古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。X accountは、@Harryfurumura です。ブログ維持のために、著作のお買い上げもよろしくお願いします。

タグ:全国大会

 古村治彦です。

 アメリカ大統領選挙は、民主党のカマラ・ハリス副大統領の人気が急上昇ということで、民主党側はお祭り騒ぎになっており、共和党とドナルド・トランプ陣営が守勢に回っているという報道がなされている。私は、激戦州、特にウィスコンシン州、ミシガン州、ペンシルヴァニア州の状況を見ていて、トランプ前大統領が有利と見ている。トランプがペンシルヴァニア州を取れば選挙戦はトランプ勝利で終わるだろうと見ている。

 カマラ・ハリスはカリフォルニア州でキャリアを重ね、連邦上院議員になって4年、副大統領になって3年半ほどである。国政でのキャリアは短い。バイデンは大統領になる前には、連邦上院議員を36年、副大統領を8年務め、大統領になった。ワシントン政治の大ヴェテランで賛否両論あるが、その点は評価すべきだ。バイデンはペンシルヴァニア州の出身で、隣のデラウェア州を拠点にしてきたので、五大湖周辺の激戦州での人脈が広い。ハリスは、五大湖周辺州での人脈がほぼない状況であり、ここの有権者たちにしてみれば、「カマラってどんな人なの?」ということになる。残り100日余りで、どこまで浸透できるかは不透明である。また、五大湖周辺の激戦州(工業中心、働き者の白人労働者、敬虔なキリスト教徒が多い)と、進歩主義的なカリフォルニア州では文化が違いすぎる。ハリスは自身を進歩主義派とは規定していないだろうが、激戦州の人々から見れば、十分に「過度なリベラル派で進歩主義派」ということになる。トランプに投票した、白人労働者階級の人々が、賢二上がりで進歩主義派のカマラ・ハリスを高く評価するとは考えにくい。

 更に言えば、民主党内で、ハリスをどこまで支援するのかという問題も残っている。ジョー・バイデン政権内で、バイデン派とハリス派の軋轢があったということが報じられている。バイデン派からすれば、ハリスの政治家としての能力が低く、上院議員時代も、2020年のアメリカ大統領選挙に出馬して早々に撤退した時も、事務所や陣営の運営がうまくいかなかったが、副大統領になってもやっぱりうまくやれていないという不満があったようだ。また、2020年のアメリカ大統領選挙の民主党予備選挙で、ハリスがバイデンを厳しく批判し続けたことをバイデン派は忘れておらず、ジル・バイデン夫人は、ハリスを副大統領候補にすることに不満を持っていたとも言われている。今回のバイデン降ろしは、バイデン支持派にしてみれば宮廷クーデターに等しく、ハリスを全力で支持することは難しいだろう。そもそもハリスは厳しい選挙で勝った経験がなく、民主党エスタブリッシュメント派の覚えがめでたいというだけでここまで来ている。そのことに、民主党支持者の中にも不満がある。だから、8月19日からの民主党全国大会でデモを計画しているグループが複数ある。

 選挙戦について、じっくりと冷静に見ていくことが必要だ。

(貼り付けはじめ)

大騒ぎの裏で民主党はハリスに懸念を持っている(Behind hoopla, Democrats anxious about Harris

アレクサンダー・ボルトン筆

2024年7月29日

『ザ・ヒル』

https://thehill.com/homenews/senate/4795432-kamala-harris-democratic-anxiety/

カマラ・ハリス副大統領が急速に党の大統領候補に浮上したことに対する国民の歓喜(public jubilation)の裏で、民主党の連邦議員たちは、彼女が候補者としてほとんど試されておらず、深刻な課題に直面していることを認め、ハリスがドナルド・トランプ前大統領を破る見通しに内心不安を抱いている。

ジョー・バイデン大統領が再選を取り下げる決断を下したことによる深い安堵感(deep sense of relief)から、不安の大部分は脇に置かれている。81歳の現職に対する数カ月間の不安を経て、民主党議員たちは、ハリスが若年層や少数派の有権者とともに、民主党への献金者たちも元気づけることを期待してハリスの支持に結集することに喜んでいる。

しかし、トランプ大統領を倒すために重要な3州(ミシガン州、ペンシルヴァニア州、ウィスコンシン州)で、ハリスが2020年にバイデンと同様に白人の労働者階級や労働組合の有権者とつながることができるかについて、既に懸念が噴出している。

ある民主党連邦上院議員は、アイオワ州党員集会前に民主党予備選挙から撤退した2020年の大統領候補としてのハリスの実績について、「彼女は素晴らしい候補者ではなかった」と語った。

この上院議員は続けて、「そして、彼女はバイデンの全盛期ほど優れた政治活動家ではないかもしれない」と述べた。

この上院議員は、民主党のほぼ全員がハリスの支持に結集しており、来月初めに民主党全国委員会がヴァーチャル審理を開催する際にハリスの指名獲得への明確な道筋が見えてきた今、ハリスの純粋な政治的手腕は彼女の成功にとってそれほど重要ではないと主張した。

この上院議員は、「ハリスは、予備選で選挙運動をしていない。彼女は候補者であり、彼女のために働いている何千人もの人々がおり、最も賢明な人々のティームがあり、その多くは長年にわたって彼女と一緒に働いてきた」と語った。

しかし、この上院議員は、ハリスの勝利への道は簡単ではないと警告した。

この上院議員は、「私たちは、非常に冷静になる必要があり、極めて厳しい状況になるだろう」と語った。

7月22,23日に激戦州の登録済有権者を対象に実施されたエマーソン大学の世論調査では、ミシガン州でトランプが46%対45%、ペンシルヴァニア州で48%対46%でハリスをリードし、ウィスコンシン州では両候補が47%で並んだ。

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)とその支持者たちは、ハリスがこれらの州のブルーカラー有権者の支持を得るには更に多くの努力をする必要があると主張している。彼らは、バイデンが第2期目の最初の100日間に向けて進歩主義的な経済計画を策定するために、最高顧問たちと緊密に協力したにもかかわらず、選挙から外されたことに満足していなかった。

サンダースは先週、「彼女が大統領になるには、アメリカ国民の60%、つまり給料をそのまま支払いに回す、ぎりぎりの生活を送っている勤労者たちに影響を与える問題について語らなければならないだろう」と本誌に語った。

サンダースと関係を持つ民主党系のストラティジストは、11月の選挙でハリスがバイデンよりも強力な候補になるかは明らかではないと述べた。そしてこの人物は、副大統領としての3年半の間、彼女は経済的不平等への取り組みよりも、中絶の権利や選挙権の擁護に関わっていたと指摘した。

民主党員の間で懸念されている主な原因は、第三党のロバート・F・ケネディ・ジュニアが、工業地帯の中西部において文化的に保守的で労働組合に協力している多くの労働者階級の有権者の票を吸い上げてしまう可能性があることだ。

●バイデンよりも強力(Stronger than Biden

匿名を希望した2人目の民主党連邦上院議員は、ハリスが完璧ではないことは認めているが、討論会での悲惨なパフォーマンスや選挙運動を正そうとする試みの失敗を受けて、バイデンの勝利の可能性について広範な悲観論を引き合いに出して、ハリスはバイデンよりもはるかに優れていると主張した。

この上院議員は討論会後の党員集会の雰囲気について、「民主党は絶望に陥っていた。舞台裏では、ほぼ全員が『だから、ジョー、私たちはあなたを愛しているけど、もう去って欲しい』と言おうとしていた」と述べた。

この上院銀は続けて、「『ああ、世界最高の候補者が予備選挙にいる』という完璧なヴィジョンがあった訳ではない」と述べた。

しかし、この議員は、ハリスにはホワイトハウス当選に最も重要なミシガン州、ペンシルヴァニア州、ウィスコンシン州の有権者を魅了する時間があまりないと語った。

この上院議員は、これらの激戦区の有権者に訴えるためにハリスがしなければならない仕事について、「ハリスの選挙戦はまだ始まったばかりだ。その挑戦について、彼女は決して何も知らない訳ではない」と述べた。

ペンシルヴァニア州に拠点を置くある民主党ストラティジストは、ハリスは、ペンシルヴァニア州と特別な関係はないと述べた。それは、スクラントンで生まれ、連邦上院で36年間、隣のデラウェア州の代表を務めたバイデンとは違う。

このストラティジストは、「私が驚いたのは、ハリスがここであまりにも人間関係が少ないことだ。カリフォルニアはとても遠い。文化的には非常に異質なものとして見られる」と述べている。

この人物は、「私がいつも聞いていることは、彼女はペンシルヴァニア州では、それほど多くの関係を持たず、ここでいかなるアイデンティティも確立していないということだ。明らかに、それはジョー・バイデンとは非常に大きな違いだ」と述べた。

厳しい再選争いに巻き込まれているボブ・ケイシー連邦上院議員(ペンシルヴァニア州選出、民主党)は、ハリスには地元の州でやるべきことがたくさんあると語った。

Sen. Bob Casey (D-Pa.), who’s locked in a tough reelection battle, said Harris has a lot of work to do in his home state.

ケイシー議員は、「ハリスの選挙戦は始まって、まだ1週間も経っていない。彼女のメッセージを伝える必要があるのは明らかだ。最終的には、彼女が勝つと思うが、私たちにはやるべきことがたくさんある」と述べた。

ペンシルヴァニア州知事ジョシュ・シャピロの存在が状況を変える可能性があり、ハリスの副大統領候補の最有力候補と見られている。

今月初め、連邦上院民主党議員会がバイデンを候補から外すかどうかで激しく議論していたとき、大統領の盟友たちは同僚に対して、ハリスがほぼ間違いなくバイデンの後任候補になるだろうと語り、ハリスには党を率いる指導者(party’s standard-bearer)としての欠点があると暗に主張した。

バイデンの後任をめぐる党内議論に詳しいある関係者は、チャック・シューマー連邦上院多数党(民主党)院内総務(ニューヨーク州選出、民主党)は当初、ハリスが党の候補者に就任することについて「生ぬるい(lukewarm)」と述べた。

しかしながら、水曜日、シューマー議員は、ハリス副大統領に対して熱烈な支持を表明し、バイデンが選挙活動を打ち切る決定を発表して以来、彼女の立候補に対する民主党からの膨大な支持に大喜びしているようだった。

シューマーは、連邦下院少数党(民主党)院内総務ハキーム・ジェフリーズ(ニューヨーク州選出、民主党)との記者会見で「そうだ、我々は熱烈に支持しているんだ」と宣言した。

●明確な強み(Clear strengths

確かに、民主党連邦上院議員たちは、ハリスには明らかな強みがあると述べている。

主要政党から大統領候補に指名された2人目の女性として、彼らは彼女を、2024年の大統領選挙で、民主党の最大の争点とみなされている中絶の権利に関するメッセージを伝える理想的な候補者とみている。

そして、2008年と2012年にバラク・オバマが大統領選挙で勝利し、2020年にバイデンが勝利するのに重要な役割を果たした、マイノリティ有権者たちの間で彼女が熱狂を更に高めるだろうと彼らは考えている。

そして、彼らは、カリフォルニア州司法長官としてのハリスの経歴、連邦上院議員としての4年間、副大統領としての4年間を考慮すると、彼女には明らかに国を運営する資格があると信じている。

彼らは、2021年に児童税額控除を拡大して、子どもの貧困を20%削減するなど、バイデンの主要な功績を彼女が称賛できると主張している。再生可能エネルギーに対して、史上最大の投資を行う。1兆ドルの超党派のインフラパッケージを制定する。高齢者の処方薬自己負担額の上限は年間2000ドル、インスリン費用の上限は月35ドルとなった。

しかし、民主党上院議員たちは、ハリスが経済運営を成功させる指導者と定義する点でトランプに大きく遅れをとっており、更には、今夏初めのバイデンよりもはるかに遅れており、複数の有権者は、それが最優先事項だと主張していると警告している。

しかし、バイデン政権が有権者に「バイデンノミクス(Bidenomics)」を売り込むのに苦労したにもかかわらず、彼らは、ハリスがバイデンの経済実績に基づいて立候補できることを望んでいる。

3人目の民主党上院議員は、ハリスは政権下で好調な経済の功績をすべてバイデンに吸い上げさせたため、ハリスはやや難しい立場にあると述べた。

この上院議員は、「ハリスは、自分自身を定義しなければならない。彼女は、忠実であり、バイデンに脚光を浴びせるという素晴らしい仕事をしてくれた」と述べた。

この議員は、第2四半期の経済成長率が2.8%でエコノミストの予想を上回ったとする商務省の最新報告を指摘し、「彼女には、経済に関するブランドはないが、才覚はあり、バイデンにはその記録がある」と述べた。

バイデンの後任候補を強く推していた民主党議員たちも、59歳のハリスが候補者としてどのような実績を残すかについてはあまり手がかりがないと認めているが、彼女の個人的なカリスマ性と候補者としてのフレッシュさは、登録済有権者の51%が好意的に受け止めていない、78歳で3回目の大統領候補となった、トランプと比較して有利に働くだろうと楽観視している。

4人目の民主党連邦上院議員は、ハリスは経済問題で定評のある副大統領候補を選ぶ必要があると述べ、連邦上院で国内半導体製造産業への投資を推進している有力な支持者であるマーク・ケリー上院議員(アリゾナ州選出、民主党)を良い選択だと宣伝した。

