ウォーレン議員(マサチューセッツ州選出、民主党)。

かつて大統領選挙のホープだったウォーレンは、2024年の選挙の1つである、自分自身の連邦上院議員再選を念頭に置いていると明言している。

しかし、バイデンが再出馬しないことを決めた場合、彼女の居場所はあるだろうと言う民主党関係者は多くいる。

73歳のウォーレンは、気候変動、中絶の権利、銃の安全性など、民主党にとって重要な問題のために、連邦議会においてトップの支持者であり続けている。

しかし、次の大統領選挙について聞かれると、彼女は一貫して言及を拒否している。

ウォーレンはこの夏、『アクシオス』誌に次のように語った。「2024年という数字に固執するのは止めなければならない。もし2024年のことばかりに気を取られて、2022年のビジネスに注意を払わなかったら、2022年の私たちを苦しめるだけではなく、2024年には背後から噛み付かれることになる」。

(6)バーニー・サンダース(Bernie Sanders)連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)

berniesanders551 

バーニー・サンダース上院議員(ヴァーモント州選出)は、ジョー・バイデン大統領との会談後、ワシントンのホワイトハウスのウエストウィングの外で記者団と話した後に更に振り向いて話している。

民主党の連邦議員の中には、ヴァーモント州選出の連邦上院議員が再び大統領選挙に打って出るのは難しいと考えている人もいる。

結局のところ、サンダースは現在81歳で、もし当選すれば任期終了時には90歳近くとなる。

しかし、サンダースは2016年に初めてホワイトハウスに立候補して以来、民主党の主役になったので、出馬の可能性を否定することはできない。そして、もし彼が出馬すれば、間違いなく支持を得られるだろう。

学生ローンや気候変動など、支持層にとって重要な議論がある時はいつでも、サンダースはその中心にいるとあるストラティジストは指摘している。

(7)アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(Alexandria Ocasio-Cortez)連邦下院議員(ニューヨーク州選出)

 alexandriaocasiocortez551

民主党の大統領候補バーニー・サンダース上院議員の選挙演説会に参加するアレクサンドリア・オカシオ=コルテス議員(ニューヨーク州選出、民主党)。

アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は

民主党の中で「AOC」と知られるアレクサンドリア・オカシオ=コルテスほど、台頭している人物は存在しない。

そして、ほとんどのストラティジストは、ニューヨーク出身のこの連邦下院議員がまだ大統領選に出馬するとは思っていないが、民主党が人材不足だと訴える時、彼女の名前は常に挙がってくる。

彼女についてストラティジストたちが話す際に出てくる最も多い質問は、アメリカ大統領選挙に立候補できる年齢になるのかというものだ。この質問の答えは、2024年大統領選挙の1か月前に彼女は35歳になる、というものだ。

彼女の年齢は別にして、もう1つ当然のように出てくる疑問は、オカシオ=コルテスの政治がリベラル過ぎるために民主党の予備選挙もしくは本選挙で勝利をすることができるだろうかというものだ。

2020年、ウォーレンとサンダースは結局、バイデンに敗れた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

bigtech5shawokaitaiseyo501
ビッグテック5社を解体せよ

akumanocybersensouwobidenseikengahajimeru001

 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める
20211129sankeiad505

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 いよいよ民主党予備選挙の山場であるスーパーチューズデーが始まる。3月3日に14の州と1つの自治領(アメリカ領サモア)で予備選挙が実施される。ここで宣誓済み代議員の約3分の1にあたる1344名の代議員が決まる。これまでの4つの州の合計代議員が155であることを考えると、スーパーチューズデーの重要性が分かる。中でもカリフォルニア州には415名、テキサス州には228名、ノースカロライナ州には110名と1つの州で100名を超える配分がなされている巨大州での動向が重要である。
2020democraticprimaryprescpostscpoll001

 先ほど、エイミー・クロウブシャーが選挙戦からの撤退とジョー・バイデン支持を表明した。その前にはピート・ブティジェッジがバイデン支持を表明した。バイデンは「ピートは私の亡くなった息子ボウを思い出させてくれる」と称賛した。また、選挙戦からかなり前に撤退していたビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)も地元テキサス州でバイデン支持を表明した。一気にサンダース包囲網が形成されつつある。サンダースはこの包囲網を食い破ることができるかということが焦点になる。
2020democraticprimarymornigconsultsupertuesdaypoll001

 最新の世論調査の結果では、サンダースがリードを保っている。カリフォルニア州でもテキサス州でもバイデンにある程度の差をつけてリードしているが、楽勝ムードではない。サンダースとしてはウォーレンが邪魔になりつつあるが、ウォーレンはスーパーチューズデーで地元マサチューセッツ州での予備選挙の結果を見て撤退するということになるだろう。バイデンとしてもマイケル・ブルームバーグが邪魔であるが、ブルームバーグの討論会での酷いパフォーマンスや金持ちが資金力で選挙を買っているという批判も高まっており、支持率は下がっている。バーニー・サンダースの狂信的な支持者である若者たちは、ウォーレンには選挙戦から降りるように攻撃を仕掛けつつ、ブルームバーグには頑張って欲しいと応援するというような動きをすることも考えられる。

 サンダースがカリフォルニア州でバイデンに大きな差をつけられず、サンダースがカリフォルニア州でバイデンに大きな差をつけられず、テキサス州でバイデンが1位ということになるとサンダースの先頭走者の位置も危うくなる。
2020presidentialdemocraticprimaryelectabilitypolls001

 更に、ウォーレンが選挙戦から撤退して、サンダースを応援するのかどうかということも不透明である。ウォーレンが誰も支持しない、もしくはバイデンを支持するということになれば、サンダース包囲網は完成ということになる。そうなれば、完全な分断状態ということになるだろう。サンダース支持者たちは「予備選挙において宣誓済み代議員獲得数で1位であれば、たとえ全国大会の1回目の投票で過半数が取れなくても1位の候補者が党の指名候補となるべきだ」と主張しているが、こういう状況になってくると、バイデンが過半数を取れないで1位で全国大会に臨むという可能性も出てきた。その時にサンダース支持者がどうするかということが注目だ。暴れて1968年の全国大会以来の流血の惨事ということも考えられる。スーパーチューズデーは要注目であるが、結果が出るまで時間がかかることは覚悟しておかねばならない。国内で3時間の時差があるのに、東海岸のマサチューセッツ州から西海岸のカリフォルニア州で選挙、アメリカ領サモアでは党員集会が開かれる。

2020democraticprimarymorningconsultpollsgrap001

(貼り付けはじめ)

サウスカロライナ州での勝利の後バイデンの支持率が全国規模の調査で7ポイント上昇(Support for Biden rises 7 points nationally after South Carolina win

ザック・バドリク筆

2020年3月2日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign-polls/485507-support-for-biden-rises-7-points-nationally-after-south-carolina-win

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は全国規模の世論調査で民主党予備選挙候補者の中でトップに立っているが、「モーニング・コンサルト」社の最新の世論調査の結果によると、ジョー・バイデン前副大統領が土曜日のサウスカロライナ州での予備選挙で圧勝してから7ポイントも支持率を上げていることが分かった。

全国規模の世論調査の結果では、サンダースの支持率は29%で、対するバイデンは26%である。続くニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグの支持率は17%で、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)の支持率は11%だ。

同社がサウスカロライナ州での予備選挙の前に行った世論調査では、サンダースの支持率は32%で、バイデンの支持率は19%だった。

インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジとエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)は共に既に選挙戦からの撤退を表明したが、最新の世論調査が実施された時点ではまた発表がなされていなかったために、それぞれの支持率は10%と3%だった。

前回の世論調査ではアフリカ系アメリカ人の間での支持率でサンダースは単独トップだったのだが、今回の世論調査では31%でバイデンと同率首位となった。バイデンはヒスパニック系有権者の間での支持率を9ポイント伸ばして21%したが、それでもサンダースは誌パニック系有権者の間での支持率で圧倒的な差をつけてリードしている。ヒスパニック系有権者はスーパーチューズデーで投開票が実施されるテキサス州とカリフォルニア州で重要な役割を果たすことになる。

スーパーチューズデーで投開票が実施される14州の世論調査の結果の平均では、サンダースが大差でリードしている。サンダースの支持率が33%に対してバイデンは24%だった。しかし、ここでもバイデンは支持率を7ポイント伸ばしている。ブルームバーグはこれまでの4つの予備選挙では候補者登録をしておらず、火曜日が公式に初めての選挙ということになるが、支持率は4ポイント下落して16%となった。

