古村治彦です。
今回は2018年9月7日に発売される副島隆彦先生の最新刊『傷だらけの人生
―― ダマされない知恵』を皆様にご紹介いたします。
本書は、副島先生の自伝でもなく、人生訓でもありません。それでは何かと言われると困ってしまいますが、痛みを伴いながら得た教訓を紹介し、参考にしてもらうための、提案書というところでしょうか。
よろしくお願いいたします。
(貼り付けはじめ)
『傷だらけの人生』
はじめに
まあ、私の話を聞いて(読んで)ください。
私は、60歳を越すまで生きてきて、しみじみと思います。人は、人生の肝心なところで、大きくダマされてはいけない。小さなダマされ、ならいいんです。大きくダマされて大きな失敗をすると、もう取り返しがつかなくなる。そういうことが多いです。
私もこれまでに、いろいろ失敗した。間違ってひどい目に遭った。ああ、あのときはヒドかったなあ、と、あとあと振り返ることが多い。20代、30代の頃、味わった痛い思いをあれこれ振り返って、今でも、ひとりで顔が歪むことがある。だが、他の人に話すことではない。恥多き己の過去を思い出して、不快になるだけだ。他人に話すことではない。
「あ、しまった。騙されたな」と、少しあとで分かることが多い。あの感じのダマされ方をしたことがよくある。取り返しがつかない、というほどの大きな損害ではない。だが、受けた痛みは実感する。その中でも、ちょっと大きな失敗と、騙された事件が十ぐらいある。それを正直に語ることで、私は自分よりも少し若い人たちに、人生の教訓を伝えたい。若くなくてもいい。私とご同輩の皆さんでもいい。きっと、みんな同じような恥ずかしいことをやって生きてきたのです。
まあ、私の話を聞いて(読んで)ください。
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『傷だらけの人生 ―― ダマされない知恵』◆
目 次
はじめに
第1章 オンナにダマされた
傷だらけの人生
女が男を押し倒す時代
「女と自動車は男をダマしに来る」
男の性欲、女の物欲
「魔性の女」は怖わーいぞー
第2章 お金でダマされた
エリート銀行員の末路
訳あり人間
詐欺師が近づいて来る
金儲けの秘訣には裏側がある
人間を本物にするのは経験の量のみ
第3章 人間関係でダマされた
あなたが相手を嫌いだと、相手もあなたを嫌っている
いいことは悪いこと、悪いことはいいこと、だ
厚かましい人間になったほうが勝ち
第4章 大きな組織・団体にダマされた
甘い考えを捨てろ
国家は大きな暴力団
蛇の道は蛇
きれい事を言わない
サラリーマンも自営業者になる時代
あとがき
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あとがき
私は、実用書は書けない、とずっと思ってきた。それでも今回、書いてみようと思った。実用書とは、世の中の人々の生活の役に立つ、実用の知識や情報をコンパクトにまとめて、「役に立ちますよ。さあ読んでください」という本だ。もっと簡単に言えば、ハウツー本のことだろう。これ以上のことは分からない。
私は、何か偉い先生が、高みに立って、偉そうに「拙者が皆の衆に教えて進ぜよう」という本はもう書きたくない、と思うようになった。
今は、「上から目線で何か言う」のが、一番嫌われる時代だ。もうひとつ、「お前が、それを言うな」、「お前にだけは、言われたくない」というコトバがあって国民によく使われている。私はこのことを察知して知っている。
ということは、私のような爺が、上から目線で、偉そうなことを書いてはいけない、となる。それで、私はハタと困った。それなのに、自分から言い出して、この新書を丸々一冊、実用書を書かなければいけない。しかも、これまでに私が書いてきたものとは違う、何か新しいことを書かなければいけない。私は、この3ヶ月間、七転八倒して苦しんだ。そして出来たのが、この本だ。
私はもう、ムズかしいことを書きたくない。威張りたくないんだ。偉そうなことは書きたくないんだ、もう、そんなのには飽きたんだ、とブツブツ言いながら、書いたのがこの本だ。脱「威張りん坊」という新しいアイデアでやってみた本である。
それでも、何とか読んでくださる人々(読者)のお役に立てそうなこと、生活の知恵のヒントになることを書かなければ、お客様(読者)に申し訳が立たない、と思いながら書いた。
ということで、物書き人生30年の私が書いた、この本は、初めての実用書である。
書かなければよかった、と今頃言っても、もう出版社が待ち構えているから、原稿を渡さなければ済まない。世界的な異常気象で、40℃の炎暑と言われる中で、やっとのことで書き上げました。
* * *
この本を書くにあたって、KKベストセラーズの鈴木康成氏のご配慮をいただいた。担当してくれて、まるで競馬馬(私)、の調教師のようであったのは小笠原豊樹氏である。記して感謝します。
2018年7月末
副島隆彦
(貼り付け終わり)
(終わり)
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