この議員は、大統領選挙に立候補する前に十分な検査を受けていない候補者はいないと主張したが、ハリスは4年以上前に立候補した時よりも準備が整っていると述べた。

この上院議員は「大統領選挙に参加するとき、誰も完全に検査されていない」と述べた。

この上院議員は、サンダースの国民向けメディケア提案への署名や数年以内に民間医療保険が廃止される可能性を示唆することなど、2019年にサンダースがとった極左の立場のいくつかについて共和党が彼女を攻撃しようとすることを認めた。

この議員は、党のリベラル層にアピールするための2019年と2020年の狂気の争奪戦について指摘し、「予備選挙の人々は、あらゆる種類のことを言った」と述べた。

この上院議員は、2019年にアレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)とエド・マーキー連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が2019年に打ち出した大胆な提案である「グリーン・ニューディール」を支持するハリスの賢明さに疑問を呈したが、その年の連邦上院議場で可決には至らなかった。

この議員は、トランプ大統領と共和党副大統領候補のJD・ヴァンス連邦上院議員(オハイオ州選出、共和党)も、本選挙で再び彼らを悩ませるであろう共和党支持層に応えるべく、過去に多くの発言をしてきたと述べた。

=====

新刊書はバイデン派とハリス派との間の緊張関係を暴露している(New book reveals frustrations between Biden, Harris camps

モニーク・ビールズ笛

2022年3月22日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/599181-new-book-reveals-frustrations-between-biden-harris-camps/

伝えられるところによると、『ニューヨーク・タイムズ』紙記者2名が近々出版する本で、ジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領のティーム間の緊張が明らかになっているという。

『ポリティコ』誌が入手した抜粋によると、ジョナサン・マーティンとアレックス・バーンズの共著『これは通過しない:トランプ、バイデン、そしてアメリカの未来のための戦い(This Will Not Pass: Trump, Biden, and the Battle for America’s Future)』という本は、ハリスのポートフォリオに対する懸念を具体的に明らかにしている。

この著作によると、バイデンの広報担当ケイト・ベディングフィールドは、緊張の原因は直接ハリスにあると述べた。

ポリティコの報道によると、この本では、「ベディングフィールドは、裏では、ハリスの政治家としてのキャリアの中で、彼女が非常に高い期待を下回ったのは副大統領就任が初めてではないことを指摘していた。彼女の連邦上院事務所は混乱しており、彼女の大統領選挙活動は大失敗だった。おそらく、問題は、副大統領のスタッフではないと彼女は示唆した」と書かれているということだ、

ベディングフィールドは、ポリティコへのコメントでこの報道を批判した。彼女は、「この本の執筆に携わっている誰も、この出所不明の主張を事実確認するためにわざわざ電話をかけなかったという事実が、あなたが知るべきことを物語っている」と述べた。

ベディングフィールドは続けて、「ハリス副大統領はこの政権の力であり、国を前進させるために彼女が日々行っている仕事に最大限の敬意を払っている」と述べた。

この本は、バイデンとハリスの関係を「友好的ではあるが親密ではない(friendly but not close)」と表現し、「毎週の昼食には個人的、政治的な真の親密さが欠けていた(their weekly lunches lacked a real depth of personal and political intimacy)」と付け加えた。

マーティンとバーンズはまた、ジル・バイデン大統領夫人がハリスの副大統領選択に不満だったと報告している。

この本には、「夫の選挙運動の側近と内密に話し、将来の大統領夫人は鋭い質問を投げかけた。アメリカには何百万人もの人々がいる、と彼女は始めた。なぜジョーを攻撃した人を選ばなければならないのかと彼女は質問した」と書かれている。

2019年6月の討論会で、ハリスは、バイデンの人種に関する経歴、特に人種差別主義者連邦上院議員との過去の関係や通学バスへの反対について批判した。

大統領夫人の広報担当マイケル・ラローザはポリティコに対し、大統領夫人事務室は、2020年のキャンペーンに関する書籍についてはコメントしないと語った。

本誌は、ホワイトハウスにコメントを求めた。

『これは通過しない』は5月3日に刊行予定だ。

(貼り付け終わり)

(終わり)

bidenwoayatsurumonotachigaamericateikokuwohoukaisaseru001

バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる
bigtech5shawokaitaiseyo501
ビッグテック5社を解体せよ

akumanocybersensouwobidenseikengahajimeru001

 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 ジョー・バイデン大統領の選挙戦撤退と、カマラ・ハリス副大統領への後継指名があり、ご紹介しようと思っていた、共和党全国大会最終日に関する記事をご紹介できないでいた。今回、間隙を縫って、ご紹介したいと思う。最終日のクライマックスは、何と言っても、共和党大統領選挙候補者指名受諾演説だった。1時間以上もある大演説であった(通常はもっと短い)。前半のトランプは、暗殺未遂事件について語り、しんみりとした雰囲気だった。彼は、「神が私のそばにいて下さった(I had God on my side)」「全能の神の恩寵(grace of almighty God)」「神の摂理の瞬間(providential moment)」といった、信仰に絡んだ言葉を選んだ。トランプは自分自身が「神に生かされた」「神に選ばれた」という「確信」を得て、「回心(改心)」したと考えられる。
donaldtrumprepublicannationalconventionspeech001

 しかし、後半はだんだん調子が出てきて、原稿からどんどん離れていった。ジョー・バイデンという名前は原稿にはなかったが、1度だけ言うとして、「アメリカの最低の大統領10人を集めたよりも、酷い損害をアメリカに与えた」という発言を行った。この激しい言葉遣いは一度で十分である。

 ヴァンス副大統領候補と配偶者のウーシャさんを紹介した時には、「イェール大学で知り合った」ということまで述べた。これは、「自分たちは白人至上主義ではない、きちんとした移民とその子供で、きちんとした教育を受けた人は自分たちの仲間だ」ということを示そうとしている。トランプ陣営やトランプ支持者は白人至上主義者と見られたり、白人氏至上主義グループから支持を受けたり、ということがあり、無党派に懸念を持たれる部分であるが、そのイメージを払拭しようとしている。その点で、ヴァンスの人選は良いものとなった。

 今回の共和党全国大会は大きな失点がないどころか、盛り上がりを見せ、共和党全体を勢いづけることになった。この盛り上がりもあり、バイデン大統領は撤退を決断したということもあるだろう。6月27日の討論会でバイデンが酷いパフォーマンスを見せ、その後、トランプの暗殺未遂事件が起きた。バイデンと民主党は追い込まれた。そこで、起死回生のバイデン撤退表明となった。来月には民主党大会があり、そこで、どれくらいの勢いをつけることができるが勝負ということになる。これからも目を離すことはできない。

(貼り付けはじめ)

選挙集会での銃撃事件後のトランプが戦うために出てきた:昨夜の共和党全国大会の5つのポイント(Trump comes out fighting after rally shooting: 5 takeaways from RNC’s last night

ジャレッド・ギャンズ、ジュリア・ミュラー筆

2024年7月19日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4781271-donald-trump-rnc-joe-biden-jd-vance/mlite/

ドナルド・トランプ前大統領は、暗殺未遂事件から生還して以来初の演説で、2024年共和党全国大会を選挙集会と変化させ、銃撃事件では神が味方だった(God was on his side)と主張し、「この国を救う(save this country)」ために党が団結するよう呼びかけた。

トランプは、ミルウォーキーで数千人の聴衆を前に演説し、正式に共和党の大統領候補指名を受けた際に、自身の臨死体験(near-death experience)の詳細を明かした。

以下で、共和党全国大会最終日の夜の5つのポイントを挙げる。

(1)トランプは暗殺未遂について詳しく話す(Trump went into detail about assassination

4日間の緊張の後、トランプは党全国大会の締めくくりの演説(convention-capping speech)で、ペンシルヴァニア州での土曜日の集会で起きた暗殺未遂事件の体験を語った。この事件では、銃撃犯が耳をかすめ、集会参加者1人を殺害、2人を負傷させた。

トランプは、「皆さんも既にご存知のとおり、暗殺犯の銃弾は私の命を奪う寸前まで迫っていた。非常に多くの人が私に、『何が起きたのか? 何が起きたのか教えて欲しい』と尋ねてきた」と述べた。

トランプは参加者たちに「何が起こったのか正確に(exactly what happened”)」話すと約束したが、「話すのがあまりにも辛いので(because it’s actually too painful to tell.)」二度と話さないと誓った。

トランプは、その日の観衆について、「夕方の暖かく美しい日(warm, beautiful day in the early evening)」と、ペンシルヴァニア州の「歓声を上げていた(cheering)」と詩的に語ったが、その後「大きな、ヒューという音(loud, whizzing sound)」と「本当に、本当に激しく(really, really hard)」耳に当たった弾丸の感覚で、歓声が途切れたと語った。

トランプは事件で傷ついた耳に白い包帯を巻いていた。共和党全国大会の参加者の中にも同じように耳に包帯をしている人がいたが、ある女性は、それは元大統領への「連帯感(in solidarity)」からだと話した。

トランプは「ひどい夜(terrible evening)」であり、「多くの弾丸(many bullets)」が発射され、死と隣り合わせの緊張感があったと表現したが、「穏やか(serene)」な気分だったと語った。彼は生き延びたことを神に感謝し、「おそらく」「神の摂理の瞬間(providential moment)」だったと語った。

参加者たちはトランプの話に釘付けになり、シークレットサービスに囲まれ拳を突き上げるトランプ元大統領の写真が背後のスクリーンに映し出されると、「ファイト(fight)」の掛け声をあげた。

(2)トランプは以前からの彼自身だった(Trump was his old self

トランプ以前の演説者たちは、よりソフトなヴァージョンのトランプが登壇するための下地を作っているようだった。

水曜日の夜、トランプの孫娘カイ・マディソン・トランプが登場し、前大統領を 「普通のおじいちゃん」で「両親が見ていないときにキャンディやソーダをくれる 」し、「いつも学校での様子を知りたがる」と述べた。

木曜日、トランプ政権の中小企業庁長官を務めたリンダ・マクマホンは、マーアラーゴでのトランプ大統領と4歳の孫娘の逸話を披露した。孫娘が「彼の髪の毛をぐちゃぐちゃにした時」に「彼は祖父だけが持つことのできる愛をもって微笑んだ」と述べた。

マクマホンは、この逸話は「典型的なドナルド・トランプ・ストーリではないだろう」と認め、前大統領は「ライオンのハートと戦士の魂」を持つ「素晴らしい人物」と述べた。

しかし、木曜夜に演説​​したトランプは、2015年に選挙運動を開始して以来、あらゆる集会で見られたのと同じ人物だった。

事前に発表された演説原稿の主な内容は、トランプの2期目の可能性に関する計画と、トランプがこの国が直面していると考える問題についての議論に焦点が当てられていたが、トランプは予定されていた発言から頻繁に逸脱し、代わりに味方を称賛し、敵を攻撃する方向に転じた。

書かれた原稿には、バイデン大統領の名前は含まれていなかったにもかかわらず、トランプ大統領は敵対者への直接的なジャブを浴びずにはいられなかったようだ。トランプは、「アメリカ史上最悪の大統領10人を数えて、全員を合わせても、バイデンが与えたような損害は与えられなかっただろう」と述べた。

また、トランプはナンシー・ペロシ前連邦下院議長(カリフォルニア州選出、民主党)を批判し、「クレイジーなナンシー」と呼び、聴衆からはブーイングが出た。ペロシの広報担当者は後に、トランプは一部の人が予想したような「新しいトーン(new tone)」を取らず、以前のトランプと同じトランプだったと述べた。

トランプはまた、中国などの外国に雇用が流出しているとして、全米自動車労働組合(United Auto Workers)の指導者を非難し、「恥じるべき(ashamed)」、「解雇されるべき(fired)」と述べた。

同時に、トランプは今週のテーマである「団結(unity)」に傾倒し、特にスピーチの終盤で原稿通りの発言をし、人々が互いに争うことにエネルギーを費やせば、国の「運命(destiny)」は手の届かないものになると述べた。

トランプは、「私たちはそのエネルギーを、国の真の可能性を実現するために使わなければならない。そして、アメリカの歴史のスリリングな章を私たち自身で書いていかなければならない」と述べた。

(3)イヴェントはロックコンサートのようだった(The event was like a rock concert

木曜日の夜のラインナップには、音楽スターのキッド・ロック、格闘技プロモーターのデイナ・ホワイト、レスリング界のレジェンドであるハルク・ホーガンなどの著名人たちも登場し、参加者は熱狂した。

ホーガン(本名テリー・ボレア)は、トランプと新たに副大統領候補に指名されたオハイオ州選出の連邦上院議員JD・ヴァンスを「私が人生で見た中で最高のタッグチーム(he greatest tag team of my life)」と称賛する発言をし、その間に「USA」の連呼を参加者に促した。

彼はまた、大声で歓声を送る参加者についても称賛した。   

「今夜ここに来たとき、この場所にはとてもエネルギーが溢れていて、もしかしたらマディソン・スクエア・ガーデンで次のタイトルを獲得する準備をしているのかもしれないと思ったほどだった。しかし、私が気づいたのは、私が本物のアメリカ人でいっぱいの場所にいるということだった、兄弟たちよ」と述べた。