今回の世論調査は2020年2月23日から27日にかけてと3月1日に2656名の民主党予備選挙戦か予定者を対象に実施された。誤差は2ポイントだ。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。
petebuttigieg021

 インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジが選挙戦からの撤退を発表した。昨年1月に出馬検討を表明してからしばらくは支持率ゼロ%の全くの無名候補であったが、3月にCNNのタウンホールミーティング形式番組での丁寧かつ当意即妙なやり取りが話題となり、MSNBCでも取り上げられ、人気が出てきた。そして有力候補の仲間入りとなった。日本では急に出てきたように報道されてきたが、昨年の3月から既に有力候補者であった。ハーヴァード大学卒業、ローズ奨学生でオックスフォード大学院留学、8か国語を操り、市長時代に南北戦争時代につくられた条例(輜重は休職して軍務に就くことができる)を利用して海軍の情報士官としてアフガニスタン派遣、そして同性愛者で配偶者チャステンと共に選挙運動をするなど人々の注目を集める存在だった。

 ブティジェッジの撤退のタイミングは、バイデンのサウスカロライナ州でも予想よりも多くの得票を得ての圧勝の後ということもあって、バイデンを勢いづかせるものだ。大富豪のステイヤーもほぼ同時期に撤退を発表しているが、こちらもバイデンへの支援ということになる。ステイヤーの場合は献金を通じてこれから支援ができるということになる。

 サンダースはサウスカロライナ州での敗北は織り込み済みであったが、予想よりも低い得票率しか上げられなかった。これはサンダースにとってはブレーキとなる。中道派がまとまりを見せようという中で、サンダースにとってはウォーレンの存在が少し邪魔になってきていると思う。

 今回のブティジェッジの撤退はいろいろと「約束」があるのだろうと思う。今の民主党は、簡単に言えば「オバマの党」と「サンダースの党」に分裂している。ブティジェッジは完全にオバマの党の一員だ。インディアナ州サウスベンド市はインディアナ州の北部で、シカゴに近い。ブティジェッジは選挙本部をサウスベンド市に置いたが、シカゴにも同等の機能を持つ本部を設置している。私はこのことを知った時に、オバマにかなり気を遣っているとこのブログでも書いたが、オバマが大統領退任直前のインタヴューで、民主党には多くの未来のための人材がいる、として全く無名のブティジェッジの名前を挙げていたことも考えると、今回の撤退はオバマからの何らかの話があってのことではないかと思う。もっと言えば、オバマによるバイデンへの間接的な支援であったのではないかと思う。

 ブティジェッジの主張は進歩主義派と中道派の中間のようなもので、「いいとこどり」という批判がなされてきた。そのために進歩主義派の一部と中道派の一部からの支持を集めるという形になった。「モーニング・コンサルト」社の世論調査での「ブティジェッジ支持以外の方に聞きます。ブティジェッジの次に支持する候補者は誰ですか?」という質問に対する答えが「サンダース:21%、ウォーレン:19%、バイデン:19%、ブルームバーグ:17%」という結果であった。この数字を見ると、ブティジェッジ支持者の「二番目のお気に入り(second favorite)」はバラけているということが分かる。従って、同じ中道派であるバイデンもしくはブルームバーグに多くの支持が集まるということはない。

 ブティジェッジは地元インディアナ州サウスベンド市で撤退演説を行った。支持者たちは「2024!」と声を合わせて叫んだ。「2024年の大統領選挙では頼むよ!」ということであるが、果たしてブティジェッジにその目があるのかどうか、可能性は低いと言わざるを得ない。年齢に関しては4年後でも40代はじめであり、朝5時からジムに行って汗を流してスリムな体系を維持するなど健康維持に努めていることから、大丈夫であろう。問題は以下の2点だ。

 まず、ブティジェッジは非白人からの支持獲得に苦闘していた。アフリカ系アメリカ人に関しては、市長時代に市政史上初のアフリカ系アメリカ人の警察本部長を更迭したことで、アフリカ系アメリカ人たちからの評判が悪い。これは本部長となった人物が、警察署内で自分に対する人種差別的な発言があるということを聞き、更衣室に盗聴器を設置、警察官たちの発言を録音していて、実際に差別発言があったことが分かったという事件だ。この事件でブティジェッジは、「盗聴器を仕掛けるということが法律にのっとって行われなかった」ということで本部長を更迭した。これがアフリカ系アメリカ人たちから批判を受けることになった。

また、アフリカ系アメリカ人には同性愛者を忌避する傾向が強い。これは、ブティジェッジが昨年ニューヨークを訪問し、黒人共同体の指導者アル・シャープトン師との会談で、シャープトン自身も認めていることだ。これはヒスパニック系も同様で、ヒスパニック系に多いカトリック信者もまた同性愛者を忌避する傾向が強い。また、白人で「完璧なエリート」であるというところは生理的に受け付けないということもあるようだ。

 次に、各種世論調査でもはっきり出ているが、ブティジェッジは自分と同世代から下の若者たちからの人気がない。彼自身が属するミレニアル世代(20代半ばから30代後半まで)とZ世代(投票ができる18歳から20代半ばまで)の民主党支持者の圧倒的多数は「民主社会主義者を自認する」バーニー・サンダース支持である。ブティジェッジの持つエリート臭も相まって、ブティジェッジは人気が低い。4年後となればこの世代はますます民主党内で存在感を増していく。高齢者は自然減ということになる。彼が得意だったであろう勉強で例えるならば、苦手科目の克服、非白人と若者からの支持獲得が必要となる。

 更に言えば、2024年に民主党がどのような状況になっているかは不明だ。分裂しておらず、また今年のように大統領選挙予備選挙ができればよいが、先行きはいささか不透明だ。

(貼り付けはじめ)

ブティジェッジが大統領選挙から撤退(Buttigieg dropping out of presidential race

ジュリア・マンチェスター筆

2020年3月1日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485392-buttigieg-drops-out-of-presidential-race

ピート・ブティジェッジはサウスカロライナ州での失望感溢れる敗北を受けて大統領選挙から撤退する。全国的に全く無名だったインディアナ州サウスベンド市前市長の流星のような華々しい登場から台頭は、民主党指名候補者争いにおいて多くの彼よりも有名なライヴァルたちをなぎ倒して進んできたがそれも終わる。

ブティジェッジはサウスベンドに向かっている。今夜地元サウスベンド市で発表を行う予定だ。

当時市長だったブティジエッジは昨年4月末に選挙戦への正式出馬を表明した。そして、融合に関するメッセージとワシントンの世代交代を行うという公約を発表した。

ブティジエッジは自分自身を、進歩主義派のバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)とエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)に対する、より現実的な選択肢になり得る存在と規定し、「メディケア・フォ・オール・フー・ウォント・イット(Medicare for All Who Want It"、希望者だけのメディケア・フォ・オール)」計画を打ち出した。

ブティジエッジはまたあらゆる層の穏健派の人々を惹きつけようと努力した。「将来“元”共和党支持者と呼ばれるようになる人々(訳者註:今は共和党支持だけど将来変わるかもしれない人々)」との対話について彼はよく話した。

ブティジェッジはまた主要政党の大統領選挙候補者としては史上初めて同性愛者を公言した人物として歴史に名前を残した。彼の配偶者チャステン・ブティジェッジは選挙運動で大きな役割を果たしてきたが、特にSNSでは顕著だった。

連邦議員として初めてブティジェッジへの支持を表明したドン・ベイヤー連邦下院議員(ヴァージニア州選出、民主党)は本誌の取材に対して次のように答えた。「悲しみ。失望。大いなる敬意。ピートは自分で考えて自分で決めました。彼は自分を支持してくれる有権者が火曜日に意味のある投票をしてもらえるようにしたいと考えました。ミルウォーキーの全国大会で勝利できる可能性がある候補者に投票してもらいたいと考えました。ピートにとっての最良の日々はまだこれからです。選挙期間中、彼には数多くのアメリカ国民から敬意と愛情を注がれました」。

選挙戦を始動させてから、各種世論調査でのブティジェッジの支持率の数字は変動した。彼の選挙運動が最高に盛り上がったのは、アイオワ州での党員集会の結果獲得代議員数において僅差でサンダースを破った場面であった。

