古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

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タグ:マイケル・ブルームバーグ

 古村治彦です。

 少し古い記事だが以下に3本を紹介する。重要な内容なので興味がある方は是非読んでいただきたい。スーパーチューズデーの結果分析の記事だ。

 今回のスーパーチューズデーでは投票参加者数が増加した。特に穏健派(moderates)と呼ばれる有権者グループの増加が目立った。この人々はサンダースの台頭を警戒し、中道派の候補者が絞られたことでバイデンへ投票した。「トランプを倒す、そのためにバイデンを選ぶ」という熱意が戻ってきたようだ。
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 一方で、サンダースが頼りにしてきた若い年齢層の有権者は期待ほど投票に行かなかったようだ。これではサンダースは勝てない。サンダースは狭い有権者グループ(若者とヒスパニック系)に働きかけ、熱心な支持者を作り出すことにできた。しかし、幅広いグループや層への浸透ができていなかった。わたしはこれを「縦に深く進むことはできているが、横へ薄く広がることはできなかった」と呼びたいと思う。このサンダースの熱心な支持者、特に若者を「バーニー・ブラザーズ(Bernie Bros)」と呼んでいる。こうした人々はインターネット上で他の候補者や支持者たちへの激しい個人攻撃を行っている。そのために多くの有権者が眉をひそめることになり、サンダースへの支持に広がりを欠くことになった。
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 投票者数が少なく(投票率が低い)、敵対する中道派内で有力立候補者が乱立状態、進歩主義派のライヴァルであるウォーレンの支持率が上がらないということであれば、サンダースに有利となるはずだった。サンダースの得票率が少なくても1位になって代議員の配分数が多くなるということが見込まれた。しかし、サンダース陣営の弱点である「横に広く」ができていないことを中道派に見透かされた。

それは南部サウスカロライナ州でのバイデンの予想外の圧勝で確信されたのだと思う。「あれ、なんでサンダースは何年も時間があったのに、アフリカ系アメリカ人有権者への支持拡大、浸透を図っていなかったのだろうか」と多くの人たちが思ったはずだ。

 サンダースの掲げる主張は低所得者の割合が大きいアフリカ系アメリカ人有権者にとって魅力的なはずだ。サンダース陣営は前回の大統領選挙の後から活発な活動を続け、若者とヒスパニック系からの支持拡大に成功した。しかし、民主党にとっては古くからの強固な支持基盤であるアフリカ系アメリカ人への浸透をなぜ行わなかったのか、もしくはなぜ失敗したのか、これから研究されるべき課題だろう。

 サンダースの失敗を見ていると、これは日本の現状に対する教訓を汲み取ることができる。日本の野党がまとまって幅広い人々に及ぶ、支持の連合体を構築でき、選挙に行かない無党派層に選挙に来てもらえれば、選挙に勝てるということだ。

サンダースの勝利の目論見は、今の自民党が勝利する理由とよく似ている。(1)投票者数・投票率が低いこと(組織票が大きな力を持つ;投票率が高くなってサンダースは負けた)、(2)多くの野党が分立していること(中道派の候補者が分立)、(3)支持基盤は狭いが強固(自民党は排外主義的な考えを持つ人々;サンダースは若者とヒスパニック系)ということになる。

サンダースと自民党を比べるのはおかしいが、自民党の支持者(J-NSC)やネトウヨのインターネット上の書き込みとサンダース支持者(バーニー・ブラザーズ)のインターネット上での書き込みの内容が酷いというところも似ている。どちらも熱狂的なあまりにそうなる。

 次の3月10日に実施されるミシガン州での予備選挙でサンダースがどういう戦いを見せてくるかは興味深いが、残された時間は少ない。ウォーレン頼みということになるだろうが、こちらも難しいだろう。手っ取り早いのは若者に投票を訴えることだろう。

(貼り付けはじめ)

ウォーレンがスーパーチューズデーでの失望を受けて選挙運動を再分析評価へ(Warren reassessing campaign after disappointing Super Tuesday

リード・ウィルソン筆

2020年3月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485898-warren-reassessing-campaign-after-disappointing-super-tuesday

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)はスーパーチューズデーでの失望的な結果を受けて民主党の候補者指名を目指す道が残っているかどうかを分析評価するために1日を費やしている。彼女は勝負になるだけの代議員数を獲得することができなかった。

火曜日深夜、デトロイトでの集会を終えて、ウォーレンはボストンに飛行機で戻り帰宅した。水曜日には人前に出るイヴェントの予定はない。ウォーレン選対のある幹部は本誌の取材に対して、彼女は選対幹部たちと会って残っている可能性について判断することになるだろうと述べた。

この幹部は「エリザベスは選対の幹部たちに対して進む道について分析評価するようにと話しました」と述べた。

これまでの予備選挙でウォーレンが勝利を収めた州はない。2月に行われた諸州でもスーパーチューズデーで出の各州でも勝利を収めることはできなかった。地元であるマサチューセッツ州でも3位に終わるという屈辱を味わった。ジョー・バイデン前副大統領とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の後塵を拝する形になった。

火曜日が終わる段階で、ウォーレンの予想される獲得代議員数は、2月の予備選挙とスーパーチューズデーを合わせて50名程度となった。バイデンとサンダースが積み上げた数に比べて小さいものとなった。

スーパーチューズデーではバイデンは好結果を残した。15州と自治領のうち少なくとも9つで勝利を収めた。そして代議員数で大量リードする結果となった。バイデンは少なくとも453名の代議員を獲得し、サンダースの382名を上回った。カリフォルニア州やテキサス州のような州では票の集計作業が続いており、代議員の配分も続けられる。

ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグは、スーパーチューズデーに賭けていたがうまくいかず、選挙戦を停止した。彼は少なくとも44名の代議員を獲得したが、これはウォーレンの獲得した代議員数よりも2名多いものとなった。

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スーパーチューズデーでの勝者と敗者(Winners and losers from Super Tuesday

ナイオール・スタンジ筆

2020年3月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485919-winners-and-losers-from-super-tuesday

民主党予備選挙の日程において火曜日は最大の日となった。全国の14州で投開票が実施され、多くの宣誓済み代議員が配分される。

誰が勝者もしくは敗者となったか?

●勝者

(1)ジョー・バイデン前副大統領

スーパーチューズデーはバイデンにとって素晴らしい夜となった。わずか3週間前にはニューハンプシャー州の予備選挙で5位に沈み、政治的には墓碑銘を書かれていたのに、戦争走者の位置を取り返した。

バイデンは、土曜日にサウスカロライナ州での予備選挙からの勢いの波をそのまま持続させてスーパーチューズデーに臨んだ。バイデンは14州のうち10州で勝利した。その中には水曜日にバイデンが勝者と認定されたメイン州も含まれている。

おそらく最も驚かれた勝利はテキサス州での勝利だ。バイデンの勝利は各種世論調査の結果を見ても、専門家の見解を聞いても予想できなかった。

同様に、バイデンは南部各州で大差をつけた。バイデンはアラバマ州で40ポイントを超える差、ヴァージニア州で約30ポイント差、アーカンソー州とノースカロライナ州でだいたい20ポイントの差をつけた。

アフリカ系アメリカ人有権者からの強力な支持が南部各州での彼の成功の基盤となった。

大差をつけての勝利によってバイデンは代議員獲得にとって重要な全てのレースで大きな成果を残すことができた。

代議員の最終的な配分はまだ確定していない。その中にはサンダースが優勢であり、重要なカリフォルニア州も含まれている。水曜日の午前中に出された『ニューヨーク・タイムズ』紙の予想によると、代議員数でバイデン対サンダースは351対280の結果になるとしている。

カリフォルニア州での結果が加算されても、サンダースはバイデンとの間についた差を縮められるだけだろう。しかし、ほんの数日前までは、左派のサンダースがスーパーチューズデーでほぼ逆転不可能な差をつけてリードする可能性が高いと見られていた。そのようなことはこれまで起きていない。

バイデンは急速に先頭走者の位置に返り咲いた。

バイデンの復活はここ数年の政治において最も大きな驚くべき逆転劇である。

(2)民主党エスタブリッシュメント派

帝国の逆襲だった。

サンダースの支持者たちは、「サンダースこそは今アメリカが必要としている創造的破壊者(disruptor)なのだ」とこれまで繰り返し訴えてきた。サンダースの支持者たちは、「サンダースのアウトサイダーからの主張に有権者は集まり、民主党エスタブリッシュメント派の呪縛から逃れることができる」と主張した。

そうした主張に対しては深刻な疑義が提示されている。党のエスタブリッシュメント派は、多くの人々が予測するよりも、より大きな復元力を持ち、より規律が保たれているということを示した。

ごく最近まで、親エスタブリッシュメント派、中道派の投票は絶望的に分散しているように見られていた。一方、サンダースは進歩主義派の投票をどんどん集め、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は消え去ってしまった。

実際、サンダースが民主党の大統領選挙候補者指名を獲得するであろうという見通しが現実味を増すことで、穏健派は刺激された。穏健派は11月の本選挙でサンダースがトランプ大統領を倒して大統領に当選することなどできないという恐怖感を持っている。バイデンがサウスカロライナ州で勝利した後、中道派は驚くべき速度でバイデンを軸に結集した。

民主党内の主要人物たちもまたバイデンに対する支持を表明した。連邦上院多数党(民主党)前院内総務ハリー・リード前連邦上院議員(ネヴァダ州選出、民主党)や元米国国連大使スーザン・ライスが支持表明を行った。

しかし、他にも物事が順調に進んだ。スーパーチューズデーの結果を見ると、民主党支持の有権者たちは、2016年に当時の候補者だったドナルド・トランプを党の指名候補に押し上げた共和党支持の有権者たちに比べて、党のエスタブリッシュメント派に対して反感を持っている訳ではないということが見て取れる。

バイデンは民主党支持の有権者たちにとっては古くから馴染みのある政治家であり、ワシントンの流儀に従う漸進的な改良主義者だ。バイデンは、サンダースのような煽動的な政治家よりも民主党支持の有権者たちにとって受け入れやすい存在だったということだろう。

(3)支持表明者たち:エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジ、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)、連邦下院多数党(民主党)幹事長ジェイムズ・クライボーン連邦下院議員(サウスカロライナ州選出、民主党)

バイデンはサウスカロライナ州での予備選挙以降、必要なものをすべて手にすることができている。そして彼は重大な手助けを得ることができた。

エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)とインディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジ(民主党)は選挙戦から撤退し、バイデン支持を表明した。また、既に選挙戦から撤退していたビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)からも支持表明を受けた。

クロウブシャーの支持表明は今から振り返ってみると、特に重要なものであった。バイデンはクロウブシャーの地元ミネソタ州で勝利を得た。これは今回のスーパーチューズデーで起きたいくつかのサプライズの中の一つだ。

予備選挙の候補者だった人物たちからの支持表明と他の民主党の重要人物からの支持表明によって、バイデンは背中に追い風を感じながら戦えることになった。

スーパーチューズデーの結果は、サウスカロライナ州での予備選挙直前に連邦下院多数党(民主党)幹事長ジェイムズ・クライボーン連邦下院議員(サウスカロライナ州選出、民主党)のバイデン支持の決心によってもたらされたものだ。クライボーンの支持表明はバイデンの驚くべき復活のために火をつけるものとなった。

●敗者

(1)バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)

サンダースの熱心な支持者たちは彼のカリフォルニア州での勝利を彼のアピールの証拠だと指摘するだろう。そして、一対一のレースとなった戦いで競争力を持ち、勝つことができると主張するだろう。

これらは正しいが、今回は全てが現実のものとはならなかった。スーパーチューズデーはサンダースにとってスーパーに失望をもたらすものとなった。

テキサスでの敗北はみぞおちに食らわされたパンチのようなものであった。サンダースはテキサスで活発に選挙運動を展開し、各種世論調査の結果からも彼の勝利が確実視されていた。サンダースは少なくとも2つの敗北が許されない州で敗北した。サンダースは、オクラホマ州とミネソタ州で4年前にヒラリー・クリントンを破った

今回の結果は、どれだけ多くの民主党員や民主党支持者たちが、根本的にサンダースが党の指名候補になるという考えに違和感を持ち反対しているかを示すものとなった。

南部諸州でのバイデンの勝利によって、サンダースのアフリカ系アメリカ人有権者からの支持を得る能力について疑念は深まることになった。アフリカ系アメリカ人有権者からの支持の低さは2016年にヒラリー・クリントンに敗北した原因となった。

サンダースはまだ逆転可能だがそれはとても厳しい。火曜日の結果は予想外の、とても重たいパンチを彼に食らわせた。

(2)ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグ

水曜日の朝、ブルームバーグは選挙戦から撤退し、バイデン支持を表明した。

ブルームバーグは5億ドル以上の資金を投じながら大きな前進が得られなかった。これで彼にとっては撤退しか道がなくなってしまった。

ブルームバーグはいくつかの州でそこそこの結果しか得られなかった。良い結果となったのは小さな戦いだけだった。彼は自治領であるアメリカ領サモアでの党員集会で勝利を挙げただけであった。後はユタ州で2位に入ったくらいだった。

彼が選挙戦を続けることを正当化できるものは何も残っていなかった。

ブルームバーグの選挙戦は山登りのように大変なものだった。彼は自分のお金で党の指名を買おうとしているのが露骨に見え、厳しい批判を浴びた。

彼は討論会での失敗してしまって更に打撃を受けた。政治的な棺桶の蓋に打ち付けられた最後の蓋となったのは、バイデンのサウスカロライナ州での勝利だった。これによってバイデンは復活し、ブルームバーグの戦える余地は急速になくなっていった。

(3)エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)

ウォーレンにとってはまたも苦しい夜となった。ウォーレンは予備選挙全体を通じて期待を下回る結果しか残せていない。

ウォーレンは地元マサチューセッツ州で3位に終わった。彼女は他のどの州でも上位2名を追い上げることもできなかった。それどころか、多くの州でバイデン、サンダース、ブルームバーグに続く4位という結果となった。

ウォーレン選対のある幹部は本誌のリード・ウィルソンの取材に対して、水曜日にウォーレンが「選対に対してこれからの選挙戦について分析評価するように話した」と述べた。このような言葉遣い(phraseology)は大抵の場合、即座の選挙からの撤退を意味するものだ。

サンダースの熱心な支持者たちもウォーレンが選挙戦から撤退し、サンダースに進歩主義派の支援を一本化させる機会を与えて欲しいと熱望している。

スーパーチューズデーが始まるまで、ウォーレン選対は今年7月にミルウォーキーで開催される民主党全国大会に向けて選挙戦を行うという考えを繰り返し強調していた。

スーパーチューズデーの結果は、ウォーレンが選挙戦を続けるいかなる理由も奪い去った。しかし、現時点ではウォーレンの選挙戦は続いている。

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スーパーチューズデーでの民主党予備選挙の投票者数は大きく増加(Democratic turnout surges on Super Tuesday

マックス・グリーンウッド筆

2020年3月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485994-democratic-turnout-surges-on-super-tuesday

スーパーチューズデーにおける民主党の有権者の参加者数は伸びた。少なくとも10以上の州で2016年のレヴェルを超えた。そのうちの一つでは過去最高を記録した。

スーパーチューズデーで投開票が実施される各州の中で4番目に多い代議員が配分されているヴァージニア州では、130万以上の有権者が投票に参加した。2016年の時に比べて約70%の増加となった。2016年の民主党予備選挙では約78万3000人が参加した。今回の数字はこれまでの最高を記録した2008年の時も上回った。この時や100万に少し届かない数の人々が投票に参加した。

ノースカロライナ州では、2016年の時に比べて投票参加者数は約17%増加した。投票参加者に関する分析によると、テキサス州の場合には、4年前に比べて少なくとも45%以上も多い有権者が投票所に向かった。

コロラド州、メイン州、ミネソタ州、ユタ州といった今年から党員集会から予備選挙に形式を変更した各州でも、過去の選挙と今回の選挙の結果を比較することは難しいが、投票参加者数が大きく増加した。

今回の投票参加者数の増加は、民主党支持の有権者たちがトランプ大統領からホワイトハウスを奪還することについて熱意を持っていることを示す初期的な兆候と言える。

民主党系のストラティジストであるマイケル・スター・ホプキンズは次のように述べた。「今もし私がホワイトハウスで働いているか、トランプ選対にいるとして、選挙結果を見たら、心の底から恐怖を感じることでしょうね。ジョー・バイデンはどれほどの追い風を受けているのか分からなくなって、総投票数を見てしまうとね。トランプは選挙自体から逃げ出してしまうでしょうね」。

2016年に比べて投票参加者数を減らしたのはただ1州、オクラホマ州だった。火曜日の投票総数は30万4000だったが、4年前の約33万5000に比べて減少した。

もっとも、水曜日になってもいくつかの州では票の集計作業が続いている。カリフォルニア州では、およそ300万票が集計されたが、更に数百万票が集計を待っている状態だ。各郡の選挙の係員たちは木曜日までにどれだけの数の票が集計を待っているか報告しなければならない。

火曜日に投票者数が増えたことは穏健派の有権者がもたらしたものだ。穏健派の有権者たちはバイデンに重要な各州での勝利をもたらした。

バイデンの選挙運動は、土曜日のサウスカロライナ州の予備選挙での圧勝があってからの数日で勢いを取り戻した。サウスカロライナ州での勝利は、穏健派とアフリカ系アメリカ人有権者たちからの投票の結果だ。これらの有権者グループはサウスカロライナ州の民主党支持の有権者の過半数を占めている。