一方、キッド・ロックは自身の曲「アメリカン・バッド・アス」を歌い、参加者は「ファイト」や「トランプ」と叫んだ。

夜の終わりに、トランプはリー・グリーンウッドの「ゴッド・ブレス・ザ・USA」のライヴパフォーマンスに乗って、派手に登場した。そしてステージを歩き回り、曲が終わると参加者に手を振り、手を叩いてから演壇に向かった。 

その夜は、トランプ大統領の家族もステージ上に登場し、ファイサーヴ・フォーラムの参加者が熱狂する中、報道によると、10万個以上の赤、白、青、金の風船が映画の1シーンの

ように降下して終了した。

(4)ハルク・ホーガンが注目を集めた(Hulk Hogan almost stole the spotlight

トランプよりも目立つということは難しい仕事であるが、ホーガンはそれをほぼやってのけた。

トランプ前大統領を称賛する演説をしている間、プロレスラーのハルク・ホーガンはミルウォーキーの会場を大いに沸かせた。

ホーガンが登壇するとすぐに、参加者たちは「USA」という言葉を一緒に叫んだ。

しかし、おそらく彼の登場で、最もスリリングな瞬間は、レジェンドレスラーが参加者に向かって話しているときに、シャツを引きちぎった時で、ほとんど耳がつんざくような大歓声が起きた時だ。

「彼らがアメリカの次期大統領を殺そうとしたとき、もうそれだけで十分だった。私はトランパマニアを野に放ってくれと言ったんだ、兄弟たちよ」と、自身のキャッチフレーズ「ハルクマニア」をもじって述べ、ホーガンは満場の拍手を浴びた。

その後、ホーガンは元大統領の家族とともにトランプのボックス席に座り、トランプ自身もホーガンがどれほど参加者を元気づけたかについて、その力を認めているようだった。

トランプは演説中にも「ハルクスターはどうだった?」と質問し、出席者は歓声で応えた。

(5)バイデンの苦境は静かに進行(Biden’s woes were an undercurrent

共和党が銃撃事件後の最初のトランプの演説に歓喜し、党の指名を正式に受諾したことを祝う一方で、民主党では、バイデンと2024年の候補者指名をめぐる内部争いが続ている。

共和党全国大会の期間中、モンタナ州選出のジョン・テスター連邦上院議員は、バイデンに大統領選挙から撤退するよう求めた2人目の民主党所属の連邦上院議員となった。

共和党支持が強い州で再選を目指す民主党所属の議員で、危うい立場にあるテスターは、現職のバイデンの「公務と国家への献身(commitment to public service and our country)」を評価するが、バイデンは「再選を目指すべきではない(should not seek reelection to another term)」と述べた。

モンタナ州選出の連邦上院議員の動きは、選挙集会でのトランプ銃撃事件を受けてやや沈静化していた、民主党内部のドラマに拍車をかけるものだったが、今週初め、党のより著名な人物がこの動きに続々と加わったことで、ドラマは再燃した。

水曜日、アダム・シフ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は、11月にバイデンがトランプに勝つ能力について、「深刻な懸念(serious concerns)」を表明し、ジム・コスタ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)もこの呼びかけに加わり、バイデンが「トーチを渡す(pass the torch)」時が来たと述べた。

トランプは共和党全国大会の演説でバイデンの名前を一度だけ挙げたが、事前に発表された原稿には入っていなかった。

「バイデン、この言葉を一度だけ使う。これ以降はその名前は使わない。一度だけだ」とトランプは述べ、演説は政権を批判したものの、共和党の反対側の党で繰り広げられているドラマについては語らなかった。

カマラ・ハリス副大統領が自分のボスであるバイデンに代わって候補者リストのトップに立つ可能性についての話が高まっており、民主党内部の関係者たちは、8月の党全国大会が近づくにつれ、バイデンの政治的将来に関する決定が数日のうちに下される可能性があると囁き合っている。

(貼り付け終わり)

(終わり)

bidenwoayatsurumonotachigaamericateikokuwohoukaisaseru001

バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる
bigtech5shawokaitaiseyo501
ビッグテック5社を解体せよ

akumanocybersensouwobidenseikengahajimeru001

 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 共和党の全国大会はドナルド・トランプ前大統領の候補指名受諾演説で締めくくりとなった。4日間のお祭りが終わった。共和党全国大会では多くの有名人や政治家が登壇したが、やはり重要なのは、JD・ヴァンス副大統領候補であり、ピーター・ナヴァロホワイトハウス元通商製造業政策局長だ。
jdvancespeechatrnc2024001
 ヴァンスはラストベルトの一部であるオハイオ州の出身で、貧しい白人家庭(シングルマザー)から、アメリカ海兵隊に入隊後、GIビルでオハイオ州立大学に入学し、最優秀の成績で卒業、奨学金を得てイェール大学法科大学院に進学し、修了後はヴェンチャーキャピタリストとして活躍した。ピーター・ティールの立ち上げた会社の副社長をしていたこともある。彼は、自分自身の経験を語り、人々の関心を集めた。
peternavarroatrnc2024001
 ピーター・ナヴァロは対中強硬派として知られ、トランプの経済政策関連の側近として知られている。2021年1月6日の連邦議事堂襲撃事件に関する、連邦議会の調査に関して、議会からの将官を拒み、そのために刑務所に4カ月間服役することになった。彼が釈放された日が、全国大会の3日目で、マイアミで釈放され、そのままの足で、ミルウォーキーの全国大会に出席し、演説を行った。ナヴァロは自身が、民主党の司法の「武器化(weaponization)」の犠牲者であることを強調し、ホワイトハウスと連邦議会での共和党の勝利がなければ、参加者たちが犠牲者になるという内容の演説を行った。やや穏やかな内容が続く中で、トランプの忠臣という立場でナヴァロが、敵愾心と不安を掻き立てる演説を行った。トランプは、次期トランプ政権でのナヴァロの起用を明言した。

 ピーター・ナヴァロやスティーヴン・ミラーといったトランプに対しての忠誠心が厚いグループと「アメリカ・ファースト・ポリシー・イニシアティヴ」という2021年に創設されたばかりのシンクタンクに集う、トランプ政権に参加した別の側近たち(ラリー・クドローやロバート・ライトハイザ―など)の間はうまくいっていない。ナヴァロが「祟り神」として、第二次トランプ政権をかき乱す存在になる可能性がある。トランプとしてはそこをうまくバランスしているように見える。

 トランプ勝利の可能性が高まる中で、私たちはこれから次期トランプ政権の顔ぶれや内容についても注目していかねばならない。

(貼り付けはじめ)

ヴァンスがセンターステージに登場:共和党全国大会3日目の5つのポイント(Vance takes center stage: 5 takeaways from RNC’s Day 3

ジュリア・ミュラー、ジャレッド・ギャンズ筆

2024年7月18日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4779112-jd-vance-donald-trump-republican-national-convention-rnc/

共和党全国大会(Republican National ConventionRNC)の3日目は、移民と外交政策が演説の大半を占め、オハイオ州選出の連邦上院議員JD・ヴァンスはドナルド・トランプの副大統領候補指名を受諾し、自らのルーツを強調した。

共和党全国大会の3日目は、ヴァンスの発言で最高潮に達し、賑やかな群衆たちからの激しい反応を引き起こした。ヴァンスは相手に対して激しく攻撃するタイプ(attack odg)としての評判を築いてきたが、ヴァンス上院議員は彼自身の生い立ち、国に対するヴィジョン、そしてトランプ再選の必要性に焦点を当てながら演説を行った。

大会3日目の5つのポイントをこれから紹介する。

(1)ヴァンスがスポットライトの中に踏み込む(Vance steps into the spotlight

JD・ヴァンス連邦上院議員(オハイオ州選出、共和党)は、小さな町のルーツとアパラチア山脈地方での生い立ちに焦点を当てたスピーチでトランプ大統領の副大統領候補としてデビューした。かつて、「アメリカのヒトラー(America’s Hitler)」と呼んだ、トランプの信頼できる副大統領候補として自らを名乗り出た。 

ヴァンスは正式に副大統領候補指名を受諾した後、「今夜ここに立つことになるとは、全くもって想像だにしていなかった」と語った。 

「私はオハイオ州ミドルタウンで育った。この小さな町では、人々が自分の考えを話し、自分たちの手で築き、彼らの神、家族、コミュニティ、そして国を心から愛していた。しかし、その場所はワシントンのアメリカ支配層によって見捨てられ、忘れ去られた場所でもあった」と述べた。トランプとヴァンスの大統領・副大統領候補コンビを国内のこうした地域のチャンピオンであるとアピールした。

ヴァンスは海兵隊時代と、現在1期目を務めている連邦上院議員の経験について言及したが、「少しのことではへこたれない頑健な(tough-as-nails)」祖母とシングルマザーで依存症に苦しんだ母親の、聴衆の感情に訴える内容を演説の中心に据えた。 

ヴァンスはまた、先週末の暗殺未遂で命を落としかけたトランプ前大統領が、ペンシルヴァニア州の選挙集会で、拳を振り上げた瞬間を強調し、この機会を利用してトランプを称賛した。

ヴァンスは、トランプの危機一髪(close call)の後の瞬間について。「雄々しく立ち上がって、拳を突き上げている彼の写真を見て欲しい。ドナルド・トランプがペンシルヴァニア州の大地に立ち上がったとき、全米が彼を支持した」と述べた。トランプ前大統領は銃弾がかすった耳に包帯を巻いて姿で、ヴァンスの演説を観客席から見守っていた。

ヴァンスは「彼の最も危険な瞬間でさえ、私たちのことが気になっていた。彼の本能は、私たちをもっと高いところへ呼び寄せようとするものだった」と述べた。

(2)民主党にとっては厳しい分割画面となっている(A brutal split screen for Dems

今回の全国大会は、共和党にとっては特に良い時期であり、民主党にとっては非常に厄介な時期である。

共和党が、暗殺されかけた候補者トランプの周囲に結集するために総力を挙げる一方、民主党はジョー・バイデン大統領に退陣を求める声が上がる中、党内の混乱が再び表沙汰になった。

カリフォルニア州選出の連邦上院議員候補として出馬している、民主党所属のアダム・シフ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は、バイデンに再選を断念するよう求める、民主党内の最も著名な議員の1人となり、バイデンが秋にトランプ氏を打ち負かす能力について「深刻な懸念(serious concerns)」を抱いていると述べた。

質議員の発言と同じ日、AP通信の世論調査が発表され、バイデンに対する不満が広がっていることが明らかになった。民主党員、支持者の3人に2人がバイデン大統領は撤退すべきだとし、バイデンに有能な大統領になる精神的能力があるかについて、ほぼ半数が確信していないことが示された。

また、民主党が資金を提供する世論調査グループが発表板新しいメモによると、4人の著名な民主党所属の政治家たちがバイデンの後任として大統領候補となった場合、主要な激戦州ではバイデンを上回るだろうということだった。

これら全ては、投票日が近づく中、誰が民主党を率いるべきかについて民主党内に残る分裂を浮き彫りにした。一方、共和党は、民主党に対するいくつかの激しい攻撃が国家として団結するという共和党のメッセージを損なったにもかかわらず、共和党全国大会での演説で党員間の団結を一貫して強調してきた。

ヴァンスは、共和党員へメッセージを送り、「私たちはこの国を愛しており、勝利するために団結している」と述べ、これまでの共和党全国大会の数々の演説の内容をうまく要約しているようだった。 

ヴァンスが演説をしている間、CNNは、ナンシー・ペロシ前連邦下院議長(カリフォルニア州選出、民主党)がバイデンに、大統領選挙では勝てず、民主党が連邦下院の多数派を取り戻すチャンスを台無しにする可能性があると非公式に伝えたと報じた。この報道は、チャック・シューマー連邦上院多数党(民主党)院内総務(ニューヨーク州、民主党)もバイデンに対し、撤退が最善であると伝えたとの報道と併せて、バイデンが選挙戦に残留することへの疑問が民主党党の上層部でも広まっている可能性があることを示唆している。シューマー議員の広報担当者は、シューマー上院議員に関する報道を「根拠のない憶測(idle speculation)」と呼んだ。

(3)「日常」の演説者たちが外交政策についてバイデンを批判(‘Everyday’ speakers hit Biden on foreign policy

この夜の最も効果的な講演者の中には、政治家などではなく、実際には外交政策でバイデンを厳しく批判した「日常のアメリカ人たち(Everyday Americans)」がいた。

共和党の著名人たちが登場する間に挟まれた「日常的な」演説者たちは、バイデンの外交政策がいかに個人的に手痛い損失をもたらしたかを語った。

アリゾナ州の牧場主であるジム・チルトンとスー・チルトンは、彼らの土地がアメリカとメキシコの国境に8マイル以上接しており、麻薬密輸(drug smuggling)と人身売買(human trafficking)について警鐘を鳴らした。

ジム・チルトンは国境越えについて、「それはまるで侵略のようであり、侵略のように感じられている」と語り、自身の牧場の防犯カメラを通して、そのような状態になっていることに気づいたと語った。

チルトンは「バイデンの国境開放が我が国にとって最大の国家安全保障上の脅威であることを私たちは直接見聞きして、知っている」と述べた。

ガザ地区で人質になったアメリカ人の両親、オルナ・ノイトラさんとロネン・ノイトラさんは「怒りはどこに行ったのか​​?」と疑問を呈した。10月7日のイスラエルに対する攻撃後、息子のオマーと他の数人のアメリカ人がハマスの人質になったことを踏まえて。彼らは、ハマスの攻撃はイスラエルだけでなくアメリカ人に対するものだと述べ、バイデン政権がアメリカ人を解放するためにさらなる措置を講じるべきであることを示唆した。