しかしながら、ネヴァダ州とサウスカロライナ州で敗北を喫し、それぞれ3位と4位に終わった。ブティジェッジは非白人有権者たちからの支持を引き出すのに苦労してきた。とくにアフリカ系アメリカ人からはそうで、いくつかの世論調査では支持率ゼロ%を記録した。

ブティジェッジに批判的な人々は彼がサウスベンド市長時代に行ったいくつかの決定などについて人種差別的であったという要素を強調して攻撃を行った。その中にはサウスベンド市史上初のアフリカ系アメリカ人の警察本部長の更迭も含まれていた。

ブティジェッジの選挙戦からの撤退の決心は、大富豪のトム・ステイヤーがサウスカロライナ州での敗北を受けて土曜日の午後に選挙戦を停止すると発表した後に発表された。

ブティジェッジは中道派の有力候補としては初めての選挙戦撤退を決めた人物ということになる。残る中道派の有力候補者は、ジョー・バイデン前副大統領、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグ(ニューヨーク州、民主党)となる。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 少し古い記事だが、世論調査の結果、トランプ大統領再選だと考えている人が6割以上に上っているというものを紹介する。先週の世論調査で、調査に答えた人の6割以上がトランプ大統領は再選されると答えたという結果が出たそうだ。共和党支持者の9割、民主党支持でも3分の1がそのように考えているそうだ。
2020presidentialelectioncbsyougovpoll001

CBSのウェブサイトから
 民主党予備選挙ではバーニー・サンダースがトップを走っている。2位以下は混戦という状態であるが、いよいよ3月3日のスーパーチューズデーからはマイケル・ブルームバーグが出てくる。2位争いが激化する。エイミー・クロウブシャーは選挙戦からの撤退を考えているだろう。
2020presidentialelectioncbsyougov002

CBSウェブサイトから
 「誰がトランプ大統領を倒せるか?(
Who can beat Trump?)」「誰が大統領選挙で当選可能性があるか?(electability)」ということが焦点となっている。「サンダースやウォーレンのような左派で進歩主義派の候補者では理想論ばかりで現実的ではないので、中道派のバイデンだ」ということが2019年を通して言われていたことだ。しかし、ここにきてサンダースへの支持が高まってきた。これはサンダースの「メディケア・フォ・オール」への関心が高まっていることが影響していると思う。「医療は権利(health care as a human right)」は、新型コロナウイルスやインフルエンザの感染拡大が続くアメリカでアピールしていると思う。

 それでも多くの人々はトランプ大統領の再選だと思っている。現職大統領が2期目の挑戦に失敗したのは近い例では1992年のジョージ・HW・ブッシュ大統領(共和党、対抗馬はビル・クリントン)と1980年のジミー・カーター大統領(民主党、対抗馬はロナルド・レーガン)である。ブッシュ大統領の時は経済不況、カーター政権の時はイラン人質事件の救出失敗と長期化という大きな原因があった。アメリカ国民の多くは今のところ、トランプ大統領に大きな失政はなかったと考えているようだ。

ただ、新型コロナウイルスのアメリカ国内での感染拡大を受けて、ニューヨーク株式市場が暴落していることはトランプ大統領にとってはマイナスだ。トランプ大統領になって株価が上がった、ということがトランプ大統領の最大の強みだ。トランプ大統領としては、「ウイルスは俺のせいじゃないぞ」と怒っていると思うが、株式市場を何とかしなければならない。しかし、それには多少の時間がある。大統領選挙までは残り8カ月間ある。大統領選挙に近い時期までに何とかすればよい話である。

 新型コロナウイルスの感染拡大は厄介な話だ。新型コロナウイルスに関して医療保険に特例制度を設けるかもしれない。ウイルス封じ込めのためには誰もが最低限の医療を受けられるようにする(医療費を気にして医者に行かないということにさせない)ことは感染拡大を防ぐ方策である。

 サウスカロライナ州での民主党予備選挙の結果については後ほどやります。今のところ、バイデンが圧勝だ。得票率はバイデンが50%強、サンダースが15%強となっている。15%以上の得票率がなければ代議員獲得はできないので、サンダースが15%を守れるかどうかが注目点となる。

(貼り付けはじめ)

世論調査:10人のうち6人以上はトランプが再選されると考えている(More than 6 in 10 expect Trump to be reelected: poll

ジャスティン・コールマン筆

2020年2月23日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/484268-more-than-6-in-10-expect-trump-to-be-reelected-poll

日曜日に発表された最新の世論調査で、10人のうち6名以上の人々が、トランプ大統領が再選されると答えたという結果が出た。

CBSYouGovの世論調査によると、有権者の65%が「トランプ大統領は“確実に”もしくは“高い確率で”2020年の大統領選挙で勝利を収める」と答え、35%が「トランプ大統領は“確実に”もしくは“高い確率で”勝利できない」と答えた。

共和党員や共和党支持の有権者で見ると10名のうち9名以上はトランプが大統領職を続けることに確信を持ち、民主党員や民主党支持の有権者で見ると3分の1がこの考えに同意している。

世論調査に答えた民主党支持の有権者のうち、誰に投票するかを決めたと答えたのは4w%に過ぎず、有権者の10名のうち6名が民主党の指名候補が誰になるかもしくはトランプ大統領が翌年に何をやるかといったことに自分の投票行動が影響を受けないと答えた。

トランプ大統領と民主党予備選挙の有力候補6名それぞれとの一対一の架空の戦いの結果を見るといずれも接戦で、民主党予備選挙の立候補者たちと大統領との間のそれぞれの戦いでの差は3ポイント以上つかなかった。

しかし、「民主党のこの人ならトランプを倒せる」と考えると考える有権者の割合で25%以上の数字を獲得した民主党予備選挙の候補者は誰もいなかった。バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は最も高い数字を獲得した。27%がサンダースはトランプを倒せると考えていると答えた。

民主党支持の有権者だけで見ると、49%がジョー・バイデン前副大統領はトランプ大統領を倒せると答え、46%がサンダースはトランプを倒せると答えた。両者に続いて、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)とニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグはトランプ大統領を倒せると答えたのはそれぞれ36%だった。

今回のCBSYouGovの世論調査は2020年2月20日から22日にかけて、有権者登録済の10000名を対象に実施された。そのうち民主党員もしくは民主党支持と答えたのは6498名だった。誤差は1.2ポイントだ。民主党予備選挙に参加する有権者の間での誤差は1.7ポイントだ。

=====

世論調査:2020年民主党予備選挙でサンダースが支持率28%でトップ、ウォーレンとバイデンが続く(Poll: Sanders leads 2020 Democratic field with 28 percent, followed by Warren and Biden

ザック・バドリク筆

2020年2月23日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign-polls/484271-poll-sanders-leads-2020-democratic-field-with-28-percent-followed-by

日曜日に発表されたCBSYouGovの世論調査で、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は民主党予備選挙でトップに立ち、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が先週の討論会の力強いパフォーマンスを受けて2位に浮上した。

サンダースは支持率28%でトップとなった。続くウォーレンは19%だった。ジョー・バイデン前副大統領は17%、ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグは13%だった。インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジとエイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)はそれぞれ10%と5%だった。

世論調査に答えた人の50%が先週のラスヴェガスでの討論会で最も印象に残ったのはウォーレンだったと答えた。討論会でウォーレンはブルームバーグの性的な発言の歴史を攻撃した。先週の討論会はブルームバーグが参加条件をクリアして参加した最初のものであった。

今回の世論調査はまた、各候補者とトランプ大統領の一対一の架空の戦いについての調査も行われた。サンダースが最も良い結果を出した。サンダースは47%対44パーセントでリードした。バイデンは47%対45%、ウォーレンは46%対45%だった。ブティジェッジ対トランプは44%対44%でタイ、クロウブシャーの場合はトランプ大統領が45%対44%でリード、ブルームバークの場合は45%対42%でリードという結果だった。

しかしながら、有権者の65%はトランプ大統領が再選されるだろうと答えている。

今回の世論調査は2020年2月20日から22日にかけて1万人を対象に実施された。その中には民主党予備選挙に参加予定の民主党支持と無党派の有権者が含まれている。1万人対象の世論調査の誤差は1.2ポイントであり、民主党予備選挙参加予定の有権者対象の世論調査の誤差は1.7ポイントである。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 2020年2月29日にサウスカロライナ州でのアメリカ大統領選挙民主党予備選挙が実施される。2月の予備選挙はこれで終わりだ。初めての南部での投開票、アフリカ系アメリカ人有権者が過半数を占めるという特徴がある中で、その結果が注目される。