スーパーチューズデーでの勝利はインディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジとエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)の選挙戦からの撤退も大きく貢献している。これによってバイデンは穏健派の有権者たちの支持を固めることができた。こうした有権者の大多数は、民主社会主義者を自認するバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に対する懸念を持ち続けていた。

出口調査の結果によると、テキサス州では、全投票参加者のうち43%が穏健派を自認する人々であった。この数字は2016年に比べ約10%も伸びた。2016年の時には34%だった。こうした動きは、ヴァージニア州、ノースカロライナ州、アラバマ州、そしてマサチューセッツ州でも見られた。マサチューセッツ州ではバイデンは1位となったが、全くの予想外のことであった。

穏健派の投票参加者数の増加はサンダースの敗北の原因となった。サンダースはこれまで、高い投票率、特に若い人々の得票率こそは彼の選挙に勝利をもたらすと主張してきた。

しかし、こうした若い有権者たちは火曜日にサンダースが望んだほどには投票所に行かなかった。出口調査の結果では、スーパーチューズデーで予備選挙が実施された14州を通じて、サンダースは18歳から29歳までの有権者たちの間で圧倒的な支持を獲得した。しかし、この年代の有権者の全有権者に占める割合が前回に比べて増加した州は1つもなかった。

民主党系のストラティジストであるホプキンズは「大学生くらいの年齢の有権者に頼っている候補者は誰でもたいてい失望する結果に終わっています」と述べた。

ホプキンズは続けて「35歳から上、65歳から上の有権者、この人たちは投票しています。この人たちは投票所まで足を運び、列に並びます。これはサンダースがこれから長年にわたって抱えることになる問題になるでしょう」。

サンダースは4つの州で勝利を収めた。その中には地元のヴァーモント州とカリフォルニア州での大勝利が含まれている。カリフォルニア州には最大の代議員が配分されている。しかし、サンダースはまたいくつかの州で得票率の低下を目の当たりにした。こうした州では穏健派の有権者たちが選挙に参加した。

2016年の大統領選挙の際、オクラホマ州では、サンダースがヒラリー・クリントンに大差をつけて勝利した。今回はバイデンが13ポイントの差をつけてサンダースに勝利した。同時に、同州の予備選挙参加者の中で穏健派の割合が15%も増加している。出口調査の結果では、4年前は36%だったのが今年は51%になった。

火曜日にロサンゼルスで行った勝利演説の中で、バイデンは今回の予備選挙の結果は、自分が他喉のライヴァルよりもより幅広い人々をまとめた連合を構築してきたことを示す証拠であると述べた。また、スーパーチューズデーの投票参加者数の増加は勝利をもたらしてくれたとも述べた。

バイデンはサンダースと彼が発する政治革命のメッセージに対する皮肉を込めながら、「人々は革命について話します。一方で私たちは投票参加者数を増やしました。この人たちは私たちのために投票所に足を運んでくれたのです」。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
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 古村治彦です。
※このブログのオリジナルのタイトルは「、エリザベス・ウォーレン(とトゥルシー・ギャバ―ド)とマイケル・ブルームバーグはどうするんだ:はっきり言っていなくなってよ、ということに」でした。しかし、速報でマイケル・ブルームバーグが選挙戦から撤退し、バイデン支持表明が入ってきたのでタイトルを変更します。

 スーパーチューズデーの勝敗の結果はだいたい出揃ったが、正確な代議員の配分数は現在のところ決まっていない。ジョー・バイデンが大勝し、バーニー・サンダースは事前の各種世論調査の数字よりも悪く、事前にトップを取れると思われていた州でバイデンに敗北した。マイケル・ブルームバーグも期待外れの結果に終わった。バイデンが勢いを取り戻したためにそれにはじかれてしまった形だ。エリザベス・ウォーレンは地元マサチューセッツ州でバイデン、サンダースに敗れ3位に終わった。

 こうした中で、進歩主義派の中から「まとまろう(=ウォーレンとギャバ―ドを撤退させよう)」という動きが出そうである。アレクサンドリア・オカシオ=コルテスと同じく新人連邦下院議員であるイルハン・オマルがツイッター上で「進歩主義派でまとまろう、まとまっていたら勝てた」という糾弾を行った。その矛先は明言していないが、進歩主義派の候補者であるウォーレンとトゥルシー・ギャバ―ドである。ギャバ―ドはスーパーチューズデーでアメリカ領サモアにおいて2位に入り、代議員1名を獲得した。全く蚊帳の外の候補者であるが、2016年にはサンダースを応援した人物だ。彼女が取る1%くらいの得票でも今となっては重要だ。ウォーレンはもっと票を獲得するのだから、サンダース支持者からすれば更に邪魔である。

 ウォーレンもギャバ―ドも意志の強さは一級品である。サンダースの狂信的な支持者であるバーニー・ブラザーズから執拗な攻撃を受けてもひるむことはないだろう。ギャバ―ドは予備役ではあるがハワイ州軍の士官でイラクとアフガニスタンで軍務に就いた経験を持つ。しかし、ギャバ―ドはサンダースが説得すれば一本化に乗るかもしれない。問題はウォーレンだ。ウォーレン自身は民主党エスタブリッシュメント派、主流派との関係は悪くない。ここで選挙戦は撤退するが、誰にも支持表明しないということになれば、ウォーレンの支持者の一部はサンダースにはいかないこともある。ウォーレン支持者からすればサンダースこそが邪魔な存在なのだ。

 進歩主義派としては一本化して、来週のミシガン州でなんとしてもサンダースを勝利に、できれば大勝利に導きたい。これができれば、サンダースが巻き替えることも可能だ。前回の大統領選挙で民主党が敗北し、トランプを当選させることになったミシガンで勝つ、ということは大きなアピールになる。

 一方、中道派からすると、マイケル・ブルームバーグの動向は重要だ。ブルームバーグは豊富な資金力でテレビ広告を放映し、多くのスタッフを雇って選挙運動を展開し、一気に有力候補にまで台頭した。しかし、ネヴァダ州とサウスカロライナ州での討論会で弱い姿を晒した上に、バイデンが勢いを取り戻したために、スーパーチューズデーで予想を下回る結果しか得られなかった。


 日本時間2020年3月5日0時10分頃に、マイケル・ブルームバーグの選挙戦のsuspend(サスペンド、一時停止する)が報道された。ここで使われるsuspension(サスペンション、一時休止)とwithdraw(ウィズドロー、撤退する)の名詞withdrawal(ウイズドロウアル、撤退)は厳密には意味が違うのだが、選挙戦からの撤退ということになる。また、ブルームバーグがバイデン支持を表明という報道も入ってきた。これで中道派は一本化された。進歩主義派はこの1週間でまとまる、つまりウォーレンとギャバードを選挙戦から撤退させられるか、しかもあまり揉めることなく、ということが焦点になる。

(貼り付けはじめ)

バイデンが火曜日の夜に大勝を収めた時、オマルは「統一された進歩主義派の運動」の欠如を声高に糾弾する(Omar calls out lack of 'united progressive movement' as Biden wins big on Super Tuesday

レベッカ・クレアー筆

2020年3月4日

『ザ・ヒル』誌
https://thehill.com/homenews/campaign/485868-omar-calls-out-lack-of-united-progressive-movement-as-biden-wins-big-in

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の選挙運動を支えているイルハン・オマル連邦下院議員(ミネソタ州選出、民主党)は、「統一された進歩主義派の運動」があれば、彼女の地元ミネソタ州でサンダースに勝利をもたらすことができただろうがそれができなかったと示唆した。火曜日にジョー・バイデン前副大統領がミネソタ州で予想外の逆転勝利を収めた後にオマルの発言はなされた。

オマルは火曜日夜にツイッター上に次のように投稿した。「昨夜穏健派がまとまったように進歩主義派がまとまっていたらどうなったかを想像しよう。誰が勝利を収めていただろうか?これこそ私たちが分析すべきことである。統一された進歩主義派の運動があれば「一緒に構築する」ということができ、僅差で敗れたミネソタ州や他の州で勝利を収めることができたのだ」。

イルハン・オマルのツイート

スーパーチューズデーでバイデンはミネソタ州において予想外の勝利を収めた。最新の世論調査では4位に沈んでいたのに大逆転で勝利した。

エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)が月曜日の夜に選挙戦を停止してバイデン支持を表明した後、バイデンの驚きの勝利がもたらされた。インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジもまた選挙戦を終えた後にバイデン支持を表明した。昨年11月に選挙戦から撤退したビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)もそれに倣った。

2016年の大統領選挙民主党予備選挙でサンダースはミネソタ州で勝利したが、火曜日の選挙ではバイデンに続く2位となった。

サンダースはエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)と共に選挙戦に残っている進歩主義派の候補者である。ウォーレンは選挙戦を続け、火曜日には地元マサチューセッツ州で勝利を収めることができなかった。

 マサチューセッツ州で勝利したのはバイデンで、続く2位にはサンダースが入り、ウォーレンは3位となった。

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スーパーチューズデーでの不振を受けてブルームバーグは選挙運動を見直す(Bloomberg to reassess campaign following lackluster Super Tuesday showing

マックス・グリーンウッド、エイミー。パーネス筆

2020年3月3日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485856-bloomberg-to-reassess-campaign-following-lackluster-super-tuesday-showing

ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグは水曜日、スーパーチューズデーで実施された各州での予備選挙の結果が不振だったことを受けて、民主党予備選挙全体について見直すことを決めた。ブルームバーグ選対に近い複数の関係者の証言で明らかになった。

ブルームバーグは昨年11月に選挙戦を始めたばかりで、自身の財産から数億ドルを投じてテレビ広告を放映し、スーパーチューズデーで予備選挙の投開票が実施される14州に選挙運動のための組織を構築した。

火曜日に投開票が実施された各州での予備選挙はブルームバーグが初めて候補者登録された選挙となった。ブルームバーグはアイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州、サウスカロライナ州での予備選挙に立候補者登録をせず、スーパーチューズデー以降に集中するという戦略を採用した。

しかし、結果は彼自身の期待を大きく下回るものとなった。ヴァージニア州とノースカロライナ州を含む彼が特に資金を多く投入した各州で期待外れとなった。

ジョー・バイデン前副大統領がこれらの州に加えてアラバマ州、アーカンソー州、テネシー州、ミネソタ州で勝利を収めた。一方、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)はヴァーモント州、コロラド州、ユタ州で勝利を収めた。

こうした結果はブルームバーグに失望をもたらした。ブルームバーグの選挙戦は、先月から始まった予備選挙でバイデンの支持が下落することを前提にして行われてきたものだった。

ジョー・バイデンはアイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州で期待を大きく下回る惨敗を喫したが、週末のサウスカロライナ州で圧勝し、スーパーチューズデーに向かって大きな勢いを得ることになった。

ここ数日のうちに起きた穏健派のライヴァルたち、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジとエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)の決心によってバイデンの勢いが増した。2人は選挙戦から撤退し、バイデン支持を表明した。

穏健派のバイデンを中心とした合同は、バイデンの民主党の候補者指名獲得への道のりを複雑なものにした。火曜日に発表した声明の中で、ブルームバーグ選対の責任者ケヴィン・シーキーは、ブルームバーグが選挙戦に出馬表明してからほんの数カ月で有力候補にまで台頭した実績を強調した。

しかし、シーキーは予備選挙におけるブルームバーグの次の一手はどのようなものになるかについては語らなかった。

シーキーは次のように述べた。「今夜、3分の1の代議員が配分されたに過ぎない。マイクが今夜述べたように、今夜私たちがどれだけの数の代議員を勝ちとる結果になっても、これまで誰も可能だなどと考えたこともなかったことを私たちは成し遂げたのだ。わずか3カ月の選挙運動で、最初支持率1%のところから民主党の候補指名を争う有力候補にまでなることができたのだ」。

シーキーは更に「私たちにとっての最重要の課題は変わらない。今年11月にドナルド・トランプを倒すことだ」とも語った。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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アメリカ政治の秘密
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ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
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 古村治彦です。
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 スーパーチューズデーの投開票が始まった。全米14の州と1つの自治領で宣誓済み代議員1344名を争う戦いだ。全宣誓済み代議員数が3979なので、約3分の1の行方が決まる。先に書いておくが、来週のミシガン州がサンダースにとっては極めて重要となる。前回の大統領選挙でトランプに負けたのは、民主党が地盤だと考えていた中西部、五大湖周辺州でヒラリーが勝てなかったからだ。中西部奪還は民主党の悲願である。そのために今回の選挙では中西部に強い候補者を選ばねばならない。中西部出身者であるピート・ブティジェッジとエイミー・クロウブッシャーが選挙戦から撤退しバイデン支持を表明しているので、バイデンは追い風が吹いている。来週のミシガン州でサンダースが勝てるかどうかが注目される。

 スーパーチューズデーの正式な結果が出るのは時間がかかる。最大の代議員415名が配分されているカリフォルニア州の正式な結果が出るのは日本で明日になるかもしれない。
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 現在までのところ、バイデンが1位となると見られているのは、アラバマ州、アーカンソー州、マサチューセッツ州、ミネソタ州、ノースカロライナ州、テネシー州、テキサス州、ヴァージニア州で、サンダースが1位となると見られているのは、カリフォルニア州、コロラド州、ユタ州、ヴァ-モント州、ブルームバーグが1位となったのは、アメリカ領サモアだ。メイン州では接戦が続いている。

 バイデンは2月29日のサウスカロライナ州での圧勝の勢いとエイミー・クロウブッシャー、ピート・ブティジェッジ、ビトー・オロークといった大統領選挙で戦った人々からの支持表明もあって、急激な状況気流に乗って、サンダース包囲網を形成している。サンダースはこの包囲網に苦しめられた結果となった。南部諸州では元々バイデンは強かったが、さらに勢いがついた上に、サンダースがリードしていたマサチューセッツ州とテキサス州ではバイデンが逆転した形となっている。また、ミネソタ州では地元出身のクロウブシャーが支持率1位を記録していたが、バイデン支持と表明したことで、2位につけ凍てたサンダースを3位のバイデンが追い抜く形になった。
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スーパーチューズデー前の代議員数(濃い青色が選挙で争う宣誓済み代議員数)
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CBSによる代議員配分の途中経過報道
 サンダースは地元ヴァ-モント州で圧勝したが、配分されている代議員数は16だ。カリフォルニア州、ユタ州、コロラド州といった西部諸州で勝利を収めたが、バイデンをどれくらい引き離せるかが注目される。民主党の金城湯池ブルーステイトは、アメリカ東海岸と西海岸であるが、実のところ、両岸でしっくりいかない。西部は東部に対して「気取りやがって」という感情を持ち、東部は西部に対して「あいつらは過激すぎる」と考えている。アメリカの基準では過激な主張をしているサンダースが西部諸州で1位となったのは当然である。東部の人たちは東部の人を選ぶという伝統があるが、サンダースはマサチューセッツで勝てなかった。あいつは東部的ではないと考えられているのだろう。

 ブルームバーグは正式な選挙のデビュー戦となったが、かけたお金を考えると厳しい結果となった。芸能人でも期待の新人でデビューの時に多額の資金をかけたのにうまくいかなかったということがあるが、そのような感じだ。これではあいつはダメだということになり、ますますじり貧のスパイラルに陥ってしまうだろう。撤退もささやかれる。

 ウォーレンは地元マサチューセッツ州で3位に終わりそうということで本格的に撤退論が出てくるだろう。彼女自身は来週のミシガン州も頑張るぞという発信をしているが、どうなるか分からない。

 24名以上の候補者がひしめき合ったアメリカ大統領選挙民主党予備選挙もサンダースとバイデンの2人に絞られることになった。サンダースは若い人々やヒスパニックといった有権者層には絶大な人気があるが、それだけでは選挙に勝てない。バイデンはアフリカ系アメリカ人の人気は高いが、ヒスパニック系の人気が低い。お互いがお互いの弱点をどう克服するか、時間がない中でどのような動きをして支持を拡大させていくか注目される。

 アイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州で大惨敗、ボクシングで言えばノックダウンされてカウント9まで立てなかったバイデンが復活して猛ラッシュで逆転している状況だ。

(貼り付けはじめ)

スーパーチューズデーで見るべき5つの州(5 states to watch on Super Tuesday

ジュリア・マンチェスター筆

2020年3月3日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485578-5-states-to-watch-on-super-tuesday

大統領選挙民主党予備選挙の候補者たちは予備選挙において最も重要なスーパーチューズデーを迎える。14の州で投開票が実施され、1300名の代議員が配分される。

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)はニューハンプシャー州とネヴァダ州での勝利、アイオワでの引き分けの後に先頭走者としてスーパーチューズデーに進んできた。しかし、ジョー・バイデン前副大統領はサウスカロライナ州での圧勝の後に勢いがついている。

スーパーチューズデーはニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグのデビュー戦ともなる。これまでの3日で、エイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジ、大富豪トム・ステイヤーが選挙戦からの撤退を表明し、ブルームバーグにとっては有利な状態で選挙を迎えることになる。

火曜日に注目すべき重要州を見ていこう。

(1)カリフォルニア州

カリフォルニア州はスーパーチューズデーの夜における最大のご褒美ということになる。415名の代議員が配分されている。

サンダースは現在のところカリフォルニア州での勝利が確実視されている。しかし、バイデンはサンダースの支持を削り取る可能性を持っている。

リアルクリアポリティックスは、カリフォルニア州での民主党予備選挙に関する各種世論調査の数字の平均を発表している。それによると、サンダースは2位に17ポイントの大差をつけてリードしている。しかし、バイデンはここ最近の調査で支持率の数字を上げている。

