古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。X accountは、@Harryfurumura です。ブログ維持のために、著作のお買い上げもよろしくお願いします。

タグ:民主党予備選挙

 古村治彦です。

 2024年の大統領選挙民主党予備選挙にケネディ一族のロバート・F・ケネディ・ジュニアが立候補した。4月の上旬、副島隆彦の学問道場の定例会(講演会)の準備に忙殺されていた私は、この重大なニューズを聞き流してしまった。私は良い年齢になりながら、このような迂闊な行動を取ってしまった、不明を恥じている。
robertfkennedyjrannouncementforrun202304001

 ケネディ・ジュニアの出馬表明はまさにドナルド・トランプが2015年に大統領選挙に出馬表明をした時と同じように衝撃的な出来事だ。ケネディ・ジュニアははっきりと、「自分が大統領になったら、全世界にある800の米軍基地を閉鎖し、米軍を撤退させる」と述べた。これは、トランプが出馬表明をした際と同じ内容である。アメリカは帝国であることを止める、アメリカは世界の問題に過度に関わらない(ある国の問題はその国が解決することだ)、アメリカ国内の問題解決に取り組もう(アメリカ・ファースト)ということをはっきりと述べた。アメリカの中産階級が地上から消し去られよう(一掃されよう)としているとも述べた。ウォール街と政府のつながり(ウォール街がアメリカを支配すること)を止めようとはっきりと述べている。

 ロバート・F・ケネディ・ジュニアは1954年生まれの69歳、父はロバート・F・ケネディ元司法長官・元連邦上院議員、伯父はジョン・F・ケネディ元大統領で、アメリカのセレブ中のセレブ、民主党の「王朝(ボストン王朝)」であるケネディ家の主要メンバーである。父や伯父と同じくハーヴァード大学を卒業し、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでも学んだ。環境問題にかかわる弁護士を務めている。同時に、反ワクチン運動を長年続けており、この点でアメリカでは「陰謀論者(conspiracy theorist)」という扱いを受けている。ケネディ家の中では孤立している。

 ケネディ・ジュニアには2人の息子がおり、上記の写真でも右側に写っている。次男のコナー・ケネディはアメリカの人気歌手テイラー・スウィフトと浮名を流したことで知られている。何度か逮捕されたこともあるようだ。更には、ウクライナ戦争が始まってから、ウクライナ側の国際義勇軍に参加し、戦闘を行ったと告白している。今回、父の出馬表明に立ち会っているが、ウクライナ側にシンパシーを持っているのならば、父ロバート・F・ケネディ・ジュニアのウクライナ戦争に関する考え(交渉による早期解決)には反対であろうから、戦争から帰ってきて考えを変えたということが考えられる。
conorkennedytaylorswift001

 ロバート・F・ケネディ・ジュニアについては「当選の可能性が低い(long-shot)」の候補者である問報道が主流メディアでなされている。しかし、トランプも立候補表明後最初の世論調査での支持率は1%だった。また、ある世論調査では、民主党支持者の7割がバイデンの高齢(80歳)を理由にして、バイデンに出馬して欲しくないと答えている。バイデンは現職大統領であるにもかかわらず、不人気だ。それでもバイデンは立候補して再選を目指すだろう。民主党はバイデンが立候補すれば、通常の予備選挙で行われるような立候補者同士による討論会は行わないと発表している。

 そんなことになれば、民主党反主流派や進歩主義派、ロバート・F・ケネディ・ジュニア の支持者たちは大暴れして、最悪の場合には民主党の分裂、党員の大量脱党ということまでなりかねない。バイデンたちはどんな方法を使ってでも再選に向かうだろうが、それを抑止する力としてロバート・F・ケネディ・ジュニアへの支持が高まることを期待する。怖いのは、父や伯父と同じ運命をたどることだ。

(貼り付けはじめ)

当選したら世界中から米軍を撤退させる、ケネディ候補が衝撃の発言

米大統領選は意外な展開になる可能性も

2023.5.12(金) JBプレス

堀田 佳男

followフォローhelp

アメリカ政治

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75144

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75144?page=2

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75144?page=3

「米国の外交政策は破綻している。国外にある800の米軍基地を閉鎖し、直ちに米軍を帰還させて、米国を模範的な民主主義国家にすべき」

 こう断言するのは米民主党から次期大統領選に出馬しているロバート・ケネディJr69)である。

 ケネディ氏といえば暗殺されたケネディ大統領の甥、そしてロバート・ケネディ元司法長官の息子という血筋で、米政界のサラブレッド的な人物である。

 現在は環境問題を扱う弁護士をしている。

 そのケネディ氏が大小合わせて800ほどもある国外の米軍基地を閉めるべきであると公言したのだ。

 再選を目指す現職バイデン大統領への強烈なカウンターパンチと受け取られているが、どこまで本気で米軍基地を閉鎖しようとしているのか。

 国際関係のバランスを考慮すれば、国内だけでなく国外に米軍基地を置いておくことは半ば常識とされており、その反響は大きい。

 米メディアに発言した同氏の言葉をもう少し探ってみたい。

「米国の年間国防関連支出は1兆ドル(約135兆円)にもなり、世界中に800もの軍事基地を維持している」

「にもかかわらず、ベルリンの壁が崩壊した後にもたらされるはずだった平和は訪れていない」

「大統領に当選した場合、私ロバート・ケネディJrは米国という帝国を解き放つ準備に入るつもりだ。米国は次から次へと起こる戦争のたびに返済不能な負債を積み重ねている」

「軍隊は国を守るという本来の役割に戻るべき。代理戦争をはじめとして、他国を空爆したり秘密工作をすることがあまりにも普通になってしまっている」

「戦争好きな帝国(米国)が自らの意志で武装解除をすれば、それは世界中の平和の雛形になるはずだ」

「健全な国家として平和に奉仕するのは今からでも遅くはない」

ここまでの言説を眺めるかぎり、理想を追求するケネディ家の人物らしさが見受けられるが、同氏の主張がどこまで有権者に受け入れられるかは分からない。

 ただ今回、1980年に現職カーター大統領に挑んだケネディ大統領の末弟エドワード・ケネディ上院議員のような役回りを果たすかもしれず、党内の反バイデン派をまとめ上げる可能性は捨て切れない。

 というのも、米NBCテレビが発表した最新の世論調査では、回答者の70%は「バイデン氏の再選を望まない」としているからだ。

 7割の有権者がバイデン氏の再選を望まない理由の一つが年齢である。

 仮に再選を果たした場合、2期目が終わる時は86歳になっており、職務遂行に疑問を抱く人は多い。

 大統領としての支持率に目を向けても、バイデン氏に人気があるとは言いがたい。

 米世論調査の分析を行うウエブサイト「ファイブ・サーティ・エイト」によると、現在の支持率は42.5%でしかない。

 過去1年半以上、50%を超えたことはなく、不支持率の方が高くなっている。

 米民主党関係者に取材すると、次のように述べた。

「ロバート・ケネディJrは民主党主流派とは違う立ち位置で、ある意味で異端の意見をもつ人物といえる」

「しかし、同氏のもつ活力と『ケネディ』というブランドネームは魔法のような力があり、今後大統領候補として一気に求心力を得られるかもしれない」

 800もの米軍基地を閉鎖するというアイデアは誰しもが賛同するものではないが、選挙序盤にこうした大胆発言をすることで、バイデン大統領へのアンチテーゼとして一石を投じることはできそうだ。

 米国の国防予算は世界一でありながら内部から空洞化してきていると、ケネディ氏は述べる。

 インフラ、産業、経済が脆弱では強い国家、安全な国家を維持することはできないとする。

 さらに同氏はケネディ政権が発足した場合、米国を再び強い国にすることが最優先課題であると述べている。

 そのためには冒頭で記したように、帝国主義的な政策を終わらせる必要がある。

 それが国外の米軍基地の閉鎖なのだという。

 一見、矛盾するようにも思えるが、米国内の衰退した都市、老朽化した鉄道、腐敗したインフラ、低迷する経済に目を向けて再建することが強い国につながると捉えている。

 ウクライナでも同様の考え方を実践するつもりでいる。

 ロシアに対して、ウクライナ国境付近から軍隊と核兵器搭載ミサイルを撤退させて、ウクライナの自由と独立を保証させるつもりだ。

 そして国連の平和維持軍が同地域の平和を保証すべきだと考える。

 ジョン・クインシー・アダムズが1821年の独立記念日の演説で使った「米国は怪物を退治するために国外に出ていくことはない」という言葉に立ち返り、交戦的な態度を改めるべきとのスタンスに立つ。

 そして世界を敵や敵対者という視点でみることをやめなければならないとする。

 これはある意味で理想論としての外交政策である。

 ケネディ氏が本気で取り組んだ時にどういった成果が出せるのか定かではないが、いまのケネディ氏の外交スタンスであることに間違いない。

 共和党に目を向けると、ドナルド・トランプ前大統領が再び選挙戦に舞い戻ってきている。

 ただ世論調査では60%が「トランプ氏は出馬すべきではない」と回答しており、米有権者の過半数はバイデン大統領にもトランプ氏にも次期大統領になってほしくないとの思いであることが分かっている。

 理想論を掲げるロバート・ケネディJrが米国の表舞台に立てるのかどうかは、これからの選挙戦を見なくてはいけないが、バイデン大統領にはこういうことを述べている。

「この国を建て直す方法を見つける時がきた。簡単なことであるとは言わない。しかし、少なくとも私には何が必要であるかが分かっている」

 そう述べた後、父ロバート・ケネディ氏の言葉を引用して、いまの米国に必要なものを口にしている。

「互いを愛する気持ちと知恵、そして思いやりが重要」

 今後、大統領選の民主党レースでケネディ氏がどこまで支持を伸ばし、本当に現職バイデン大統領の牙城を崩せるかが見ものとなる。

 ケネディという魔法の力はどこまで通用するのか――。

=====

反ワクチン活動家ロバート・F・ケネディ・ジュニアが民主党員として大統領選挙に出馬するための書類を提出(Anti-vaxxer RFK Jr. files to run for president as Democrat

ローレン・スフォルザ筆

2023年4月5日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/3936494-anti-vaxxer-rfk-jr-files-to-run-for-president-as-democrat/

※編集者註:私たちはこの記事を、ロバート・F・ケネディ・ジュニアが代表を務める「チルドレンズ・ヘルス・ディフェンス」という組織の考えを反映するために加筆修正した。私たちは誤りを悔いている。

長年の反ワクチン活動家であるロバート・F・ケネディ・ジュニアが、民主党から大統領選に出馬するための書類を水曜日に提出した。

AP通信が報じたところによると、ケネディは2024年の民主党予備選挙で、まだ再選を目指すことを正式に表明していないジョー・バイデン大統領に挑戦するため、水曜日に立候補の声明を提出した。ケネディは先月、「大統領選に出馬するかどうかを決める」ための資金調達キャンペーンをソーシャルメディア上で開始していた。

「資金を集め、勝つために十分な人数を動員できそうなら、レースに飛び込む」と先月ツイートしていた。「もし私が立候補したら、最優先事項は、経済を破滅させ、中産階級を粉々にし、風景や水を汚染し、子供たちを毒し、私たちの価値と自由を奪ってきた国家権力と企業権力の腐敗した合併を終わらせることだ。私たちは協力して、アメリカの民主主義を取り戻すそう」。

ジョン・F・ケネディ元大統領の甥で、ロバート・F・ケネディ元連邦上院議員の息子であるケネディ・ジュニアは、ワクチンの安全性について証明されていない説をしばしば宣伝する反ワクチン団体「チルドレンズ・ヘルス・ディフェンス」を率いている。その誤った情報には強い批判が寄せられている。

また、AP通信によると、同団体は、新型コロナウイルスワクチンの安全性と有効性について、多くの人々が躊躇するようになった新型コロナウイルス感染拡大の時期に、利益を倍増させたということだ。

ケネディは、新型コロナウイルスやワクチンに関する陰謀説の宣伝について、ソーシャルメディアプラットフォームからの反響に直面した。インスタグラムは2021年、ケネディ・ジュニアが「コロナウイルスやワクチンに関する論破された主張(debunked claims)」を共有した後、彼のアカウントを削除した。Metaも昨年8月、新型コロナウイルスやワクチンに関するプラットフォームのポリシーに「繰り返し」違反したとして、チルドレンズ・ヘルス・ディフェンスのFacebookページを削除した。

作家のマリアンヌ・ウィリアムソンも先月、ホワイトハウスを目指す民主党予備選挙に出馬することを表明している。

=====

反ワクチン活動家ロバート・F・ケネディ・ジュニアがバイデンに対抗して2024年大統領選挙民主党予備選挙への挑戦を始める(Anti-vaccine activist RFK Jr. launches 2024 primary challenge against Biden

キャロライン・ヴァキール、スティーヴン・ニューカム筆

2023年4月19日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/3958650-anti-vaccine-activist-rfk-jr-launches-2024-primary-challenge-against-biden/

ジョン・F・ケネディ元大統領の甥で、反ワクチン活動家として有名なロバート・F・ケネディ・ジュニアが、2024年の大統領選挙に民主党から出馬することを2日に発表した。

今月初めに大統領選挙出馬のための書類を提出したケネディ・ジュニアの出馬のニューズは予想されていた。2024年の大統領選挙に民主党から出馬するのはケネディ・ジュニアが2人目で、進歩主義派のマリアンヌ・ウィリアムソンは先月、正式に立候補を表明した。