そして、その夜の最も悲しい瞬間の1つとなったのは、2021年のアフガニスタンからの撤退中にカブール空港での爆破事件で死亡した13人のアメリカ軍人のうちの何人かの家族が、個人的な損失について語った。彼らが家族を喪ったことは、バイデンの最も触れて欲しくない問題の1つである。

(4)演説者たちはトランプを人間味あふれる人物として描こうとしている(Speakers seek to humanize Trump

演説した政治家ではない人々が、繰り返し話したテーマの1つは、トランプを父親、祖父、そして思いやりのある人物として、人間らしく表現しようと努めた。

最も注目を集めた演説者は、ドナルド・トランプ・ジュニアの娘で、孫娘のカイ・マディソン・トランプだった。彼女は祖父ドナルド・トランプのことを「インスピレーション(inspiration)」「普通のおじいちゃん(normal grandpa)」と呼んだ。

トランプが笑顔を浮かべて見ている中で、孫娘カイは、「おじいちゃんはお父さんとお母さんが見ていない隙に、私たちにお菓子とジュースをくれました。おじいちゃんはいつも、私たちが学校でどんな様子かを知りたがっているんです」と述べた。

個人的な苦難を経験した、複数の演説者も、演説中にトランプ大統領が自分たちへ示してくれた気遣いに感謝の意を表した。

ゴールドスター勲章受章者の家族たちはアフガニスタンについて話し、トランプ前大統領が自分たちに同情を示してくれたことを称賛した。義理の娘が戦死したクリスティ・シャンブリンは、トランプ大統領が家族と一緒に6時間過ごてくれたと語った。

「彼は私たちが悲しむことを許してくれた。彼は私たちが英雄を思い出すことを許してくれた。ドナルド・トランプは私たちの子供たちの名前を全員知っていた」と彼女は語った。

一方、彼らはバイデンについて、事件の発生を許した政権の「失敗(failure)」について「沈黙(silence)」していると非難した。

オハイオ州イーストパレスティナ市長のトレント・コナウェイは、昨年に鉄道脱輪事故で有毒な化学物質が漏れたために、市民の一部が避難を余儀なくされたという事件が起きたが、事件の発生直後にトランプがイーストパレスティナを訪問してくれたと述べた。バイデン大統領の訪問は「台本通り(scripted)」だったが、トランプの訪問は純正の本物(atuhentic)だったと述べた。

「トランプは、私たちの話に耳を傾け、ヴォランティアたちと食事を共にした。彼の存在は本物だった」とコナウェイは語った。

(5)ナヴァロが満場をうならせた(Navarro brought down the house

トランプ政権のホワイトハウスで通商担当大統領補佐官を務めたピーター・ナヴァロは、釈放されてからわずか数時間後に共和党全国大会の演壇に上がり、満場の拍手喝采を受けた。 

2021年1月6日の連邦議事堂襲撃事件に関連した、連邦議会の召喚状に応じなかった罪で4カ月の懲役刑を言い渡されたナヴァロは、スタンディングオベーションと1分以上にわたる拍手を受けながら、コンヴェンションホールに入場した。

「そう、今朝、私はマイアミの連邦刑務所から出てきたところだ」とナヴァロは述べ、更なる喝采を受けた。

「私は、ピーター・ナヴァロ、皆さん方がそうであるように、私は罪を犯していないのに、私は刑務所に行っていた」と続けた。

ナヴァロはマイクの前での時間を利用して、保守派に対して「法律戦争(lawfare)」を仕掛けているとして民主党を激しく非難し、聴衆に民主党が「あなた方を迎えに来るだろう(will come for you)」という不気味な警告を発した。 

ナヴァロは「私たちが政府の3つの機関をコントロールしなければ、政府は、私たちのうちの誰かを、私やスティーヴ・バノンのように、刑務所に入れるだろう。そして、私たちをコントロールするだろう」と語った。

ナヴァロの演説は、通路の反対側にいる民主党が政治的動機に基づいた戦争の道を進んでいるという、共和党の広範なメッセージを強調した。トランプ前大統領は、11月に再選されれば元補佐官であるナヴァロを「絶対に」再び起用すると述べた。

ナヴァロは次のように語った。「トランプのアメリカでは、政府に反対していることで刑務所に入れられるというような心配をしなくて済んだ。私は刑務所に入ったが、(トランプが当選すれば)皆さん方は刑務所に行かなくてよい。私の存在は皆さん方にとっての目覚ましの音だ」。

(貼り付け終わり)
(終わり)

bidenwoayatsurumonotachigaamericateikokuwohoukaisaseru001

バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる
bigtech5shawokaitaiseyo501
ビッグテック5社を解体せよ

akumanocybersensouwobidenseikengahajimeru001

 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 2024年7月15日から共和党全国大会が始まった。ドナルド・トランプ前大統領が共和党の大統領選挙候補者に正式に指名された。トランプは相棒となる副大統領候補に、JD・ヴァンスを指名した。これまで、アメリカのメディアでも、ヴァンスの名前が取りざたされてきたが、正式に副大統領候補となった。ヴァンスは現在、オハイオ州選出の連邦上院議員を務めている。高校卒業後に、アメリカ海兵隊に入隊し、広報担当・従軍記者としてイラクに派遣されたこともある。その後はオハイオ州立大学に進学し、その後はイェール大学法科大学院に進学した。オハイオ州立大学からイェール大学法科大学院に進学するということは、大学時代の成績は日本風に言えば「全優」、「ストレートA」だったと考えられる。その後は投資会社で社長を務め成功するなど、優秀なビジネスマンとなった。
jdvanceushachilukurivance001

 ヴァンスの名前を一躍有名にしたのは、2016年に発表した『ヒルビリー・エレジー(Hillbilly Elegy)』(邦訳は2017年に光文社刊)だ。これは、ヴァンスが成長したオハイオ州も含まれる、アパラチア山脈地方の貧しい白人の人々の生活を描いた階層だ。2016年の米大統領選挙でドナルド・トランプが下馬評を覆し、ヒラリー・クリントンに勝利した後に、「どうして労働組合が強い工場地帯である五大湖周辺州で民主党のヒラリーが負けて、トランプが勝利したのか」という疑問を多くの人々が持ったが、ヴァンスの回想録がその答えとなるということで、『ヒルビリー・エレジー』はベストセラーになった。ラストベルトの貧しい白人労働者たちがトランプを支持したこと、その理由がこの本で分かる。

 2016年当時、ヴァンスはドナルド・トランプを激しく非難していた。「文化的ヘロイン」「アメリカのヒトラー」と呼んでいた。しかし、2022年のオハイオ州連邦上院議員選挙に出馬する際には、謝罪し、トランプ支持を表明した。トランプは「自分に敵対しても、最後には自分のところに戻ってくる」と言って、ヴァンス支持を表明し、ヴァンスは上院議員選挙で勝利した。上院ではトランプ支持派の代表として、激しい言葉遣いで物議を醸すことも多かった。ウクライナ戦争ではウクライナ支援に反対してきている。しかし、一方で、バイデン政権が行った、インシュリンの価格の上限設置といった、貧しい人々向けの政策では政権を支持している。

 今回の銃撃事件を受けて、トランプこそが「神に選ばれた私たちのリーダーだ」と受け取る人が多く出るだろう。トランプ自身も激しい言葉遣いを止め、穏やかな表情となっている。彼自身も期するところがあるだろう。思い切った言葉を使えば「回心」ということになるだろう。ヴァンスの方が激しい言葉遣いを行って、トランプのお株を奪っている。これは、前回のトランプ政権では、トランプの激しさと、マイク・ペンス副大統領の穏やかさと堅実さがコントラストとなったが、今回は批判をヴァンスが引き受けるということになりそうだ。

ヴァンスの個人生活において重要なのは、イェール大学法科大学院時代の同級生のインド系のウーシャ夫人と結婚していること、そして、ヴァンスは2016年にプロテスタントの福音派からカトリックに改宗していることだ。インド系はアメリカでも社会的に上昇し、重要な役割を果たすようになっている。政界でも、カマラ・ハリス副大統領、ニッキー・ヘイリー元国連大使がインド系である。インド太平洋を重視するアメリカにとって、インドとの関係は重要である。この点から、副大統領候補にヴァンスが選ばれたことの意味は大きい。また、マイノリティにもウイングを広げるということにもなる。また、ヴァンスがカトリック(で保守派)ということも大きい。マイノリティでもヒスパニックはカトリックが多い。ヒスパニック票にアピールができるということの意味は大きいイ。バイデン大統領もアイルランド系のカトリックの家系(でリベラル派)であり、中絶問題などで保守派とリベラル派で分裂するカトリックであるが、トランプ・ヴァンスへの投票に結びつくどうかが注目される。

 ヴァンスの副大統領候補指名は今回の選挙戦、更に若手のヴァンスが登場したことは、2024年以降の選挙にも影響を与えることになる。

(貼り付けはじめ)

トランプがJD・ヴァンスを副大統領に選出:知っておくべき5つのこと(Trump picks JD Vance for VP: 5 things to know

キャロライン・ヴァキール筆

2024年7月15日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4774018-jd-vance-vp-things-to-know/

ドナルド・トランプ前大統領は月曜日、副大統領候補をめぐる数カ月にわたる憶測に終止符を打ち、副大統領候補にJD・ヴァンス連邦上院議員(オハイオ州選出、共和党)を正式に指名した。

トランプ前大統領は共和党全国大会初日、共和党副大統領候補にヴァンスを指名した。オハイオ州出身の共和党員であるヴァンスは、最終候補3人のうちの1人と広く見られていた。マルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出、共和党)とノースダコタ州知事のダグ・バーガムも候補に加わった。

ヴァンスはトランプ前大統領の忠実な同盟者だが、オハイオ州選出の共和党所属の連邦上院議員とトランプとの関係は複雑だ。

トランプの2024年の副大統領候補について知っておくべき5つのことは次のとおりだ。

(1)彼は熱烈なトランプ支持者だ(He’s an ardent Trump supporter

ヴァンスは連邦議会議事堂内部で最も著名なトランプ元大統領支持者の1人で、連邦上院でトランプとその政策を主張している。

2月には、イスラエルとウクライナへの資金援助を含む対外援助案に反対票を投じるよう同僚の共和党議員に呼びかけた。当時「法案本文の中には、次期トランプ大統領がウクライナ戦争への資金援助を止めようとすれば、トランプ大統領の弾劾が行われる、そんな時限爆弾が埋まっている」と主張した。

ヴァンスは5月、ニューヨークの口止め料捜査におけるトランプ大統領の緘口令(gag order)の合憲性(constitutionality)を調査するようメリック・ガーランド司法長官に要請した。

彼は日曜のテレビ番組などのメディア出演でも効果的な代理人として活躍している。先週のNBCの「ミート・ザ・プレス」のインタヴューで、ヴァンスは2024年の選挙が「自由で公正(free and fair)」である限り結果を受け入れると述べた。

ヴァンスは次のように述べている。「自由で公正な選挙である限り、もちろんそうするだろう。問題があると思われる場合には、憲法上の手続きを利用して問題に異議を申し立てる。しかし、自由で公正な選挙であれば、私たちは憲法が要求することを実行する。私たちは結果を尊重する。そして、その結果によってドナルド・トランプが再選されるだろうと私は予想している」。

(2)しかし、以前は批判者だった(But he used to be a critic

しかし、ヴァンスは常にトランプ支持者だった訳ではなく、以前はトランプ前大統領を「愚か者(idiot)」で「有害(noxious)」と呼んでいた。

オハイオ州選出の共和党所属の連邦上院議員は2016年、トランプ大統領の悪名高き「アクセス・ハリウッド」テープに関する暴露の最中にソーシャルメディアに次のように投稿した。「親愛なるクリスチャンの皆さん、みんなが私たちを見ている。この男のことについて謝罪するとき、主は、私たちを助けてくださる」。

2016年の『ジ・アトランティック』誌への寄稿で、ヴァンスはトランプ元大統領を「文化的ヘロイン(cultural heroin)」と呼んで痛烈に非難した。

ヴァンスは「トランプは一部の人の気分を少し良くさせてくれる。しかし、彼は彼らを悩ませているものを解決することはできず、いつか彼らはそれに気づくだろう」と書いた。

彼はまた、トランプを「冷笑的な嫌な奴(cynical asshole)」、「アメリカのヒトラー(America’s Hitler)」とも評した。

これらの過去の発言の多くは、特に2022年の連邦上院議員選挙に出馬中に、ヴァンスを悩ませるようになった。ヴァンスはこれまでの発言について謝罪し、トランプ前大統領について「間違っていた(wrong)」と述べた。

ヴァンスは、5月にCNNの「ステイト・オブ・ザ・ユニオン」に出演し、トランプに対するこれまでの発言について質問され次のように答えた。「私はこれについてはっきりと述べた。私はトランプについて間違っていた。私は彼が良い大統領になると考えていなかった。そして、それが間違っていたことが証明されてとても誇りに思う。私が彼を当選させるために一生懸命努力している理由の1つはこれだ」。