月曜日に発表されたCBSニュース・YouGovの共同世論調査の結果では、カリフォルニア州でのサンダースの支持率は31%だったのに対して、バイデンは19%だった。ウォーレンは18%だった。

ブティジェッジとクロウブシャーを支持していた有権者たちからの支持を得ることで、バイデンは支持を伸ばすことになる。これによって、バイデンは得票率15%の条件をクリアできる可能性が大きくなり、それによってカリフォルニア州で勝利を得られなくても、代議員の配分を受けることができる。

全国民主訓練委員会の創設者であり責任者であるケリー・ディエットリッチは「私たちはもう4、5、6人でポットを分け合うことはありません。私たちは今3人で分け合っています」と述べている。全国民主訓練委員会は選挙に出馬し公職を目指す民主党員を訓練する組織である。

しかし、ブルームバーグはカリフォルニア州でテレビ広告だけでも3600万ドルを投じており、ブルームバーグがどれほどの影響を選挙戦に与えているかを見る必要がある。

民主党系のステラティジストであるブラッド・バノンは次のように語っている。「ブルームバーグはカリフォルニアでうまくいっていないと思いますよ。バイデンがわずか3日前の時の彼と比べて、見違えるように強力な候補者となっている事実があります。バイデンと同じ穏健派の候補であるブルームバーグはこのために支持を減らすでしょう」。

バノンは「ブルームバーグの選挙戦略の1つはバイデンの弱さにつけ入るというものでしたが、バイデンが強力な候補者になってしまっているのです」と述べた。

(2)テキサス州

テキサス州は全米で2番目に多くの代議員が配分されている。その数は228だ。現在のところ、サンダースが支持率でトップだが、カリフォルニア州に比べて、バイデンとの差はかなり小さい。

リアルクリアポリティックスが発表しているテキサス州の支持率の平均では、サンダースがバイデンに6ポイントの差をつけている。

サンダースは、ネヴァダ州での勝利が多くをヒスパニック系有権者によっていたこともあり、テキサス州内のラティーノ共同体の中で強力な支持を固めてそれに依存している。

「ラティーノ・ディシジョンズ・フォ・ウニヴィジョン」社とテキサス大学メキシコ系アメリカ人研究センターの共同世論調査の結果によると、テキサス在住のヒスパニック系有権者の間で、サンダースの支持率は31%だったのに対して、ブルームバーグは23%、バイデンは19%だった。この世論調査の結果はサウスカロライナ州での予備選挙の前に発表されたものだ。

民主党系のステラティジストで、クリントン政権とオバマ政権のホワイトハウスでアドヴァイザーを務めたモー・ヴェラは、テキサス州のような場所で良い結果を得るため、バイデンはヒスパニック系の支持を伸ばさねばならないと述べた。

「トランスペレント・ビジネス」社の役員を務めるヴェラは本誌の取材に対して、「バーニー・サンダースは称賛に値しますね。彼と並びたいと思うなら、バイデンはラティーノの有権者に対して行動を起こす必要があります」と語った。

(3)マサチューセッツ州

マサチューセッツ州は、ウォーレンの選挙結果が振るわないものとなれば、ウォーレンの選挙運動の終焉の鐘となる可能性が高い。彼女の知名度は抜群に高く、マサチューセッツ州を地盤とする進歩主義派の連邦議員の一部から支持表明を受けている。その中にはエド・マーキー連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)とジョー・ケネディ連邦下院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が含まれている。しかし、こうした好条件があるにもかかわらず、最近の各種世論調査の結果では、ウォーレンは地元でも支持率を下げている。

土曜日に発表されたサフォーク大学・『ボストン・グローブ』紙・WBZテレビの世論調査では、ウォーレンと同じニューイングランド地方を地盤とするサンダースがマサチューセッツ州で支持率24%を記録しトップとなった。ウォーレンは22%で2位につけた。この差は世論調査の誤差4.4ポイント以内の数字だ。

先週初めに発表されたWBURの世論調査では、2人の差はより大きかった。サンダースの支持率は25%で、ウォーレンは17%だった。この時の調査の誤差は4.9ポイントだった。

ニューハンプシャー州での彼女のパフォーマンスは、マサチューセッツ州でどれくらいうまくやれるかを示すものであった。ニューイングランドの各州はニューイングランドから出ている地元出身の候補者を選ぶことで有名だ。2016年も2020年もニューハンプシャー州ではバイデンが勝利した。

対照的に、同じニューイングランド出身のウォーレンはニューハンプシャー州で、中西部出身のブティジェッジとエイミー・クロウブッシャーに負けて4位となった。

バノンは「ウォーレンは明日マサチューセッツで必ず勝たねばならないと思います。次に進むためにもどうしても勝たねばなりません。自分の地元の州で勝てないのに、有権者に投票してくださいなんてどうして言えますか?」と述べた。

(4)ヴァージニア州

ヴァージニア州はスーパーチューズデーで投開票が行われる州の中で4番目に多い代議員が配分されている。そして、ブルームバーグはヴァージニア州を重視してきた。

ブルームバーグはヴァージニア州を7回訪問した。これはスーパーチューズデーの各州の中で最も多い回数だ。ブルームバーグ選対はヴァージニア州全体に8つの事務所を置いた。その中には共和党が優勢なダンヴィルとロアノケも含まれている。ヴァージニア全体には80名のスタッフが配置されている。

ブルームバーグ選対は、2019年に民主党がヴァージニア州議会で過半数を取り戻したこととヴァージニア州でのより厳しい銃規制に触れ、そのまま民主党がヴァージニア州をコントロールし続ける必要があることを強調している。

2007年にヴァージニア工科大学で起きた銃撃による大量殺人事件が起きて以降、ヴァージニア州の政治においては銃規制が重要な問題となっている。

ブルームバーグの上級アドヴァイザーであるティム・オブライエンは本誌に対して「ヴァージニア州は民主党の将来を示す縮図です。穏健派、進歩主義派、郊外の有権者で構成されています」と述べた。

ブルームバーグは土曜日にヴァージニア州マクリーンの選挙動員集会に参加し、2019年のヴァージニア州での選挙への自分の貢献を強調した。

ブルームバーグは歓声を上げる聴衆を前に「昨年の秋の連邦議員選挙でヴァージニア州から民主党の議員を出すための手助けをするということが大変重要でした。私はその貢献ができたことを今でもとても嬉しく思っています」と述べた。

しかし、各種世論調査の結果を見ると、ブルームバーグはヴァージニア州ではサンダースとバイデンを追いかける展開となっている。サウスカロライナ州での圧勝の後、バイデンはブルームバーグのヴァージニア州での勝利の芽を摘み取る可能性が大きくなっている。

バイデンは最近になってヴァージニア州の民主党の重要な人物たちの多くから支持表明を受けている。テリー・マカフィー元ヴァージニア州知事、ティム・ケイン連邦上院議員、イレイン・ルリア連邦下院議員、ボビー・スコット連邦下院議員は日曜日夜にヴァージニア州ノーフォークで開かれたバイデンの選挙集会に参加し、支持表明を行った。この選挙集会でバイデンはロックスターのような歓声を受けた。

(5)アラバマ州

アフリカ系アメリカ人有権者は、アラバマ州の民主党予備選挙有権者の大きな部分を占める。民主党の背骨だと広く考えられている有権者グループにアピールしたいと考えている候補者たちにアラバマ州は重要である。

「ファイブサーティーエイト」の予想では、バイデンがアラバマ州で勝利する確率は61%だ。

サウスカロライナ州での圧勝の後、バイデンはアフリカ系アメリカ人有権者からの支持を固めている。バイデンは日曜日、アラバマ州セルマで開かれた公民権運動の行進を記念するイヴェントに出席し、温かい歓迎を受けた。

民主党系のストラティジストであるジャマル・サイモンズは本誌の取材に次のように答えた。「穏健派のアフリカ系アメリカ人は民主党支持の有権者の大多数を占めていると思いますよ。それが言い過ぎだとすれば少なくとも大きな部分をね。アフリカ系アメリカ人で年齢を重ねていくと、アラバマ州、ミシシッピ州、ジョージア州で民主党の幹部クラスになっていく人が多いんです。こうした人々は穏健派とまでは言えない場合でもとても現実的です。そのためにこうした人々はよりジョー・バイデンを支持するということになるんです」。

サンダースは非白人の若い有権者の支持に頼っているが、サンダースとバイデンはサウスカロライナ州での予備選挙では若いアフリカ系アメリカ人有権者の支持を分け合ったように見られる。アラバマ州においては、進歩主義派の連邦上院議員であるサンダースにとってこれは良い兆候ではないということになるだろう。

サイモンズはサウスカロライナ州を念頭に置きながら、「バーニーは他の州に比べて、あそこでは若いアフリカ系アメリカ人たちの支持を得ることができなかったんですよ、うまくいかなかったんですよ」と述べた。

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 古村治彦です。

 いよいよ民主党予備選挙の山場であるスーパーチューズデーが始まる。3月3日に14の州と1つの自治領(アメリカ領サモア)で予備選挙が実施される。ここで宣誓済み代議員の約3分の1にあたる1344名の代議員が決まる。これまでの4つの州の合計代議員が155であることを考えると、スーパーチューズデーの重要性が分かる。中でもカリフォルニア州には415名、テキサス州には228名、ノースカロライナ州には110名と1つの州で100名を超える配分がなされている巨大州での動向が重要である。
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 先ほど、エイミー・クロウブシャーが選挙戦からの撤退とジョー・バイデン支持を表明した。その前にはピート・ブティジェッジがバイデン支持を表明した。バイデンは「ピートは私の亡くなった息子ボウを思い出させてくれる」と称賛した。また、選挙戦からかなり前に撤退していたビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)も地元テキサス州でバイデン支持を表明した。一気にサンダース包囲網が形成されつつある。サンダースはこの包囲網を食い破ることができるかということが焦点になる。
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 最新の世論調査の結果では、サンダースがリードを保っている。カリフォルニア州でもテキサス州でもバイデンにある程度の差をつけてリードしているが、楽勝ムードではない。サンダースとしてはウォーレンが邪魔になりつつあるが、ウォーレンはスーパーチューズデーで地元マサチューセッツ州での予備選挙の結果を見て撤退するということになるだろう。バイデンとしてもマイケル・ブルームバーグが邪魔であるが、ブルームバーグの討論会での酷いパフォーマンスや金持ちが資金力で選挙を買っているという批判も高まっており、支持率は下がっている。バーニー・サンダースの狂信的な支持者である若者たちは、ウォーレンには選挙戦から降りるように攻撃を仕掛けつつ、ブルームバーグには頑張って欲しいと応援するというような動きをすることも考えられる。

 サンダースがカリフォルニア州でバイデンに大きな差をつけられず、サンダースがカリフォルニア州でバイデンに大きな差をつけられず、テキサス州でバイデンが1位ということになるとサンダースの先頭走者の位置も危うくなる。
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 更に、ウォーレンが選挙戦から撤退して、サンダースを応援するのかどうかということも不透明である。ウォーレンが誰も支持しない、もしくはバイデンを支持するということになれば、サンダース包囲網は完成ということになる。そうなれば、完全な分断状態ということになるだろう。サンダース支持者たちは「予備選挙において宣誓済み代議員獲得数で1位であれば、たとえ全国大会の1回目の投票で過半数が取れなくても1位の候補者が党の指名候補となるべきだ」と主張しているが、こういう状況になってくると、バイデンが過半数を取れないで1位で全国大会に臨むという可能性も出てきた。その時にサンダース支持者がどうするかということが注目だ。暴れて1968年の全国大会以来の流血の惨事ということも考えられる。スーパーチューズデーは要注目であるが、結果が出るまで時間がかかることは覚悟しておかねばならない。国内で3時間の時差があるのに、東海岸のマサチューセッツ州から西海岸のカリフォルニア州で選挙、アメリカ領サモアでは党員集会が開かれる。

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サウスカロライナ州での勝利の後バイデンの支持率が全国規模の調査で7ポイント上昇(Support for Biden rises 7 points nationally after South Carolina win

ザック・バドリク筆

2020年3月2日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign-polls/485507-support-for-biden-rises-7-points-nationally-after-south-carolina-win

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は全国規模の世論調査で民主党予備選挙候補者の中でトップに立っているが、「モーニング・コンサルト」社の最新の世論調査の結果によると、ジョー・バイデン前副大統領が土曜日のサウスカロライナ州での予備選挙で圧勝してから7ポイントも支持率を上げていることが分かった。

全国規模の世論調査の結果では、サンダースの支持率は29%で、対するバイデンは26%である。続くニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグの支持率は17%で、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)の支持率は11%だ。

同社がサウスカロライナ州での予備選挙の前に行った世論調査では、サンダースの支持率は32%で、バイデンの支持率は19%だった。

インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジとエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)は共に既に選挙戦からの撤退を表明したが、最新の世論調査が実施された時点ではまた発表がなされていなかったために、それぞれの支持率は10%と3%だった。

前回の世論調査ではアフリカ系アメリカ人の間での支持率でサンダースは単独トップだったのだが、今回の世論調査では31%でバイデンと同率首位となった。バイデンはヒスパニック系有権者の間での支持率を9ポイント伸ばして21%したが、それでもサンダースは誌パニック系有権者の間での支持率で圧倒的な差をつけてリードしている。ヒスパニック系有権者はスーパーチューズデーで投開票が実施されるテキサス州とカリフォルニア州で重要な役割を果たすことになる。

スーパーチューズデーで投開票が実施される14州の世論調査の結果の平均では、サンダースが大差でリードしている。サンダースの支持率が33%に対してバイデンは24%だった。しかし、ここでもバイデンは支持率を7ポイント伸ばしている。ブルームバーグはこれまでの4つの予備選挙では候補者登録をしておらず、火曜日が公式に初めての選挙ということになるが、支持率は4ポイント下落して16%となった。

今回の世論調査は2020年2月23日から27日にかけてと3月1日に2656名の民主党予備選挙戦か予定者を対象に実施された。誤差は2ポイントだ。

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 古村治彦です。
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 インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジが選挙戦からの撤退を発表した。昨年1月に出馬検討を表明してからしばらくは支持率ゼロ%の全くの無名候補であったが、3月にCNNのタウンホールミーティング形式番組での丁寧かつ当意即妙なやり取りが話題となり、MSNBCでも取り上げられ、人気が出てきた。そして有力候補の仲間入りとなった。日本では急に出てきたように報道されてきたが、昨年の3月から既に有力候補者であった。ハーヴァード大学卒業、ローズ奨学生でオックスフォード大学院留学、8か国語を操り、市長時代に南北戦争時代につくられた条例(輜重は休職して軍務に就くことができる)を利用して海軍の情報士官としてアフガニスタン派遣、そして同性愛者で配偶者チャステンと共に選挙運動をするなど人々の注目を集める存在だった。

 ブティジェッジの撤退のタイミングは、バイデンのサウスカロライナ州でも予想よりも多くの得票を得ての圧勝の後ということもあって、バイデンを勢いづかせるものだ。大富豪のステイヤーもほぼ同時期に撤退を発表しているが、こちらもバイデンへの支援ということになる。ステイヤーの場合は献金を通じてこれから支援ができるということになる。

 サンダースはサウスカロライナ州での敗北は織り込み済みであったが、予想よりも低い得票率しか上げられなかった。これはサンダースにとってはブレーキとなる。中道派がまとまりを見せようという中で、サンダースにとってはウォーレンの存在が少し邪魔になってきていると思う。

 今回のブティジェッジの撤退はいろいろと「約束」があるのだろうと思う。今の民主党は、簡単に言えば「オバマの党」と「サンダースの党」に分裂している。ブティジェッジは完全にオバマの党の一員だ。インディアナ州サウスベンド市はインディアナ州の北部で、シカゴに近い。ブティジェッジは選挙本部をサウスベンド市に置いたが、シカゴにも同等の機能を持つ本部を設置している。私はこのことを知った時に、オバマにかなり気を遣っているとこのブログでも書いたが、オバマが大統領退任直前のインタヴューで、民主党には多くの未来のための人材がいる、として全く無名のブティジェッジの名前を挙げていたことも考えると、今回の撤退はオバマからの何らかの話があってのことではないかと思う。もっと言えば、オバマによるバイデンへの間接的な支援であったのではないかと思う。

 ブティジェッジの主張は進歩主義派と中道派の中間のようなもので、「いいとこどり」という批判がなされてきた。そのために進歩主義派の一部と中道派の一部からの支持を集めるという形になった。「モーニング・コンサルト」社の世論調査での「ブティジェッジ支持以外の方に聞きます。ブティジェッジの次に支持する候補者は誰ですか?」という質問に対する答えが「サンダース:21%、ウォーレン:19%、バイデン:19%、ブルームバーグ:17%」という結果であった。この数字を見ると、ブティジェッジ支持者の「二番目のお気に入り(second favorite)」はバラけているということが分かる。従って、同じ中道派であるバイデンもしくはブルームバーグに多くの支持が集まるということはない。

 ブティジェッジは地元インディアナ州サウスベンド市で撤退演説を行った。支持者たちは「2024!」と声を合わせて叫んだ。「2024年の大統領選挙では頼むよ!」ということであるが、果たしてブティジェッジにその目があるのかどうか、可能性は低いと言わざるを得ない。年齢に関しては4年後でも40代はじめであり、朝5時からジムに行って汗を流してスリムな体系を維持するなど健康維持に努めていることから、大丈夫であろう。問題は以下の2点だ。