バイデン大統領は2期目への出馬が有力視されているが、正式発表の時期はまだ不明だ。彼は今月初め、NBCの番組「トゥディ」の共同司会者アル・ローカーとのインタヴューで、「私は出馬を計画中だよ、アル。しかし、まだ発表する準備が整っていない」と語った。

ケネディの出馬発表は、水曜日にボストンで行われた出馬表明会で行われた。

元米司法長官ロバート・F・ケネディの息子である69歳のケネディ・ジュニアは、環境保護活動を支持してきた。しかし、反ワクチン理論を広めた経緯があり、そのような考えを推し進める非営利団体を設立するなどを通して、よく知られた存在となっている。

ケネディは出馬表明スピーチの中で、「国家権力と企業権力の腐敗した結合(corrupt merger of state and corporate power)」について憤り、再び薬とワクチンに狙いを定めた。

ケネディは、「今、私たちの国は、新しい種類の企業封建主義(corporate feudalism)を押し付けられるという脅威に晒されている。「子供たちを商品化し、化学物質や医薬品で子供たちや国民を毒殺しようとしている」。

ケネディの選挙戦は望み薄であると見られているが、世論調査では、民主党の有権者の多くが2024年の大統領選挙民主党候補にバイデン以外の人物を望んでおり、バイデン以外の候補を受け入れるという結果が一貫して出ている。しかし、民主党は、バイデンが再選を目指す場合、現職大統領を支持し、バイデンと出馬の可能性のある挑戦者たちの間で大統領討論会を党として開催しないと表明している。

2024年の大統領選挙で、民主党の大物が大統領に挑戦するかどうかは不明である。

=====

ロバート・F・ケネディ・ジュニアは新型コロナウイルスによるロックダウンの下で、中産階級が「組織的に」一掃されたと主張(RFK Jr. claims middle class was ‘systematically’ wiped out under COVID lockdowns

ジュリア・シャペロ筆

2023年4月22日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/3964616-rfk-jr-claims-middle-class-was-systematically-wiped-out-under-covid-lockdowns/

先日、2024年の大統領選挙民主党予備選挙への立候補を表明したロバート・F・ケネディ・ジュニアは、土曜日に、新型コロナウイルスのロックダウンの結果、アメリカの中産階級が「組織的に」一掃されたと示唆した。

ケネディ・ジュニアは、FOXニューズのニール・キャヴトに対し、「国家の強さは、強い経済と活気ある中産階級から生まれるが、私たちは、この国の中産階級を組織的に一掃してしまった」と述べた。

69歳の反ワクチン活動家として知られるケネディ・ジュニアは、ロックダウンの経済的コストを指摘し、中産階級を犠牲にして富裕層を利するものだったと示唆した。

ケネディ・ジュニアは「私は民主党の誰よりもドナルド・トランプの対抗馬として有利な立場にいる。なぜなら、彼が行った最悪のこと、つまりロックダウンの責任を問うことができるからだ」と続けた。

また、多くの民主党員がバイデン大統領に挑戦するという決断を理解・支持していないかもしれないが、世論調査は自分に有利な意見を示していると指摘した。

ケネディ・ジュニアは次のように述べた。「現在のところ、世論調査では、バイデン大統領は、共和党の候補者とみられているドナルド・トランプに負けている。結局のところ、私はジョー・バイデンよりもドナルド・トランプに勝つためにはるかに良い立場にいると思う。また、私の父が検閲についてリンドン・ジョンソンとそうであったように、基本的な問題でバイデンと意見が合わないのだ」。

ケネディ・ジュニアはまた「ホワイトハウスは政治評論家たちを検閲すべきではないと考えるとも述べた。

ジョン・F・ケネディ元大統領の甥であるケネディ・ジュニアは、今月初めに出馬のための書類を提出した後、水曜日に大統領選挙出馬を発表しました。期待薄の候補者であるにもかかわらず、リスクを負うことをいとわないと述べた。

ケネディ・ジュニアは土曜日に次のように語った。「私の父が主義主張を掲げて出馬したが、彼は自分が勝てるとは思っていなかった。そして、彼の目的は、アメリカ国民に真実を伝えることだった。そして、私はそれを実行するつもりだ。そして、もしそれを望む声があれば、私は2025年にホワイトハウスにいることになる」。

ケネディ・ジュニアの出馬発表に先立ち、過去にバイデンに投票した有権者を対象に実施された『USAトゥディ』紙・サフォーク大学の世論調査では、ケネディ・ジュニアの支持率は14%で、67%が「再びバイデン大統領を支持する」と答えている。

バイデン大統領は、数ヶ月前から再選を目指していることをほのめかしていたが、早ければ来週火曜日にも正式に選挙戦に参戦する準備を進めているようだ。

=====

ロバート・F・ケネディ・ジュニアはバイデンに対抗しての出馬について、「私は彼と基本的に意見が合わない」と述べた(RFK Jr. on running against Biden: ‘I just disagree fundamentally with him’

ジャレッド・ガンス筆

2023年4月27日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/3976753-rfk-jr-on-running-against-biden-i-just-disagree-fundamentally-with-him/

大統領候補のロバート・F・ケネディ・ジュニアは、バイデン大統領と民主党の指名争いに立候補するのは、国の方向性について「根本的に(fundamentally)」意見が一致しないからだと述べた。

環境保護に関する弁護士であり、著名な反ワクチン活動家でもあるケネディは、今月初めに大統領選挙への立候補を表明し、ラジオWABC 770 AMの番組「キャッツ&コスビーショー」でラジオトークショーホストのジョン・キャッツマティディスとリタ・コスビーに、バイデンとは長い付き合いがあるが重要問題では意見が合わないと語った。

ケネディ・ジュニアは「私はジョー・バイデンに対して意地悪で選挙運動をしているのではない。ジョー・バイデンとは40年来の友人だ。彼の祖国への貢献と彼の家族の祖国への貢献に感謝している。しかし、国の行く末について、彼とは根本的に意見が合わないのだ」と述べた。

「私はウォール街が国を牛耳ることを望んでいない。ネオコンに外交を任せたくはない。検閲は好きではない。戦争には懐疑的だ」とケネディは続け、アメリカはロシアとウクライナの戦争に「決着をつける(settle)」ことに目を向けるべきだと考えていると付け加えた。

彼は、伯父がジョン・F・ケネディ元大統領、父がロバート・ケネディ元司法長官という名家ケネディ家の出身だ。しかし、ワクチンに関する誤った情報を広めた団体「チルドレンズ・ヘルス・ディフェンス」のリーダーとして、論争の的になっている。

今年前半に実施された各種の世論調査では、バイデンは、ケネディ・ジュニアともう1人の挑戦者である自己啓発作家で2020年にも大統領選挙に出馬したマリアンヌ・ウィリアムソンに対して大きくリードしているが、先週行われたUSAトゥディ・サフォーク大学の世論調査では、2020年の選挙でバイデンに投票した投票者の14%がケネディ・ジュニアを支持すると答えたという。

ケネディ・ジュニアはまた、木曜日に発表されたエマーソン大学が実施した世論調査では21%であったことを指摘した。

ケネディ・ジュニアは、過去3年間、答える機会もなく「主流メディアからかなり強固に攻撃されてきた」と述べ、しかし、この10日間、メディアに多く出演し、「編集されないまま(unedited)」放映されたことが、これまでの支持につながったと付け加えた。

ケネディ・ジニアは次のように語った。「多くの人が、私が本当は奇矯な人間ではないことを思い出し始めたのだと思う。彼らが私を見たとき、私は間違った行動を取っている人物には見えないのだろう。それはそうかもしれない。人々はこれまでとは違う何かを求めているのだろう」。

新型コロナウイルス感染拡大を通じて、ケネディ・ジュニアはウイルスの影響から国民を守るために開発されたワクチンの使用に反対を表明した。彼は土曜日、感染拡大時のロックダウンのために中産階級が「組織的に」一掃されたと主張した。

ケネディ・ジュニアは、選挙運動の目的は、「人々に民主党員や共和党員であることを忘れさせ、私たちは皆アメリカ人であることを思い出してもらうこと」であると述べた。人々を分断するような問題ではなく、共通の価値観に焦点を当てるべきだと語った。

ケネディ・ジュニアはまた、誰とでも話をし、どのメディアネットワークにも出演する意思があると更に述べた。

弁護士であるケネディ・ジュニアは、現在のアメリカは、検閲、戦争、ウォール街、腐敗した癒着を通じて、企業と国家を政府の権力を合同させ、中産階級を没落させていると述べた。そして、これらに反対するという、父と伯父の価値観を今でも自分は保持していると述べた。

ケネディ・ジュニアは「自分の国に誇りを持ちたい。私が1960年代から70年代にかけて育ったアメリカ合衆国がそうであった形で、子供たちが誇りを持てる国で育って欲しい」と述べた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

bigtech5shawokaitaiseyo501
ビッグテック5社を解体せよ

akumanocybersensouwobidenseikengahajimeru001

 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める
20211129sankeiad505

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 最新刊『悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める』(秀和システム)では、後半部でアメリカにおける分断についての分析も行っています。是非お読みください。

akumanocybersensouwobidenseikengahajimeru001

 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める

  今年11月に実施されるニューヨーク市長選挙本選挙を前に、民主党の候補者を決める予備選挙(primary)の集計が続いたが、エリック・アダムス(Eric Adams)というアフリカ系アメリカ人の元警部が当選した。ニューヨーク市内には5つの行政区(Borough、バラ)があり、アダムスはブルックリン行政区の区長を務めている。20年以上、ニューヨーク市警察に勤務し、その後はニューヨーク州上院議員を務め、その後は区長を務めていた。警察出身ということもあり、「警察に予算をつけるな(defund the police)」運動には反対しており、ニューヨーク市第14選挙区(ブロンクス地区を中心とする)から出ている、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(AOC)連邦下院議員が属する進歩主義派といは一線を画している。
ericadams501
エリック・アダムス
newyorkcitymap501
ニューヨーク市の地図

 AOCは現職のビル・デブラシオ市長の補佐官を務めたマヤ・ワイリーを応援していたが、3位で敗退ということになった。デブラシオ市長は新型コロナウイルス感染拡大対策での失敗を批判されており、その前からも評判が良くなかった。アマゾンの第2本社をニューヨークに置くという話に対して、優遇税制を適用するという市長の発言も格差に苦しむ低所得者や労働者階級からの反発を買った。ワイリーはデブラシオ市長を批判する立場を取ったが、デブラシオ市長の補佐官だったという経歴が報道されたことで支持が拡大しなかったようだ。
mayawileyaoc501

マヤ・ワイリーとAOC(左)
 2位となったキャサリン・ガルシアはニューヨーク市政府(市庁)で公務員として勤務してきた。デブラシオ市長の下、衛生局長としてごみ収集やごみ問題に対処した。新型コロナウイルス感染拡大時期では、「食料配給の皇帝(Food Czar for New York's COVID-19 emergency response)」と呼ばれ、生活に困窮した市民に食料を提供する部門の責任者を務めた。『ニューヨーク・タイムズ』紙は選挙戦期間中に、ガルシア支持(endorsement)を紙面で公表した。
kathryngarcia501

キャサリン・ガルシア

 今回の予備選挙で採用された優先順位付選挙制度とは、複数の候補者が出る場合に、有権者は候補者たちに順番(1位から〇位まで、今回の選挙では5位まで)をつけて投票するというものだ。1回目の集計で、1位の投票が過半数を超える候補者が出ればその人が当選となる。過半数を占める人が出なかった場合には、最下位になった候補者は敗退となる。再開となった候補者への投票は、残りの候補者たちに順位に応じて分配される。それを繰り返していく。この選挙制度のメリットは死に票が少なくなり、民意が反映されやすいというものだ。デメリットは投票はそこまで複雑ではないが、集計が複雑になって時間と手間がかかるというものだ。

 市警出身、市庁出身の共に行政での経験が豊富なアダムスとガルシアの接戦ということになり、最後はアダムスが勝利を収める結果となった。AOCが支持したワイリーが3位で敗退したということは、進歩主義派の勢いは大したものだが、やはりまだまだ民主党内での支持基盤は大きくないということを示すものだ。進歩主義派が民主党内で大きな勢力になるにはまだまだ時間と労力が必要ということになる。また、人々は今回、経験豊かな人物による安定した市政運営を求めているという意思表示を行ったということにもなるだろう。

(貼り付けはじめ)

エリック・アダムスがニューヨーク市長選挙民主党予備選挙で勝利(Eric Adams wins New York City mayoral primary

ジョーダン・ウィリアムズ、タル・アクセルロッド筆

2021年7月6日

https://thehill.com/homenews/campaign/559574-eric-adams-wins-new-york-city-mayoral-primary?rl=1

ニューヨーク市長選挙民主党予備選挙に置いて、ブルックリン行政区区長(Brooklyn Borough President)のエリック・アダムスが勝利を収めた。民主党候補者が11月の市長選挙本選挙において勝利の可能性が極めて高い中で、自身で勝利宣言を行った。

優先順位付投票制による予備選挙(ranked-choice primary)の最新の結果が火曜日午後に発表され、AP通信はアダムスの勝利を報じた。

ニューヨーク市警察で警部を務めたアダムスは予備選挙で先頭走者であり続けた。ニューヨーク市衛生局長を務めたキャサリン・ガルシア、大統領選挙にも出馬したアンドリュー・ヤン、公民権擁護に熱心な弁護士マヤ・ワイリーといった人々が参加した予備選挙で、アダムスは常に支持率トップを守った。