(3)彼はベストセラー作家だ(He’s a bestselling writer

ヴァンスは2016年に出版された回顧録『ヒルビリー・エレジー(Hillbilly Elegy)』を執筆したことで一躍脚光を浴びた。『ヒルビリー・エレジー』はオハイオ州で育った彼の数年間を振り返り、貧困やアルコール依存症といった問題が身近にある労働者階級の白人たちのアメリカに触れながら、イェール大学のロースクールに通うなどして何とか自分の未来を切り開いた様子を描いた。

この本は、2016年のトランプ大統領の台頭を理解しようとする政治オブザーバーたちの間で人気のある本となった。

ヴァンスは2016年、ウォール・ストリート・ジャーナルのインタヴューで、「この本は2つのことを物語っていると思う。第一に、人々が白人労働者階級(white working class)の怒りとフラストレーションに強い関心を抱いていること、第二に、白人労働者階級の人々が自分たちの物語を誰かに語ってもらうことに飢えていることだ」と語った。

この本はニューヨーク・タイムズのベストセラーとなり、その後2020年に映画化された。

(4)勝利した場合、彼は最も若い副大統領の1人となるだろう(He would be one of the youngest vice presidents to win

11月にトランプ・ヴァンスのコンビが当選すれば、ヴァンスはアメリカ史上最年少の副大統領の1人となる。8月に40歳になるヴァンスは、ミレニアル世代(Millennial)として初めて副大統領となる。

ジョン・C・ブレッキンリッジ元副大統領は、1857年に副大統領に就任したとき36歳だった。リチャード・ニクソン元大統領は1953年に副大統領に就任したとき40歳だった。彼の誕生日はヴァンスの誕生日より早い。

(5)彼は共和党内のアイソレーショニスト派を代表している(He represents the isolationist faction of the GOP wing

オハイオ州選出の共和党所属の連邦上院議員であるヴァンスの外交政策に関する見解は共和党のアイソレーショニスト派を代表しており、ロシアのウクライナ侵攻問題がその姿勢を浮き彫りにさせている。

ヴァンスは4月にニューヨーク・タイムズに掲載した論説の中で次のように書いた。「ホワイトハウスはロシアのウラジーミル・プーティン大統領とは交渉できないと何度も言ってきた。これは不合理だ。バイデン政権には、ウクライナ人がこの戦争に勝つための実行可能な計画はない。アメリカ国民がこの真実に早く直面すればするほど、この混乱をより早く解決し、平和を仲介することができる」。

ヴァンス上院議員は、ウクライナ支援に反対を表明し、大統領は「ウクライナが何を必要としているのか、そしてこの支援が現場の現実をどのように変えるのかについて、基本的な事実すら明確に述べていない」と論説の中で書いている。

こうした見解は、ウクライナ支持者のリンゼイ・グラム上院議員(サウスカロライナ州選出。共和党)など共和党の同僚の一部を時折苛立たせており、外国の紛争への対処方法を巡って党内に亀裂が生じていることを示している。

(6)中絶に対する彼の立場は進化した(His position on abortion has evolved

ヴァンスはこれまで、2022年連邦上院議員選挙に立候補する際に妊娠15週間後の制限を支持するなど、中絶へのアクセスに関する連邦政府の制限を支持してきた。

しかし、ヴァンスは、この問題に関するトランプの最近の発言を反映しており、トランプは中絶へのアクセスは各州に委ねられるべきだと述べている。

ヴァンスは先週、NBCの「ミート・ザ・プレス」で中絶と中絶薬の問題について語り、「ドナルド・トランプはここでは現実的なリーダーだ」と語った。

ヴァンスは「トランプは、中絶政策のほとんどは州によって決定されるだろうと述べている。私たちは、若い女性やその親たちが、そもそも家族を持つことをより簡単かつ手頃な価格にしたいと考えている。私たちは住宅費を削減し、多くの家族が出産後に目にする驚くべき医療費をなくしたいと考えている。それがこの問題に対するトランプと共和党のアプローチだ」と述べた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

bidenwoayatsurumonotachigaamericateikokuwohoukaisaseru001

バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる
bigtech5shawokaitaiseyo501
ビッグテック5社を解体せよ

akumanocybersensouwobidenseikengahajimeru001

 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 共和党全国大会が2024年7月15日から18日にかけて、ウィスコンシン州ミルウォーキー州で開催される。ここで、ドナルド・トランプが正式に大統領選挙候補者に指名される。また、副大統領候補も発表される。選挙に向けての機運が盛り上がる。全国大会では、党の活動方針となる綱領(platform)も採択される。これはこれから4年間、共和党がホワイトハウスを奪還し、連邦議会で過半数を取れば、実現する選挙公約だ。

 トランプ陣営と共和党は、次のような主張をしている。法人税と所得税の減税、その代わりに輸入関税一律10%・対中60%とし、税収を確保する、EV(電気自動車)へ生産拡大の支援策の中止、石炭産業などへの規制を撤廃する、国内への産業回帰を行うとしている。これは、国内産業を保護し、ドル安を誘導し、アメリカ国内で製造した製品を輸出しやすくするということになる。2016年の大統領選挙で、ラストベルト地帯で、トランプに勝利をもたらした内容である。しかし、アメリカの製造業の基盤はかなり傷んでおり、トランプが有権者たちに期待させたほどの効果はなかった。しかし、「夢よもう一度」である。

ウクライナ戦争は、選挙後(2024年11月上旬)からトランプ大統領就任(2025年1月上旬)までに停戦させる、イスラエル・ハマス紛争も停戦させる(イスラエルを手厚く支援しながら)ということを主張している。停戦ということでは、民主党も反対ということはない。ウクライナ戦争に関しては、アメリカ国民の過半数が「十分にしてやった」と考えており、ウクライナ戦争については、民主、共和両党にとっても、国民からの支持を得るためには停戦が望ましいということになる。イスラエルに対しても、若い世代になるにつれて、イスラエルへの支援に反対と、アメリカの世論も変化しており、停戦が望ましい。

更に重要なのは、不法移民は流入を厳しく取り締まり、厳格に送還するとしていること(民主党も厳しい対策を行う)と、中絶問題である。民主党は、女性の権利だとして擁護している。今回の共和党綱領草案では、中絶に対する規制は各州の判断に任せるとしている。中絶を全米で規制すべきという、宗教右派(religious right)の意向が反映されているが、各州に任せるという点で、文言が柔らかくなっている。この点は、岩盤支持層だけではなく、無党派層にも配慮したものと言える。また、LGBTQ+については、民主党ほどには権利擁護に対して熱心ではないが、同性婚についても2016年の綱領に遭った文言が削除されており、無党派層に配慮がされている。

 今回の綱領草案にはトランプ前大統領も目を通し(執筆したのは、トランプ政権で大統領次席補佐官を務めたヴィンセント・ヘイリー)、手を入れ、見出しを付けたということで、トランプの意向が反映されており、このまま進んでいく。トランプはポピュリストでありまた、歴代でも評価の高い、ロナルド・レーガン元大統領の流れを汲む。それがよく分かる内容となっている。

(貼り付けはじめ)

米大統領選 共和党が政策綱領案 トランプ氏の主張を色濃く反映

202479 1000分 NHK

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240709/k10014505901000.html

11月のアメリカ大統領選挙に向け、政権奪還を目指す共和党は8日、事実上の公約となる政策綱領案をまとめ、「アメリカ第1主義」の経済政策や移民対策の強化などトランプ前大統領の主張が色濃く反映される内容となりました。

共和党の政策綱領案には「アメリカ第1主義:常識への回帰」と記され、アメリカのメディアはトランプ前大統領が草案の一部を書いたと伝えるなど、トランプ氏の主張が色濃く反映された内容となっています。

このうち、インフレ対策では、エネルギー生産の規制撤廃や政府支出の削減などで好転させるとしているほか、移民政策をめぐっては、国境沿いの壁を建設するなど対策を強化するとしています。

また、「アメリカ第1主義」の経済政策を支持し、中国をめぐっては、貿易上の優遇措置などを講じる「最恵国待遇」を撤回するとしています。

外交政策では、同盟国が防衛への投資義務を果たすことなどで関係を強化するほか、インド太平洋地域では平和と通商の繁栄を目指すとしています。

そして、大統領選挙の主要な争点の一つとなっている人工妊娠中絶をめぐっては、保守層の一部が求める全米一律の規制ではなく各州での判断に委ねられているとしていて、無党派層を意識したものとみられます。

政策綱領案は、中西部ウィスコンシン州で来週15日から始まる共和党の全国大会で採択される見通しです。

=====

米共和党政策綱領、インフレ対策や減税など打ち出すも、具体策は不明(米国)

JETRO ビジネス短信

ニューヨーク発

20240709

米国のドナルド・トランプ前大統領の選挙陣営は78日、共和党の2024年の政策綱領が党全国委員会で承認されたと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし(202479日記事参照)、綱領ではインフレ対策や減税を中心に、経済政策についても触れている。

インフレ対策に関しては、「この40年で最悪のインフレ」「家計は圧迫され、何百万人もの人々が持ち家を持つという夢に手が届かなくなった」と現状を総括した上で、(1)石油・天然ガスの採掘を進めるとともに、エネルギー生産に係る規制を撤廃し、グリーン・ニューディールを廃止することで、エネルギー価格の引き下げを実現する、(2)無駄な連邦支出を削減する、(3)規制緩和によって1世帯当たり11,000ドルの諸コストを削減する、(4)不法移民を阻止することで、その流入によって押し上げられた住宅費や教育費、医療費を削減する、(5)力による平和を実現することで地政学的リスクを低減し、商品価格を引き下げるといった取り組みを進めるとしている。

また、生活に密接に関連するコスト削減に関しては、別途詳細を示している。インフレの中でも特に論点となっている住宅価格(202474日記事参照)に関しては、(1)上記施策によるインフレ低下を通じた住宅金利の引き下げ、(2)国有地の開放による建設用地の確保、(3)税制優遇や初めて住宅を購入する者への支援、(4)規制緩和による住宅建設コストの削減を挙げた。そのほか、4年制大学に代わるより手頃な選択肢の創設による高等教育経費の削減、競争促進による医療費や処方箋薬の費用の削減、規制緩和やエネルギーコスト削減による生活費削減などを実施するという。

インフレ以外の経済政策に関しては、(1)規制の削減、(2)トランプ減税の恒久化と、チップ課税の廃止、(3)公正かつ互恵的な貿易取引、(4)信頼できる豊富な低コストエネルギー、(5)暗号資産や人工知能(AI)に係る規制の撤廃や、宇宙関連産業の活性化などによるイノベーションの推進を5つの柱として掲げている。

今回、トランプ前大統領が再選した場合の経済政策が初めて体系立てて示されたかたちだが、具体的な内容は不明な部分が多い。例えば、インフレ対策に関しては、規制緩和による供給面の改善と、移民の減少に伴う需要減により需給のリバランスを目指す方針と思われるが、エネルギーを除いて、規制緩和の具体的な内容は記載されていない。このため、移民の減少に伴う労働力不足が引き起こす賃金上昇圧力や、関税引き上げに伴う輸入物価の上昇圧力を打ち消すのに十分な効果が得られるのかどうかは不透明だ。また、経済政策に関しても、トランプ減税の恒久化やさらなる減税が盛り込まれているが、その内容や財政面を含めた実現可能性については言及がない。グリーン・ニューディールの廃止という文言はあるものの、インフレ削減法(IRA)など現行の産業政策の扱いは不明で、政策の一層の具体化が待たれる。

(加藤翔一)

(米国)

=====

共和党全国委員会が中絶に関する表現を和らげたトランプ中心の綱領を承認(RNC approves Trump-centric platform with softened language on abortion

-ブレット・サミュエルズ筆

2024年7月8日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4760132-rnc-trump-party-platform/

共和党全国委員会(Republican National CommitteeRNC)の委員会は月曜日、来週の党大会に先立ち、中絶(abortion)に関する共和党の立場を劇的に転換する党綱領草案を可決し、この問題に対するドナルド・トランプ前大統領自身の姿勢を反映した。

共和党綱領委員会(Republican platform committee)は新綱領を圧倒的多数で承認し、火曜日に非公開で最終投票が行われる。この綱領は、貿易、移民、外交政策などの主要問題についてトランプ前大統領と同じ姿勢を貫く一方で、伝統的な結婚や中絶の制限に関する特定の文言を排除している。

トランプ大統領の選挙陣営最高顧問クリス・ラシビタとスージー・ワイルズは声明で、「トランプ大統領の2024年共和党綱領は、全ての有権者にとって簡潔で、かつ理解しやすい方法で、アメリカを再び偉大にする(to Make America Great Again)という大統領のヴィジョンを明確に示している」と述べた。

複数の報道機関は、トランプ大統領にこの問題に対して強い姿勢を取るよう促していた反中絶活動家らの懸念にもかかわらず、中絶に関する綱領の中の文言は曖昧で、前回の選挙より骨抜きになった(watered down)と報じた。

ワシントン・ポスト紙が最初に報じ、ザ・ヒルが入手した、中絶に関する綱領の文言には次のように書かれている。「私たちは誇りを持って家族と人生を擁護する。私たちは合衆国憲法修正第14条が、適正な手続きなしに生命や自由を否定されないことを保証しており、したがって各州はそれらの権利を保護する法律を自由に可決できると確信している」。

草稿原案には「51年を経て、私たちのおかげで、その力は州と国民の投票に委ねられた。私たちは妊娠後期中絶に反対すると同時に、出産前ケア、避妊具へのアクセス、IVF(不妊治療)を進める母親や政策を支持する」と書かれている。

