古村治彦です。
2025年11月21日に『シリコンヴァレーから世界支配を狙う新・軍産複合体の正体』 (ビジネス社)を刊行します。是非手に取ってお読みください。よろしくお願いいたします。
シリコンヴァレーから世界支配を狙う新・軍産複合体の正体
最新刊の刊行に連動して、最新刊で取り上げた記事を中心にお伝えしている。各記事の一番下に、いくつかの単語が「タグ」として表示されている。「新・軍産複合体」や新刊のタイトルである「シリコンヴァレーから世界支配を狙う新・軍産複合体の正体」を押すと、関連する記事が出てくる。活用いただければ幸いだ。

ダン・ドリスコル
最新刊『シリコンヴァレーから世界支配を狙う新・軍産複合体の正体』(ビジネス社)でも取り上げ、このブログでも紹介したが、ダン・ドリスコル陸軍長官は第二次ドナルド・トランプ政権の「新・軍産複合体」寄りの人事の代表格だ。更に言えば、2028年の大統領選挙で、J・D・ヴァンス副大統領が大統領になる場合には、重要なポストに就くことになるだろう。なぜなら、ヴァンスとドリスコルは非常に緊密な関係を持っているからだ。彼らは、イェール大学法科大学院の同級生であり、ドリスコルはヴァンスの連邦上院銀時代に補佐官を務めた。2人は地方の州立大学出身、軍務に就いた経験という共通点もある。アメリカ政治に興味関心がある人はドリスコルについてこれから記憶し、注目しておくのも良いだろう。
(貼り付けはじめ)
陸軍長官候補が承認公聴会でドローン、採用活動、そして合法的な命令について語った(Army
secretary nominee talks drones, recruiting, and lawful orders at confirmation
hearing)
-ダン・ドリスコルは連邦上院軍事委員会から超党派の支持を得ている。
ミーガン・マイヤーズ筆
2025年1月30日
『ディフェンス・ワン』誌
https://www.defenseone.com/policy/2025/01/army-secretary-nominee-talks-drones-recruiting-and-lawful-orders-confirmation-hearing/402627/
ダン・ドリスコルは木曜日、ドナルド・トランプ大統領の陸軍長官候補として連邦上院軍事委員会に出席するまで、J・D・ヴァンス副大統領の友人であり、法科大学院の同級生であるということ以外、公にはほとんど知られていなかった。それでも、陸軍中尉から実業家に転身したドリスコルは、承認公聴会を華々しく通過することができた。
民主、共和両党の連邦上院議員たちは、38歳のドリスコルが公聴会前に議員事務所で面会する時間を割いてくれたことに感謝の意を表した。
その1人であるリチャード・ブルーメンソール連邦上院議員(コネチカット州選出、民主党)は、息子がドリスコルと同じ時期にイェール大学法科大学院に通っていたことから、公聴会の冒頭で候補者への支持表明を読み上げた。
ブルーメンソールは、「弁護士として、私たちは事実と法律に従う。ダン・ドリスコルは陸軍長官としてまさにそれを実行するだろう」と述べた。
ブルーメンソールは、息子と、ジョー・バイデン大統領の国家安全保障問題担当大統領補佐官で、ドリスコル氏のイェール大学同級生でもあるジェイク・サリヴァンが、「ドリスコルは人々の声に耳を傾け、学び、超党派で協力し、兵士を第一に考える人物だと確信していた」と述べた。
質疑応答で、ドリスコルは陸軍の現行防空システム(the service’s
current air defense systems)の費用対効果の悪さを指摘し、陸軍によるドローンの活用拡大への支持を表明した。
ドリスコルは、「400ドルのドローンを撃墜するために、400万ドルのミサイルを発射することはもはや不可能だ。そんな単純な計算は不可能だ。「指向性エネルギー(directed energy)であろうと何であろうと、費用対効果の高い方法で安全保障を提供できる解決策を見つけなければならない」。
ドリスコルはまた、陸軍に対し、採用ボーナスや復員兵給付金(GI法)といった福利厚生以外にも、軍隊が提供できるものについて、アメリカ国民への情報発信を強化するよう強く求めた。
ドリスコルは次のように述べた。「私は祖国に奉仕したいという思いから陸軍に入隊した」と彼は述べた。若い人たちは、私たちがこの物語を再び説得力のある形で伝えるのを心待ちにしていると思う。もし承認されれば、皆さんと共にこの物語を伝えていくことを楽しみにしている」。
公聴会のトーンと雰囲気は、2週間前のピート・ヘグゼス国防長官の証言とは大きく異なっていた。両候補者とも組織管理の経験は限られているが、ドリスコルは個人的または職務上の不正行為で公に告発されたことはない。
記録によると、彼は2007年から2011年まで、第10山岳師団の騎兵偵察小隊長として陸軍に勤務し、2009年にはイラクに派遣された。
その後、イェール大学ロースクールに進学し、その後投資銀行家として働いた。彼はまた、2020年の共和党連邦下院議員予備選に出馬し、トランプ大統領の大統領首席補佐官に就任したマーク・メドウズの後に空席なった議席を狙ったが落選した。
しかし、ヘグセスと同様に、ドリスコルも違法な命令を実行する意思があるかどうかについて疑問視された。
過去にトランプは、ワシントンDCでの平和的な抗議活動を鎮圧するために戒厳令を発令し、第82空挺師団を派遣することや、抗議活動参加者の膝を撃つことを示唆した。これは、マーク・エスパー元国防長官が2022年に出版した回顧録で詳述している。
ドリスコルは、タミー・ダックワース連邦上院議員(イリノイ州選出、民主党)に、「上院議員、彼が[違法な命令を]発令するだろうという質問の前提は否定するが、私は違法な命令に従わない。私は合法的な命令、それも憲法に則った命令のみに従う」と答えた。
連邦上院軍事委員会は、ドリスコルの指名を承認するかどうかの採決をいつ行うかまだ発表しておらず、その後、連邦上院本会議で採決が行われる予定だ。
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(終わり)
シリコンヴァレーから世界支配を狙う新・軍産複合体の正体

『人類を不幸にした諸悪の根源 ローマ・カトリックと悪の帝国イギリス』

『トランプの電撃作戦』

『世界覇権国 交代劇の真相 インテリジェンス、宗教、政治学で読む』