 現在のところ、バイデンがリードを保っている。サンダースもかなり支持率を上げているが、バイデンはアメリカ初のアフリカ系アメリカ人大統領バラク・オバマに副大統領として8年間仕えた実績を繰り返し強調し、アフリカ系アメリカ人の支持を得てきている。
2020presidentialprimarysouthcarolinapolling002

 サンダースとしては、最初からサウスカロライナ州での勝利は期待しておらず、バイデンがどれほどの勝利を収めるかを高みの見物

 ネヴァダ州での討論会、サウスカロライナ州での討論会で、エリザベス・ウォーレンが舌鋒鋭くマイケル・ブルームバーグを攻め立てたことは、サンダースとバイデンにとってありがたいことであった。自分たちの手を汚さずに、目下の敵を引きずりおろしてくれるし、ウォーレンはそうした攻撃をしたところで人気が上がることはなく、自分たちの脅威にならないという、ある種の鉄砲玉を自分から買って出てやってくれたということになる。ウォーレンが本当に叩くべき存在はサンダースなのであるが、彼を攻撃する材料はない。

 ブティジェッジとクロウブシャーは共にアフリカ系アメリカ人有権者からの支持が弱く、ウォーレンと共に3位争いということになるが、ブティジェッジが一歩リードというところだろう。

 アメリカでも新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。3月3日には全米15州で予備選挙がスーパーチューズデーであるが、選挙自体には影響はないだろう。出入り口でのアルコール消毒の徹底ということくらいだろう。アメリカも高齢化は進んでおり、肥満率の高さから基礎疾患を持つ

 ウイルス感染拡大を受けて、サンダースの「メディケア・フォ・オール」に俄然注目が集まるだろう。アメリカでは国民皆保険になっておらず、保険がないために医療を受けられない人たちが多くいるということはずっと言われてきた。新型コロナウイルスのように感染力が強いウイルスは誰にでも感染のリスクがあり、かつ予防のワクチンや特効薬もないとなると、社会全体を守るためには、全員が医療を受けられるようにすることが、全員を守ることになる。現在のアメリカではそれができていない、ということであり、社会のためにはメディケア・フォ・オールが良いと考える人たちも多くなっている。社会主義だとか独裁者を擁護したとか、そう言う言葉遊びはどうでもよい、という危機感がサンダースへの期待を大きくすることになるだろう。

(貼り付けはじめ)

民主党討論会での5つの特徴(Five takeaways from the Democratic debate

ジョナサン・イーズリー筆

2020年2月25日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/484660-five-takeaways-from-the-democratic-debate

大統領選挙民主党予備選挙の有力候補たちは、火曜日に開催された民主党全国委員会主催の10回目となる討論会で、何とか頑張りぬいた。バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は土曜日のサウスカロライナ州での予備選挙を前にして、一斉攻撃を受けた。

サウスカロライナ州チャールストン市での白熱した討論会の5つの特徴について挙げる

(1)サンダースを阻止するためにライヴァルたちが必死になった(Rivals desperate to stop Sanders

サンダースは壇上の中心でスポットライトを占めた。ライヴァルたちが彼を止めるには後数日しか残されていないと考える中で先頭走者に攻撃が集中するのは明らかであった。

サンダースはネヴァダ州とニューハンプシャー州で勝利を収め、アイオワ州でも僅差の2位に入ったことで、サウスカロライナ州でもトップを狙っている。対抗馬たちは、次週のカリフォルニア州とテキサス州でもサンダースの世論調査での支持率の数字が良いことから、スーパーチューズデーが終わった段階で、サンダースは逆転することが難しい代議員を獲得するだろうと警戒感を強めている。

ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグは火曜日の夜の討論会でサンダースに対する攻撃を始めた。討論会のスタートと同時に、ロシアはサンダースに民主党の指名候補になって欲しいと望んでいる、それはサンダースが民主党の候補者になれば、本選挙でトランプ大統領に敗れるからだ、と述べた。

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)はブルームバーグに続き、サンダースを攻撃した。ウォーレンは、サンダースがあまりにも分裂を招いてしまう人物であるために、たとえ大統領になれたとしても、彼の掲げる進歩主義的な政策は実行できないだろうと述べた。

ジョー・バイデン前副大統領は、これまでに数多く起きた銃による大量殺人を受けての銃規制法案に対してサンダースが反対票を投じたことを非難した。

インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジは、サンダースが「1960年代に吹き荒れた革命志向の政治への郷愁」にとらわれているのだと発言した。これは、サンダースがキューバの共産党支配のフィデル・カストロ政権を称賛した発言を受けてのものだった。

サンダースは「今日はなんだか私の名前をいささか多く耳にしています。どうしてそんなことが起きているのか不思議ですが」と皮肉を述べた。

恐らくサンダースの対抗馬たちが最も訴えたかった、サンダースについての疑義は、彼の当選可能性についてでああろう。

民主党主流派の中には、民主社会主義者を自認する人物が民主党の代表になる見込みが大きくなっていることでパニックになっている。

サンダースの対抗馬たちは火曜日の夜にはっきりと明言した。無所属の進歩主義派の人物を民主党の大統領選挙候補者に指名することは、トランプ大統領に2期目を与えることであり、連邦下院での民主党の過半数を失わせる可能性もある、と対抗馬たちは述べた。

ブティジェッジは、「トランプ大統領に更に4年間をホワイトハウスで過ごさせることになりますし、ケヴィン・マッカーシー連邦下院議員(カリフォルニア州選出、共和党)を連邦下院議長に据えることにもなるでしょう。また、連邦上院で民主党が過半数を取ることもできないでしょう」と述べた。

サンダースは反撃に出た。全国規模の世論調査で架空の一対一の戦いに関する質問(「トランプ大統領とサンダース議員で今日選挙があったらどちらに投票しますか」)で、自分が50%、トランプ大統領が47%とリードする結果が出たことを指摘し、民主党がホワイトハウスを奪還するために必ず勝利を得なければならない中西部の各州で自分が強いことを主張した。

(2)ウォーレンはブルームバーグを引きずりおろすことに必死だった(Warren is hellbent on sinking Bloomberg

2回続けて、ウォーレンはブルームバーグに対してノックアウトパンチを繰り出そうとした。選挙に送れて参加した元共和党員の超大富豪であるブルームバーグを進歩主義派のウォーレンは嫌っている。

ウォーレンはブルームバーグの過去の発言を取り上げて攻撃した。2008年の金融崩壊で人種的な少数派をブルームバーグが非難した。その発言を取り上げた。

ウォーレンはブルームバーグが資金面で支援してきた共和党の政治家たちのリストを取り上げた。その中にはウォーレンが2012年の連邦上院議員選挙で直接戦ったスコット・ブラウン元連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、共和党)も入っていた。

ウォーレンは秘密保持条項に関する問題を再び取り上げた。ブルームバーグが部下の女性に対して酷い処遇を行ったと批判し、秘密保持条項に署名した女性たちの情報をハ票するように求めた。

そして、ウォーレンは、トランプ大統領と結びつけながら、ブルームバーグが納税申告書を公開していないことを攻撃した。

ウォーレンは「私は彼がどのくらいのお金を持っているのか、興味はありません。民主党の熱心な支持者たちは彼を決して信頼しないでしょう。彼はこの壇上に立っている候補者の中で最もリスクの高い候補者です」と述べた。

ブルームバーグは、ラスヴェガスの時ほどには今回はそこまで弱点を突かれなかった。ブルームバーグは、黒人が多く住む地区への融資を手控える行為を支持したという批判に反論し、自分の部下の女性が妊娠した際に、「それを殺せ」と発言したことを否定した。

しかし、ウォーレンの攻撃は激しかった。ウォーレンはサンダースよりもブルームバーグに対してより激しい攻撃を行ったことは特筆されるべきだ。サンダースの方がウォーレンの党指名獲得野道のりの邪魔になっている。

(3)候補者たちはアフリカ系アメリカ人有権者からの支持を勝ち取ろうと戦った(Candidates are battling to win over black voters