アダムスは本選挙で、共和党の候補者カーティス・スリワと一対一で対決することになる。スリワは「ガーディアン・エンジェルス」の創始者である。

選挙で勝利者が確定する直前、アダムスは声明を発表し、その中で、「現在も少数ではあるが数えられていない投票が残っている状態であるが、選挙結果は明白となった。労働者階級のニューヨーク市民たちによる、歴史的な、多様性を持つ5つの行政区の連合によって、ニューヨーク市長選挙民主党予備選挙に置いて、私たちに勝利がもたらされた」と述べた。

「私たちは11月の本選挙での勝利に集中しなければならない。本選挙で勝利を収めることで、この偉大な都市が、現在苦しんでいる人々と安全で、公正で、暮らしやすい未来を全てのニューヨーク市民にもたらそうと奮闘している人々に対して行った約束を、私たちが果たすことができるようになるのだ」。

火曜日にニューヨーク市選挙管理委員会が発表した集計によると、アダムスは50.5%対49.5%の僅差でガルシアをリードしていた。先週の集計では、51.1%対48.9%だった。

ワイリーは先週の第8回目の集計で3位となった。その結果として、ワイリーは9回目と10回目の集計からはずされることになった。

今回の予備選挙では、選管は、優先順位付投票制度を実施した。これはまず有権者に5名の候補者に順位(1位から5位までの)をつけて投票してもらうものだ。

1回目の集計で、1位の投票が全体の50%以上(過半数)を得る候補者が出ない場合、最も支持が少なかった候補者がはずされて、投票が再び数え直され、集計し直される。勝利者が確定するまでこれが続く。

しかし先週、この選挙過程が混乱に陥ってしまった。ニューヨーク市選管が13万5000票のテスト用の「投票」が正式な投票から排除されず、非公式の選挙結果の中に混入していることを報告したのだ。

集計の不手際によって選管にはアダムス、ガルシア両陣営、更には共和党から批判が寄せられた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 ジョー・バイデン前副大統領が民主討論会の壇上で女性を副大統領候補に指名すると発表した。副大統領候補は大統領選挙候補者が決め、党の全国大会で代議員の投票で正式決定する。副大統領候補が否決されるということはない。民主党にとっては初めての女性副大統領候補ということになる。

 バイデン自身は昨年12月から女性を副大統領候補に指名すると述べてきたので、今更驚くことはない。民主党がこれまで女性を副大統領候補に選んでこなかったということの方が驚きで、大統領候補の方に先に女性がなったということになる。

 さて、これから誰を指名するかということになるが、カマラ・ハリス連邦上院議員、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員といった選挙戦を戦った人々を指名する可能性が高い。

 しかし、ここにきて、存在感を増したいヒスパニック系からは自分たちの共同体から副大統領候補を選ぶべきだという声も出ている。下の記事で使われている言葉でヒスパニックとラティーノというものがある。どちらも中南米系の人々を指す言葉であるが、厳密にはヒスパニックはスペイン語を話す人々であり、ラティーノはスペイン語を話す人々とスペイン語以外を話す人々を合わせた言葉だ。南米のブラジルはポルトガル語、カリブ海に浮かぶ島国ハイチはフランス語を話すので、中南米系の人々全体を指す場合には、ヒスパニックよりもラティーノの方が正確ということになる。ラティーノの女性を意味する言葉がラティーナである。

 米大統領選挙民主党予備選挙序盤でサンダースが勝利を収めたが、ヒスパニック系有権者がそれに貢献したという分析がなされていた。この4年間でサンダース陣営がヒスパニック系有権者への働き掛けを強め、成功した。2月22日に実施されたネヴァダ州での党員集会(予備選挙)でサンダースは圧勝し、この時期まではサンダースがトップ走者であった。しかし、2月29日のサウスカロライナ州での予備選挙でバイデンはアフリカ系アメリカ人有権者の力で圧勝、そこから雰囲気がガラッと変わってバイデンが連戦連勝となった。

 ここにきて、ヒスパニック系社会は焦っている。アフリカ系アメリカ人有権者たちの底力によってバイデンは大逆転で大統領選挙候補者になった。論功行賞で言えば第一番である。ヒスパニック系はサンダース支持というイメージもあり、これから「厚く遇してくれるだろうか」と不安になっている。ヒスパニック系はアメリカの総人口の約16%、アフリカ系アメリカ人は総人口の14%を占めている。「私たちの力も必要だ、そのためには私たちから副大統領候補を出して欲しい」とヒスパニック系はバイデンに対して訴えている。

 バイデンが誰を副大統領候補に選ぶか、次の2024年の大統領選挙を見越した選択となるのかどうか、注目される。

(貼り付けはじめ)

バイデンは副大統領候補にラティーナを選ぶべきだ(Biden should choose a Latina as his running mate

ルイス・ガテレス(元イリノイ州選出連邦下院議員、民主党)筆

2020年3月16日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/blogs/congress-blog/politics/487879-biden-should-choose-a-latina-as-his-running-mate

もし今日、ガテレス家において予備選挙が実施されるとすると、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が疑いの余地なく勝利者となることだろう。他の多くのラティーノ系と同様、私たちはサンダース議員のラティーノ系有権者たちへの浸透戦略と彼が移民について最も進歩主義的な態度を取っていることに感銘を受けている。サンダースは移民についてラティーノ系にとって喫緊の公民権に関わる問題だと正確に捉え、家族を引き離す強制送還措置を断固として停止するために行動し、人々がアメリカにとどまるか、家族が再び一緒になるかを合法的に選べるように移民制度を改善しようとしている。私は連邦下院での長いキャリアを民主党に属して過ごした。ラティーノ系の有権者たちとの関係構築に資源を投入することでそのミカエルを得ることができる。それはただ表面上の移民制度やプエルトリコの問題を取り上げ、スペイン語の単語を2、3個演説に取り入れることではない。日常生活に関する諸問題、医療や教育といった問題について語り、全てのアメリカの家族と同様に私たちの家族はそれを支持してきた。

しかし、ガテレス家がイリノイ州とプエルトリコで投票し、サンダースはかつて私が連邦下院議員として出ており、現在はサンダースの側近であるチューイ・ガルシア連邦下院議員が出て要るイリノイ州第4選挙区で圧倒的な勝利を収めたのだが、ラティーノの有権者の力では「バーニーおじさん」をトップに押し上げるのには不十分であり、バイデンが民主党の大統領選挙候補者の指名を受ける可能性は高まっている。これによって副大統領候補を決める必要も出てきている。副大統領候補はアメリカ史においても最も重要なこの時期において重要である。バイデンが大統領選挙で勝利する可能性を高めるために重要で勝つ歴史的な決定となる。

女性を副大統領候補に選ぶと発表したが、バイデンはラティーナを副大統領候補に選び、そのことをすぐに発表すべきである。

最もその資格に当てはまり、最も人気の高いヒスパニック系の女性であるアメリカ合衆国最高裁判所陪席判事ソニア・ソトマイヤーが最高の選択ということになるだろう。彼女は私と同じでプエルトリコ系である。しかし、私たちの民主政体にとって何とか残っているものを守るためにルース・ベイダー=ギンズバーグ判事と緊密に協力しているソトマイヤーを連邦最高裁から引き離すことは得策ではない。私が推すもう一人の候補者は、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)であるが、彼女は副大統領候補になるための年齢条件をクリアしていない。それでも、私の妻は初めて彼女をYouTubeで見た時に、「いつの日か、彼女が大統領になる」と言ったほどだ。私たちは近い将来に彼女を大統領にするために投票する機会を得られることになるだろう。

しかし、バイデンの大統領選挙を強化することができる資格に当てはまる女性たちがラティーノ共同体にはもういないということは全くない。女性であることとラティーノ系であること両方を兼ね備えている人物が副大統領候補になることで、ドナルド・トランプを倒す道筋が見えるのである。

ネヴァダ州選出の経験豊かな連邦上院議員キャサリン・コルテス・マストから話を始めよう。彼女の知名度は高くないが、バイデン陣営に多くの利点をもたらすだろう。マスト議員は西部の出身であり、検事とネヴァダ州司法長官を歴任した。連邦上院議員になってまだ間もないが既に大きな信頼感を得ている。彼女はネヴァダ州初の初めてのラティーナでありヒスパニック系の上院議員である。マスト議員は、アメリカの中でも最も経済成長が早く、最も動きが大きい州から選出されており、環境問題と医療制度に関する諸問題対決のためのリーダーとなっている。

もう一つのダイナミックな州であるニューメキシコ州の知事であるミシェル・ルジャン・グリシャムは私の友人だ。かつてルジャン・グリシャムと私は連邦下院議員の同僚であった。彼女は連邦議会ヒスパニック系議連の会長を務めたこともある。私は近くで、また個人的に彼女の能力とリーダーシップを目撃した。ルジャン・グリシャムは粘り強く、人々から愛される人物だ。同時に権力に対して直言することに躊躇しない。たとえ相手が同僚の民主党員であっても同じだ。彼女は知事として成功し、ニューメキシコ州と全国規模でラティーノ系や移民の人々の声となって戦い続けている。

副大統領候補にふさわしい女性はたくさんいるが、ラティーナを副大統領候補に選ぶことは政治に重みをもたらす。ラティーノ系共同体の人々は若く、活発で、献身的だ。毎年100万人のラティーノ系の市民が18歳となり、別に350万人が移民で入ってくる。トランプ大統領が就任して以降、合法的な移民に対する様々な障害が出てきているにもかかわらず、その多くはアメリカ市民となっている(昨年は83万3000人が市民となった)。ラティーノは全有権者の約13%を占めていると推定されている。マイノリティの中では最大の有権者グループだ。そして、私たちはドナルド・トランプをホワイトハウスから追い出すための投票することに活気づいており、その準備もできている。

しかし、バイデン前副大統領、2008年の予備選挙ではバラク・オバマはヒラリー・クリントンに対してラティーノ系の得票で負けていたことを思い出していただきたい。あなたは選挙戦で復活してラティーノ系の有権者を活気づけ、ホワイトハウスを勝ち取る機会を得ている。しかし、私たちラティーノ系の共同体からこれまでないほどの数の有権者に投票に行ってもらうためには大胆な行動を行う必要がある。コルテス・マスト連邦上院議員やルジャン・グリシャム知事のようなラティーナを副大統領候補に選ぶことで、予備選挙でサンダースに投票した人々からの支持を得ることができる。そして、ラティーナを副大統領候補に選ぶことは重要なそして歴史的な決定となる。アメリカ政治において女性たちにはガラスの天井があり、それを突き破れないという時代は既に終わったということをアメリカ全体に示そう。女性が副大統領になる時、彼女は大統領にとって共に仕事をしやすい、成功に導く副大統領になる方法を教えてくれる最高の師を持っているということは疑いようのない事実だ。

=====

バイデンの側近たちはウォーレンを副大統領候補の可能性を持つ人物として考えている(Biden allies see Warren as potential running mate

エイミー・パーネス、マックス・グリーンウッド筆

2020年3月16日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/487897-biden-allies-see-warren-as-potential-running-mate

バイデンの側近の複数の人々が、ジョー・バイデン前大統領がエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)を副大統領候補に選ぶ可能性があると考えている。ウォーレンを副大統領候補に選ぶことで、民主党内の中道派と進歩主義派をまとめることに役立つとこれらの人々は考えている。

日曜日の討論会においてバイデンは女性を副大統領候補に選ぶと約束し、この発言を受けてウォーレンの名前が浮上するようになった。

ウォーレンを選ぶこと自体にもまた不利益があるだろうが、民主党が優位な州からの70代の人物を大統領候補と副大統領候補にするということがまず挙げられる。

バイデンの長年の盟友で選対ともつながりを持つある人物は「ウォーレンは穏健派と進歩主義派をつなぐ橋の役割を果たしてくれると考えます」と述べた。

この人物は更に、副大統領候補の可能性を持つ女性たちの1人としてカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)にも言及し次のように述べた。「私はジョーがカマラと一緒に選挙戦を希望しています。しかし、彼がそのような選択をするとは考えられません」。

選対幹部たちと定期的に話をしている別のバイデンの誓いある人物は「ウォーレンが副大統領候補になることがもっと理解しやすいことですし、理にかなっています」と述べた。

この人物は続けて「副大統領候補にふさわしい女性はたくさんいます。しかし、ウォーレンは疑う余地もないほどに最高の候補者です」と述べた。

ウォーレン自身は大統領選挙民主党予備選挙を終了する前に、民主党内部の様々な派閥をまとめることができる候補者だと自身のことをアピールしていた。民主党が一丸となってトランプ大統領を倒そうと主張していた。

ウォーレンは2020年2月のニューハンプシャー州でタウンホールミーティング形式の選挙集会で次のように述べた。「私が勝利するための方法は、私たちの党を団結させることです。何故なら私たちには団結した党が必要だからです。私たちは2016年の失敗を繰り返す訳にはいかないのです」。

民主党系のストラティジストであるエディー・ヴェイルは次のように述べている。「ウォーレンは、このコロナウイルス感染拡大の危機的状況において、左派と女性たちからの支持を得ることができるでしょう。このような状況に対処できる人物を選ぶというメッセージを送ることになります」。

ヴェイルやその他の民主党関係者たちはバイデンの副大統領候補としてウォーレンの名前が挙がらないのはおかしいと述べている。特に、バイデンは最近になって破産法に関するウォーレンの主張を受け入れているのだから、ウォーレンの名前が挙がるのが当然だと述べている。ウォーレンは選挙戦撤退後、どの候補者に対しても支持表明を行っていない。しかし、バイデンと民主党予備選挙の対抗馬であるバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、民主党)は両者ともにウォーレンの支持を得ようとしている。

この週末、バイデンはウォーレンの破産法の主張を支持し、「破産法がいかに労働者階級の家族を傷つけているかをウォーレン議員よりも理解している人はこの国にはほとんどいません」と語った。And in the Democratic debate Sunday, he also acknowledged having a conversation with Warren about the plan over the weekend.