2022年に最高裁判所がロウ対ウエイド事件判決を破棄して以来、トランプ大統領は民主党からの容赦ない政治的攻撃を受けている。トランプ大統領は最高裁判事のうち3人を任命したが、その投票が中絶の権利を擁護した画期的な判決を覆すきっかけとなった。

トランプ前大統領は、中絶に関する個別の法律の制定は、各州が議会や州民投票を通じて委ねられるべきだと述べ、一部の州では中絶の権利を謳い、他の州では例外なく制限的な禁止を制定していることから、これは「目に見えて美しいこと(beautiful thing to watch)」だと述べた。

ジョー・バイデン大統領陣営のサラフィナ・チティカ報道官は声明の中で次のように述べている。「ドナルド・トランプは、権力を取り戻した場合に、女性の自由を剥奪し、女性を罰し、全米で中絶を禁止することを自らの言葉と行動で明らかにした。私たちから自由を奪う必要はなく、トランプ自身から奪って欲しい。彼はロウ対ウエイド事件版権を「殺害」し、強姦や近親相姦を原因とする妊娠中絶に対して例外なく極端な禁止措置を講じたことを「目に見えて美しいこと」と呼んでいる。トランプと彼のティームの最善の努力にもかかわらず、アメリカ国民は彼がどこまで彼らの自由を奪うつもりであるかを明確に理解している。そして、彼らは今年11月に理解に応じて投票するだろう」

綱領草案の残りの部分は、トランプ大統領が選挙活動で求めたことを反映している。つまり、アメリカ史上最大の大量国外追放作戦(the largest mass deportation operation in American history)の約束、「第三次世界大戦」の阻止(preventing “World War Three”)、電気自動車の義務化の中止(canceling electric vehicle mandates)、男性を女性のスポーツから締め出し(keeping men out of women’s sports)、政府の武器化を終わらせること(ending the weaponization of government)である。 政府の武器化を終わらせることは、トランプ自身の数多くの訴訟への対抗である。

=====

共和党、中絶や同性結婚に関する表現を和らげる綱領を採用(GOP adopts platform that softens language on abortion, same-sex marriage

-縮小草案は、トランプ大統領がグループで演説した後、2024年共和党大会綱領委員会によって承認された。

マイケル・シーアー、ジョシュ・ダウジー筆

2024年7月8日

『ワシントン・ポスト』紙

https://www.washingtonpost.com/politics/2024/07/08/trump-abortion-republican-platform/
共和党の代議員たちは月曜日、ミルウォーキーでの会合で、候補者予定者ドナルド・トランプが提案した党大会綱領草案を採択し、中絶と同性結婚に関する長年の立場を放棄する一方で、大量国外追放(mass deportation)の新たな計画と社会保障の退職年齢変更に対する新たな反対を受け入れた。
匿名を条件に取材に応じた出席者たちは非公開の会議について、トランプ前大統領は会議に招集された際、「これはうまくいけば可決されるだろう。速やかに可決し、民主党で起きている惨事に対抗して党の結束を示したい」と述べたということだ。トランプは続けて、「私たちの側に正義があるので、選挙で勝つだろう。私たちには良いことが味方している。率直に言って、私たちには神が味方してくださっていると思う。民主党は宗教に反対している」と述べたということだ。

非公開の会議に出席していた関係者たちによると、最終投票は賛成81対反対18だった。

この文書は、トランプ大統領の言葉で長い前置きがあり、胎児や胎児に法的権利を与えるための憲法改正を文書で明確に求めると会議前に発表していた中絶反対活動家の懸念を覆した。

ワシントン・ポストが入手した綱領草稿のコピーによると、文書には「51年を経て、私たちのおかげで、その力は州と国民の投票に委ねられた。私たちは妊娠後期中絶に反対すると同時に、出産前ケア、避妊具へのアクセス、IVF(不妊治療)を進める母親や政策を支持する」と書かれている。

今回の綱領草案は月曜日、トランプ陣営の指導者が選んだ共和党大会綱領委員会のメンバーに提出された。トランプが2020年の再選の選挙運動で使用した2016年の綱領では、胚と胎児の憲法上の適正手続上の権利を肯定する憲法改正と、妊娠約20週以降の人工妊娠中絶を一部の例外を除き禁止する国内法を求めていた。

トランプは、最高裁が妊娠初期における中絶手術の基本的権利を覆して以来、この問題に対する立場を変えている。現在は、各州が独自の規制を設けるべきだと主張している。

家族研究評議会の会長で、綱領委員会のメンバーであるトニー・パーキンズは、この結果に失望を表明した。パーキンスは声明の中で修正の機会がなかったことに異議を唱え、次のように述べた。「2024年綱領は、選挙戦の優先順位を示したまっとうなものだが、必ずしも党の永続的な原則を示すものではない。残念ながら、そのプロセスは立憲保守派にふさわしくないものだった」。

中絶に関する文言の変更について、トランプ大統領に公に警告していた信仰と自由連合のラルフ・リード会長は、憲法の適正手続き条項により、各州に中絶を制限する権限が与えられているとする文言を盛り込んだトランプ元大統領に感謝の意を表明した。

リードは、「この文言は共和党綱領に40年間存在しており、ロナルド・レーガンの見解を反映している。願望的なものではあるが、これは州と連邦政府の両方に当てはまる」と述べた。

リードやパーキンスを含む中絶反対派や社会保守派(social conservative)の指導者8人は6月10日、トランプ前大統領に宛てた書簡で、綱領に中絶に対する連邦法による制限への支持を盛り込むよう求め、次の一文を盛り込んだ。「私たちは、憲法修正第14条の保護が出生前の子どもにも適用されることを明確にするための、憲法への人命修正条項と法律を支持する」。

この綱領はトランプによる党の完全な掌握(full Trump takeover)を反映しており、選挙集会での演説のようなものである。何百万人もの不法移民の大量国外追放を共和党の綱領として公式に謳っている。また、教育省の廃止を提案し、「親ハマス過激派の追放」を求め、国中に「巨大な鉄のドーム(great iron Dome)」を建設すると述べている。また、「司法省の武器化を終わらせる」とし、電気自動車の義務化を取り消し、「退職年齢の変更なしを含め、カットなしで社会保障とメディケアのために闘い、保護する」と述べている。

今回の綱領には「私たちは、有権者ID、高度に洗練された紙の投票用紙、市民権の証明、同日投票など、選挙を安全にするための措置を講じる」と書かれている。

この綱領はまた、トランプ政権下で共和党が通商問題に関してどこまで前進したかを示している。綱領草案によると、共和党は現在関税を支持している。プエルトリコが国家昇格を目指す能力を支持する2016年の共和党綱領の文言も、新しい文書から削除された。

2016年の共和党綱領は、54ページにわたるぎっしりと詰まった文章で、はるかに広範囲に及んでいた。これは、共和党の活動家たちが候補者の陣営と協議しながら文書を作成する権限を与えられており、その結果、候補者自身の公式声明とは強調点や詳細が異なる文言が使われることが多かった過去の伝統とは異なるものだ。

綱領草案作成プロセスに詳しい関係者が匿名を条件に取材に応じ、トランプ政権一期目に大統領次席補佐官を務めたヴィンセント・ヘイリーが、月曜日に提出された文書の大部分を執筆したと語った。この関係者によると、トランプ前大統領はその後、文書を見直し、加筆訂正したということだ。ある関係者によると、トランプは各セクションの見出しを書き、言葉遣いを変更し、序文の箇条書きリストを10から20に増やしたという。

共和党綱領委員会に詳しい複数の関係者によると、トランプ前大統領は月曜日、綱領委員会の会合に招集された。

今回の共和党の公式綱領には「何十年もの間、わが国の政治家たちは、不公平な貿易協定とグローバリズムの危険な魅惑的アピール(siren song)への盲目的な信仰によって、海外の最高入札者に私たちの仕事と生計を売り渡してきた。彼らは批判や自らの悪い行為の結果から身を遠ざけ、国境が侵食され、都市が犯罪に侵食され、司法制度が兵器化され、若者が希望のなさと絶望感を抱くことを許した。彼らは私たちの歴史と価値観を拒否した。簡単に言えば、彼らは我が国を破壊するために全力を尽くしてきた」と書かれている。

新しい綱領草案では、同性カップルに結婚する権利を認めた連邦最高裁の2015年の判決を非難する2016年の文言も削除されている。新しい文言は、同性婚について重きを置いていない。

今回の綱領草案には代わりに、「共和党は結婚の神聖さ、子供時代の祝福、家族の基本的な役割を尊重し、働く親を支援する文化を推進する。私たちは家族を罰する政策を止める」と書かれている。

2016年の共和党綱領は、親がセクシュアリティを理由に子どもの「転換療法(conversion therapy)」を求めることができるという考えを支持した。「私たちは、未成年の子供たち(minor children)に適切な治療と療法を決定する親の権利を支持する」と書かれていた。

新しい共和党綱領では、その言語が削除されている。この綱領草案は、親が未成年の子どもの治療を受けることを禁止するだけでなく、そのような治療に税金を投入することを非難している。「私たちは女性スポーツから男性を締め出し、性転換手術への納税者の資金提供を禁止し、納税者が資金提供する学校による性別移行促進を阻止し、バイデンによるタイトルIX教育規制の抜本的な書き換えを撤回し、女性と女児の保護を回復する」と書かれているということだ。

新しい綱領における中絶に関する文言は憲法修正第14条を認めているものの、憲法の更なる変更については言及していない。「私たちは誇りを持って家族と人生を擁護する。私たちは合衆国憲法修正第14条が、適正な手続きなしに生命や自由を否定されないことを保証しており、したがって各州はそれらの権利を保護する法律を自由に可決できると確信している」。

(貼り付け終わり)

(終わり)

bidenwoayatsurumonotachigaamericateikokuwohoukaisaseru001

バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる
bigtech5shawokaitaiseyo501
ビッグテック5社を解体せよ

akumanocybersensouwobidenseikengahajimeru001

 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 2024年アメリカ大統領選挙は一晩にして急展開を見せている。6月27日夜(アメリカ時間)に、ジョージア州アトランタで開催されたCNN主催の大統領選挙候補者討論会で、民主党のジョー・バイデン大統領が高齢問題の懸念を払しょくできず、それどころか懸念を大きく強めてしまうパフォーマンスをしてしまった。一方の、共和党のドナルド・トランプ前大統領は、いつも通りの意気軒昂で、3歳しか違わないが、元気さ、健康さをアピールした。討論会終了後、民主党側は「お通夜状態」になり、SNS上で、あらゆるネガティヴな単語が飛び交った。「悲劇(tragedy)」「災厄(disaster)」「パニック(panic)」「痛み(pain)」「悪夢(nightmare)」などなど、民主党員と支持者の間には驚き(バイデン大統領の状態はあそこまで酷かったのか)と怒り(それでよく再選などと言ってここまで引っ張ってくれたな)が渦巻いている。

 民主党側からは既に候補者交代(replacement)を求める声が上がっている。「バイデンでは戦えない」という悲鳴が上がっている。現職大統領が二期目を目指して敗れるということは過去にもあったが、今回の討論会の様子を見て、バイデンを支持できないとする有権者は増えていき、このままの状態で選挙戦を進めれば、民主党優勢のブルーステイトは獲得できても、激戦州では軒並み敗れ、惨敗という結果になる。同時に行われる連邦上院議員選挙(約3分の1の議席)と連邦下院議員選挙(全議席)にも大きな影響が出て、民主党がホワイトハウスを失い、上下両院で過半数を失いという、民主党にとっては非常事態が起きる可能性が高まった。一晩のたった90分間の出来事で、いや最初の1分間アメリカ政治の潮目が大きく変わった。

 各種世論調査では、バイデン大統領が劣勢を伝えられていたが、最近になって、徐々に盛り返す展開になっていた。それが、今回の討論会で全てご破算、それどころか、バイデンに引退、撤退を求める声が民主党側から出るまでになった。今のところ、バイデン陣営は撤退を表明しておらず、「王様は裸だ(the emperor with no clothesThe Emperor's New Clothes)」状態になっている。

 問題は8月後半に民主党全国大会が開催される日程になっており、今から予備選挙をやり直す時間はない。もしバイデンが撤退を表明するならば、8月の全国大会で新しい候補者を決めることになる。「ブローカード・コンヴェンション(brokered convention)」「全ての候補者に開かれた全国大会(open convention)」と呼ばれる手続きがあるが、戦後になってこのような、非常事態の全国大会は開かれていない。バイデンが撤退した場合の新しい候補者の候補には、カリフォルニア州知事のギャヴィン・ニューサム、ミシガン州知事のグレッチェン・ウィットマー、副大統領のカマラ・ハリスなどの名前が挙がっているが、どう見ても負け戦確実な選挙に進んで手を挙げる人はいないだろう。このままバイデンで突っ込んで大惨敗するか、他の候補者を今から立てて惨敗に押しとどめるか、くらいの選択肢しかない。

 まだ救いとしては、これが7月直前に分かったことだ。まだ、候補者交代は可能だ。全国大会の後に正式に候補者指名を受けてしまえば、万事休すで、その後に討論会があって、どんなに醜態をさらしても、どうしようもない。7月の一カ月間でできることがある。バイデンの側近たちは、バイデンの状態を見て、自発的な引退を促したのではないかと私は考える。しかし、バイデンとジル夫人がそれを強硬に拒絶したので、異例のこの時期の討論会を受け入れて、大統領と夫人に引導を渡そうとしたのだろうと私は考える。バイデン陣営と民主党執行部は、民主党に対して大きな傷を残した。ヒラリー・クリントンよりもその罪は重いと言えるだろう。