サウスカロライナ州での民主党予備選挙の有権者の半数以上はアフリカ系アメリカ人だ。サウスカロライナ州での予備選挙で、民主党の背骨となる多様な人々の連合からの支持を得られる能力があるかどうか各候補者は試されることになる。

バイデンはサンダースからの挑戦を退けるために努力している。サンダースはアフリカ系アメリカ人の間での支持を急速に伸ばしている。そして、サウスカロライナ州でのバイデンの選挙運動の伸びを止めようとしている。

しかし、バイデンは討論会でこれまでにない力強いパフォーマンスを行い、土曜日のサウスカロライナ州での予備選挙には良い雰囲気で臨める。

バイデンは、アメリカ初のアフリカ系アメリカ人大統領であるオバマ大統領に仕えた実績を繰り返し強調してきた。バイデンは、アフリカ系アメリカ人社会の有力指導者であるジェイムズ・クライボーン連邦下院議員(サウスカロライナ州選出、民主党)の名前も仄めかした。クライボーンは水曜日にバイデンへの支持表明を行うと見られている。

一方、サンダースは、アメリカの麻薬関連法と刑法システムを改善しなければならないと力説している。

実業家トム・ステイヤーは、最近の世論調査を見ると、サウスカロライナ州でのアフリカ系アメリカ人有権者の支持を集めている。ステイヤーがアフリカ系アメリカ人有権者の支持をどれくらい得られるかは、バイデンの結果にも影響を与えることになる。

火曜日の討論会に参加した残りの候補者たちは、アフリカ系アメリカ人有権者にとって重要な諸問題を繰り返し取り上げた。しかし、アフリカ系アメリカ人有権者からの支持を得て、投票箱に投票してもらうためには討論会以前に努力をしておくべきであった。

候補者たちはスーパーチューズデーを前にして、時に半狂乱になって、人々の関心と支持を求め続けた。

土曜日のサウスカロライナ州での予備選挙とそれから72時間後のスーパーチューズデー、これまでの時間は候補者たちにとって絶望の時間となる。

今回の討論会は、壇上に登場した7名の候補者の1人もしくはもっと多い数の人物たちにとって、最後の討論会となる可能性がある。そして、最後になるかもしれないという絶望感は、チャールストンで2時間の間、党勢がない状態で続いた討論会で垣間見えた。

討論会の多くの時間が、候補者たちがお互いを大声で非難し合うことで使われた。

CBSの司会進行役の人々は、討論会の間、時に完全にコントロールできない時があった。飛び入り参加自由で自由に発言ができ、お互いが大声で叫び合うという事が起きた。

このような状況になり、中道派も進歩主義派も共に不満を貯めることになった。どちらも自分が支持する候補者が公平な取り扱いを受けていないと感じた。

(5)討論会によって、候補者たちの間に否定的な感情に関する恐怖感が起きることになるだろう(Debate will raise fears about negativity among the candidates

先週のラスヴェガスでの討論会は総力戦の様相を呈した。今回のチャールストンでの討論会は否定的な感情のレヴェルに関して総力戦の様相を呈したと言えるだろう。

候補者たちは勝利を得るためだけに戦ったのではなかった。候補者たちの中には敵意と憎悪を明らかにした人たちもいた。

クロウブシャーはブティジェッジを嫌っているように見えた。ウォーレンのブルームバーグ攻撃は露骨でかつ激しいものだった。進歩主義派の人々はサンダースとウォーレンがお互いを攻撃し合うことをこれから身もだえしながら見ることになる。中道派の民主党員たちは呆れながら、穏健派の候補者たちがサンダースにだけ攻撃目標を絞るのではなく、お互いを攻撃し合っているのか分からないと嘆くだろう。

クロウブシャーは火曜日の討論会で、「私たちがこれから数カ月を、党を分裂するために使うならば、私たちは次の4年間、ドナルド・トランプがこの国を分裂させることを見続けることになるでしょう」と懸念を表明した。

民主党がまとまるためにはまだ十分な時間が残っている。しかし、予備選挙が激しいやり合いのまま続いた後には、民主党の支持基盤が分裂し、憎悪が残る危険性は残っている。

=====

サウスカロライナ州での討論会での勝者と敗者(Winners and losers from the South Carolina debate

ナイオール・スタンジ筆

2020年2月26日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/the-memo/484661-winners-and-losers-from-the-south-carolina-debate

アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の候補者7名が火曜日の夜にサウスカロライナ州チャールストン市での討論会に登場した。土曜日に同州で予備選挙が実施されるのを前にして激しい討論が行われた。

サウスカロライナ州での討論会は予備選挙のスケジュールにおいて最大の戦いの日となる来週のスーパーチューズデーを前にして最後の討論会となった。

最新の討論会で誰が勝者となり、敗者となったか?

●勝者

(1)ジョー・バイデン前副大統領(Former Vice President Joe Biden

バイデンは討論会でもこれまで比べてより強力なパフォーマンスを見せて希望をつないだ。

彼はサウスカロライナ州で審判の時を迎える。

アイオワ州とニューハンプシャー州での失望を招いた惨敗とネヴァダ州でのサンダースに大差をつけられての2位を受けて、バイデンはサウスカロライナ州では必ず勝たねばならない。

バイデンは先頭走者であるバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)を討論会スタート直後から攻撃した。バイデンはサンダースの2つの弱点である、銃規制の投票に関する記録と2012年の大統領選挙で再選を目指した当時のオバマ大統領に対抗するために予備選挙に出馬することを考慮したことである。

バイデンはアフリカ系アメリカ人有権者の支持をテコ入れしようとし、自分が人種的、経済的正義の問題について「長年にわたり」働いてきたことを繰り返し訴えた。

結局のところ、バイデンは自分自身を、ただ願望を語るだけの人物ではなく、物事を実際に実行するための政治的、戦略的な力を持っていると訴えた。

バイデンの華ストーンと態度は彼の発言内容よりも重要だった。

これまでの討論会に比べて、バイデンはより鋭く、熱意に満ちていた。

バイデンは素晴らしい討論のパフォーマンスを必要としていたが、最高のパフォーマンスを行うことができた。

(2)Sen. Elizabeth Warren (D-Mass.)

ウォーレンが現在予備選挙に残っている候補者の中で最も一貫した論旨を持つ話し手だ。

ウォーレンはニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグを今回の討論会でも標的に選んだ。前回のラスヴェガスでの討論会に比べて、ウォーレンはブルームバーグを完膚なきまでにやっつけることはしなかった。しかし、ウォーレンは職場での部下の女性たちの処遇についての疑問を投げかけた。

ウォーレンは、ブルームバーグの党指名獲得の可能性についてより幅広い主張を行った。

ウォーレンは「ブルームバーグ市長がどれほどのお金を持っているのかを私は気にしません。民主党の熱心な支持者たちは彼を決して信頼しません」と述べた。

ウォーレンはブルームバーグ程ではないがサンダースに対しても攻撃を加えたがそれはより微妙なものであった。彼女はサンダースに対して「メディケア・フォ・オール」を実現するための戦略を質問した。

ウォーレンは今回の予備選挙の期間で期待よりも低いパフォーマンスしかできていない。サウスカロライナ州で彼女が勢いを取り戻すことができると信じる理由はない。彼女はリアルクリアポリティックスの平均で遠く離された4位になっている。

それでも、ウォーレンは再び力強いパフォーマンスを行ったと言うことができる。

(3)Sen. Bernie Sanders (I-Vt.)