同時に、バイデンは国に関するヴィジョンを共有する人物を副大統領候補に選びたいと示唆している。そうなるとウォーレンを副大統領候補に選ぶのは難しいということになる。

先週MSNBCのローレンス・オドネルとのインタヴューにおいて次のように述べた。「副大統領候補を選ぶにあたり、私にとって最重要なのは、この国をどこに導くかということについて私と同じ考えを持つ人物を選ぶかどうかということです」。

バイデンは次のように続けた。「私たちは戦術には同意できませんが、戦略についてはそうではありません。これは最初のテストということになります。私が副大統領に求める条件に合う女性やアフリカ系アメリカ人の人物は数多くいます」。

バイデン自身はこれまで副大統領候補に数名の名前を挙げてきた。昨年11月のアイオワ州でのタウンホール形式の集会で、民主党の指名候補になった場合に誰を副大統領候補に指名するかを質問され、司法長官代行を務めたサリー・イエイツと2018年のジョージア州知事選挙で民主党候補として善戦したステイシー・エイブラムスを含む、数名の人物の名前を挙げた。

その他にも、ヴァル・デミングス連邦下院議員(フロリダ州選出、民主党)とミシガン州知事グレッチェン・ウィットマーといった人々の名前が副大統領候補として取りざたされている。

民主党内にはただ女性を副大統領候補に選ぶということではなく、非白人の女性を選ぶべきだという声が出ている。こうした主張をする人々は、そうすることで、ここ数週間でバイデン前副大統領の選挙戦を復活させたアフリカ系アメリカ人有権者たちの役割を闡明することができる、とこうした人々は主張している。

民主党系のストラティジストであるマイケル・スター・ホプキンスは次のように語っている。「ジョー・バイデンは非白人の人物を副大統領候補に選ばねばならないと思います。サウスカロライナ州で起きたこととアフリカ系アメリカ人共同体が彼の選挙戦を救った事実を考えると、アフリカ系アメリカ人の人物を副大統領候補に選ばないというのは政治的にちょっとした間違いだったという帝では済まない誤った選択になると思います。顔を思い切りひっぱたかれるようなことだと思います」。

スター・ホプキンスは、バイデンがデミングスを副大統領候補として考慮しているくらいに賢明な人物だと述べた。

デミングスは二期目の女性連邦下院議員で、トランプ大統領の弾劾裁判において連邦下院の幹事を務めた。彼女の名前はここ数カ月副大統領候補として取りざたされるようになっている。彼女の選挙区はフロリダ州中央部にある。フロリダ州は本選挙において激戦州となる。彼女が副大統領候補になることで11月に民主党がフロリダ州を再奪取することに貢献するだろう。

スター・ホプキンスは次のように語った。「これら副大統領候補者たちについて語る時、地理について焦点を当てる必要があります。民主党は全国規模の世論調査の数字だけを考慮に入れるのではなく、副大統領候補がどれくらい選挙人獲得に貢献できるかも考えねばなりません」。

バイデンは女性を自身の副大統領候補と選ぶという公約は、民主党の現在の雰囲気を認識してのことである可能性が高い。バイデンが実際に女性を副大統領に選ぶことは本選挙においてどのような影響を持つのか、もしくはそもそも影響を持つのかどうか明確ではない。

オハイオ州のデイトン大学の政治学準教授クリストファー・デヴァインは女性を副大統領候補に選ぶことが選挙戦全体の結果に及ぼす影響についての証拠はほとんど存在しないと述べた。1984年から2008年にかけて、女性が副大統領候補として登録された場合を見ると、女性の有権者たちが民主、共和両党の候補者に特に投票したということはないとデヴァインは指摘した。

デヴァインは共著『副大統領候補は重要か』を刊行予定だ。デヴァインは、バイデンが女性を副大統領候補に選ぶことは有権者に与えるメッセージという点でより重要だと述べた。

デヴァインは次のように述べている。「女性を副大統領として選ぶことは、ジョー・バイデンにとって、有権者が彼について考える際にその手助けとなります。女性を副大統領にすると宣誓し、それを実行することで、バイデンが大統領になった場合のホワイトハウスと彼の実行する政策において女性の貢献を彼は重視しているのだということになります」。

=====

バイデンが女性を副大統領に選ぶと発言(Biden says he will pick woman as VP

マックス・グリーンウッド筆

2020年3月15日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/487722-biden-says-he-will-choose-a-woman-as-his-running-mate-if-he-wins-nomination

ジョー・バイデン前副大統領は日曜日、民主党の指名候補に選ばれた暁には、女性を副大統領候補に選ぶと約束した。

ワシントンDCでの予備選挙討論会において、バイデンは「私はここではっきりと約束しますが、女性を副大統領にします。将来アメリカ大統領になることができる資格を持つ女性たちがたくさんいます」と述べた。

CNNの司会者ダナ・ブッシュはバイデンが別の質問に答えた後、女性を副大統領に選ぶとここで明確に答えることができるかについて質問し、バイデンは逡巡する様子もなく、「はい」と答えた。

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は、バイデンを逆転して党の指名候補になる場合には、女性を副大統領候補として選ぶ「可能性は極めて高い」と述べた。

サンダースは副大統領候補として女性を選ぶこと以上に重要なのは、進歩主義派の人物を選ぶことだとも続けて述べた。

サンダースは「多くの進歩主義派の女性たちがいます」と述べた。

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が予備選挙から撤退したこともあり、両候補ともに副大統領候補には女性を選ぶようにというプレッシャーがかかっている。

うオーレンの予備選挙からの撤退もあり、民主党予備選挙は70代の白人男性2人の戦いという形になった。昨年からの予備選挙はアメリカ史上最も多様な人々が立候補した戦いとして始まったが、このような驚くべき結果に落ち着いた。

バイデンはこれまでに女性を副大統領に選ぶということを示唆することはあったが、日曜日の討論会まで正式に発言することはなかった。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙は実質的に終了し、ジョー・バイデン前副大統領が民主党の大統領選挙本選挙指名候補者となった。バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は選挙戦から撤退したことで、選挙は終わった。これからは、サンダースをはじめとする民主党内進歩主義派は自分たちの主張する政策をどれだけバイデンに受け入れさせるかという条件闘争に入る。バイデン側としては、「ドナルド・トランプ大統領の再選を許容するのか」という大義名分を掲げて進歩主義派に対応する。

 サンダースは2016年のヒラリー・クリントンの時には党の全国大会の2週間前になってようやくヒラリー支持を表明したが、今回は早い段階でバイデン支持を表明した。バイデンがインターネット上で中継している「ヴァーチャル集会」に登場し、バイデン支持を表明した。しかし、その態度はぶっきらぼうで、嫌々ながらやっているという感じがよく出ていた。バイデンは臭い芝居で驚いた様子を演じたが、こちらも芝居が下手すぎて興ざめするものであった。

 これでサンダース支持者がバイデンを支持するとは思えない。サンダース支持の熱狂的な若者たちにはただの儀式ほど嫌なものはない。トランプ大統領はサンダース支持者に対して、自分の政策はサンダースと同じものが多い(右派と左派の違いだけでポピュリスト、ワシントン政治の部外者である点は同じだ)ので、是非自分を支持して欲しいと発言している。サンダース支持者の動向は民主党でも神経を使っているだろう。

進歩主義派は、バイデンが嫌いだ。しかし、トランプ再選阻止も掲げていた。となると、どちらがより嫌か、バイデン大統領の誕生か、トランプ大統領による更なる4年間かという嫌なことの選択を迫られることになる。そこで、「サンダースもバイデン支持を表明したから」ということで、消極的でもバイデンを支持するという人たちも増えるだろう。骨の髄までサンダース支持者はトランプ大統領に投票するか、棄権するか、他の党、例えば緑の党に入れるだろう。

 バイデンは2016年に出るべきだった。今回の新型コロナウイルス感染拡大という事態の中で、各州の知事、特にニューヨーク州知事アンドリュー・クオモ、ミシガン州知事グレッチェン・ウイットマー、カリフォルニア州知事ゲヴィン・ニューサムといった新しいスターが民主党内に登場した。民主党の歴史を見れば、ジミー・カーターやビル・クリントンといった地方の州知事から大統領へという道が存在する。危機的状況におけるリーダーシップを見せることで現在の知事たちは知名度と支持率を高めている。バイデンは2020年に当選したとしても次の大統領選挙に出ない可能性もある。今回の新型コロナウイルス感染拡大の後始末で4年間を使って次に譲るということもある。

(貼り付けはじめ)

サンダースがバイデンの大統領として支持(Sanders endorses Biden for president

ジュリア・マンチェスター筆

2020年4月13日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/492540-sanders-endorses-biden-for-president

月曜日の夜に開催されたインターネット上のイヴェントの席上、米大統領選挙民主党予備選挙に立候補していたバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)が対抗馬だったジョー・バイデン前副大統領へ支持表明を行った。

バイデンはコロナウイルスに関するインターネット上のイヴェントを開催したが、その席上、サンダースが登場し、次のように発言した。「私たちはホワイトハウスにあなたを必要としています。ジョー、私はあなたがホワイトハウスに入ることが実現するようにできることは全てやります」。

サンダースは続けて次のように述べた。「今日、私は全てのアメリカ国民に、全ての民主党支持者の方々、無党派の方々、多くの共和党支持の方々にお願いします。今回の大統領選挙において皆で一緒になって、あなたの選挙を支援したいのです。私はあなたが候補者になることを私は支持します」。

サンダースは大統領選挙から撤退を表明して1週間も経たずにバイデン支持を表明した。サンダースの支持表明は民主党内の進歩主義派と穏健派をまとめようとする試みである。

この動きは11月の本選挙を前にして民主党はまとまることができないのではないかという懸念を抑えようということでサンダースの支持表明が行われた。

2016年の時には、サンダースは7月の党大会の2週間前になってようやく民主党の大統領選挙候補者となったヒラリー・クリントンへの支持を表明した。

サンダース自身とサンダースの支持者たちは民主党内部のエスタブリッシュメント派に対して懐疑的である。サンダース支持者たちはサンダースの選挙戦を政治運動だと考えていた。彼らは民主党内部の指導者たちが「メディケア・フォ・オール」のような進歩主義的な政策への支持を躊躇していると指摘している。

一方でバイデンとより穏健派の民主党支持者たちはオバマケアとして知られる患者保護並びに医療費負担適正化法の強化と拡大を強く求めている。

バイデンとサンダースは月曜日の夜のイヴェントでお互いの政策の違いを認めながら、本選挙の投開票日にトランプ大統領を倒すという共通の目的を確認した。

バイデンはサンダースに対して次のように述べた。「あなたからの支持表明はとても大きなものであると思います。私にとってとても大きな支援です。私たちはいくつかの問題で意見が異なりますが、実はとても近い関係にあるということを知って人々は驚くことでしょう。これからあなたの助けが必要になります。それは選挙戦において勝利を得るためだけではなく、その後の統治においてもです」。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 少し間が開いてしまって恐縮だが、今回はバーニー・サンダース陣営の中で「もう予備選挙から撤退しよう」というグループと「まだまだ選挙戦を続けるべきだ」というグループに分かれているという記事をご紹介する。

 新型コロナウイルス感染拡大はアメリカでも猛威を振るい、今年が重要な選挙の年であることがすっかり忘れ去られている。今やアメリカ政治の中心となっているのは、対応にあたっている各州の知事たちで、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事やミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事の人気は急上昇である。トランプ大統領は「戦時大統領」とすれば人気は上がっていない。

 そうした中で、現在のところ、各州の民主党予備選挙は延期などになっているが、大統領選挙は11月3日に実施される。これは連邦法で決まっているので変更することができない。大統領選挙本選挙の民主党候補者を指名する民主党全国大会は8月に延期となった。トップを走っているジョー・バイデンは「オンライン上のヴァーチャルな全国大会にすべきだ」という主張を行っている。

 こうした状況の中、民主党予備選挙で2番手につけているバーニー・サンダースは選挙戦から撤退していない。しかし、「このような時期で、人々が集まる形で民主党予備選挙を続けるのも感染拡大につながるので、選挙戦から撤退して、予備選挙を終了させるべきだ」という声が陣営内から出ている。また、民主党内にもそのような声が多く出ている。

 一方、「自分たちの声を代弁してくれると期待している有権者もいるのだから、選挙戦を続けるべきだ」というグループも存在する。こちらはそうは言いながらも、何か不測の事態が起きることに賭けているということもあるだろう。

 サンダースは既に現在の状況に埋没してしまっている。ここから何か大逆転ということは、バイデンに深刻なことが起きない限り、ないであろう。それならば、選挙戦から撤退して、民主党が一丸になってトランプ大統領を倒そう、連邦議会、上下両院で一議席でも多くの議席を獲得しようという方向に進める方が良いのではないかと思う。しかし、バイデンに何かあった時のための選択肢として選挙戦に残っておくというのも見識である。慎重さや準備というのは無駄に見えても実は重要だということは今回の事態で私たちは日々学んでいる。

(貼り付けはじめ)

レポート:サンダースの側近の中に2020年の選挙戦から撤退することを主張する人たちが出ている(Some Sanders top allies have urged him to withdraw from 2020 race: report

マーティー・ジョンソン筆

2020年4月2日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/491197-some-sanders-top-allies-have-urged-him-to-withdraw-from-2020-race-report