 まず、ブティジェッジは非白人からの支持獲得に苦闘していた。アフリカ系アメリカ人に関しては、市長時代に市政史上初のアフリカ系アメリカ人の警察本部長を更迭したことで、アフリカ系アメリカ人たちからの評判が悪い。これは本部長となった人物が、警察署内で自分に対する人種差別的な発言があるということを聞き、更衣室に盗聴器を設置、警察官たちの発言を録音していて、実際に差別発言があったことが分かったという事件だ。この事件でブティジェッジは、「盗聴器を仕掛けるということが法律にのっとって行われなかった」ということで本部長を更迭した。これがアフリカ系アメリカ人たちから批判を受けることになった。

また、アフリカ系アメリカ人には同性愛者を忌避する傾向が強い。これは、ブティジェッジが昨年ニューヨークを訪問し、黒人共同体の指導者アル・シャープトン師との会談で、シャープトン自身も認めていることだ。これはヒスパニック系も同様で、ヒスパニック系に多いカトリック信者もまた同性愛者を忌避する傾向が強い。また、白人で「完璧なエリート」であるというところは生理的に受け付けないということもあるようだ。

 次に、各種世論調査でもはっきり出ているが、ブティジェッジは自分と同世代から下の若者たちからの人気がない。彼自身が属するミレニアル世代(20代半ばから30代後半まで)とZ世代(投票ができる18歳から20代半ばまで)の民主党支持者の圧倒的多数は「民主社会主義者を自認する」バーニー・サンダース支持である。ブティジェッジの持つエリート臭も相まって、ブティジェッジは人気が低い。4年後となればこの世代はますます民主党内で存在感を増していく。高齢者は自然減ということになる。彼が得意だったであろう勉強で例えるならば、苦手科目の克服、非白人と若者からの支持獲得が必要となる。

 更に言えば、2024年に民主党がどのような状況になっているかは不明だ。分裂しておらず、また今年のように大統領選挙予備選挙ができればよいが、先行きはいささか不透明だ。

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ブティジェッジが大統領選挙から撤退(Buttigieg dropping out of presidential race

ジュリア・マンチェスター筆

2020年3月1日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/485392-buttigieg-drops-out-of-presidential-race

ピート・ブティジェッジはサウスカロライナ州での失望感溢れる敗北を受けて大統領選挙から撤退する。全国的に全く無名だったインディアナ州サウスベンド市前市長の流星のような華々しい登場から台頭は、民主党指名候補者争いにおいて多くの彼よりも有名なライヴァルたちをなぎ倒して進んできたがそれも終わる。

ブティジェッジはサウスベンドに向かっている。今夜地元サウスベンド市で発表を行う予定だ。

当時市長だったブティジエッジは昨年4月末に選挙戦への正式出馬を表明した。そして、融合に関するメッセージとワシントンの世代交代を行うという公約を発表した。

ブティジエッジは自分自身を、進歩主義派のバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)とエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)に対する、より現実的な選択肢になり得る存在と規定し、「メディケア・フォ・オール・フー・ウォント・イット(Medicare for All Who Want It"、希望者だけのメディケア・フォ・オール)」計画を打ち出した。

ブティジエッジはまたあらゆる層の穏健派の人々を惹きつけようと努力した。「将来“元”共和党支持者と呼ばれるようになる人々(訳者註:今は共和党支持だけど将来変わるかもしれない人々)」との対話について彼はよく話した。

ブティジェッジはまた主要政党の大統領選挙候補者としては史上初めて同性愛者を公言した人物として歴史に名前を残した。彼の配偶者チャステン・ブティジェッジは選挙運動で大きな役割を果たしてきたが、特にSNSでは顕著だった。

連邦議員として初めてブティジェッジへの支持を表明したドン・ベイヤー連邦下院議員(ヴァージニア州選出、民主党)は本誌の取材に対して次のように答えた。「悲しみ。失望。大いなる敬意。ピートは自分で考えて自分で決めました。彼は自分を支持してくれる有権者が火曜日に意味のある投票をしてもらえるようにしたいと考えました。ミルウォーキーの全国大会で勝利できる可能性がある候補者に投票してもらいたいと考えました。ピートにとっての最良の日々はまだこれからです。選挙期間中、彼には数多くのアメリカ国民から敬意と愛情を注がれました」。

選挙戦を始動させてから、各種世論調査でのブティジェッジの支持率の数字は変動した。彼の選挙運動が最高に盛り上がったのは、アイオワ州での党員集会の結果獲得代議員数において僅差でサンダースを破った場面であった。

しかしながら、ネヴァダ州とサウスカロライナ州で敗北を喫し、それぞれ3位と4位に終わった。ブティジェッジは非白人有権者たちからの支持を引き出すのに苦労してきた。とくにアフリカ系アメリカ人からはそうで、いくつかの世論調査では支持率ゼロ%を記録した。

ブティジェッジに批判的な人々は彼がサウスベンド市長時代に行ったいくつかの決定などについて人種差別的であったという要素を強調して攻撃を行った。その中にはサウスベンド市史上初のアフリカ系アメリカ人の警察本部長の更迭も含まれていた。

ブティジェッジの選挙戦からの撤退の決心は、大富豪のトム・ステイヤーがサウスカロライナ州での敗北を受けて土曜日の午後に選挙戦を停止すると発表した後に発表された。

ブティジェッジは中道派の有力候補としては初めての選挙戦撤退を決めた人物ということになる。残る中道派の有力候補者は、ジョー・バイデン前副大統領、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグ(ニューヨーク州、民主党)となる。

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 古村治彦です。

 少し古い記事だが、世論調査の結果、トランプ大統領再選だと考えている人が6割以上に上っているというものを紹介する。先週の世論調査で、調査に答えた人の6割以上がトランプ大統領は再選されると答えたという結果が出たそうだ。共和党支持者の9割、民主党支持でも3分の1がそのように考えているそうだ。
2020presidentialelectioncbsyougovpoll001

CBSのウェブサイトから
 民主党予備選挙ではバーニー・サンダースがトップを走っている。2位以下は混戦という状態であるが、いよいよ3月3日のスーパーチューズデーからはマイケル・ブルームバーグが出てくる。2位争いが激化する。エイミー・クロウブシャーは選挙戦からの撤退を考えているだろう。
2020presidentialelectioncbsyougov002

CBSウェブサイトから
 「誰がトランプ大統領を倒せるか?(
Who can beat Trump?)」「誰が大統領選挙で当選可能性があるか?(electability)」ということが焦点となっている。「サンダースやウォーレンのような左派で進歩主義派の候補者では理想論ばかりで現実的ではないので、中道派のバイデンだ」ということが2019年を通して言われていたことだ。しかし、ここにきてサンダースへの支持が高まってきた。これはサンダースの「メディケア・フォ・オール」への関心が高まっていることが影響していると思う。「医療は権利(health care as a human right)」は、新型コロナウイルスやインフルエンザの感染拡大が続くアメリカでアピールしていると思う。

 それでも多くの人々はトランプ大統領の再選だと思っている。現職大統領が2期目の挑戦に失敗したのは近い例では1992年のジョージ・HW・ブッシュ大統領(共和党、対抗馬はビル・クリントン)と1980年のジミー・カーター大統領(民主党、対抗馬はロナルド・レーガン)である。ブッシュ大統領の時は経済不況、カーター政権の時はイラン人質事件の救出失敗と長期化という大きな原因があった。アメリカ国民の多くは今のところ、トランプ大統領に大きな失政はなかったと考えているようだ。

ただ、新型コロナウイルスのアメリカ国内での感染拡大を受けて、ニューヨーク株式市場が暴落していることはトランプ大統領にとってはマイナスだ。トランプ大統領になって株価が上がった、ということがトランプ大統領の最大の強みだ。トランプ大統領としては、「ウイルスは俺のせいじゃないぞ」と怒っていると思うが、株式市場を何とかしなければならない。しかし、それには多少の時間がある。大統領選挙までは残り8カ月間ある。大統領選挙に近い時期までに何とかすればよい話である。

 新型コロナウイルスの感染拡大は厄介な話だ。新型コロナウイルスに関して医療保険に特例制度を設けるかもしれない。ウイルス封じ込めのためには誰もが最低限の医療を受けられるようにする(医療費を気にして医者に行かないということにさせない)ことは感染拡大を防ぐ方策である。

 サウスカロライナ州での民主党予備選挙の結果については後ほどやります。今のところ、バイデンが圧勝だ。得票率はバイデンが50%強、サンダースが15%強となっている。15%以上の得票率がなければ代議員獲得はできないので、サンダースが15%を守れるかどうかが注目点となる。

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世論調査:10人のうち6人以上はトランプが再選されると考えている(More than 6 in 10 expect Trump to be reelected: poll

ジャスティン・コールマン筆

2020年2月23日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/484268-more-than-6-in-10-expect-trump-to-be-reelected-poll

日曜日に発表された最新の世論調査で、10人のうち6名以上の人々が、トランプ大統領が再選されると答えたという結果が出た。

CBSYouGovの世論調査によると、有権者の65%が「トランプ大統領は“確実に”もしくは“高い確率で”2020年の大統領選挙で勝利を収める」と答え、35%が「トランプ大統領は“確実に”もしくは“高い確率で”勝利できない」と答えた。

共和党員や共和党支持の有権者で見ると10名のうち9名以上はトランプが大統領職を続けることに確信を持ち、民主党員や民主党支持の有権者で見ると3分の1がこの考えに同意している。

世論調査に答えた民主党支持の有権者のうち、誰に投票するかを決めたと答えたのは4w%に過ぎず、有権者の10名のうち6名が民主党の指名候補が誰になるかもしくはトランプ大統領が翌年に何をやるかといったことに自分の投票行動が影響を受けないと答えた。

トランプ大統領と民主党予備選挙の有力候補6名それぞれとの一対一の架空の戦いの結果を見るといずれも接戦で、民主党予備選挙の立候補者たちと大統領との間のそれぞれの戦いでの差は3ポイント以上つかなかった。

しかし、「民主党のこの人ならトランプを倒せる」と考えると考える有権者の割合で25%以上の数字を獲得した民主党予備選挙の候補者は誰もいなかった。バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は最も高い数字を獲得した。27%がサンダースはトランプを倒せると考えていると答えた。

民主党支持の有権者だけで見ると、49%がジョー・バイデン前副大統領はトランプ大統領を倒せると答え、46%がサンダースはトランプを倒せると答えた。両者に続いて、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)とニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグはトランプ大統領を倒せると答えたのはそれぞれ36%だった。

今回のCBSYouGovの世論調査は2020年2月20日から22日にかけて、有権者登録済の10000名を対象に実施された。そのうち民主党員もしくは民主党支持と答えたのは6498名だった。誤差は1.2ポイントだ。民主党予備選挙に参加する有権者の間での誤差は1.7ポイントだ。

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世論調査:2020年民主党予備選挙でサンダースが支持率28%でトップ、ウォーレンとバイデンが続く(Poll: Sanders leads 2020 Democratic field with 28 percent, followed by Warren and Biden

ザック・バドリク筆

2020年2月23日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign-polls/484271-poll-sanders-leads-2020-democratic-field-with-28-percent-followed-by

日曜日に発表されたCBSYouGovの世論調査で、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は民主党予備選挙でトップに立ち、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が先週の討論会の力強いパフォーマンスを受けて2位に浮上した。

サンダースは支持率28%でトップとなった。続くウォーレンは19%だった。ジョー・バイデン前副大統領は17%、ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグは13%だった。インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジとエイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)はそれぞれ10%と5%だった。

世論調査に答えた人の50%が先週のラスヴェガスでの討論会で最も印象に残ったのはウォーレンだったと答えた。討論会でウォーレンはブルームバーグの性的な発言の歴史を攻撃した。先週の討論会はブルームバーグが参加条件をクリアして参加した最初のものであった。

今回の世論調査はまた、各候補者とトランプ大統領の一対一の架空の戦いについての調査も行われた。サンダースが最も良い結果を出した。サンダースは47%対44パーセントでリードした。バイデンは47%対45%、ウォーレンは46%対45%だった。ブティジェッジ対トランプは44%対44%でタイ、クロウブシャーの場合はトランプ大統領が45%対44%でリード、ブルームバークの場合は45%対42%でリードという結果だった。

しかしながら、有権者の65%はトランプ大統領が再選されるだろうと答えている。

今回の世論調査は2020年2月20日から22日にかけて1万人を対象に実施された。その中には民主党予備選挙に参加予定の民主党支持と無党派の有権者が含まれている。1万人対象の世論調査の誤差は1.2ポイントであり、民主党予備選挙参加予定の有権者対象の世論調査の誤差は1.7ポイントである。

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 古村治彦です。

 2020年2月29日にサウスカロライナ州でのアメリカ大統領選挙民主党予備選挙が実施される。2月の予備選挙はこれで終わりだ。初めての南部での投開票、アフリカ系アメリカ人有権者が過半数を占めるという特徴がある中で、その結果が注目される。

 現在のところ、バイデンがリードを保っている。サンダースもかなり支持率を上げているが、バイデンはアメリカ初のアフリカ系アメリカ人大統領バラク・オバマに副大統領として8年間仕えた実績を繰り返し強調し、アフリカ系アメリカ人の支持を得てきている。
2020presidentialprimarysouthcarolinapolling002

 サンダースとしては、最初からサウスカロライナ州での勝利は期待しておらず、バイデンがどれほどの勝利を収めるかを高みの見物

 ネヴァダ州での討論会、サウスカロライナ州での討論会で、エリザベス・ウォーレンが舌鋒鋭くマイケル・ブルームバーグを攻め立てたことは、サンダースとバイデンにとってありがたいことであった。自分たちの手を汚さずに、目下の敵を引きずりおろしてくれるし、ウォーレンはそうした攻撃をしたところで人気が上がることはなく、自分たちの脅威にならないという、ある種の鉄砲玉を自分から買って出てやってくれたということになる。ウォーレンが本当に叩くべき存在はサンダースなのであるが、彼を攻撃する材料はない。

 ブティジェッジとクロウブシャーは共にアフリカ系アメリカ人有権者からの支持が弱く、ウォーレンと共に3位争いということになるが、ブティジェッジが一歩リードというところだろう。

 アメリカでも新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。3月3日には全米15州で予備選挙がスーパーチューズデーであるが、選挙自体には影響はないだろう。出入り口でのアルコール消毒の徹底ということくらいだろう。アメリカも高齢化は進んでおり、肥満率の高さから基礎疾患を持つ

 ウイルス感染拡大を受けて、サンダースの「メディケア・フォ・オール」に俄然注目が集まるだろう。アメリカでは国民皆保険になっておらず、保険がないために医療を受けられない人たちが多くいるということはずっと言われてきた。新型コロナウイルスのように感染力が強いウイルスは誰にでも感染のリスクがあり、かつ予防のワクチンや特効薬もないとなると、社会全体を守るためには、全員が医療を受けられるようにすることが、全員を守ることになる。現在のアメリカではそれができていない、ということであり、社会のためにはメディケア・フォ・オールが良いと考える人たちも多くなっている。社会主義だとか独裁者を擁護したとか、そう言う言葉遊びはどうでもよい、という危機感がサンダースへの期待を大きくすることになるだろう。

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民主党討論会での5つの特徴(Five takeaways from the Democratic debate

ジョナサン・イーズリー筆

2020年2月25日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/484660-five-takeaways-from-the-democratic-debate

大統領選挙民主党予備選挙の有力候補たちは、火曜日に開催された民主党全国委員会主催の10回目となる討論会で、何とか頑張りぬいた。バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は土曜日のサウスカロライナ州での予備選挙を前にして、一斉攻撃を受けた。

サウスカロライナ州チャールストン市での白熱した討論会の5つの特徴について挙げる

(1)サンダースを阻止するためにライヴァルたちが必死になった(Rivals desperate to stop Sanders

サンダースは壇上の中心でスポットライトを占めた。ライヴァルたちが彼を止めるには後数日しか残されていないと考える中で先頭走者に攻撃が集中するのは明らかであった。

サンダースはネヴァダ州とニューハンプシャー州で勝利を収め、アイオワ州でも僅差の2位に入ったことで、サウスカロライナ州でもトップを狙っている。対抗馬たちは、次週のカリフォルニア州とテキサス州でもサンダースの世論調査での支持率の数字が良いことから、スーパーチューズデーが終わった段階で、サンダースは逆転することが難しい代議員を獲得するだろうと警戒感を強めている。

ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグは火曜日の夜の討論会でサンダースに対する攻撃を始めた。討論会のスタートと同時に、ロシアはサンダースに民主党の指名候補になって欲しいと望んでいる、それはサンダースが民主党の候補者になれば、本選挙でトランプ大統領に敗れるからだ、と述べた。

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)はブルームバーグに続き、サンダースを攻撃した。ウォーレンは、サンダースがあまりにも分裂を招いてしまう人物であるために、たとえ大統領になれたとしても、彼の掲げる進歩主義的な政策は実行できないだろうと述べた。

ジョー・バイデン前副大統領は、これまでに数多く起きた銃による大量殺人を受けての銃規制法案に対してサンダースが反対票を投じたことを非難した。

インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジは、サンダースが「1960年代に吹き荒れた革命志向の政治への郷愁」にとらわれているのだと発言した。これは、サンダースがキューバの共産党支配のフィデル・カストロ政権を称賛した発言を受けてのものだった。