サンダースは火曜日の夜に明らかな敗北を喫しなかったことをもって勝利を収めた。

サンダースはこれまでのどの先頭走者よりも継続的な攻撃に直面した。

バイデンは、サンダースは何の実績も上げていないと述べた。ブルームバーグは、サンダースを党の指名候補にすることはトランプ大統領に再選をプレゼントすることと同義だと述べた。インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジは、トランプ大統領対サンダースの戦いは「害悪」であり「人々を疲弊させる」ものだと批判した。

サンダースはこれらの批判全てに対して、自分の側は何もミスを犯すことなしに反論してみせた。キューバのフィデル・カストロは教育の面で成果を上げたという自身の発言が多くの民主党員、特にフロリダ州の民主党員に不快感を与えたことについて自己弁護を続けた。

より目の前にある現実は、サンダースはサウスカロライナ州で勝利を収める必要はないということだ。これによってサンダースはスーパーチューズデーに向けてより良い形で準備ができる。

ライヴァルたちはサンダースを手ひどくやっつけておく必要があった。チャールストンでの討論会では多くのパンチが浴びせられたが、誰もサンダースからノックダウンを奪えず、それほどのダメージすらも与えられなかった。

●どちらとも言えない

(1)エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)

クロウブシャーは再び手堅くまとめたが、出来が良かったというほどでもなかった。

クロウブシャーは自身の主張をうまく伝えることはできた。彼女は、自身の主要な主張である、「民主党はこの国の中間にいる人々を勝ち取る必要がある」ということを繰り返し訴えた。

しかし、クロウブシャーはアフリカ系アメリカ人有権者からの支持獲得に苦しんでいる。サウスカロライナ州での民主党予備選挙の有権者の50%以上がアフリカ系アメリカ人有権者で占められている。

そして、2020年2月11日のニューハンプシャー州での3位が彼女の最高到達点だったのではないかという疑義は残ったままだ。

チャールストンでクロウブシャーはゲームの様相を変えてしまう瞬間を作ることができなかった。彼女にはそれが必要だったのであるができなかった。

(2)インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジ(民主党)

ブティジェッジの攻撃、特にサンダースに対しての攻撃は時間の経過と共に鋭くなっていった。

しかし、サンダースに対抗するための中道派の主要な候補者の立場をブルームバーグとバイデンと共に争うという圧力もブティジェッジにはかかっている。

ブティジェッジは火曜日の夜にはすっかりお馴染みとなった丁寧さと建設的な話をアピールできた。しかし、彼は討論会で人々の注目を集める瞬間を作ることはできず、彼が獲得したくてもできない有権者を振り向かせて支持を得ることまではできなかった。

●敗者たち

(1)ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグ

酷すぎるということはなかった。しかし、良くもなかった。

先週のラスヴェガスでの討論会でのパフォーマンスがあまりにも酷すぎたと嘲笑を買い、それから多くの批判が寄せられてきた中でブルームバーグは討論会に参加した。

今回チャールストンで開催された討論会では少しは改善した。ニューヨーク市長時代の教育に関する成果など政策に重点を置いたテーマでは良いパフォーマンスを見せた。

しかし、ブルームバーグはやはり討論会には向いていない。一点を挙げれば、ラスヴェガスでの討論会の自分をパフォーマンスについての自虐的な冗談には誰からも反応がなかった。そして、ウォーレンからの攻撃に彼はまた苛立ってしまった。

ブルームバーグは討論会のスタートで、ロシアがサンダースの選挙運動を支援しようとしているという報道を使ってサンダースに攻撃を仕掛けた。これは先頭走者であるサンダースに対しての明らかにやり過ぎの攻撃であり、聴衆からは抗議の声が上がった。

ブルームバーグがテレビ広告に投下している膨大な資金量は彼を救ってくれているかもしれないが、彼の討論会でのスキルは全くもって何の役にも立たないものである。

(2)実業家トム・ステイヤー

ブルームバーグ同様、ステイヤーはテレビ広告に多額の資金を投入していることで何とか生き残っている状態だ。ブルームバーグと違う点は、彼はサウスカロライナ州での予備選挙で候補者登録をしている点だ。サウスカロライナ州での世論調査でステイヤーは3位につけている。

ステイヤーが直面している根源的な問題は、彼が立候補している理由を説明するということだ。彼はこれまで独自のセールスポイントを訴えるのに失敗してきたし、火曜日の夜もうまくいかなかった。

(3)CBSニュース

討論会の進行が時に酷いものとなった。進行役の人々に対してはSNS上でこれまで見たこともないほどの批判が寄せられた。

ある意味ではCBSニュースは板挟み状態に置かれたということになる。進行役が各候補者にお互いを攻撃し、やり合うことを許したが、ツイッター上では、討論会が混乱して内容が分からないという批判が多く出た。進行役が口を差し挟むと、過剰な介入だという批判の声が上がった。

CBSニュースが明らかに間違ったところがある。

ブルームバーグがニューヨーク市長時代に砂糖が入った清涼飲料水を禁止しようと試みたことについての質問が出た。そして、討論会の最後でそれぞれの候補者たちについての「誤解していたところ」を候補者たちに話させたのだが、ここでは気候変動について話すべきだった。結局、気候変動について今回の討論会ではテーマに出なかった。

討論会がほぼ終わりかけのところで、もう休憩も必要もないのにテレビ広告が流れたところにも混乱が見て取れた。結局のところ、CBSにとっては何事もうまくいかなかった夜となった。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 先日実施されたネヴァダ州での党員集会で、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)で圧勝した。得票率は約47%だった。2位のジョー・バイデン前副大統領は得票率約20%、3位のインディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジエッジは得票率約14%、4位のエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は得票率約10%だった。獲得代議員数は以下の通りだ。

2020democraticprimarydelegatesafternevada001 

 これまでの獲得宣誓済み代議員数はサンダースが45、ブティジエッジが26、バイデンが15、ウォーレンが8、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)が7となっている。特別代議員数ではバイデンが圧倒している。民主党エスタブリッシュメント派、幹部クラスはサンダースを嫌っていることが分かる。

2020democratiprimarypledgedsuperdelegates001

 サンダースの勢いはすさまじく、それに比べて昨年1年間各種世論調査でトップを走っていたバイデンの凋落ぶりは驚くばかりだ。バイデンにとっては今週末のサウスカロライナ州での予備選挙での結果が重要になってくる。バイデンは、アフリカ系アメリカ人初のアメリカ大統領となったバラク・オバマに8年間副大統領として仕えたということで、人気が高い。サンダースがかなり追い上げているが、バイデンの人気もまだ高い。サウスカロライナ州はアメリカ南部に位置し、アフリカ系アメリカ人が人口に占める割合が大きい。バイデン陣営はサウスカロライナ州での巻き返しを狙っている。

 それでも3月3日のスーパーチューズデーには、サンダースがトップ走者として臨むことになる。スーパーチューズデーが終われば、ウォーレンやクロウブシャーは選挙戦撤退の決断ということもあるだろう。何よりもマイケル・ブルームバーグが本格的に参加することになるので、バイデンとブティジェッジにどれほどの影響が出るのかということが注目される。

 こうした中で、サンダースのアメリカ大統領選挙本選挙での民主党候補指名ということが現実味を増している。党の指名を獲得するためには7月の全国大会に全国から出席する、宣誓済み代議員3979名の過半数1990名からの得票が必要となる。つまり、全国大会までに終わる予備選挙で1990名以上の宣誓済み代議員を獲得しなければならない。まず、この1990名以上の宣誓済み代議員をサンダースが獲得できるのかどうかということが焦点になる。

 サンダースは左派、進歩主義派、急進派と形容される。若者たちからの圧倒亭な支持を受けている。若者たちは上の世代に比べてインターネットを使いこなす。サンダース支持の若者たちは「バーニー・ブラザース」と呼ばれ、インターネット上で積極的な活動を展開している。しかし、中には行き過ぎた行為をしてしまい、支持を集めるどころか敵対者を作ってしまうということが起きている。また、選対で働いていたある若者がSNS上で、他の候補者の外見や性的志向を口汚く罵り、侮蔑したことが発見され、解雇されるということも起きている。

 このバーニー・ブラザースに対しては、他の候補者たちからも批判が出ている。サンダースは「どの候補者の支持者」にしても行き過ぎた攻撃は容認しない、と発言した。自身の支持者を直接諫めることは、直言居士として知られるサンダースでもできない。しかし、この程度のことで、若くて勢いに乗っているサンダース支持者が穏やかになるものではない。

 下の記事に紹介したように、予備選挙での舌戦が激化し、候補者間の攻撃が激しくなっていくと、それを漁夫の利とばかりに喜ぶのはドナルド・トランプ大統領だ。身内同士の潰し合いは「民主党は分裂傾向にある、今アメリカは分裂しているのに、そんな政党に任せられるか」ということにつながる。サンダースが分裂をもたらす人物であるか、統合をもたらす人物であるか、ということになるが、分裂傾向はなかなか収まりそうにない。