(貼り付けはじめ)

民主党は考えられないことを考える:バイデンが退陣する時が来た(Democrats consider the unthinkable: It’s time for Biden to go

-民主党大統領選挙候補者になり得る人物3人に近い、3人のストラティジストたちは、テキストメッセージの攻撃を受けたと述べている。

エレーナ・シュナイダー、アダム・ウレン・ローレン・イーガン筆

『ポリティコ』誌

2024年6月27日

https://www.politico.com/news/2024/06/27/biden-democrats-replacement-00165672

民主党はジョー・バイデン大統領の討論会の低調なパフォーマンスに非常にパニックに陥っており、かつては口にできなかった事柄、つまりバイデンの後任を指名することについて積極的に議論し始めている。

民主党大統領選挙候補者になり得る人物3人に近い、ストラティジスト3人は匿名を条件にして取材に応じ、討論会中ずっとテキストメッセージが送り続けられたと述べた。あるストラティジストは、自分たちの候補者がバイデンの代替候補として名乗りを上げるよう嘆願(pleas)を受けたと述べた。

別のストラティジストは、「6人以上の主要な献金者たちから“災害(disaster)”というメッセージが送られてきたので、党は何かをする必要がある」と述べたが、バイデンが撤退しない限り「多くのことは不可能だ(not much is possible)」と認めた。

ある民主党の大口献金者でバイデン支持者は匿名を条件に取材に応じ、バイデン大統領は選挙運動を終える時が来たと語った。この人物はバイデンの夜を「史上最悪のパフォーマンス(the worst performance in history)」と形容し、バイデンは「トランプの嘘には誰も注意を払わないほど悪かった(bad that no one will pay attention to Trump’s lies)」と述べた。

この人物は「バイデンは撤退する必要がある。それについては疑問の余地はない」とテキストメッセージで述べ、メリーランド州とミシガン州の知事が代替で候補者になることを提案した。

2028年大統領選挙の有力な有力候補者である2人、イリノイ州のJB・プリツカー知事とカリフォルニア州のギャヴィン・ニューサム知事は、バイデンのパフォーマンス後もバイデンを支持すると述べた。

ニューサム知事はMSNBCでバイデンが撤退すべきかと問われ、その話は「役に立たない」「不必要」だと述べた。

ニューサム知事は「一度のパフォーマンスのせいで背を向けることなどない。そんなことをするのはどんな政党なのか?」と述べた。

バイデンは討論会の大部分を通じて苦戦した。今回の討論会は、2024年大統領選挙でバイデン大統領とドナルド・トランプ前大統領が初めて対決する機会となった。 81歳のバイデン大統領は長年、大統領としての適性について疑問に直面しており、現代政治史上、この種の総選挙での最も早い対決であるこの討論会は、選挙戦をめぐる物語をリセットするためのバイデン陣営の策略(gambit)だった。

民主党は数週間にわたり、討論会でバイデンが良好なパフォーマンスができれば、バイデンの年齢に対する懸念が和らぐのではないかと期待していた。しかし、その代わりに、それは逆のことが起きた。

バイデン政権下でホワイトハウス高官を務めたある人物は、「ノー・ラベルズとディーン・フィリップスがこの討論会で勝利した」と述べ、トランプやバイデンではない別の候補を大統領選挙に立候補させようという外部の取り組みについて言及した。

党内からの嘆願は、実際に候補者変更につながる可能性は低いものの、選挙運動の大きな転換を反映している。現職の大統領は伝統的に、最初の討論会では大統領としての仕事に追われ、準備に多くの時間を割けないことが多く、良い評価を得ることができない。しかし、木曜日の討論会は、バイデンの売り込み討論会を経て、多くの有権者の間で、バイデンが売り時を過ぎた候補であるという既存の先入観が肯定される結果になったという点でこれまでにないものとなった。

民主党の大口献金者の顧問の1人は、木曜夜にアトランタで開かれた献金者の会合において、テキストメッセージを送っている人たちが多くいて、中には「なんてことだ(wtf)」と書いている人もいたと語った。

この人物は「我々の唯一の希望は、バイデンが撤退するか、話し合いで候補者を決める全国大会を開くか、バイデン死ぬかだ。そうでないと、私たちは死んでしまう」と述べた。

それにもかかわらず、候補者が決まらないまま全国大会に突入して全国大会での話し合いで候補者決まることやバイデンが撤退する可能性は低く、バイデンのパフォーマンスについて個人的に不満を抱いていた人々さえもそれを認めているのが現実である。

匿名を条件に自由に発言できるある民主党系ストラティジストは匿名を条件に取材に応じ、「決定できるのはただ1人、それは彼だ」と語った。

バイデン陣営のジェン・オマリー・ディロン選対委員長は声明で、バイデン大統領が「アメリカの将来について前向きで勝利に満ちたヴィジョンを提示した」一方、トランプは「もしバイデンがホワイトハウスから去ったら、アメリカがどうなるかについて、暗くて後ろ向きな窓を提供した」と述べた。

ある州で選挙に出た経験を持つある民主党員は、「全体的に良くなかった。私たちの大統領は言語障害を持ち、風邪を患っていて、81歳だ」と述べた。

民主党最高幹部の上級顧問を務めるある人物は匿名を条件に取材に応じ、次のように語った。「ジョー・バイデンからディベートのマスタークラスを伝授されるとは誰も期待していなかったが、今回の急降下も誰も予想していなかった。彼はメッセージもダメ、内容もダメ、カウンターパンチもダメ、プレゼンテーションもダメ、非言語表現(non-verbals)もダメだった。今回の討論会において、バイデンにとって明るい材料はなかった。唯一の明るい材料は、討論会が10月ではなく6月に行われたことだ」。
=====
バイデンの討論会でのパフォーマンスは民主党側にとって「悪夢」となった(Biden debate performance is ‘nightmare’ for Democrats

エイミー・パーネス筆

2024年6月27日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/4745090-biden-debate-disaster-democrats-concerned/

木曜夜の討論会で民主党の人々がバイデン大統領から見せてもらいたかったものがあるとすれば、それは強さだった。

彼らは、バイデン大統領がトランプ前大統領に対して、1月6日の反乱や、ロウ対ウエイド裁判の判決の覆しについて叩くのを見たかったのだ。「有罪判決を受けた重罪人(convicted felon)」という呼び名(moniker)でトランプを打ちのめすことを望んでいたのだ。

民主党員のほとんどは木曜日、バイデンがノックダウンされたことを認めた。

しかも激しく倒されたことを。

バイデンの声はかすれていた。唇は震えていた。討論会開始後、ホワイトハウスはバイデンが風邪をひいたと発表した。

バイデンは言葉につまずいた。時には話題を逸らし、間違った方向に進んだ。ある瞬間、バイデンは「私たちはついにメディケアを打ち負かした(We finally beat Medicare)」と宣言し、給付金について脱線した。

バイデンの支持者の1人は「これは正直言って悪夢だ。自分が見ているものが信じられない。私は今回の選挙で私たちが負けるのをスローモーションで見ている」と語った。 「自分が見ているものが信じられない。私は今回の選挙で私たちが負けるのをスローモーションで目撃している」。

別の民主党系のストラティジストは「政治的自殺」と表現した。

ある民主党議員は、暗い瞬間においてブラックユーモアを言うのが精いっぱいだった。「ジャマール・ボウマン(予備選挙で敗北した現職下院議員)が近くにいて火災警報器を鳴らしてくれたらよかったのに」と、ニューヨーク州選出の連邦下院議員に言及しながら述べた。

民主党はバイデンがトランプの責任を追及しなかっただけでなく、トランプが中絶や新型コロナウイルス感染症の感染拡大に関して虚偽を吐くのを傍観して見ていたことを認めた。そして、トランプがバイデンを「我が国史上最悪の大統領(the worst president in the history of our country)」と非難し続けたとき、ある民主党員が述べたように、バイデンは「ほとほと当惑していた(almost bewildered)」と振り返った。

バイデンの広報担当を長年務めたケイト・ベディングフィールドは討論会の後にCNNに出演し、「これに関しては2つの方法は存在しない。今回の討論会はジョー・バイデンにとって良いものではなかった」と語った。

バイデンの上級補佐官を務めたデイヴィッド・アクセルロッドは、同じくCNNのパネルディスカッションで、「人々の恐怖を裏付けた一夜だった(It’s the one night that confirmed people’s fears)」と述べた。

討論会が進むにつれ、民主党側はますます不安を募らせ、バイデンが撤退するには遅すぎるのではないかと考える人もいた。彼らは他の候補者についても考え始めた。

ある民主党系のストラティジストは、カリフォルニア州知事ギャヴィン・ニューサムについて「私たちの周囲ではニューサムについて多くの話がなされている」と語った。

激戦州出身の民主党連邦下院議員は次のように述べた。バイデンのティームは、バイデンに撤退し、候補者を決めるための、公開された全国大会を開催するよう説得する必要がある」。

民主党の献金者の一人も討論会を見て激怒した。

この民主党の献金者は「この状況がどうなっていくのか、真剣に議論する必要がある。年齢に関する議論を無視することはもはやできない。真剣にならねばならない。ここでは非常に多くのことが危機に瀕しているが、私たちは一体何をしているのか?」と述べた

討論会の間、バイデンは時折トランプに反撃しようとした。ある時には「あなたは子供だ」と述べた。そして別の機会では、彼はトランプの体重について非難した。

バイデンはまた、2020年にトランプ前大統領が敗北したことを指摘し、トランプを「負け惜しみが強い敗北者(sore loser)」と呼んだ。

バイデンは「あなたは敗北には耐えられない。前回負けたとき、何かがはじけたのだ」と述べた。

バイデンの長年の盟友の一人は、夜が更けるにつれてバイデン大統領は「少し良くなった(a little better)。トランプと真実の関係は、本当に素晴らしいものだ(皮肉を込めて)」と語った。

リアルタイムでトランプ大統領の事実確認をほとんど行わなかったCNNの司会者ジェイク・タッパーとダナ・バッシュにも多くの不満が集まった。

しかし、民主党の人々の多くは激怒し、今後の数週間について懸念していた。討論会後、バイデン大統領はジル・バイデン大統領夫人とともにウォッチパーティーに登場した。そして一部の民主党員はバイデンが前進することを期待していた。

金曜日の午後、バイデン大統領はノースカロライナ州で選挙イヴェントを開催した後、今週末はニューヨークとニュージャージーで3回に分けて資金集めを行う予定だ。

今現在、民主党側の人々は今晩起こったことについてきれいに忘れてしまいと望んでいる。

ある民主党関係者は今回の討論会ではなく、選挙戦について「私たちは今夜で敗北した」と述べた。

=====

「バイデンの討論会パフォーマンスに激怒する民主党:「バイデンは破滅だ」」(Dems freak out over Biden’s debate performance: ‘Biden is toast’

-ある著名な民主党活動家はテキストメッセージで「開かれた全国大会(open convention)の時だ」と送った。

リサ・カシンスキー、アダム・カンクリン、ユージン・ダニエルズ筆

2024年6月27日

『ポリティコ』誌

https://www.politico.com/news/2024/06/27/biden-debate-opening-concerns-00165595

ジョー・バイデンに必要だったのは、一般教書演説でのパフォーマンスの再現だけだった。

その代わりに、バイデンは言葉に詰まった。つまずいた。そして、11月まで5カ月を切った今、彼は民主党が最も恐れていること、つまり、不器用な失敗をして、ドナルド・トランプにこの選挙での勝利を譲ってしまうことをそのまま行ってしまった。

バイデンがつかえながら、かすれた声で話し始めた瞬間から、民主党に対する警鐘は鳴り始めた。討論が始まって数分後、バイデンは自身の監督下にある経済について効果的な弁明をするのに苦労し、再選を目指す上で中心となっている主要な医療政策について「私たちは最終的にメディケアを打ち負かした(we finally beat Medicare)」と言ったり、自身の政権がインシュリンの価格をどれだけ引き下げたかを間違えて説明したりした。アフガニスタン問題では、自分の政権の撤退の失敗を何の脈絡もなく持ち出し、自分自身を窮地に追い込んだ。「10億」と「100万」を何度も間違え、90分の討論の長い間、弁明に追われた。

また、発言していない時間は、演壇の後ろに固くなって立ちすくみ、口をとがらせ、目を大きく見開き、まばたきもしない状態が長く続いた。

ニューハンプシャー州出身の弁護士で民主党活動家のジェイ・サードゥコウスキーは「バイデンは破滅だ。今がその時だ」と述べた。サードゥコウスキーは、2016年の大統領選挙で、マーティン・オマリー前メリーランド州知事の大統領選挙の選対の共同委員長を務めた。

本誌とのテキストメッセージのやり取りの中で、民主党員たちは、討論会の最初の数分間を見て、混乱と懸念を表明した。バイデン政権下でホワイトハウスに勤務し、選対にも参加したある人物は、「全くもって酷い(terrible)」と言い、何度も、「彼はいま何を言ったのか? おかしくなっている」と自分に問いかけたほどだったと述べている。

