古村治彦です。
ヒラリー・クリントンには、「娘」と呼ぶくらいの存在である側近がいる。それはフーマ・アベディンだ。このブログでもご紹介したことがあるが、美人ということもあり、たびたび、雑誌などにも取り上げられるほどの存在、一種のセレブリティだった。彼女の人生が暗転したのは、2016年のヒラリーの大統領選挙敗北であり、2017年の自身の結婚生活の終焉である。彼女は、民主党所属の下院議員だったアンソニー・ウェイナーと結婚し、息子をもうけた。しかし、2017年にウェイナーが未成年とスマートフォンを通じて性的なやりとりを行ったことが発覚し、裁判で有罪が確定し、懲役刑を受けた。この年に、アベディンはウェイナーと離婚した。
その後は、アベディンは政治コンサルタントをしてきたが、表舞台から姿を消している状態だった。今年に入り、フーマ・アベディンが、ジョージ・ソロスの後継ぎ息子アレクサンダーと婚約したことで、メディアの注目を浴びた。アレクサンダー・ソロスは38歳、フーマ・アベディンは47歳であるが、アレクサンダーは初婚のようだ。このカップルの誕生はまさにエスタブリッシュメント派、最上級国民のカップルの誕生ということになる。
ヒラリークリントンとジョージ・ソロス
ジョージ・ソロスとヒラリー・クリントンの関係も長年継続しており、ソロスはヒラリーの後援者である。ソロスの息子とヒラリーが「娘」と呼んで憚らない側近中の側近の結婚は、ジョージ・ソロスとヒラリー・クリントンの関係が更に強まること、ソロス家とクリントン家の関係がこれからも続いていくことを示している。ヒラリーとしては、娘同様の存在であるフーマが不幸になったので、何とか埋め合わせをしたいと考えていたことだろう。アレクサンダー・ソロスと結婚出来れば、生活の心配はないし、クリントン財団へのお金の流れも確保できる。ソロスとしては、ヒラリー、そしてクリントン家との関係を強化する上で、今回の結婚は良いことだろう。フーマ・アベディンの連れ子の財産相続問題は出てくるだろうが、それもうまく処理するだろう。
フーマ・アベディンとアレクサンダー・ソロスの婚約は、エスタブリッシュメント派、ディープステイト、民主党系の名家のビッグカップルが誕生したということを示している。このようにして超エリート層が形成されていく。
(貼り付けはじめ)
フーマ・アベディンがジョージ・ソロスの息子アレックスと婚約(Huma Abedin
is engaged to George Soros’ son Alex)
ジョーダン・ヴァリンスキー筆
2024年7月11日
CNN
https://edition.cnn.com/2024/07/11/business/huma-abedin-alex-soros-engagement/index.html
ニューヨーク市の2024メットガラに出席するフーマ・アベディンとアレクサンダー・ソロス
ヒラリー・クリントン元国務長官の補佐官を務めたフーマ・アベディンが、大富豪で、リベラル派の大口献金者であるジョージ・ソロスの息子アレックス・ソロスと婚約した。
カップルは水曜日に婚約をインスタグラムで発表した。その中で、「婚約が実現した。これ以上幸せなことはない、より感謝することもない、より愛に溢れることはない」と表現している。『ヴォーグ』誌によると、2人は1年弱のデートを重ねた後、ソロスは5月末にアベディンにプロポーズした。
アベディンは47歳で、ソロスは38歳で、両者の名前は政治とビジネスを追いかけている人たちにとってはお馴染みだ。
アベディンは、ホワイトハンス、連邦上院、国務省、そして個人生活において、長年にわたりヒラリー・クリントンに仕えた。彼女は以前に民主党所属の元下院議員アンソニー・ウェイナーと結婚していた。2017年にウェイナーが未成年者と性的なテキストのやり取りを行った罪で懲役刑となった。この年にアベディンは離婚を申し立て、成立した。
一方、ソロスは「オープン・ソサエティ財団」と政治活動委員会、慈善団体を率いており、リベラル派の課題のために献金を行っている。『フォーブス』誌によると、彼の父親ジョージは67億ドル(約9500億円)の資産を持っていると推定され、財団に300億ドル(約4兆2000億円)を与えていると見られている。
ヴォーグ誌は、カップルは昨年秋に、「共通の友人の誕生日パーティーで出会い、お互いに政治と公共活動に興味を持っていることを知った」と報じている。カップルは既に複数回にわたり、公的な場面で一緒に登場している。今年のメットガラとホワイトハウスでの公式晩餐会に出席している。
ヴォーグはアベディンがウェイナーと結婚している時に誕生した息子の継父になるだろうと報じている。結婚式の日程については発表されていない。
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フーマ・アベディンとアレックス・ソロスが婚約(Huma Abedin and Alex Soros Are
Engaged)
エリーゼ・テイラー筆
2024年7月10日
『ヴォーグ』誌
https://www.vogue.com/article/huma-abedin-and-alex-soros-are-engaged
2024メットガラに出席するアレクサンダー・ソロスとフーマ・アベディン(5月6日)
フーマ・アベディンとアレックス・ソロスが婚約した。
2人が婚約したことをヴォーグ誌が独占的に報じた。ソロスは5月下旬にニューヨークの自宅でアベディンにプロポーズをした。その後、ふたりはイタリアで正式なお祝いをした。
ヒラリー・クリントン元国務長官の元補佐官のアベディンと、オープン・ソサエティ財団(OSF)の会長であるソロスは、昨年秋、共通の友人の誕生日パーティーで出会い、そこで政治と公共活動という共通の関心をすぐに気づいた。ヒラリー・クリントンは2007年にヴォーグ誌に対して、「フーマ・アベディンは、20代の女性のエネルギー、30代の女性の自信、40代の女性の経験、そして、50代の女性の優雅さを持っている。彼女は時代を超越しており、冷静さ、優しさ、知性を兼ね備えている」と述べた。
ニューヨークの自宅でプロポーズした後、ソロスとアベディンはイタリアで正式に婚約した
それ以来、カップルはケニアのウィリアム・ルート大統領を迎えてのホワイトハウスの公式晩餐会や、2024年のメットガラなど、注目度の高い行事に一緒に出席している。2人の結婚により、ソロスはアベディンの息子ジョーダンの継父となる。彼女は最初の夫であるアンソニー・ウェイナー元下院議員との間に息子をもうけた。
ケニア大統領を招いたホワイトハウスの晩餐会のブックセラーズ・ルームに到着したアレックス・ソロスとフーマ・アベディン(2024年5月23日)
2人はまた、政治的なパワーカップルになる準備が整っているようだ。2023年6月、ソロスはオープン・ソサエティ財団、ソロス・ファンド・マネジメント、スーパーPACを含む父ジョージ・ソロスの250億ドルから成る帝国を引き継いだ。ソロスは当時、ウォールストリート・ジャーナル紙に、民主党の政治家たちを支援し、投票権と中絶の権利のために戦うために自分のプラットフォームを使うと語っていた。一方、アベディンは1996年から2016年までヒラリー・クリントンの下で働き、一介のインターンからクリントンの2016年大統領選挙キャンペーンの副委員長にまで昇進した。
(貼り付け終わり)
(終わり)

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