バーニー・サンダース連邦上院議員の選対幹部や支持者たちの中から、サンダースは予備選挙から撤退すべきだという主張が出ている。選対の状況について詳しい複数の情報源が『ワシントン・ポスト』紙の取材に答えた。

取材に答えたある人物によると、サンダース選対の責任者ファイズ・シャキールとサンダースの最側近プラミラ・ジェイパル連邦下院議員(ワシントン州選出、民主党)をはじめとする複数の人々がサンダースに対して選挙戦を停止するように働きかけを行っているということだ。

全国選対の共同委員長であるニナ・ターナーをはじめとするその他のサンダース陣営の幹部や側近たちは78歳のサンダースに対して予備選挙にとどまるように促している。

サンダースと深い関係にあるNPO団体の代表であり、長年にわたるサンダースの支持者でもあるラリー・コーエンはワシントン・ポスト紙の取材に次のように答えている。「数百万の人々は彼の名前を立候補者名簿に見つけたいと望んでいるのです。それは、自分たちの考えを代弁してくれる人に投票できるからです。もしサンダースの名前が立候補者名簿に載らないということになれば、そうした人々は、自分たちは見捨てられたのだと感じることでしょう」。

スーパーチューズデーでジョー・バイデン前副大統領がサンダースを圧倒して以来、サンダースが民主党の大統領本選挙候補者指名を受けることはだんだん難しくなってきている。

バイデンはこれから2州で実施される予備選挙での勝利が確実視されており、そうなれば獲得代議員数争いでさらに大きなリードを得ることになる。党の指名候補となるためには1991名以上の代議員を獲得しなければならないが、現在までのところ、バイデンは1217名を獲得し、サンダース派914名の獲得にとどまっている。

次の予備選挙は火曜日にウイス渾身州で実施されるが、各種世論調査の結果ではバイデンの勝利確実という予測が出ている。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 全世界で新型コロナウイルス感染拡大が深刻化している。日本でも東京都で深刻化の度合いが増し、東京都内の外出自粛要請、他県では東京への外出自粛要請が出された。こんな状況下では、今年アメリカで大統領選挙が実施されるということにはなかなか目が向けられない。現職のドナルド・トランプ大統領と現在の連邦議会は、新型コロナウイルス感染拡大に対して、後手後手に回ったという印象は否めない。しかし、一度やると決めたら、アメリカ流の大量の資金と資源を一気に投入するという形で対策を取る。

 日本では後手後手というのは一緒だが、資金や資源をちまちまと逐次的に投入し、失敗を重ねている。これは太平洋戦争の時と同じ手法であり、この「後手後手ちまちま」は日本の宿痾ということになるだろう。

 民主党予備選挙は4月になるまでない。既にいくつもの州で予備選挙実施費の延期を決定しているところも多い。選挙どころではない、ということだ。さすがに大統領選挙が延期されるということはないだろうが、投票方法は郵便やインターネット利用ということが検討されるだろう。しかし、その前に民主・共和両党の候補者を決める全国大会が予定されている。全国大会が通常通りに開催されるかどうか、もまだ不透明な状況だ。

 本ブログはここ最近の通常通り、民主党予備選挙について紹介する。少し古い記事になって申し訳ないのだが、民主党予備選挙で最有力候補となっているジョー・バイデン陣営の人事の変更が行われた。これまで、陣営を引っ張ってきた、アニタ・ダン、グレッグ・シュルツに代わり、ジェン・オマリー・ディロンという人物が選対の責任者となった。ダン、シュルツは陣営に引き続き残り、アドヴァイザーの仕事を行うということだ。

 ダン、シュルツ、オマリー・ディロンの共通点はバラク・オバマ前大統領の選対を経験し、ホワイトハウスで働いていた経験を持つ、更にはヒラリー・クリントンとの関係が薄いということだ。

anitadunn002
アニタ・ダン
  アニタ・ダン(Anita Dunn、1958年―、62歳)も若い時から民主党の政治家たちの選対本部に参加し、選挙の実務を学んだ。2008年のオバマ前大統領の初めての大統領選挙ではシニアアドヴァイザーを務めた。その後、ホワイトハウスの広報部長を務めた。グレッグ・シュルツ(Greg Schultz、1981年―、39歳)は2008年の大統領選挙では短期間ヒラリー・クリントン陣営で働いた。2012年の時には、オバマ陣営のオハイオ州責任者を務め、オバマ政権第2期には、バイデン副大統領の上級アドヴァイザーを務め、後にオバマ大統領の政治アドヴァイザーとなっている。

gregschultz002
グレッグ・シュルツ
jenomalleydillion001
ジェン・オマリー・ディロン

ジェン・オマリー・ディロン(Jen O'Malley Dillon、1976年―、43歳)は選挙運動のプロである。2000年の大統領選挙で民主党候補だったアル・ゴア陣営で働き、その後も連邦上院議員選挙や大統領選挙で選対スタッフとして働き、経験を積んだ。2008年の大統領選挙ではオバマ陣営で激戦州担当の部長を務めた。その後は民主党全国委員会の上級部長を務め、2012年の大統領選挙では陣営の副責任者を務めた。今回の大統領選挙では、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)の陣営で責任者として働いていた。

 民主党内におけるアフリカ系アメリカ人の影響力に対抗するためにヒスパニック系がバイデンに対して働きかけを行っている。「自分たちヒスパニック系も入れなければ選挙に勝てない」という半分懇請のような脅しのような訴えである。自分たちの存在感が薄れることを懸念しているから起きる訴えだ。

 バイデン陣営がオマリー・ディロンを責任者に迎えたことは大きい。彼女がオバマ系の人材であることもそうだが、テキサス州内に人脈を広げ(その中には当然ヒスパニック系も多く含まれる)、知識を得たということが大きい。これはバイデン陣営が本選挙でトランプ大統領と対峙する際に、テキサス州とフロリダ州で戦い、このどちらかを奪い取ることでトランプを追い落とすという戦略に合致する動きだ。私は今年の大統領選挙本選挙では、中西部の一州、南部の一州でバイデンが勝利すれば、トランプは負けることになると考えている。そのための戦術として、オマリー・ディロンをバイデンは陣営に迎えた。

(貼り付けはじめ)

バイデンはオローク選対の幹部だった人物を新しい選対責任者に起用(Biden appoints former O'Rourke aide as new campaign manager

タル・アクセルロッド筆

2020年3月12日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/487254-biden-appoints-former-orourke-aide-as-new-campaign-manager

民主党予備選挙において先頭走者の位置を固めているジョー・バイデン前副大統領は、自身の選対本部の新しい責任者としてジェン・オマリー・ディロン(Jen O'Malley Dillon)を起用した。バイデンは厳しい戦いとなるであろうトランプ大統領との本選挙に向かって準備をし始めた。

オマリー・ディロンの起用は木曜日に『ワシントン・ポスト』紙が最初に報じ、その後にバイデン選対が事実だと認めた。オマリー・ディロンは民主党の選挙対策の分野では有名な人物である。オマリー・ディロンは2012年のオバマ前大統領の再選の選対で副責任者を務めた。また、オバマ政権第一期の4年間では、民主党全国委員会の執行役員を務めた。

最近では、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)の大統領選挙を手伝ったが、オロークは最終的に選挙戦から撤退した。また、バイデン選対に対しての非公式のアドヴァイザーをしていた。

バイデン選対によって発表された声明の中で、オマリー・ディロンは次のように語った。「バイデンの人格と指導力のもとにまとまっている他の民主党員の多くと同じく、私はこの重要な時期にティームに参加できることに興奮しています。」

オマリー・ディロンは続けて次のように述べている。「バイデン前副大統領は記録的なレヴェルの有権者を投票所に向かわせています。そして、ドナルド・トランプが二期目を迎えないことを確実にするために必要な幅広い連合を形成しています。バイデンを46代目の大統領にする手助けができることは光栄であり、私は仕事を始める準備ができています」。

オマリー・ディロンはアニタ・ダンとグレッグ・シュルツのティームに参加することになる。ダンとシュルツは責任者としてバイデン選対の舵取りをしてきた。

先月のアイオワ州での党員集会での惨敗の後、ダンは選対を立て直した。シュルツはバイデンの出馬の準備に参加し、選対の初期の人事を担当し、代議員獲得に関する戦略を策定した。バイデン選対によると、シュルツは組織に関する計画と献金者と支持者へのアウトリーチといった仕事をこれから行うということだ。

バイデンは次のように語った。「私は、グレッグに対して私たちの選対が今日ある形にしてくれるために指導力を発揮し、献身してくれたことに感謝の意を表します。そして、彼がこれからも私たちの選対と選挙運動に継続して貢献してくれるだろうと確信しています。私はジェンが私たちのティームに彼女の素晴らしい才能と洞察をもたらしてくれるだろうことを楽しみにしています。この秋にドナルド・トランプと戦うための準備するにあたり、ジェンは選対と選挙運動を拡大し、強化させるための財産となってくれるでしょう」。

バイデンは一連の勝利によって11月にトランプと対決する民主党候補者の最有力候補になった。バイデンはサウスカロライナ州で30ポイント近くの差をつけて圧勝し、先週のスーパーチューズデーでは14州のうち10州で勝利し、今週はじめのミシガン州で重要な勝利を収めた。バイデンが連勝を収めたことで、多額の献金が流れ込んできており、全国で選挙事務所を設置することができるようになっている。

トランプ大統領は、数百万ドルの寄付金を使って再選に向けた選対と選挙運動を加速させている。

=====

民主党内のヒスパニック系の人々は、サンダースのラティーノ支持獲得戦略はバイデンにとってのロードマップとなると考えている(Hispanic Democrats see Sanders's Latino strategy as road map for Biden

ラファエル・バーナル筆

2020年3月11日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/487137-hispanic-democrats-see-sanderss-latino-strategy-as-road-map-for-biden

連邦議会ヒスパニック系議員連盟(CHC)所属の議員たちはジョー・バイデン前副大統領に対してバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の成功したアウトリーチ戦略を見習うように主張している。

このような要求は、バイデンがアフリカ系アメリカ人と穏健派、高齢の有権者たちからの支持を受けて南部諸州と中西部諸州で決定的な勝利を収めて民主党予備選挙のトップ走者となった時から出ている。

対して、サンダースはラティーノ系の有権者からの力強い支持を集めている。その結果として、カリフォルニア州とネヴァダ州といった西部諸州で勝利した。

ラティーノ系の人々はサンダース陣営が効果的なアウトリーチ戦略を採用し、選対の最高幹部の中にヒスパニック系の人を置いていることを評価している。そして、こうしたことをバイデンにも真似てもらいたいと考えている。

バイデン支持を表明し、連邦議会ヒスパニック系議員連盟の選挙部門の責任者を務めるトニー・カルデナス連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は次のように述べている。「次のアメリカ大統領、その次、その次、その次を狙う人は誰であっても、投票する権利、どの候補者を支持するかを決めるために情報を知る権利を持つ全てのアメリカ国民を考慮に入れて選挙運動を実施する必要があります。」

カルデナス議員は、サンダース陣営のトップアドヴァイザーであるチャック・ロカに言及しつつ次のように語った。「バーニー・サンダースの選対は、能力の高いラティーノもしくはラティーナを選対の最高幹部に据えた初めての全国レヴェルの選挙組織ということになります。これは選挙運動にとって良い決断となりました。その結果として、バーニー・サンダースはいくつかの州でラティーノ系有権者の支持を受けて良い結果を得ました」。

選挙コンサルタントで、連邦議会ヒスパニック系議員連盟所属の議員たちのためにも働いた経験を持つロカは、サンダース陣営が早い時期から重点州においてラティーノ系有権者の支持獲得のために資源を投入していたことを評価し、そのために予備選挙の初期段階でヴァーモント州選出のサンダース議員が予備選挙でトップに立った事実を強調した。

ロカは本誌に対して次のように述べた。「カルデナス議員は私たちラティーノ系共同体に対して常に政治に関心を持ち、参加するように訴えてきました。私はサンダース陣営の選挙運動に誇りに思っていますが、それはカルデナス議員の訴えに沿ったものだからです。私はただテーブルに座っているだけではなく、人々に会って行動しています」。

ロカの戦略はこれまで長い間ヒスパニック系共同体の指導者たちから出ていた要求に基づいたもので、文化的に有効なヒスパニック系有権者へのメッセージを早い段階から強く打ち出すということだった。ヒスパニック系に関してはこれまでいろいろな選対で軽視されてきた人々であった。

ロカは次のように語っている。「11月にドナルド・トランプを倒すために、十分な資金を投入した、文化的にも有効なラティーノ系の得票獲得作戦を実行する必要があります。民主党が“外に出て投票に行きましょう(GOTV)”作戦を実行する前にラティーノ系への働きかけを始動する必要があるということを私たちは証明したのです。ラティーノは選挙戦で働きかけを待つだけの存在ではなく、自分たちで実際に選挙戦を実行する存在になっていくことでしょう」。

連邦議会ヒスパニック系議員連盟にはカルデナス議員のようなバイデンを支持する穏健派の議員たちがいるし、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)のようなサンダースを支持する進歩主義派の議員たちがいる。こうした人々は共にロカの発言内容に同意している。

オカシオ=コルテス議員は次のように語っている。「歴史的に見て、民主党と民主党関連の組織はラティーノ系の有権者たちへのアウトリーチについて苦闘してきましたが、正しくない方法を採用してきました。その結果として、ラティーノ系への政策も良いものを作り出すことに苦労しています。バイデン前副大統領は民主党内部の伝統的な組織に頼り切っています。そして、支持を勝ち取っています」。