サンダースは「今日はなんだか私の名前をいささか多く耳にしています。どうしてそんなことが起きているのか不思議ですが」と皮肉を述べた。

恐らくサンダースの対抗馬たちが最も訴えたかった、サンダースについての疑義は、彼の当選可能性についてでああろう。

民主党主流派の中には、民主社会主義者を自認する人物が民主党の代表になる見込みが大きくなっていることでパニックになっている。

サンダースの対抗馬たちは火曜日の夜にはっきりと明言した。無所属の進歩主義派の人物を民主党の大統領選挙候補者に指名することは、トランプ大統領に2期目を与えることであり、連邦下院での民主党の過半数を失わせる可能性もある、と対抗馬たちは述べた。

ブティジェッジは、「トランプ大統領に更に4年間をホワイトハウスで過ごさせることになりますし、ケヴィン・マッカーシー連邦下院議員(カリフォルニア州選出、共和党)を連邦下院議長に据えることにもなるでしょう。また、連邦上院で民主党が過半数を取ることもできないでしょう」と述べた。

サンダースは反撃に出た。全国規模の世論調査で架空の一対一の戦いに関する質問(「トランプ大統領とサンダース議員で今日選挙があったらどちらに投票しますか」)で、自分が50%、トランプ大統領が47%とリードする結果が出たことを指摘し、民主党がホワイトハウスを奪還するために必ず勝利を得なければならない中西部の各州で自分が強いことを主張した。

(2)ウォーレンはブルームバーグを引きずりおろすことに必死だった(Warren is hellbent on sinking Bloomberg

2回続けて、ウォーレンはブルームバーグに対してノックアウトパンチを繰り出そうとした。選挙に送れて参加した元共和党員の超大富豪であるブルームバーグを進歩主義派のウォーレンは嫌っている。

ウォーレンはブルームバーグの過去の発言を取り上げて攻撃した。2008年の金融崩壊で人種的な少数派をブルームバーグが非難した。その発言を取り上げた。

ウォーレンはブルームバーグが資金面で支援してきた共和党の政治家たちのリストを取り上げた。その中にはウォーレンが2012年の連邦上院議員選挙で直接戦ったスコット・ブラウン元連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、共和党)も入っていた。

ウォーレンは秘密保持条項に関する問題を再び取り上げた。ブルームバーグが部下の女性に対して酷い処遇を行ったと批判し、秘密保持条項に署名した女性たちの情報をハ票するように求めた。

そして、ウォーレンは、トランプ大統領と結びつけながら、ブルームバーグが納税申告書を公開していないことを攻撃した。

ウォーレンは「私は彼がどのくらいのお金を持っているのか、興味はありません。民主党の熱心な支持者たちは彼を決して信頼しないでしょう。彼はこの壇上に立っている候補者の中で最もリスクの高い候補者です」と述べた。

ブルームバーグは、ラスヴェガスの時ほどには今回はそこまで弱点を突かれなかった。ブルームバーグは、黒人が多く住む地区への融資を手控える行為を支持したという批判に反論し、自分の部下の女性が妊娠した際に、「それを殺せ」と発言したことを否定した。

しかし、ウォーレンの攻撃は激しかった。ウォーレンはサンダースよりもブルームバーグに対してより激しい攻撃を行ったことは特筆されるべきだ。サンダースの方がウォーレンの党指名獲得野道のりの邪魔になっている。

(3)候補者たちはアフリカ系アメリカ人有権者からの支持を勝ち取ろうと戦った(Candidates are battling to win over black voters

サウスカロライナ州での民主党予備選挙の有権者の半数以上はアフリカ系アメリカ人だ。サウスカロライナ州での予備選挙で、民主党の背骨となる多様な人々の連合からの支持を得られる能力があるかどうか各候補者は試されることになる。

バイデンはサンダースからの挑戦を退けるために努力している。サンダースはアフリカ系アメリカ人の間での支持を急速に伸ばしている。そして、サウスカロライナ州でのバイデンの選挙運動の伸びを止めようとしている。

しかし、バイデンは討論会でこれまでにない力強いパフォーマンスを行い、土曜日のサウスカロライナ州での予備選挙には良い雰囲気で臨める。

バイデンは、アメリカ初のアフリカ系アメリカ人大統領であるオバマ大統領に仕えた実績を繰り返し強調してきた。バイデンは、アフリカ系アメリカ人社会の有力指導者であるジェイムズ・クライボーン連邦下院議員(サウスカロライナ州選出、民主党)の名前も仄めかした。クライボーンは水曜日にバイデンへの支持表明を行うと見られている。

一方、サンダースは、アメリカの麻薬関連法と刑法システムを改善しなければならないと力説している。

実業家トム・ステイヤーは、最近の世論調査を見ると、サウスカロライナ州でのアフリカ系アメリカ人有権者の支持を集めている。ステイヤーがアフリカ系アメリカ人有権者の支持をどれくらい得られるかは、バイデンの結果にも影響を与えることになる。

火曜日の討論会に参加した残りの候補者たちは、アフリカ系アメリカ人有権者にとって重要な諸問題を繰り返し取り上げた。しかし、アフリカ系アメリカ人有権者からの支持を得て、投票箱に投票してもらうためには討論会以前に努力をしておくべきであった。

候補者たちはスーパーチューズデーを前にして、時に半狂乱になって、人々の関心と支持を求め続けた。

土曜日のサウスカロライナ州での予備選挙とそれから72時間後のスーパーチューズデー、これまでの時間は候補者たちにとって絶望の時間となる。

今回の討論会は、壇上に登場した7名の候補者の1人もしくはもっと多い数の人物たちにとって、最後の討論会となる可能性がある。そして、最後になるかもしれないという絶望感は、チャールストンで2時間の間、党勢がない状態で続いた討論会で垣間見えた。

討論会の多くの時間が、候補者たちがお互いを大声で非難し合うことで使われた。

CBSの司会進行役の人々は、討論会の間、時に完全にコントロールできない時があった。飛び入り参加自由で自由に発言ができ、お互いが大声で叫び合うという事が起きた。

このような状況になり、中道派も進歩主義派も共に不満を貯めることになった。どちらも自分が支持する候補者が公平な取り扱いを受けていないと感じた。

(5)討論会によって、候補者たちの間に否定的な感情に関する恐怖感が起きることになるだろう(Debate will raise fears about negativity among the candidates

先週のラスヴェガスでの討論会は総力戦の様相を呈した。今回のチャールストンでの討論会は否定的な感情のレヴェルに関して総力戦の様相を呈したと言えるだろう。

候補者たちは勝利を得るためだけに戦ったのではなかった。候補者たちの中には敵意と憎悪を明らかにした人たちもいた。

クロウブシャーはブティジェッジを嫌っているように見えた。ウォーレンのブルームバーグ攻撃は露骨でかつ激しいものだった。進歩主義派の人々はサンダースとウォーレンがお互いを攻撃し合うことをこれから身もだえしながら見ることになる。中道派の民主党員たちは呆れながら、穏健派の候補者たちがサンダースにだけ攻撃目標を絞るのではなく、お互いを攻撃し合っているのか分からないと嘆くだろう。

クロウブシャーは火曜日の討論会で、「私たちがこれから数カ月を、党を分裂するために使うならば、私たちは次の4年間、ドナルド・トランプがこの国を分裂させることを見続けることになるでしょう」と懸念を表明した。

民主党がまとまるためにはまだ十分な時間が残っている。しかし、予備選挙が激しいやり合いのまま続いた後には、民主党の支持基盤が分裂し、憎悪が残る危険性は残っている。

=====

サウスカロライナ州での討論会での勝者と敗者(Winners and losers from the South Carolina debate

ナイオール・スタンジ筆

2020年2月26日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/the-memo/484661-winners-and-losers-from-the-south-carolina-debate

アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の候補者7名が火曜日の夜にサウスカロライナ州チャールストン市での討論会に登場した。土曜日に同州で予備選挙が実施されるのを前にして激しい討論が行われた。

サウスカロライナ州での討論会は予備選挙のスケジュールにおいて最大の戦いの日となる来週のスーパーチューズデーを前にして最後の討論会となった。

最新の討論会で誰が勝者となり、敗者となったか?

●勝者

(1)ジョー・バイデン前副大統領(Former Vice President Joe Biden

バイデンは討論会でもこれまで比べてより強力なパフォーマンスを見せて希望をつないだ。

彼はサウスカロライナ州で審判の時を迎える。

アイオワ州とニューハンプシャー州での失望を招いた惨敗とネヴァダ州でのサンダースに大差をつけられての2位を受けて、バイデンはサウスカロライナ州では必ず勝たねばならない。

バイデンは先頭走者であるバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)を討論会スタート直後から攻撃した。バイデンはサンダースの2つの弱点である、銃規制の投票に関する記録と2012年の大統領選挙で再選を目指した当時のオバマ大統領に対抗するために予備選挙に出馬することを考慮したことである。

バイデンはアフリカ系アメリカ人有権者の支持をテコ入れしようとし、自分が人種的、経済的正義の問題について「長年にわたり」働いてきたことを繰り返し訴えた。

結局のところ、バイデンは自分自身を、ただ願望を語るだけの人物ではなく、物事を実際に実行するための政治的、戦略的な力を持っていると訴えた。

バイデンの華ストーンと態度は彼の発言内容よりも重要だった。

これまでの討論会に比べて、バイデンはより鋭く、熱意に満ちていた。

バイデンは素晴らしい討論のパフォーマンスを必要としていたが、最高のパフォーマンスを行うことができた。

(2)Sen. Elizabeth Warren (D-Mass.)

ウォーレンが現在予備選挙に残っている候補者の中で最も一貫した論旨を持つ話し手だ。

ウォーレンはニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグを今回の討論会でも標的に選んだ。前回のラスヴェガスでの討論会に比べて、ウォーレンはブルームバーグを完膚なきまでにやっつけることはしなかった。しかし、ウォーレンは職場での部下の女性たちの処遇についての疑問を投げかけた。

ウォーレンは、ブルームバーグの党指名獲得の可能性についてより幅広い主張を行った。

ウォーレンは「ブルームバーグ市長がどれほどのお金を持っているのかを私は気にしません。民主党の熱心な支持者たちは彼を決して信頼しません」と述べた。

ウォーレンはブルームバーグ程ではないがサンダースに対しても攻撃を加えたがそれはより微妙なものであった。彼女はサンダースに対して「メディケア・フォ・オール」を実現するための戦略を質問した。

ウォーレンは今回の予備選挙の期間で期待よりも低いパフォーマンスしかできていない。サウスカロライナ州で彼女が勢いを取り戻すことができると信じる理由はない。彼女はリアルクリアポリティックスの平均で遠く離された4位になっている。

それでも、ウォーレンは再び力強いパフォーマンスを行ったと言うことができる。

(3)Sen. Bernie Sanders (I-Vt.)

サンダースは火曜日の夜に明らかな敗北を喫しなかったことをもって勝利を収めた。

サンダースはこれまでのどの先頭走者よりも継続的な攻撃に直面した。

バイデンは、サンダースは何の実績も上げていないと述べた。ブルームバーグは、サンダースを党の指名候補にすることはトランプ大統領に再選をプレゼントすることと同義だと述べた。インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジは、トランプ大統領対サンダースの戦いは「害悪」であり「人々を疲弊させる」ものだと批判した。

サンダースはこれらの批判全てに対して、自分の側は何もミスを犯すことなしに反論してみせた。キューバのフィデル・カストロは教育の面で成果を上げたという自身の発言が多くの民主党員、特にフロリダ州の民主党員に不快感を与えたことについて自己弁護を続けた。

より目の前にある現実は、サンダースはサウスカロライナ州で勝利を収める必要はないということだ。これによってサンダースはスーパーチューズデーに向けてより良い形で準備ができる。

ライヴァルたちはサンダースを手ひどくやっつけておく必要があった。チャールストンでの討論会では多くのパンチが浴びせられたが、誰もサンダースからノックダウンを奪えず、それほどのダメージすらも与えられなかった。

●どちらとも言えない

(1)エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)

クロウブシャーは再び手堅くまとめたが、出来が良かったというほどでもなかった。

クロウブシャーは自身の主張をうまく伝えることはできた。彼女は、自身の主要な主張である、「民主党はこの国の中間にいる人々を勝ち取る必要がある」ということを繰り返し訴えた。

しかし、クロウブシャーはアフリカ系アメリカ人有権者からの支持獲得に苦しんでいる。サウスカロライナ州での民主党予備選挙の有権者の50%以上がアフリカ系アメリカ人有権者で占められている。

そして、2020年2月11日のニューハンプシャー州での3位が彼女の最高到達点だったのではないかという疑義は残ったままだ。

チャールストンでクロウブシャーはゲームの様相を変えてしまう瞬間を作ることができなかった。彼女にはそれが必要だったのであるができなかった。

(2)インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジ(民主党)

ブティジェッジの攻撃、特にサンダースに対しての攻撃は時間の経過と共に鋭くなっていった。

しかし、サンダースに対抗するための中道派の主要な候補者の立場をブルームバーグとバイデンと共に争うという圧力もブティジェッジにはかかっている。

ブティジェッジは火曜日の夜にはすっかりお馴染みとなった丁寧さと建設的な話をアピールできた。しかし、彼は討論会で人々の注目を集める瞬間を作ることはできず、彼が獲得したくてもできない有権者を振り向かせて支持を得ることまではできなかった。

●敗者たち

(1)ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグ

酷すぎるということはなかった。しかし、良くもなかった。

先週のラスヴェガスでの討論会でのパフォーマンスがあまりにも酷すぎたと嘲笑を買い、それから多くの批判が寄せられてきた中でブルームバーグは討論会に参加した。

今回チャールストンで開催された討論会では少しは改善した。ニューヨーク市長時代の教育に関する成果など政策に重点を置いたテーマでは良いパフォーマンスを見せた。

しかし、ブルームバーグはやはり討論会には向いていない。一点を挙げれば、ラスヴェガスでの討論会の自分をパフォーマンスについての自虐的な冗談には誰からも反応がなかった。そして、ウォーレンからの攻撃に彼はまた苛立ってしまった。

ブルームバーグは討論会のスタートで、ロシアがサンダースの選挙運動を支援しようとしているという報道を使ってサンダースに攻撃を仕掛けた。これは先頭走者であるサンダースに対しての明らかにやり過ぎの攻撃であり、聴衆からは抗議の声が上がった。

ブルームバーグがテレビ広告に投下している膨大な資金量は彼を救ってくれているかもしれないが、彼の討論会でのスキルは全くもって何の役にも立たないものである。

(2)実業家トム・ステイヤー

ブルームバーグ同様、ステイヤーはテレビ広告に多額の資金を投入していることで何とか生き残っている状態だ。ブルームバーグと違う点は、彼はサウスカロライナ州での予備選挙で候補者登録をしている点だ。サウスカロライナ州での世論調査でステイヤーは3位につけている。

ステイヤーが直面している根源的な問題は、彼が立候補している理由を説明するということだ。彼はこれまで独自のセールスポイントを訴えるのに失敗してきたし、火曜日の夜もうまくいかなかった。

(3)CBSニュース

討論会の進行が時に酷いものとなった。進行役の人々に対してはSNS上でこれまで見たこともないほどの批判が寄せられた。

ある意味ではCBSニュースは板挟み状態に置かれたということになる。進行役が各候補者にお互いを攻撃し、やり合うことを許したが、ツイッター上では、討論会が混乱して内容が分からないという批判が多く出た。進行役が口を差し挟むと、過剰な介入だという批判の声が上がった。

CBSニュースが明らかに間違ったところがある。

ブルームバーグがニューヨーク市長時代に砂糖が入った清涼飲料水を禁止しようと試みたことについての質問が出た。そして、討論会の最後でそれぞれの候補者たちについての「誤解していたところ」を候補者たちに話させたのだが、ここでは気候変動について話すべきだった。結局、気候変動について今回の討論会ではテーマに出なかった。

討論会がほぼ終わりかけのところで、もう休憩も必要もないのにテレビ広告が流れたところにも混乱が見て取れた。結局のところ、CBSにとっては何事もうまくいかなかった夜となった。

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 古村治彦です。

 先日実施されたネヴァダ州での党員集会で、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)で圧勝した。得票率は約47%だった。2位のジョー・バイデン前副大統領は得票率約20%、3位のインディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジエッジは得票率約14%、4位のエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は得票率約10%だった。獲得代議員数は以下の通りだ。

2020democraticprimarydelegatesafternevada001 

 これまでの獲得宣誓済み代議員数はサンダースが45、ブティジエッジが26、バイデンが15、ウォーレンが8、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)が7となっている。特別代議員数ではバイデンが圧倒している。民主党エスタブリッシュメント派、幹部クラスはサンダースを嫌っていることが分かる。

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 サンダースの勢いはすさまじく、それに比べて昨年1年間各種世論調査でトップを走っていたバイデンの凋落ぶりは驚くばかりだ。バイデンにとっては今週末のサウスカロライナ州での予備選挙での結果が重要になってくる。バイデンは、アフリカ系アメリカ人初のアメリカ大統領となったバラク・オバマに8年間副大統領として仕えたということで、人気が高い。サンダースがかなり追い上げているが、バイデンの人気もまだ高い。サウスカロライナ州はアメリカ南部に位置し、アフリカ系アメリカ人が人口に占める割合が大きい。バイデン陣営はサウスカロライナ州での巻き返しを狙っている。

 それでも3月3日のスーパーチューズデーには、サンダースがトップ走者として臨むことになる。スーパーチューズデーが終われば、ウォーレンやクロウブシャーは選挙戦撤退の決断ということもあるだろう。何よりもマイケル・ブルームバーグが本格的に参加することになるので、バイデンとブティジェッジにどれほどの影響が出るのかということが注目される。