ジャレッド・ハフマン連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は「良いところがない」と書いた。

本誌は6名ほどの民主党員に取材した。彼らの中には匿名を条件に、バイデンのパフォーマンスについて議論することを了承した人たちがいた。

バイデンのティームはすぐに大統領のパフォーマンスを擁護した。まず彼らは、バイデンが風邪をひいていたと言った(そして、新型コロナウイルスは陰性だったと述べた)。そして、バイデンの大統領としての記録を侮辱することで、トランプは自らを傷つけていると主張した。

バイデンは、トランプが戦死した兵士たちを「アホと負け犬(suckers and losers)」と呼んだことを利用して、前大統領を本当の「アホ」であり、「負け犬」だとして、激しく非難する場面もあった。また、トランプがニューヨークで有罪判決を受けたことを非難する場面もあった。

バイデンは「私が今見ている男、このステージにおいて、重罪で有罪判決を受けた唯一の人物だ」と語った。

しかし、第一印象は重要であり、特に選挙を意識し始めたばかりの有権者にとっては、9月に予定されている第2回討論会よりも第1回討論会を見る可能性が高い。そして、バイデンの不安定なパフォーマンスは、大統領選挙戦の次の段階の基盤を作るどころか、有権者がバイデンをホワイトハウスに再び送ることについて、精神力を体力の面を最も懸念している中で、バイデンは11月まで党を引っ張ることさえできないかもしれないという懸念を民主党員の間に再燃させた。

ある著名な民主党活動家はテキストメッセージで「開かれた全国大会(open convention)の時だ」と送った。

バイデンのティームは、この討論会を自分に有利になるように仕組もうとした。そして大統領は、11月に勝てるかどうかという民主党の神経を落ち着かせるために、今回の討論会の開催に同意した。

その後、民主党はバイデンのパフォーマンスの酷さをごまかそうとはせず、トランプが依然として国内外におけるアメリカの利益にとって脅威であることを強調しようとした。

カマラ・ハリス副大統領は、討論会が終わった1時間後、CNNのアンダーソン・クーパーに対して次のように語った。「スロースタートだったのは誰の目にも明らかだ。その点について議論するつもりはない。私は11月の選択について話している。私たちの生涯で最も重要な選挙の1つについて話している。11月がもたらすものを見て、民主政治体制を破壊へと進むアメリカの道を歩みたいのか?」

民主党員の一部はバイデンの失策をすぐに隠そうとした。ヘイリー・スティーヴンス連邦下院議員(ミシガン州選出、民主党)は、バイデンは「テレビのショーマンではなく、仕事人間だ」と述べた。しかし、選挙戦の方向性は劇的に変化したように見える。

クレア・マッカスキル元上院議員(ミズーリ州選出、民主党)はMSNBC次のように語った「今の私の仕事は、本当に正直であることだ。ジョー・バイデンには、今夜やらなければならないことが1つあった。そして、彼はそれをしなかった。彼には成し遂げなければならないことが1つあった。それは、この年齢でこの仕事をこなせるのだとアメリカを安心させることだった。そして今夜、彼はそれに失敗した」。

民主党員の一部は、バイデンは選挙戦を終えるべきだと公言していた。ある民主党の大口献金者でバイデン支持者は、「バイデンは撤退すべきだ。それは疑問の余地がない」と述べた。

バイデンは、選挙戦の最大のセールスポイントのいくつかについて、強い主張を明確にするのに苦戦し、医療保険制度に関する記録でつまずいたり、妊娠中絶の権利の支持について返答につまずいたりした。

バイデンは「私はロウ対ウエイド判決を支持する。妊娠には3つの時期がある。1回目は女性と医師の間で。2回目は医師と極端な状況との間、3回目は医者と、つまり女性と国家との間だ」と述べた。

トランプもつまずいた。ナンシー・ペロシ前下院議長の娘でドキュメンタリー映画制作者のことを "映画製作者 "と呼んだ。彼は、民主党は「生まれた後(after birth)」の「子どもの命を奪う(take the life)」ことを望んでいると非難した。トランプは自身の大統領就任期間の経済の強さを誇張した。

トランプは、1月6日の暴徒を再び擁護し、2020年の選挙結果を覆すために連邦議事堂を襲撃した数百人のトランプ支持者の有罪判決に対する長い世迷言に入った。また、勝者が誰であれ選挙結果を受け入れるのかと何度も質問されたが、トランプはまともに答えようとせず、最終的には、「選挙が公正で自由であれば(if the election is fair and free)」受け入れると明言した。

しかし、トランプは共和党が望んでいたことをほぼ実行した。バイデンの弱点をさらけ出しながら、適度な自制(modicum of restraint)を示したのだ。ことあるごとにバイデンを「眠い」「不正をしている」と罵倒して喜ぶトランプ前大統領は、民主党の最初の不安定なパフォーマンスに注目させるため、20分も待った。

トランプは、バイデンが移民に関する質問に対してたどたどしく答えた後、「彼があの発言の最後で何を言ったのか、本当に文からない。彼も自分が何を言ったのか文かっていないと思う」と発言した。

そして、比較的静かで地味な討論会で、最も低い期待にさえ届かなかったのがバイデンだった。

あるヴェテランの民主党活動家は「バイデンにはウォームアップに数分必要だったようだ。哀れな男にはお茶が必要だ。たぶんウィスキーも」と述べた。もう1人の活動家は、バイデンにのど飴(throat lozenge)を勧めた。

バイデンも、バイデンよりわずか3歳若いトランプも、討論会の終盤には、あと4年の大統領任期への適性についての質問に直面した。

バイデンは咳き込みながら、有権者に対し、自分の力量を記録に基づいて判断するよう促し、トランプを「3歳若いが、能力はかなり劣っている(three years younger and a lot less competent)」と攻撃した。

バイデンは「記録を見て欲しい。私がしてきたことを見て欲しい」と、選挙戦でよく使うセリフを繰り返した。

そしてトランプは、2つの認知テストに「好成績で合格(aced)」していると主張し、スタミナがある証拠として自身のゴルフコースで優勝したゴルフトーナメントを挙げ、自分の適性を主張した。

このやりとりはすぐに優勢を競うゲームに発展し、バイデンはある時点で「自分のゴルフバッグを自分で持ってプレーするのであれば、喜んでゴルフをする」と言い返した。しかしその時点で、多くの視聴者の意見は既に固まっていただろう。

元ニューハンプシャー共和党委員長でバイデン氏への投票を検討している「反トランプ派(Never Trumper)」のファーガス・カレンは、木曜日のバイデン大統領のパフォーマンスが悪ければ民主党は候補者について再検討する必要があると警告した。

討論会の後、カレンは次のように語った。「親が年をとり、弱くなり、霧がかかったような認知になっているのを見てきた人なら誰でも、自分が見ているものを認識し、ここからは状況が加速度的に悪化するだけであることが分かる」。

(貼り付け終わり)

(終わり)

bidenwoayatsurumonotachigaamericateikokuwohoukaisaseru001

バイデンを操る者たちがアメリカ帝国を崩壊させる
bigtech5shawokaitaiseyo501
ビッグテック5社を解体せよ

akumanocybersensouwobidenseikengahajimeru001

 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 8月17日から20日にかけてヴァーチャルで民主党全国大会が実施された。党の綱領が決定し、ジョー・バイデン前副大統領を大統領選挙本選挙候補者に、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)うぃ副大統領候補者にそれぞれ指名した。共和党全国大会も実施され、ドナルド・トランプ大統領、マイク・ペンス副大統領がそれぞれ党の候補者に指名され、選挙戦が最終盤を迎える。

 民主党全国大会では、様々な人物が演説を行った。バラク・オバマ前大統領、ミシェル・オバマ夫人(前ファーストレディ)、ビル・クリントン元大統領などが演説を行った。そうした中で、民主党進歩主義者を代表するバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州、無所属)も演説を行った。その中で、サンダースはバイデン支持を明確に表明し、自分の支持者たちにバイデンを支持するように訴えた。

 全国大会の慣例として、予備選挙で一定数の代議員を獲得した候補者に対しては推薦の言葉を支持する人物が述べることができ、サンダースはその対象者となり、サンダースを推薦する言葉はアレクサンドリア・オカシオ=コルテス(AOC)連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)が90秒間述べることを許された。

 今回の全国大会については、ラティーノ系(ヒスパニック系)の起用が少なかったという批判が出ていることは既に紹介したが、進歩主義派に対しても冷遇であったと私は感じた。AOCは民主党所属の政治家の中でも特に人気と知名度が高く、行動力もある。全国大会を多くの人々に見てもらいたいと思うならば、AOCにもっと長く自由な発言の機会を与える、そのことを広報する(何時ごろ出ますよと知らせる)、と私は考える。しかし、そんなことはなかった。

 ある意味では今回の全国大会はしゃんしゃん大会ということになる。しかし、進歩主義派はそれに満足している訳ではない。党の綱領について、「国民皆保険の道筋が不明確」としてAOCの同僚である進歩主義派の連邦下院議員たちが反対票を投じると述べていたように、不満は残っている。

 民主党内部の亀裂の修復への道のりは長くそして険しい。

(貼り付けはじめ)

サンダースが支持者にバイデン支持を促す:「失敗の代償は想像を絶するものとなる」(Sanders urges supporters to back Biden: 'Price of failure is just too great to imagine"

ジョーデイン・カーニー筆

2020年8月17日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/senate/512451-sanders-urges-supporters-to-back-biden-price-of-failure-is-just-too-great-to

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は月曜日夜、予備選挙で自身を支持した支持者たちに対して、ジョー・バイデン前副大統領を支持するように促した。そして、そうしなければ進歩主義的な価値観が11月には危機に瀕することになると警告を発した。

サンダースはヴァーチャルな民主党全国大会に参加し、演説を行った。その中で、トランプ大統領は「私たちを権威主義(authoritarianism)の奈落に続く道の上に導いている」とし、民主党が11月の選挙で敗れれば、「その失敗の代償は想像を絶するものとなる」と述べた。

ヴァーモント州選出の連邦上院議員であるサンダースは、「次の大統領として、私たちはジョー・バイデンを必要としている。ドナルド・トランプが再選されれば、私たちが成し遂げてきた前進の全ては危機に瀕することになるだろう」と述べた。

サンダースは次のように語りかけた。「私の友人の皆さん、私は皆さんに申し上げます。そして、今回の予備選挙でバイデン前副大統領以外の候補者たちを支持した皆さんにも申し上げます。そして、前回の選挙でドナルド・トランプに投票した皆さんにも申し上げます。我が国の民主政治体制の将来がかかっているのです。我が国の経済がどうなるか危機に瀕しているのです。私たちの住む惑星の将来がどうなるか、この選挙にかかっているのです。私たちは一つになり、ドナルド・トランプを倒し、ジョー・バイデンとカマラ・ハリスを私たちの次の大統領と副大統領に選ばねばなりません」。

月曜日夜のサンダースの演説は、今年4月に民主党予備選挙から撤退してすぐにバイデン支持を表明して以降、人々に最も見られる機会になった。

演説中、サンダースは、2016年と2020年の大統領選挙予備選挙で支持者たちがもたらしてくれた数々の勝利について特に言及し、支持者たちは「アメリカを大胆な新しい方向に進めるために団結」し、「その動きは今も継続し、毎日強さを増している」と述べた。

サンダースは特にバイデンが最低時給を15ドルにまで引き上げること、労働組合への支持、気候変動と戦いことを表明したことを強調した。これはここ数年民主党内の進歩主義派が主張してきたことの勝利を示していると述べた。

健康保険に関して合意書に署名ができなかったことについて、サンダースは、彼とバイデンは「国民皆保険実現のための最高の道筋」について合意はできなかったが、バイデンは、「健康保険の範囲を大きく拡大するための計画を用意している」と述べた。

サンダースは次のように述べた。「私たちはより平等な国家を建設しなければなりません。より思いやりにあふれ、より人々を見捨てない、そんな国です。ジョー・バイデンは大統領就任初日からそのための戦いを始めると確信しています」。

しかし、サンダースは約8分間の演説を行った。全国大会の中では最長の演説の部類に入る。サンダースは11月の選挙とトランプとバイデンとの間の選択を、アメリカの将来のための戦いと形容した。

サンダースは次のように述べた。「今回の選挙は我が国の近代史において最重要なこととなるでしょう。私たちはこれまでにないほどの一連の危機に直面していますが、私たちはこれまでにない対応をする必要があります。これまでにない人々の動きは民主政治体制と慎み深さを守るための準備を既にしています。この戦いは、強欲、オリガ―キー(少数独裁政治)、権威主義体制に対する戦いなのです」。

サンダースは更に、「このトランプ政権の下で、権威主義が私たちの国に根を下ろしつつあります」と述べ、バイデンは、「白人優越主義者たちを甘やかすこと、人種差別的な言葉遣い、宗教的な頑迷、女性に対する醜悪な攻撃」を終わらせると主張した。

進歩主義派を代表し激しい言葉遣いで知られるサンダースは、同僚である民主党の政治家たちを攻撃してきた。しかし、その舌鋒をトランプ大統領の数カ月にわたる新型コロナウイルス感染拡大対策に向けた。トランプ大統領は民主、共和両党の人々から新型コロナウイルス対応の遅さを批判されている。これまでに17万人以上のアメリカ国民が死亡し、500万以上の陽性が確認されている。

サンダースは、「ローマが炎に包まれている間、皇帝ネロは遊び惚けいていた。トランプはゴルフをしている」と述べた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

このページのトップヘ