オカシオ=コルテス議員は続けて次のように述べた。「しかしながら、このような伝統的な組織に頼っているのが現状です。これは民主党の強さと弱さの慣性ということです。民主党の弱さの一つはラティーノ系有権者へのアウトリーチです」。

バイデン陣営と緊密な関係を持っているカルデナスは、バイデン陣営は既にサンダース陣営と同様の対ラティーノ系有権者戦略を既に実行しているはずだと述べている。

バイデンは、フロリダ州、アリゾナ州、イリノイ州でのラティーノ系アウトリーチに新しい資源を投下している。バイデン陣営内部の議論に詳しいある人物によると、バイデン陣営はこれら各州内のラティーノ系有権者の間でサンダースと競り合えると考えているということだ。

カルデナスは、ヒスパニック系共同体の指導者たちが長年民主党に対して求めてきた、ヒスパニック系への関与戦略を初めて具体化した有力な大統領選挙候補者となったのがサンダースだと述べた。

カルデナスは次のように述べた。「ある有権者グループに働きかけを行わず、その人たちを後回しにし、選挙の投開票日当日前にこれらの人々にほとんど注意を向けなければ、得票率が低くなりますよね。その候補者グループの中で、そんな候補者もしくはその候補者の主張を受け入れる人の割合はおのずと低くなりますよね」。

カルデナスは続けて次のように語った。「私が今述べたことはこの予備選挙で全ての候補者の陣営が予備選挙開始前に行ったことです。そして、本当に働きかけを行って、ラティーノ系の有権者を動員したのは、バーニー・サンダースだけなんですよ」。

バイデンはラティーノ系に対して働きかけを全くやっていないということはない。

バイデン陣営のラティーノに関するアドヴァイザーであるクリストバル・アレックスは「ラティーノ・ヴィクトリー」から採用された。ラティーノ・ヴィクトリーはヒスパニック系の人々の声を吸い上げ主張する、良く知られた進歩主義的な政治組織である。

ラティーノ・ヴィクトリーは今年2月にバイデン支持を発表した。

バイデンはヴァージニア州とサウスカロライナ州でヒスパニック系有権者からの支持を獲得したが、南部諸州でサンダースがバイデンとの差を詰めることができないようになった。

バイデンは火曜日に予備選挙が実施されるフロリダ州で構造上の優位性を持っている。バイデンはフロリダ州でラティーノ系の重要な支持を集めている。フロリダ州は全米で第3位のヒスパニック系の人口を抱えている。

ダレン・ソト連邦下院議員(フロリダ州選出、民主党)は次のように語っている。ソト議員はプエルトリコ系としては初めてのフロリダ州選出の連邦議員である。「フロリダ州ではバイデンはラティーノ系の有権者の支持を掴んでいます。今朝発表された最新の各種世論調査の結果が物語っています。もちろん、フロリダ州には独自の状況があります。ヒスパニック系と言っても5つの異なったグループ分けができるほどですから、これらの動きでフロリダ州の選挙の結果は変わるんですよ」。

スーパーチューズデー後にバイデン支持を表明したソト議員は次のように語っている。「バイデンはヴァージニア州と東部のいくつかの州で良い結果を得ました。そしてヒスパニック系有権者からの投票に関してもそうです。サンダースは南西部諸州のヒスパニック系から多大な支持を得ました。これまでの選挙戦を見ていて、バイデンは東部諸州で勝利を収めることができる上昇気流に乗っています」。

カルデナスはバイデン陣営が予備選挙序盤の段階でヒスパニック系に働きかけを行うだけの資金を持っていなかったが、アフリカ系アメリカ人と郊外に住む白人の有権者たちの支持を得た。その結果として民主党予備選挙でトップに立つことができた。

カルデナスは次のように語った。「バイデン選対はサンダース陣営が行った規模での資源を投入しヒスパニック系有権者からの支援を得るということができませんでした。しかし、スーパーチューズデー後にすぐにバイデン陣営に連絡をしました。そして、選対がつかんでいる内容と知っておくべき内容を聞き、説明しました。全米のラティーノ系の有権者に主張を届けることの重要性とそのための資源を投入すべきだという話をしました」。

カルデナスは「もちろん、バイデン選対がラティーノ共同体、アメリカ全土のラティーノ系の有権者とのコミュニケーションに投資をしていないなどと信じる理由は存在しません」とも語っている。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 2020年3月17日にアリゾナ州、フロリダ州、イリノイ州で民主党予備選挙が実施された。オハイオ州も同日に予備選挙実施が予定されていたが、延期となった。オハイオ州以外にもケンタッキー州、ジョージア州、メリーランド州などが既に延期を決めている。新型コロナウイルス感染拡大を受け、多くの人々が一か所に集まることを防ぐための措置だ。また、重症化リスクが高い高齢者の方が若い人々よりも投票に参加したり、ヴォランティアを行ったりという傾向があることも選挙延期の理由になっている。アメリカ国内でも新型コロナウイルス感染拡大の影響は深刻になっている。
2020democraticprimary0317primaries001
青色がバイデンの結果

 選挙の結果はバイデンが3つの州において大差で勝利を収めた。既に予備選挙は終戦ムードである。新型コロナウイルス感染拡大もあり、「予備選挙はバイデン勝利で大勢はほぼ決したのだから、予備選挙を終了して、新型コロナウイルス感染拡大終息を待つべきだ」という声も上がっている。感染拡大の勢いが止まらなければ、7月の民主党全国大会にも影響が出る。4日間にわたって数千名がアリーナでロックコンサートのような騒ぎを行うというのは感染防止にとっては最も良くない行為だ。
2020democraticprimarydelegatespost20200317001

 全国大会で党の指名候補となるためには獲得宣誓済み代議員数1991が必要だ。現在まで2233名の配分が終わり、バイデンは1180名を獲得し、サンダースは885名となっている。300名弱の差となっている。まだ40%の代議員の配分が終わっていないとはいえ、ここからの逆転は難しい。サンダースはこれから条件闘争に入り、できるだけ自分の主張している政策をバイデンに採用してもらおうという方向に進む。これによって民主党は分裂を回避することになる。党内融和を演出して、一致団結してトランプ打倒に向かうということになる。

(貼り付けはじめ)

火曜日の予備選挙の夜に関する5つの特徴(Five takeaways from Tuesday's primary night

ジョナサン・イーズリー筆

2020年3月18日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/488163-five-takeaways-from-tuesdays-primary-night

フロリダ州、イリノイ州、アリゾナ州の有権者たちの火曜日の投票によって、ジョー・バイデン前副大統領はバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に大差をつけて勝利した。アメリカ国内でのコロナウイルスの感染拡大による恐怖とパニックの中でこのような結果が出た。

今回の予備選挙の5つの特徴を挙げていく。

(1)バイデンは党の指名候補に近づく(Biden is the likely nominee

バイデンは火曜日夜に予備選挙が実施された3つの州全てで勝利した。先週、バイデンは6つの州のうち5州で勝利した。その前のスーパーチューズデーでは14州のうち10州で勝利した。

火曜日の各予備選挙で最終集計が出た時点で、バイデンは獲得代議員数でほぼ逆転不可能なリードをつけることになるだろう。

バイデンは火曜日の予備選挙の前で獲得代議員数において約150名リードしていた。火曜日の午後11時時点で2倍以上の300名以上の差をつけている。

民主党予備選挙では代議員は得票率に比例して配分されている。そのため候補者たちがつけられた差をすぐに埋めることは極めて難しい。

バイデンは1100名以上の代議員を獲得した。一方、サンダースは800名以上の代議員を獲得した。

党の候補者指名を得るためには1991名の宣誓済み代議員を獲得する必要がある。現在のところ、全体の約40%がまだ配分されていない段階である。しかし、選挙の専門家たちは一致して、予備選挙は実質的には終了しているということに同意している。

(2)バイデンは大差をつけて勝利(Biden is winning by huge margins

バイデンはフロリダ州では約40ポイントの差をつけて勝利した。イリノイ州では、2016年の時にはサンダースはヒラリー・クリントンと同率に持ち込んだ。今回は85%の選挙区の報告が終わった時点で、バイデンは20ポイント以上の差をつけて勝利しつつある。

サンダースはラティーノ系有権者の支持の強さからアリゾナ州で乞う結果を得たいと考えていたが、マリコパ郡でバイデンが2桁のリードをつけた時点で勝負ありだった。ここにアリゾナ州の全人口の約60%が居住している。

先週、バイデンはミシシッピ州、ミズーリ州、ミシガン州の全ての郡で勝利した。このような完璧な結果によってバイデンはサンダースを大きく引き離すことができた。

サンダースは、候補者が多かった予備選挙序盤においていくつかの州で勝利した。

しかし、予備選挙がサンダースとバイデンとの間の一騎打ちの様相になってからはほぼ全ての場所で敗北している。

バイデンはより高齢な有権者とアフリカ系アメリカ人有権者の支持をほぼ独占している。彼はまた大学の学位を持たない白人有権者の支持率でもサンダースを上回っている。この有権者層は2016年のサンダースの選挙戦を支えた人々だ。バイデンは大学のある町や地方でもサンダースを上回った。これらの地域は本来サンダースがより良い結果を残すべきところである。

(3)サンダースは選挙戦からの撤退の圧力を受けることになるだろう(Sanders will face pressure to drop out

進歩主義派の無所属であるサンダースは選挙戦を終えるように求める声に既に直面している。しかし、これらの声はこれから強まっていくだろう。

バイデンが党の指名候補になる可能性が高まる中で、民主党の幹部たちはトランプ大統領を倒すという共通の目標に向けて党をまとめることに熱意を向けるようになっている。

サンダースは既に選挙戦を終えることをそれとなく示唆している。

サンダースはバイデンに対する攻撃を大幅に弱めている。そして攻撃する代わりにバイデンに対して進歩主義的な政策のいくつかを採用するように求めるようになっている。

火曜日夜の演説の中で、サンダースはこれからの選挙については言及しなかったが、コロナウイルスに対する政府の適切な対応について多くの時間を割いた。

サンダースは火曜日の夜の時点で800名上の代議員を獲得する見込みだ。そして、民主党全国大会で政治的な影響力を行使できる可能性を持っている。

しかし、ウイルスの世界的大流行によって、選挙戦からの素早いそして秩序だった撤退をサンダースに強く求める動きが加速するだろう。

(4)投票参加者数に影響を与えるコロナウイルス(Coronavirus is impacting turnout

民主党はこれまでの予備選挙において人々の熱気と投票者数の増加に恵まれてきた。これらのおかげでバイデンは獲得代議員数で大量リードすることができている。

しかし、火曜日、全国各地で投票所での投票という形式において衝突が起きた。各州政府幹部たちは有権者たちが確実に無事に外に出て投票ができるようにあらゆる手段を取ろうと奮闘した。

フロリダ州での投票参加者数は2016年の時とほぼ同数だったが、これは郵便や期日前投票を行った人々の数が記録的な数に上ったことが要因として挙げられる。

イリノイ州では、期日前投票の数がそこまで増えなかったために、結果として投票参加数は惨憺たるものとなった。

投票所は範囲の狭い広報、もしくは何の連絡もなしに閉鎖もしくは移動された。あるケースでは、選挙の係員が姿を見せなかったために投票を行うことができなかった。地元メディアはいくつかの投票所がまるでゴーストタウンだと形容し、いくつかの郡では2016年の時に比べて投票者数が半数にまで減ってしまうだろうとも見られている。

(5)各州はこれからの予備選挙に向けて厳しい決断を迫られている(States face tough decisions about future primary elections

州知事や各州政府幹部たちはこれからの予備選挙で人々が投票所に集まる形での投票を行うべきかについて厳しい決断を迫られている。

疾病コントロール・防御センターはガイドラインを発表し、その中でウイルスの拡散を封じ込めるためには人々は集まらないことだとしている。

投票所は投票する人々の長い列ができ、人々が同じ部屋で過ごすことになる。若い有権者よりも高齢の有権者の方が投票に参加する傾向が強く、また投票所でのヴォランティアも高齢の人々の方が多い傾向にある。

そのため、オハイオ州、ケンタッキー州、ジョージア州、ルイジアナ州、プエルトリコでは予定の日時から延期する決定を下した。

民主党全国委員会は各州に対して予備選挙実施の延期を行わないように要求したが、同時に可能ならば投票がより安全にかつ投票時に集まらないようにするための手段を採用することも求めた。郵便投票、不在者投票、投票所に並ぶ人や投票所内にいる人の数を減らすために投票所の開設時間の延長などを行うように求めた。

しかし、各州知事たちは屋内退避勧告を検討し始めている。各州政府は多くの人々が同じ場所に集まることを制限するために長期間にわたるレストランと学校の閉鎖命令を出している。

オハイオ州知事マイク・デワイン(共和党)は最後の最後までオハイオ州の予備選挙の延期に努力を傾けた。デワインは予備選挙の延期を行うのは、緊急時以外は人々に家から出ないようにと求めているのに、人々に外に出て投票することを促すことは正当化できないからだと発言している。

オハイオ州政府の幹部たちは世界的大流行の中で人々が集まって投票を行うことはリスクが大き過ぎるかどうかを決めねばならない。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 火曜日にアリゾナ州、フロリダ州、イリノイ州で予備選挙が実施された。オハイオ州も実施予定であったが新型コロナウイルス感染拡大を受け延期となった。3州の予備選挙ではジョー・バイデンが全て勝利を収め、バーニー・サンダースに対して、獲得代議員数でほぼ逆転不可能なリードを取ることに成功した。これでほぼ終戦であり、サンダースがどうするのかということに人々の注目が集まっている。