 こうした中で、サンダースのアメリカ大統領選挙本選挙での民主党候補指名ということが現実味を増している。党の指名を獲得するためには7月の全国大会に全国から出席する、宣誓済み代議員3979名の過半数1990名からの得票が必要となる。つまり、全国大会までに終わる予備選挙で1990名以上の宣誓済み代議員を獲得しなければならない。まず、この1990名以上の宣誓済み代議員をサンダースが獲得できるのかどうかということが焦点になる。

 サンダースは左派、進歩主義派、急進派と形容される。若者たちからの圧倒亭な支持を受けている。若者たちは上の世代に比べてインターネットを使いこなす。サンダース支持の若者たちは「バーニー・ブラザース」と呼ばれ、インターネット上で積極的な活動を展開している。しかし、中には行き過ぎた行為をしてしまい、支持を集めるどころか敵対者を作ってしまうということが起きている。また、選対で働いていたある若者がSNS上で、他の候補者の外見や性的志向を口汚く罵り、侮蔑したことが発見され、解雇されるということも起きている。

 このバーニー・ブラザースに対しては、他の候補者たちからも批判が出ている。サンダースは「どの候補者の支持者」にしても行き過ぎた攻撃は容認しない、と発言した。自身の支持者を直接諫めることは、直言居士として知られるサンダースでもできない。しかし、この程度のことで、若くて勢いに乗っているサンダース支持者が穏やかになるものではない。

 下の記事に紹介したように、予備選挙での舌戦が激化し、候補者間の攻撃が激しくなっていくと、それを漁夫の利とばかりに喜ぶのはドナルド・トランプ大統領だ。身内同士の潰し合いは「民主党は分裂傾向にある、今アメリカは分裂しているのに、そんな政党に任せられるか」ということにつながる。サンダースが分裂をもたらす人物であるか、統合をもたらす人物であるか、ということになるが、分裂傾向はなかなか収まりそうにない。

 サンダースが予備選挙で勝利すれば、民主党エスタブリッシュメント派や幹部たちも不承不承でも従うだろう。2016年の共和党がそうだった。まさかトランプが、と皆が呆然としつつ、彼に従った(表面上は)。トランプ大統領は右派ポピュリズムを代表するが、サンダースは左派ポピュリズムを代表する。ポピュリズムという点では両者は地下茎のようにつながっている。そうなると、対立相手であるはずの民主・共和両党の幹部クラス、エスタブリッシュメント派同士がつながるということが起きる。そのキーマンが共和党ではミット・ロムニー連邦上院議員(ユタ州選出、共和党)とマイケル・ブルームバーグだと思う。共に、ロックフェラー・リカブリカンと呼ばれた、穏健派に属した人物たちだ。

 最悪のシナリオは、サンダースが予備選挙で過半数の宣誓済み代議員を獲得できなかった時だ。全国大会での2度目の投票からは特別代議員も参加する。ここでもしサンダースが敗れ、党の指名候補に慣れなかったら、サンダース支持者たちは暴れまくり、最悪の場合には党を分裂させるだろう。こうしたことも起こり得ると念頭に置きながら、アメリカ大統領選挙を見ていくことも重要だ。

(貼り付けはじめ)

サンダースの勝利は大きく、幅広い内容を含むものである(Sanders's victory in Nevada was big and broad

ブラッド・バノン筆

2020年2月24日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/opinion/campaign/484295-sanderss-victory-in-nevada-was-big-and-broad

バーニー・サンダースは、ネヴァダ州での圧勝によって、アメリカ大統領選挙民主党予備選挙における明確な先頭走者になった。

ヴァーモント州選出の連邦上院議員バーニー・サンダースは、11名がりっこ放射リストに掲載されている選挙でほぼ半数の得票率を獲得した。ジョー・バイデン前副大統領は大きく離されての2位となった。その他に2桁の得票率を得たのはインディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジエッジとエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)だけだった。

サンダースの勝利は大きく、幅広い内容を含むものである。

出口調査によると、サンダースは、ヒスパニック、30歳以下、そして自分を非常にリベラルだと考える、といったグループ分けをされた有権者グループの圧倒的過半数の支持を得た。彼はまた、白人有権者の過半数の支持を得たし、アフリカ系アメリカ人有権者の間では2番目の支持を得た。サンダースは45歳以上の有権者、自身を穏健派もしくは保守派と考える有権者の間で、バイデンを僅差でかわして1位の支持を得た。

サンダースはネヴァダ州においてヒスパニック系の有権者からの支持を得た。このことは、共にヒスパニック系の予備選挙参加者が多いカリフォルニア州とテキサス州で、サンダースは躍進するであろうことを示している。両州はスーパーチューズデーで投開票が実施される。

来週、14の州、海外在住アメリカ国民、アメリカ領サモアで民主党全国大会に出席する代議員が選ばれる。スーパーチューズデー終了の段階で、民主党は、ミルウォーキーで開催される全国大会で党の指名候補を選ぶ全代議員の約40%が決まるということになる。

サンダースは現在、各種世論調査の結果でもカリフォルニア州で大きなリードを保っており、先頭走者の立場を維持しながらスーパーチューズデーを迎える。カルフォルニア州はどの州よりも多くの代議員を全国大会に送り込む。サンダースと他2名の候補者である実業家マイケル・ブルームバーグと投資家トム・ステイヤーだけがスーパーチューズデーの戦いにおいて幅広く宣伝を行うことができる資金を持っている。

何か突発的な不幸な出来事でも起きて勢いが止まってしまわない限り、サンダースはスーパーチューズデーまでに獲得代議員数で大きなリードを得ることになるだろう。ここで出てくる唯一の疑問は、全国大会の時点までに総代議員数の過半数を獲得できているかどうかということだ。

党の候補者指名を確実にするために、サンダースはミルウォーキーでの全国大会に、最初の投票で勝利を得られるようにするために過半数を超える代議員を獲得した上で、参加できるようにする必要がある。ブルームバーグは民主党幹部層と特別代議員からの支持を集めつつある。これは全国大会での2回目の投票で逆転を狙うためのもので、これが起きれば、今年秋のトランプ大統領と戦う選挙での勝利の機会を破壊してしまうことになる。

次週のスーパーチューズデーのお祭り騒ぎを前にして、今週のサウスカロライナ州での予備選挙に全ての目が注がれている。

バイデンにとってサウスカロライナ州は運命を決する州である。各種世論調査によると、バイデンはこれまで2位を大きくリードしてきたが、そのリードの幅は急激に小さくなっている。これまでの数カ月、バイデン陣営のストラティジストたちは、メディアに対して、アイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州でバイデンが敗れても、サウスカロライナ州はバイデンにとっての防火壁となるだろうと述べてきた。バイデンはここで生き返るか、終わるかのどちらかだ。

今週火曜日、サウスカロライナ州チャールストンで10回目の民主党予備選挙候補者討論会が実施される。先週のラスヴェガスでの討論会での激しいやり取りは見ている分には面白いものであったが、民主党予備選挙の候補者たちはブルームバーグを叩きのめすことばかりを気にして、本当の敵がドナルド・トランプであることを忘れていた。

民主党内部の戦いがより分裂傾向を強める中で、トランプ大統領の再選への支持は拡大している。

今週の討論会での大きなテーマは、前回のラスヴェガスでの討論会でもそうだったように、サンダースを何とか引きずりおろそうとして、トランプ大統領への攻撃をしないで済ませてしまうのかどうかということだ。

トランプが犯した最大の失敗は、アメリカの分断に成功してしまったことだ。トランプ大統領に反対している多くのアメリカ人は次期大統領には、分裂を招いてしまう人物ではなく、融和と統合をもたらす人物こそがふさわしいと考えている。民主党内部での容赦のない潰し合いは、民主党が分裂を終わらせアメリカ政治に調和を取り戻すことができる能力を持つなどということを示すことにはならない。

この点から見ると、これまでの民主党の選挙運動はジョー・バイデンを止めるための試みと言えるものだった。サンダースの予備選挙序盤での成功は、バーニーを阻止する動きを促進しつつある。私たちが予備選挙で勝利を望むのは、ドナルド・トランプを阻止するための戦いのためであるはずなのだ。

民主党がホワイトハウスを勝ち取り、連邦下院の過半数を守り、連邦上院の過半数を奪取するためには、民主党内部にある2つの派が協力しなければならない。その強力には、進歩主義的な候補者たちを連邦議会選挙に当選させることと民主党穏健派に属する現職議員たちの議席を守ることだ。

民主党エスタブリッシュメント派は新しい世代の有権者たちの力に気づく必要がある。新しい世代はベイビーブーム世代から民主党を奪い取りつつある。民主党の新しい世代の人々はサンダースを大統領に当選させ2021年から始まる任期で進歩主義的政策を実行させるためには民主党エスタブリッシュメント派が必要であることを認識しなければならない。

2020年における民主党にとっての成功とは、民主党エスタブリッシュメント派も新しい世代も共に最終目的に目を向け続けることであり、それはドナルド・トランプを倒すことであって、大統領選挙本選挙の民主党候補者を指名することではないはずだ。そのために必要なことは、民主党予備選挙の始まりの時点で全く行うことができなかった、ギヴ・アンド・テイクを行うことである。

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ネヴァダ州での党員集会における5つの特徴(5 takeaways from the Nevada caucuses

ジョナサン・イーズリー筆

2020年2月22日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/484229-5-takeaways-from-the-nevada-caucuses

ラスヴェガス発。バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は土曜日のネヴァダ州の党員集会で鮮やかな勝利を収めた。若者たち、ラティーノ、労働者階級の有権者たちを糾合し支持を集めた。民主党の候補指名の戦いでの先頭走者の位置を固めた。

ネヴァダ州での党員集会における5つの特徴について書いていく。

(1)サンダースはより広範な人々を集めた連合を形成し、それで民主党の候補指名を獲得する可能性がある

2016年の大統領選挙予備選挙で、サンダースは非白人からの支持を得ることに苦闘した。非白人有権者の多くがヒラリー・クリントンを支持し、それが最終的に党の候補指名獲得につながった。

前回の予備選挙以降、サンダースは人種的少数派へのアウトリーチ(働きかけ)に重点的に資源を投入し、幅広い人々が参加するティームを構築した。

こうした努力は2020年に実を結んでいる。サンダースはラティーノ、若い人々、労働組合の組合員たちからなる幅広い連合を形成している。これがサンダースにネヴァダ州での圧勝をもたらした。ネヴァダ州は人口構成が最も幅広い州である。

60%の選挙区からの報告が終了した時点で、サンダースの得票率は46%で、続くジョー・バイデン前副大統領が19.6%、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジは15.3%、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は10.1%だ。

ジョー・バイデン前副大統領はアフリカ系アメリカ人有権者から強力な支持を受けているが、アフリカ系アメリカ人有権者の多くがサンダースに投票することを真剣に考慮していることを示す兆候が存在する。ABCニュースと『ウォールストリート・ジャーナル』紙が今週発表した世論調査の結果によると、全国規模では、アフリカ系アメリカ人の間での支持率でサンダースとバイデンは統計学上同率ということになった。

サウスカロライナ州での予備選挙に向かう直前の段階で、この発見は重要なことである。サウスカロライナ州での民主党予備選挙の有権者の半数以上はアフリカ系アメリカ人である。

ネヴァダ州での党員集会後、サンダースの各種世論調査での支持率の数字が急上昇しているのは確かだ。そして、サウスカロライナ州での予備選挙でもトップになる可能性が高いとまで見られている。サウスカロライナ州での予備選挙でサンダースがトップになるということは、バイデンにノックアウトパンチを喰らわせるということになる。

サンダースは広範な有権者層やグループから支持を得ていることで、2020年3月3日のスーパーチューズデーに最有力候補として望むことになる。この日に全代議員数の約3分の1が決定することになる。そして、スーパーチューズデーで決まる代議員の多くは、人種的に多様な構成となっているカリフォルニア州とテキサス州に配分されている。

(2)ネヴァダ州でのサンダースの決定的な勝利を受けてサンダースを止めることは難しくなっている

敗れた候補者たちにとってネヴァダ州からのニュースは良いものではない。

インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジは予想よりも良い結果を得ている。アイオワ州では得票率よりも高い代議員数を獲得し、ニューハンプシャー州では僅差で2位となった。

しかし、白人が人口の圧倒的割合を占める両州は特別であって、どちらもこれから予備選挙が行われる各州の人口構成を反映しているものではない。ニューハンプシャー州で2位となったブティジェッジと3位に入ったエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)は非白人の有権者に食い込む能力を持っているかどうかをこれまで見せてきてはいない。

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は、ラスヴェガスでの討論会でニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグを叩きのめして以降、多額の政治献金を集めている。しかし、ネヴァダ州での党員集会では、ウォーレンは上位に遠く置いていかれての4位に沈んだ。彼女がサンダースを倒すことができるかは明確ではない。ウォーレンはスーパーチューズデーで投開票が実施される地元マサチューセッツ州で勝利を収めることが見込まれている。

アフリカ系アメリカ人有権者の間でのバイデンの支持率は下落傾向にある。

ブルームバーグには無制限の資金という強みがあり、スーパーチューズデーで投開票が実施される14州全てでテレビ広告を放映しているのは彼だけだ。しかし、前回の討論会でのパフォーマンスのあまりの酷さを受け、彼は本当に戦えるのだろうかという疑義が出ている。

実業家トム・ステイヤーはサウスカロライナ州での予想外の支持を集めているが、予備選挙全体では全く目立っていない。

これからはこれらの候補者たちに対して選挙戦撤退の圧力がかかってくるだろう。反サンダースの人々は、サンダースが党の指名獲得に向けて独走状態になるまでに、対抗馬を押し上げねばならない(訳者註:そのためには候補者を絞らねばならない)という懸念を強める。しかし、スーパーチューズデーまで有力候補がひしめき合う展開のまま進むだろう。

ブティジェッジ選対とブルームバーグ選対は、2020年3月3日のスーパーチューズデーまでにサンダースが「大変に大きな数の」代議員を獲得しているだろうという予想をし、警戒感を強めている。

(3)民主党員は熱心で、予備選挙参加数は記録的に多くなっている

民主党は安心して少しほっと溜息をつくことができた。アイオワ州での党員集会参加者の数が予想を下回ったがこれは幻に過ぎなかった。

今月初めのアイオワ州での党員集会には17万6000人以上が参加した。2016年の時に比べて少し増えた。しかし、2008年のブーム時に比べてはかなり少なくなった。2008年では、アイオワ州でオバマ前大統領を勝利させ、民主党候補指名まで進んだ。

民主党は、党員集会と予備選挙参加者数はおそらく非常に多くなると考えていた。それは、トランプ大統領を倒したいという草の根のエネルギーによってもたらされるとしていた。

ニューハンプシャー州での予備選挙ではアイオワ州とは全く異なる展開となった。30万人という記録的な人々が予備選挙に参加した。これは2008年の予備選挙の参加者28万8000人を大きく超えるものとなった。

現在、ネヴァダ州の党員集会参加数は記録的な数になると見られている。

7万5000名以上が期日前の党員集会に参加した。これは2016年の民主・共和両党の予備選挙の参加者数8万4000に迫るものであった。

最終的な総計数はまだ出ていない。しかし、今まで発表された数字によれば、参加者の約半数は初めて党員集会に参加した人々であった。ネヴァダ州民主党本部によると、期日前投票可能な1週間で1万人が新たに入党申請を行ったと発表した。

(4)反サンダースの人々はパニック状態になっている

サンダースを何とか止めようという動きは続いている。

民主党エスタブリッシュメント派の中には、これまでの数か月、民主社会主義者を自認する人物を党の指名候補にすることは11月の選挙での敗北を意味すると懸念を表明してきた。

サンダースと周辺の人々は、こうした批判の大多数は、少数の人々から出ているが、ケーブルニュースとツイッターで伝達されることで、実際以上の影響力を持つと考えている。サンダースと周辺の人々は、各種世論調査で実施されている、架空のトランプ大統領との一対一の戦いで、サンダースはほかのどの候補者よりも良い結果を出していることを強調している。

しかし、サンダースと民主党幹部の多くとの関係は険悪だ。これまでの数主幹、民主党幹部の多くは、7月の民主党全国大会が競争的全国大会になって混乱が起きるにしても、サンダースはいかなる犠牲を払っても阻止しなければという警告を発してきた。

(5)スーパーチューズデーを前にして失望が広がる中でさらに激しい攻撃がなされるだろう

ブティジェッジはラスヴェガスでの選挙運動の最終演説の機会を利用してサンダースを攻撃した。これは、スーパーチューズデーへのカウントダウンが始まる中で、サンダースのライヴァルたちがサンダースへの攻撃を強めていくことを示す兆候である。

ブティジェッジは、本選挙で大敗北を喫するだろうと懸念を表明した。サンダースの主張は、トランプ大統領を倒すことの最優先の目的とすべきと考える多くの民主党員や民主党支持者に恐怖心をもたらすだろうと述べた。

ブティジエッジは、「サンダース議員は硬直した、イデオロギー的な革命を固く信じしています。このような革命は、アメリカ国民のほとんどは言うに及ばず、民主党員のほとんどを置き去りにするものです」と述べた。

そして、ブティジェッジは、サンダースは分裂を促進する動きを進めており、それによって新しい有権者を惹きつけることはできず、かえって民主党から引き離すことになるだろうと述べた。

ブティジェッジは「サンダース議員の主張する革命とは、戦い、分裂と対立をもたらすものです。誰が予備選挙で勝利するにしても、このような考えが通るならば、現状のアメリカ政治の毒された状況は何も変えられないでしょう」と述べた。