 サンダースが予備選挙で勝利すれば、民主党エスタブリッシュメント派や幹部たちも不承不承でも従うだろう。2016年の共和党がそうだった。まさかトランプが、と皆が呆然としつつ、彼に従った(表面上は)。トランプ大統領は右派ポピュリズムを代表するが、サンダースは左派ポピュリズムを代表する。ポピュリズムという点では両者は地下茎のようにつながっている。そうなると、対立相手であるはずの民主・共和両党の幹部クラス、エスタブリッシュメント派同士がつながるということが起きる。そのキーマンが共和党ではミット・ロムニー連邦上院議員(ユタ州選出、共和党)とマイケル・ブルームバーグだと思う。共に、ロックフェラー・リカブリカンと呼ばれた、穏健派に属した人物たちだ。

 最悪のシナリオは、サンダースが予備選挙で過半数の宣誓済み代議員を獲得できなかった時だ。全国大会での2度目の投票からは特別代議員も参加する。ここでもしサンダースが敗れ、党の指名候補に慣れなかったら、サンダース支持者たちは暴れまくり、最悪の場合には党を分裂させるだろう。こうしたことも起こり得ると念頭に置きながら、アメリカ大統領選挙を見ていくことも重要だ。

(貼り付けはじめ)

サンダースの勝利は大きく、幅広い内容を含むものである(Sanders's victory in Nevada was big and broad

ブラッド・バノン筆

2020年2月24日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/opinion/campaign/484295-sanderss-victory-in-nevada-was-big-and-broad

バーニー・サンダースは、ネヴァダ州での圧勝によって、アメリカ大統領選挙民主党予備選挙における明確な先頭走者になった。

ヴァーモント州選出の連邦上院議員バーニー・サンダースは、11名がりっこ放射リストに掲載されている選挙でほぼ半数の得票率を獲得した。ジョー・バイデン前副大統領は大きく離されての2位となった。その他に2桁の得票率を得たのはインディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジエッジとエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)だけだった。

サンダースの勝利は大きく、幅広い内容を含むものである。

出口調査によると、サンダースは、ヒスパニック、30歳以下、そして自分を非常にリベラルだと考える、といったグループ分けをされた有権者グループの圧倒的過半数の支持を得た。彼はまた、白人有権者の過半数の支持を得たし、アフリカ系アメリカ人有権者の間では2番目の支持を得た。サンダースは45歳以上の有権者、自身を穏健派もしくは保守派と考える有権者の間で、バイデンを僅差でかわして1位の支持を得た。

サンダースはネヴァダ州においてヒスパニック系の有権者からの支持を得た。このことは、共にヒスパニック系の予備選挙参加者が多いカリフォルニア州とテキサス州で、サンダースは躍進するであろうことを示している。両州はスーパーチューズデーで投開票が実施される。

来週、14の州、海外在住アメリカ国民、アメリカ領サモアで民主党全国大会に出席する代議員が選ばれる。スーパーチューズデー終了の段階で、民主党は、ミルウォーキーで開催される全国大会で党の指名候補を選ぶ全代議員の約40%が決まるということになる。

サンダースは現在、各種世論調査の結果でもカリフォルニア州で大きなリードを保っており、先頭走者の立場を維持しながらスーパーチューズデーを迎える。カルフォルニア州はどの州よりも多くの代議員を全国大会に送り込む。サンダースと他2名の候補者である実業家マイケル・ブルームバーグと投資家トム・ステイヤーだけがスーパーチューズデーの戦いにおいて幅広く宣伝を行うことができる資金を持っている。

何か突発的な不幸な出来事でも起きて勢いが止まってしまわない限り、サンダースはスーパーチューズデーまでに獲得代議員数で大きなリードを得ることになるだろう。ここで出てくる唯一の疑問は、全国大会の時点までに総代議員数の過半数を獲得できているかどうかということだ。

党の候補者指名を確実にするために、サンダースはミルウォーキーでの全国大会に、最初の投票で勝利を得られるようにするために過半数を超える代議員を獲得した上で、参加できるようにする必要がある。ブルームバーグは民主党幹部層と特別代議員からの支持を集めつつある。これは全国大会での2回目の投票で逆転を狙うためのもので、これが起きれば、今年秋のトランプ大統領と戦う選挙での勝利の機会を破壊してしまうことになる。

次週のスーパーチューズデーのお祭り騒ぎを前にして、今週のサウスカロライナ州での予備選挙に全ての目が注がれている。

バイデンにとってサウスカロライナ州は運命を決する州である。各種世論調査によると、バイデンはこれまで2位を大きくリードしてきたが、そのリードの幅は急激に小さくなっている。これまでの数カ月、バイデン陣営のストラティジストたちは、メディアに対して、アイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州でバイデンが敗れても、サウスカロライナ州はバイデンにとっての防火壁となるだろうと述べてきた。バイデンはここで生き返るか、終わるかのどちらかだ。

今週火曜日、サウスカロライナ州チャールストンで10回目の民主党予備選挙候補者討論会が実施される。先週のラスヴェガスでの討論会での激しいやり取りは見ている分には面白いものであったが、民主党予備選挙の候補者たちはブルームバーグを叩きのめすことばかりを気にして、本当の敵がドナルド・トランプであることを忘れていた。

民主党内部の戦いがより分裂傾向を強める中で、トランプ大統領の再選への支持は拡大している。

今週の討論会での大きなテーマは、前回のラスヴェガスでの討論会でもそうだったように、サンダースを何とか引きずりおろそうとして、トランプ大統領への攻撃をしないで済ませてしまうのかどうかということだ。

トランプが犯した最大の失敗は、アメリカの分断に成功してしまったことだ。トランプ大統領に反対している多くのアメリカ人は次期大統領には、分裂を招いてしまう人物ではなく、融和と統合をもたらす人物こそがふさわしいと考えている。民主党内部での容赦のない潰し合いは、民主党が分裂を終わらせアメリカ政治に調和を取り戻すことができる能力を持つなどということを示すことにはならない。

この点から見ると、これまでの民主党の選挙運動はジョー・バイデンを止めるための試みと言えるものだった。サンダースの予備選挙序盤での成功は、バーニーを阻止する動きを促進しつつある。私たちが予備選挙で勝利を望むのは、ドナルド・トランプを阻止するための戦いのためであるはずなのだ。

民主党がホワイトハウスを勝ち取り、連邦下院の過半数を守り、連邦上院の過半数を奪取するためには、民主党内部にある2つの派が協力しなければならない。その強力には、進歩主義的な候補者たちを連邦議会選挙に当選させることと民主党穏健派に属する現職議員たちの議席を守ることだ。

民主党エスタブリッシュメント派は新しい世代の有権者たちの力に気づく必要がある。新しい世代はベイビーブーム世代から民主党を奪い取りつつある。民主党の新しい世代の人々はサンダースを大統領に当選させ2021年から始まる任期で進歩主義的政策を実行させるためには民主党エスタブリッシュメント派が必要であることを認識しなければならない。

2020年における民主党にとっての成功とは、民主党エスタブリッシュメント派も新しい世代も共に最終目的に目を向け続けることであり、それはドナルド・トランプを倒すことであって、大統領選挙本選挙の民主党候補者を指名することではないはずだ。そのために必要なことは、民主党予備選挙の始まりの時点で全く行うことができなかった、ギヴ・アンド・テイクを行うことである。

=====

ネヴァダ州での党員集会における5つの特徴(5 takeaways from the Nevada caucuses

ジョナサン・イーズリー筆

2020年2月22日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/484229-5-takeaways-from-the-nevada-caucuses

ラスヴェガス発。バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は土曜日のネヴァダ州の党員集会で鮮やかな勝利を収めた。若者たち、ラティーノ、労働者階級の有権者たちを糾合し支持を集めた。民主党の候補指名の戦いでの先頭走者の位置を固めた。

ネヴァダ州での党員集会における5つの特徴について書いていく。

(1)サンダースはより広範な人々を集めた連合を形成し、それで民主党の候補指名を獲得する可能性がある

2016年の大統領選挙予備選挙で、サンダースは非白人からの支持を得ることに苦闘した。非白人有権者の多くがヒラリー・クリントンを支持し、それが最終的に党の候補指名獲得につながった。

前回の予備選挙以降、サンダースは人種的少数派へのアウトリーチ(働きかけ)に重点的に資源を投入し、幅広い人々が参加するティームを構築した。

こうした努力は2020年に実を結んでいる。サンダースはラティーノ、若い人々、労働組合の組合員たちからなる幅広い連合を形成している。これがサンダースにネヴァダ州での圧勝をもたらした。ネヴァダ州は人口構成が最も幅広い州である。