 あくまで選挙戦を継続するのか、選挙戦から撤退して、新型コロナウイルス感染拡大もあり、予備選挙を終わらせるのか、どちらだろうかという憶測が様々に飛び交う。そうした中で、サンダース陣営の責任者ファイズ・シャキールが「次の予備選挙までに数週間あるので、その間に時間を取ってサンダース陣営と選挙戦について分析評価(assess)する」と発表した。これまで他の候補者たちの動きでは、「分析評価」「再度の評価」という言葉が出ると、数日もしないうちに「選挙戦を停止(suspend)する」ということになっている。従って、サンダースも選挙戦の停止を考えているということを示唆していると見るのが一般的だ。

 しかし、ここで勇み足をしてしまったのが『アクシオス』誌だ。アクシオス誌はバイデンが選挙戦を停止するという内容の記事を発表し、サンダース陣営から「完全な誤り」と指摘された。アクシオス誌も誤りを認めて編集長が謝罪するということになった。アクシオス誌の勇み足であろうが、「分析評価」という言葉を選対責任者が出すということはよほどのことであり、選挙戦の停止だと考えるのは仕方がない部分がある。取材が足りなかったという批判は出るが、少しかわいそうでもある。

 また、サンダースに対しては選挙戦を停止してはどうかという圧力は高まっている。これ以上戦っても逆転は不可能であり、サンダースもバイデンに致命傷を与えてまで逆転をしようという姿勢を取っておらず、自分たちの政策を少しでもバイデンに採用してもらおうという戦略に変わっている。

 選挙の方式も人々が集まらないようにする郵便形式や時間の延長などが検討されている。しかし、これからますます予備選挙の延期というところも出てくる。高齢者の方が投票やヴォランティアに参観する数が多いということもある。そうした人々は重症化リスクも高いので選挙自体が危険ということになる。そうした中であくまで続けるのか、止めるのか、まだ時間があるがサンダースにしては大きな決断が迫られる。

(貼り付けはじめ)

火曜日の連敗を受けサンダースは「選挙戦を分析評価」する(Sanders to 'assess his campaign' after Tuesday losses

ジュリア・マンチェスター筆

2020年3月18日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/488181-sanders-will-assess-his-campaign-after-coronavirus-response

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の選対責任者は水曜日、サンダースはこれから数週間で時間を取って選挙運動と選対を分析評価することになると述べた。ジョー・バイデン副大統領が火曜日に連勝を収めたこと後にこの発言がなされた。

サンダース選対の責任者ファイズ・シャキールは声明の中で次のように述べている。「次の予備選挙は3週間後に実施されます。サンダース上院議員は自身の選挙運動と選対を分析評価するために支持者と話し合いを行うことになります」。

シャキールは「しかし、直近では議員はコロナウイルスの感染拡大への政府の対応に集中し、私たちは労働者と最も弱い人々への対応がなされることに全力を挙げます」と述べた。

この声明は火曜日にバイデンがアリゾナ州、フロリダ州、イリノイ州の各予備選挙で勝利を収めた数時間後に発表された。バイデンはフロリダ州では40ポイント、イリノイ州では20ポイントの差をつけてサンダースに勝利した。

バイデンはアリゾナ州では得票率43%を記録し、サンダースは31%にとどまった。

今月初めのスーパーチューズデーで14州のうち10州で勝利を収めたことで、バイデンはリードを奪った。

火曜日の予備選挙での勝利によって、集計が最終的に完了し、バイデンは獲得代議員数で逆転不可能なリードを持つことになるだろう。

バイデンは現在1100名以上の代議員を獲得済みである。一方サンダースはやっと800名を超えた程度の数を集めているに過ぎない。

全代議員の40%がまだ配分されていない。候補者たちは民主党の候補者指名を正式に受けるためには少なくとも1991名の代議員を獲得しなければならない。

複数の予備選挙がコロナウイルスの感染拡大のために延期となっている。火曜日に行われる予定となっていたオハイオ州での予備選挙はウイルスのために延期となった。ジョージア州、ケンタッキー州、ルイジアナ州、メリーランド州、プエルトリコもまた予備選挙を延期した。

=====

サンダースが2020年の選挙戦を停止すると『アクシオス』が誤った報道を行ったことを謝罪(Axios issues apology after incorrectly reporting Sanders suspended his 2020 campaign

タル・アクセルロッド筆

2020年3月18日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/media/488303-axios-issues-apology-after-reporting-sanders-suspended-his-2020-campaign

『アクシオス』誌は水曜日、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が選挙戦を停止すると誤った報道を行ったことを謝罪した。

アクシオス誌の編集長ニコラス・ジョンソンは、インターネット上に衝撃を与えた記事が発表されてしまったのはアクシオス誌の編集プロセスがうまく機能しておらず、スタッフがそれぞれ離れた場所で業務を行うことに慣れきってしまったために起きたことだと述べた。

ジョンソンは次のように述べた。「サンダース氏の選挙戦についての私たちの誤った報道は大きな間違いであり、私たちは謝罪します。言い訳ではありませんが、次のことが現実です。完全に別々の場所に編集部員たちがいるという状況で私たちの編集プロセスが完全に機能しなかったのです。これは改善されつつあり、修正も行われています。今回の間違いについて私たちは責任を取ります」。


この記事は水曜日の朝に発表されたものだが、その中では、サンダースは、火曜日夜に実施されたアリゾナ州、フロリダ州、イリノイ州での各予備選挙でジョー・バイデン副大統領に対して大差で連敗を喫したので、民主党予備選挙の選挙戦を停止すると書かれていた。

サンダース選対の広報責任者マイク・カスカは、報道内容は「完全に誤り」であると明確に述べた。

アクシオス誌の記事は訂正されたのだが、誤りが含まれた元々のヴァージョンはアップル・ニュースに掲載され続けた。


火曜日に予備選挙が実施された3つの州で厳しい敗北を喫した後、サンダースは選挙運動と選対に対する分析評価を行っている。彼が選挙戦から撤退するのか、それともジョー・バイデンをより左派の方向に移動させる努力を行うために選挙戦を継続するのか、どちらだろうかという憶測が様々になされている。

サンダース陣営の責任者ファイズ・シャキーラは声明の中で次のように述べている。「次の予備選挙の投開票は3週間後に行われます。サンダース上院議員はこれから支持者の方々と選挙運動や選対について分析評価(assess)を行うために話し合いを持つことになります」。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。
2020democraticprimarydebatebidenandsanders001

 2020年3月15日にアメリカ大統領選挙民主党予備選挙の候補者討論会が開催された。今回が初めてジョー・バイデンとバーニー・サンダースとの一対一の討論会の形式となった。元々はアリゾナ州フェニックスで聴衆を入れて行われる予定であったが、移動距離を短くするということで、ワシントンDCのスタジオで開催された。聴衆も入れない「無観客」討論会となった。

 大相撲大阪場所は無観客で開催中だ。日本相撲協会員である力士、親方、行司、呼び出し、裏方から1人でも新型コロナウイルス感染が確認された時点で中止という条件付きだ。中日を越えて開催できているというのは徹底した管理がなされているということだろう。無観客の取り組みがいつも通りにNHKで放映されているが、序盤は歓声もなく、緊張感があり、違和感があった。しかし、いつもは聞くことができない呼び出しの声や力士のぶつかり合う音が聞こえ、力士の中には集中ができるという声もあり、この形も悪くはない(よほどのことがなければ二度とない)という感想が聞かれる。

 今回の討論会も「無観客」開催となったために、視聴者には違和感があったようだ。また、サンダースは観客を盛り上げて雰囲気作りをするのが得意なのでそれが封じられてしまうことになった。しかし、観客を盛り上げようとする過激な発言がなかった代わりに、政策の違いについて落ち着いた議論ができたのは良かったという感想が多く聞かれた。「こういう形も良いものだ」ということになった。

 サンダースは討論会を通じて攻撃を控えて、政策論争にとどめた。また、リベラル左派が主張する政策を売り込み、バイデンにも取り入れるように進言する場面もあった。全体として融和を目指すという形になった。討論会において、バイデンが女性を副大統領候補に選ぶという発言をし、注目された。

 アメリカでも新型コロナウイルス感染拡大は深刻になっており、予備選挙の延期を決定する州も出ている。そうした中で、バイデンが党内融和とまとまりを目指すという形が出来上がりつつある。民主党の反転攻勢という勢いがついているように感じられる。トランプ大統領もうかうかしていられない。

(貼り付けはじめ)

民主党討論会の5つの特徴(5 takeaways from the Democratic debate

ジョナサン・イーズリー筆

2020年3月15日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/487729-5-takeaways-from-the-democratic-debate

ジョー・バイデン前副大統領とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は日曜日夜、ワシントンDCにあるスタジオの中で聴衆がいない中で、一対一で討論を行った。討論会はコロナウイルスの拡散に関する世界的なパニックの中で実施された。

討論会の5つの特徴を書いていく。

(1)コロナウイルスが討論会を変えた(The coronavirus changed the debate

世界を覆う大流行は討論会でも長い時間議題となった。そして、バイデンとサンダースのそれぞれの世界観の違いを浮き彫りにするものとなった。

バイデンは自分自身をシチュエーションルームから指導し、医療関係者の負担を軽くするために軍隊を動員して臨時の病院を開設することができる、経験豊かな政治家だとアピールした。

バイデンはオバマ前大統領時代のホワイトハウスでの経験を次々と述べ、エボラ出血熱の拡大という災害に対応した経験があることを強調し、エボラ出血熱を抑えたことは、自分が危機に陥ったアメリカが必要としている冷静で対応能力のある指導者であることを示す証拠だ、と述べた。

一方、サンダースは今回のウイルスはアメリカのシステムの「驚くべき弱点と機能不全」を暴露したと主張した。これに対応するにはアメリカ経済と医療分野の根本的に変更しかないとも述べた。

コロナウイルスに関する討論を通じて、両候補は聞きたくない質問に晒されることになった。両者ともに70代後半であり、コロナウイルスは特に高齢の人々にとって致命的に危険であるということが分かっている。

バイデンとサンダースは共に自身のリスクを最小化するために行っていることについて述べた。手をよく洗うこと、選挙集会を中止すること、選挙運動を実体の世界ではなく、インターネット上で行うようにしていることを挙げた。

討論会の雰囲気が違っているのは最初からであった。両者は登壇して握手をするのではなく、肘と肘をぶつけ合う挨拶を交わした時点で雰囲気はこれまでと違うものだった。

(2)バイデンは攻撃し、反撃した(Biden attacked and counterattacked

ジョー・バイデンはサンダースに対して獲得代議員数で大きなリードをしている。そして、火曜日に予備選挙が実施されるアリゾナ州、フロリダ州、イリノイ州、オハイオ州でさらに勝利し、逆転不可能なリードを得ることができる強い立場にある。

バイデンは大勝ちすると見られており、日曜日の夜を最後にして、サンダースを押し出すために激しく立ち向かうとも見られていた。

討論会を前にして、一対一の形式で2時間にわたる攻撃をバイデンがしのげるかどうかという疑問があった。彼はこのような心配をよそに、攻撃的にもなり、バイデンの攻撃を切り返して自分の攻撃に利用するということも行った。

バイデンは危機の時代に、アメリカ国民は革命ということをひとまず置いておいて、政府と経済を安定化させるために大きな変化に集中したいと考えているのだと討論会の口火を切った。

2008年の金融危機の後に銀行救済を支持したことでサンダースはバイデンを攻撃した。これに対して、バイデンは銀行が大変なことになれば、「バーニーが気にかけていると述べている人々全員がとても、とても大変な状況になっていたことでしょう」とやり返した。

サンダースはバイデンの過去の投票について取り上げた。一方、バイデンは、連邦法による銃購入者に対する背景調査の義務化と銃が絡む事件の被害者たちが銃製造企業を訴えられるようにすることについてサンダースが反対投票を行ったと述べた。

討論の最後付近で、バイデンは、サンダースが過去にキューバ、中国、ロシアの各権威主義的な政権を称賛した発言を攻撃した。

専門家たちは今回の討論会でのバイデンのパフォーマンスはこれまでのベストだったと称賛した。火曜日の予備選挙でバイデンが党の指名候補にさらに近づくことに貢献する内容だったとも評価している。

(3)サンダースは討論会を通じて難しいバランス取りをうまくこなした(Sanders managed a difficult balancing act throughout the debate

サンダースは日曜日の夜、難しい挑戦を行わねばならなかった。多くの民主党支持者を怒らせることなしに自分がバイデンに対する有力な対抗馬であることをアピールしなければならなかった。民主党支持者の多くは、党の指名候補となる可能性が高いバイデンが、11月の本選挙を前にして深刻に傷つけられることは、トランプ大統領を利することになるだけだという懸念を持っていた。

討論会の壇上、サンダースは時にバイデンに激しく当たった。バイデンが支持する移民改革法案の内容を「奴隷制度」と同じだと激しく批判した。

しかし、討論会の大部分を通じて、サンダースの攻撃は個人的な内容ではなく、両者の間の政策の違いに焦点を絞ったものとなった。

サンダースは、貿易、イラクでの軍事行動への承認、財政赤字削減のために福祉予算の凍結、同性愛結婚に対して行った投票を取り上げてバイデンを攻撃した。そして、自分はリベラル派の人々が信頼でき、時代を先取りし、正しいことを行えると主張した。

しかし、サンダースは左派の多くがそのように望んだようには、バイデンに致命傷を与えようという姿勢を見せなかった。 It’s hard to see how this debate will fundamentally alter a primary race that has quickly moved against him.