サンダースは「大企業メディア」と常に対立しており、ケーブルニュース番組などからの助けを期待できない。ニュース番組のキャスターやパネリスト、ゲストの多くはサンダースの世界観に反対している。

こうした動きは土曜日のMSNBCを見れば明らかだった。

サンダースに対して批判的なキャスターのクリス・マシューズは、ネヴァダ州におけるサンダースの勝利と1940年のフランスの陥落をリンクさせて発言した。キャスターのニコール・ウォレスは、民主党が「キーキーとうるさい声を上げる、怒れる少数派」によって乗っ取られていると発言した。民主党系のストラティジストであるジェイムズ・カーヴィルは、ロシアがサンダースを支援するという方法で民主党予備選挙に介入しようとしているという報道を肯定し、民主党予備選挙はロシアのウラジミール・プーティン大統領にとって「大変好ましい状況」になっていると述べた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 古村治彦です。

 先日のネヴァダ州ラスヴェガスでのアメリカ大統領選挙民主党予備選挙の候補者たちの討論会における各候補者の出来不出来が早速世論調査の結果に反映している。ブルームバーグが支持率を下げているということが分かった。しかし、ネヴァダ州の党員集会では、ブルームバーグは候補者登録をしていないために、選挙結果に何か影響を与えることはない。そもそもがブルームバーグは選挙結果が出ない。
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 現在のところ、バーニー・サンダースが支持率トップであり、2位以下に大差をつけている。従ってサンダースの勝利は決定的である。焦点は得票率と獲得代議員数である。過半数の得票と代議員獲得はないとなると、誰だけ数字を伸ばせるかということになる。
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2位に誰が入ってくるかであるが、バイデン、エリザベス・ウォーレン、ピート・ブティジェッジが激しく争うことになるだろう。バイデンはここで4位、エイミー・クロウブシャーにも負けて5位となれば下落傾向に歯止めをかけることができない。何とか2位に入りたいところだ。ウォーレンは3位以上を確保したい。

 サンダースは何とか数字を伸ばしたい、他の候補者たちは何とか上位に入りたい、という戦いだ。ここからはサヴァイヴァルレースとなる。

(貼り付けはじめ)

世論調査:ブルームバーグはラスヴェガスでの討論会の後勢いを落とす(Poll: Bloomberg stalls after Vegas debate

マックス・グリーンウッド筆

2020年2月21日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/484097-poll-bloomberg-stalls-after-vegas-debate

最新の世論調査の結果、アメリカ大統領選挙民主党予備選挙におけるニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグの勢いは、今週のラスヴェガスでのパフォーマンスでの活気に欠けたパフォーマンスの後、止まってしまったことが分かった。

「モーニング・コンサルト」社が金曜日に発表した世論調査の結果で、ブルームバーグはバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)とジョー・バイデン前副大統領に続く3位に下がり、討論会の前に実施されたモーニング・コンサルト社の世論調査に比べて支持率を3ポイント下げた。

それでもブルームバーグは2桁の支持率、17%を記録している。しかし、ブルームバーグの支持率の討論会前後の下げ幅は候補者の中で最大になった。

サンダースは世論調査で首位を維持し、討論会前の世論調査に比べて支持率の数字も2ポイント上げた。サンダースは支持率を30%に上げた。バイデンの支持率は19%を維持した。

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は12%の支持率で4位に入った。今週の初めに比べて支持率の数字を2ポイント上げた。一方、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジは支持率11%で5位に入った。エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)の支持率は5%だった。

今週の討論会の後に実施されたモーニング・コンサルト社の世論調査は、ブルームバーグの討論会でのパフォーマンスによって民主党予備選挙におけるブルームバーグの台頭のペースが鈍化したことを示している。

水曜日夜の討論会を通じて、ブルームバーグはライヴァルたちからの息をつかせぬ矢継ぎ早の攻撃を受け止めかわすのに惨憺たる苦労をした。ライヴァルたちは、ブルームバーグの政治的な記録、性的ハラスメントの疑い、莫大な個人的な財産を選挙戦への投下を標的にして攻撃してきた。

モーニング・コンサルト社の世論調査によると、討論会のパフォーマンスの失敗は、ブルームバーグの好感度の数字を下げている。

討論会の前、世論調査に応じた人々のうち、61%がブルームバーグに対して好意的な見方をしていると答え、25%が否定的な意見を持っていると答えた。討論会の後、ブルームバーグへの肯定的な見方は52%に下がり、否定的な見方は35%に上がった。

ブルームバーグの好感度が最も下がったのは、自身を穏健派と考えている有権者の間であった。討論会の前、穏健派の有権者の66%がブルームバーグに対して肯定的な意見を持っていると答え、21%が否定的な意見を持っていると答えた。討論会の後、肯定的な意見を持つ人は52%に下がり、否定的な意見を持つ人は36%にまで上がった。

モーニング・コンサルト社の世論調査はネヴァダ州の党員集会に参加予定の有権者2609名を対象に2020年2月20日に実施された。2月20日はラスヴェガスでの討論会の次の日だ。誤差は2ポイントだ。

(貼り付け終わり)

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 古村治彦です。

 アメリカ大統領民主党予備選挙はネヴァダ州での党員集会が2020年2月22日に実施される。ネヴァダ州の特徴はヒスパニック系が人口の3分の1以上を占めるというものだ。これまでのアイオワ州とニューハンプシャー州は白人が圧倒的多数を占めていたが、白人ではないヒスパニック系が大きな割合を占める、人種構成がより多様な週でどのような結果が出るかが注目される。これは来週金曜日2月29日のサウスカロライナ州での予備選挙でも同様で、こちらはアフリカ系アメリカ人有権者が大きな割合を占める。これからの2州の注目ポイントはそこだ。
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 現在の状況ではバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が支持を伸ばして勝利すると見られている。2位をインディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジ、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、ジョー・バイデン前副大統領が争う展開になっている。ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグは全国規模の世論調査で支持率の数字を上げているが、2月中の予備選挙では候補者登録をしていないので、結果に影響を与えない。
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 2019年を通じて各種世論調査でトップを走ってきたジョー・バイデンは支持を急落させている。ネヴァダ州とサウスカロライナ州で何とか態勢を立て直したいところであるが、状況は好転していない。バイデンはアフリカ系アメリカ人有権者からの支持に自身を持っているが、サウスカロライナ州での数字を見ても支持率は下落している。
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 ネヴァダ州での党員集会の直前、ネヴァダ州ラスヴェガス市で候補者による討論会が開催された。この討論会からニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグも参加することになった。討論会を主催する民主党全国委員会は討論会の参加条件に各種世論調査の支持率の数字と政治献金者数を設定していた。ブルームバーグは政治献金を受け取らず、自己資金で選挙運動を展開しているために、討論会の参加条件をクリアしていなかった。そこで、民主党全国委員会はルールを変更し、政治献金者数の条件を外した。そのためにブルームバーグは討論会に参加することになった。

 しかし、彼は討論会に参加しないままの方が良かったと思われるくらいに、討論会で大失敗を犯した。ニューヨーク市長時代には選挙の時には討論会に出席したこともあっただろうが、それ以降は真剣で切り合うような厳しい討論会に出席したことはなかったし、何よりも準備が全くできていないようであった。ブルームバーグは他の候補者が簡単に攻撃できる攻撃目標、こちらから殴りつけられるが向こうから殴り返してこないサンドバッグのような状態で、他の候補者を引き立てるだけの存在となった。

 エリザベス・ウォーレンとエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)は討論会の機会をうまく使って、自身の主張をアピールし、ライヴァルたちをうまく攻撃することができた。ウォーレンはブルームバーグをトランプ大統領と同じ、傲慢な大富豪で差別主義者という攻撃を成功させた。クロウブシャーはざっくばらんな中西部気質を前面に出し、同じ中道派のライヴァルであるブティジェッジをうまくこき下ろすことができた。

サンダースは高みの見物で、大きな負担もなく、失敗もなく討論会を終えた。彼にとってはこれまでで一番楽な討論会になっただろう。民主党エスタブリッシュメントは、誰も彼を止められない状況にいら立ちを募らせている。

バイデンに関してはこれまでの8回の討論会と同様、「いるのかいないのか分からない」「居眠りをしていた(トランプ大統領からはスリーピー・ジョーと揶揄されている)」ような状況で何も改善していなかった。

予備選挙直前の討論会は有権者の行動に大きな影響を与えることは前回のニューハンプシャー州でも明らかにされた。今回で言えば、ウォーレンが支持を伸ばしてくるだろう。サンダースの1位は動かないが、2位は熾烈な混戦状態となるだろう。6名の有力候補が混戦のまま、スーパーチューズデーを迎えることになる。

(貼り付けはじめ)

ラスヴェガスでの民主党討論会での勝者と敗者たち(Winners and losers from the Democratic debate in Las Vegas

ナイオール・スタンジ筆

2020年2月20日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/483792-winners-and-losers-from-the-democratic-debate-in-las-vegas

水曜日夜にラスヴェガスでの討論会の壇上に6名のアメリカ大統領選挙民主党予備選挙候補者たちが上がった。土曜日にネヴァダ州で民主党党員集会が開かれる前に討論会が実施された。

水曜日の討論会は今回の予備選挙で9回目の討論会となった。しかし、今回の討論会ではニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグが初登場となった。ブルームバーグは各種全国規模の世論調査で支持率を上げ、選挙運動に莫大な資金を投下している。

誰が勝者で誰が敗者か?

●勝者たち

(1)エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)

ウォーレンはニューハンプシャー州での予備選挙で4位に終わり失望が広がった。彼女はラスヴェガスで一か八かの賭けをしなければならなかった。そして彼女は賭けをし、勝った。

マサチューセッツ州選出の連邦上院議員でハーヴァード大学法科大学の教授を務めた経験を持つウォーレンは討論を得意としているが、水曜日の討論会では注力し、力強いパフォーマンスを見せた。

更に重要なことは、討論会における最も人々の記憶に残る瞬間において明確な勝利者となった。

この瞬間とは、ブルームバーグの女性に対する取扱いの話題の時であった。

討論会の共同司会者ハリー・ジャクソンが非難されるべき性差別的発言について質問され、ブルームバーグは、自身の会社(ブルームバーグ社)と市長時代における、幹部クラスの仕事をしている女性の数について言及して質問の矛先をかわそうとした。

ブルームバーグに反論についてウォーレンは次のようにやり返した。「皆さん、彼の言い訳を聞きましたか。よく聞いて下さい。彼は、私は数人の女性に対して良い取り扱いをしてはいます、と述べたんです。そんなもの何の意味もありませんよ」。

ウォーレンはブルームバーグに対して更に長時間攻撃を続けた。ブルームバーグは、ブルームバーグ社を裁判に訴えている女性たちについての情報について秘密保持条項を盾に開示を拒否していることを批判した。

ウォーレンはブルームバーグとトランプ大統領を比較する発言で討論会を始めた。彼女は討論会での成功をこの時に既に示していた。

ウォーレンは次のように口火を切った。「私は私たちが戦おうとしている人物について話したいと思います。その人物は超大富豪で、女性たちを“太ったメス豚”や“馬面のレズビアン”と呼んでいるのです。ああ、そうです、違いますよ。私がいま語っているのはドナルド・トランプについてではありません。私は今ブルームバーグ市長について話しているんですよ」。

ウォーレンは民主党の候補者指名獲得レースで極めて厳しい戦いを強いられることになった。ウォーレンはアイオワ州とニューハンプシャー州での予備選挙の結果で上位2名に入ることができなかった。バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の存在のために左派の有権者からの支持を拡大できていない。

しかし、ウォーレンは水曜日の討論会でこれ以上望むべくもないほどの良いパフォーマンスを行うことができた。

(2)バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)

サンダースは討論会に、民主党の党指名獲得レースにおける異論のないトップ走者として参加することになった。

サンダースはリアルクリアポリティックスでの世論調査の平均で、2位に10ポイントサイをつけてトップに立っている。彼には熱心な支持者たちがついており、ネヴァダ州での党員集会で勝利を得る可能性が高い。

討論会の壇上でサンダースが行うべきことは、目立つミスを犯さないことだった。サンダースはこれを軽々とクリアした。

壇上の誰もサンダースに大きなダメージを与えることはできなかった。そして、ブルームバーグに対しての攻撃がほとんどだったこともサンダースにとっては有利に働いた。サンダース自身は討論会での最初に発言でブルームバーグの職務質問への支持に関して言及した。

サンダースの敵対者たちは彼を攻撃しようと試みたが、彼は比較的容易に反撃することができた。

インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジは、サンダースと強力なネヴァダ州飲食業従事者組合との間での争いを持ち出した。サンダースはこれを一言で斥けた。

サンダースは「私たちはあなたが夢想しているよりも良い多くの組合からの支持を貰っています」と述べた。

好き嫌いはあるだろうが、サンダースが民主党の候補者指名に向けた方向性が変わってしまうと考える理由は今のところ存在しない。

(3)エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)

クロウブシャーは、ニューハンプシャー州での予備選挙直前に開催された前回の討論会でのパフォーマンスで自身の選挙運動を活性化させた。討論会の直後の予備選挙で、驚きの3位に入った。

水曜日の討論会で、クロウブシャーは、そこまで目立つことはなかったが、力強いパフォーマンスを行った。

クロウブシャーが売り出している政治的ブランドは間違いなく、アメリカ中西部で育まれた現実的な中道主義ということである。ジョー・バイデン前副大統領が支持率を下げている中で、クロウブシャーが自身の支持率を引き上げる余地が出てきている。

ブルームバーグは、税務申告のためにコンピュータソフト「ターボ・タックス」を使ったことがないと述べた後に自身の中流家庭出身という出自を強調した。

彼女は、「私の夫は夫婦の税務申告をしてくれるんですが、ターボ・タックスを使いますね」と述べた。

討論会の後半、クロウブシャーとブティジェッジとのやり取りは特にとげとげしいものとなった。クロウブシャーは、ブティジェッジが彼女のことを馬鹿だと指摘したことについて非難した。

別のやり取りでは、クロウブシャーはブティジェッジの殊勝ぶる性向についてやり返した。

クロウブシャーはブティジェッジに対して「みんながあなたのように完璧な人間だったら良かったのにね、ピート」と述べた。

クロウブシャーが民主党の指名候補になる道筋はまだ見えにくいままだ。しかし、クロウブシャーにとっては良い夜となった。

●どちらでもない

(1)インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジ

いくつかの側面でブティジェッジは圧力を受けている。

ブティジェッジは、ネヴァダ州、そして4つ目の投票場所となるサウスカロライナ州での各種世論調査での支持率の数字が良くない。ブティジェッジはアイオワ州とニューハンプシャー州で力強い結果を得たが、この勢いを支持者が望むようにはつなげていけていないようだ。そして、予備選挙において中道派の候補としての立場もブルームバーグからの脅威に晒されている。

ネヴァダ州での討論会で素晴らしいパフォーマンスを見せることができていれば支持率の数字を上げることに貢献したであろうが、彼はうまくやることができなかった。

ブティジェッジは明らかな失言をしなかった。

水曜日の討論会に関して、ブティジエッジはまあまあだった。しかし、十分に良かったとはとても言えない。

●敗者たち

(1)ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグ

間違いなく、ブルームバーグにとって酷い夜となった。

ブルームバーグは文字通り他の全ての候補者たちから攻撃を受けた。これは驚くに値しない。他の候補者たちは討論会の壇上からブルームバーグを無傷で帰すことをしなかった。ブルームバーグはテレビ広告に3億5000万ドルを既に支出している彼を攻撃目標とした。

より衝撃的だったことは、ブルームバーグが自分を弁護することを全くうまくできなかったことだ。ウォーレンが秘密保持条項についてブルームバーグを批判したところは最も目立つ場面となった。

ブルームバーグは職務質問について自己弁護をすることに躊躇していた。このテーマは討論会で必ず出るだろうと誰もが考えていたのに対策ができていなかった。

ブルームバーグはニューヨーク市長を3期連続で務めたのだが、その時にすぐにイライラする態度を見せることで有名だった。ニューヨーク市民にとってはおなじみのブルームバーグの苛立った態度はこの討論会でも見ることができた。

その一例が「ターボ・タックス」についての発言だ。クロウブシャーはこのことでブルームバーグを攻めた。更にウォーレンからも攻撃を受けた。

元市長マイケル・ブルームバーグは自身の巨万の富を積極的に擁護する姿は、現在の民主党においては政治的に問題があると見なされる。彼は世界で最も富裕な20目の超大富豪の中に入っている。

もちろん、討論会での大失敗が何も問題にならない可能性もある。ブルームバーグは2020年3月3日のスーパーチューズデーまで投票用紙の候補者リストに入っていない。3月3日までに人々の記憶が消えていくこともあるし、大雪崩のようなテレビ広告の放映によって隠されることもあるだろう。

しかし、酷いパフォーマンスだったという事実は何も変わらない。

(2)ジョー・バイデン前副大統領

バイデン選対は苦境に立たされている。

バイデンはニューハンプシャー州での予備選挙で5位に沈んだ。彼の支持基盤であるアフリカ系アメリカ人からの支持が下がっていることを示す兆候がある。水曜日に発表されたABCニュースと『ワシントン・ポスト』紙による全国規模の世論調査の結果によると、バイデンの支持率は前月に比べて半減している。

2019年から本格化した予備選挙の序盤から、バイデンは討論会で良いパフォーマンスを行うことができなかった。水曜日の討論会でもそれは変わらなかった。討論会ではところどころで姿が見えなくなるように感じられたほどだった。