60%の選挙区からの報告が終了した時点で、サンダースの得票率は46%で、続くジョー・バイデン前副大統領が19.6%、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジは15.3%、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は10.1%だ。

ジョー・バイデン前副大統領はアフリカ系アメリカ人有権者から強力な支持を受けているが、アフリカ系アメリカ人有権者の多くがサンダースに投票することを真剣に考慮していることを示す兆候が存在する。ABCニュースと『ウォールストリート・ジャーナル』紙が今週発表した世論調査の結果によると、全国規模では、アフリカ系アメリカ人の間での支持率でサンダースとバイデンは統計学上同率ということになった。

サウスカロライナ州での予備選挙に向かう直前の段階で、この発見は重要なことである。サウスカロライナ州での民主党予備選挙の有権者の半数以上はアフリカ系アメリカ人である。

ネヴァダ州での党員集会後、サンダースの各種世論調査での支持率の数字が急上昇しているのは確かだ。そして、サウスカロライナ州での予備選挙でもトップになる可能性が高いとまで見られている。サウスカロライナ州での予備選挙でサンダースがトップになるということは、バイデンにノックアウトパンチを喰らわせるということになる。

サンダースは広範な有権者層やグループから支持を得ていることで、2020年3月3日のスーパーチューズデーに最有力候補として望むことになる。この日に全代議員数の約3分の1が決定することになる。そして、スーパーチューズデーで決まる代議員の多くは、人種的に多様な構成となっているカリフォルニア州とテキサス州に配分されている。

(2)ネヴァダ州でのサンダースの決定的な勝利を受けてサンダースを止めることは難しくなっている

敗れた候補者たちにとってネヴァダ州からのニュースは良いものではない。

インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジは予想よりも良い結果を得ている。アイオワ州では得票率よりも高い代議員数を獲得し、ニューハンプシャー州では僅差で2位となった。

しかし、白人が人口の圧倒的割合を占める両州は特別であって、どちらもこれから予備選挙が行われる各州の人口構成を反映しているものではない。ニューハンプシャー州で2位となったブティジェッジと3位に入ったエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)は非白人の有権者に食い込む能力を持っているかどうかをこれまで見せてきてはいない。

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は、ラスヴェガスでの討論会でニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグを叩きのめして以降、多額の政治献金を集めている。しかし、ネヴァダ州での党員集会では、ウォーレンは上位に遠く置いていかれての4位に沈んだ。彼女がサンダースを倒すことができるかは明確ではない。ウォーレンはスーパーチューズデーで投開票が実施される地元マサチューセッツ州で勝利を収めることが見込まれている。

アフリカ系アメリカ人有権者の間でのバイデンの支持率は下落傾向にある。

ブルームバーグには無制限の資金という強みがあり、スーパーチューズデーで投開票が実施される14州全てでテレビ広告を放映しているのは彼だけだ。しかし、前回の討論会でのパフォーマンスのあまりの酷さを受け、彼は本当に戦えるのだろうかという疑義が出ている。

実業家トム・ステイヤーはサウスカロライナ州での予想外の支持を集めているが、予備選挙全体では全く目立っていない。

これからはこれらの候補者たちに対して選挙戦撤退の圧力がかかってくるだろう。反サンダースの人々は、サンダースが党の指名獲得に向けて独走状態になるまでに、対抗馬を押し上げねばならない(訳者註:そのためには候補者を絞らねばならない)という懸念を強める。しかし、スーパーチューズデーまで有力候補がひしめき合う展開のまま進むだろう。

ブティジェッジ選対とブルームバーグ選対は、2020年3月3日のスーパーチューズデーまでにサンダースが「大変に大きな数の」代議員を獲得しているだろうという予想をし、警戒感を強めている。

(3)民主党員は熱心で、予備選挙参加数は記録的に多くなっている

民主党は安心して少しほっと溜息をつくことができた。アイオワ州での党員集会参加者の数が予想を下回ったがこれは幻に過ぎなかった。

今月初めのアイオワ州での党員集会には17万6000人以上が参加した。2016年の時に比べて少し増えた。しかし、2008年のブーム時に比べてはかなり少なくなった。2008年では、アイオワ州でオバマ前大統領を勝利させ、民主党候補指名まで進んだ。

民主党は、党員集会と予備選挙参加者数はおそらく非常に多くなると考えていた。それは、トランプ大統領を倒したいという草の根のエネルギーによってもたらされるとしていた。

ニューハンプシャー州での予備選挙ではアイオワ州とは全く異なる展開となった。30万人という記録的な人々が予備選挙に参加した。これは2008年の予備選挙の参加者28万8000人を大きく超えるものとなった。

現在、ネヴァダ州の党員集会参加数は記録的な数になると見られている。

7万5000名以上が期日前の党員集会に参加した。これは2016年の民主・共和両党の予備選挙の参加者数8万4000に迫るものであった。

最終的な総計数はまだ出ていない。しかし、今まで発表された数字によれば、参加者の約半数は初めて党員集会に参加した人々であった。ネヴァダ州民主党本部によると、期日前投票可能な1週間で1万人が新たに入党申請を行ったと発表した。

(4)反サンダースの人々はパニック状態になっている

サンダースを何とか止めようという動きは続いている。

民主党エスタブリッシュメント派の中には、これまでの数か月、民主社会主義者を自認する人物を党の指名候補にすることは11月の選挙での敗北を意味すると懸念を表明してきた。

サンダースと周辺の人々は、こうした批判の大多数は、少数の人々から出ているが、ケーブルニュースとツイッターで伝達されることで、実際以上の影響力を持つと考えている。サンダースと周辺の人々は、各種世論調査で実施されている、架空のトランプ大統領との一対一の戦いで、サンダースはほかのどの候補者よりも良い結果を出していることを強調している。

しかし、サンダースと民主党幹部の多くとの関係は険悪だ。これまでの数主幹、民主党幹部の多くは、7月の民主党全国大会が競争的全国大会になって混乱が起きるにしても、サンダースはいかなる犠牲を払っても阻止しなければという警告を発してきた。

(5)スーパーチューズデーを前にして失望が広がる中でさらに激しい攻撃がなされるだろう

ブティジェッジはラスヴェガスでの選挙運動の最終演説の機会を利用してサンダースを攻撃した。これは、スーパーチューズデーへのカウントダウンが始まる中で、サンダースのライヴァルたちがサンダースへの攻撃を強めていくことを示す兆候である。

ブティジェッジは、本選挙で大敗北を喫するだろうと懸念を表明した。サンダースの主張は、トランプ大統領を倒すことの最優先の目的とすべきと考える多くの民主党員や民主党支持者に恐怖心をもたらすだろうと述べた。

ブティジエッジは、「サンダース議員は硬直した、イデオロギー的な革命を固く信じしています。このような革命は、アメリカ国民のほとんどは言うに及ばず、民主党員のほとんどを置き去りにするものです」と述べた。

そして、ブティジェッジは、サンダースは分裂を促進する動きを進めており、それによって新しい有権者を惹きつけることはできず、かえって民主党から引き離すことになるだろうと述べた。

ブティジェッジは「サンダース議員の主張する革命とは、戦い、分裂と対立をもたらすものです。誰が予備選挙で勝利するにしても、このような考えが通るならば、現状のアメリカ政治の毒された状況は何も変えられないでしょう」と述べた。

サンダースは「大企業メディア」と常に対立しており、ケーブルニュース番組などからの助けを期待できない。ニュース番組のキャスターやパネリスト、ゲストの多くはサンダースの世界観に反対している。

こうした動きは土曜日のMSNBCを見れば明らかだった。

サンダースに対して批判的なキャスターのクリス・マシューズは、ネヴァダ州におけるサンダースの勝利と1940年のフランスの陥落をリンクさせて発言した。キャスターのニコール・ウォレスは、民主党が「キーキーとうるさい声を上げる、怒れる少数派」によって乗っ取られていると発言した。民主党系のストラティジストであるジェイムズ・カーヴィルは、ロシアがサンダースを支援するという方法で民主党予備選挙に介入しようとしているという報道を肯定し、民主党予備選挙はロシアのウラジミール・プーティン大統領にとって「大変好ましい状況」になっていると述べた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

このページのトップヘ