討論会が終わり、バイデンの支持者たちはホッと胸をなでおろした。サンダースに関しては、サンダースが選挙戦の様相を大きく変えるために爆弾的な発言をするのではないかと懸念していた、批判的な人々からも称賛を得た。

(4)バイデンは左派への働きかけを行う(Biden makes overtures to the left

多くの民主党員や民主党支持者が持っている大きな疑問は、進歩主義的左派は、バイデンが党の指名候補になった際にバイデンを応援するのかどうかということだ。

討論会の数時間前、バイデンはサンダースの主張の一部を取り入れ、年間12万5000ドル以下の収入の家庭の学生が公立大学に進学する際には学費を無料とするという計画を発表した。

これはリベラル派の多くを満足させるものではない。サンダースは討論会の多くの時間を使って、バイデンの過去の立場について質問し、バイデンが若い人たちと進歩主義的左派の支持を得ようとするならばより前向きなリベラル的な主張をすべきと訴えた。

サンダースは討論会の中で「ジョーはこれまで、私よりも多くの州で勝利を収めてきました。しかし、私たちはイデオロギー上の戦いで勝利しています」と述べた。

バイデンは、民主党支持の有権者のエネルギーが自分の選挙運動を支持し動かしていると述べ、その結果として、アフリカ系アメリカ人と郊外に住む穏健派の有権者が投票所に向かうことで投票参加者数の大幅な増加が見られたのだと主張した。

しかし、バイデンは自身の選挙運動にあらゆる考えを持つリベラル派の人々も取り込むことの重要性を認識していると述べた。

バイデンは次のように述べた。「もしバーニーが党の指名候補になれば、私は支持しますし、彼の選挙運動も支援します。バーニーを支持している方々も私と同じことをしてくれると確信しています。もし私が党の指名候補になればバーニーもまた同じことをしてくれることと希望しています。そして、彼の支持者の皆さんも私を支持してもらいたいと思います。それは私たち2人のことよりも大きなことだからです。私たちの国の特性が投票によって決められようとしているのです」。

(5)討論会の方式は討論会の夜に様々あった奇妙なことの中の一つだった(The debate format was one of many strange things about the night

民主党は討論会の開催日の数日前にコロナウイルス感染拡大のリスクを最小化するためにいくつか変更を行った。

討論会は予定されていたフェニックスからワシントンDCに場所を移した。これは両選対とニュースメディアが長時間の移動をしないようにするためだった。ユニヴィジョンのキャスターであるホルヘ・ラモスは司会者の中にいなかったが、これは彼がウイルスを持つ人と濃厚接触をした可能性のある人物と接触を持ったと討論会後に発表された。その際に、ラモスの健康状態は通常通りだとも発表されている。

討論会の司会者たちは両候補からかなり離れた場所に座った。司会者たちの間も過去の討論会に比べてかなり離れていた。

しかし、人々が話していた大きな変化は、聴衆がおらず、候補者たちの発言に対する賞賛や批判の声が起きないことであった。討論会が音楽の入っていない映画のようになってしまった。

ニュースメディアの多くが今回の方式を称賛している。今回の方式は、聴衆の中にいる支持者たちを喝采させる気の効いた言い回しをしようと腐心するよりも政策論争に候補者たちを集中させるものであったと考えられている。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。
joebidenberniesanders401

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙は終戦に向かって進んでいる。ジョー・バイデンが全国規模の世論調査での数字を伸ばしている。バーニー・サンダースはエリザベス・ウォーレンの支持者も取り込んでいるようだが、それだけでは過半数には届かない。左派、右派、保守派、中道派などとグループ分けをしてはいるが、それらのグループ単独では民主党内で過半数を握ることはできない。あくまで横に広がっていくことが大事だ。
2020democraticprimarymorningconsultgrap009

 民主党予備選挙は3月17日にアリゾナ州、イリノイ州、フロリダ州、オクラホマ州で予備選挙の投開票が実施される。今のところ、各種世論調査の筋を見ても、バイデンがリードしている。500名以上の代議員が配分されているこの日の各州での予備選挙で逆転ができなければサンダースの予備選挙全体の逆転もほぼ不可能である。
2020realclearpoliticspollsaverage001

 今回紹介する記事は、バイデンのここまでの勝因を投票者数の増加、特にアフリカ系アメリカ人と穏健派の有権者たちの投票参加の増加が理由であるという分析記事だ。ここまで行われた各州の予備選挙では軒並み投票参加者数が増加している。前回2016年の時よりも多くなっている。このことについて、「サンダースが民主党の指名候補になったらトランプに負ける」という危機感がサンダースを支持しない人々の間に醸成されたという分析である。
2020democraticprimarymorningconsultmoderatevoters001

民主党支持有権者穏健派の支持率
2020democraticprimarymorningconsultblackvoters001
民主党支持有権者アフリカ系アメリカ人有権者の支持率
 2016年の時はヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダースの一騎打ちの構図だった。サンダースが予想外の大善戦で、ミシガン州では事前の各種世論調査の数字をひっくり返して勝利を収めた。この時よりも投票参加者数が増えている。これは、「ヒラリーなんて大嫌いだ、サンダースはよく分からないが社会主義者だと自分から言っている、どちらもダメだ」と考える有権者がかなりいたことを示している。

今回の構図は、「バイデンは頼りないところもあるが、政治経験は豊富だし、あのオバマ大統領に8年も副大統領として仕えた人物だ。少なくとも嫌いではない。サンダースは社会主義者とか言って危険な存在だ、周囲の政治家たちや支持者たちも若い奴らでうるさいだけの連中だ」ということで、人々が投票所に向かうようになったということになる。サンダースは特定のグループや層から深く熱心に支持されているが、バイデンは嫌われる要素が少なく浅く広く支持を広げている。この人たちは選挙集会に参加したり、戸別訪問をしたり、インターネット上に書き込んだりすることはないが、投票所に行くくらいはするという人たちだ。
2020democraticprimarymorningconsultgenerationz001

民主党党支持有権者(18歳から22歳)の支持率
2020democraticprimarymorningconsultmillenials001
民主党支持有権者(23歳から38歳)の支持率
2020democraticprimarymorningconsulthispanicvoters001
民主党支持有権者ヒスパニック系有権者の支持率
 サンダースは若者からの支持が圧倒的に多く、またヒスパニック系有権者からの支持も高い。こうした人々が投票所に向かえばサンダースが勝利するとサンダース陣営は主張し続けた。確かにヒスパニック系有権者が多いネヴァダ州ではサンダースは完勝した。しかし、その後の予備選挙では、若者たちの投票率が期待よりもずっと低かったことが明らかになった。若者たちも投票所に向かったであろうが、前回行かなかったであろう、元々数の多いアフリカ系アメリカ人と穏健派の有権者がそれを上回る勢いで投票所に向かったということも言える。

 インターネット、特にSNSの世界では書き込みの数が多い、もしくは勢いの良い書き込みが多いことは目立つし、勢いを感じるが、これが現実世界を反映しているとは言えない。実際に投票に足を運んで一票を入れてもらわねば何の意味もない。また、世論調査の数字もあくまで数字であって動向を掴むことはできるが、世論調査で「投票に行く」と答えた人々が全員正直に行動するものでもない。

サンダース陣営はそのことを周知させただろうが、その勢いを上回る人々が、サンダースが大統領候補になる懸念に動かされて投票所に向かった。進歩主義派、左派に属する政治家たちはある種の嫌われぶりというか支持が横に広がっていかないことの限界を今回思い知らされただろう。

 今回のアメリカ大統領選挙民主党予備選挙の構図は私たちにいろいろなことを教えてくれる。日本の現状を変えるためにも是非ここから教訓を得るべきだと思う。

(貼り付けはじめ)

投票参加者数の増加は予備選挙においてバイデンに力を与える(Turnout surge powers Biden in primaries

マックス・グリーンウッド筆

2020年3月11日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/487106-turnout-surge-powers-biden-in-primaries

火曜日に実施されたミシガン州、ミズーリ州、ミシシッピ州でのアメリカ大統領選挙民主党予備選挙における投票参加者数が10年以上の期間の中で最高のレヴェルに達した。

投票参加者の増加はアフリカ系アメリカ人、穏健者、郊外居住者が投票所に向かったからだ。ここ数週間の予備選挙でジョー・バイデン前副大統領の勝利に貢献したのはこの人々が投票所に向かったからだ。

こうした流れは先月末のサウスカロライナ州から始まった。そして、バイデンの選挙運動を崩壊寸前から予備選挙での多くの勝利へと引き上げた。

ミシガン州では、民主党支持の有権者たちは火曜日に歴史的な数が投票に参加した。約160万人の有権者たちが予備選挙で投票した。2016年に比べて33%も増加した。この時には120万名弱が投票に参加した。

バイデンはミシガン州でバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)を破った。これは進歩主義派である対抗馬に強烈な一撃となった。4年前にはサンダースがヒラリー・クリントンをミシガン州で破ったのだ。

民主党幹部や党員にとって、2016年にトランプ大統領に敗れた中西部諸州の一部を奪還しようとしている時に、ミシガン州で投票者数が伸びたことは前途有望なことを示す出来事となった。

ミシガン州民主党委員長ラヴォラ・バーンズはミシガン州での投票参加者の増加をトランプに対する広範な人々の反対の意思表明が火をつけた「投票爆発」と名付けた。

バーンズは声明の中で次のように述べた。「医療と清潔な水を確保することに対するトランプ大統領の攻撃からミシガン州における製造業の雇用増大の失敗まで、トランプ大統領はミシガン州に対して行った公約をことごとく破っています。昨日、民主党支持の有権者たちはこれらの事実に対して大統領の責任を問う用意があることを明確に示したのです」。

最新の開票報告によると、ミシシッピ州では2016年に比べて投票者数は19%増加した。ミズーリ州では投票者数の4年前に比べての増加率は5%とより緩やかなものとなった。バイデンは投票参加者数が増えた両州で勝利を収めた。

ノースダコタ州の民主党党員集会参加者数は2016年に比べて4倍となった。4年前には3400名以下だったが、火曜日は約1万5000名だった。ノースダコタ州では今回から党員集会に新しいルールを導入し、より予備選挙に近い形式となった。

火曜日に予備選挙が実施された残り2つの州であるワシントン州とアイダホ州でも民主党予備選挙の投票数が大きく増加した。しかし、これまでとの比較は難しい。その理由は、両州ともに今回からこれまでの党員集会形式から予備選挙形式に変更したことだ。概して予備選挙形式の方が参加者数は大きくなる。

サンダースにとって、火曜日の予備選挙の結果はまた失望となってしまった。

サンダースは最終的にノースダコタの党員集会で勝利した。そして現在開票作業が続いているワシントン州では僅差でバイデンをリードしている。

サンダースはミシガン州で敗れた。スーパーチューズデーでの幾多の敗戦の後、有力候補者としての立場を再び手にしたいと望んでいたが、そのために勝利が必要であったミシガン州で敗れた。このことで、サンダースがこれまで一貫して主張してきた、自分のポピュリスト的メッセージと大胆な政治的、経済的変革の訴えは工業中心の中西部各州の労働者階級に共感を得られて、11月にミシガン州で民主党が勝利することに貢献すると主張してきたことの説得力が一気に低下した。

また、サンダースはより若い有権者たちが多く投票所に向かうと述べていたことについても、予備選挙から得られた証拠に基づくと、疑義が呈されてしまう。ミシガン州の18歳から44歳までの有権者の間ではサンダースはバイデンよりも2倍の支持を集めた。しかし、今回の予備選挙に参加したのはこの層の人々が占める割合は全投票参加者の中で38%にとどまった。2016年の時には45%だった。

火曜日のミシガン州での予備選挙に参加した有権者の中で45歳以上の有権者たちが占める割合は約62%だった。出口調査の結果を見ると、その内の3分の2の有権者が予備選挙でバイデンを支持したということであった。

火曜日の各州での予備選挙の結果は、サンダースがアフリカ系アメリカ人有権者からの支持を集めることに苦労していることでも起きた。アフリカ系アメリカ人有権者は民主党に最も忠実な有権者グループである。ミシガン州、ミズーリ州、ミシシッピ州において、サンダースはアフリカ系アメリカ人有権者の支持でバイデンに大敗を喫した。これらの各州ではアフリカ系アメリカ人有権者が民主党予備選挙の有権者の約70%を占めていた。

水曜日、地元ヴァーモント州バーリントン市で記者団に対して、サンダースは自身の選挙運動について厳しい評価を下した。サンダースは民主党予備選挙において「イデオロギーに関する討論」に勝利しているが、「当選可能性に関する討論」では負けていると述べた。サンダースは、有権者の多くがバイデンを支持しているのはトランプを倒せる可能性が最も高い候補者はバイデンだと考えているからだと述べた。

しかし、サンダースは自分が若い有権者たちから力強い支持を受けていると主張した。彼は予備選挙において「世代に関わる討論」で勝利していると述べた。

サンダースは次のように述べた。「ジョー・バイデンはより年齢の高いアメリカ国民からの支持を集めています、特に65歳以上の人々からの支持は圧倒的です。一方、私たちの選挙運動は若い人々の中の圧倒的大多数からの支持を勝ち取り続けています。私は20代の人々とだけ話しているのではなく、30代、そして40代の人々とも対話を行っています。我が国のより若い世代の人々の数多くが私たちの選挙運動を支持し続けてくれています」。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

このページのトップヘ