バイデンは時に反撃を行った。ライヴァルたちが自身の業績を誇る中で、バイデンは自身の長い政治キャリアの中で積み上げた多くの業績を列挙した。

しかし、バイデンは討論会の壇上にいるほかの人々の陰に隠れてしまった。彼の選挙運動がうまくいっていない中でこれはとても悪い兆候である。

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ラスヴェガスでの討論会での5つの特徴(5 takeaways from Las Vegas debate

ジョナサン・イーズリー筆

2020年2月19日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/483789-5-takeaways-from-las-vegas-debate

ラスヴェガス発。水曜日、パリス・ホテル・アンド・カジノでの夜は戦いの夜となった。ネヴァダ州での党員集会の直前、2020年大統領選挙民主党予備選挙候補者たちはおとなしくせず、激しい戦いに身を投じた。

ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグは初めて討論会に参加した。バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)はトップ走者としての立場を強めた。エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)はこれまでで最も強力なパフォーマンスを行った。インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジとエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)は、ニューハンプシャー州での予備選挙での勢いを固めた。

ラスヴェガスで人々の関心を集めた夜に関する5つの特徴について書いていく。

(1)ブルームバーグ・バブルははじけてしまうかもしれない

ブルームバーグにとっての最初の討論会が彼にとってこれほどひどいものになるということを想像することは難しかった。

ブルームバーグはライヴァルたちが、ニューヨーク市長時代の警察による職務質問と女性に関する職場環境の悪さについて、攻撃してくることは分かっていた。

しかし、ブルームバークは適切な反応を行わなかった。彼が防戦一方になって苦しいやり取りは彼の負けという形で終わることがほとんどだった。

ウォーレンは強烈な一撃を出して討論会をスタートさせた。

ウォーレンは次のように語った。「超大富豪で女性を肥った牝ブタや馬面のレズビアンと呼ぶ人がいます。いえ、私はドナルド・トランプについて話しているのではありません。私はブルームバーグ市長について話しているんですよ。女性にハラスメントを行い、黒人が多く住む地区を特定しそこを融資可能地区から除外するレッドライニングと職務質問という政策を支持した過去を持つ人物を民主党が指名候補にするならば、民主党は大統領選挙で勝利を得ることは無いでしょう。私たちがある超大富豪から別の超大富豪に大統領を代えるようなことをするならばそれには大きなリスクが伴います」。

討論会が進み、ウォーレンは更に勢いを得て、ブルームバーグに対して秘密保持条項が入った労働契約書に署名した女性たちに関する情報を発表するように求めた。それから何度かやり取りがあった後、ブルームバーグは白目をむいて話を終わらせた。

討論会の壇上にいる候補者たちは全員、ブルームバーグを攻撃した。多額の資金を投じて討論会の参加資格をクリアしたこと、市長時代の警察の施策、女性差別的な行動の容認と性差別的な発言、過去に共和党員であったことなどが攻撃材料となった。

ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグは長い間あらゆる種類の討論会に参加したことがなく、失敗をみせつけることになった。一方、ライヴァルたちは9回目の討論会の参加となり、慣れていないブルームバーグを激しい攻撃をし、彼を簡単に料理することができた。

ブルームバーグは各種世論調査の支持率の数字でトップに迫る勢いである。数百万ドルの資金を背景にしてテレビ広告を放映することで、既に本選挙を戦っているかのような体制を取っている。

水曜日の夜にブルームバーグは現実の厳しさを味わった。ライヴァルたちに論争に引きずり込まれ、激しい攻撃を受けた。討論会でのパフォーマンスを受け、サンダースを阻止することを熱望している主流派民主党員にとって、ブルームバーグが大いなる希望となるかどうかについて疑義が出ている。

(2)サンダースの勢いは続いていくだろう

サンダースは土曜日のネヴァダ州での党員集会で勝利を得ると見られている。ラティーノたちの間での支持が上昇していることで、彼の勝利の可能性も高まっている。

サンダースは選挙運動の力点をカリフォルニア州とテキサス州に映している。両州は人工が多く、多くの代議員が配分されている。両州では202033日のスーパーチューズデーで予備選挙が実施される。

今週土曜日のネヴァダ州での勝利によって、サンダースを阻止することができるのかどうかという話は熱を帯びてくるだろう。

水曜日の討論会ではサンダースの勢いを止めるようなことは何も起きなかった。

実際、ブルームバーグという超大富豪で攻撃材料をたくさん提供してくれる存在がサンダースにとって完全な燃料となった可能性はある。政治におけるカネの問題から富裕層への増税と「メディケア・フォ・オール」といった全ての問題で、サンダースは進歩主知的な主張を明確にすることができた。

反サンダースの動きは大きく動き出そうとしている。

サンダースを民主党の指名候補にすれば11月の大統領選挙では惨敗を喫することになると懸念を表明する不満を持った人々が民主党内に存在する。

サンダースは民主党エスタブリッシュメント派から毛嫌いされている。その中にはケーブルテレビのニュース番組のパネリストやキャスターも含まれる。水曜日の夜にサンダースが受けた攻撃の多くは、討論会が実施される前の数日間にメディアで既に流されたものだった。

サンダースの健康状態は詳しく調べられることになるだろう。昨年、サンダースは心臓発作で倒れた。サンダースに対しては完全な健康診断書を発表するように新たに求める声が出てくるだろう。

サンダースのインターネット上の支持者たち、いわゆる「バーニー・ブラザーズ」は、サンダースのライヴァルたちに対するインターネットを使った酷い攻撃を行っているという評判が立っている。バーニー・ブラザーズはサンダースに対する攻撃の材料となった。

そして、サンダースの社会主義の主張はいつも通りに攻撃の材料となった。主流派の民主党員たちは11月のトランプ大統領の戦いで不利に働くことになると警告を発している。

討論会において最も重要となるであろう場面は、サンダースのライヴァルである5名のうち、「予備選挙で獲得代議員数が最も多かった人物が民主党の指名候補になるべきだ」と述べたのが誰もいなかったということだ。これは、サンダース以外の5人の候補者たちが、サンダースが獲得代議員数トップで民主党全国大会が開催されても、全国大会の指名候補投票でどういう結果になるか分からない、と考えていることを示している。

(4)失望感が高まる中、候補者たちは攻撃を続けた

何人かの候補者たちは窮地に追い込まれている。そのためにエネルギッシュな、火薬を爆発させているかのような姿勢で討論会に臨んだ。その結果、今回の予備選挙において最も人々の関心を惹きつけ、激しい討論会となった。

ウォーレンの討論会でのパフォーマンスは素晴らしいもので、人々は、彼女は復活すると話すことになるだろう。

ウォーレンはブルームバーグを引きずり降ろそうと狙っていた。そして、ウォーレンは、ブルームバーグを攻撃し、彼の不愛想さと短気を明らかにして弱点を晒すことに成功した。

ブティジェッジはアイオワ州では僅差で勝利を収め、ニューハンプシャー州では僅差で2位になった。しかし、ブティジェッジは避けられている非白人の有権者の間で支持を広げる能力があるのかどうかについて疑義が出ている。

ブティジェッジは繰り返しサンダースとの戦いに身構えた。サンダースは厳格な妥協を許さないイデオローグである。ブティジェッジはクロウブシャーとも戦った。ブティジェッジとクロウブシャーは予備選挙で中道派の候補者同士として争っている。

ブティジェッジの攻撃の全てが有効ではなかった。ブティジェッジは討論会にいて何度かクロウブシャーを激怒させた。クロウブシャーは当意即妙な言い回しで反撃した。

クロウブシャーは「誰もあなたほど完璧ではないのよ、ピート」と述べた。

ブティジェッジとクロウブシャーはお互いを嫌い合っているように見えた。

しかし、全候補者たちはこれからの2週間でレースの行方が決まるだろうと認識している。約3分の1の代議員がスーパーチューズデーに配分されている。予備選挙の行方はこれからの2週間にかかっている。これからの厳しい2週間の予備選挙で民主党の統合がテストされることになる。

(5)医療保険制度をめぐり候補者たちは分裂

「メディケア・フォ・オール」をめぐる主張が討論会の話題の多くを占めた。

メディケア・フォ・オールに関しては草の根での支持基盤が活性化されている。ウォーレンとカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)の支持率の低下の裏にはこれがあったと思われる。メディケア・フォ・オールについて両者は言葉を濁したが、その後支持率が急落した。

左派はメディケア・フォ・オール実現に向けて医療保険制度を完全に見直す候補者を選びたいと熱望している。

穏健派は一般のアメリカ国民は自分たちが現在購入している民間の医療保険がなくなると言われると聞く耳を持たなくなるだろうという懸念を表明している。

今回の討論会での勝者が民主党の指名候補者になるかどうかも分からないし、11月の本選挙でトランプを倒すことができるかどうかも明確にはできない。

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今晩のネヴァダ州での討論会について見るべき5つの点(5 things to watch in tonight's Nevada debate

ジュリア・マンチェスター筆

2020年2月19日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/483562-5-things-to-watch-in-tonights-nevada-debate

アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の6名の有力候補たちが水曜日の夜にラスヴェガスで討論会の壇上に立つ。数日後にはネヴァダ州で党員集会が実施される。

ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグは討論会の参加条件をクリアした。彼は各種世論調査で支持率を上げ続けている中で民主党予備選挙の状況を変化させようとしている。大富豪であるブルームバーグは、ネヴァダ州の党員集会では候補者登録をしていないが、彼の勢いを止めたい他の候補者たちからの様々な攻撃に晒されることになるのは確実だ。

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)とインディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジは、アイオワ州とニューハンプシャー州で得た勢いを持続させるだろう。エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)はニューハンプシャー州での討論会で予想以上に力強いパフォーマンスを見せたが、これを今回も続けるだろう。

ジョー・バイデン前副大統領は各種世論調査で支持率トップを走っていたが、現状は支持率を下落させている。ネヴァダ州での討論会で勢いを取り戻そうとしてくるだろう。アイオワ州とニューハンプシャー州に比べて人口の人種構成がより多様なネヴァダ州はバイデンにとってやりやすい州となるはずだと見られている。一方、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は予備選挙のスタートに失敗してしまったので、こちらもまた勢いを取り戻そうとしてくるだろう。

これからネヴァダ州での討論会で見るべき5つの点を挙げていく。

(1)ブルームバーグはどのように攻撃に対処するか?

ブルームバーグは水曜日夜の討論会に参加する。ブルームバーグは各種世論調査で支持率を伸ばしている中で他の候補者たちからの攻撃対象になる。

討論会に参加することで、有権者はブルームバーグをほぼ初めて見ることになる。ブルームバーグはこれまで討論会に参加したことがなく、出馬宣言以降、いくつかインタヴューを受けた程度だった。選挙資金を自己資金で賄っている候補者であるブルームバーグは、民主党全国委員会が政治献金者数に関する条件を取り下げたので、ネヴァダ州の討論会に参加することになった。

民主党予備選挙の候補者たちからブルームバーグが受けている最大の攻撃はサンダースからの攻撃である。サンダースは、ブルームバーグが数百万ドルをテレビ広告に投じていることを受けて、民主党の候補者指名をカネで買おうとしていると繰り返し非難している。

舌戦は今週月曜日にエスカレートした。ブルームバーグは、サンダース支持者の行動と発言をしっかり抑えられていないと非難した。

バイデンとクロウブシャーは討論会でブルームバーグを攻撃しようというやる気を見せている。両者はブルームバーグが警察官の職務質問や収入の低い人々に対する住宅政策について以前に行った発言について攻撃するだろう。

クロウブシャーは「私もまたブルームバーグ氏が討論会の壇上に出てくるように求めてきました。多額のお金がかかるテレビ広告の量では私は彼に太刀打ちできません。しかし、討論会の壇上では私は彼を叩きのめすことができますからね」と述べた。

(2)サンダースがどのように「メディケア・フォ・オール」への攻撃をどのようにかわすか?

サンダースが主張しているメディケア・フォ・オールは、彼の選挙運動における柱となる政策だ。先週、ネヴァダ州での出来事を受けて、メディケア・フォ・オールは攻撃を受けることになった。ネヴァダ州で力を持つ飲食業従事者組合が民間の医療保険が政府の運営する医療保険に代わることで「メディケア・フォ・オールは組合の健康保険を終焉させることになる」と警告を発したのだ。

クロウブシャー、ブティジエッジ、バイデンは、サンダースに対して、メディケア・フォ・オールの財源はどうするのかと質問している。ウォーレンは予備選挙の序盤で似たような質問に晒された。

サンダースを支持しないと発表した飲食業従事者組合をめぐる最近の議論によって、サンダースの提案している計画に対する新たな精査がなされるようになっている。

2020年1月、ブティジェッジはサンダースの計画について次のように語っている。「メディケア・フォ・オールが導入された際にどのように機能するかについてこれまで何の説明もなされてきませんでした。これは驚くべきことです。メディケア・フォ・オールはアメリカ経済に長期間にわたる影響を与える最大の事業になるというのに」。

サンダースはメディケア・フォ・オールがなければ、健康保険のコストはこれからの10年で更に高くなるだろうと主張している。

サンダースは、彼の支持者たちが飲食業従事者組合に対してインターネット上で「悪辣な」攻撃を行ったことについて非難するように圧力を受けた。サンダースは全ての候補者の支持者に対してインターネット上での攻撃を止めるように訴えた。彼は「全ての形態の嫌がらせを私は許容しません」と述べた。

(3)バイデンとウォーレンは討論会で存在感を見せ勢いを取り戻すことができるか?

予備選挙の序盤から中盤にかけて、バイデンとウォーレンはトップ走者と見られてきた。しかし、アイオワ州とニューハンプシャー州での期待外れの結果を受けて、それ以降の各種世論調査では支持率を下落させている。

専門家たちは口を揃えて、バイデンのこれまでの討論会でのパフォーマンスは弱かったと評価している。水曜日の討論会で勢いを取り戻そうとする中で、パフォーマンスの弱さは弱点となる。バイデンはネヴァダ州のラティーノとアフリカ系アメリカ人からの支持を頼みにしており、水曜日の討論会を全米のラテイーノとアフリカ系アメリカ人の共同体とのつながりを再確認する機会としたいところだ。

ウォーレンはこれまでの討論会で力強いパフォーマンスを見せてきた。彼女は選挙戦のリセットボタンを押したい状況の中で、勢いをつける機会を探している。ウォーレンは自分をサンダースと区別して自分こそが選挙戦の中で進歩主義派のトップの位置を取り戻そうとしてくるだろう。また、ブルームバーグを攻撃する機会も探している。

クロウブシャーは今月のニューハンプシャー州での予備選挙が実施される直前に開催された討論会で力強いパフォーマンスを見せた。このパフォーマンスがニューハンプシャー州の予備選挙で予想外の3位に貢献したと考えられている。

(4)ブティジェッジ、クロウブシャーはどのようにより多様な有権者を惹きつけるか?

ブティジェッジとクロウブシャーはアイオワ州とニューハンプシャー州の戦いで勢いをつけた。しかし、ネヴァダ州の聴衆はこれまでとは全く異なるものとなるだろう。

両者はアメリカ中西部出身で、選挙戦を通じて非白人の有権者たちへのアピールに苦労してきた。ネヴァダ州で両者は苦労するだろう。ブティジェッジとクロウブシャーはアイオワ州とニューハンプシャー州での時間と比べてネヴァダ州で時間を過ごしていない。両者が有権者たちにアピールするためには水曜日の討論会は極めて重要となる。

ブティジェッジとクロウブシャーはそれぞれが市長と検察官としての過去のキャリアについての質問に答えることになるだろう。両者はキャリアでの役割を通じてマイノリティの共同体にどのように影響を与えたかについて答えねばならないだろう。

ブティジェッジは、市長時代のアフリカ系アメリカ人男性に対する銃撃への警察の関与、マリファナ所持でのアフリカ系アメリカ人の逮捕率の高さ、アフリカ系アメリカ人の警察本部長の解任について詳細に調べられている。

クロウブシャーは検察官時代の2002年にある黒人の十代の若者を殺人容疑で訴追したことがあった。しかし、この殺人事件に関してはAP通信が多くの疑問点や矛盾点を報道している。このことでクロウブシャーは批判を受けている。連邦上院議員であるクロウブシャーはこの事件に関わる全ての証拠を見直すように求めている。

(5)ブルームバーグ以外の候補者でどの候補者たちが衝突したり、炎上したりするか?

水曜日の夜にブルームバーグ以外に、他の候補者たちも衝突する人たちも出てくるだろう。

ブティジエッジとサンダースは、政策の違いをめぐり一対一で衝突するだろう。両者は民主党内部の穏健派と進歩主義派の分裂を示している。ブティジェッジがアイオワ州での党員集会での獲得代議員数で僅差の1位となった時、バイデンはブティジェッジの市長としての経験を攻撃した。ブティジェッジはバイデンに代わって民主党内の穏健派の代表者となりつつある。

クロウブシャーはサンダースを攻撃することで自身の立場を浴することができると考えているだろう。彼女自身をより現実的な候補者として売り込むことができると考えているだろう。しかし、彼女はまた討論会の壇上にいる穏健派の候補者たちを攻撃したいとも考えていることだろう。そうすることで中道派の候補者たちの混みあった集団から抜け出そうとするだろう。

ウォーレンは以前にサンダース攻撃をココ見たが失敗した。また、自身の進歩主義的主張を際立たせるために穏健派に照準を合わせている。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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アメリカ政治の秘密
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ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
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